TidBITS#1135 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2012年 7月 29日 (日) 05:22:39 EDT


TidBITS#1135/23-Jul-2012
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     英語版: <http://tidbits.com/issue/1135>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1135.html>


   Mountain Lion が出荷されないまま 7 月も終わり近くになってきたが、今週
   号も引き続き、Mac OS X の特定のバージョンには関係しない実用的な記事を
   特集してみた。Jeff Carlson は自分の MacBook Pro に内蔵の光学ドライブを
   高速の SSD に換装し、500 GB のハードドライブはそのままに大きなファイル
   の保管場所として残した体験談を語る。次に Glenn Fleishman は旅行中に低
   バンド幅の状況に対処したり、あるいは高価なモバイルブロードバンド接続に
   テザリングしたりする際の問題点を検証する。今週号ではまた、Google が電
   子メールクライアント Sparrow を買収し、Michael Cohen が iCloud におけ
   る厄介な問題点を紹介しつつそれらがこのクラウドベースのサービスの信頼性
   を Apple がもっと改善する必要があることを示していると指摘する。今週注
   目すべきソフトウェアリリースは、Quicksilver beta69、GraphicConverter
   8.2、Carbon Copy Cloner 3.5、ChronoSync 4.3.4 と ChronoAgent 1.3.4、
   SpamSieve 2.9.3、MacBook Air および MacBook Pro Update 1.0、Alfred 1.3、
   CloudPull 2.1.2、Mellel 3.0、それに SOHO Organizer 9.2.8 だ。

記事:
     Sparrow、Google に買収される
     iCloud は曇り時々中断
     SSD で光学ドライブを置き換え、遅い MacBook Pro を速くする
     細いパイプと高額の請求書: バンド幅の使用量を抑えるために
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 7 月 23 日
     ExtraBITS、2012 年 7 月 23 日


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Sparrow、Google に買収される
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13136>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   最小主義の電子メールクライアント Sparrow が、いや正確に言えばその開発
   者チームが、Google によって買収された。Sparrow の Mac 用と iPhone 用の
   クライアントは今後も入手できサポートもされるけれども(ただしそれは少な
   くとも当分の間ということに過ぎず、私には将来ずっと長い間存在し続けると
   は到底思えないが)Sparrow の開発者たちが Gmail チームに加わることにな
   る。[訳者注: 単語 "sparrow" は「スズメ」(鳥の名前) という意味です。]

<http://sprw.me/>

   今回の買収はそれほど驚くようなことではない。なぜなら、電子メールクライ
   アントの市場は長らく縮小した状態が続いており、また Mac 版の Sparrow は
   極めてモダンな見かけを持ち興味深いインターフェイスもいくつか備えていた
   とはいえ、まだ粗削りのところが目立ちパフォーマンスにも問題があったので
   私自身は手早いテスト以外の目的に使う気になれなかったからだ。Sparrow の
   売れ行き自体は良かったのかもしれないが、Google からの買収の申し出を断
   われるほど大きなものではなかったに違いない。

   将来 Gmail に施される特定の変更が Sparrow の開発者たちと結び付けて考え
   られることはおそらくないだろうが、普段から Gmail に依存している私たち
   としては、彼らのアイデアによって新たな革新的機能が生まれてくることを願
   わずにいられない。Google は常にウェブアプリに重点を置いているのであっ
   て、Google が出してくる個別プラットフォーム特定のクライアントは一般的
   にそれらのウェブアプリに対する窓口に過ぎないのだから、Mac や iPhone 用
   の Gmail 専用クライアントが今後 Google が既にしてきたことと大幅に違っ
   たものへと変貌するとは考えにくい。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13136#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13136>


iCloud は曇り時々中断
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     文: Michael E. Cohen: <mcohen @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13137>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   私は、技術的な問題が断続的に起こるのが大嫌いだ。確実に再現させるのが難
   しく(それだからこそ「断続的」と言うのだ)従って解決するのが特に困難だ。
   iCloud は Apple のデータサービスを寄せ集めたものであるが、そのさまざま
   な機能を使って私が体験した、断続的に発生する問題を、ここでいくつか紹介
   してみたい。いずれの場合も、しばらくの間は問題が発生しないようにするこ
   とはできるけれど、遅かれ早かれ問題はまた起こる。この記事にそうした頭痛
   の種について書きたいと思うのは、一つには解決法を知っている人がいるかも
   しれないと期待してのことだが、それと同時に、同じような問題を経験してい
   る人にはそれがあなただけではないと伝えたいし、Apple に対しては iCloud
   の信頼性をもっと高めてもらいたいというささやかな警告の言葉となればとも
   思うからだ。

   第一の断続的問題は、iCloud が電子メールの push 通知が働かなくなること
   だ。この問題は、私が持っている三台の iOS デバイス (細かいことを記録し
   たい方のために言えば iPhone 4、iPad 2、それに第3世代の iPad) のどれで
   も起こる。この問題が起こると、そのデバイスでは私の iCloud メールアカウ
   ントに新たに到着したメールをいきなり何も通知しなくなる。そのような沈黙
   の期間中に Mail アプリを開けば、Mail は iCloud サーバに接続して新しい
   メールを私の Inbox に表示してくれるので、メールが失われる訳ではないが、
   とにかくメールが届いても通知が出ない。一時的にこの通知不良状態を直すに
   は、iOS デバイスをリセット (Home と Sleep/Wake のボタンを同時に押し続
   けて "Slide to power off" スライダーの終わり、デバイスが再起動するまで
   待つ) すればよい。その後は、そのデバイスでもメールの push 通知が働くよ
   うになる。つまり、その次に働かなくなるまでは。

   第二の問題は、iPhoto の Photo Stream が記憶喪失になることだ。これは、
   iMac 上の iPhoto が Photo Stream の画像を忘れてしまうというようなこと
   ではなくて、iPhoto が、Photo Stream 機能が有効になっていることを忘れて
   しまうという種類の記憶喪失だ。iPhoto を開くと、メインの iPhoto パネル
   が Photo Stream を有効にしませんか、と誘ってくる。私がいったん Photo
   Stream を有効にすれば、しばらくの間は、iPhoto の中で有効のままになる。
   けれども、遅かれ早かれ、私が iPhoto を起動すると、またもう一度 Photo
   Stream を有効にしませんかと誘われる。

   第三の問題もまた Photo Stream に関係していて、これは私のどの iOS デバ
   イスの上でも起こる。ただし、私がこれを最も頻繁に見かけるのは iPhone だ。
   なぜなら、私は他の二台の iPad よりこの iPhone で主としてカメラを使って
   いるからだ。問題は、写真が抜け落ちるのだ。この問題が起こると、インター
   ネット接続のある Wi-Fi ネットワークの電波の到達範囲外で私が撮影した写
   真のうち、全部ではないけれども _一部_ が、私の Photo Stream に同期され
   なくなる。(Photo Stream は iOS デバイスが Wi-Fi ネットワーク経由でイ
   ンターネットに接続されている場合にのみ写真を同期する。)そのデバイスが
   写真を Photo Stream へ同期するのを完全に止めてしまうという訳ではない。
   そうではなくて、一部の写真しか同期しなくなる。ある時は、セッションの最
   初の数枚のみ同期する。時には、最後の数枚のみということもある。そして最
   もイライラさせられることに、そのセッションの中からランダムに数枚を選ん
   でそれだけを同期するようなこともある。この場合もやはり、iOS デバイスを
   リセットすればしばらくの間は問題が解消されるようだが、永続的に解消され
   はしない。非常に困るのは、リセットをしても同期に漏れた写真はフォトスト
   リームに追加されない。漏れた写真を私の iMac の iPhoto ライブラリに入れ
   たければ、デバイス上の Camera Roll から手動で読み込まなければならない。

   問題としては、これらはすべて簡単に修正できる。けれども同時にこれらはと
   てもがっかりさせられる問題だ。もしも、Tim Cook が語ったように、iCloud
   が Apple の「これから十年間に向けた戦略」であるのならば、これらは重大
   なる「簡単な問題」だ。Mac や iOS デバイスとは違って、iCloud ではユーザー
   側からのデバッグができない。あなたは iCloud に接続できるけれども、あな
   たが iCloud に関する診断プログラムを走らせたり何らかの意味でコントロー
   ルしたりすることは一切できない。これがあなたの Mac なら、ディスクユー
   ティリティやその他のアプリケーションを使って自分のデータに何が起こって
   いるのかについて多くを観察することができ、また適切なソフトウェアツール
   を使いさえすれば、あなたの iOS デバイスの小さなシリコンの頭脳の内部で
   何が起こっているかについてさえ多少は知ることができる。けれどもクラウド
   は、ただ向こうの方にあって、触ることもできず、中身を知ることもできない。

<http://news.cnet.com/8301-13579_3-57365582-37/apples-cook-icloud-more-than-mere-product/>

   もしも私が、自分のデータについての管理権を、遠隔にあって診断もできない
   一連のサービス、例えば iCloud を構成する類いのサービスに委ねるのだとす
   れば、それらのサービスは信頼できるものでなければならない。もしも Tim
   Cook が iCloud を、Apple のこれから十年間への鍵としたいのならば、その
   サービスは _本当の意味で_ 信頼できるものでなければならない。そういった
   観点から見れば、ここで述べたようなほんの些細なる「簡単な問題」さえも、
   大きな障害として立ちはだかるようになるのではなかろうか。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13137#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13137>


SSD で光学ドライブを置き換え、遅い MacBook Pro を速くする
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    文: Jeff Carlson: <jeffc @ tidbits.com>, @jeffcarlson
    原文記事: <http://tidbits.com/e/13133>
    訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>
    訳:

   私は Retina MacBook Pro を憎らしく思う。Apple は、私の Seattle Times コラ
   ムのためのレビューに一台送ってくれ、そして私は感動した ("Retina MacBook
   Pro: a treat for the eyes, maybe not for the wallet" 参照)。確かに、この
   高精細度のスクリーンは美しいが、mid-2010 MacBook Pro を使っている経験から
   すると、このマシンの全般的な速度の方が私にとっては影響度が大きかった。

<http://seattletimes.nwsource.com/html/businesstechnology/2018485398_ptmacc23.html>

   しかしながら、新しいマシンであるというのは魅力的であるが、私は今持ってい
   るラップトップと置き換える決心はついていない。私は通常ほぼ三年毎に私のコ
   ンピュータを入れ替えていて、結果的にはこれはうまく行っていた ("我が
   MacBook Pro、財布痛めず力持ち" 20 November 2006 参照)。しかし、何が可能で
   あるのかを一旦経験しそれから現実の世界に戻るというのは、この Retina
   MacBook Pro を Apple に送り返さなければならなくなった時にはとりわけつらい
   ものがあった。

<http://tidbits.com/article/8761>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-856.html#lnk7>
   "我が MacBook Pro、財布痛めず力持ち"

   Retina MacBook Pro はその速さを、高速の CPU とグラフィックスプロセッサを
   使うことで、そしてまた伝統的なハードドライブをフラッシュ記憶装置で置き
   換えることで達成している。ハードドライブと違って、フラッシュ記憶装置は、
   回転する記録円盤もそしてそのディスク上の物理的な位置からデータにアクセス
   するために飛び跳ねまわる読み/書きヘッドも持たないので、データアクセスはず
   っと速い。

   物理的な大きさを節約するため、Retina MacBook Pro 上のフラッシュ記憶装置は
   メモリチップが並んでいるだけで、RAM の様な形をしている。その他の多くのコ
   ンピュータでは、フラッシュ記憶装置は固体ドライブ solid-state drive (SSD)
   を装着することでなされている。SSD はメモリチップをハードドライブ用のベイ
   に嵌る筐体に組み込んだものである。

   SSD はとりわけ新しいというものではないが、今日まで私のラップトップのハー
   ドドライブを SSD に置き換えるというのは現実的ではなかった。SSD は、鍵とな
   る価格と容量の観点から言うと、ハードドライブのほぼ対極にあると言えた。ハー
   ドドライブの価格は容量が増加し続けても低いままで来ていたが、SSD は高価で
   ありその容量も回転する相手方にはるかに及ばないままであった。幸いにして、
   この差は縮まりつつあり、私にとっても速度向上の時が来たと思えるまでになっ
   た。


**容量という難問、第 1 部** -- 最初に、私は本当にどれぐらいの容量を必要と
   するのかの問題を解決しなければならなかった。私は 500 GB ドライブがあるこ
   とに安心感を抱いてきた - 多分過度に、事実、その限度にぶつかることはしばし
   ばであるからである。この蓄積したものの多くは、iMovie について何年にもわた
   って書いてきたことからくる古いビデオファイルや、古いアプリケーションとデー
   タの様なガラクタであるが、より大きなハードディスクに移行する方がずっと易
   しいが故これまできちんと整理整頓してこなかったものである。

   かと言って、同じ様な大きさの SSD で置き換えるというのは私にとっては高価す
   ぎるもので、$600-$700 ぐらいかかる。では、私のドライブの中身を 256 GB 以
   内に収まるように減らすことは可能か? 可能性がないとは言えないが、Twitter
   上の数人の友人からの進言から別のオプションが浮かんできた。私は自分の 500
   GB ハードドライブをデータ蓄積用に取っておき、そして MacBook Pro の光学ド
   ライブを SSD に置き換えそれをブートドライブとして使うというものである。光
   学ドライブは私にとっては重要ではない - 私は CD や DVD を使うことはめった
   にないし、それに古い Mac mini も持っているのでこちらでそのような用途には
   対応できる。もし家を離れた時に光学ドライブを使う必要がしょっちゅうあるよ
   うであれば、この光学ドライブを $39.99 の OWC SuperSlim 筐体に入れて外付け
   USB 機器に変更することもできる。

<http://eshop.macsales.com/item/OWC/VLSS9TOPTU2/>

   (光学ドライブを SSD に入れ替えるというのは、この光学ドライブを単なる一つ
   の Serial ATA 機器として扱う最近の MacBook Pro ででしか働かない。例えば、
   私のもっと古い 2006 MacBook Pro ではこのやり方はとれない。)

   このやり方を採用すると決断したところで、私は光学ドライブを置き換えるため
   のキャディを注文し ($15 の Hard Drive Caddy Tray for Apple Unibody
   MacBook / MacBook Pro 13 15 17 SuperDrive)、そしてこれに挿入する SSD 探し
   に取り掛かった。

<http://www.amazon.com/dp/B0058AH2US/?tag=tidbitselectro00>


**SSD を選ぶ** -- SSD を選択するオプションを探し始めると、結局昔のハード
   ドライブのままでいいやと思ってしまうかもしれない。HDTV を買う時の様に、技
   術仕様や宣伝文句があなたの注意を引こうとせめぎ合い、思考停止の状態 (私の
   場合) に陥りそうである。しかしながら、とどのつまりあなたがしなければなら
   ない判断の多くはあなたの力の及ばないものである。このことについてはすぐに
   説明する。

   全ての業者が、標準の 5400 rpm のハードドライブに比較して信じられない程の
   性能向上を売り込んでくるであろう。これらは通常ピークの読み書き速度として
   表現され、"毎秒 500 MB"、或いは毎秒の入出力回数 input/output operations
   per second (IOPS) の様にである。一般的に、数字は高いほど良い。

   しかしこれらの能力は - 何時も最大性能であり、現実のスループットではない
   - あなたの Mac がそれだけの量のデータを接続を通してそのドライブに流し込ん
   でやれるかどうかにかかっている。この情報は System Information ユーティリ
   ティで見つけることができる:Apple メニューをクリック、Option キーを押し、
   そして System Information を選択する (Mac OS X 10.6 Snow Leopard 及びそれ
   以前では System Profiler と呼ばれていた)。左の Contents コラムで Serial-
   ATA を選択、最上部のペインの頭書きの一つをクリック、そして現れた詳細の中
   で Link Speed 項目を見る。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/ssd_system_info.png>

   私のマシン上では二つの SATA ポートがあり、どちらも Intel 5 Series チップ
   セットを使用しており、リンク速度は 3 ギガビット/秒 (Gbps) である。(この図
   によると、最初のポートは 500 GB ドライブによって使われ、そして二番目は今
   や SSD に、それ以前は光学ドライブによって使われていた。)

   オンラインで SSD の仕様を眺めまわす時は、その機器の SATA インターフェース
   を見る。それらは 3 Gbps の SATA II (或いは SATA 2, 或いは SATA revision
   2) として、或いは 6 Gbps の SATA III (或いは SATA 3 或いは SATA revision
   3) のどちらかで表示されているはずである。もしあなたの Mac が 1.5 Gbps 或
   いは 3 Gbps のリンク速度しかサポートしていないのであれば、6 Gbps のデータ
   スループットを持つ SSD を最大限活用することは出来ない。

   理屈の上では、あなたの Mac が扱える以上のスループットを持つ SSD を買いた
   いと思うべきではない。これはまるで Ferrari を買っても 毎時 30 マイル以上
   の速度は出さないで乗るようなものであろう。私の場合、私の MacBook Pro は
   3 Gbps、或いは SATA II 迄の速度しかサポートしないので 6 Gbps の SATA III
   機器は必要ないということである。常識的に言えば、SATA II ドライブの方がよ
   り安く買えるはずである。

   しかしこの記事を書いている時点では、SATA II と SATA III SSD の間の値差は
   殆どないので、この項目は方程式の変数から外しても良い。私が探していた 256
   GB レンジでは、価格は $250 前後に集中していた。これよりも安い SATA III モ
   デルも幾つか見つけたが、ファームウェアアップデートが必要だとか或いは Mac
   にインストールした時の不具合とかの報告を読んで退散することとした。

   私が最終的に行きついたのは $250 の Samsung 830 SSD である (もっと具体的に
   言うと、Samsung 830 - Series MZ-7PC256N/AM 256 GB 2.5 Inch SATA III MLC
   Internal SSD Laptop Kit、Norton Ghost 15 同梱;Norton Ghost は Windows バ
   ックアップユーティリティであり、私には必要がないものの様であるが、私が
   Boot Camp パーティションで Windows を走らせるようになれば役に立つであろ
   う)。値段は適正であり、私の Mac はこの 6 Gbps の速度を最大限活用は出来な
   くとも、これにはまた Apple が Retina MacBook Pro に使っている同じ技術が使
   われている。(Anandtech の Anand Lal Shimpi がラップトップのフラッシュメモ
   リの性能を "The next-gen MacBook Pro with Retina Display: SSD Analysis"
   で詳しく検証している。) 私は、この SSD が持っている性能を今は最大限引き出
   せないとしても、将来 6 Gbps のスループットを利用できる Mac を使うことにな
   っているかもしれない。

<http://www.amazon.com/dp/B005T3GPXY/?tag=tidbitselectro00>
<http://www.anandtech.com/show/6005/apples-new-ssd-its-fast>


**インスタレーション** -- SSD をインストールするためにあなたの Mac を開く
   難しさは、あなたの経験の度合いとあなたの所有するマシンによる。私の
   MacBook Pro の中に辿りつくのはそれ程難しくなかったが、これはひとえに
   iFixit で私が見つけた段階的な指導書のお蔭である。このやり方を作業を始める
   前におさらいしておくことをお勧めする。必要なツールは全て手元にあり、自分
   の背の立たない所まで入っていかないことを確認しておく。Apple はそのマシン
   に色々な形のネジを使い始めている - 超小型の Phillips-head (プラス) ネジド
   ライバーに加えて、Tri-wing Y1 (三ツ星型) のドライバーも必要であることが分
   かった (そして驚いたことに自分でも持っていた)。

<http://www.ifixit.com/Device/Mac>

   そして勿論のこと、私は私のデータのバックアップを取った。この場合、あなた
   はバックアップを取るのはそれ程重要なこととは思わないかもしれない、何故な
   らば 500 GB のドライブを入れ替えるわけではないからである。しかしながら、
   私は私のデータに関しては被害妄想的であり、そしてあなたもそうであるべきで
   ある。万が一、ケーブルを引きちぎってしまったり、或いはまたマザーボードに
   静電気を放電してしまったりしてしまったら、この余分のバックアップは極めて
   歓迎すべきものとなる。

   注意深く光学ドライブを外して、そしてドライブキャディに入れた SSD に置き換
   えた後、私は MacBook Pro を再組立てしそして電源を入れた。どの新しい未フォー
   マットのボリュームと同様に、Mac OS X はドライブを初期化したいか尋ねて来、
   そして Initialize をクリックすることで Disk Utility が開いた。私はサイド
   バーにあるドライブを選択し、そして Partition の見出しをクリック、Options
   ボタンをクリック、そしてドライブを正しくフォーマットするため Partition
   Map Scheme を GUID Partition Table に設定した。

   最後に、私は内部ハードディスクから 10.7 Lion の新鮮なバージョンをインストー
   ルした。(Mac App Store から Mac OS X を買うと、インストーラーのアプリケー
   ションはあなたの Applications フォルダに保存される。しかしながら、そのイ
   ンスタレーションを一旦完了すると消されてしまうので (同じドライブ上にイン
   ストールする場合)、気を付けなければいけない。それ故、私はこのインストーラー
   を忘れずに他の所にコピーするようにしている。従ってこの様な場合、全ファイ
   ルを再ダウンロードしないでも、手元にあるということになる。)

   Mac OS X のインスタレーションの過程で、データをバックアップ又は他のドライ
   ブから移行したいか聞かれる。最初、私はこの過程をとばし全く新しいものとし
   てスタートすることを選択した - 実際、私は SSD にすることでどれぐらいの向
   上が見られるのか試してみたくて待てなかったのである。

   しかしながら、このことが思わぬ障害をもたらした:設定の途中で、ユーザー名
   とパスワードを生成しなければならない。問題は、私が後で Migration
   Assistant を走らせた時、それは私が 500 GB ドライブ上のと同じ名前とパスワー
   ドを使ったことを気に入らないというのである (この様にした理由は、私の通常
   の動作環境で私がこれまで設定して来たものを失いたくはなかったからである)。

   そこで、私は再度 Mac OS X をインストールし - これは SSD 上ではずっと少な
   い時間しかとらなかった! - そして移行の過程をインスタレーションの途中で走
   らせた。私のデータを SSD 上に収まる様にするため、Migration Assistant を通
   して提供される機能を使って幾つかの大きなフォルダを入れないようにした。例
   えば、私の Home ディレクトリにある Movies や Pictures である。(次のスクリー
   ンショットは別個に Migration Assistant ユーティリティを走らせて撮ったもの
   である。私はインスタレーションの最中にスクリーンショットを撮らなかった。)

<http://tidbits.com/resources/2012-07/ssd_migration_assistant.png>

   200 GB を超えるデータをコピーするのは、SSD に対してでも、かなりの時間がか
   かるので、私は MacBook Pro を夜通し走らせたままにしておいた。次の朝、私を
   待っていたのは、私自身の環境で、元々のユーザー名、パスワード、デスクトッ
   プの壁紙、そしてその他の設定も全てそのままで、唯一の違いははるかに速くな
   った Mac であった。


**新しいマシン** -- どれぐらい速い? 私の MacBook Pro を再起動するのに通
   常 5 分から 15 分かかっていた。私は Lion の Resume 機能を有効にしているの
   で、再起動時に走っていたアプリケーションは全て同じ状態に戻る。この同じ動
   作が今では 2 分もかからない。私はこの変化を楽しむため再起動するのを止めら
   れない。

   アプリケーションを立ち上げるのは今や数秒で済むし、立ち上げで大食いの代表
   の様な Adobe InDesign CS5 ですらもである (2:20 ハードディスク上、0:19
   SSD 上)。事実、誓っていうが、私のマウスのポインターですら前よりも早く動く
   のである、多分そう感じているだけなのだとは思うが。

   データ性能に関しては、私は Black Magic Design の無料の Disk Speed Test を
   使ってテストしてみた。私の 500 GB ハードディスクは読み書きの両方の動作で
   どうにか約 70 MBps (メガバイト毎秒) をたたき出した。

<http://itunes.apple.com/us/app/blackmagic-disk-speed-test/id425264550?mt=12>

   SSD の方は平均で、書き込み動作で約 240 MBps そして読み取り動作で 255
   MBps であった。これは偉大な改善である、しかもこの SSD は 6 Gbps で動作出
   来るのに私の MacBook Pro は 3 Gbps のスループットしか出せないというハンデ
   ィキャップを背負っていながらである。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/ssd_disk_speed_ssd.png>

   信じて欲しいのだが、私は別に苦情を言っているのではない。私はこの新しい速
   度にも慣れて行くであろうが、今は兎に角新しいコンピュータを手にしたような
   気分である。


**容量という難問、第 2 部** -- 次に、私の 500 GB ドライブを、SSD の少々旧
   式のミラーではなく蓄積ディスクへと変更する作業が始まった。私は、音楽、映
   画、そして写真と言った高容量の項目の殆どをこのハードドライブ上に入れてお
   いたので、これらを SSD 上で走る Mac OS X に正しく見える様にする必要があっ
   た。

   私は iTunes から始めた。私は iTunes Match を使うように切り替えていたので、
   私の全音楽ライブラリは私の MacBook Pro 上で巨大な大きさの場所をとることは
   無くなっていた。しかしながら、私は一方で音楽を何時も iCloud からストリー
   ムするのを避けるため多くのアルバムをドライブ上にも残してある。多分、私は
   こんな考え方そのものを捨て全てをストリームすべきなのかもしれない、何故な
   らば、私がラップトップを使っている時は大抵 Wi-Fi につながっているからであ
   る。

   (しかしながら、私の iTunes 設定はデフォルト構成とは多少違っている。少し前、
   私は私の音楽全部と他の iTunes メディアファイルを私のハードドライブのルー
   トレベルにある Media フォルダへと移していたからで、これは私の Home フォル
   ダではあまりスペースをとらない様にとの思いからであった。結果的には、これ
   は先見の明があったと言える、何故ならば私はこれらを SSD 上には置きたくなか
   ったからである。)

   私は、これをするには iTunes の設定でこれらを含む正しいフォルダに向けてや
   れば済むであろうと思っていた。結果は残念でした、というのもこの動作はイン
   ポートされた時ファイルが何処へ行くかを規定しているだけだからである。代わ
   りに、解は二段階であった:私はまず私の iTunes フォルダをハードドライブ上
   の ~/Music/ から (これには iTunes ライブラリファイルとアルバムカバーアー
   トワークの様な関連するデータだけが含まれており、音楽ファイルそのものは含
   まれていない) SSD 上の ~/Music/ へとコピーし、そして Option キーを押した
   まま iTunes を立ち上げた。それから Choose Library をクリックし正しいライ
   ブラリファイルへと向けてやった。iTunes が立ち上げを完了した時には、全ては
   私が感じていた通りであった。

   この同じやり方が iPhoto にも当てはまる:私は単に起動時に Option キーを押
   したままにし 500 GB ドライブ上にある私の iPhoto Library に向けてやっただ
   けである。

   iMovie は例外であることが分かった。このアプリケーションはそのデータを ~/
   Movies/ フォルダ内の二つのフォルダで探す:iMovie Events と iMovie
   Projects である。しかしながら、イベントやプロジェクトが起動ドライブ以外の
   ドライブ上に保存されている場合、これらの二つのフォルダはルートレベルに存
   在しなければならない。という訳で、私は iMovie Events と iMovie Projects
   をそこに移動した。iMovie を起動すると、それは全ての接続されたドライブをス
   キャンし、プロジェクトとイベントを正当なペインにリスト表示する。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/ssd_imovie_projects.png>

   幸いにして、プロジェクトとイベントを一緒にこの様な形で移動することでリン
   クが破られたりビデオクリップを孤児にしてしまうことはない。通常、もし
   iMovie プロジェクトやイベントを他のドライブに移動したい場合は、iMovie 自
   身の中でそれをやるべきである (View > Group Events by Disk が有効となって
   いることを確認し、Project ブラウザや Event ブラウザの中のボリューム間で項
   目をドラッグするようにする)。


**きれいにする** -- まだハウスキーピング処理が終わったわけではないが、こ
   こ迄のステップで私のマシンは基本的に稼働できる状態になった。私の次のステ
   ップは 500 GB ドライブをきれいにすることである、何故ならばこのディスク上
   にある全 Mac OS X インスタレーションとそれに伴う階層化されたユーザーフォ
   ルダはもはや不要だからである。これをするには、私はバックアップを作成、
   Disk Utility を使ってこのドライブを消去、そして私のメディアファイルをそこ
   に戻すのである。それから、最後に iTunes と iPhoto をこの新しい場所に向け
   させてやる。

   しかし今これを急いでやる必要もない。私は今忙しいのだ。私は、私の MacBook
   Pro を数回再起動しそして幾つかのアプリを立ち上げ、そして私のマシンがどれ
   程反応が良くなったかに目を細める必要がある。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13133#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13133>


細いパイプと高額の請求書: バンド幅の使用量を抑えるために
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     文: Glenn Fleishman: <glenn @ tidbits.com>, @glennf
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13089>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   私たちのコンピュータは一日中、遠くや近くのインターネットサーバとお喋り
   を続けているが、そこでどれほど多くのデータが送受信されているのかについ
   ては、高速のインターネット接続を使っている限り、ありがたいことに通常私
   たちが気付くことはほとんどない。けれどもこれは比較的最近になってからの
   ことだ。それほど遠くない昔には、私たちは 56 Kbps (あるいはそれ以下!)
   のモデムを使ってインターネット接続をしていた。つまり、インターネットの
   接続性は _断続的に止まるもの_ であり _制限の多いもの_ であるという前提
   で私たちのコンピュータは動作していたのだった。ブロードバンドのインター
   ネット接続の到来により、コンピュータのメーカー各社はまず _常時オン_ の
   接続を前提とすることへの移行を果たしたが、それらの前提はここ十年間の間
   に、ソフトウェアやサービスもまた _常時太い_ バンド幅のパイプを期待する
   状態へと進化を遂げた。

   けれどもそれらの前提は今もまだ、いつでも成立する訳ではない。なぜなら、
   モバイル化がますます進むにつれて、利用できるバンド幅があまりにも少ない
   場所や、コンピュータが消費したがるバンド幅を使うにはあまりにも料金が高
   過ぎる場所に、私たちが居合わせる可能性が高まるからだ。自動化されたバッ
   クアップエージェント、同期サービスのプログラム、バックグラウンドの電子
   メールチェック、さらには Apple の自動ソフトウェアアップデートに至るま
   で、私たちをネットワークのパフォーマンス不足に陥らせたりあまりに高額の
   請求書にショックを受けさせたりするかもしれないものがいろいろある。

   また、バンド幅に限界がある状況が周囲の人たちに悲劇を及ぼすことも多くなっ
   ている。つまり、少数の人たちのせいで他の人たち全員が迷惑を被ることもあ
   る。公共の Wi-Fi ネットワークは、ホテルでも、カンファレンス会場でも、
   コーヒーショップでも、あるいは飛行機やクルーズ船の中でも、使う際の信頼
   性がますます下落しつつある。それは、ビデオが多く使われるようになったか
   らでもあり、スマートフォンや iPad の数が増えたからでもある。Amtrak (全
   米鉄道旅客輸送公社) では、客車内の「連続的」Wi-Fi サービスに関してこの
   問題をはっきりとユーザーに警告しているくらいだ。私は今回 Seattle から
   Portland へ向かう客車内でこの記事を書きながらそのことに気付いた。(こ
   のスクリーンショットを参照)

<http://tidbits.com/resources/2012-07/low-bw-amtrak-message.png>

   けれども私たちのコンピュータにもまた責任の一端はある。それは、常時利用
   可能かつ高速のインターネット接続を前提とするソフトウェアのせいだ。ホテ
   ルの Wi-Fi は、以前にはせいぜい電子メールのチェックや Google Docs での
   ファイル編集程度の目的に十分であったけれど、今ではその種の低バンド幅の
   タスクでさえ苦闘しなければならないありさまだ。それは、他の多くの人たち
   が、Netflix で映画を観たり、CrashPlan でバックアップをしたり、Dropbox
   経由でファイル共有をしたりしているからだ。こうしたことは決して仮想の話
   ではない。Adam Engst は 2012 年 1 月の Macworld | iWorld の期間中、ホ
   テルのインターネット接続があまりにも遅くて使いものにならないのに気付い
   たし、Joe Kissell は最近 MacMania のリバークルーズに参加した際に船上の
   Wi-Fi 共有で(これは複合 3G セルラーデータ接続によるインターネット接続
   であった)とてつもないフラストレーションを経験した。CSS 導師の Eric
   Meyer が私に語ってくれた話によれば、彼が主催者の一人であった An Event
   Apart デザインカンファレンスで、講演者のコンピュータで企業用バックアッ
   プソフトウェアが走り出したとたんに 50 Mbps の接続が独占されてしまった
   という。

<http://economist.com/blogs/babbage/2012/04/bandwidth-use>

   それからまた、時によってはモバイルブロードバンド接続に切り替えたりコン
   ピュータにテザリングしたりすることで必要に応じたバンド幅を工面すること
   は可能だけれども、モバイルブロードバンドにおける使用量には上限があるの
   で、あなたがバイトを勘定しなければならないことになる。米国においては、
   プランで設定された定量のデータ (300 MB、2 GB、10 GB など) を超えた場合、
   今では携帯電話プロバイダの多くが超過料金を課している。他の多くの国々で
   は、超過料金を課す代わりに、上限を超えたアカウントを 64 から 256 Kbps
   程度に絞るようにしているモバイルキャリアが多い。

   (恒常的に低バンド幅の状況にどう対処するかについてはこの記事では議論し
   ない。アメリカの辺境の地ではダイヤルアップモデムや低速の衛星通信しか使
   えないところもあるし、開発途上国では非常に高価な低速セルラー接続か料金
   の高い地上回線を通じたダイヤルアップモデムしか選択肢がないところもある。
   もしも興味ある方がおられれば、この話題について別に記事を書くことも考え
   てみたい。)

   さて、この記事の残りの部分では、あなたがたまたまこうした低バンド幅また
   は高料金の状況に居合わせた場合に、どのアプリケーションが盲目的にバンド
   幅を消費しまくっているかを見つけ出し、それらを絞ったり、一時停止したり、
   あるいは終了したりする、そのための方法を説明したいと思う。その後で、必
   要な際に自動的にバンド幅を減らす役に立つようなユーティリティについて、
   私の思うところを述べたいと思う。


**話し手たちを発見し追跡する** -- この話題で調査を試みた際に私が遭遇した
   一番の障害は、数多くあるデーモン、バックグラウンドアプリケーション、あ
   るいは Apple のコンポーネントなどのうちで、一日あたり数キロバイト以上
   を転送するものがどれかを見つけるためのベストの方法をどうやって判定する
   かという点だった。突出した元凶はすぐに見つかるけれども、現実世界におけ
   る Mac OS X システムにはバックグラウンドで必要に応じて立ち上がるソフト
   ウェアが山のようにあり、それらは得てして見落とされがちだ。その種のソフ
   トウェアを探し出すためのツールもたくさんあるが、完璧なものはない。

   バンド幅の消費をその場で随時見るためには、Mac OS X の Activity Monitor
   (/Applications/Utilities にある) が使える。起動してから、右下にある
   Network ボタンをクリックして、グラフの中の赤と緑の線を観察する。けれど
   もこのグラフではどのプログラムが回線を使い尽くしているのかを知ることは
   できない。分かるのはただ転送が起こっているということだけだ。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/Activity-Monitor-Network-tab.png>

   $34.95 のトラフィック監視ユーティリティ Little Snitch は、望ましくない
   使用を捉えて止める一つの方法として私がこのところお薦めしているものだが、
   これには魅力的なネットワーク監視表示があって、時間経過に沿った消費バン
   ド幅が表示されるとともに、プログラムごとの使用量やそのプログラムがアク
   セスしたドメインまで掘り下げて調べることもできる。ただし、それ以上抽出
   できる情報はない。どのアプリが盛んにお喋りをしているか(ただしそれ以前
   の 60 分間のみ)を見たり、あるいは全体的な使用状況を後になってから見直
   すことならばこのツールでできるけれども、あなたが設定すべきルールを決め
   るために役立つような詳細情報までは得られない。

<http://www.obdev.at/products/littlesnitch/>
<http://tidbits.com/resources/2012-07/Little-Snitch-Network-Monitor.png>

   この問題に対する最良の解決法は、私たちが見つけた範囲内では、Conceited
   Software の Rubbernet だ。これは 29.99 ユーロ (およそ US$37) の Mac OS
   X 用プログラムで、15 日間有効の無料試用版もある。

<http://rubbernetapp.com/>

   Rubbernet が走っている間、個々のアプリケーションごとにすべてのトラフィッ
   ク(送信、受信)が一覧でき、それぞれのアプリ名、アクティブかどうか、ア
   プリが所属するユーザ名、ダウンロードとアップロードのレート、入・出双方
   向のデータ総量、最後にアクティブであった時刻、が表示される。アクティブ
   なアプリをダブルクリックすれば(あるいはサイドバー上でクリックすれば)
   遠隔ホスト名、使用ポート番号、ユーザ名、ダウンロードとアップロードのレー
   ト、最後にアクティブであった時刻、が表示される。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/Rubbernet-Summary.png>

   Summary ウィンドウは、大量のデータが転送されつつある際にそれを判別する
   役に立つ。それからアプリの詳細表示に移って(遠隔ホスト名やポート番号の
   表示を見て)何が起こっているかの識別を試みればよい。このやり方は、バン
   ド幅使用量の多い、比較的明白なアプリ、例えば SkyDrive や Transmit など
   でうまく使える。(一つヒントを: Rubbernet の "System" カテゴリーには、
   ありとあらゆる無関係なものが含まれている。Safari による RSS チェックさ
   えそこに含まれていることに私たちは気付いた。その結果、定期的に ping さ
   れているドメインで説明のつかなかったものがやっと納得できた。)

<http://tidbits.com/resources/2012-07/Rubbernet-Google-Chrome.png>

   けれども Rubbernet で提供されないのが、このデータの履歴表示だ。Mac が
   スリープしたり再起動したりすれば履歴がすべて消えてしまう。その時にあな
   たが他のことで手が離せなかった場合、履歴が残らないことでイベントを理解
   するのが難しくなることがある。Rubbernet ではまたアクティブでないプログ
   ラムについては過去のデータ消費量を割愛してしまい、そのため詳細な分析が
   なおさら困難となる。将来のバージョンの Rubbernet では、データをもっと
   長く保存するようになって欲しいし、また転送レートが一定の値を超過すれば
   ユーザーに警告して、あとでそれが起こったことを知るのではなくそれが起こっ
   ている最中に調査することができるようにもして欲しいと思う。

   ネットワーク監視ユーティリティなど使うのが面倒でお金を出してまでしたく
   ない、とお思いの方でも、どのタイプのソフトウェアが大量のデータを転送し
   ているのかのおおまかな推測をする程度ならば可能だ。これが元凶だろうと目
   ぼしをつけたものを選んで、あとで説明するようにそれを絞ったり、一時停止
   したり、終了したりしてみるのだ。注目すべきソフトウェアの主なタイプは次
   のようなものだ:

* クラウドベースの同期サービス、例えば Box、Dropbox、Google Drive、
   SkyDrive、その他多くの、バックグラウンドで動作してファイルを常時最新に
   保とうとするものたち。もしもあなたが他の人たちと共同作業のためにフォル
   ダを共有しているのならば、誰かが施した変更が直接あなたのコンピュータに
   も push されて送り込まれてくる。つまり、あなたが Mac の前に座っていな
   い間も大量のデータが持ち込まれることがあり得るのだ。

* インターネットバックアップサービス、例えば Backblaze、Carbonite、
   CloudPull、CrashPlan、Dolly Drive、Mozy、SpiderOak、その他多くのものも、
   やはりバックグラウンドで動作し、あなたが変更したファイルをクラウドへコ
   ピーしている。バックアップサービスの中には連続的にでなくスケジュールに
   従って走るものもあるので、そういうものは同期サービスに比べて予期がしや
   すい。けれどもあなたが大量の変更をしたり、巨大ファイルをダウンロードし
   たり、カメラから写真やビデオを読み込んだり、その他たくさんのデータ変更
   を伴う作業をした際には、バックアップのバンド幅消費も急増するだろう。

* Apple のソフトウェアアップデートも、予期せぬ大量のデータ転送の原因とな
   り得る。システム環境設定の「ソフトウェア・アップデート」パネルで、アッ
   プデートが入手可能になり次第自動的にダウンロードするようシステムを設定
   することができる。こうしたアップデートの多くはサイズが小さいけれども、
   Mac OS X に対するアップデートやいくつかの Apple 製アプリケーションに対
   するアップデートの中には 500 MB から 1 GB といったサイズになるものもあ
   る。ソフトウェア・アップデートはそうしたダウンロードを始めても何の表示
   も出さず、ダウンロードが終わってアップデートをインストールする準備がで
   きてから初めて Software Update アプリケーションがあなたに通知をする。

* iCloud のさまざまな形での利用が、インターネットのバンド幅を、あなたの
   想像を超えて大きく消費することがある。例えば、iPhoto の Photo Stream
   は新たに撮影された写真をいつでも勝手にダウンロードし始める。あなたがも
   し iTunes Match を使っていて、ローカルに保存されていない楽曲を再生すれ
   ば、iTunes はバックグラウンドでそれを iCloud からストリーミングする。
   また、あなたが iTunes Store や Mac App Store からコンテンツを購入すれ
   ば、そのコンテンツは自動的に複数のデバイスにダウンロードされ、その際に
   あなたは何も余分のやり取りをする必要がない。今後さらに多くのプログラム
   が iCloud に依存してファイルの同期をするようになるにつれて、iCloud が
   すべてのデバイスを同期させ続けるためにバックグラウンドで非常に大きなバ
   ンド幅消費を始めるのを私たちは目にするようになるのかもしれない。

* Google もある。この会社は、ウェブベースのアプリケーションの言葉でもの
   を考えるので、同社製のデスクトップアプリケーションの大多数(すべてでは
   ない)がそれぞれ自動的にアップデートするようにしている。そのお陰でユー
   ザー側はアップデートについて気にする必要もなくなり、バグやセキュリティ
   ホールからユーザーが守られるようになる。けれどももしも低バンド幅の状況
   下でアップデートのダウンロードが勝手に始まれば、トラブルの元となるかも
   しれない。Google の Software Update がアップデートのチェックとダウンロー
   ドをいつ、どれほど頻繁にするかを設定するには Terminal での作業が必要だ。

<http://support.google.com/installer/bin/answer.py?hl=en&ctx=go&answer=147176>

* いくつかのアプリケーション、例えば Google Chrome や Firefox などは自動
   的に自らをアップデートすることがある。あなたがそのアプリを起動した際に、
   新バージョンがダウンロードされる。

   大量のデータを転送していると思われるソフトウェアをあなたの Mac 上で特
   定できたら、バンド幅の使用を制限するための方法がいくつかある。転送に抑
   えが利かない状態が望ましくないという状況になる度に、そういう方法を試み
   るとよい。


**絞る、一時停止する、終了する** -- 継続的にデータを使用するアプリケーショ
   ンの中には、バンド幅の使用を減らすために転送量を絞ったり、時間帯を決め
   て、または手動で再開するまでの間、一時停止をしたり、あるいは完全に活動
   を止めるために終了させたりできるものがある。

   転送量を絞る(帯域制限をかける)のは、バンド幅使用を制限するための方法
   の中で最も穏やかなやり方だ。アプリで転送量を絞ることができる場合、それ
   によってバンド幅の使用量が減る。この方法が最も有効なのは、制限のかかっ
   たバンド幅でも何か有益な作業をすることが可能であって、かつ制限をかけて
   おかないとバンド幅を大量に使用しようとすることがあるアプリに対してだ。
   私たちの知る限り、大人気のアプリで転送量を絞る機能に対応しているものは
   たった二つ、Dropbox と CrashPlan だ。

* Dropbox: Dropbox メニューから Preferences を選び、Network をクリック
   し、Bandwidth のところで Change Settings ボタンをクリックする。アップ
   ロードとダウンロードのレートを別々に制限できる。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/Dropbox-throttle-settings.png>

* CrashPlan: CrashPlan アプリの Settings 画面で、Network ボタンをクリッ
   クする。WAN (あなたや仲間のバックアップへの、または CrashPlan Central
   への遠隔接続) 用の Limit Sending Rate ポップアップメニューでレートを設
   定できる。LAN 用や、現代的な Wi-Fi あるいは Ethernet ネットワークの大
   多数については、レートを制限する理由がほとんどない。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/CrashPlan-throttle-settings.png>

   あまり知られていないアプリケーションでそのような機能に対応しているもの
   もある。SpiderOak では、キロバイト毎秒の数字をユーザーが指定してアップ
   ロードのレートを制限できる。Dolly Drive では利用可能なバンド幅のうち何
   パーセントかを表わすスライダーをセットできる。それから SugarSync では
   同じようなスライダーで Low、Medium、High のいずれかを設定できる。(新
   しい Google Drive やアップデートされた Microsoft SkyDrive には転送量を
   絞る機能がない。)

   アプリが転送量を絞る機能に対応していない場合は、そのアプリケーションの
   データ転送活動そのものを丸ごと一時停止することができるかもしれない。転
   送量を絞るより一時停止をする方が便利なことが多いのは、そのアプリがその
   間バンド幅を一切使っていないことが分かって安心できるからだ。ただし注意
   すべきなのは、例えば旅行中にソフトウェアを一時停止しておくのは簡単だけ
   れども、帰宅してからそれを有効に戻すのを忘れないことだ。(Adam は 1 月
   に Macworld | iWorld に出かけた際に Dropbox を一時停止して、その後帰宅
   してそれを有効に戻すのを忘れたために、共有ファイルの古いバージョンに新
   たな作業を加えたことでバージョンコントロールに混乱を起こしてしまったこ
   とがある。)ネットワーク使用の多いアプリケーションの多くはメニュー項目
   やインターフェイス中のボタンのような形で一時停止機能を提供している。
   Dropbox や CrashPlan、その他さまざまのタイプのプログラムで一時停止をす
   るには次のようにする:

* Dropbox: Dropbox メニューから、Pause Syncing を選ぶ。すると、Dropbox
   がフルに同期していることを示す小さな緑のバッジが消える。その後再び同期
   を開始するには、Resume Syncing を選ぶ。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/Dropbox-Pause.png>

* CrashPlan: CrashPlan を一時停止するには、システムワイドの CrashPlan
   メニューバーアイコンをあらかじめ有効にしておく必要がある。(CrashPlan
   アプリの Settings 画面で Launch をクリックする。)それから、Pause サブ
   メニューで一時停止したい時間間隔を選ぶ。その時間になる前にバックアップ
   作業を再開したい場合は、同じメニューから Resume を選ぶ。また CrashPlan
   アプリを走らせてから右上隅の家アイコンをダブルクリックして CrashPlan
   の Command を表示させ、pause と入力してもよい。バックアップを再開させ
   るには resume と入力する。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/CrashPlan-Pause.png>

   CrashPlan はまた、指定した Wi-Fi ネットワークのみで働き、他では一時停
   止するように設定することもできる。Settings 画面で、Network ボタンをク
   リックし、Wireless Networks の右にある Configure ボタンをクリックする。
   あなたが CrashPlan を使いたいネットワーク名の横にあるチェックボックス
   をセットしておく。新たに接続したネットワークは自動的に有効となるので、
   低バンド幅のネットワークを無効にするには再びこの画面を開くことになる。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/CrashPlan-Network-limits.png>

* 電子メールプログラム: 多くの電子メールプログラムでは、メニュー項目や
   チェックボックスを通じてオフラインに切り替えたりメールの自動チェックを
   オフにしたりする機能を提供している。あなたはそのような機能を使うことも
   できるし、またこちらも多くのプログラムで一般的だが、ダウンロードするファ
   イルの最大サイズを設定して、それより大きい場合はメッセージの最初の部分
   のみをプレビューとして取り込む (POP アカウントにおけるオプション) か、
   あるいは添付ファイルなしにメッセージ部分のみを取り込む (IMAP アカウン
   トの場合) かすることもできる。

* iCloud: iCloud において、Apple は大きな欠陥のあるバイナリ制御しか提供
   しておらず、私たちとしては Mountain Lion でこれが是正されるものと期待
   していた。(実際にはそうならなかった。)iCloud の個々のサービス、例え
   ば Photo Stream、Documents & Data、Contacts などを無効にすることはでき
   るが、その場合 Mac OS X は(サービスをオフに切り替える前にあなたに警告
   を表示してから)ローカルマシン上の該当するコピーをすべて削除してしまう。
   Photo Stream については、読み込まれていない写真を iPhoto の中ですべて
   削除する。その他のサービスについては、あなたのデータは Mac からすべて
   きれいに洗い流されてしまうが、あとで再びサービスを有効に切り替えればも
   う一度同期される。iCloud からログアウトするのはさらに悪い。ログアウト
   をすると、あなたのコンピュータ上の同期コンテンツがすべて削除される。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/low-bw-photostream-off.png>

   最後に、終了するか、あるいはそのネットワーク機能をオフにするか以外には
   その絶え間ないお喋りを止める方法がないソフトウェアも多い。Quit コマン
   ドを持つ標準のメニューがそのソフトウェアに備わっていない場合、あるいは
   少なくともアイコンが Dock に登場しない場合、それを実行するのが難しいこ
   ともある。そういった場合には、次のような方法を試してみるとよい:

* 主としてバックグラウンドで働くアプリケーションの多くは、メニューバーの
   中にシステムワイドのメニューを提供している。そのようなアプリケーション
   の大多数はそこに Quit コマンドを提供しているけれども、データ転送を担っ
   ているバックグラウンドプロセスが実際に終了したかどうかはアクティビティ
   モニタで確認しておく方が良い。メニュー上の Quit コマンドは単にメニュー
   を提供するための付属アプリケーションを終了するだけということもあるから
   だ。Quit コマンドが見当たらなければ、先に Option キーを押し下げてから
   そのままそのアプリのメニューバーアイコンをクリックするとメニューが出て
   くるかもしれない。

* システム環境設定の中にそのアプリの環境設定パネルがあって、サービスの停
   止・一時停止・終了など他では見つけにくい制御の手段を提供しているかもし
   れない。アプリケーションによっては、その種の目的のために付属のアプリを
   Applications フォルダの中にインストールするものもある。

* Apple のソフトウェア・アップデートについては、システム環境設定の環境設
   定パネルを開いて、Download Updates Automatically のオプションのチェッ
   クを外すことができる。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/Software-Update-check-automatically.png>

* ブラウザが勝手にアップデートしないようにする。Google Chrome は、あなた
   が Google Software Update を使って制限をかけない限り、自らをアップデー
   トしようと試みる。Firefox も、自動アップデートをするように設定できるが、
   Firefox > Preferences > Advanced > Update を使えば自動アップデートをオ
   フにすることができる。

* Twitter クライアントは Twitter のストリーミングフィードを使うようになっ
   ているものが多いが、このフィードは絶え間なくポーリングしてコンテンツを
   アップデートする。バンド幅にかかる全体的な負荷は低いかもしれないが、そ
   れは時間経過とともに積み重なるかもしれない。あなたの Twitter クライア
   ントを終了させれば、バンド幅の消費はなくなる。

* 最後の一手としては、アクティビティモニタで動作中のプロセスを調べて、大
   量のデータを転送していると思われるプロセスを終了させることができる。こ
   れは強引な力ずくのやり方であって、日常的に使うべきものではない。なぜな
   ら、これによってデータの破損が起こったり、想定外の挙動に結び付いたり、
   全般的な不安定を招いたりすることもあるからだ。その上、その種のデーモン
   は多くの場合自動的に自らを再起動させるようになっているので、手動で終了
   させてもその結果が長時間保つことはほとんどない。

   特定のプログラムを終了させる代わりに、Little Snitch を使ってインターネッ
   トとの通信能力をブロックするというやり方もある。バージョン 3 (現在プレ
   ビュー版として入手可能) から、Little Snitch はいくつかのプロファイルを
   作成しておいてそれらの間で切り替えることができるようになった。だから、
   低バンド幅用のプロファイルとして、あなたが設定したいくつかの例外(例え
   ばウェブブラウズのための http 用ポート 80 と https 用ポート 443 など)
   以外の _あらゆる_ ネットワークトラフィックを止めるように設定したものを
   作っておくことができる。

   低バンド幅の状況の下で Little Snitch を使ってネットワークトラフィック
   をブロックするのはアプリケーションファイヤウォールの最良の応用方法とは
   言い難いが、それでも効果的な方法ではあり得る。ただし、このような方法で
   妨害が入ると、アプリケーションによってはインターネットに接続できないと
   告げる警告を繰り返し表示する結果となることもある。


**データ転送管理ユーティリティが欲しい** -- ユーザーたちがバンド幅の使用
   を管理できるようにするためのソフトウェアを開発者が書くのは、それほど難
   しいことではないはずだ。(Apple がそれをすることもできるだろう。しかし、
   そのような機能が Mac OS X に組み込まれる気配がないところを見れば、Apple
   はきっと興味がないのだろう。)私たちが必要とするのは、監視と、通知と、
   ファイヤウォール機能とを組み合わせたソフトウェアだ。そのようなソフトウェ
   アは、次のようなことができて欲しい:

* バンド幅の使用をプロトコルごとにもアプリケーションごとにも追跡できて、
   どのプログラムが極めて大きな量のデータを転送しているかをあなたが判断で
   きるようにすること。

* データ転送量があらかじめ設定された値を超えた場合は、警告ダイアログで、
   Growl で、あるいは Mountain Lion の通知機能で、警告を提供すること。

* 転送量を絞るコントロールを、グローバルにも、また特定のアプリケーション
   のみにも、提供すること。

* プロファイルを作成してそれらの間で切り替えられるようにし、(Sidekick や
   Control Plane のように) 自動的に、または (上で述べた Little Snitch 3
   のように) 手動で、あなたが現在いる場所の環境に合うように、あるいはあな
   たが特定の場所に _いない_ 場合に、転送量を絞るコントロールを変更できる
   ようにすること。

<http://oomphalot.com/sidekick/>
<http://www.controlplaneapp.com/about/>

* 中心的なキルスイッチを提供し、Network 環境設定パネルを使ったり AirPort
   アダプタをオフにしたりする手間をかける必要なしにあらゆる内向きおよび外
   向きのネットワーク接続をブロックできるようにすること。

* 現在の接続状態を自動的にテストして、利用可能なバンド幅をレポートできる
   ようにするとともに、ネットワーク状況に応じて動的にアプリのデータ転送量
   を絞ることができるようにすること。(この最後のものはかなり高度な機能だ
   が、もしも実現されればありがたい。)

   もしもどなたかそのようなユーティリティを書いてみたいとお思いの方がおら
   れれば、私たちとしても喜んでさらに詳しく話をさせて頂きたいと思う。けれ
   どもそれはそれとして、ネットワーク使用の多いアプリケーションを開発をし
   ている人たちには、バンド幅の使用が非常に多い場合にユーザーに通知したり、
   転送量を絞るコントロールを提供したり、(少なくとも) そのソフトウェアを
   一時停止して再開することが手軽にできるようにしたり、といった点について、
   もっと真剣に考慮してもらいたい。そのような認知と制御がなければ、共有さ
   れた公共のバンド幅を少数のユーザーたちが独占して他の多くの人たちに迷惑
   をかけたり、あるいはコンピュータをテザリングしてモバイルブロードバンド
   に繋いでいる個人ユーザーがとても酷いネットワークパフォーマンスに苦しん
   だりといった状況が、あまりにも簡単に起きてしまうのだから。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13089#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13089>


TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 7 月 23 日
-----------------------------------------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13143>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**Quicksilver beta69** -- オープンソースのキーボードランチャーユーティリ
   ティ Quicksilver が、バージョン beta69 にアップデートされた。今回のメ
   ンテナンス・アップデートでは多数の修正が施されるとともに、OS X 10.8
   Mountain Lion への対応が追加された。このリリースでは、Quicksilver の
   "paste" アクションが有効となり、内部的ショートカットがあらゆるキーボー
   ドレイアウトで働くようになり、Automator アクションがユニバーサルとなり、
   Quick Look パネルが勝手に開いたり閉じたりすることがあった問題が修正さ
   れた。また、アプリの環境設定がローカライズ可能となり、フランス語のロー
   カライズ版も追加された。(無料、3.3 MB、リリースノート)

<http://qsapp.com/>
<http://qsapp.com/changelog.php>

   Quicksilver beta69 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13142#comments>


**GraphicConverter 8.2** -- Lemkesoft が GraphicConverter 8.2 をリリース
   し、さまざまな多数の新機能を盛り込んだ。定評あるこの画像変換および編集
   ユーティリティは、Flickr と Google+ 双方への対応、サムネイルを保存する
   ローカルなデータベース、地図で現在位置の表示を有効・無効に切り替えるオ
   プション (および Google Maps の使用を無効にするオプション)、テキストと
   してのペースト、Photoshop 互換プラグインへの対応、などを追加している。
   今回の新バージョンではまた画像キャプチャ呼び出しをアップデートしてデジ
   タルカメラからのダウンロードを改善するとともに、ブラウザでのファイルア
   クセスを最適化して表示の高速化を図った。多数の新機能やバグ修正の完全な
   一覧は、リリースノートでご覧頂きたい。注意すべきは、GraphicConverter
   は Mac App Store でも入手できるが、この記事の執筆時点でそちらではまだ
   バージョン 8.2 にアップデートされていないことだ。(新規購入 $39.95、バー
   ジョン 7.x からは無料アップデート、バージョン 1 から 6 までからのアッ
   プグレードは $29.95、125 MB).

<http://www.lemkesoft.com/content/188/graphicconverter.html>
<http://www.lemkesoft.org/files/graphicconverter/notes/964.html>
<http://itunes.apple.com/us/app/graphicconverter/id408364640>

   GraphicConverter 8.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13141#comments>


**Carbon Copy Cloner 3.5** -- 多くのソフトウェアタイトルが OS X 10.8
   Mountain Lion のリリースに先立ってアップデートされているのと同じく、
   Bombich Software のバックアップユーティリティ Carbon Copy Cloner のバー
   ジョン 3.5 も Gatekeeper セキュリティ機能に準拠し、起動可能な Mountain
   Lion インストーラボリュームを作成する機能 (Mountain Lion を購入しダウ
   ンロードした後で使える) を追加した。けれども、もっと大きなニュースは、
   このアプリが今回からドネーションウェアではなくなったことだ。Bombich
   Software が、開発およびサポートのチームを成長させるべく商業モデルに移
   行したからだ。Carbon Copy Cloner 3.5 の価格は $39.95 となるが、2012 年
   8 月 12 日までに限り 25 パーセント割引 ($29.96) で販売される。あなたが
   以前に Carbon Copy Cloner にドネーションを払って "I paid" ボタンをチェッ
   クしている場合は、もう一度このアプリを購入するよう要求されることはない。
   (ただし、環境設定をクリアした際には、リリースノートであなたの登録情報
   を取り戻す方法を必ず読むこと。)

   今回の新リリースは Recovery HD のサポートを徹底的に見直し、あなたが複
   数のバックアップボリュームを異なったオペレーティングシステムで持ってい
   る場合にも対処でき、あなたがそれぞれのオペレーティングシステムごとに
   Recovery HD を割り当てて、それぞれの Recovery HD パーティションで適切
   なオペレーティングシステムを使えるようにした。Carbon Copy Cloner 3.5
   からは 10.6 Snow Leopard またはそれ以降を要するようになったが、Bombich
   Software では今後もユーザーサポートを続け、近い将来に 10.4 Tiger およ
   び 10.5 Leopard のインストールのためのバージョン 3.4 の修正版も出す予
   定だという。今回の新リリースではまたスケジュール化されたタスクを削除す
   る際のパフォーマンスを改善し、バックアップボリュームから起動すると外付
   けボリュームがマウントできないという Mac OS X 10.7.4 を 64-bit カーネ
   ルで走らせた際に起こった問題を修正し、MacBook Pro の Retina Display モ
   デルで表示するためにグラフィックスをアップデートした。(新規購入 $39.95、
   以前にドネーションした場合には無料アップデート、8.6 MB)

<http://www.bombich.com/>
<http://www.bombich.com/software/updates/ccc-3.5.html>

   Carbon Copy Cloner 3.5 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13140#comments>


**ChronoSync 4.3.4 と ChronoAgent 1.3.4** -- Econ Technologies が
   ChronoSync 4.3.4 と ChronoAgent 1.3.4 をリリースした。いずれも、近くリ
   リースされる OS X 10.8 Mountain Lion との互換性をこの同期・バックアッ
   プ用アプリケーションとその遠隔ヘルパーアプリにもたらしている。これら二
   つのアプリとも、新しいコード署名とインストーラによって Mountain Lion
   の Gatekeeper セキュリティ機能により良く対応し、またアンインストーラも
   改善して関係するコンポーネントをより良く削除するようにした。ChronoSync
   ではまた長い同期作業の間 Mountain Lion がスリープしないようにする機能
   も改善し、ログイン項目にアクセスする際にはより新しいシステム API を使
   うようになった。フルのリリースノートが ChronoSync と ChronoAgent それ
   ぞれに出ている。(ChronoSync は新規購入 $40、ChronoAgent は新規購入 $10、
   無料アップデート、28.9 MB、8.3 MB)

<http://www.econtechnologies.com/pages/cs/chrono_overview.html>
<http://www.econtechnologies.com/pages/ca/agent_overview.html>
<http://www.econtechnologies.com/pages/cs/chrono_notes4.html>
<http://www.econtechnologies.com/pages/ca/agent_releasenotes.html>

   ChronoSync 4.3.4 と ChronoAgent 1.3.4 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13139#comments>


**SpamSieve 2.9.3** -- 来たるべき OS X のアップデートにお膳立てをすべく、
   C-Command Software が SpamSieve 2.9.3 を Mac OS X 10.7.5 への対応を追
   加してリリースした。このスパムフィルタリングソフトウェアの最新リリース
   では間もなくリリースされる 10.8 Mountain Lion においてこのアプリが自動
   起動できなくなったバグを修正するとともに、ある種の「予期せぬ」システム
   エラーからの復帰を改善している。このアップデートではまた古いスパムメッ
   セージの自動削除に関する説明書きを改善し、システムの統合 GPU を利用す
   るようにして最新機種の MacBook Pro でのバッテリ消費を抑え、ドイツ語ロー
   カライズ版での Statistics ウィンドウにおけるレイアウトのバグを修正した。
   (新規購入 $30、無料アップデート、10 MB、リリースノート)

<http://c-command.com/spamsieve/>
<http://c-command.com/forums/showthread.php/3538-SpamSieve-2-9-3>

   SpamSieve 2.9.3 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13138#comments>


**MacBook Air および MacBook Pro Update 1.0** -- Apple が 2012 年 6 月に
   導入した機種向けに MacBook Air および MacBook Pro Update 1.0 をリリー
   スした。13 インチと 15 インチ双方のサイズの MacBook Pro、それに Retina
   ディスプレイモデルの MacBook Pro、それから 11 および 13 インチバージョ
   ンの MacBook Air が対象となる。ごく短いリリースノートにはこのリリース
   により「CPU 電力消費の増加につながる問題が修正され、一部の USB デバイ
   スとの互換性が向上する」とだけ書かれている。Mac OS X 10.7.4 Lion を要
   するこのアップデートは、該当する機種ならばソフトウェア・アップデートに
   現われるはずだが、Apple のウェブサイトから直接ダウンロードすることもで
   きる。(無料、76.64 MB)

<http://support.apple.com/kb/DL1556>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1556?viewlocale=ja_JP>
   "MacBook Air および MacBook Pro アップデート 1.0"

   MacBook Air および MacBook Pro Update 1.0 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13130#comments>


**Alfred 1.3** -- Running with Crayons が Alfred 1.3 をリリースし、この
   無料のキーボード駆動ランチャーに数多くの改善を施した。今回のアップデー
   トでは、選択された結果に対して Quick Look ウィンドウを開く機能と、動作
   中のアプリケーションをすべて終了するコマンドが追加され、Clipboard
   History が一時的データにも対応して TextExpander との共存が改善された。
   また、サブテキストのレンダリングを改善し、Alfred が表示するテキストの
   サイズを小さくしてアプリがよりコンパクトに見えるようにすることもできる
   ようにした。機能強化を施す Alfred Powerpack を購入済みの人のために、今
   回のアップデートでは複数のファイルを直接 Finder で選んでそれらを File
   Buffer に追加できるようにしている。さらに、1Password との統合を改善す
   るために、ブックマーク表示のデフォルト結果にキーワード "1p" を付けない
   オプションも追加し、Command-C を使って 1Click URL をコピーできる機能も
   装備した。Mac App Store にあるバージョンが、この記事の執筆時点ではまだ
   バージョン 1.2 にアップデートされていないことに注意して頂きたい。(無料、
   Powerpack は 15 ポンド、2.6 MB、リリースノート)

<http://www.alfredapp.com/>
<http://www.alfredapp.com/powerpack/>
<http://itunes.apple.com/us/app/alfred/id405843582?mt=12>
<http://www.alfredapp.com/changelog>

   Alfred 1.3 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13128#comments>


**CloudPull 2.1.2** -- Golden Hill Software が CloudPull 2.1.2 をリリー
   スした。Google データをバックアップするアプリケーションを、OS X 10.8
   Mountain Lion の Gatekeeper セキュリティ機能に準拠したものとしている。
   今回のリリースは Golden Hill Software ウェブサイトからの直接ダウンロー
   ド版としてのみ入手可能であり、Mac App Store からは入手できない。その理
   由は、Mac App Store 版については Gatekeeper 統合が必要でないからだ。も
   しもあなたが 2.1 より前のバージョンの CloudPull からアップデートしよう
   としているのなら、あなたの Google アカウントそれぞれに対しキーチェーン
   パスワードへのアクセスを求められた際に必ず Always Allow ボタンをクリッ
   クしよう。(新規購入 $24.99、無料アップデート、7.7 MB、リリースノート)

<http://www.goldenhillsoftware.com/>
<http://www.goldenhillsoftware.com/2012/07/cloudpull-2-1-2-adds-gatekeeper-support/>

   CloudPull 2.1.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13127#comments>


**Mellel 3.0** -- およそ三週間前にリリースされた RedleX の Mellel 3.0 は
   このワードプロセッシング用アプリへのメジャーなアップデートだ。新機能が
   ぎっしり詰まった Mellel 3.0 には、引用された参照文献を自動的にアップデー
   トし、検証し、フォーマットし、引用が追加・削除・変更される度に参考文献
   一覧を生成する、ライブ文献機能が登場した。その他の新機能としては、Mac
   OS X 10.6 Snow Leopard で走らせているユーザーさえも利用できるフルスク
   リーンモード、10.7 Lion かそれ以降の Auto Save および Versions 機能へ
   の対応 (ただし古いオートセーブシステムも引き続き使える)、現在使用中の
   キーボードレイアウトに基づく自動言語切替、種類は少なくなったがカスタマ
   イズの度合が増えたパレット、テンプレートへの対応と管理の拡張、さらに容
   易になった書式へのアクセスなどがある。Mac App Store 版では以上と同じ機
   能に加えて、iCloud への対応も追加している。(RedleX のウェブサイトから
   も Mac App Store からも新規購入 $39、RedleX 経由での旧バージョンからの
   アップグレードは $19、33.4 MB、リリースノート)

<http://www.redlers.com/mellel.html>
<http://itunes.apple.com/us/app/mellel/id415467848?mt=12>
<http://www.redlers.com/releasenoteslatest.html>

   Mellel 3.0 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13126#comments>


**SOHO Organizer 9.2.8** -- Adam Engst が SOHO Organizer をレビューして
   以後(2012 年 6 月 25 日の記事“SOHO Organizer、Snow Leopard で iCloud
   と連絡先を同期”参照)Chronos は連絡先およびカレンダーを管理するこのス
   イートを二度アップデートし、レビュー記事の執筆の最中に判明したいくつか
   のバグに対処した。バージョン 9.2.7 アップデートでは、SOHO Organizer は
   異なる iCloud サーバからの CalDAV および CardDAV アカウント接続や、壊
   れたり読み取り不能だったりする CalDAV および CardDAV データベースの起
   動時の復旧に対するサポートを改善した。また、大量の電子メールがある場合
   の Attachments ブロックのパフォーマンスを改善し、ネットワークが再度利
   用可能になった際にアカウントが間違いなくオンラインに戻るようにした。そ
   れから、このメンテナンス・リリースでは iCloud のカレンダー購読での自動
   リフレッシュの問題点を修正し、フィールドラベルに予期せぬスタイルが含ま
   れていた場合の連絡先同期を改善し、出版あるいは購読された iCloud カレン
   ダーがエラーを発生したりリフレッシュしなかったりした問題を修正した。

<http://www.chronosnet.com/Products/sohoorganizer.html>
<http://tidbits.com/article/13049>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1131.html#lnk2>
   "SOHO Organizer、Snow Leopard で iCloud と連絡先を同期"

   バージョン 9.2.7 ではアプリ内から (すでに閉鎖した) MobileMe への参照を
   すべて除去することも狙いであったが、Accounts 環境設定パネルに古い
   MobileMe パネルがまだ登場していた問題を修正するため、SOHO Organizer
   9.2.8 がその数日後にリリースされた。(新規購入 $99.99、無料アップデート、
   77.77 MB、リリースノート)

<http://www.chronosnet.com/Products/sohoorganizer/releasenotes.html>

   SOHO Organizer 9.2.8 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13125#comments>


ExtraBITS、2012 年 7 月 23 日
-----------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13144>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   今週は、たくさんの興味深い記事を ExtraBITS で紹介したい。Tor Books が
   DRM フリーになったニュース、Spell Catcher の著者 Evan Michael Gross と
   の悲しいお別れ、Trello に追加された Cards ページ、それから Qantas 航空
   が、一部の便の機内で娯楽機器として iPad を提供する予定だと語った。


**Tor Books、完全 DRM フリーへ移行** -- 書籍出版社の Tor Books と Forge
   Books、Tom Dougherty Associates インプリント、LLC (これ自体 Macmillan
   の一部門) が先週、これらが出版するすべての電子ブックが今後はデジタル著
   作権管理 (DRM) の保護なしで「Amazon、B&N、Apple、Kobo、Google、その他
   メジャーな電子ブック小売業者の大多数」で販売されると発表した。この新し
   いポリシーは、新刊の電子ブックにも、これら出版社のバックリストに載って
   いるものにもすべて適用される。Tor 社の編集主任 Patrick Nielsen Hayden
   はこの発表の中で「私たちの知る限り、出版複合企業 Big Six の中でこの道
   を辿るのは私たちが初めてですが、後に続く者たちがいないとは私たちは考え
   ていません」と語った。Tor はSFやファンタジー小説が専門、Forge はスリ
   ラー小説やミステリー、歴史小説、その他一般的なフィクションを出している。

<http://www.tor.com/blogs/2012/07/torforge-e-books-are-now-drm-free>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13134#comments>


**Spell Catcher の著者 Evan Michael Gross にお別れを** -- Evan Michael
   Gross が 2012 年 6 月末に突然亡くなったという知らせを聞いて、私たちは
   大いなる悲しみに包まれた。Evan は最も古くから Mac を導入した一人で、
   Spell Catcher の著者として最もよく知られている。1986 年に Thunder とい
   う名で生まれたこの独立動作のスペリング修正ユーティリティは、1998 年に
   Spell Catcher と改名された。1999 年に Spell Catcher は Casady & Greene
   社から販売されるようになったが、同社がやはり販売していた SoundJam は、
   その後 iTunes として生まれ変わった。2005 年には Evan の会社 Rainmaker
   Research が販売を引き受けた。Evan 亡き後 Spell Catcher がどのような運
   命を辿るのか、私たちにはまだ分からない。

<http://www.rainmakerinc.com/company/tribute.html>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13132#comments>


**Trello、ユーザーごとの Cards ページを追加** -- 私たちが最近レビュー記
   事(2012 年 7 月 9 日の記事“Trello、強力な共同作業用ツールを提供”参
   照)を書いた共同作業用ツール Trello の中で、あなたに割り当てられている
   すべてのカードを一覧したい? そのために Fog Creek Software は Cards ペー
   ジを新設して、その中にあなたに割り当てられたカードをすべて、ボードごと
   に整理して表示するようにした。他の Trello ユーザーに対する同様のページ
   をあなたが見ることもできる。もう一つの注目すべき点として、ショートカッ
   ト 'q' を押せば、そのボードの中であなたに割り当てられていないカードを
   すべて手早く隠すことができるようになった。(もう一度押せば表示される。)

<http://blog.trello.com/the-new-cards-page/>
<http://tidbits.com/article/13101>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1133.html#lnk2>
   "Trello、強力な共同作業用ツールを提供"

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13131#comments>


**Qantas が乗客に iPad を提供** -- The Canberra Times の記事によれば、オー
   ストラリアの Qantas 航空の Boeing 767 機の乗客に iPad が提供され、総計
   200 時間分にも及ぶストリーミングの娯楽コンテンツを楽しめるようになると
   いう。今年の後半に開始されれば、このサービスは無料となる。けれどももち
   ろん、その iPad を持ち帰ることはできない。顧客たちにとって喜びであると
   同時に、これは Qantas にとっても大きな利点がある。それは、現状の機内娯
   楽システムが重量にして合計 2 トン以上にもなり、燃料の浪費であるばかり
   でなく座席下の貴重なスペースを減らしているからだ。

<http://www.canberratimes.com.au/travel/qantas-to-provide-passengers-with-ipads-20120719-22bnt.html>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13129#comments>


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