TidBITS#1109 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2012年 1月 20日 (金) 06:12:44 PST


TidBITS#1109/16-Jan-2012
========================
     英語版: <http://tidbits.com/issue/1109>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1109.html>


   私たちは来週の Macworld Expo に向けて準備を進めている... いや、違った、
   Macworld | iWorld という名前だった! 参加される方々は、ぜひ TidBITS
   Events リストで私たちの所在を確かめて頂きたい。今週のその他の記事とし
   ては、Adam が SOPA と PIPA の問題について、あまり論じられてこなかった
   観点から述べる。つまり、自らの仕事が現に許可なく使われている、そういう
   小規模の出版者たちがどう思っているかという観点だ。Adam はまた、Third
   Rail Mobility から出た Slim Case System (iPhone 4 および 4S 用にバッテ
   リ電源を供給できるケース) をレビューする。Glenn Fleishman は、演奏会の
   最中に iPhone が突然音を鳴らすのを防ぐため、一つの対策を提案する。それ
   から、私たちの最新の電子ブックは Kirk McElhearn の "Take Control of
   iTunes 10: The FAQ, Second Edition" だ。今週注目すべきソフトウェアリリー
   スは、GraphicConverter X 7.6、BBEdit 10.1.1、それに Adobe Photoshop
   Lightroom 4 Public Beta だ。

記事:
     Macworld | iWorld 2012 での TidBITS イベント
     iTunes の質問? Take Control で答えを
     Third Rail Slim Case System、iPhone 以外も充電
     電話機には無音の演奏会モードが必要
     SOPA と PIPA のもう一つの面
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 1 月 16 日
     ExtraBITS、2012 年 1 月 16 日


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Macworld | iWorld 2012 での TidBITS イベント
--------------------------------------------
     文: TidBITS Staff <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12703>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   Macworld | iWorld とは、古くからあるこのトレードショウおよびカンファレ
   ンス(旧名 Macworld Expo)のちょっとへんてこな新しい名前だが、これがも
   うすぐ始まる。開催期間の 2012 年 1 月 26 日から 2012 年 1 月 28 日まで、
   サンフランシスコの Moscone Center の West Hall (西館) に集まる何千人も
   の中に、私たち TidBITS スタッフの姿も見かけられることだろう。私たちの
   予定をここにまとめておこう。ショウの開幕以前に何か変更が発生した場合は、
   適宜この記事をアップデートするつもりだ。

<http://www.macworldiworld.com/>


**木曜日、1 月 26 日** -- フロアのオープニング行事に出席するほか、多くの
   TidBITS スタッフが木曜日に講演を予定している。

* 10:00 AM: Joe Kissell が Siri の秘密を語る。これは、Apple の音声処理テ
   クノロジーがあなたをどこまで連れて行ってくれるか、どこについては今後の
   開発を待たねばならないか、といったことを明らかにするためのセッションだ。
   Joe は、どうすれば Siri にさまざまの興味深い芸当をさせられるかについて
   アドバイスを語る。あなたの Mac や、他のデバイスとやり取りさせる方法も
   明かす。また、彼は Siri の楽しい側面も示し、Siri が将来どの方向へ向か
   うかについて議論する。

<http://www.macworldiworld.com/techtalks/thursday-overview/thursday-agenda/#902>

* 11:00 AM: Glenn Fleishman が、New Yorker のスタッフライターであり "The
   Orchid Thief" の著者でもある Susan Orlean とメインステージ上で対談する。
   Orlean は長編のノンフィクションでよく知られているが、彼女は次第に本物
   のテクノロジーおたくにもなりつつあって、現在 200,000 人以上の Twitter
   フォロワーがいるし、新し物好きの性格も見せている。Glenn は Orlean に、
   仕事にテクノロジーをどう使いこなしているかを尋ね、ハリウッドのスター犬
   を描いた彼女の最新刊書 "Rin Tin Tin" を執筆する際に Twitter が役立った
   話を聞き出す。(対談の直後には彼女が本にサインする。)

<http://www.macworldiworld.com/techtalks/thursday-overview/thursday-agenda/#911>

* 1:00 PM: Tonya Engst がホストの Chuck Joiner や他のパネリストとともに、
   モバイルインターネット時代における親の役割について語り合う。これはグルー
   プ討論で、親として直面するジレンマや克服の体験を、携帯メール、スクリー
   ンの前にいる時間、Facebook、Minecraft、その他について論じる。

<http://www.macworldiworld.com/techtalks/thursday-overview/thursday-agenda/#926>

* 2:00 PM: Joe Kissell が Mac や iOS デバイスでのユニタスキングについて
   講演する。つまり、マルチタスキングの逆だ。コンピュータと人間が複数のタ
   スクをどのように実行しているかについての驚くべき事実も語られる。彼は、
   ユニタスキングによってどれほど生産性が向上し得るか、どうすれば首尾よく
   それが実行できるかを示す。Joe はまた、現状の Apple テクノロジーが一見
   ユニタスキングを容易にするかのように見えて、実際にはその逆をしていると
   論じる。(そのことに対処する方法にも触れる。)

<http://www.macworldiworld.com/techtalks/thursday-overview/thursday-agenda/#937>

* 2:00 PM: Glenn Fleishman と Lex Friedman が、立ったまま、歩きながら、
   仕事をする方法について語る。そう、二人は自分の実体験から、一日中座って
   仕事をしていたのを止めて、仕事中も座ったり、立ったり、歩いたりを組み合
   わせるようになったことについて論じる。このセッションのプレビューとして、
   Glenn と Lex は MacVoices で Chuck Joiner と対談している。

<http://www.macworldiworld.com/techtalks/thursday-overview/thursday-agenda/#924>
<http://www.macvoices.com/wordpress/macvoices-1201-road-to-macworld-glenn-fleishman-and-lex-friedman-walk-while-they-work/>

* 5:00 PM: 私たちスタッフの多くも、毎年恒例の Netters' Dinner に参加する
   ため Moscone West の一階、エスカレータの下に集合する。5:30 になれば、
   みんなで Sansome と Broadway の角にある Hunan レストランへ歩いて行く。
   食事はホットでスパイシーな中華料理で(ベジタリアン用のメニューもある)
   価格は $20 だ。参加するにはあらかじめ 1 月 24 日の火曜日までに Kagi 経
   由で登録をしなければならない。リンクをたどれば詳細の説明がある。今年も
   もう一度 Jon Pugh がホストを務めるので、楽しい会話と食べ物に満たされた
   素晴らしい一夜となるに違いない。

<http://www.seanet.com/~jonpugh/nettersdinner.html>


**金曜日、1 月 27 日** -- 金曜日の私たちはあまり多くの公式の予定がないの
   で、おそらく一日の大部分をショウのフロアで過ごすことになるだろう。何か
   目新しいものはないか、記事にすべき興味深いものはないかと探すのだ。

* 3:00 PM: きっとあとで後悔することになるのだとは思うが、Dennis Wurster
   の記事“Square は現金や小切手に代わる手軽な方法”(2011 年 11 月 8 日)
   を編集しながら私たちも入手してみた Square クレジットカードリーダーを実
   地に試せる機会を逃すわけにはいかない。だから、直接面と向かって TidBITS
   会員にサインアップしたいと思われる方は、どうぞ Moscone West ロビーのエ
   スカレータの近くで、Adam と Tonya に会いに来て頂きたい。ひょっとしたら
   他の TidBITS スタッフもそこにいるかもしれない。Square を使って、サイン
   アップの手続きをさせて頂きたいと思う。(会員資格を有効にする作業はショ
   ウの後で私たちが手で設定することになるので、皆さんがあらかじめ TidBITS
   アカウントをお持ちになっていると助かります。)ここでのデートが叶わない
   方は、どこか他の時に Adam を探してみて頂きたい。

<http://tidbits.com/article/12580>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1103.html#lnk8>
   "Square は現金や小切手に代わる手軽な方法"
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://tidbits.com/create_account>

* 4:00 PM: Glenn Fleishman が、Macworld Live ステージの The Incomparable
   ポッドキャストで、ライブ録音に出演する。これはギークばかりのパネルディ
   スカッションで、コミックブック、SF小説、テレビ番組、ナードコア、その
   他さまざまのことが議論される。

<http://www.macworldiworld.com/exhibits/macworld-live/>
<http://5by5.tv/incomparable>


**土曜日、1 月 28 日** -- 昨年と同様、ショウは土曜日まで続くので、平日に
   は仕事があって会場を訪れることができないサンフランシスコ市民にも好都合
   だろう。

* 11:00 AM: TidBITS スタッフ (Adam、Tonya、Glenn、Jeff、Joe、Michael) が
   総出で、Macworld Live ステージで Chris Breen が司会するパネルディスカッ
   ションに出演し、電子ブック出版の過去、現在、未来について語り合う。出版
   というものが印刷機を備えた大会社のみのものではなくなったこの時代に、そ
   れが執筆者、編集者、出版者たちに何を意味するのかが話題の中心となる。

<http://www.macworldiworld.com/exhibits/macworld-live/>

* 2:00 PM: Glenn Fleishman が Macworld Live ステージに再登壇し、ある秘密
   イベントに出演する。真面目な話、彼自身にとってもその内容は謎なのだ。

* 3:00 PM: Jeff Carlson が、Apple Store San Francisco (Moscone Center か
   ら2ブロック離れた One Stockton Street にある) で、iPad 上の iMovie に
   ついてプレゼンテーションをし、彼の二冊の著書 The iPad 2 Pocket Guide
   と The iMovie '11 Project Book を紹介するとともに、撮影したビデオをそ
   の場で、まだインスピレーションがフレッシュなうちに編集する方法について
   語る。

<http://www.apple.com/retail/sanfrancisco/>
<http://www.apple.com/retail/sanfrancisco/map/>
<http://www.amazon.com/dp/0321768191/?tag=tidbitselectro00>
<http://www.amazon.com/dp/0321775694/?tag=tidbitselectro00>


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12703#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12703>


iTunes の質問? Take Control で答えを
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     文: TidBITS Staff <editors @ tidbits.com>
     原文記事:<http://tidbits.com/e/12713>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp

   iTunes 10 が出てから長い時間が経つ:実際、余りに長くて Kirk McElhearn は
   彼の "Take Control of iTunes 10: The FAQ" を一版のみならず、二版も準備す
   る時間があった。この本の Q&A 形式に沿って、この程リリースされたばかりの
   Apple のユビキタスのメディアソフトウェアに関する情報の要約について読者が
   お持ちになるかも知れない質問をいくつか挙げてみたい。

<http://tid.bl.it/itunes-faq-2e>

**前版以来大きなバージョン変更すらも経ていないソフトウェアについて何故二
   版目の本を書くのか?**

   バージョン 11 にしないという Apple の決定に騙されてはいけない。iTunes 10
   が最初に出されて以来、Apple はこのオンラインメディアへの取り組み方を改訂
   して来ており、iCloud や iTunes Match の様な新機能を付け加えている。この本
   は、これら機能に関してユーザーが持つ多くの質問に答えており、クラウドに対
   しては新たな章を別に設けている。勿論、我々がこの第二版をリリースしたとい
   うことは、Apple は iTunes 11 をリリースしてくるのは時間の問題かもしれない。
   [訳者注:Take Control は過去に Apple の最新版について出版すると、Apple は
   すぐ次のバージョンを出すといういたちごっこを経験してきた。]


**この版で新しくなったのは他に何があるの?**

   沢山あります。様々な変更と共に、この本では次の様な質問に対して新しい答え
   を提供している - 同期する、iTunes Store 以外の場所から音楽を買う、ストリー
   ミング音楽の提供者、そしてあなたの音楽がより良く聞こえる様にする方法。


**この本は何故 Frequently Asked Questions を並べた形態で出版されたのか?
**

   iTunes は他の多くのソフトウェアとは異なっている:巨大で無秩序に広がってい
   る、単なるメディアライブラリとプレイヤーであるだけではなく、デバイスマネ
   ジャーであり、クラウド格納の入り口であり、ソーシャルメディアサービスであ
   り、オンラインの店先であり、そして今週のメディア発表で Apple が用意してい
   るものにもよるが、デザートのトッピングでありそして床ワックスであるかもし
   れない。この様に iTunes は極めて多くの分野にその隠喩的な首を突っ込んでい
   るので、ユーザーはその多様な能力に対して様々な質問があると思われる。Kirk
   はこの本を一連のカテゴリ分けした質問の形にすることで、読者が iTunes はど
   の様に働きそして何が出来るかに関する質問に対する答えをより容易に見つけら
   れる様工夫している。


**"カテゴリ分けした質問" とは何なの?**

   我々は関連した質問をカテゴリ毎に整理し、拾い読みや参考にするのが容易にな
   るよう意図した。例えば、この本の章は、そこで取り上げる質問のリストで始ま
   る。"Play" の章では iTunes で色々なメディアを再生することに関する 18 の質
   問に答えている;"Cloud" では iTunes Match をどう使うのか、そして自動
   iTunes Store ダウンロードはどの様に設定するのかに関する 13 の質問に答えて
   いる;"Organize" では iTunes が生成出来る色々なプレイリストとそれを最大限
   活用することに関する 19 の質疑を用意している;等々である。この版では 100
   をゆうに超す質問に答えている。


**この本の長さと価格は?**

   これは二つの質問だが、目くじら立てない様にしよう。PDF 版は 173 ページで
   $15 である;EPUB 版のページ数は、勿論、表示する機器とその設定によって変わ
   るが、追加料金なしでダウンロード出来る。両方とも現在入手可であるが、
   Kindle で読みたい人のためには Mobipocket 版が間もなく出る。それから、忘れ
   ないで欲しいのだが、TidBITS メンバーの方には、全ての Take Control 注文は
   30% 引きなので、この本はたったの $10.50 となる。

<http://tid.bl.it/itunes-faq-2e>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>

**クーポンはありませんか?**

   何と素晴らしい誘導尋問でしょう! この本の購入者には以下の割引クーポンが与
   えられる:Equinux SongGenie の $5 割引券、これはあなたの iTunes 音楽の情
   報を整理しそして曲に対する歌詞を探す手助けをしてくれる;Rogue Amoeba の
   Airfoil アプリケーションの $3 割引券 、これは一つのホスト機器からあなたの
   ネットワーク中でオーディオを演奏させてくれる、しかも iTunes 以外のアップ
   スからでもこれが出来る。

<http://www.equinux.com/us/products/songgenie/>
<http://rogueamoeba.com/airfoil/mac/>

**Kirk McElhearn って誰?**

   謎に包まれた国際人で、最後に目撃されたのは French Alps のどこかであった。
   職業としては、Kirk は TidBITS に対する不定期の寄稿者であり、Kirkville ブ
   ログの開設者であり、そして多くの Take Control 本の著者でもある。彼はまた
   Macworld への Senior Contributor でもあり、最近 "The iTunes Guy" と名付け
   られたばかりである。Kirk は長いこと音楽ファンであり、彼の好みには
   Grateful Dead, Franz Schubert, Bill Evans 等が挙げられる。彼の iTunes ラ
   イブラリには現在およそ 80,000 曲が収納されている。

<http://tidbits.com/author/Kirk+McElhearn>
<http://www.mcelhearn.com/>
<http://www.macworld.com/article/164661/2012/01/introducing_ask_the_itunes_guy.html>

**Macworld と言えば、彼らから今週もう一冊出ていなかったけ?**

   ええ、出てますよ! "Macworld iPhone 4S Superguide" という題の 268 頁の電
   子本である。含まれるのは、設定に関する進言;殆どの Apple のアップスの詳細
   ;より効率的に仕事をするための内部提言;音楽、写真、ビデオと付き合う方法
   ;徹底したトラブルシュートの章;そしてケース、ヘッドフォン、スピーカー等々
   に対するお勧めである。

<http://tid.bl.it/mw-iphone-4s-superguide>


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12713#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12713>


Third Rail Slim Case System、iPhone 以外も充電
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     文: Adam C. Engst <ace @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12716>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp

   2011年の春休みに、我々は Denver と Boulder に行った。私は運転中に GPS ナ
   ビとして iPhone を酷使していたので、iPhone の電池寿命を延ばすための電池付
   の iPhone ケースである Mophie Juice Pack Air をとても重宝した ("Mophie
   Juice Pack Air の電源で iPhone の GPS を長時間使用" 23 April 2011 参照)。
   それ以来、丸一日外に出て、私の iPhone 4 の徐々に衰えてきている電池が持つ
   かどうか確信を持てない時には、この Juice Pack Air を使い続けてきた。

<http://tidbits.com/article/12118>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1074.html#lnk1>
   "Mophie Juice Pack Air の電源で iPhone の GPS を長時間使用"

   しかしながら、私は最近他の電池付ケースを試してみた - Third Rail Mobility
   からの $89.99 の Slim Case System である - 何故ならば、デザインが興味をひ
   くもので、状況によっては Juice Pack Air や似た様なものよりもより魅力的な
   ものになるかもしれないと思ったからである。

<http://www.thirdrailmobility.com/p-1-system-for-iphone-4-4s.aspx>

   Slim Case それ自体は、創造性には欠けるかもしれないが、良くできた二部品か
   らなる黒のプラスチックのスナップオンケースで、まさに Juice Pack Air の様
   である。(この二部品構造は iPhone が底部のドックコネクタに挿入出来る様にす
   るため必要である。) このケースは iPhone の高さにほんの .46 インチ (11.7
   mm) を加えただけで、その大部分はドックコネクタのため、そして幅と奥行きは
   ほんの少々増えるだけである。その重さはたったの .85 オンス (24.1 g) である。
   更に、音量ボタン、電源ボタン、ヘッドフォンジャック、そしてカメラレンズへ
   のアクセスを提供するための通常の切欠きを備えている。

<http://tidbits.com/resources/2012-01/Slim-Case-apart.jpg>

   もしこれらの数字が電池付ケースには不可能に思えたのであれば、それは正しい
   - これらには着脱式の Smart Battery は含まれていない。この着脱式の電池は更
   に重量で 1.4 オンス (39.7 g) そして奥行きに .27 インチ (6.9 mm) を加える。
   この Smart Battery は Slim Case の背面にある四つのノッチにスライドして嵌
   りそしてその電源を電話と共有するため三つの金メッキの接点と接続する。

<http://tidbits.com/resources/2012-01/Slim-Case-assembled.jpg>

   これはそれ自体で賢いと言える、何故ならば電池を幾つか持ち歩いて最初の電池
   がなくなったら次の新しいものに入れ替えられるからである。予備の電池は $59.
   99 であるが、もし電池無しの Slim Case だけを欲しいというのであれば、$39.
   99 である。

<http://www.thirdrailmobility.com/p-2-smart-battery.aspx>
<http://www.thirdrailmobility.com/p-4-slim-case.aspx>

   実はもっとある。電池は簡単に入れ替えられるだけでなく、お互いに重ねても使
   えるのである。これは電池にも Slim Case の様にノッチと接点が付いているから
   である。これの利点は、いくつもの電池を重ねて一度に充電出来ることである。
   これは嬉しい、さもなくば電池毎に空きの USB ポートと micro-USB ケーブルが
   必要となる。

   Smart Battery の最後の隠し技は、micro-USB ポートを一つではなく二つ持って
   いる事である。IN ポートは充電用で OUT ポートは他の USB 機器、Kindle とか
   Garmin Forerunner 305 GPS 時計の様なものを付属の USB アダプタケーブルで給
   電出来る。勿論、Smart Battery の電力には限度があるが - 電池容量は 1250
   mAh - 電池一個かそれ以上であれば Forerunner 305 を再度外へ持ち出せる様に
   するには十分である。Smart Battery には底部にボタンがあり電池寿命と充電状
   況を五つの LED 経由でチェック出来る。

   と言うことでこれら全ては利点であり、あなたの iPhone や他の機器の電池寿命
   を嵩張る外部電池無しで延ばしたいというのであれば、複数の Smart Battery と
   この Slim Case の組み合わせはまさにぴったりと言えるかもしれない。

   弱点について言えば、Third Rail はその機能設計に高得点が得られるかもしれな
   いが、この Slim Case System には通常使う時気になると私には思えた二つの形
   状に関係する問題がある。まず、単純に角が鋭すぎる、とりわけ Smart Battery
   の角はそうであり、これは Apple が iPhone 4 や 4S に与えた注意深く和らげら
   れた角を考えれば不愉快感を起こさせる。

   次に、そしてもっと気になるのは、Slim Case System の私の iPhone の使い方と
   の関わり方である。私はいつも私の iPhone をズボンの右前ポケットに入れて持
   ち運ぶ、頭を下にそして表が手前を向くようにして。こうしておくと、ポケット
   に手を突っ込んで iPhone を取り出した時、それは正しい向きですぐに使える様
   になっている。もし私が iPhone を Smart Battery が装着された Slim Case に
   入れた状態でこれをやると、私の手のひらは必然的に Smart Battery をその固定
   ノッチから押し外してしまうことになり、ポケットから iPhone を取り出す前に
   もう一度それをカチッと戻してやらなければならない羽目になる。これは小さい
   ことかもしれないが、私にとっては重大事である。もしあなたは iPhone を他の
   ポケットに入れたりカバンに入れたりして持ち運びするなら、これは殆ど問題に
   はならないのかもしれない。

   結論を言えば、私はこの Third Rail Slim Case System を返した後でも、寂しい
   思いはしないであろう。充電するのではなく新しい電池を次から次と入れ替えて
   いく必要のある人、或いは旅先で他の機器も充電する必要がある人には、この賢
   いやり方は間違いなく有用であろうと思うが、私にはそれらの必要はない。私に
   は Mophie Juice Pack Air が合っていて、その 1500 mAh の電池は私に必要十分
   な電池寿命を与えてくれるし、その滑らかな角も私のポケットの中でより心地よ
   くしてくれる。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12716#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12716>


電話機には無音の演奏会モードが必要
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     文: Glenn Fleishman <glenn @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12715>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   この 2012 年に入ってから最も不面目を被った人が誰かといえば、New York
   Philharmonic オーケストラの演奏会シーズンチケットの持ち主で、Lincoln
   Center の Avery Fisher Hall の最前列に座っていた際に、自分の iPhone の
   アラームがいきなり鳴り出して、指揮者がオーケストラの演奏を中断し、その
   後やっとアラームを止めることができるまで、そのマリンバの音をいつまでも
   響き続けさせた、あの人に違いない。

   コンサートファンであったその人は、その前日に会社で、それまで持っていた
   BlackBerry の代わりに iPhone を支給されたばかりだったという。New York
   Times の記事によれば、彼はアラームがセットされていたことなど全く知らな
   かったという。でも、これは彼の落ち度なのだろうか? 私は、使い勝手のた
   めのデザインの専門家 Donald Norman (Jobs が復帰する前の時代に Apple で
   要人であったこともある人物) の意見も聞きつつ、この問題を検討した記事を
   Economist に書いた。

<http://www.nytimes.com/2012/01/13/nyregion/ringing-finally-stopped-but-concertgoers-alarm-persists.html>
<http://www.economist.com/blogs/babbage/2012/01/mobile-phones>

   はたしてこれは、その携帯電話の持ち主の責任なのか? 彼の言葉によれば、
   彼はきちんと iPhone のミュートスイッチを切り替えて、音が出ないようにし
   ていたという。けれども、アラーム音が、ミュート設定よりも優先されたのだ。
   それは、ある程度理解できることだ。アラームを設定している以上、アラーム
   が出ない状態にはしておきたくないからだ。John Gruber は Daring Fireball
   の記事で、現状のミュート挙動を擁護する意見を述べている。一方 Andy
   Ihnatko は、ミュートに何を期待するかは人によって異なるので、特定の挙動
   が正しいかどうかはそれが自分の望むものと一致する挙動かどうかという意味
   しか持たないという意見だ。彼はまた、完全に無音にする設定も存在している
   と指摘する:「それは、電源をオフにすればよいだけのことだ。」

<http://daringfireball.net/2012/01/iphone_mute_switch_design>
<http://ihnatko.com/2012/01/15/unmuting-on-the-mute-question/>

   Andy は、Apple がシンプルさを追求するあまり(多くの場合そのことは正し
   いのだが)結果として私たちが自分の期待に合致するように携帯電話をカスタ
   マイズすることができなくなっているとも指摘した。個々の人の期待は少しず
   つ異なるので、それを実現するためにはたくさんのスイッチが必要になってし
   まう。Google ならば、それを Android に提供できるかもしれないし、開発者
   がミュート挙動をコントロールすることを許すかもしれない。けれども Apple
   は、たとえすべての人にとって理想ではなくとも、複雑さを減らす方を好む。

   複雑さを取り込まずに回避できるシンプルな方法が一つある。Settings アプ
   リに、あと一つだけスイッチを増やすのだ。Airplane Mode (機内モード) の
   すぐ下に、Performance Mode (演奏会モード) を追加するのだ。機内モードは、
   iPhone 上のすべてのラジオ機能を無効にする。セルラー、Wi-Fi、Bluetooth、
   それにパッシブな GPS 受信機さえオフになる。(ただし Wi-Fi と Bluetooth
   は個別にオンに戻せる。)

   ここで提案する演奏会モードでは、タップして、継続時間または時間範囲(例
   えば Calendar アプリと結び付けてもよいのではないか)を設定し、その間は
   あらゆる種類のオーディオが無効となるようにするのだ。また、バックライト
   を暗くして、たとえあなたが携帯電話を取り出しても、まわりの人への迷惑を
   最小限に抑えるようにするのもよいだろうし、バイブレーションを最小の設定
   で動かすようにしてもよいだろう。

   それ以外にも技術的に可能なことはあり得る。GPS は室内ではあまりよく働か
   ないけれども、弱い GPS 信号と内部 Wi-Fi ネットワークを組み合わせれば、
   その演奏会会場や映画館の中にいる、あるいはそのごく近くにいる誰かの位置
   をかなり特定できるだろう。本当に静けさの必要な区域に入った際に、携帯電
   話が自動的にそれを探知して「この場所ではあなたが今すぐ“一時間だけ除外
   する”をタップしない限りすべてのアラームやサウンドがミュートになります」
   というポップアップの警告が出るようにもできるだろう。

   もちろん、完璧な解決法などあり得ない。でも、静けさが何より大切な場所に
   おいて、今よりももう少し沈黙を保てるよう努力をするのは、意味あることで
   はないだろうか? 業界が率先して壇上に立ち、Google と Apple が先頭打者
   として登場してはどうだろうか。


**さらなる思索** -- この記事を書いて以来、記事に対しても、また Twitter
   でも、たちまちたくさんのコメントが寄せられた。議論を進めるために、そう
   したコメントのいくつかに対して私の考えを述べておきたい。


* Nitrozac と Snaggy は Joy of Tech サイトに、まさに相応しい漫画 "To Mute
   or Not To Mute?" を載せた。

<http://tidbits.com/resources/2012-01/to-mute-or-not-to-mute.png>
<http://www.geekculture.com/joyoftech/joyarchives/1640.html>

* 「これは Ring/Silent (着信/サイレント) のスイッチであって、その意味が
   分からないような人は携帯電話を使うべきでない。」Apple が出している
   iPhone 用 iOS 5 マニュアル (PDF) の 146 ページを見れば、このような意見
   が少しばかり言い過ぎであることが分かる。いわく、「サイレントに設定され
   ているときは、iPhone の着信音、通知音、または効果音は鳴りません。ただ
   し、時計のアラームは再生されます。」何度かこれを読み返して、やっとその
   意味が分かる。つまり、着信音、通知音、効果音は時計のアラームとは _別_
   なのだ。

<http://www.info.apple.com/images/kbase/305974/305974_3.png>
<http://manuals.info.apple.com/en_US/iphone_user_guide.pdf>

* 「アラームをセットしたのなら、鳴るサウンドに自分で責任を持つべきだ。」
   この意見は、ある意味では正しい。少なくとも iOS では(他の携帯電話プラッ
   トフォームでどうなのか私はよく知らないが)この操作は非対称的だ。つまり、
   アラームをセットする際には、サウンドを選ぶことができる。けれどもサウン
   ドをセットする際には、時計のアラームが Silent スイッチをセットした場合
   にミュートになるかどうかは、ご親切なマニュアルを注意深く読まない限り明
   らかでない。コメントでも、それ以外でも、Silent スイッチが入っている状
   態でアラームをセットした場合はアラームが鳴るという警告を iOS が出すべ
   きだし、Ring から Silent へ切り替えた際にはダイアログまたは通知を出す
   べきだ(画面を見ずに切り替えをすることは十分あり得るけれども)という意
   見がよく聞かれた。それに加えて、アラームが設定されていればスクリーン最
   上部のステータスバーにごく小さな目覚まし時計のアイコンが表示されている
   のでそれと分かることも言い添えておこう。ただ、このアイコンだけでテクノ
   ロジー寄りでない人の記憶を呼び覚ましてあとでサウンドが鳴るかもしれない
   と意識させることができるかどうかは疑問だが。

* 「この男はアラームをセットしたのだから、彼は何が起こるかを知っていたは
   ずだ。」アラームをセットしようとする際に、Apple はそれが正確にいつ鳴る
   かを比較的明確に示してくれる。けれども、彼のことも少し大目に見てやって
   欲しい。彼は、前日に初めてこの携帯電話を受け取って、まだまだ慣れないで
   いる BlackBerry ユーザーだったのだ。ひょっとして、誰か他の人がアラーム
   をセットしたのかもしれない。(彼にその携帯電話の機能を示して見せるため
   だったかもしれない。)あるいは、私たちスタッフが購読している TidBITS
   グループカレンダーでよく出くわす問題と同じように、そのアラームにセット
   されたイベントが別のタイムゾーン用のものであったのかもしれない。この人
   は Philharmonic の会員であったのだから、自分がその時刻にどこにいるかは
   _正確に_ 知っていた。Mahler の交響曲第9番の、最後の楽章を聴きながら。

* 「購入したハードウェアの使い方は、知っている必要がある。」これも、ある
   程度は正しい。けれども Adam が記事“我々は識字能力絶滅後のテクノロジー
   時代に突入したか?”(2009 年 8 月 18 日) で指摘したように、今日の人々
   の多くは、(この種のことに詳しいはずだと私たちには思える)若い人たちも
   含めて、コンピューティングの基礎を学ぶ必要がない。なぜなら、ツールの方
   がより良く働くようになったからだ。iPhone は、購入してすぐに、デモさえ
   見ずにすぐに使うことができる。購入してもマニュアルなど付いておらず、た
   だオンラインで読めるものへのリンクが提供されるだけだ。ミュート機能がす
   べてをミュートさせる訳ではないといったような微妙な区別を要求するのは、
   行き過ぎと言えるだろう。

<http://tidbits.com/article/10493>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-992.html#lnk3>
   "我々は識字能力絶滅後のテクノロジー時代に突入したか?"

* 「とにかく電源を切れよ。」これは間違いなく一つの選択肢だ。状況によって
   は、これこそが賢明な選択肢と言える。私は小さな子供たちの親で、時々高校
   生のベビーシッターに子供たちの世話をしてもらっているので、いつでもメッ
   セージや警報を受け取れる(そして可能になり次第できるだけ人に迷惑をかけ
   ないようにして劇場やホールを出られる)ようにしておくことで、自宅で困っ
   た状況が発生するのを予防することができる。また、妻と私は緊急時にお互い
   に連絡できるようにしておくことで、二人とも安心していられる。私たちは電
   話をいじったりはしない。もちろん、私たちの両親の世代にはそんなことはで
   きなかった。両親たちは、演奏会や、映画館、レストラン、その他の電話番号
   を書き残して、いそいそと出かけたのだ。これとは対照的に、私は最近夜間の
   瞑想コースを受講し、その際妻もまた用事で出かけなければならなかったのだ
   が、私たちは緊急時の連絡先を妻にするように手配した。そうして私は自分の
   携帯電話の電源を切り... そして自分の意識のスイッチも切ったのだった。

* 「アラームが鳴らないようにする方法を見つけられないような人たちならば、
   演奏会モードのスイッチを見分けることもできないんじゃないか。」この記事
   を書き上げて、私はその意見には賛成できない。飛行機の機内では、客室乗務
   員や航空会社の案内係が、携帯電話は電源を切ること、高度が 10,000 フィー
   ト (3,000 m) 以上になっている間のみ機内モードにした携帯電話を(機内モー
   ドを設定できる携帯電話に限り)使えることを明確に説明してくれる。私がこ
   れまで行ったことのあるどの演奏会でも、ライブのものにせよ録音用のものに
   せよ、携帯電話に音を出させないようにするための、時には長々とした指示が
   流れていた。その代わりに、たったこれだけを言えばよいのだ:「お持ちの携
   帯電話にすべてのアラーム、着信音、バイブレーションを止めるための演奏会
   モード機能があれば、どうぞ今すぐその機能を働かせて下さい」と。


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12715#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12715>


SOPA と PIPA のもう一つの面
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     文: Adam C. Engst <ace @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12719>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   誤解しないで頂きたい。私は提案されている合衆国の法律案、SOPA として知
   られる下院の Stop Online Piracy Act (オンライン海賊行為防止法案) にも、
   その姉妹法案で PIPAとして知られる上院の Protect IP Act (知的財産保護法
   案) にも、断固として反対である。その理由については MIT Media Lab 所長
   Joi Ito がこれら常軌を逸するほど強過ぎる法案に Media Lab として公式に
   反対する理由としてブログ記事に挙げたものがすべて当てはまる。要するにこ
   れらの法案は、コンテンツ業界が著作権侵害に対抗するための武器として、振
   りかざすに骨の折れる棍棒でなく核弾頭付き弾道ミサイルを装備できるように
   するものであり、違反に相応するものと比べて桁違いに大きなコラテラル・ダ
   メージ(巻き添え被害)を引き起こしかねないものだからだ。

<http://joi.ito.com/weblog/2012/01/15/why-we-need-to.html>

   SOPA や PIPA をいかなる意味でも支持できない私ではあるけれども、この問
   題に関してこれまであまり論じてこられなかった一つの観点を、ここに展開し
   てみたいと思う。それは、自分の出版した電子ブックが日常的に許可なく使用
   されている、ごくちっぽけな出版会社としての観点だ。

   私が「許可なく使用された」という表現を使い、「海賊版」とか「盗まれた」
   とかいう感情の入った言葉を使わないのは、それらの言葉が正確でないからだ。
   「海賊版」という言葉はソフトウェアのコピー行為に用いられる際に意味が薄
   められ、本来凶暴な殺人者であった海賊を肩にペットのオウムを乗せた愛すべ
   き悪漢といったイメージにすり替えているけれども、それでもやはりその言葉
   には金持ちから取り上げて貧しい者たちに分け与えるというロビンフッド風の
   香りがどこか伴っている。

   けれどもそれは今は当てはまらない。音楽にせよ、ビデオにせよ、あるいは私
   の場合は本にせよ、あらゆるコンテンツは基本的に贅沢品だ。Lady Gaga の最
   新のヒット曲も、あるいは最新の Take Control 電子ブックも、食卓に食べ物
   を並べるために _必要な_ 人は誰もいない。それに、メジャーな音楽レーベル
   ならばある種の文化的主導権を持ち合わせていてそのために強い態度に出るこ
   とも考えられるけれど、私たちのような家族経営の会社をそのような目で見て
   下さる人はいないだろう。同じように「盗む」という言葉もデジタルなコピー
   を作る行為にはぴったりと当てはまらない。コピーをした人が別の方法でそれ
   を購入していない限り、販売の機会が失われたということ以外に誰も何も失わ
   ない。

   そうは言っても、私たちの電子ブックが誰でも丸ごとダウンロードできる状態
   でファイル共有サイト上に登場するのを見るのは大嫌いだ。そのことが私たち
   のビジネスに、さらには私たちの著者たちにも悪影響を及ぼすことを、私が証
   明することはできない。そのことが何かに実質的な利益を及ぼすと証明するこ
   ともできない。それでも、私がとてもとても嫌な気持ちになることだけは言え
   る。それが積もり積もった結果、ここに私は世の中に蔓延するいくつかの通説
   に対して意見を述べたいと思うに至った。少なくともそれは、ある小さな電子
   ブック出版者としての観点から見ての意見だ。音楽や映画の大きな制作会社に
   とって物事がどう違うかを私が述べることはできない。


**通説「多くの人の目に触れるのは良いことだ」** -- コピーが広く行なわれて
   いるのを正当化するために、その行為が著者あるいはその作品をより多くの人々
   の目に触れられるようにしているのだから実際は良いことだ、と論ずる人たち
   がいる。私の経験から言って、それは間違っている。「問題は海賊行為ではな
   く人に知られないことだ」という Tim O'Reilly の有名な言葉はあるけれども。

   問題は、そうした人たちの語る「注目」のほとんどが無意味であり、その昔の
   ドットコムのバブルの時代、インターネットの新興企業の立てるビジネスプラ
   ンが主としてインターネットのサイズと成長率のみを目指していて、それが即
   座に現ナマの収益を意味していた時代を思い起こさせるようなものであること
   だ。多くの聴衆を持つことは、第一歩としては良いことだが、それのみでは決
   して十分でない。

   Amazon や iBookstore を見ればそれが分かる。Amazon のカタログに載るだけ
   で膨大な売上げが約束されると勘違いしている人は多いし、iPad の大成功を
   受けて iBookstore も同じような影響力を持つと思われている。もちろんあな
   たの本がそうした場所で販売されていなければ、誰もそこから買いはしない。
   でも実際問題として、カタログに載ったからといって、その商品を支えるマー
   ケティングが全く無ければ、売上げはほんの数える程度に止まるものだ。

   さて、コピーが広く行なわれている話に戻ろう。「うむ、私の本はたくさんの
   ファイル共有サイトにアップロードされているので、少なくとも私はたくさん
   注目を集めている」と語るのはナンセンスだ。BitTorrent には 1 億 5 千万
   人のユーザーがいるかもしれないが、はたしてその中の何人があなたの本を探
   しているだろうか? Amazon や iBookstore 上と同じように、いたとしても極
   めて少数だろう。そして、実際にあなたの本を探している人は、Amazon や
   iBookstore とは違って、無料であなたの本をダウンロードするつもりなので
   あり、購入しようとしているのではない。どうしてそれが良いことなのか?

   私の言うことが信じられないって? ならばウェブのログを見てみるとよい。
   2011 年 12 月に、Microsoft の Bing 検索エンジン(これは Yahoo の検索に
   おけるエンジンにもなっている)は 53 億件の検索を実行した。生の注目数の
   パワーを信じる人にとって、それは膨大な数に見えるだろう。けれども、Take
   Control のウェブサイトにおいて、Bing と Yahoo から私たちのサイトを訪れ
   た件数は何と 222 件であって、私たちが調べた限りでは、売上げは一件もな
   かった。言い替えれば、Bing の検索エンジンに登場したという注目数そのも
   のには何の価値もないということになる。

   あるいは、ウェブのバナー広告について考えてみるとよい。ウェブサイトで訪
   れたページに掲載されている広告を実際に何人の人たちが見ているか(それが
   注目数に当たる)を正確に知る方法はないが、バナー広告のクリックスルー率
   が 1 パーセントをはるかに下回っていることは間違いない。しかもそれは、
   広告主が注目を高めようと必死になって努めた結果なのだ。

   最後にもう一つだけ: ソーシャルネットワーキングの有用性が膨大だという
   議論についても、やはりこれと全く同じことが言える。私たちは自分たちの本
   をリリースする際にそれを tweet するし、そうした tweet は多くの場合その
   本の著者やその友人たちの手によって retweet されている。(そうしてもら
   えるのはとても嬉しいことだし、いつもありがたいことだと思っている!)こ
   れらの tweet の「到達数」の合計がどのくらいの数に達するか(数万くらい
   か、数十万以上か)は想像もつかない。けれども、それを見て電子ブックを購
   入する人の数は非常に少ない。それは tweet された URL に私たちが埋め込ん
   でいる追跡コードから知り得る事実だ。2011 年の最初の 11 ヵ月間に、私た
   ちが Twitter 経由で販売した電子ブックの数は、全体で何万冊にも及ぶ中の
   たった 46 冊であった。

   実際のところ、Twitter による電子ブックの販売数を過去すべてにわたって総
   計しても 186 冊に過ぎない。ならばいったいなぜわざわざ tweet するのかと
   いう疑問も湧くだろう。その理由は、共有空間にただ存在していたいというこ
   と以外に、Twitter で推薦の言葉を目にすることによる後光効果が、小さいか
   もしれないが歴然として存在するからだ。つまり、推薦の言葉を目にしてから
   しばらく時間が経った後に直接リンクを通して多くの人々に購入してもらえる
   ようになる。その上、友人たちやファンの皆さんに支援の声を挙げて頂ける場
   があるというのは何と言っても良いことだ。

   そういうわけで、一見しただけでは互いに矛盾するような二つの結論がここに
   は存在する。一方では、Take Control シリーズにとって、ファイル共有サイ
   トに本がアップロードされることによる「注目度」は Bing 検索エンジンに登
   場することと同程度にあまり助けにならない。基本的に、別に誰も注目しては
   くれない。他方、そのことによって特に売上げに否定的な影響がある訳でもな
   い。ことに、ファイル共有サイトで本が見つからなかったからといってそれを
   理由に購入したいと思う人がいるとは思いづらいからだ。

   つまり、Tim O'Reilly は正しかった。海賊行為が問題なのではなく、人に知
   られないことが問題なのだ。でもだからといって、海賊版がそれ自体で「知ら
   れないことの問題」に解決を与える訳でもない。広報宣伝こそが、そのために
   ある。出版者や販売業者にとって、その重要な役割の一つが広報宣伝だ。もち
   ろん、広く行なわれるコピーを広報宣伝戦略の一部として組み入れることもで
   きるだろう。自分の著書を無料で配って見事な自己宣伝の成功を収めている人
   たちもいる。Cory Doctorow と Seth Godin がその最たる例だ。ただ、彼らが
   成功したのはビジネスモデルを注意深く組み上げたお陰であって(彼らは無料
   で電子ブックを配布する一方で印刷本を販売した)そのビジネスモデルがうま
   く行ったのは彼らの著書の品質とその分野(定評あるSF小説やビジネス本)
   と、彼らと出版社との関係、彼らの人気度に合わせて支払われる講演料、彼ら
   の勤勉な仕事ぶり、そしておそらく多少の運(彼らの成功の真似をしようとし
   てうまく行かなかった人たちもいる)のお陰なのであろう。

   実際、本を無料で配布することは素晴らしい広報宣伝活動となり得る。けれど
   も、それが何を生み出すかについては現実的に考える必要がある。2010 年に、
   私たちは Joe Kissell の "Take Control of Passwords in Mac OS X, Second
   Edition" を AgileBits (1Password のメーカー) にライセンスして、期間限
   定で彼らの顧客にホリデープレゼントとして無料で配ってもらった。合わせて、
   同じ人々に 50 パーセント割引のクーポンも配った。これは素晴らしい宣伝に
   なった。この売り出しがどれだけ多くの人たちの注目を得たかは分からないが、
   この本のダウンロード数は 38,000 件を超えた。それらの人たちのうちどれだ
   けがその後別の本を私たちから買ってくれたかは知る由もないが、広報宣伝の
   観点からはこれは大成功であった。けれども、純粋な売上げの観点からはどう
   か? 確かに成功は収めたが、その成功度は二桁低く、このセールを利用して
   クーポンによる本の購入をしてくれた人たちの数はたった 373 人であった。

<http://www.takecontrolbooks.com/passwords-macosx?pt=TB1109>


**通説「コピーしても害はない」** -- コピーが広く行なわれていてもあまり影
   響がないと私が論じるのをここまで読んでこられた方は、それならば私がなぜ
   嫌がっているのかと思われることだろう。それにはいくつか理由がある:

* やっぱり間違っているという気がする。はっきり言って、広くコピーされてい
   ることが私のビジネスに与える影響はあまりないと合理的に論じることはでき
   る(現に私はそれを論じたばかりだ)が、私が感情的な影響を受けているのは
   事実だ。例えばあなたが仕事から帰宅して、自宅に空き巣が入ったことを発見
   したけれども、何も盗られていないし、何も壊されていなかったと想像してみ
   よう。実質的な害は何もなかったけれど、だからといってその晩安心して眠れ
   る訳ではないだろう。少なくとも、私たちの本のコピーが無料でダウンロード
   できるという事実を知っただけで、ある種の不安を感じざるを得ない。何か悪
   いことが起きるかもしれない気がするのは、誰かが自宅の中をうろついていた
   と知れば何か良くないことが起きる気がするのと同じことだ。

* そうしたサイトはいずれも、私になりすましているのであって、それも下手な
   やり方でしている。広くコピーされることに関係したサイトには、実際二種類
   のレベルのものがある。一つはユーザーがアップロードしたファイルを無料で
   そのままただホストしているサイトだ。FileServe、FileSonic、Depositfiles、
   Wupload、Uploadstation など多くがこれに属する。これらのサイトはそれ自
   体では特に大きなトラブルとはならない。なぜなら、これらのサイトからファ
   イルをダウンロードする唯一の方法はそのファイルの直接 URL を知っている
   ことだからだ。二つ目のタイプのサイトはもっと問題で、こちらはファイルを
   ホストするサイトへの検索エンジンとして働き、アップロードされたファイル
   を索引付けして、説明や画像なども提供している。最終的には、Google で誰
   かが私たちの本の一つを探すと、私たちの書いた説明や表紙の画像を含むペー
   ジに行き当たり、そこにはその本が無料でダウンロードできるリンクが付くと
   いう結果になる。そうしたページに載った説明はいくらか書き換えられている
   ことも多く、また嫌らしい広告がページをぎっしり埋め尽くしていたりするの
   で、少なくともできるだけ良いものを作り出そうとしているこちらとしては、
   いくら自分の意志に反してであるとはいえ、そのようなサイトに結び付けられ
   ていることに恥ずかしい気持ちにならざるを得ない。

* 誰か他の人が、私の仕事から金銭を得ている。私は、人々が私たちの本を利用
   する方法については、かなり自由を認めたいと思っている。とりわけ、コピー
   を防いだり個別の読者に限定したりするための DRM はどんな形のものも一切
   使っていない。私は公共図書館という概念に賛成だ(言ってしまえば、私たち
   の電子ブックの一つ一つをすべて世界中のあらゆる図書館に販売して、貸し出
   し用に使ってもらえたらどんなに素敵だろうかと思う)し、私たちの電子ブッ
   クには読者たちがこれを従来の物理的な書籍と同様に扱って友達の間で自由に
   貸し借りして欲しいとはっきり明言してある。また、Mac のユーザーグループ
   用に気前良いラッフルやレビューのプログラムもある。(気前良いグループ値
   引きもある。)あなたが電子ブックを一冊買えば、それを複数の異なったフォー
   マットでダウンロードしたり、あなたの持っているすべてのコンピュータとす
   べてのモバイル機器にインストールしたりするのも自由だ。もちろんあなたの
   配偶者の iPad や、あなたのお嬢さんのビンテージ Mac にインストールして
   もかまわない。けれども、私は自分がカモにされていると思わされるのは本当
   に大嫌いだ。そうしたサイトは、あの寄生虫どもは、私が努力を傾けたものを
   彼らのビジネスの成功の基盤としているのだ。一般的に言って私は寄生虫型の
   ビジネスモデルを認めたくない。とりわけ、私自身が欲得ずくで食い物にされ
   るのは嫌いだ。

   (一言言い添えると、ファイルをホストしているサイトたちは、無料でファイ
   ルをダウンロードするのをできるだけ困難にすることによってビジネスモデル
   の基盤を築いている。彼らの目標は、ダウンロードがより高速に、より手軽に
   できるようになるプレミアムアカウントに会費を払うよう人々を仕向けること
   だ。一度など、私たちの本の一つをサイトから削除させるよう交渉していた際
   に、そうしたホスティングサイトの従業員の一人が、ダウンロード用の本が実
   際そのサイトにあるのではなくて、人々をプレミアムアカウントにサインアッ
   プさせるよう騙して誘い込むために本がそこにあるかのごとく見せかけている
   だけだと白状したことがあった。これに対して、索引付けをしているタイプの
   サイトは、純粋に広告によるビジネスだ。こちらのタイプのサイトはとにかく
   少しでも訪問者数を増やすことに躍起になる。)


**通説「DMCA でも十分間に合う」** -- ここで私は思わず SOPA に賛成する側
   に回りたくなる。DMCA (Digital Millennium Copyright Act, デジタル・ミレ
   ニアム著作権法) が極めて厳しい法律であって、コンテンツの制作者たちに大
   きな権限を与えていると思っている人たちもいる。確かに、大企業の弁護士た
   ちが自らの必要に合わせて DMCA をねじ曲げることがあり得るのは分かってい
   るけれども、小規模の出版者の観点からは、広く行なわれているコピー行為を
   防止するために DMCA はほとんど役に立たない。その実情は次のようなものだ。

   私は Google 警告を設定して、私たちの電子ブックのコピーがインターネット
   上で共有されていないか監視するようにしている。Google はファイルをホス
   トするサイトを直接検索するのではなく、索引付けサイトをすべて検索してい
   る。私たちの本の一つがコピーできるようになっているという警告が出れば、
   私は即座にその索引付けサイトに行き、そこにあるリンクを辿ってファイルを
   ホストしているサイトを訪れ、そこに対して DMCA の削除要求を申し立てる。

   これは素早くすることがとても重要だ。それにはいくつか理由がある。第一に、
   索引付けサイトはお互いにデータをコピーし合っているようなので、もしも私
   たちの本の一つがそういうサイトの一つに登場すれば、ほんの数日のうちに他
   のいくつかのサイトにもそれが伝わってしまう。第二に、索引付けサイトのい
   くつかは DMCA の削除要求に対抗することを試みるため、その本をファイルを
   ホストするサイトからダウンロードしてから、同じホスティングサイトに、さ
   らには四つか五つの他のサイトにも、別の名前でアップロードし直してしまう。
   そうすればそれは彼らにとって「自分用」のコピーとなり、削除要求の力が及
   びにくくなって、私にとってはさらなる努力が必要となってしまう。

   また、DMCA の削除要求を申し立てるのはそれほど難しいことではないけれど
   も、やはり瞬時に効果が出る訳ではない。私はその作業を自動化して、問題の
   ページの URL をコピーしてから、Mailplane で新規の電子メールメッセージ
   を作成してアドレスを入れ、Keyboard Maestro マクロを呼び出してカスタマ
   イズされた削除要求メッセージを構築(さらに将来のためにその URL を保存)
   させるようにしている。サイトによっては、削除要求を申し立てるのに複雑な
   書式に記入しなければならないところもあり、そういう場合は格段に手間がか
   かる。けれども一番の問題は、DMCA の削除要求を一通出しただけで十分なこ
   とがめったにないという点だ。なぜなら、索引付けサイトは多くの場合関係す
   るページもいくつかリストしていて、その一つ一つがそれぞれ四つか五つのホ
   スティングサイトにリンクしているので、数え切れないほど多数の削除要求を
   一度に出さなければならないことが多いからだ。問題の深刻さを分かって頂く
   ために言い添えると、私がこれまでに出した削除要求は 1,000 件近くにのぼ
   る。どれだけ時間がかかったことか。

   大手のファイルホスティングサイトならば、DMCA の削除要求は比較的素早く
   処理され、それで索引付けサイトがそれ以上ファイルを広めることを防げる。
   けれども索引付けサイトの方はもっと怪しげで、DMCA の削除要求の受付を拒
   否したり、あるいは完全に無視したりする。いずれにしても、この種のサイト
   は私のことを塵ほどにも気にかけていないように見える。私がいくら DMCA の
   削除要求を出しても、彼らはうるさい奴めくらいにしか思っていないのだろう。

   そうそう、BitTorrent はどうかって? こちらの共有がピア・ツー・ピアのタ
   イプであることと、torrent の検索エンジンの動作方法とによって、ここに
   DMCA の削除要求を出す方法はない。だから、私としては BitTorrent にあま
   り同情はできない。(もちろん、BitTorrent にしてもファイルホスティング
   サービスにしても、正当な目的にも使われていることは十分に承知している。
   ただ、私の感触では、全体的な使用度の中で正当な目的での使用はごく小さな
   一部分に過ぎないような気がしている。)

   以前は、ウェブベースのファイル共有には問題が多かった。2011 年の中頃、
   Google はその検索アルゴリズムを変更して、検索結果の中に索引付けサイト
   が登場する率を大幅に減らした。それ以前の時代には、私たちの本の一つのタ
   イトルを検索しただけで、検索結果の第一ページに無料ダウンロードのリンク
   がずらりと並ぶこともあった。それは非常に大きな懸念事項であった。Google
   は、正当な入手方法も不正な入手方法も、ほとんど同じランクを付けて一緒く
   たに提示していたのだ。

   ここでもやはり、もしも私がそうしたサイトをあまり害がないと思っているの
   ならば、いったいどうして私はそれほどの労力をかけて対策をしているのだろ
   うか? まず第一に、相当長期間にわたり、もしもこうしたサイトにストップ
   をかけなければ無料ダウンロードがあまりにも人気を得て私たちの実際のペー
   ジが検索結果に登場しなくなってしまうのではないかという気がしていたから
   だった。それから第二に、もしも私の削除要求がうるさいと思われるのなら、
   それは良いことだ! ここで誰かが犠牲者になるのであれば、それは私で結構
   であって、私の努力の結果が彼らに私のファイルを削除するための余計な一手
   間をかけさせるだけであったとしても、私はやはりそれをしたい。これは私の
   妄想かもしれないが、その余計な手間のために彼らのビジネスモデルの魅力が
   減って、結局彼らがサイトを閉鎖することになれば最高だ。

   そういうわけで、SOPA と PIPA については、皆で力を合わせてそいつらが這
   い出して来た岩の下へ帰らせよう。でも、コピーが広く行なわれているという
   事実が良いことだというふりをするのは、あるいは SOPA や PIPA が標的にし
   ている会社が他人が努力を傾けた成果をもとに金銭を得ようとする下劣な連中
   でないふりをするのは、もうやめよう。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/12719#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/12719>


TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 1 月 16 日
-----------------------------------------------------------
     文: TidBITS Staff <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12721>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**GraphicConverter X 7.6** -- 最近はメンテナンス中心のビルドが二つ続いた
   が、Lemkesoft の GraphicConverter X 7.6 は、いくつかの新機能を携えて新
   しい年を飾った。定評あるこの画像変換ソフトウェアに今回追加されたのは、
   シャドウとハイライト、カラーバランス、ヒストグラム等化、それにセピア調
   整のバッチ処理などの機能だ。Mac OS X 10.7 Lion への対応も改善され、ス
   クロールによる「自然な」領域選択が認識できるようになるとともに、起動時
   に前回使っていたウィンドウを再開しないようにするオプションも加わった。
   またこのバージョンではメタデータと検索の機能が改善され、画像キャプチャ
   のできるネットワークスキャナからのスキャンに対応し、ロシア語の翻訳版が
   加わり、さまざまのバグ修正も施された。(Lemkesoft から、または Mac App
   Store から新規購入 $39.95、無料アップデート、124 MB、リリースノート)

<http://www.lemkesoft.com/content/188/graphicconverter.html>
<http://itunes.apple.com/us/app/graphicconverter/id408364640?mt=12>
<http://www.lemkesoft.com/content/162/new-functions-and-versions.html>

   GraphicConverter X 7.6 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12723#comments>


**BBEdit 10.1.1** -- Bare Bones Software が BBEdit 10.1.1 をリリースした。
   このたっぷりした HTML およびテキスト用エディタへの、入手の価値あるアッ
   プデートだ。機能変更は少数だが、いずれもこのプログラムの Projects なら
   びに Open File By Name 機能に関係している。細かな変更やバグ修正はそれ
   ぞれ非常にマイナーなものばかりでここではとても紹介できない(一つだけ例
   を挙げれば、Xcode との一貫性を図るため Un/Comment Selection コマンドに
   新たに Command-/ のキーボードショートカットが付いた)が、もしあなたが
   熱心な BBEdit ユーザーならばぜひ詳細なリリースノートを読んでおくべきだ
   ろう。少なくとも、このリリースノートをちょっと眺めただけでも、今の時代
   にプロフェッショナル級のソフトウェアを書くためにはどれほど細かく注意を
   払わねばならないかが見て取れるというものだ。古い Flip ビデオコーデック
   のバグによって、あるいはフォントメトリックに欠陥のあるフォントを使った
   ことで引き起こされたクラッシュを追跡して見つけ出すなどという作業を、あ
   なたは想像できるだろうか? (Bare Bones から、または Mac App Store から
   新規購入 $49.99、無料アップデート、7.2 MB、リリースノート)

<http://www.barebones.com/products/bbedit/>
<http://itunes.apple.com/us/app/bbedit/id404009241?mt=12>
<http://www.barebones.com/support/bbedit/current_notes.html>

   BBEdit 10.1.1 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12712#comments>


**Adobe Photoshop Lightroom 4 Public Beta** -- 2006 年の最初のバージョン
   以来続いている良き伝統に従い、Adobe は無料の公開ベータ版の Photoshop
   Lightroom 4 をリリースした。このプロフェッショナル向け写真管理および編
   集用アプリケーションのバージョン 4 では、ジオタグ付きの写真を追跡する
   ための「マップ」モジュールを追加し、ビデオファイルへの対応を強化し、フォ
   トブック作成のためのツールも組み込んでいる。編集面では、基本的な調整機
   能を単純化するとともに、ハイライトとシャドウの復元ツールを改善し、ソフ
   トプルーフ(画面上のプレビュー)機能も組み込んだ。この Lightroom 4 公
   開ベータ版は無料で使用できるが、2012 年 3 月 31 日に期限切れとなる。た
   だし、既存の Lightroom カタログの変換ができない(いずれにしても既存の
   写真ライブラリをベータ版のソフトウェアに放り込むのは止めた方がよい)こ
   とには注意すべきだろう。(ベータ期間中は無料、430.3 MB)

<http://labs.adobe.com/technologies/lightroom4/>
   (日本語)<http://www.adobe.com/jp/joc/photoshop/pslr/lr4beta/>
   "Adobe Photoshop Lightroom 4 パブリックベータ - Adobe Photoshop Magazine"

   Adobe Photoshop Lightroom 4 Public Beta へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/12722#comments>




ExtraBITS、2012 年 1 月 16 日
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     文: TidBITS Staff <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/12720>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   今週は二件だけお伝えしたいことがある。Macworld | iWorld の T-シャツコ
   ンテストについてと、あまり大したことがなかったという論調で CES を紹介
   した概観記事だ。


**Macworld | iWorld の T-シャツコンテスト** -- こいつは、楽しそうだ。
   Macworld | iWorld の主催者たちが、Apple 世界で最もクールな T-シャツに
   光を当てようと、T-シャツコンテストを開催している。(水をかけたりしない
   のであしからず、我々はギークなのだ。)私たちも、ビンテージものの Mac
   シャツの膨大なコレクションの中から応募に相応しいものを探そうと思う。

<https://www.facebook.com/pages/MACWORLD/58481436623?sk=app_255558194495800>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/12714#comments>


**CES Press Day を見る限り大したものはない** -- CNET の記事によれば、今
   回の Consumer Electronics Show のプレスデー(報道関係者向け公開日)は
   退屈だったという。PC 世界はウルトラブック(Windows の走る MacBook Air
   と思えばよい)が主流で、従来のテレビとそれほど違うようには見えない新型
   のテレビもあり、スマートフォンのメーカー各社はポケットに入らないような
   大スクリーンのスマートフォンを試したがり、3-D のプリンタはまだまだ値段
   が高く、カメラはますます Wi-Fi を装備するようになって行く。そうそう、
   それから Microsoft は今後はもう CES に出展しない。

<http://news.cnet.com/8301-33363_3-57355381/what-mattered-on-ces-press-day/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/12711#comments>


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