TidBITS#1090 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2011年 8月 26日 (金) 22:19:10 UTC


TidBITS#1090/22-Aug-2011
========================
     英語版: <http://tidbits.com/issue/1090>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1090.html>


   当然ながら、今週も Mac OS X 10.7 Lion が私たちの頭の中を占めている。ま
   ず第一に、セキュリティ編集者 Rich Mogull が、iOS で最初にテストされた
   セキュリティのテクノロジーがどのように Lion に統合されたかについて深く
   考察する。次に、TidBITS スタッフ全員が協力して、私たちが Lion で困った
   こと、まごついたこと、ギョッとしたしたことなどを記事にまとめる。その目
   的は、私たちの生産性を下げてしまう変更点をまとめて頭に入れておきたいか
   らだ。さて、それらの記事の前に、Adam が 10.7.1 について報告する。これ
   は 10.7.0 で最も突出していた問題のみに焦点を絞ったアップデートだ。iOS
   の世界に移って Marco Tabini が、Apple がすべての iPhone、iPad、iPod
   touch に固有の識別 ID に対する開発者からのアクセスを禁止しようとしてい
   る問題について解説する。それから今週は、iTunes ライブラリをさまざまの
   異なった状況で同期することのできる SuperSync ユーティリティを賞品にし
   た新たな DealBITS 抽選もある。今週注目すべきソフトウェアリリースは、
   Firefox 6.0、Dropbox 1.1.40、GraphicConverter X 7.3.1、Carbon Copy
   Cloner 3.4.2、ScreenFlow 3.0、それに Airfoil 4.5.5 だ。

記事:
     Mac OS X 10.7.1、バグ修正は限定的
     DealBITS 抽選: SuperSync 4.1 が当たる
     消えゆく UDID の謎
     Lion のセキュリティ: iOS 基盤の上に築かれる
     Lion で微妙に苛立つこと
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2011 年 8 月 22 日
     ExtraBITS、2011 年 8 月 22 日


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Mac OS X 10.7.1、バグ修正は限定的
---------------------------------
     文: Adam C. Engst <ace @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12429>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp

   Apple は Mac OS X Lion をバージョン 10.7.1 にアップデートしたが、修正は少
   数の重要なバグにのみ限定され、そして最近リリースされたばかりの MacBook
   Air と Mac mini モデルは少々異なる開発路線上にあることが明らかになった、
   というのもこの二つは独自のアップデートを持つことになったからである。

   アップデートすべきか? Apple の Mac OS X マイナーアップデートに関する最近
   の悲哀を見ていると、数日待った方が賢いのではとも思えるが、このアップデー
   トは非常に焦点が明確なのでこれにより新たな重大問題が導入される可能性は低
   いと思える。いつものことだが、Apple が我々に問題の多いアップデートから前
   のバージョンに戻ることを許す様になるまでは、我々としてはシステムアップデー
   トを実行する前にはしっかりしたバックアップを手元に置くことをお勧めしなけ
   ればならない。


**Mac OS X 10.7.1** -- OS X Lion Update 10.7.1 (Client) で、Apple はたっ
   た五つの修正にしか言及していない、そしてもっと他にもあるのは疑いの無いと
   ころだとは思われるが、このアップデートは小さいので - Software Update 経由
   での私に対してはたったの 17.4 MB で、Apple のサイトからでも 79.29 MB であ
   る - これは本当に焦点を絞ったアップデートであることを示唆している。修正点
   は:

<http://support.apple.com/kb/DL1437>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1437?viewlocale=ja_JP>
   "OS X Lion 10.7.1 - アップデート (デスクトップシステム用)"

* "Safari でビデオを再生中に、システムが応答しなくなる問題を修正。"
   Apple の表現には、最新の iMac ユーザーが Lion 下で経験した深刻なビデオフ
   リーズは触れられていないが、Kirk McElhearn と Michael Cohen の両者とも
   10.7.1 にアップグレードしてからはフリーズは一回も経験していないと私に語っ
   ている ("Lion でビデオを見ると新型 iMac がフリーズ" 4 August 2011 参照)。
   多分、このバグは除去されたのであろう。

<http://tidbits.com/article/12394>
   日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1088.html#lnk7>
   "Lion でビデオを見ると新型 iMac がフリーズ"

* "HDMI または光デジタルオーディオ出力の使用時に、システムのオーディオが
   作動しなくなる問題を修正。" これはどう見ても 10.6.7 から 10.6.8 へと移行
   した時に発生したオーディオ問題を解決するために必要だった Mac OS X 10.6.8
   Supplemental Update での修正そのものの様に聞こえる。Apple はこのバグを "
   システムオーディオが HDMI または光オーディオ出力の使用時に作動しなくなる
   " と記述している。

* "Wi-Fi 接続の信頼性が向上。" これも Lion ユーザーにとっては重大問題であ
   って、Apple Support Communities には幾つかの長大なスレッドが出現し、一つ
   は 500 以上のコメント、そしてもう一つはほぼ 400 コメントにまで到達した。
   望むらくは、10.7.1 でこの問題が本当に解決されている事である - 意見交換を
   見ていると、10.7.1 にアップデートし更に PRAM と SMC をリセットすれば効果
   があるという。

<https://discussions.apple.com/thread/3191630>
<https://discussions.apple.com/thread/3190651>
<http://support.apple.com/kb/ht1379>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT1379?viewlocale=ja_JP>
   "Mac の PRAM および NVRAM をリセットする"
<http://support.apple.com/kb/ht3964>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT3964?viewlocale=ja_JP>
   "Intel-based Macs:SMC (システム管理コントローラ) のリセット"

* "OS X Lion を実行している新しい Mac にデータ、設定、および互換性のあ
   るアプリケーションを転送できない問題を修正。" ちょっと待って、これは前
   にも聞いたことがある。移行アシスタントへのアップデートを、Apple が
   10.6 Snow Leopard 用と 10.5 Leopard 用それぞれにリリースした時のもの
   だ。

* "OS X Lion にアップグレードした後で管理者ユーザーアカウントが失われる問
   題の解決。" 奇妙なことには、この修正は 10.7.1 に対する About ページには載
   っているが、このアップデートに対するダウンロードページにも Software
   Update にも載っていない。勿論、載せるべきバグであることには違いはないが。

<http://support.apple.com/kb/HT4764>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT4764?viewlocale=ja_JP>
   "OS X Lion v10.7.1 アップデートについて"

   もし最近リリースされたばかりの MacBook Air か Mac mini をお持ちなら、違う
   アップデートが用意されていて、OS X Lion 10.7.1 Update for MacBook Air
   and Mac mini 2011 (Client) (68.86 MB) となる。ここには前述の修正に加えて、
   以下の修正も含まれる:

<http://support.apple.com/kb/DL1439>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1439?viewlocale=ja_JP>
   "OS X Lion 10.7.1 - MacBook Air/Mac mini 2011 - アップデート (デスクトッ
   プシステム用)"

* "MagSafe アダプタ接続中に MacBook Air が起動する問題を修正。"

* "MacBook Air で断続的にディスプレイがちらつく問題を修正。"

* "SD および SDHC メディア使用時に Mac mini の SD カードスロットの動作速
   度が遅くなる問題を修正。"

   望むらくは、次の 10.7.2 では、新しい MacBook Air と Mac mini が元の仲
   間へと戻され、別のアップデートとして追跡する必要がなくなって欲しい。


**Mac OS X Server 10.7.1** -- OS X Lion Update 10.7.1 (Server) は 88.26
   MB のダウンロードで、同一の五つのバグを扱っているが、もう一つの追加の変更
   がその About ページに載っている - Apple ファイルサービスの信頼性の向上。

<http://support.apple.com/kb/DL1438>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1438?viewlocale=ja_JP>
   "OS X Lion 10.7.1 - アップデート (サーバシステム用)"
<http://support.apple.com/kb/HT4765>

   それから、Apple は Mac OS X Server 搭載の新 Mac mini を売っているが Mac
   OS X Server を新 MacBook Air にインストールすることは可能であり (あまりま
   っとうな行動とは思えないが)、これらのマシンに対する特別のアップデートも用
   意されている、OS X Lion 10.7.1 Update for Mac mini 2011 (Server) である。
   それは 78.11 MB で、10.7.1 のクライアント版と同じ MacBook Air と Mac
   mini 修正を含んでいる。

<http://support.apple.com/kb/DL1440>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1440?viewlocale=ja_JP>
   "OS X Lion 10.7.1 - Mac mini 2011 - アップデート (サーバシステム用)"


**10.7.2 を待つ** -- Snow Leopard に対する 10.6.1 アップデートの様に、10.
   7.1 はあまりに小さくて Apple はこれを最もひどいバグだけを叩き潰すために使
   っているのは明らかである ("小さな Mac OS X 10.6.1 アップデート幾つかのバ
   グを修正" 10 September 2009 参照)。それで次なる質問は、10.7.2 が現れるの
   は何時で、そしてそれは大きなバグを修正した上に更により多くの小さなバグと、
   実際にはバグではないが、生産性を悪くしていると思える問題や変更にも対処し
   てくるのであろうか、である。

<http://tidbits.com/article/10556>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-995.html#lnk7>
   "小さな Mac OS X 10.6.1 アップデート幾つかのバグを修正"


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12429#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12429>


DealBITS 抽選: SuperSync 4.1 が当たる
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     文: Adam C. Engst <ace @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12437>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   iTunes で最もフラストレーションの溜まる側面の一つは、往々にして複数個
   のライブラリが出来てしまいがちなことだ。仕事場の iMac に一つ、MacBook
   Pro に一つ、妻の MacBook にもう一つ、それぞれほんの少しずつ違った内容
   になっている。もちろん必要なファイルをコンピュータから別のコンピュータ
   へと移すことは可能だけれど、それをするには非常に手間がかかる。

   この問題に対する解決を与えてくれるのが、SuperSync だ。メーカーの会社名
   も同じだが、このユーティリティはネットワークで(LAN 内でもインターネッ
   ト経由でも)結ばれたコンピュータ上にある二つかそれ以上の iTunes ライブ
   ラリを同期できる。また、音楽が含まれているフォルダから、あるいは iTunes
   Music Library XML で参照されたフォルダから、音楽を読むことができる。で
   も SuperSync で最も興味深いのは、iPod その他の iOS 機器から音楽を読み
   取れる機能だ。(例えば、iPhone を自宅の Mac としか同期していなくても、
   その iPhone から仕事場の Mac へ音楽を持ち込むことができる。)

<http://supersync.com/>

   二つの iTunes ライブラリの間で同期する際、SuperSync はメディアファイル
   を移動させるだけでなく、iTunes をアップデートし、さらにはプレイカウン
   トやレーティングその他のメタデータさえもアップデートする。これを双方向
   でできるということは、一つの Mac 上で何かが変わってもそれが他の Mac 上
   の変更で上書きされる心配がないということを意味している。SuperSync は
   Windows でも動作するので、あなたの Mac の音楽を仕事場の Windows マシン
   に同期させたければそれもできる。その他の便利な機能としては、重複したト
   ラックや、壊れたファイルを見つけ出す機能、また自分の音楽ライブラリのす
   べてをウェブで聴ける機能などがある。SuperSync の価格は $35 で、5 台ま
   でのコンピュータと、台数無制限の iOS 機器で使うことができる。

   そういうわけで、賞品となる 6 本の SuperSync 4.1 のひとつ (定価 $35 相
   当) を欲しい方は、どうぞ DealBITS ページで 2011 年 8 月 29 日より前に
   応募して頂きたい。寄せられた情報のすべては、TidBITS の包括的プライバシー
   規約の下で扱われる。[訳注: 応募期間は 28 August 2011 まで、つまり日
   本時間で 8 月 29 日(月曜日)の午後 4 時頃までとなっています。]

<http://tidbits.com/dealbits>
<http://tidbits.com/about/privacy.html>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/privacy-jp.html>
   "TidBITS プライバシー規約"
<http://tidbits.com/resources/2011-08/supersync_all.png>


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12437#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12437>


消えゆく UDID の謎
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     文: Marco Tabini <marcot @ tabini.ca>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12438>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp

   どの iOS のリリースでも、新しい機能、アップデート、微調整、そして Apple
   は良からぬことを企んでいるというお決まりの非難には事欠かない。

   良い例は、TechCrunch が先週明らかにした iOS 5 の最新のベータでは個々の機
   器を追跡するのに使うことが出来る開発者機能の段階的排除が始まったと伝えた
   ことである。

<http://techcrunch.com/2011/08/19/apple-ios-5-phasing-out-udid/>

   他の Mac 識者達もすぐに追随し、Apple は iPhone 市場から競争相手を完全に追
   い出そうとしている、そして開発者達はスコアボード、個人毎のアカウント、そ
   してその他神のみぞ知る多くのサービスをユーザーに提供することが最早出来な
   くなると非難し始めた。

   どうも、この変更 (Apple は、いつもの様に殆ど何も言わずに最新のベータに織
   り込んだ) は重大事であることは衆目の一致するところのようである。しかしな
   がら、UDID とはいったい何であり、何をするもので、そして何故打ち切られよう
   としているのかについては多くの混乱が見られる。


**UDID, 汝は何もの?** -- "UDID" というのは "Unique Device IDentifier" に
   対する略語である。これは固有の 160 ビットの数字で、その機器の幾つかのハー
   ドウェア特性に基づいて iOS によって算出される;その名前が示す様に、個々の
   iPhone, iPad, そして iPod touch は固有の UDID を持っている。

   Apple は UDID を色々な異なった目的のために使用しており、例を挙げれば、プ
   ッシュ通知を送る、特殊な設定構築の管理 (これは登録された開発者や企業が
   App Store を通さずにアップスを配布するのにつかわれる)、等々がある。

   今までは、この UDID は開発者達にも公開されており、個々の機器を追跡する必
   要がある場合にはこれが伝統的に使用されてきた - 例えば、スコアボードを提供
   するため、或いは追加の個人別のサービスを提供するためである。

   これに関しては悪いところは何もない:UDID は秘密でもないしそしてユーザーか
   ら如何なる情報を盗むためにも使うことは出来ない。事実、Apple は、あなたの
   機器と関連したアルファベットで満ち溢れた識別子をどうやったら見つけられる
   のかを説明したサポート記事すらも提供している。

<http://support.apple.com/kb/HT4061>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT4061?viewlocale=ja_JP>
   "iPad:シリアル番号、UDID、IMEI、ICCID、およびセルラーデータ番号の確認方
   法"

   残念ながら、この UDID がそのユーザーの同意無しに全てのアプリに対して入手
   可であるという事実が想定外の結果につながったのである:サードパーティが、
   広告ネットワークの様な、これを使って複数のアップスにわたる使用を追跡する
   ことが可能となっているが、これは、アップスはお互いに全く隔離された状態で
   走らなければならないという iOS の基本教義を侵害している。一つにはユーザー
   のプライバシーを守るという意味がある。

   Apple がこれまでそのモバイルオペレーティングシステムのこの機能を如何に断
   固として守って来たかを見た時に、そしてアップスが広告主に情報を提供するの
   を "許して" きたとして同社が訴えられている事実もあり、UDID が絶滅への道を
   辿りつつあるという事実も驚くにはあたらない。

<http://www.businessweek.com/news/2011-01-05/apple-sued-over-applications-giving-information-to-advertisers.html>


**Apple は何をしようとしているのか?** -- 事実、結果的には Apple のこの問
   題に対する反応を見ると、この問題は社内で長い間検討されていたことを示して
   いる。過去数年にわたって、同社は開発者に UDID に頼る可能性が最も高い種類
   の機能に対する代替手段を提供することを狙って幾つかのサービスを出してきて
   いる ‐ スコアボードやネットワークゲーム (Game Center), 広告 (iAds), 等々
   である。

   Apple は今や最終攻撃に対する準備をしている:iOS のプライバシーモデルを意
   図的に踏みにじってきたこれらの人々を阻止するため UDID に対するアクセスを
   なくしてしまうのである。

   しかしながら、この影響を受ける可能性のある開発者の数は極めて大きいので、
   Apple はこの変更を慎重に行おうとしている。もう Web に載っている幾つかの報
   告とは裏腹に、Apple は UDID に対する開発者のアクセスを未だ "殺して”はい
   ない。そうではなくて、彼らはこの機能を単純に "廃止予定" とし、開発者達に
   このオペレーティングシステムの将来バージョンではこれは取り除かれる可能性
   が高いと告げているのである。物事を整理してみると、Mac OS X 10.7 には 10.
   2 以来廃止予定とされてきた機能が未だ含まれている (私の感触からすると
   Apple はこの件についてはかなり素早く動くであろう)。

   従って、すぐには何も変わらない。UDID は開発者にはまだ入手可であり、これに
   依存するアップスは問題なしに機能し続ける。


**UDID が消えた時、何が起こる?** -- この初期の動きは行動を取ることへの
   警告と受け止めるべきである。Apple は開発者達に、遅かれ早かれ、UDID に対す
   る開発者のアクセスは無くなるであろうと言っているのである。

   Apple が妥当であると見る理由のため UDID へのアクセスを必要とする人は、彼
   らのアップスを iOS が提供する適切な技術へと変換するための作業をしなければ
   ならないであろうが、自分のユーザーに切れ目のないサービスをデータのロスな
   しに提供することに関しては何ら問題には遭遇しないであろう。ボーナスとして、
   これらのサービスに付随するユーザー経験は一様になり、ユーザーと開発者の両
   者にとっても頭痛の種は減る結果となるであろう。

   面白いことに、UDID を "不適切に" 使用している会社ですら完全に見捨てられた
   状況に置かれる可能性は低い。何故ならば、インターネットに接続された如何な
   る機器をも識別する十分に確立された方法が幾つかあるので、これらの開発者も
   Apple が提供する識別子に依存することなく彼らのサービスを引き続き提供する
   ことが可能なはずである。

   では、何故変えるのか? 私には、これは Apple 側の二つの願望から来ていると
   思える。第一に、UDID は _高度に_ 特定的である。Apple の製造プロセスに間違
   いがなければ、この識別子はその機器に固有であることが _保証される_。その点
   が、私が上に述べた様な他の方法を使って集められる情報とは違う。Apple
   は多分ユーザーが承認した許可なしにユーザーを追跡するのを暗黙の裡に可能に
   してしまうアップスの知覚的そして法的な責任両方を心配しているのであろう。

   これが Apple の二つ目の願望につながる:Apple は iOS を市場で最も安全でプ
   ライバシーに配慮した、それも断トツで、モバイルオペレーティングシステムに
   したいと思っている。もし UDID への開発者アクセスがアプリの使用がユーザー
   の知ること無しに追跡可能にしてしまうとすれば、Apple が上記の立場を主張す
   るのを難しくしてしまう。

   最後に、可能性として三番目がある:Apple は、事実、Game Center や iAds の
   様な技術の周りに作り上げようとしている事業に第三者が入り込むのを阻止しよ
   うとしているというものである。これはあり得ない話ではないが、同社にとって
   は iAds も Game Center も大きな稼ぎ頭ではないことを考えると、これは極めて
   説得力に欠ける議論に見える。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12438#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12438>


Lion のセキュリティ: iOS 基盤の上に築かれる
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     文: Rich Mogull <rich @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12417>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   長年にわたり技術評論家たちの間で自明の理とされてきたのは、Mac が比較的
   少ししか市場に浸透していないためにプロのサイバー犯罪者たちが興味をあま
   り持たず、その結果 Apple ユーザーがセキュリティ攻撃を受ける数が少ない、
   ということだった。五年か十年前にはそれが真実だったかもしれないが、今日
   では iPhone、iPad、iPod touch のお陰で、無名であることが Apple の持つ
   主要な対攻撃防衛であるなどということはもはや言えない、と私たちは自信を
   持って言うことができる。

   2 億 2 千万台以上の iOS 機器が販売された結果、Apple はタブレット機の市
   場を圧倒し、スマートフォン市場でも主要な会社の一つとなっている。かくし
   て、この会社はセキュリティ戦争の最前線に自らを置くこととなった。iPhone
   が初めてリリースされた時以来、Apple は iOS の中に Mac OS X にはないよ
   うなさまざまの重要なセキュリティ防衛を追加し続けて、攻撃にも、jailbreak
   にも対応できるようにしてきた。(すべての jailbreak は、技術的に言えば
   Apple が iOS に課した制約を回避するためのセキュリティ攻撃である。)

   では、それが Lion にどう関係するのか? Apple がそのハンドヘルド機器の
   オペレーティングシステムの名前を正式に "iPhone OS" とし、その後 "iOS"
   としたよりも以前から、このオペレーティングシステムは単に "OS X"、ある
   いは時には "OS X for iPhone" であった。Apple の広報担当者たちは、はっ
   きりとこれが単なる Mac OS X の変種に過ぎないと強調し、その事実は人々が
   このプラットフォームに jailbreak を施し始めて以来(その後そこでの開発
   作業を開始して以来)すぐに証拠によって再認識された。両者は全く同じでは
   ないが、iOS と Mac OS X とは異なるより似ているところの方が多い。

   Apple は、Mac OS X 10.7 Lion における重要な目標が、iOS で学んだ教訓を
   Mac OS X の中に組み込むことだ、と極めてはっきりと述べている。変更点の
   多くはユーザー体験に関係したもの、つまりジェスチャー、Launchpad、その
   他に焦点を絞ったものであるが、Apple はそれと同時に内部的なセキュリティ
   の改善で重要なものを iOS から Lion へといくつか持ち込んでいる。

   Lion において、Apple は三つの重要なセキュリティ改善に焦点を合わせてき
   た。これらはいずれも iOS の中でテストされたものであって、メモリがいか
   にして保護されるべきかという問題に長年存在していたギャップが埋められた。
   また、それら以外の小さな変更点もいくつかある。

   はっきりさせておくと、これらの機能はすべて Lion より前の Mac OS X の中
   にも何らかの形で存在していたものであるが、Apple がそれらを組み合わせた
   り拡張したりして Mac のアプリケーションと OS エコシステム全体を変えた
   やり方に、明らかに iOS の影響が見て取れる。


**強固になったメモリ** -- 私が 10.6 Snow Leopard におけるセキュリティの
   側面をレビューした際に述べたが(2009 年 8 月 27 日の記事“Snow Leopard
   セキュリティの内側を覗く”参照)Apple は ASLR を完全実装することをしな
   かった。ASLR (Address Space Layout Randomization) は、Apple が Library
   Randomization (ライブラリのランダム化) と呼ぶものだが、パワフルなセキュ
   リティコントロールであって、例えば Data Execution Protection (データ実
   行保護) など他のメモリ保護テクノロジーと組み合わせて使うことによりアタッ
   カーがそのオペレーティングシステムに侵入するのが _極めて_ 難しくなる。

<http://tidbits.com/article/10509>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-993.html#lnk5>
   "Snow Leopard セキュリティの内側を覗く"

   簡単に復習すると、ASLR はオペレーティングシステムやアプリケーションの
   コンポーネントがメモリの中で占める位置をランダム化する。これで、アタッ
   カーの攻撃を阻止する、あるいは遅らせることができる。なぜなら、たとえ彼
   らがバッファオーバーフロー(あるいは他のメモリ破壊脆弱性)を利用しても、
   攻撃の拠点とすべきフックの場所を知ることができないからだ。例えて言えば、
   たとえ泥棒が開いた窓の隙間を這って侵入したとしても、その入った場所が寝
   室なのか下水管の中なのかを知ることができない、といったようなものだ。

   Snow Leopard においては、Apple による ASLR 実装はオペレーティングシス
   テムのすべての部分をランダム化できていなかった。特に、重要な dynamic
   loader プロセスがランダム化されなかったので、アタッカーがそこを足場に
   攻撃を開始できる静的な位置が提供されたままの状態になっていた。Lion は
   この欠陥に対処した上で、さらに他のメモリ保護も追加し、攻撃をかなり困難
   なものとすることができた。(この点は Lion が iOS よりも先進的になって
   いる部分だ。iOS はまだその ASLR を改善しつつあるところだ。)

   ただ、ASLR も完璧ではない。多くのアプリケーションは依然として静的なメ
   モリ位置を使っており、もしもアプリケーションが "position independent
   executable" (PIE) としてコンパイルされていなければ、オペレーティングシ
   ステムでなくそのアプリケーションが攻撃の対象となり得る。Windows 7 はも
   う何年も前から ASLR をフルに使ってきたが、ASLR 対応のオペレーティング
   システム上で動く ASLR 非対応アプリケーションを攻撃することが、そのよう
   なオペレーティングシステムに対する攻撃の深刻な出所となっているのが現実
   だ。良い面を言えば、Apple の Xcode 開発環境の中では Lion を対象とした
   64-bit 実行ファイルをコンパイルする際に PIE としてコンパイルするのがデ
   フォルト設定となっている。Lion は 64-bit ハードウェア上でしか使えない
   ので(そのようなハードウェアには Lion のサポートするセキュリティ保護が
   他にもいくつか含まれている)結果的にメモり破壊攻撃を使って Mac を攻撃
   するのが以前よりずっと困難になった。


**サンドボックスと特権分離** -- Mac OS X は長年サンドボックスをサポート
   してきた。これは、オペレーティングシステムにある自由選択のメカニズムで、
   システム上でアプリケーションに何ができるかを制限するものだ。近年、Apple
   は自社のアプリケーションのうち比較的攻撃を受け易いもの、例えば QuickTime
   などにさえもサンドボックスを使うようになってきた。(ビデオプレイヤーを
   セキュアにするのが困難なことはよく知られている。膨大な種類の異なったエ
   ンコーディング方法をサポートしなければならず、パフォーマンスの要求度も
   高いからだ。)Lion ではサンドボックスが二つの大きな意味で改善されてい
   る。いずれも、私たちが iOS で初めて目にしたものだ。

   まず第一に、サンドボックスに内部的な改善が多数施され、アプリケーション
   を以前よりずっと堅牢にサポートできるようになった。Lion は二十以上の
   "entitlement" に対応しているが、これらはアプリケーションが実行を許され
   ることがらだ。例えば、ファイルシステムに書き込める機能(一時ファイルに
   ついての別途の entitlement もある)や、ネットワークにアクセスする機能、
   カメラや USB 接続といったハードウェアとやり取りする機能などもそれぞれ
   entitlement だ。これがうまく行くためには、開発者がそのアプリケーション
   をサンドボックスに対応できるようにデザインしてコンパイルする必要があり、
   それによってそのアプリケーション全体が、あるいはその中のいくつかの異なっ
   たサブプロセスが、必要最小限度の entitlement のみを実行できるように規
   定される。仮にアタッカーがそのアプリケーションを攻撃しても、彼らが何ら
   かの方法でサンドボックスを破らない限り、彼らにはそのアプリケーションに
   規定されている entitlement の範囲内のことがらしか実行できない。

   理想的には、開発者たちがそれぞれのアプリケーションをいくつかの別々のプ
   ロセスに切り分けて、主要なコンポーネントがそれぞれ最小限の entitlement
   のみしか使えないようにサンドボックスが割り当てられているのが望ましい。
   これを、"privilege separation" (特権分離) と呼ぶ。このやり方によって、
   一つのアプリケーションの _内部_ でセキュリティのコントロールができるよ
   うになる。例えば、PDF ファイルを読んだり、ウェブページをレンダリングし
   たり、ビデオを観たり、それから Flash のようなプラグインなども、すべて
   バグや脆弱性の源として悪名高い。Apple は、Safari、QuickTime、Preview
   といったコアとなるアプリケーションや、(Snow Leopard 以来) すべての
   Safari プラグインでレンダリングのプロセスを分離しサンドボックス化して
   きた。Adobe は既に Acrobat や Reader の各アプリケーションを Windows 上
   でサンドボックス化しているが、同じことを Mac OS X 版に施す計画は未だに
   発表していない。

   QuickTime においては、ビデオを観る際に、レンダリングエンジンはサンドボッ
   クス化されファイルへの書き込みができないようになっている。だから、アタッ
   カーが QuickTime を攻撃しようとする場合は、サンドボックスを破る何らか
   の方法 _も_ 見つけない限り、例えばマルウェアをあなたのハードディスクに
   インストールしたりすることもできない。

   iOS 上のアプリケーションは高度にサンドボックス化されているが、私の Lion
   システムを手早くチェックしてみた限りでは、Apple から提供されたもの以外
   に、私の走らせているアプリケーションでサンドボックスを使っているものは
   一つもなかった。Apple 自身の Aperture でさえ、サンドボックス化されてい
   ない。

   2011 年 11 月に Apple がサンドボックスに関する二度目の大きな変更を実装
   してすべての Mac App Store アプリにサンドボックスを _必須_ とするよう
   になれば、状況の全体が変わるだろう。Apple が個々のサンドボックス実装を
   どの程度注意深く審査することになるのかはまだ分からないが、少なくとも、
   11 月以降に Mac App Store に提出されるすべてのアプリにはサンドボックス
   が有効になっていて、攻撃の起点として利用される可能性が少なくなっている
   だろう。これらのサンドボックス化されたアプリケーションは、entitlement
   を通じてしかあなたの Mac とやり取りできないようになる。

   この変更を、すべての開発者たちが一様にワクワクして待っているわけではな
   い。サンドボックスというものは出しゃばりであり、既存のコードに実装する
   のが困難なこともある。Apple がまだ entitlement をデザインしていないタ
   イプの機能を必要とするアプリケーションにおいてはサンドボックスの実装が
   不可能なことさえある。そうしたアプリケーションは Lion でも動作はするが、
   Apple はそれらが Mac App Store を通じて配布されることを認めず、そのこ
   とが結局売上げに悪影響を与えるかもしれない。Mac 用ソフトウェアの入手源
   として、Mac App Store は今や急速に人気を高めているのだから。


**コード (アプリケーション) サイニング** -- ソフトウェアを出版する人は、
   アプリケーションに暗号を用いたデジタル署名を施して、オペレーティングシ
   ステムに対してそのアプリケーションが改変を受けていないこと、それが「信
   頼できる」出所からのものであることを保証することができる。デジタル署名
   というのはただ単にアプリケーションの最後に「私がこれを作りました」と書
   き込んだ数ビットを追加するというものではない。そうではなくて、アプリケー
   ションのバイナリ全体のセキュアな暗号的ハッシュを作成して、オペレーティ
   ングシステムが改ざんを探知できるようにするものだ。

   こうして、アタッカーが署名付きアプリケーションを変更しようとしても、そ
   のアプリケーションのデジタル証明書に関する信用の連鎖を破らない限りそれ
   は不可能となる。つまり、Mac OS X は改ざんを受けたアプリケーションは起
   動させないのだ。改ざんを受けたアプリケーションを Mac App Store にアッ
   プロードするためには、アタッカーは出版者の秘密鍵を用いてそのアプリケー
   ションの改ざん版に署名を入れ、その「アップデート」を Apple に再提出し
   て承認を受けなければならない。(もちろんそのようなものは差し止められる
   だろう。)

   アプリケーションに対する署名は 10.5 Leopard から(オプションとして)用
   いられてきた。それは、セキュリティと使い勝手の両面の機能のためであった。
   例えば、いくつかのアクセス権(キーチェーンへのアクセスなど)は各アプリ
   ケーションごとのレベルで管理される。いったん一つのアプリケーションがキー
   チェーン項目へのアクセスを認められれば、Mac OS X はそのアプリケーショ
   ンの署名を記録して、同じものが将来アクセスする場合に備える。もしもその
   アプリケーションがアップグレードされても、それが同じ署名を持っていれば、
   キーチェーンは新しいバージョンがアクセスを得るためにもう一度ユーザーに
   確認を求める必要がなくなる。Leopard においては、アプリケーションの署名
   はアプリケーションごとにファイヤウォール権限を管理するのとよく似た役割
   を果たしている。

   このコードサイニングは、すべての Mac App Store アプリで義務化されてい
   る。iOS アプリについてと同じだ。けれども、iOS とは違い、システムワイド
   にコードサイニングが義務化されてはいない。ただ、コードサイニングによっ
   てユーザーとしては Mac App Store から来たアプリが改ざんを受けていない
   という保証を得ることができる。ここで重要なのは、コードサイニングが新機
   能であることではなくて、Mac App Store のお陰で、開発者たちの側にそれを
   実装したいという大きな動因が働いているという点だ。より多くのアプリがこ
   れをするようになれば、変更が加えられて攻撃の対象となるアプリがそれだけ
   減ることになる。

   Apple はまた、自社のアプリケーションや、オペレーティングシステムのコン
   ポーネントにも、より広範にコードサイニングを使用するようになっていて、
   Lion において拡張されたコードサイニングはより緊密にサンドボックスと結
   び付くようになっている。開発者たちに対しても、自分のコードやさまざまの
   コードコンポーネントの中にどのように署名を入れるか、またそれらをどのよ
   うにサンドボックスと結び付けるかについて、より多くの柔軟性が与えられて
   いる。


**FileVault 2** -- FileVault もまた、Mac OS X に長年存在している機能では
   あるが、おそらくこれは Lion において最も劇的な変更を受けたものと言える
   かもしれない。従来、FileVault はあなたのホームディレクトリを暗号化して、
   機密のファイルやその他個人情報などを保護した。加えて仮想メモリも暗号化
   する機能もあったので、それらを組み合わせることで FileVault は妥当なレ
   ベルの保護を提供した。

   けれどもその保護には一つ難点が伴っていた。FileVault はホームディレクト
   リを暗号化されたスパースイメージファイル(その後スパースバンドルファイ
   ル)に変換することによってホームディレクトリの暗号化を行なった。そのた
   め、暗号化された個々のホームディレクトリはディスク上にそれぞれ一つの巨
   大な暗号化ファイルとして保存されたので、壊れやすい傾向が強いという問題
   があった。また、このやり方のために多くのバックアップアプリケーションが
   動かなくなったし、動くものも醜い回避策を採らざるを得なかった。例えば、
   Time Machine の場合は暗号化されたホームディレクトリのバックアップをオー
   ナーがログアウトした際にしか実行できなかった。

   この難点を避けるために、多くのユーザーはサードパーティの製品に目を向け
   たけれども、市場にあるものはそれほど多くなかったし、そのいくつかは(と
   りわけ PGP、2010 年 5 月 14 日の記事“PGP Whole Disk Encryption と PGP
   Desktop Professional 10.0”参照)オペレーティングシステムの細かなアッ
   プデートでさえもアップデートを施した後に動かなくなる傾向があった。これ
   を iOS と比較してみよう。iOS では、いくつか実装上の欠陥はあったにして
   も、iPhone 3GS の時以来ずっとデバイス全体の暗号化が標準となっていた。

<http://tidbits.com/article/11277>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1029.html#lnk6>
   "PGP Whole Disk Encryption と PGP Desktop Professional 10.0"

   ディスク全体を暗号化してもネットワークのアタッカーを止めることはできな
   いが、あなたのドライブが物理的に失われた際にはあなたのデータが守られる。
   私は自分の企業顧客に対して、モバイルなものはすべてにディスク全体の暗号
   化をするように勧めている。ただ、Mac を使うコンシューマたちにとっての選
   択肢は限られたものであった。

   この状況が、FileVault 2 によって根本から変えられることになる。従来のも
   のと FileVault 2 との共通点は、名前と、「暗号化」という単語を使ってい
   るという点のみだ。

   FileVault 2 は、あなたの起動ディスク全体を、完全にユーザーが何も気付か
   ない状態のままで暗号化する。どのユーザーがそのディスクのロックを外せる
   かをあなたが選べば、それらのユーザーたちのみがコンピュータを起動できる
   ようになる。動作は高速で(私は全く気付かなかった)バックグラウンドで動
   作し(最初の暗号化でさえそうだった。その点、初代の FileVault はホーム
   ディレクトリに多数のファイルがあった場合、何時間もシステムをロックさせ
   てしまっていた)どんなバックアップツールとも相性が良い。

   起動ドライブでないドライブについては、Disk Utility が新規のドライブを
   パーティション分けして暗号化することができるようになった。それから何よ
   りも、Time Machine にあなたのバックアップをすべて暗号化するというチェッ
   クボックスが付いた。

   ただし、FileVault 2 の使用に際してはやはりしっかりと注意を払う必要があ
   る。もしもあなたがパスワードを忘れれば、あなたは永久にそのドライブを使
   えなくなる。あなたのシステムを初めて暗号化する際、Apple はあなたに二つ
   の復元オプションを提供する。いずれも 24 文字のコードに基づくもので、こ
   れを書き留めておいて復元用パスワードとして使うこともできるし、またこれ
   を Apple に保存させて AppleCare 経由で復元するようにすることもできる。
   AppleCare 経由の復元の際にはユーザーが設定した三つのセキュリティ質問に
   答える必要がある。

<http://support.apple.com/kb/HT4790>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT4790?viewlocale=ja_JP>
   "OS X Lion:FileVault 2 について"

   暗号化は、遠隔システムワイプのためにも重要となる。これは iOS の主要な
   セキュリティ機能の一つで、Find My iPhone 経由でアクセスするものだ。ド
   ライブ全体をフォーマットする代わりに、暗号化キーを消去するだけでよい。
   漏れ聞こえてきた情報によれば、Find My Mac サービスが現在開発者向けベー
   タ版の段階で、そこには遠隔ワイプのオプションも含まれているという。

<http://www.macrumors.com/2011/08/03/find-my-mac-goes-live-for-developers/>


**単にシステムのみならず、エコシステムを改善** -- 上でも述べたように、こ
   れらの変更点はいずれも必ずしも Mac OS X で初めてという訳ではなく、中に
   は iOS より前から存在していたものもある。開発者たちはずっと以前から自
   分たちのアプリケーションを独立にサンドボックス化したりコードサイニング
   したりすることができた。ASLR は Lion において現行バージョンの iOS より
   も強力になっているし、FileVault 2 は従来の FileVault から大きく変わっ
   ているが、やはりこれも iOS のものより強力だ。

   私は他にもいろいろの変更点についてこれまで書いてきた。例えば最近 Snow
   Leopard に追加されたアンチマルウェアのチェック機能 XProtect もそうだが
   (2011 年 5 月 25 日の記事“Apple、次第に深刻化する MacDefender 問題に
   反応”参照)これはどうやら Lion では変わっていないようだ。また、システ
   ム環境設定「セキュリティとプライバシー」に「プライバシー」スクリーンが
   追加されて、あなたの Mac がどれだけの情報を Apple に送信するかを制御で
   きたり位置情報サービスの設定をしたりできるようになったこともある。

<http://tidbits.com/article/12199>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1079.html#lnk7>
   "Apple、次第に深刻化する MacDefender 問題に反応"
<http://tidbits.com/resources/2011-08/Privacy-pane.png>

   けれども、一歩退いて全体を眺めれば、すべてのピースが嵌まり合って、Apple
   がエコシステム全体の中にどのようにセキュリティを組み込もうとしているの
   かが見えてくる。それは、iOS において Apple がそうしたのと同じことだ。

   最も奥深い変更点は、メモリ保護とサンドボックス、コードサイニングを Mac
   App Store でのアップデートと組み合わせたことだ。もちろんユーザーは引き
   続き何でも好きなものを自分の Mac にインストールすることができるが、ソ
   フトウェアを Mac App Store で選んだ人たちは、自分の使うアプリケーショ
   ンが一定のセキュリティ基準を満たしていることを知っている。(たとえ知っ
   ていなくても少なくともその事実の恩恵は受けている。)そのセキュリティ基
   準は、現在パッケージに入って出されているメジャーなアプリケーションでは
   満たされていることが稀であるのが現状だ。アプリケーションをいじることは、
   攻撃の際の大きな媒介手段となっている。私の知る限り、(ビジネス用のアプ
   リケーションでなく)ユーザーたちに対しての最近の大がかりな攻撃のほとん
   どすべてが、Safari、Microsoft Excel、QuickTime、Adobe Reader などといっ
   たアプリケーションの欠陥に依存している。

   私としては、Apple がすべての Mac ユーザーに対して Mac App Store のみを
   使うように強制するとは考えにくいが、将来一部のユーザーに対してその種の
   制限が(システム環境設定を通じて、あるいは特別の Mac によって)課され
   るのは十分考えられると思う。そのようなユーザーたちは、悪意あるダウンロー
   ドやその他のトリックを使ってマルウェアをインストールしようとする攻撃か
   ら保護されるだろう。誰にでもそのやり方が通用するわけではない(例えば私
   も、あるいはどのような開発者も、そのようなやり方は我慢できない)けれど
   も、iOS 機器と iOS App Store の人気を考えれば、壁に囲まれた庭の中でア
   プリケーションを選ぶことで十分以上に満足できるというユーザー基盤は非常
   に大きなものであることが納得できるだろう。

   最近の MacDefender 攻撃を思い出してみて頂きたい。ユーザーたちがどのよ
   うにして悪意あるアプリケーションをインストールするように騙されたかを。
   単純に管理者パスワードを尋ねられる代わりに、ユーザーの眼前にダイアログ
   が現われて新しいアプリケーションが Mac App Store で承認されなかったと
   説明し、ブロッキングを無効にするにはシステム環境設定を使うのだと誘導さ
   れる、そのような環境を想像してみよう。それでもまだ騙されるユーザーはい
   るだろうが、時間が経てばいずれ、信頼できるアプリケーションを手に入れる
   には Mac App Store が一番だと思うユーザーたちの数が訓練の結果多くなっ
   て、騙される人たちの数がぐっと減るだろうと私は断言する。

   いくつかの企業では既に、特別の「ホワイトリスト」ツールを使って似たよう
   なことを実現している。従業員たちが何をインストールできるかにそのツール
   が限定を加え、結果的にマルウェアを予防するわけだ。この戦略は非常に有効
   であることも多いが、往々にして管理は難しい。従業員たちの習慣や、どの程
   度厳格にルールを適用するかに依存するからだ。

   ここで、Apple の動機についてはっきりさせておこう。明らかに、Apple はセ
   キュリティから利益を挙げている。なぜなら、Mac App Store で売れたアプリ
   ケーション一つ一つから取り分が入るからだ。けれども、最近の週末を親戚の
   Windows ベースの PC からマルウェアを取り除いて過ごさなければならなかっ
   た経験から言わせてもらえば、他の方法ではリスクにさらされてしまうユーザー
   たちのために機能するのである限り、私にはそれほど気にならない。

   FileVault 2 での変更と、来たるべき Find My Mac とを見れば、モバイルコ
   ンピュータにおいてより良いセキュリティへの需要があることを Apple が認
   識していると分かる。Apple は近年デスクトップ機よりもラップトップ機の方
   をずっと多く販売しており、その傾向は熱狂的な人気を得た iPad のリリース
   以後になってもまだ続いている。暗号化と遠隔ワイプの組み合わせは企業ユー
   ザーに長らく使われてきたオプションだが、コンピュータのオペレーティング
   システムに組み込まれたのは私たちの知る限り Lion が最初だ。(Microsoft
   の BitLocker フルドライブ暗号化でさえ、Ultimate と Enterprise のバージョ
   ンのみにあるオプションであった。)

   結びに、Lion は、Mac App Store のエコシステムがなかったとしても、それ
   でも Snow Leopard より大幅にセキュアなものとなっている。そこにこのエコ
   システムを組み合わせれば、これまでコンシューマ向けに一度も利用できるよ
   うにならなかったセキュリティの選択肢が私たちの手に入る、そんな未来がやっ
   て来るかもしれない。そして、さらに重要なのは、セキュリティが全体的エコ
   システムに組み込まれた不可欠の一部分となり、セキュリティについて何も知
   らない人たちでさえ十分に保護されるようになることだ。

   新しいバージョンの Mac OS X にいつアップグレードするかを決断する際には
   数多くの要因を考慮に入れなければならないが、セキュリティの立場から言え
   ば、少しでも早く Lion へのアップグレードをすればするほど、それだけ早く
   Apple によるセキュリティ改善の恩恵を受けられることになる。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12417#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12417>


Lion で微妙に苛立つこと
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     文: TidBITS Staff <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12412>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   Mac OS X 10.7 Lion は、どこから見ても、売り上げの面では大成功を収めた。
   リリース当日のうちに百万件以上のダウンロードがあり、その後も何百万件と
   ダウンロードされたことは疑いない。このような素晴らしい販売結果も、必ず
   しもその製品が完璧だということを意味しているとは限らない。それよりも、
   その製品が大いに話題となって以前から待ち望まれていたことの結果に過ぎな
   いのかもしれない。10.6 Snow Leopard、10.5 Leopard、10.4 Tiger それぞれ
   の初めてのリリースも、他のすべての大猫類のリリースもそうであったが、今
   回のリリースもまた、従来のバージョンから少し変わったところが人々を苛立
   たせたり困惑させたりするという面がそれなりにいろいろあるし、新たなバグ
   が人々を混乱させがっかりさせるというところもある。

<http://www.apple.com/pr/library/2011/07/21Lion-Downloads-Top-One-Million-in-First-Day.html>
   (日本語 
)<http://www.apple.com/jp/pr/library/2011/07/21Lion-Downloads-Top-One-Million-in-First-Day.html>
   "Apple (日本) - Apple Press Info - Lionのダウンロード、初日に100万件を突破"

   この記事の意図を誤解しないで頂きたい。私たちの目標は、Lion の微妙な特
   徴のうちで、私たちに、また他の長年の Mac ユーザーたちの多くに、自分の
   Mac で仕事をする際の生産性を落とされてしまったように感じさせるものたち
   を、ここに集めてみようというものだ。願わくは、Apple が Lion にこれらの
   変更を施すに至った議論を再検討して、それらの変更が、ただ新しい顧客のみ
   ならず、自分たちの Mac と生活を共にしている忠実な Mac ユーザーたちにも、
   どのように影響を与えるかについて再評価してもらいたいと思う。それから、
   Lion を使ってみて何だか扱いにくい感じはするけれど何が問題なのかはっき
   りとは分からないと思っておられる方々には、私たちの説明を手掛かりとして
   ご自分のワークフローを調整し、具合の悪いところを補う方法を見つける参考
   にして頂ければと思う。

   では、私たちを苛立たせたマイナーな見栄え上および操作上の変更点をここに
   いくつか挙げてみよう。


**隠れたスクロールバー** -- そのページがどの程度長いか、現在の位置はその
   中のどのあたりか、という情報が一目で分かること、これは、私たちがするあ
   る種の仕事(例えば非常に長い書類の編集)では欠かせない重要な点だ。幸い、
   スクロールバーが(スクロールしている最中だけでなく)常時見えるように設
   定することは可能だ。設定項目はシステム環境設定の「一般」パネルにある。

   また、スクロールバーが見えている間も、Lion のスクロールバーは従来のバー
   ジョンでのスクロールバーに比べて小さく、ポインティングデバイスを使って
   狙うのが難しいターゲットとなる。Apple がここを変えてくれると期待するの
   は難しいだろう。どうやら Apple の目標は、スクロールバーをクリックする
   のでなく、トラックパッドか Magic Mouse を使ってスクロールするように、
   すべての人に働きかけたいということのようだから。


**Finder のサイドバーアイコン** -- Finder ウィンドウのサイドバーの中で、
   アイコンがすべて白黒のみになってしまったこと、カスタムフォルダのアイコ
   ンさえカラーを失ってしまうことは、サイドバーにあるリストの中から特定の
   項目を選ぶ操作を大幅にやりにくくしてしまった。それだけではない。フォル
   ダにカスタムアイコンを付けておいても、そのカスタムアイコンはサイドバー
   には現われず、その結果 Apple 製でないフォルダはすべて、サイドバー上で
   ユーザーの指定したアイコンを使わず、一般的なフォルダアイコンを表示する。

   ここでもやはり、Apple がすぐに変えてくれるとは思えない。Apple は現在、
   モノクロ好みのデザイン周期に入っているようだ。(最近アップデートされた
   iTunes を見ても分かる。)Apple のデザイン上の命令が、多分に機能に直結
   した特性より優先されてしまうのはとても残念なことだ。カラーや、カスタム
   アイコンは、インターフェイスをナビゲートする際に重要な視覚的手掛かりと
   なる。


**Mission Control が Space で予測不能** -- Snow Leopard の Spaces 機能は
   今後 Mission Control の中に組み込まれることとなったが、従来は二つ以上
   のデスクトップを二次元のグリッドの中に設定して、Control-左矢印キーと
   Control-右矢印キーを使ってそれらの間で切り替えれば常に個々のデスクトッ
   プが予想通りの順番で現われていた。ところが今は、Mission Control の中で、
   複数のデスクトップが一列に整列し、デフォルトでは、それらのデスクトップ
   の並びが最近に使われた順序となる。つまり、左右に並ぶデスクトップの順番
   が、数分前に並んでいた順番とは違っているかもしれないのだ。幸いにも、こ
   のデフォルトの挙動は Mission Control システム環境設定パネルで変更する
   ことができる。

   それだけではない。従来の Spaces におけるデスクトップたちの並びは、グリッ
   ドを回り込んでいた。つまり、グリッドの「最後の」デスクトップが見えてい
   るときにもう一度 Control-右矢印を押せば「最初の」デスクトップに戻って
   くれた。ところが Mission Control では、デスクトップの並びは回り込んで
   くれない。つまり、並びの最後のデスクトップが見えているときにもう一度
   Control-右矢印を押しても何も起こらない。ただ、現在表示されているデスク
   トップが一瞬軽く揺れるのみだ。一番右のデスクトップから一番左のデスクトッ
   プに行くためには、何度も何度もキーを押さなければならない。この挙動は、
   システム環境設定で設定を変えることができない。

   希望すれば Mission Control におけるデスクトップの並び位置を予測可能な
   ものにすることが可能なのは嬉しい。でも、Apple がデスクトップに回り込ん
   でアクセスできるようにしてくれればもっと良かったのにと思う。Apple がこ
   の機能を削除したのは、デスクトップの切替を Launchpad ページの切替と似
   た挙動にしたかったからなのかもしれない。Launchpad ページの並びも回り込
   まないし、また iOS では Home スクリーンのページの並びも回り込まない。
   その一方で、iOS における iBooks アプリの中にある本棚の並びは回り込むの
   だから、必ずしも Apple は回り込むナビゲーションを完璧に葬り去ろうとし
   ているわけではないようにも見える。


**Apple Mail で会話の中途から返信** -- Apple Mail で、会話を表示している
   際に、あなたが前回送った電子メールへの返信として届いたばかりのメッセー
   ジに対して返信したいと思うことはよくある。ところが、Mail の会話機能が
   有効な間は、届いた返信は目に見えていて、Mail のメッセージブラウザの中
   で完璧に読めるにもかかわらず、技術的にはまだ「既読」の扱いになっていな
   い。その代わりに、Mail で選択されているメッセージは依然としてあなたが
   最後にクリックしたメッセージ、つまりあなたが前回送ったメッセージのまま、
   という状況になりがちだ。

   すると、ツールバーの「返信」ボタンをクリックするか、あるいはキーボード
   ショートカットを使うかしても、作成される返信は会話の中で現在選択されて
   いるメッセージに対する返信になる。つまり、あなたは届いたばかりの相手か
   らの返信にではなく、あなた自身が前回送ったメッセージに対して返信しよう
   としていることになってしまう。その結果、新しいあなたの「返信」は、実際
   あなたへの返信となって、会話の中で最後に届いたばかりのメッセージへの返
   信とはならない。これを防ぐには、返信する前に返信したい相手のメッセージ
   を忘れずにクリックしておくようにする必要がある。そうしないと、返信は自
   分自身への返信となる。寂しい気分のときには素敵かもしれないが、会話を続
   けたいのならばちっとも素敵ではない。

   (余談だが、Mail の「表示」環境設定パネルの中で、会話の最も新しいメッ
   セージを一番上に表示するか一番下に表示するかを設定できる。一番上に最近
   のものを表示するのは Twitter に似た順序で、一番下に最近のものを表示す
   るのは討論フォーラムでよくある順序だ。私たちは通常一番下に最近のものを
   表示させることを勧めている。その理由は、そうしておかないと初めて読むス
   レッドを下から上へと読み進まなければならず、具合が悪いからだ。)

   この種のユーザー体験にかかわる調整は後に続くリリースで実施されることが
   多い。なぜなら、多くの人々がその機能に触れてからでないと、大多数のユー
   ザーが何を好むかを知ることは難しいからだ。こんなことを言っても仕方がな
   いけれど、この会話という概念の開拓者となった Gmail は、これをかなりう
   まくこなしている。Gmail では会話の中の個々のメッセージがすべて、それぞ
   れ独自の「返信」と「転送」のリンクを持っている。(公正を期して言えば、
   Apple Mail にもそれはあるが、Apple はユーザーインターフェイスの発見可
   能性に関する戦いの真っ最中なので、それらのリンクはメッセージヘッダの上
   にマウスをかざさなければ現われない。)メッセージの中でクリックしてから
   キーボードショートカットを使えば、Gmail は選択されたそのメッセージに対
   して返信する。そして、それでも駄目なら、Gmail はスレッドの最後のメッセー
   ジに対して返信する。願わくは、Apple Mail もこの Gmail の例に学んで欲し
   いものだ。


**三本指の敬礼** -- Snow Leopard では、三本指で上下にスワイプすれば(い
   くつかのプログラムにおいては)書類あるいはページの一番上や一番下に移動
   した。Home キーや End キーを押すのと同等だ。けれども Lion では、この便
   利なジェスチャーがなくなってしまった。その代わりに、システムワイドの設
   定で、三本指で上にスワイプすれば「選択してドラッグ」か「Mission Control
   を開く」のいずれかが選べ、三本指で下にスワイプすれば「選択してドラッグ」
   か「App Expose」のいずれかが選べるようになった。Mission Control と App
   Expose を四本指のスワイプに割り当て直すことはできるが、三本指のスワイ
   プを Home と End にする機能を取り戻すにはサードパーティのユーティリティ
   をインストールするしかない。(この特定の機能を提供することに関してうま
   く行った順に挙げれば)jitouch、MagicPrefs、BetterTouchTool が使える。

<http://www.jitouch.com/>
<http://magicprefs.com/>
<http://www.boastr.de/>


**オートセーブ** -- Lion では、オートセーブ機能に対応したアプリケーショ
   ンがユーザーの介入なしに自動的にデータを保存することができる。この機能
   はバージョン機能と組み合わされて働く。オートセーブでは、ユーザーが保存
   し忘れたせいでデータを喪失する心配をせずに済むのみならず、書類の以前の
   時点におけるバージョンに戻って最近に自動保存された変更を元に戻す方法も
   提供される。確かにそれは魅力的だ。でも、オートセーブ機能に対応したアプ
   リケーションでは _オートセーブをオフにすることができない_ 上に、オート
   セーブ機能が存在するというだけの理由で、これまでずっとお馴染みであった
   項目「別名で保存」が、ファイルメニューから消えてしまった。

   オートセーブがまだ存在しないバージョンの Mac OS X では、書類を開いてか
   らすぐに ファイル > 別名で保存 を選び、それに名前を付けて、そのまま作
   業を始めれば、元のファイルには一切触らないままにできた。けれどもこれか
   らは、書類を開いてから ファイル > 複製 を選び、その複製を改名し、元の
   ファイルを変えずに仕事を続けようと思うならば(必要なら)元のファイルを
   手で閉じてから、複製の方で作業を始めることになる。もしもあなたがファイ
   ルを開いてすぐに複製を作ることを忘れれば、そこに施してしまった変更は既
   に元の書類に対して自動的に保存されてしまっている。旧来のモデルにおいて
   は、ユーザーが手で「保存」または「別名で保存」のコマンドを発しない限り
   変更が保存されてしまうことはなかった。

   オートセーブで思い出したが、私たちはバージョンにアクセスするために使う
   隠しメニューが好きではない。タイトルバーの書類名の上にカーソルをかざす
   と、非常に小さな下向きの矢印が見えるようになって、そこにメニューがある
   ことを示す。その下向き矢印をクリックすれば、その書類を複製したり、ロッ
   クしたり、バージョンをブラウズしたりするコマンドにアクセスできる。これ
   もまたもう一つ、不可欠なユーザーインターフェイス要素を隠したがるという、
   Apple が新たに見せるようになった傾向の実例だ。書類の以前のバージョンに
   アクセスするというような絶対に必要な作業に関するものとしては、これでは
   あまりにもコントロールの発見可能性の障壁があり過ぎる。

   私たちは Apple がここで何かを変えてくれるとは思わない。このことについ
   て書いたのは、むしろ Lion にアップグレードしようとしている人たちに向け
   た警告として、オートセーブ対応のアプリの中で従来の「別名で保存」と同等
   のことをするにはどうするか、またオートセーブされた書類の以前のバージョ
   ンにはどうやってアクセスするかを、説明しておきたかったからだ。


**自動終了** -- この件に関しては Matt Neuburg が記事“Lion は Quitter”
   (2011 年 8 月 5 日) で既に詳しく書いてくれたので、付け加えることはあま
   りない。Apple は、Dock において、それから Command-Tab のアプリケーショ
   ン切替において、システムが自動終了したアプリのアイコンを表示し続けるよ
   うにすることで、Matt の苦情を概ね解消できるはずだ。iOS の高速アプリ切
   替では、最近使ったすべてのアプリを表示していて、それぞれのアプリが実際
   に走っているかどうかをユーザーが知りもしないし気にもしないようになって
   いるのだから、それと同じことだろう。

<http://tidbits.com/article/12398>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1088.html#lnk8>
   "Lion は Quitter"


**再起動と再オープンでの「再開」** -- Lion でアプリケーションを終了する
   と、次にそのアプリケーションを起動した際には、前回終了した時点で開いて
   いたものと同じウィンドウが開く。一般的に言ってそれは望ましいことかもし
   れないが、常にそれが望ましいとは限らない。その場合のための内蔵の解決法
   は、終了の際に Command-Option-Q を押せば開いていたウィンドウの情報が記
   憶されないことと、アプリケーションを起動する際に Shift を押さえていれ
   ば前回開いていたウィンドウを開かないことだ。それから、システム環境設定
   の「一般」パネルで「アプリの終了と再開でウィンドウをリストア」チェック
   ボックスのチェックを外しておけば、この機能がグローバルにオフになる。

   けれども、この機能をアプリケーション単位で無効に設定することはできない。
   すべてか、ゼロかなのだ。さらに、Mac を再起動する際については、状況はさ
   らに設定の利かないものとなる。システム終了、ログアウト、または再起動の
   際ごとに「ログインした戻った際にウィンドウを再開する」チェックボックス
   のチェックを外すことは _できる_ けれども、それは毎回、その度ごとにチェッ
   クを外し直す必要がある。この機能を恒久的に無効にすることはできない。

   パワーユーザーは各アプリケーションごとの再開コントロールを望むかもしれ
   ないが、Apple がそれを提供するとは考えにくい。なぜなら、それを実現する
   ためには、相当量のユーザーインターフェイスのオーバーヘッドを、システム
   環境設定のどこかに、あるいは再開機能に対応したアプリケーションごと個別
   に、加える必要が生じるだろうからだ。再起動のデフォルト挙動を切り替える
   ことができるようになって、設定しておけば「ログインした戻った際にウィン
   ドウを再開する」チェックボックスがデフォルトでオフになるようにできれば
   素敵だろうとは思うが、これは通常隠された defaults write コマンドで扱わ
   れるような種類のことだろう。


**ヘルプの耐えられない遅さ** -- この問題は、Lion で新たに発生したもので
   はない。しばらく以前から、ヘルプは受け入れ難いほど動作が遅い。この問題
   が Lion になってもまだ存在しているというのは、がっかりだ。アプリケーショ
   ンのヘルプメニューというのは、問題を解決したいと思う時、あるいは何らか
   の機能がどうやって使うのか分からないという時、ユーザーが真っ先に行く場
   所のはずだ。それなのに、ヘルプウィンドウが開いて意味のある情報がそこに
   表示されるまでに、数秒以上もの時間がかかる。その上、ヘルプウィンドウの
   中の検索フィールドは、ユーザーがそこに何かをタイプしても、その文字が現
   われるまでにさえ、さらにあと数秒かかる。結果として、ユーザーはヘルプが
   壊れたと思ってしまうかもしれず、二度と使おうとしないかもしれない。いっ
   たいどうしたんだ、Apple? 電話口で、あるいは店頭で、助けの手を長々と待
   ち続けるのはイライラするものだが、Mac 上でも同じことになってしまった。


**iChat が Yahoo 上で口ごもる** -- Lion における iChat が今回から Yahoo
   IM アカウントに対応するようになった。けれども、この機能はユーザーによっ
   ては興味深いバグを発生させるようだ。iChat の中で Yahoo メンバーにあて
   てメッセージをタイプし始めると、iChat は _即座に_ タイプ中のものを送信
   し始め、Return キーが押されるのを待ったりしない。そして、タイプを続け
   るにつれて、iChat はその瞬間までにタイプされたものすべてを改めて独立の
   メッセージとして送信し、それを何度も続ける。例えば、誰かが "Hi. Lovely
   day here in the wonderful land of Oz." (おはよう。ここオズの国ではとて
   もいい天気よ。) とタイプしたとすると、iChat は続けざまに複数のメッセー
   ジを送信して、その結果は次のようになる:

       Hi.
       Hi. Lovely d
       Hi. Lovely day her
       Hi. Lovely day here in the won
       Hi. Lovely day here in the wonderful land of Oz.

   iChat の次のアップデートで、このバグがきれいに消え去っていることを願い
   たい。


**スマートフォルダが壊れた** -- いや、もちろん、完全に壊れたわけではない。
   でも、Finder での検索をスマートフォルダとして保存しておいて、あとになっ
   てその検索条件を変更しようとすると、問題が発生する。スマートフォルダの
   検索条件を Finder で表示させようとすると、二つのことが起こる:

1. そこに表示されている検索条件はデフォルトのもの(検索文字列はなく、そ
   こにはたった一つの検索条件バーのみがあり、種類は「すべて」となっている)
   であって、以前自分が入力しておいた検索条件ではない。

2. 前回の検索条件は、ただ見えていないだけではなくて、完全に消去されてい
   る。これではスマートフォルダとして使い物にならない。

   これは明らかにバグであって、私は 10.7.1 で Apple がこれを修正しなかっ
   たのを見てちょっと驚いた。


**スクリーンを目覚めさせるにはキーボードが必要** -- これはとても些細な点
   だが、私も数人の同僚たちもしばらくの間これに面食らわされた。Lion より
   前は、Mac のスクリーンがスリープしていても、マウスを動かすか、またはト
   ラックパッドに触れるかすれば、キーボードのキーを押したりマウスボタンを
   クリックしたりしたのと同様にスリープから目覚めさせることができた。キー
   を押せば予期しない場所に文字が入力されてしまう(それは私たちライターが
   最も嫌うことだ)のではないかということがいつも心配になるので、私たちは
   常々マウスかトラックパッドを使ってスリープから復帰させることが多かった。
   ところが、Lion はマウスやトラックパッドの動きだけではスクリーンを目覚
   めさせなくなってしまった。目覚めさせるには、ポインティングデバイスのボ
   タンをクリックするか、あるいはキーボードのキーを一つ叩くかしなければな
   らない。別に大問題というほどのことではないが、いったいなぜ Apple がこ
   の変更をしようとしたのか、私たちは理解に苦しむ。ひょっとしたらこれは単
   なる見落としであって、将来のアップデートで元に戻るのかもしれない。


**10.7.2 を心待ちに** -- 以上書いてきたことはすべて、当然ながら、Lion が
   最悪の大失敗だなどと言っているのではない。とんでもない。それどころか、
   Apple のこの最新バージョンの Mac OS X の大部分はエキサイティングで、新
   機能のいくつかは飛び抜けて素晴らしく、ほとんどの部分はうまく動作する。
   しかしながら、多くの 10.x.0 リリースと同様に、この大猫もまた、将来のアッ
   プデートでノミ取りの治療を受けたり、たてがみを切り揃えたりすればもっと
   良くなるだろう。10.7.1 はつい最近登場したが、私たちがここに挙げた問題
   点は一つも対処されなかった。だから、私たちは今、次の 10.7.2 を心待ちに
   しているところだ。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12412#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12412>


TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2011 年 8 月 22 日
-----------------------------------------------------------
     文: TidBITS Staff <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12436>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**Firefox 6.0** -- その通り、Mozilla はまたもや Firefox のバージョン番号
   を無理矢理引き上げた。そして、今回の Firefox 6.0 リリースでも、前回の
   Firefox 5.0 と同様、あまり多くは変わっていない。いくつかの安定性および
   セキュリティ関係の修正に加えて、Firefox 6.0 ではサイト識別ブロック(ア
   ドレスバーの中でページ URL の左側の部分)の見栄えが少しだけ格好良くなっ
   た。さらに、これも「バグなのか、それとも機能なのか?」の最新の物語と言
   うべきだろうが、Firefox 6.0 のアドレスバーが現在ロードされているページ
   のドメイン名以外の部分をすべてグレイで表示するようになり、以前よりも読
   みにくくなった。また別の新機能として、開発者用のインタラクティブな
   JavaScript プロトタイピング機構 (Tools > Web Developer > Scratchpad)
   がある。("Web Developer" (Web 開発) メニューは新設されたもので、開発
   者向けのコマンドをいくつか集めている。)Mozilla はまた、Firefox Sync
   設定を見つけやすくし、Web Console の使い勝手を改善し、タブグループ機能
   Panorama 使用時のブラウザ起動時間を短縮したとも言っている。アドレスバー
   に加えられたくだらない変更を別にすれば、Firefox 6.0 に特に悪いところは
   ない。ただしこれをバージョン 4.2 なのだと思っている限りにおいて。(無料、
   28.1 MB、リリースノート)

<http://www.mozilla.com/firefox/new/>
   (日本語)<http://mozilla.jp/firefox/>
   "次世代ブラウザ Firefox - 高速・安全・カスタマイズ自在な無料ブラウザ"
<http://www.mozilla.com/firefox/6.0/releasenotes/>
   (日本語)<http://mozilla.jp/firefox/6.0/releasenotes/>
   "Firefox 6 リリースノート"

   Firefox 6.0 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12433#comments>


**Dropbox 1.1.40** -- オンラインストレージサービス Dropbox が、その同名
   のクライアントソフトウェアを Dropbox 1.1.40 にアップデートした。Mac OS
   X 10.7 Lion のステータスバッジを Dropbox の管理するファイルやフォルダ
   に復活させ、それらがアップデート済みかどうかが一目で分かるようにした。
   また、いくつかの Mac OS X マシンでファイルが自動的にアップロードされな
   いという稀に起こった問題も修正した。理論的には Dropbox が自動的に自ら
   をアップデートするはずだが、私たちの経験では実際にはそうならないことも
   よくあるので、Lion を使っている人は手動でこのアップデートを入手してお
   く方が良いかもしれない。(無料、17.6 MB)

<http://forums.dropbox.com/topic.php?id=43200>

   Dropbox 1.1.40 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12432#comments>


**GraphicConverter X 7.3.1** -- Lemkesoft の GraphicConverter X 7.3.1 は
   バージョン番号としてはマイナーな改訂を示すものだが、今回のアップデート
   には非常に多数の改善が含まれている。主なものとしては、画像やプレビュー
   を処理するための新しいオプション、ドロー機能の改善、画像ファイルに埋め
   込まれた GPS 位置情報データを表示する機能などがある。Mac OS X 10.7 Lion
   への対応も改善され、このオペレーティングシステムのフルスクリーンモード
   にも再び対応した。また、いくつかの細かなバグ修正や機能の調整もこのアッ
   プデートに含まれている。(Lemkesoft からも Mac App Store からも新規購入
   は $39.95、無料アップデート、100 MB、リリースノート)

<http://www.lemkesoft.com/content/162/new-functions-and-versions.html>
<http://itunes.apple.com/us/app/graphicconverter/id408364640?mt=12&ls=1>
<http://www.lemkesoft.com/content/188/graphicconverter.html>

   GraphicConverter X 7.3.1 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12425#comments>


**Carbon Copy Cloner 3.4.2** -- Bombich Software が Carbon Copy Cloner
   3.4.2 をリリースした。バージョン番号ではマイナーなジャンプだが、今回の
   リリースには何十個ものバグ修正が含まれていて、このバックアップユーティ
   リティの機能性のいくつかの分野に影響が及んでいる。スケジュール管理、ネッ
   トワークファイルシステムの処理、アクセス権の管理などに関係する分野だ。
   少なくともある場合においては、リストアされたボリュームでの起動が状況に
   よってはできなくなっていた問題が今回の修正のお陰で解消された。このアッ
   プデートにはその他にも数多くのマイナーな機能調整が施されている。(無料
   アップデート、5.2 MB、リリースノート)

<http://www.bombich.com/ccc_features.html>
<http://www.bombich.com/software/updates/ccc-3.4.2.html>

   Carbon Copy Cloner 3.4.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12426#comments>


**ScreenFlow 3.0** -- Telestream から新たに ScreenFlow 3.0 が出た。同社
   のスクリーンキャスト録画アプリへの、メジャーなアップグレードだ。今回の
   新リリースには数多くの新機能がある。Mac OS X 10.7 Lion 互換性もその一
   つだ。ScreenFlow では今回からユーザーがフリーハンドの吹き出しを書き入
   れたり、ブラシまたは長方形ツールを使ってビデオのどこにでも注記を書き加
   えたりできるようになった。このアプリのタイムラインに改装が施され、編集
   操作にさらなる柔軟性が増すとともに、オーディオ音質のコントロールとフィ
   ルタもここに新設された。また、今回のアップデートには新たな書き出し設定
   も追加され、iPad 用のプリセットや、Vimeo で出版するオプションも使える
   ようになった。(新規購入 $99、アップグレード $29、14.5 MB)

<http://www.telestream.net/screen-flow/overview.htm>

   ScreenFlow 3.0 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12427#comments>


**Airfoil 4.5.5** -- Rogue Amoeba が Airfoil 4.5.5 をリリースした。同社
   の人気ある遠隔オーディオ送信アプリへのマイナーなアップデートだ。今回の
   新バージョンの主たる焦点は Mac OS X 10.7 Lion に関係したいくつかの問題
   点の修正で、そのうち一つは深刻なクラッシュを引き起こすものであった。さ
   らに、Airfoil の Google Talk、Muse Control、Radium との互換性も改善さ
   れた。(ただし Radium で使うには、まだリリースされていないバージョンの
   インターネットラジオプレイヤーアプリが必要となる。)(新規購入 $25、無
   料アップデート、11.3 MB、リリースノート)

<http://www.rogueamoeba.com/airfoil/mac/>
<http://www.rogueamoeba.com/airfoil/mac/releasenotes.php>

   Airfoil 4.5.5 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12428#comments>


ExtraBITS、2011 年 8 月 22 日
-----------------------------
     文: TidBITS Staff <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12435>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   先週の私たちはただブラブラ (monkeying around) していた。Glenn Fleishman
   が、NPR の Science Friday に出演するとともに、オランウータンが iPad を
   使ったという記事を紹介する。どちらも一見(一聴)の価値ありだ。


**Glenn、Science Friday で Google の Motorola 買収について語る** -- Glenn
   Fleishman が National Public Radio の Science Friday に出演してホスト
   の Ira Flatow と対談し、Google が Motorola を買収したことが何を意味す
   るか、それが Apple に、またコンシューマにとってどういう影響を持つかを
   語り合った。

<https://www.npr.org/2011/08/19/139790020/google-enters-the-smartphone-business-maybe>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/12434#comments>


**オランウータンも iPad で遊ぶ** -- ゴリラが iPad を使ったというエイプリ
   ルフールの冗談記事を読んだ Milwaukee County Zoo のオランウータン飼育員
   Scott Engel が、彼の動物園にいるオランウータンたちに iPad を使った情操
   教育をしてみようと思い付いた。Kotaku サイトの Brian Cecente が、オラン
   ウータンたちがどのように iPad を使い始めたかを紹介するとともに、他の動
   物園でも iPad を使った霊長類動物の情操教育プログラムを検討していること
   を伝える。

<http://kotaku.com/5830764/these-orangutans-play-with-ipads/gallery/1>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/12430#comments>




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