TidBITS#1099 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2011年 10月 22日 (土) 03:46:52 UTC


TidBITS#1099/17-Oct-2011
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     英語版: <http://tidbits.com/issue/1099>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1099.html>


   先週は iPhone 4S、iCloud、iOS 5、Mac OS X 10.7.2 と、その他にも多数の
   小さなリリースがあって、私たちも他のすべての人たちと同様、これらたくさ
   んのものを頭に詰め込むのに苦闘していた。まず初めに、Glenn Fleishman が
   iPhone 4S の記録的売り上げについて報告し、Michael Cohen は iCloud が
   BusyCal ユーザーにとって何を意味するかを考察する。Adam は iPhone を購
   入後も(しばらくの期間内であれば)AppleCare+ の購入ができることを指摘
   する。でも、もっと重要な記事はこれからだ。Jeff Carlson が iOS 5 に隠れ
   た私たちのお気に入り機能で見逃されがちなものについて紹介する。それから
   Matt Neuburg が Mac OS X 10.7.2 におけるメジャーな変更点を手短に概観す
   る。Matt はさらに、iOS アプリの開発者たちが iOS 5 の新機能を利用するよ
   うになれば私たちユーザーはどんなことが期待できるのかについて示唆に富ん
   だ考察を展開する。今週注目すべきソフトウェアリリースは、iPhoto '11 9.2、
   Aperture 3.2、Safari 5.1.1 (Snow Leopard)、Security Update 2011-006
   (Snow Leopard 用と Snow Leopard Server 用)、Lion 復旧アップデート、
   GraphicConverter 7.4、それに Sparrow 1.4 だ。

記事:
     Apple、400 万台の iPhone 4S を販売
     AppleCare+ は 2011 年 11 月 14 日まで追加可能
     BusyCal 1.6 と iCloud 移行
     一方、Lion の牧場に戻ると...
     iOS 5 の秘密
     iPhone 4S: 非常に明白なる大ヒット
     iOS 5 は開発者に、そしてあなたに、どう影響するか
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2011 年 10 月 17 日
     ExtraBITS、2011 年 10 月 17 日


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Apple、400 万台の iPhone 4S を販売
----------------------------------
     文: Glenn Fleishman <glenn @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12563>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   失敗作にしては、iPhone 4S は確かにうまくやった。Apple は今回、新しい
   iPhone の販売台数が発売後最初の三日間で 400 万台を突破したと発表した。
   この数字は、前回つまり去年の iPhone 4 発売開始後の週末に記録された数字
   の二倍にあたる。これほど高レベルの購入数が、前の会計四半期に iPhone 4
   の売上げが増加を続けていたにもかかわらず達成された。

<http://www.apple.com/pr/library/2011/10/17iPhone-4S-First-Weekend-Sales-Top-Four-Million.html>
   (日本語 
)<http://www.apple.com/jp/pr/library/2011/10/17iPhone-4S-First-Weekend-Sales-Top-Four-Million.html>
   "Apple (日本) - Apple Press Info - iPhone 4S、発売直後の週末で販売台 
数が400万台を突破>

   iPhone 4S が発表されたのを受けて広がったメディアの当初の反応は、Apple
   が工業デザインを改訂することもなく iPhone 5 と呼ぶに相応しく華々しい新
   機能を搭載することもなかったのを見て顧客たちが落胆するのではないかとい
   うものだった。長年の Apple ウォッチャーである私たちも、あまり驚きを感
   じられなかった。その理由の一つは、Apple が既に (iPhone 3G と 3GS で)
   二年間というメジャー改訂のサイクルを設定していたこと、またもう一つの理
   由は世界中の iPhone オーナーの大多数が契約に縛られていて、通常その契約
   が二年間のものだったからだ。

   二年契約があれば、既に iPhone 4 を持っている人たちには助成金付きのアッ
   プグレード資格がない可能性が高い。Apple は、今回の機種の見栄えを前回の
   機種と事実上同じにすることによって羨望の要因をある程度取り除いていた。
   たとえカメラとかアンテナとかいったものの機能が改善されたとしても大きな
   問題にはならないだろうということだ。こうして、既存の iPhone 4 オーナー
   たちも冷静でいることができ、また 2011 年 10 月 14 日に同時に発売された
   $99 の iPhone 4 (二年契約義務付き) の売上げも加速されるだろう。同じ理
   由で、iPhone 3GS も二年契約義務付きで無料入手できる。これら二つの旧モ
   デルについて Apple は販売台数を発表していない。

   販売台数がこれほど驚異的に伸びたのには、おそらくそれを強化する因子がい
   くつかあったのだろう。まず第一に、初代 iPhone、iPhone 3G、iPhone 3GS
   のオーナーたちで、ずっと今までアップグレードのサイクルをやり過ごし続け
   てきてそろそろアップグレードに踏み切ろうかと思い始めていた人たちもいた
   かもしれない。第二に、今年になって Verizon Wireless が iPhone 4 の販売
   を開始したけれども、そのことは当時比較的目立たないままで、Verizon は引
   き続き競合相手たる Android スマートフォンの方を強力に宣伝していた。今
   回初めて、Verizon にも参入可能な状態で人目を引く iPhone お披露目が行な
   われたわけだ。第三に、AT&T と Verizon Wireless に加えて、今回のデビュー
   は米国における iPhone 販売キャリアとして Sprint Nextel を加えることと
   なった。第四に、iPhone 4 のデビュー当時と比較して、今回の iPhone 4S の
   デビューではカナダとオーストラリアの二ヵ国が加わっている。

   今回の販売開始に際してはトラブルもあった。2011 年 10 月 7 日、つまり予
   約注文が開始された日の真夜中に、まだサイトが開いていないにもかかわらず
   多数の人々が何時間も前から繰り返しデバイスを注文しようと試みた。(ちな
   みに私はあきらめてベッドに入った。)そして、いったん iPhone 4S が登場
   すると、アクティベーション作業が当初悪夢に見舞われた。報道によればトラ
   ブルが起こったのは AT&T だったらしい。(私は Wi-Fi 経由で自分の携帯電
   話をアクティベートしようとして5回ほどトライを重ねなければならなかった。
   Tonya Engst も、また Jeff Carlson も、AT&T ストアへ行って SIM を適切に
   交換してもらわなければならなくなった。)

   Apple は 2,500 万人の顧客が iOS 5 にアップグレードしたと発表した。(顧
   客数であってデバイス数でないことに注意しよう。つまり、同社は Apple ID
   を使って追跡しているに違いない。)それはつまり、デバイスの数にすれば
   2,500 万台よりも多く、おそらく 5,000 万台か、ひょっとすると 7,500 万台
   にも達するかもしれない。Apple による補足的発表で iCloud へのサインアッ
   プが 2,000 万件に達したとされているので、ちょうどそのくらいで数が合う
   と思う。ちょっと計算してみれば、5 GB かける 2,000 万アカウント、つまり
   100 ペタバイト (PB) ものストレージ容量を Apple は割り当てなければなら
   なかったことになる。私はあっという間に 5 GB の無料割り当て iCloud スト
   レージ容量を使い切って、あと 20 GB を割り当てるアップグレードをしなけ
   ればならなくなった。これは驚くほどのことではないが、iCloud は金曜日に
   はかなり反応が鈍く、時には接続できないこともあった。その後の週末を通じ
   て、金曜日ほどひどくはなかったがのろのろした感じだった。

   使用量の集中は、Siri にもトラブルを起こしたようだ。Siri は Apple の
   iPhone 4S 用音声コントロールおよび口述筆記システムだが、言語分析のため
   に Siri が Apple のサーバへの接続を必要とするのだ。非常に多くの人々が
   入手後すぐに Siri を試してみたり他の人に実演してみせたりしたことで、過
   度の初期使用の集中が起こったに違いない。Siri が iPhone 4 や、さらには
   3GS でさえ動くはずであるにもかかわらず Apple が Siri を iPhone 4S のみ
   に限定したのも、きっとこれが理由だったのではないかと思われる。現時点で
   はまだ比較的人数の少ない iPhone 4S ユーザーたちから、Siri の使用が実際
   バックエンドのサーバにどの程度のインパクトを与えているのかを Apple が
   十分に知ることができれば、将来は旧機種の iPhone にも Siri が開放される
   ようになることもあり得るのではないだろうか。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12563#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12563>


AppleCare+ は 2011 年 11 月 14 日まで追加可能
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     文: Adam C. Engst <ace @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12568>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   iPhone 4S のリリースに伴って新たに登場したものがある。Apple はそれを
   AppleCare+ と呼んでいるが、これは標準的な AppleCare 保証延長サービスを
   一種の保険のようなものへ転化させたものだ。従来の AppleCare が製造上の
   欠陥のみを保証し、電話による技術サポートの期間を 90 日間から 2 年間に
   延長するものであったのに対し、AppleCare+ はそれらに加えて最大二件まで
   の事故による破損をカバーする。従来の AppleCare の料金は $69 だったが、
   AppleCare+ の小売価格は $99 で、さらに一件の事故による破損の度に $49
   のサービス料金がかかる可能性がある。[訳者注: この AppleCare+ は現在
   のところ米国のみにおけるサービスのようです。]

<http://store.apple.com/us/product/APP_IPHONE_PLUS_AUTO-110480>

   従来は、もしも iPhone を破損させてしまえば、Apple Genius Bar の人たち
   に泣きついて、どうか無料で修理か交換をして下さいとお願いすることはでき
   たかもしれないが、それが聞き入れられなければ $200 かそれ以上の修理代が
   かかることがあった。AppleCare+ は一般的な iPhone 用 AppleCare を置き換
   えるもので、新しい iPhone 4S、iPhone 4、または iPhone 3GS に対して購入
   することができる。あなたにとって AppleCare+ がお買い得かどうかは、あな
   たが電子機器を持ち運ぶ際にどの程度注意深いか、そしてどの程度幸運に恵ま
   れているかに依存する。私の場合、容易く落としてしまいがちな機器に対する
   このような保険契約は一般的に言って好ましく感じられる。

   Apple は当初、AppleCare+ は iPhone 4S と同時に購入しなければならないと
   言っていた。今もそのようにすることは可能だ。けれども、私たちが予約注文
   をした際に AppleCare+ のようなものの話が出たという記憶は全く無い。それ
   に、Tonya が AT&T の技術サポートの係員と話をしながら iPhone 4S をアク
   ティベートした際にも、その係員は該当する機器に付随したあらゆる数字を揃
   えられるよう彼女を助けてくれていたが、そのときは確かにたくさんのことを
   こなしていたけれど AppleCare+ という言葉が出た覚えはない、と Tonya は
   言っている。だから問題は、私たちのように、理由はどうあれ iPhone 4S は
   入手したけれども AppleCare+ は入手しなかったという人たちが、どうすれば
   事後に追加できるのか、ということだ。

   そのことについて質問してみると、近所の AT&T ストアの AT&T 係員は資料を
   調べて、AppleCare+ を追加できるのはアクティベーション後 24 時間以内に
   限られると書いてある、と答えた。ただし、彼らもまだ最初の 24 時間以内に
   しろそれ以後にしろ誰のアカウントにもそれを試みたことはないという。残念
   なことに、Tonya が iPhone 4S をアクティベートしたのは土曜日の朝のこと
   で、私たちがこの情報を知った時にはもう 24 時間の枠は過ぎていた。そこで
   係員たちは、Apple の 800-MY-IPHON (800-694-7466) に電話をかけてみるこ
   とを勧めてくれたので、私たちはそうした。電話に出た Apple 係員は、アク
   ティベーションの後どれだけの期間内であれば AppleCare+ が注文できるかに
   ついて何も情報を持っていなかったけれど、彼のコンピュータシステムは私た
   ちのアカウントに AppleCare+ を追加することを許可した。ああよかった!

   この記事を書くために状況をオンラインで調査し始めた私は、Apple Store の
   AppleCare+ ページに次のような記述を見つけた。そこには状況が明確に述べ
   られていて、iPhone 4S または 8 GB の iPhone 4 を予約注文した人か、ある
   いは iPhone のどの機種でも 2011 年 10 月 14 日以後に購入した人は、誰で
   も 2011 年 11 月 14 日までの期間ならば AppleCare+ を購入できるという。

<http://tidbits.com/resources/2011-10/AppleCare-note.png>

   というわけで、そういうことだ。買ったばかりの iPhone 4S に AppleCare+
   を付けたいならば、この一ヵ月の期間内ならば追加できる。けれどもその期日
   が過ぎた後は、AppleCare+ は電話機と同時に購入しなければならない。ある
   いは、AT&T の係員が私に言ったことが正しければ、購入後 24 時間以内なら
   ば出来るのかもしれない。


   ----
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BusyCal 1.6 と iCloud 移行
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     文: Michael E. Cohen <lymond @ mac.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12558>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp

   今年は Apple のカレンダーサービスを使っている人にとっては激変の年であった。
   最初に、Mac OS X Sync Services を使っていた前の MobileMe カレンダーから、
   新しい CalDAV で動く MobileMe カレンダーへの移行があった ("MobileMe
   Calendar に 5 May 2011 までにアップグレード" 3 March 2011 参照)。次に
   Mac OS X 10.7 Lion のリリースがあり、それと共に Mac OS X のデフォルトのカ
   レンダーアプリである iCal に対する外観と感触が一新された。そして今度は
   10月12日に iOS 5 と iCloud のリリースがあり、Apple ユーザーに対するカレン
   ダーは再度変更された。

<http://tidbits.com/article/12011>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1066.html#lnk2>
   "MobileMe Calendar に 5 May 2011 までにアップグレード"

   サードパーティの開発者達はこれら全ての変更に追いつくため、緊急対応に次ぐ
   緊急対応を余儀なくされた。人気の BusyCal カレンダーと to-do リスト管理の
   作者である BusyMac も他の皆と一緒にこのカレンダーに関する恐怖政治女王のレー
   スを走り続けて来ていて、今回もこの製品を iCloud によって課せられた最新の
   カレンダーに関する変更に対応するための無料アップデートとして、現在の
   BusyCal ユーザーに BusyCal 1.6 をリリースした (もっともこのアップデート
   は  BusyCal ユーザーに対して  iCloud に昇るかどうかに拘わらず推奨されてい
   る)。

<http://www.busymac.com/>
<http://en.wikipedia.org/wiki/Red_Queen's_race>
<http://blog.busymac.com/blog/2011/10/busycal-16-released-with-support-for-icloud.html>

   BusyMac は BusyCal 1.6 が iCloud 移行を問題なく行うために必要な全てではな
   いことを明らかにしていて、これを受けて iCloud 移行のための情報豊かなアッ
   プグレード手引きを提供している。この手引書では、MobileMe と iCloud カレン
   ダーの間の重要な違いを詳細に説明し、一連の移行シナリオを提供している (例
   えば、Google カレンダーユーザーや LAN カレンダーユーザーがどの様に移行す
   るかを説明している)、その後で BusyCal と共に iCloud へアップグレードする
   ための包括的な 7 段階のやり方の説明に専心している。

<http://www.busymac.com/faq/caldav-upgrade.html>

   もしあなたが、多くの TidBITS スタッフの様に、あなたの仕事の、家庭の、そし
   て共有のカレンダーを記録するのに BusyCal に依存しており、かつ iCloud へ跳
   ぼうとしているのなら、このアップデートをダウンロードそしてインストールし、
   それからその指示に従う前にこのアップグレード手引書を注意深く読むのにしっ
   かり時間を費やすべきである。きっと時間をかけただけの価値はあると思う。
   BusyCal 1.6 は $49.99 で BusyMac Store 又は Mac App Store から買える;こ
   れは 7 MB のダウンロードである。

<http://www.busymac.com/buy/busycal.html>
<http://itunes.apple.com/us/app/busycal/id415356497?mt=12>


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12558#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12558>


一方、Lion の牧場に戻ると...
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     文: Matt Neuburg <matt @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12559>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   先週の水曜日は Apple の特大リリース日であったが、その最中は部屋中の空
   気のほとんどが iPhone 4S と iOS 5 によって吸い取られてしまっていた。け
   れどもリリースされたコンポーネントはその二つだけではなかった。開発者用
   には、Xcode 4.2 が Snow Leopard 用と Lion 用それぞれにリリースされた。
   そして Lion ユーザーたちには、Mac OS X 10.7.2 がいつも通り四種類の形で
   リリースされた。Lion 用と Lion Server 用が、それぞれ差分アップデートと
   統合アップデートという二つずつの形で出されたのだ。いつもと同様、ソフト
   ウェア・アップデートに任せて正しい差分アップデートを入手させるのが最も
   手軽な方法だが、何らかの理由で再インストールが必要な場合には統合アップ
   デートが便利だろう。

* Mac OS X Lion Update 10.7.2 (Client): 768.84 MB
* Mac OS X Lion Update 10.7.2 (Client) Combo: 818.59 MB
* Mac OS X Lion Update 10.7.2 (Server): 842.49 MB
* Mac OS X Lion Update 10.7.2 (Server) Combo: 892.24 MB

<http://support.apple.com/kb/DL1458>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1458?viewlocale=ja_JP>
   "Mac OS X アップデート 10.7.2"
<http://support.apple.com/kb/DL1459>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1459?viewlocale=ja_JP>
   "Mac OS X 統合アップデート 10.7.2"
<http://support.apple.com/kb/DL1460>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1460?viewlocale=ja_JP>
   "Mac OS X Server アップデート 10.7.2"
<http://support.apple.com/kb/DL1461>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1461?viewlocale=ja_JP>
   "Mac OS X Server 統合アップデート 10.7.2"

   初めて Lion がリリースされた時以来どれだけ時間が経ったか(2011 年 7 月
   20 日の記事“Mac OS X Lion のお薦め隠し機能”参照)を考えれば、また最
   初のバグ修正リリース 10.7.1 が最小規模に止まっていたこと(2011 年 8 月
   16 日の記事“Mac OS X 10.7.1、バグ修正は限定的”参照)を考えれば、今回
   の 10.7.2 を見てがっかりする人も多いかもしれない。もしもあなたが本気で
   Apple がオートセーブなどのメジャーな新機能をオフにできるオプションを提
   供するかもしれないなどと考えていたのなら、そんな望みは捨てた方がよい。
   自らの戦略を方針変更することは(または加減することさえ)Apple の価値観
   の典型的部分とは言えない。マイナーな調整でさえ過去にほとんど例がなく、
   あってもごくたまにしか起こらなかった。

<http://tidbits.com/article/12320>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1086.html#lnk10>
   "Mac OS X Lion のお薦め隠し機能"
<http://tidbits.com/article/12429>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1090.html#lnk0>
   "Mac OS X 10.7.1、バグ修正は限定的"

   どうやら 10.7.2 のリリースが遅れたのは、大きな変更を Apple が施せるよ
   うにするためではなくて、iCloud の登場が Mac と iOS デバイスで同時に起
   こるよう時期を合わせるためであったようだ。言い替えれば、iCloud こそが
   10.7.2 の大きな新機能なのだ。さて、iCloud はメジャーな題材であって、私
   たちももちろん近日中に iCloud についてさらなるニュースや詳しい情報を記
   事にする予定にしている。(現時点で言えることは、iCloud に移行しようと
   頑張ったけれどさまざまの問題に遭遇した、という人たちが多くいることだ。
   だから、どうしても今すぐ新しい機能を試してみたい、というのでなければ、
   もう少し様子を見た方がよいのかもしれない。)そこでこの記事では、一旦
   iCloud は脇に置いて、それ以外の部分の 10.7.2 について見て行きたいと思
   う。結論を言えば、以前の記事“Lion で微妙に苛立つこと”(2011 年 8 月
   17 日) で私たちが述べた挙動のうち二件が今回実際に修正を受けている。そ
   の他にもいくつか使い勝手に関する微妙な改善点がある。以下に、10.7.2 の
   中で比較的目立つ変更点のいくつかを紹介して行こう。(もしも他の変更点に
   気付かれたら、どうぞコメントに書き込んで頂きたい。)

<http://tidbits.com/article/12412>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1090.html#lnk4>
   "Lion で微妙に苛立つこと"


**自動終了** -- 私が記事“Lion は Quitter”(2011 年 8 月 5 日) で論じた
   自動終了の挙動は、若干抑制の利いた挙動に変わったようだ。私が実験してみ
   た限りでは、TextEdit や Preview のようなアプリケーションがウィンドウな
   しでバックグラウンドにまわったとたんに Command-Tab のアプリケーション
   切替から消えてしまうようなことはなくなったようだ。けれどもそれらは _い
   ずれは_ Command-Tab 切替から(また、常時表示するよう設定していない限り
   Dock からも)消えてしまう。つまり、消えるタイミングは変更されたかもし
   れないけれども、基本的な挙動そのものは変わっていない。そしてその基本的
   挙動はやはり間違っていると私には思える。自動終了は完全にユーザーの目に
   見えないところで起こるべきだ。つまり、何かが起こったかどうかをユーザー
   が判別できないようにすべきだ。Command-Tab のアプリケーション切替で、つ
   いさっきそこにそのアプリケーションのアイコンがあったことをユーザーがよ
   く知っているというのに、勝手にアイコンを削除してしまうのは、秩序を乱し
   混乱を起こすことでしかない。

<http://tidbits.com/article/12398>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1088.html#lnk8>
   "Lion は Quitter"


**スマートフォルダ** -- スマートフォルダが、やっと、Lion でも正しく動作
   するようになった。私のようなタイプの人にとって、これはものすごく重大な
   バグ修正と言える。(でも、修正にこんなに時間がかかったのは許し難い。な
   ぜなら、Apple は Lion が初めてリリースされた時よりも以前からこの問題を
   知っていたからだ。)手短に言えば、Spotlight 検索をスマートフォルダとし
   て保存して、あとでそれをスマートフォルダの検索条件として正しく表示させ
   ることができる(変更を加えることもできる)ようになった。その結果として、
   やっとスマートフォルダがまともに使えるものとなった。以前のバージョンの
   Mac OS X での挙動が復活したわけだ。スマートフォルダの使い方についての
   詳しい情報は、Sharon Zardetto の本 "Take Control of Spotlight for
   Finding Anything on Your Mac" をご覧頂きたい。

<http://www.takecontrolbooks.com/spotlight?pt=TB1099>


**デスクトップの順序** -- Mission Control の All Windows モードで、デス
   クトップスペースや、Dashboard 以外のフルスクリーンアプリケーション、そ
   れから最初のデスクトップが、ドラッグによって並べ替えられるようになった。
   (この変更点は Apple 自身のリリースノートにも実際明確に書かれている。)
   これで、複数デスクトップを手で管理するのがぐっと楽になったはずだ。特に、
   もしも Mission Control 環境設定パネルで "Automatically rearrange spaces
   based on most recent use" のチェックを外してあれば、スペースやフルスク
   リーンアプリケーションの並ぶ順番は完全に予期できるものとなり、すべてあ
   なたの管理に任されるようになる。従来は、デスクトップスペースやフルスク
   リーンアプリケーションが作成された順序か、または自動再配置アルゴリズム
   があなたのために勝手に並べ替えした順序に甘んじるしかなかった。

   その上、再起動を経てもデスクトップスペースが保たれるようになった。開い
   たウィンドウがログアウト、再起動、あるいはシステム終了をして戻った際に
   再開されるように設定しておけば、再びログインして戻ると、以前の状態と同
   じスペースの中にそれぞれのウィンドウが再開する。


**サポート外のボリューム上のバージョン機能** -- 記事“ネットワークと非
   HFS+ ボリュームで Lion の「バージョン」バグに注意”(2011 年 9 月 8 日)
   で、Adam Engst はサーバまたは HFS+ 以外のボリューム(バージョン機能は
   そういうボリュームを処理できない)上にある書類ではバージョン機能に保護
   されていないことを知らずに作業を続けてしまうことがあるという状況につい
   て説明した。10.7.2 において、Apple は最も単純なやり方でこのバグに対処
   した。つまり、サポート外のボリューム上に保存されている書類を閉じようと
   すると警告が出るようになったのだ。読者の Joel Lingenfelter が苦情を述
   べたように、このやり方には一つだけ問題があって、もしも誰かがサーバ上に
   ある書類を開いて、それを編集し、変更がオートセーブで保存されたけれども
   バージョン機能は働いていない、という状態になった場合、その書類を閉じよ
   うとすると、提供される選択肢が Cancel と Close しかない。そのため、も
   しもオートセーブされた変更なしに書類を閉じようと思えば、そのための唯一
   の手段はまず Cancel をクリックし、それから Undo を繰り返し使って書類の
   最初の状態に戻るしかない。これでは、ただ面倒なだけでなく極めて誤りに陥
   りやすい。

<http://tidbits.com/article/12483>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1093.html#lnk1>
   "ネットワークと非 HFS+ ボリュームで Lion の「バージョン」バグに注意"
<http://tidbits.com/resources/2011-10/Versions-warning.png>
<http://www.blueboxmoon.com/wordpress/?p=370>


**他には何か?** -- Launchpad のアイコンが、はっきりと大きくなった。それ
   から、ごく小さいけれども決定的な変更で、私が(複数のシステムを使うユー
   ザーとして)特にありがたいと思うのは、「起動ディスク」システム環境設定
   パネルで設定を変更した後で「再起動」ボタンを押した際、(従来のバージョ
   ンのシステムと同様に)Option キーを押しておくことで確認ダイアログを見
   ずに済むようになったことだ。それらを除いて、はっきりと目に見える変更は
   ほとんどないように思う。けれどもリリースノートには細かな技術的修正点が
   非常に数多くリストされており、おそらくそれらの修正点は Lion ユーザーた
   ちの全般的な生活の質を改善してくれるのだろう。例えば、Safari 5.1.1 で
   はハングやメモリ使用に関するあまりにも明らかな問題点が修正されたのだと
   言われている。その一方で、MacBook Pro のユーザーで Lion がクラッシュし
   て(カーネルパニックか?)スクリーンが真っ黒になる問題を経験してきた人
   たちは、どうやらまだ引き続き同じ問題を経験しているらしく、これについて
   は近日出される予定のファームウェアアップデートを Apple がリリースする
   まで待たねばならないらしい。

<https://discussions.apple.com/thread/3191083?start=1710&tstart=0>


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12559#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12559>


   iOS 5 の秘密
   ------------
     文: Jeff Carlson <jeffc @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12553>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp

   Apple ソフトウェアのメジャーな新しいバージョンがリリースされる時は何時で
   も目玉の機能は大いなる注目を集める - しかし勿論のことながら、他の変更もそ
   のアップデートには沢山取り込まれる。さて今や iOS 5 も公になったので、我々
   も、我々がこれはいける、見落としがちな、或いは両方と感じるものに着目して
   みたい。


**iPad 分割キーボード** -- もし iPad を両手で持って親指を使ってタイプした
   い、或いはスクリーンに現れるキーボードを動かしたいのであれば、新しい
   Split Keyboard 機能を検討されたい。

   このピクセルで出来た紅海を左右に分けたいのであれば、キーボードの右下にあ
   る Show/Hide ボタンをスクリーンへとドラッグする。そうすると、キーボードは
   二つに分割されて、キーは小さくなるがスクリーンの端により近くなる。このボ
   タンをドラッグし続けると、キーボードはスクリーンの垂直方向に再配置される。

   しかしながら、この分割を行うのに Show/Hide ボタンを使わなければならない訳
   ではない:両親指を使ってキーボードの真ん中あたりから両外側へドラッグする
   のでもよい。キーボードを再び一体に戻したいのであれば、個々のキーボードの
   上にそれぞれの親指をおいて両方を合わせるよう押してやる。

   もしキーボードを分割しないでそのまま動かしたいのであれば、Show/Hide ボタ
   ンに触ったまま保持しているとキーボードを Undock 又は Split するコマンドを
   持ったポップオーバーが現れる。Undock をタップしそれからキーボードを上下に
   ドラッグする。

   キーボードが分割され再配置された後では、ポップオーバーの表示は Dock and
   Merge に変更される。これはキーボードは一体化しスクリーンの一番下に行くこ
   とを意味する。

   これまでと同様、Show/Hide ボタンをタップすれば、キーボードは消え去りテキ
   スト入力モードから解放される。

   (もしこの様な動きが見られないと思える場合は、Settings > General >
   Keyboard で分割キーボードを生きにする。)


**ショートカット** -- 我々は Smile の TextExpander touch とそれが動作する
   アップスが好きだけれども、iOS の何処でも使える訳ではない。しかし新しい
   Shortcuts 機能は何処でも使える。Settings > General > Keyboard で、好みの
   ショートカットとその展開形を作成出来るので、例えば "eml" とタイプして
   iOS 5 にあなたのメールアドレスに自動的に展開させると言ったことが簡単に出
   来る。これは TextExpander touch 程には機能が充実してはいないが - 例えば、
   長い文字列では改行位置は保持されない - 短い良く使うフレーズとかしょっちゅ
   うやるタイプミスとかのためには、このテキストショートカットは役に立つ。


<http://www.smilesoftware.com/TextExpander/touch/>


**iPhone 上でのカレンダー週間ビュー** -- これは長く待ち望まれた機能である
   :iPhone で Calendar アプリを開いて、そして横向きに回してやるとスクロール
   出来る週間ビューが現れる。

<http://tidbits.com/resources/2011-10/ios5_weekview.png>

   こちらの方がこの様に小さなスクリーンではイベントを見ていくにはより便利な
   やり方であり、歓迎できる追加である。


**新しい iPad メールボックスビュー** -- iPad 上の Mail の縦位置のビューで、
   二本指で左から右にスワイプすると、メールボックスリストがスクリーンの横か
   らスライドするパネルとして現れる。

<http://tidbits.com/resources/2011-10/ios5_mailboxes_sm.png>

   このリストが前の様にポップアップとして現れないのは何故かは私には分からな
   い - ひょっとすると Mail は iPad の iTunes になるのかもしれない:Apple が
   インターフェースの実験場として使う所として。


**場所に基づいたリマインダーは iPad にはない** -- iOS 5 を走らせる
   iPhone 上では、Reminders アプリで場所に基づいた警告を発するタスクを生成で
   きる。例えば、会社に着いたら誰かに電話をすることと言うだけでなくリマイン
   ダー警告がポップアップする様に設定できる。こうするには、新しいリマインダー
   を作成、詳細を見るためそれをタップ、Remind Me ボタンをタップ、そして At
   a Location ボタンをタップする。

   残念ながら、この機能は iPhone 限定の様に見受けられる。私が同じことを私の
   iPad 2 でやってみたが、At a Location オプションは無かった、3G と GPS チッ
   プが組み込まれた iPad 2 であるにも拘わらずである。幸いなことは、私が
   iPhone 上に作成した場所警告を含んだリマインダーは、iCloud 経由で iPad に
   同期した後でもその情報を失わなかったことである。


**iPad カレンダーでスワイプして進む** -- iPad 上の以前のバージョンの iOS
   で、この機能が欠如していたのは私の不満の種だった。Calendar アプリは本物の
   デスクカレンダーの様に見えるようデザインされていて、"シート" の上端には少々
   の紙の破れまで含まれていたが、この仮想のページをスワイプしてめくるのは不
   可能であった。これをするにはカレンダーの下にある矢印をタップしなければな
   らなかった。

   これが今やカレンダービューのページをスワイプしてめくることが漸く可能にな
   った。実際、ページをゆっくりめくるには、iBooks アプリで導入された様に、端
   または隅から指をゆっくりドラッグすればよい。


**充電無しのワイヤレス同期** -- 私の好みの iOS 5 機能の一つはワイヤレスネ
   ットワーク上での同期である。Wi-Fi Sync オプションを生きにすると、iPad,
   iPhone, そして iPod touch は、電源に接続された時同期を開始する。と言うこ
   とで、例えば充電ケーブルを iPhone につなぐだけで同期が出来る、それが属す
   るコンピュータがたとえ隣室にあってもである。

   結果的には充電ケーブルすらも不要であることが分かった - これは自動同期を開
   始するのに便利な方法というだけである。Wi-Fi 同期が設定されている機器で手
   動同期を始めるには、Settings > General > iTunes Wi-Fi Sync > Sync Now に
   行く。或いは、iTunes でサイドバーに表示されている機器を選択し Sync ボタン
   をクリックする。


**iPad 2 及び iPhone 4S で AirPlay ミラーリングをオンにする** -- 私がこれ
   を取り上げることにしたのは、やり方を見つけるのはそう簡単ではないからであ
   る。iPad 2 と iPhone 4S (iPhone 4 はダメ) のスクリーンを最新版のソフトウ
   ェアで走っている Apple TV を経由して AirPlay を使ってワイヤレスに HDTV に
   ミラー出来る。

1. マルチタスクバーを呼び出す (Home ボタンを二回押すか、或いは iPad 2 だ
   ったら四本指か、五本指で上方にスワイプする)。

2. 左から右にスクロールし明るさと音声演奏の操作盤を出す。iPhone 4S ではこ
   の音量スライダーと AirPlay ボタンを出すには左から右に二回スクロールしなけ
   ればならない。

3. AirPlay ボタンをタップし、そしてあなたの Apple TV の名前をタップする。

4. Mirroring スイッチをタップしてオンにする。手元のスクリーンはあなたの
   HDTV 上に現れる。

<http://tidbits.com/resources/2011-10/ios5_mirroring_sm.png>

   この機能はプレゼンテーションをする時には役に立つ。何かのやり方のデモをし
   ている時に、聴衆が説明を追いやすくなる様、指タップも示すオプションがあれ
   ばもっと良いだろうとは思うが。しかし、もう一つ追加の恩典がある:ミラーリ
   ングを使うと、通常の AirPlay 再生ではブロックされてしまうビデオコンテンツ、
   例えば ABC アプリの様な、も見られるようになる。


**カメラアプリを一発で開く** -- 有用な新しい写真機能は、iPhone のスクリー
   ンがロックしたままで Camera ボタンをタップして Camera アプリに直接ジャン
   プする能力である。しかしながら、ただ単に Sleep/Wake 又は Home ボタンを押
   してもこの簡便な新機能は現れない。私はこの機能をオンにする設定がどこにあ
   るか探し続けたが、実際にはそれはいつも私の親指の下にあったのである:スク
   リーンがロックされた状態で Home ボタンを _二回押す_ のである。これをする
   ことで、音楽再生の操作盤も現れる (これは iOS 4 では Home を二回押すことに
   対する通常の反応であった)。びっくりしたのは、カメラが使える iPad 2 にはこ
   の機能は付与されなかった - ひょっとするとこのカメラは写真を撮るにはイマイ
   チということなのか?


**ジェスチャーを使ってアップス間での切り替えをする** -- iPad 2 上では、
   Multitasking Gestures 設定 (Settings > General) で、四本又は五本指で上方
   にスワイプすることでマルチタスクバーを引き出せる。また、同じ数の指で左又
   は右にスワイプすることでこのバー全部をバイパスして最前のアップスにアクセ
   スすることも出来る。Home スクリーンに帰るには、五本の指で摘まむ。残念なこ
   とに、この Multitasking Gestures は iPad 2 のみで、初代の iPad では使えな
   い。


**Home ボタン無しで Siri を呼び出す** -- iPhone 4S 上では、Home ボタンを
   押して保持することで新しい Siri 音声起動の秘書が立ち上がる。"Star Trek
   IV" で Scotty がネズミに話している様な感じで命令を声に出していくのは気恥
   ずかしいというのであれば、電話をただ耳にあててやればよい。近接センサが
   Siri を起動し、あなたはあたかも電話をしているかのように話せばよい。唯一気
   を付けなければいけないのは、この機能が働くためには最初に電話を眠りから覚
   ますかロックをはずしてやる必要がある。この機能を不能にするには Settings
   > General > Siri に行き、そして Raise to Speak をオフにする。


**通知センターでのアップスの順番を変える** -- 一本指でスクリーンの頂上か
   ら下に向けてスワイプすると有用な新機能 Notification Center が現れる。そこ
   に現れるアップスの順番を変えることも出来る - 例えば、スクリーンの一番上に
   は現在の天気ではなく Calendar イベントが欲しいというように。Settings >
   Notifications に行き Edit ボタンをタップする。どの項目でも移動アイコン
   (三本のグレーバー) を使ってドラッグ出来る;変更を適用するには Done をタッ
   プする。


**他にも?** -- これらは iOS 5 の素晴らしい機能の一部分でしかない。他のも
   のに行き当たったら、この記事のコメント欄に行ってあなたの経験を共有しよう。


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12553#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12553>


iPhone 4S: 非常に明白なる大ヒット
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     文: Michael E. Cohen <lymond @ mac.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12554>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   Apple の iPhone 4S 発表イベント(2011 年 10 月 4 日の記事“新 iPhone 4S
   が音声認識を追加、グローバルへ移行”参照)をフォローするさまざまの学者
   連中が発したむにゃむにゃ言う声の波に押し出されるかのように、この携帯電
   話の売り上げは驚異的な数を記録し(初日のうちに 100 万台以上の予約注文
   が殺到し、その後 Apple は最初の週末だけで販売台数が 400 万台を突破した
   と発表した!)また実際に手を触れて使ってみたライターたちによるこのデバ
   イスのレビュー記事も大量にほとばしり出た。世の中の声は、これはもともと
   素晴らしい製品に対する素晴らしいアップデートだ、という意見で一致した。

<http://tidbits.com/article/12535>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1098.html#lnk4>
   "新 iPhone 4S が音声認識を追加、グローバルへ移行"
<http://www.apple.com/pr/library/2011/10/17iPhone-4S-First-Weekend-Sales-Top-Four-Million.html>
   (日本語 
)<http://www.apple.com/jp/pr/library/2011/10/17iPhone-4S-First-Weekend-Sales-Top-Four-Million.html>
   "Apple (日本) - Apple Press Info - iPhone 4S、発売直後の週末で販売台 
数が400万台を突破>

   私たち TidBITS は Apple がリリース前に iPhone 4S をレビュー目的で提供
   する少数の恵まれた人々の中には入っていなかったので、ここでは現時点まで
   に登場した初期のレビュー記事をいくつか手早くまとめて紹介することで、自
   らを満足させることとしたい。この記事が最初に私たちのウェブサイトに掲載
   されて以後私たち自身が iPhone 4S を使ってみた第一印象は、他のレビュー
   記事の筆者たちの意見と合致している。では、順不同で、以下にレビュー記事
   の内容をいくつか紹介してみよう。

   まず、Macworld の Jason Snell が "iPhone 4S review: It's a sure thing"
   でこのデバイスを総合的に検討している。初めにあまりにもなじみ深いフォー
   ムファクター(「これは古典的な見栄えであり、今までのすべての iPhone デ
   ザインの中で私の断然一番のお気に入りだ」)に触れてから、Snell は細かい
   情報を説明して、4 と 4S とがどこで見分けられるかを語る。それから、さま
   ざまの機能について新しい A5 チップが提供する高速化を調べ、処理の機敏さ
   の点でこれに優る唯一の iOS デバイスは iPad 2 だと結論付ける。iPhone 4S
   が GSM と CDMA 双方のネットワークに接続できることに話が進むと、彼はこ
   のことによって最も利益を受けるのは外国へ旅行する人たちだろうと述べ(こ
   の点に関しては Glenn Fleishman の記事“Apple の世界対応携帯電話は顧客
   にとってグローバルではない”(2011 年 10 月 7 日) 参照)AT&T に対して敬
   意を表しつつ、最初の iPhone キャリアとして多くの非難を浴びても「しかし、
   米国において他のキャリア各社に比べはっきりと優れているところが一つある。
   それは速度だ」と述べている。彼はまた新しいアンテナシステムについても語
   り(「文字通りこの携帯電話を絞め殺そうとでもしない限り、iPhone 4S であ
   の“死のグリップ”を再現する方法はない」)新たに高速化されパワフルになっ
   たカメラについても「賭けてもよいが、大多数のオーナーにとって iPhone 4S
   は _実際に_ 家庭にある最高のカメラとなるだろう」と述べる。けれども彼の
   レビュー記事で一番長い部分は新たに搭載された音声認識機能についてのもの
   で、iPhone 4S 専用の Siri ソフトウェアによる人工知能にどれほどパワーが
   あるかについても、また口述筆記のツールとして使えることにも触れている。
   その双方の側面について、彼はいったいなぜこの機能が iPhone 4S のみに限
   られているのかと思案する。これは、iPhone 4 ユーザーにも大いにありがた
   いものだろうからだ。全体のまとめとして、Snell は「これまで iPhone 3G
   や iPhone 3GS にしがみついてきた人たちは皆、もう待つ必要がなくなった。
   今は、一切何も躊躇することなく、アップグレードすべき時だ」と結論付けて
   いる。

<http://www.macworld.com/article/162944/2011/10/iphone_4s_its_a_sure_thing.html>
<http://tidbits.com/article/12540>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1098.html#lnk5>
   "Apple の世界対応携帯電話は顧客にとってグローバルではない"

   New York Times のレビュー記事 "New iPhone Conceals Sheer Magic" で、
   David Pogue は冒頭から、学者連中が知りつつ避けていた問題を真っ向から取
   り上げる。「人々が本当に欲しかったのは iPhone 5 だ」と。それから、その
   ような現実でない期待を打ち破るために現実の改善点に触れて行く。高速化?
   その通り、速くなった。(ただし「別に多くの人たちが従来の iPhone の速度
   に不満を持っていたわけではない。」)カメラは?「この携帯電話は危険なほ
   ど $200 のコンパクトカメラに取って代わるものに近い。」ワールドフォン?
   確かにその通り。音声認識?「とてつもなく素晴らしい、変幻自在な、従来の
   分類を再定義するような音声認識だ。」そしてやはり、Pogue のレビュー記事
   もその多くの部分をこの音声認識機能に割いていて、彼が Siri とやり取りし
   てみた体験の説明のそこここに「夢でも見ているような」「驚くべき」「信じ
   られない」といった言葉が踊っている。結びに、彼は記事の冒頭で触れた話題、
   iPhone 4S と 5 との比較に立ち戻る。「問題は、名前がどうなのかではない。
   その携帯電話の中身がどうかということだ。その答は、ここには驚くべきテク
   ノロジーがたくさん詰め込まれている。その中には、まるで魔法のように感じ
   られるものがある。」

<http://www.nytimes.com/2011/10/12/technology/personaltech/iphone-4s-conceals-sheer-magic-pogue.html>

   TechCrunch の MG Siegler も、記事 "The iPhone 4S: Faster, More Capable,
   And You Can Talk To It" で名前についての騒動から話を始めている。彼の疑
   問は「この 'S' は何を表わしているのか?」というもので、彼の答は「この
   'S' は、使う人によっていろいろ違う意味を持つことができる。私が確かに知っ
   ていることはただ一つ、これが史上最高の iPhone だということだ。」それか
   ら彼はその賛辞の裏付けとして、さまざまの機能を概観して行く。新しい A5
   チップ (「iPhone 4S は速度に関しては iPhone 4 など簡単に吹っ飛ばす」)、
   カメラ (「コンパクトカメラの市場がこれまでトラブルに見舞われていなかっ
   たとすれば、今こそその時だ」)、新しい iOS、特にその改善された通知シス
   テム (「これを見たらもう古いシステムに戻ることなんかできない」) と、そ
   してもちろん、Siri (「Siri は素晴らしい」) という具合だ。彼の結論はこ
   うだ:「iPhone 4 は素晴らしい製品であった。史上最高のスマートフォンだっ
   た。でも今や、そのタイトルは iPhone 4S に譲り渡された。」

<http://techcrunch.com/2011/10/11/iphone-4s-review/>

   This Is My Next では、Joshua Topolsky が記事 "iPhone 4S Review" で実質
   対見た目の問題に取り組んでいる。彼は言う:「iPhone 4S は 2011 年 6 月
   にリリースされた携帯電話と見た目は非常に似ているが、それと同時にこれは
   完全に新しいものだ。」彼の要点は「ハードウェアは話の半分に過ぎない」と
   いうもので、残りの半分は、当然ながら、iOS 5 と Siri だ。Siri について、
   彼はこう語る:「この機能が言葉を理解し返答をするやり方はあまりにも自然
   で、時々不安な気持ちになるほどだ。」Topolsky は iPhone 4S における主要
   な改善点を一つ一つ見て行く。アンテナについては「デバイスの上の縁と下の
   縁を(アンテナの切り込みに沿って)両方同時にしっかりと握り締めれば」受
   信感度が落ちると言いつつ、「もちろん携帯電話でそんな持ち方をするのはま
   るきり馬鹿げている」と指摘する。他のレビュー筆者たちと同様、彼もカメラ
   を称賛している (「コンパクトカメラの代わりに携帯電話を使ってはどうかと
   一度でも思ったことがあるなら、今こそその考えを真剣に口にし始めるべき時
   だ」) が、高速化した A5 については「ただ調整を施した程度であって、丸ご
   と変わったような感じはしない」と感想を述べている。彼の結論は:「これは
   史上最高の携帯電話だろうか? その点については議論の余地があるだろう。
   でもこれだけは言える。iPhone 4S は、とにかくすごくクールだ。」

<http://thisismynext.com/2011/10/11/iphone-4s-review/>

   Wired には Brian X. Chen の記事 "With Siri, the iPhone Finds Its Voice"
   が載った。Chen は "iPhone 4S" の "S" が Siri を表わしているに違いない
   と思っている。それ以外の iPhone 4S の改善点を「一流の機能追加だ」と形
   容しつつ、Chen はためらいなく「Siri こそ、人々がこの携帯電話を買うべき
   理由だ」と断言する。Chen はこれを「生活を変えるもの」と呼んで、Siri が
   前兆となって「音声コントロールは将来すごく大きなものになる」「可能性は
   無限だ」と熱狂的に称える。ハードウェアの改善点も無視せず「素敵だ」とし
   ているが、彼はそれらの点が「Siri の追加に比べればマイナーだ」と感じて
   いる。彼の結論は単純だ:「中身も外身も、素晴らしいスマートフォンだ。」

<http://www.wired.com/reviews/2011/10/iphone4s/all/1>

   All Things D の Walt Mossberg は、予想通り、レビュー用の iPhone 4S を
   受け取った選ばれし数人のうちの一人だった。彼も Brian X. Chen と同様、
   「他の iPhone にはない、また私の知る限り他のどの携帯電話にもない際立っ
   た機能は、Siri だ」と考えている。それ以外の機能は、Mossberg にとって
   iPhone 4S を「従来の iPhone のいくつかがそうであった劇的な大変革」とす
   るほどのものではないという。ただ、「同じ $199 という入門価格に対しては
   より良い iPhone となっている、競合会社のいくつかはそれぞれの旗艦スマー
   トフォンの価格を $299 からと設定しているのだから」と指摘するのも忘れて
   いない。彼は「iPhone 4S の提供するカメラの使用感は、他のどの携帯電話に
   も並ぶものがない」と言う。彼の結論は他の多くのレビュー筆者たちほど熱狂
   的なものではないが、それでも「スマートフォンユーザーたちにとって魅力的
   な新製品」であるとして、「この携帯電話を購入した人たちはきっと大満足だ
   ろう」と予想している。

<http://allthingsd.com/20111011/the-iphone-finds-its-voice/>

   最後に、The Guardian に載った Stephen Fry のレビュー記事は、iPhone 4S
   と、Steve Jobs の遺したもの、ハイテク文化の現状についての歯切れの良い、
   一風変わった議論を展開する。これは愉快な、心に染みる、広範囲に及ぶ読み
   物だ。この携帯電話を初めて手にした時の反応 (「想像して頂けるとは思うが、
   これこそ Jobs が実際に目にした最後の完全機能の Apple 製デバイスだった
   ということを知りつつこの携帯電話をテストし試用した私の気持ちは板挟みに
   揺れていた」) から、最終的な彼の評価 (「抵抗できないほど魅力的」) まで、
   彼は使ってみてどうだったか、またこれがものごとのより大きな枠組みの中で
   何を意味するかについて、ユニークな観点を披露する。これは決してあなたが
   他のどこで読んだものより技術的に詳細な iPhone 4S 評価であるとは言えな
   いが、おそらく最もウィットに富んだ、最もその人らしいものと言えるだろう。

<http://www.guardian.co.uk/technology/2011/oct/12/iphone-4s-stephen-fry-review-steve-jobs>


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12554#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12554>


iOS 5 は開発者に、そしてあなたに、どう影響するか
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     文: Matt Neuburg <matt @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12560>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   "iOS 5" という言葉が意味するものは、人によって違う。一般の人たちにとっ
   ては、これは iOS デバイスのための全く新しい顔であり、Reminder のような
   新しいアプリ、Newsstand のような新しいアイコン、Notification Center や
   通知バナーのような新しいインターフェイス、それから Mobile Safari にお
   ける Reader や Weather における一時間ごとの天気予報などの新機能、といっ
   たことを意味している。けれども開発者にとっては、iOS 5 という言葉が意味
   するのは iOS 5 自体と同時にリリースされた Xcode 4.2 に付属の iOS 5 SDK
   (software development kit) のことでもある。SDK とはすなわちツールボッ
   クス、つまりアプリが利用できるさまざまの道具を詰め込んだ内蔵の道具箱だ。

   既存のアプリの大多数は、ユーザーたちが iOS 5 をそれぞれのデバイスにグ
   イと押し込んでもおそらく大して影響を受けないだろう。例えば、私の書いた
   アプリは、いずれも iOS 4 の下でと全く同じに動作しているようだ。(でも、
   悲しい犠牲者が一つある。Stanza だ。私のデバイスの上で、これは駄目になっ
   てしまった。ただ一方では、Stanza のメーカー Lexcycle を Amazon が買収
   したのはそれを駄目にするのが唯一の目的だったという臆測も既に流れていた
   が。)それでも、多くの開発者たちは競って(あるいは、公式リリースに先立
   つベータ期間のうちに既に競い合って)自分たちのアプリを iOS 5 SDK を使っ
   て再コンパイルして、そのアプリを iOS 5 ネイティブにするとともに iOS 5
   SDK のもたらす拡張されたツールボックスの利点を生かしたものへと作り替え
   ようとしている。

<http://www.lexcycle.com/>

   そうした変更が、回りまわって、_あなたが_ 自分のデバイスのスクリーン上
   で見ているものに影響を与えようとしている。次第に多くのアプリが iOS 5
   を取り入れるようになるにつれて、iOS 5 SDK の機能はあなた自身の使用体験
   の一部と化してゆく。ならば、それらはどのような機能なのか、それらがあな
   たの毎日の使用にどのような形で現われてくるのか、考えてみようではないか。

   答を探すべき主たる場所は、Apple 自身による iOS 5 のリリースノートだ。
   以下で述べることはすべて、あなたがご自分でその書類を詳しく調べてみれば
   見つけ出せることばかりだ。けれども、自分で調べなくて済むように代わりに
   私に調べて欲しいとおっしゃる方のために、ここに、iOS 5 SDK が多くの開発
   者たちに行き渡るにつれてあなたが目にすると思われる主な変更点のいくつか
   について考察してみたい。

<http://developer.apple.com/library/ios/#releasenotes/General/WhatsNewIniPhoneOS/Articles/iOS5.html>


**オーイ君たち、iCloud に乗ろうよ** -- リリースノートの中で扱われている
   スペースの分量からも明らかなように、最も大きなものは iCloud だ。iCloud
   は開発者たちに対し、アプリの書類やその他のデータをオンラインに保存して、
   それをユーザーにとって便利な、いやむしろユーザーに見えないような方法で
   扱える、そのための機会を提供する。そうすることで、ユーザーが A デバイ
   スである書類の作業をしてから、その後 B デバイスを手にすると、基本的に、
   さきほど作業をした後と全く同じ書類がさきほどと全く同じ状態で、そちらの
   デバイス上にも開くようになる。

   iCloud は、二つの異なった目的を持つものだと考えるとよいだろう。一つは
   バックアップ、もう一つは同期だ。iCloud のバックアップは、従来あなたが
   デバイスをコンピュータに接続する度に毎回、同期をしつつバックアップして
   いたのと同じことを、ワイヤレステクノロジーを使って再現したものと言って
   さほど間違いではないだろう。けれども iCloud の同期は、異なるデバイス上
   で走るアプリケーションたちの間でデータを共有するための手段なのだ。従来
   は、この種のことはさまざまなその場しのぎの解決法を用いて実装されてきた。
   (例えば Dropbox との統合や、あるいは自前のサーバを作る方法などさえあっ
   た。)けれども iCloud が約束しているのは、Lion と iOS のあらゆるアプリ
   が比較的容易に利用できる、普遍的な解決法だ。

   あなたは当初 5 GB の iCloud ストレージ容量を無料で得る。だから開発者た
   ちも、自分のアプリのユーザーたちのうちの相当多くが iCloud 容量を持って
   いてそれが使えると期待してよい。その上、iCloud はサイズの小さな環境設
   定ファイルも保存でき、それはユーザーの iCloud ストレージ割り当て容量に
   勘定されない。私が思うに、そのことの結果として多くのアプリが iCloud と
   の統合をするようになり、それが、回りまわって、ユーザーたちも自分の iOS
   使用の中で iCloud 統合が当然のものと _期待する_ ようになる日も近いので
   はないだろうか。例えば、私が iPod touch で走らせている NYTimes アプリ
   に New York Times 有料購読のユーザ名とパスワードを入力したら、iPad で
   NYTimes アプリを走らせた際にもう一度同じことを入力しなければならなかっ
   たとすれば私はムッとするだろう。それは、このアプリがそれ自身のインスタ
   ンスを跨いで私の環境設定を共有するために iCloud を利用できるいうことを
   私が十分に承知しているからに他ならない。

   さらに広い立場から見直せば、iCloud の持つ書類重視の特質が、多くのアプ
   リに対して従来なかったような方法でより書類を重視したものとなるよう働き
   かけようとしている、そのような意味合いを持っているのではないかとも思え
   る。残念なことに、私の知る限りにおいて、ユーザーが書類を管理できるよう
   な統一されたインターフェイスをアプリが提供する助けになるものが iOS 5
   には何もない。iOS には Finder もないので、個々のアプリがそれぞれに、そ
   の書類を表示し、ユーザーがそれらを扱う手助けができるような独自の方法を
   編み出さねばならない。例えば、Pages の "document manager" スクリーンと
   GoodReader の "manage files" パネルを比較してみるとよい。インターフェ
   イスの観点から言えば、両者に共通するものは基本的に何もない。


**ARC を築いたのは誰か** -- リリースノートで次に大きく取り上げられている
   変更点は、ARC (automatic reference counting) だ。これはプログラマーた
   ちのみが気に入る種類の機能であって、iOS アプリが書かれているプログラミ
   ング言語、Objective-C のレベルで働く。けれどもこれはユーザーにとっても
   ある面において重要な変更となる。もしも物事が予定通りに行けば、ARC のお
   陰でアプリが以前よりずっとクラッシュしにくくなるはずだという点だ。

   その理由を簡単に言えば、Objective-C があまり良い言語ではなく、特にメモ
   リ管理の面で欠点があるからだ。従来は、プログラマーがメモリ管理を手で処
   理してきた。それはつまり、iOS 用のアプリを書く作業が非常に細々としてい
   て面倒な仕事であったばかりでなく、メモリ管理自体がプログラマーにとって
   間違いを起こしやすい一番の可能性となっていてそのためアプリがメモリリー
   クを起こしていずれクラッシュに結び付いたり、あるいは既に存在しなくなっ
   たオブジェクトにアクセスを試みて(お察しの通り)直ちにクラッシュを起こ
   したりする結果となったからだ。

   残念ながら、さまざまの原因によって、Apple がとうの昔にするべきであった
   措置、すなわち何か他の言語を iOS のネイティブなプログラミング言語とす
   ることは、非常に困難であった。Apple にとっては別のコンパイラ (LLVM) を
   採用する方が簡単で、このコンパイラがプログラマーの Objective-C コード
   を取り込んで、従来のコンパイラ (GCC) にはできなかったことを施すように
   した。中でも、LLVM は現在、従来はプログラマーたちが手で書き込む必要の
   あったメモリ管理のコードを自動的に挿入できるようになっている。そのメモ
   リ管理コードが ARC だ。

   iOS プログラムにおけるメモリ管理は依然として手動でするのではあるけれど
   も、ARC のお陰で、プログラマーの代わりにコンパイラが書き込んでくれるよ
   うになった。つまり、事実上メモリ管理のコードをプログラマーが書く必要が
   なく、代わりにコンパイラに書かせればよいということだ。この種の決まりきっ
   た仕事をするにはプログラマーよりもコンパイラの方が信頼できるので、メモ
   リ管理は従来よりも正確に動作するはずだ。(そして、プログラマーたちにとっ
   ては退屈な作業が減り、プログラムに実際の仕事をさせる部分により創造性を
   発揮できるようになる。)

   だから、iOS アプリが ARC を用いて書き換えられるようになるにつれて、特
   定の種類のクラッシュの頻度が減るかもしれない。もちろん、これとは全く違っ
   た種類のクラッシュもある。特に、マルチ・スレッディングは依然として難し
   いので、今後もトラブルの種であり続けるだろう。


**私のスクリーンを構造化せよ** -- iOS 5 では、アプリがそのインターフェイ
   スを物理的にレイアウトできる方法が拡張された。例えば、あまり技術的に深
   入りしない説明を試みると、特に iPhone 上では従来表示の入れ替えの単位が
   スクリーンそのものであった。表示コントローラと呼ばれるものが舞台裏で管
   理している主表示がスクリーン全体を占有し、デバイスの回転その他のことが
   らにも反応していた。そしてプログラマーたちは、この主たる全スクリーン表
   示そのものを管理したいと思わない限り、表示コントローラを使ったりしない
   のが普通であった。そのため、フレームワークがごく少数の手段を提供して、
   その手段を用いて表示コントローラが他の表示コントローラを管理するように
   なっていた。例えばナビゲーション用インターフェイスや、タブバーのインター
   フェイスといったものの管理がそうだ。だからこそ、それらのインターフェイ
   スのスタイルはいたる所で共通であったわけだ。

   けれども iOS 5 ではついに、プログラマーがカスタム表示コントローラを書
   いてそれが他の表示コントローラを管理することができるようになった。だか
   ら、私の予想では完全に新たなインターフェイス管理のやり方が登場すること
   が期待できる。例えば、スクリーンをいくつかのパネルに分割して、それぞれ
   のパネルがいくつかの表示の間で独自のナビゲーションをするようにもできる。
   その上、iOS 5 は一つの表示が他の表示に入れ替わる際の推移アニメーション
   について以前より大きなコントロール権限をプログラマーに与えている。創造
   性や独創性の余地が、ここにはたくさんある。

   完全に新しいスタイルのアプリケーションがシステムにサポートされるように
   なった。_ページベースの_ アプリケーションだ。実質的に、これによってど
   んなプログラマーでも iBooks と同じ見栄えを(ページをめくる際の優雅なア
   ニメーションも含めて)実装できるようになる。その際、個々の「ページ」の
   内容としてはどんなものでも表示できる。例えば、私が作ったギリシャ語とラ
   テン語の単語帳アプリはカード形式 (flashcard) の単語帳で、ユーザーは左
   右にスクロールして前後の「カード」に移動するようになっているが、これか
   らはおそらくごく簡単にこれを本のメタファーを使って作り直して、ユーザー
   がページをめくるようにしてカードを移動するようにできるだろう。またそれ
   に伴って、私が苦労して一から発明しなければならなかったたくさんのコード
   (例えばユーザーがスクロールするに先立って次のカードを準備したりするた
   めのものなど)をすべて削除することができるようになる。そういったものは
   すべて、今後はページベースのアプリケーションがあらかじめ用意して私に手
   渡してくれるようになるからだ。


**ウィジェットはもっと自由奔放に** -- ユーザーが目で見て手で触れることの
   できるスクリーン上のウィジェットに関する変更は極めてよく目立つ。そのう
   ちいくつかはまっとうなシステムベースの変更であって、従来はプログラマー
   たちが自分自身でさまざまに、時には少々怪しげな手段を使って施していたも
   のだ。そして、それは良いことだ。フレームワークを相手に戦うのは大変な作
   業で、リスクが多い。だから、フレームワークがプログラマーたちに対して彼
   らの望む機能をより多く _与える_ ようになればなるほど、それは良いことだ。

   あなたのスクリーンが以前よりずっとカラフルになることを覚悟しよう! 従
   来のバージョンの iOS では、提供されたウィジェットは単色のスキームか、
   またはオプションで限られた数のカラースキームのみを使っていた。どのスイッ
   チ(ON か OFF かの状態を示すもの)も ON の時は青く、それはそう決まって
   いた。けれども今後はどんな色にもできる。同様のことがインターフェイスを
   構成する標準ウィジェットの大多数でも言える。たいていのウィジェットにカ
   スタム画像を追加することができ、プログラマーが一つのアプリ全体にわたっ
   て統一されたカスタムカラーを適用するのも簡単にできるようになる。

   さらに、数多くのウィジェットが微妙に変わった。例えば、スイッチのスライ
   ド部分は従来の長方形でなく丸くなった。警告(ボタンのある小さなダイアロ
   グ)がテキスト入力を受け付けられるようになった。完全に新しいステッパー
   というウィジェットで、ユーザーがタップして数値を増やしたり減らしたりで
   きるようになった。表の表示画面がよりパワフルになった。分割表示(例えば
   iPad を横長に置いて TidBITS News アプリを開いた際のもの)が、回転させ
   て縦長に置いても以前のように強制的に「主表示」をツールバーのボタンから
   呼び出すポップオーバーに隠してしまうことがなくなった。

   ぼかしなどの描画エフェクトは従来 Mac OS X でしか利用できなかったが、今
   回 iOS でも提供されるようになった。アプリケーションが直接ハードウェア
   にアクセスしてデバイスのバックライトを暗くすることが可能になった。(従
   来は、Apple 自身の iBooks のみがこれをすることができた。)どんなアプリ
   ケーションも、選択された単語について辞書を引いた結果を表示することがで
   きるようになった。


**結論** -- まとめてみよう。iOS 5 がプログラマーたちに授与する機能が変更
   されたことにより、今後より多くの iOS 5 ネイティブなアプリがオンライン
   に登場してくるに伴って、ユーザーたるあなたの目にはどのような変化が見え
   てくるのだろうか? 書類や環境設定などのデータは、クラウドに保存されて、
   そのため異なるデバイスの異なるインスタンスを跨いで共有されることが(オ
   プションとして)可能となる。プログラマーたちがメモリ管理の誤りを避ける
   ことが簡単にできるようになる結果、アプリはより信頼性をもって動作するよ
   うになる。プログラマーたちがウィジェットにカラーを与えるようになるにつ
   れて、スクリーンは以前よりも明るく、活発な感じになる。そして、あなたが
   部分表示をナビゲートできる手段をプログラマーたちが新たな方法で提供する
   ようになるにつれて、インターフェイス全般がより表情豊かな、より独創的な
   ものとなる。

   iOS の素晴らしいところは、プログラマーたちが少しの努力でたくさんのこと
   をできるようにしている点だ。内蔵のウィジェットの数が非常に少ないことは
   注目に値する。それでいて、それらは iPhone のちっぽけなスクリーンの中に
   素晴らしいパワーと使いやすさを与えるに十分なものとなっている。私の目か
   ら見れば、iOS 5 は(あくまでもプログラマーの観点から)ごく自然な発展を
   遂げたと言える。それは、フレームワークがプログラマーに何を許しているか
   の現状に対し、プログラマーたちがどの境界部分をどんな方法で押し破ろうと
   してきたかを Apple 自身が観察してきた結果に基づいての発展であろう。そ
   れは進化であり、一貫した成長でもある。iOS を、これまでかくも素晴らしい
   アプリたちの温床としてきた従来からの慣習を引き続き尊重しつつ、プログラ
   マーの能力の及ぶ範囲を緩やかに拡張しているからだ。


   ----
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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2011 年 10 月 17 日
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     文: TidBITS Staff <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12562>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**iPhoto '11 9.2** -- iCloud に関係した膨大な数のソフトウェアアップデー
   トの一つとして、Apple が iPhoto '11 9.2 をリリースした。iCloud の Photo
   Stream 機能との互換性を提供するとともに、iPhoto 9.2 では 1 枚表示モー
   ド時に左右のスワイプジェスチャーを使って写真間を移動できるようになり、
   以前に読み込んだ写真が読み込みウインドウの別セクションに表示されるよう
   になり、ブック/カレンダーのテーマとカードのカテゴリが回転表示のポップ
   アップメニューで選択できるようになった。修正されたバグもいくつかあって、
   ブックの一部のページが正しくプリントされない問題や、ライブラリを再構築
   したときに保存済みのスライドショーとブックが正しく保持されない問題が解
   決した。入手はソフトウェア・アップデートから、または Mac App Store か
   らするのが最も手軽だ。(Mac App Store からの新規購入は $14.99、無料アッ
   プデート、357.18 MB)

<http://support.apple.com/kb/DL1462>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1462?viewlocale=ja_JP>
   "iPhoto 9.2"
<http://www.apple.com/icloud/features/photo-stream.html>
   (日本語)<http://www.apple.com/jp/icloud/features/photo-stream.html>
   "アップル - iCloud - 撮影した写真を、あなたのすべてのデバイスに。"
<http://itunes.apple.com/us/app/iphoto/id408981381?mt=12>

   iPhoto '11 9.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12556#comments>


**Aperture 3.2** -- iCloud 対応の iPhoto と同様、Apple は Aperture 3.2
   をリリースして iCloud の Photo Stream 機能との互換性を提供した。それ以
   外にもこのリリースにはマイナーな変更が数多く加えられていて、主なものと
   しては、左右のスワイプジェスチャーを使った写真間の移動、ピンチでズーム
   のジェスチャーを使ってビューアで“拡大/縮小”モードを自動的に有効する
   機能、アプリケーションの終了時にフルスクリーンモードだった場合に再度起
   動すると自動的にフルスクリーンモードになる機能、写真を送信するメールア
   プリケーションとして Microsoft Outlook にも対応、読み込んだ写真を iOS
   デバイスから削除する“読み込み”ウインドウオプションなどがある。バグ修
   正もあって、ブラシで調整しているときにクラッシュしたバグ、ルーペの拡大
   率が 50 から 100 パーセントで正しく表示されなかった問題、外部編集した
   イメージのカラープロファイルが間違って表示された問題、“分割表示”およ
   び“ビューア”のみのモードのときに“リフトとスタンプ”ツールのカーソル
   が正しく表示されなかった問題などが修正された。(Mac App Store からの新
   規購入は $79.99、無料アップデート、635.76 MB、リリースノート)

<http://support.apple.com/kb/DL1463>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1463?viewlocale=ja_JP>
   "Aperture 3.2"
<http://itunes.apple.com/us/app/aperture/id408981426?mt=12>
<http://support.apple.com/kb/TS2518>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/TS2518?viewlocale=ja_JP>
   "Aperture 3.1.3:リリースノート"

   Aperture 3.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12567#comments>


**Safari 5.1.1 (Snow Leopard)** -- Lion 用の Safari 5.1.1 は 10.7.2 アッ
   プデートの一部として入手でき、Safari ブックマークと Safari Reading List
   を iCloud 経由であなたのデバイスへ同期する機能に対応しているが、現在の
   ところ 10.6 Snow Leopard は iCloud と互換ではない。従って Snow Leopard
   用の Safari 5.1.1 には何も新機能がないが、ただ JavaScript のパフォーマ
   ンスが改善され、また Apple はこの機会を利用して過度のメモリ消費を引き
   起こす問題を修正するとともに、検索中、タブのドラッグ中、機能拡張の管理
   操作中、および Netflix やその他のサイトで使用される Silverlight プラグ
   インに関係した安定性の問題を修正している。修正されたその他のバグとして
   は、印刷の問題、Flash コンテンツを含むページに東アジアの言語の文字を入
   力する際の問題、履歴の項目表示が不正確となる問題、Google Safe Browsing
   Service の自動アップデートに関する問題などがある。Snow Leopard におい
   ては、Safari 5.1.1 は Mac OS X 10.6.8 および Security Update 2011-006
   がインストールされていることを要する。(無料、47.05 MB)

<http://support.apple.com/kb/DL1070>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1070?viewlocale=ja_JP>
   "Safari 5.1.1"

   Safari 5.1.1 (Snow Leopard) へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12564#comments>


**Security Update 2011-006 (Snow Leopard 用と Snow Leopard Server 用)**
   -- Mac OS X 10.7.2 Lion におけるセキュリティの修正を 10.6 Snow Leopard
   にももたらすために、Apple はセキュリティアップデート 2011-006 (Snow
   Leopard) とセキュリティアップデート 2011-006 (Snow Leopard Server) を
   リリースした。対処の施されたセキュリティ脆弱性は多数あって内容も多岐に
   わたり、修正を受けたコンポーネントも数多い。それに加えて、Apple は数多
   くの root SSL/TLS 証明書もアップデートした。今もまだ Snow Leopard を走
   らせている人たちすべてにこれらのアップデートをお勧めしたい。ソフトウェ
   ア・アップデートに任せて正しいバージョンをインストールさせるのが、最も
   手軽な方法だろう。(無料、Snow Leopard 用は 136.28 MB、Snow Leopard
   Server 用は 144.91 MB)

<http://support.apple.com/kb/DL1467>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1467?viewlocale=ja_JP>
   "セキュリティアップデート 2011-006 (Snow Leopard)"
<http://support.apple.com/kb/DL1468>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1468?viewlocale=ja_JP>
   "セキュリティアップデート 2011-006 Server (Snow Leopard)"
<http://support.apple.com/kb/HT5002>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT5002?viewlocale=ja_JP>
   "OS X Lion v10.7.2 およびセキュリティアップデート 2011-006 のセキュ 
リティコンテンツについて"

   Security Update 2011-006 (Snow Leopard 用と Snow Leopard Server 用) へ
   のコメントリンク: <http://tidbits.com/article/12565#comments>


**Lion Recovery Update** -- ダウンロードサイズは決して小さくないものだが、
   Apple が明言しているのはこのアップデートが「Lion 復元の改善」と「ファー
   ムウェアパスワードを使用する場合の“Mac を探す”または Lion Server の
   プロファイルマネージャの問題」の解消をするということのみだ。この Lion
   復元機能を使う事態に陥りたいとは誰も思わないが、この機能はいくらかのト
   ラブルシューティングの操作を実行するとともに、あなたのハードディスクの
   特別の隠しパーティションからブートして Lion を再インストールすることが
   できる。このアップデートを入手してインストールするには、ソフトウェア・
   アップデートを使うのが最も手軽な方法だ。(無料、431.91 MB)

<http://support.apple.com/kb/DL1464>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1464?viewlocale=ja_JP>
   "Lion 復旧アップデート"

   Lion Recovery Update へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12566#comments>


**GraphicConverter 7.4** -- Lemkesoft が GraphicConverter 7.4 をリリース
   した。この同社の画像変換および編集ユーティリティの新バージョンには多数
   の新機能が盛り込まれている。JPS、PNS、MPO など数多くの新しいフォーマッ
   トにも対応し、3D グラフィックスに特に焦点が置かれている。この新バージョ
   ンには新たな変換オプションも追加され、画像ブラウズおよび処理に関する新
   しい機能も多数加わった。多くの既存の機能、例えばカラープロファイル、ファ
   イル管理、書き出し作業などにもマイナーな改善がなされた。また多数のバグ
   修正もこのアップデートで施されている。(新規購入 $39.95、無料アップデー
   ト、100 MB、リリースノート)

<http://www.lemkesoft.com/xd/public/content/>
<http://www.lemkesoft.com/content/162/new-functions-and-versions.html>

   GraphicConverter 7.4 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12552#comments>


**Sparrow 1.4** -- Sparrow が、社名と同名の電子メールアプリのバージョン
   1.4 をリリースした。今回のアップデートは主としてパフォーマンスやユーザー
   インターフェイスの改善を狙っており、メール作成から同期まであらゆる機能
   が高速化するとともに何らかの意味で磨きをかけられた。Sparrow 1.4 には、
   歓迎すべき新機能もいくつか追加されている。例えば、ファイル共有サービス
   CloudApp との統合、pull-to-refresh 機能、会話ビューで古いものから新し
   いものへ正しく並べ替えできる機能への対応などがある。バグ修正もいくつか
   このアップデートで施されている。Sparrow 1.4 が起動ごとにパスワードの入
   力を要求してくるようになってしまった場合は、Sparrow が回避方法の候補を
   いくつか挙げているので、バージョン 1.4.1 が登場するまでの間はそれを試
   してみるのがよい。(Mac App Store からの新規購入は $9.99、無料アップデー
   ト、12.0 MB、リリースノート)

<http://sparrowmailapp.com/>
<https://sparrowmail.tenderapp.com/kb/starting-with-sparrow/keychain-issues-sparrow-asks-for-password-at-every-launch>
<http://itunes.apple.com/us/app/sparrow/id417250177?mt=12>
<http://blog.sparrowmailapp.com/post/11054373818/sparrow14>

   Sparrow 1.4 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12551#comments>


ExtraBITS、2011 年 10 月 17 日
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     文: TidBITS Staff <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12561>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   10 月の第一週に亡くなった業界の巨人は Steve Jobs だけではなかった。私
   たちが心に留めたいもう一人、プログラミング言語 C の父であり Unix オペ
   レーティングシステムの共同創出者の一人でもある Dennis Ritchie の死去の
   ニュースもあった。それから、Instapaper の開発者 Marco Arment が iOS 5
   に深刻な欠陥の可能性があることを指摘した重要な記事にも注目したい。


**iOS 5 では隠匿場所 (cache can) としてのキャッシュ (cache) が問題だ** --
   Instapaper の開発者 Marco Arment が、iOS 5 で Instapaper や他の多くの
   アプリがおかしくなってしまう理由を説明する。今は、アプリが大量のデータ
   を Documents に保存しようとすると Apple にピシャリと手を叩かれてしまう。
   Documents は iCloud にバックアップされるかもしれないからだ。けれどもア
   プリが大量のデータを Caches に保存した場合、iOS 5 ではそのデータが勝手
   に削除されてしまうこともあるようになってしまった。つまり、データの保存
   場所を Documents から Caches に移したアプリは、今後いつ何時そのデータ
   が消えてしまうか分からないという状況に直面することになる。Apple はその
   理由として、Caches というのは再構築可能なデータの保存場所だからと言い
   張る。例えば、インターネットからデータをダウンロードし直せばよいと言う
   のだ。けれども、もしオフラインにいる間に削除が起こったらどうするのか?
   Wi-Fi 専用機器を持った人が情報を溜め込んでから家を出て、道中でゆっくり
   読もうと思ったらデータが削除されていたとなればどうなるか? Marco が指
   摘する通り、データを削除するのは Apple だけれども、抗議のメールを受け
   取るのはアプリの開発者なのだ。

<http://www.marco.org/2011/10/13/ios5-caches-cleaning>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/12557#comments>


**C の父、Dennis Ritchie が 10 月 8 日に死去** -- コンピュータ業界の巨人
   がもう一人、先週この世を去った。有名かどうかという点では Steve Jobs に
   はるかに及ばないけれど、Dennis Ritchie は現代のインターネットを可能に
   した二つの重要なテクノロジーを創り出した人物だ。彼は C プログラミング
   言語を生み出し、また Ken Thompson と共に Bell Labs において Unix オペ
   レーティングシステムを築いた。Ritchie はまた Brian Kernighan と共著で、
   C についての決定版の著書 "The C Programming Language" を書き、この本は
   プログラマーたちの間であまりにも有名になってたいてい両著者のイニシャル
   "K&R" という名前で呼ばれている。Wired が Ritchie の生涯を紹介する記事
   を出している。

<http://www.wired.com/wiredenterprise/2011/10/thedennisritchieeffect>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/12555#comments>



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