TidBITS#1137 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2012年 8月 10日 (金) 02:21:19 EDT


TidBITS#1137/06-Aug-2012
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     英語版: <http://tidbits.com/issue/1137>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1137.html>


   今週も Mountain Lion の記事が号を独占する。まず、生放送の感覚をお届け
   する私たちの TidBITS Presents ビデオ "Upgrading to and Using Mountain
   Lion" をぜひともご覧頂きたい。それ以外の記事はすべて、Mountain Lion の
   生息地域をそれぞれに深く掘り下げて探究する。Kirk McElhearn はディクテー
   ション (音声入力) をうまく使うコツをいくつか紹介する。Shane Stanley は
   Mountain Lion が微妙だが重要な変更を施したことで AppleScript のスクリ
   プトを書いている人たちが注意すべき点を説明する。Matt Neuburg は Lion
   の Automatic Termination (自動終了) に関する芳しくないインターフェイス
   が Mountain Lion になっても直っていないことを指摘する。Adam Engst は
   Mountain Lion でウェブ共有を復活させる方法を検討する。今週注目すべきソ
   フトウェアリリースは、MacBook Pro Retina SMC Update 1.0、Coda 2.0.2、
   Airfoil 4.7.2、Audio Hijack Pro 2.10.5、TinkerTool 4.9、PDFpen と
   PDFpenPro 5.8.5、それに Voila 3.2 と Boom 1.5 だ。

記事:
     TidBITS Presents "Upgrading to and Using Mountain Lion" を見よう
     Web Sharing を Mountain Lion に取り戻すには
     Mountain Lion は (依然として) Quitter
     Take a Memo: 音声ディクテーションをうまく使う 10 のヒント
     Mountain Lion は AppleScript のルールをどう変更したか
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 8 月 6 日
     ExtraBITS、2012 年 8 月 6 日


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TidBITS Presents "Upgrading to and Using Mountain Lion" を見よう
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    文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
    原文記事: <http://tidbits.com/e/13173>
    訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   我々の二つ目となる 1 August 2012 の TidBITS Presents イベントは成功裏に終
   わった。200 人を超す TidBITS メンバーと "Take Control of Upgrading to
   Mountain Lion" と "Take Control of Using Mountain Lion" の所有者が
   Google Hangouts On Air 経由でライブで参加してくれた。Joe と Matt が彼らの
   本からのカギとなる細部を共有し、そして聴衆からの数多くの質問に 2 時間以上
   にわたって答えた。

<http://tidbits.com/tidbits_presents.html>
<http://www.takecontrolbooks.com/mountain-lion-upgrading?pt=TBPRESENTS>
<http://www.takecontrolbooks.com/mountain-lion-using?pt=TBPRESENTS>

   我々はこのライブイベントへの参加を TidBITS メンバーと Joe と Matt の本を
   買ってくれた人たちだけに限定したが、これは彼らの支援に感謝の意を表するた
   めであった。しかし、録画したバージョンは TidBITS Presents ページ又は
   YouTube 上で誰にでも見て貰える。これまでにもう 1300 人以上の人達が見てく
   れている。

<http://www.youtube.com/watch?v=4_UeTigMa70>

   今回我々は iOS 側で二重の失望を経験した。と言うのも、Google+ iOS アプリへ
   のアップデートは Hangout へのコンパチ性を約束していたのだが、結果的にはこ
   のコンパチ性は公共の Hangouts On Air までは手を伸ばしていないことが分かっ
   た。それから iOS 上の Safari でライブの YouTube ストリームを見るに必要な
   トリックを我々は考え出しそして予行演習ではうまくいったのだが、実際のプレ
   ゼンの時には単純にこれは提供されていなかった。我々としても iOS と何が関係
   していたのかの調査は続ける積りである。いずれにしても、今や iOS 経由でも
   YouTube 版を見ることができるし、それを Apple TV 経由であなたの大画面にス
   トリームすることもできる。

   どうかこのプレゼンテーションについてのコメントを寄せてほしい (この記事の
   最後でか、Google+ ポストでか、或いは YouTube 上で)。内容、プレゼンのスタ
   イル、長さ、技術経験、等々の観点からお願いしたい。我々はもっとライブのオ
   ンラインイベントをやることについて話をしているので、我々からどんなものを
   見たいと思っておられるのか知りたいと思っている。

<https://plus.google.com/106741850554591477322/posts/71Sq7o89tGA>

   見て頂いてありがとう、そして内容も有益であったと思って頂いたことを願って
   いる。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13173#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13173>


Web Sharing を Mountain Lion に取り戻すには
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13168>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   Apple は Mac OS X のリリースの度に新機能を高らかにうたうのを得意としてお
   り、OS X 10.8 Mountain Lion の場合も例外ではなかった。しかし、新機能の売
   り込み文句と実際に何が変わったのかを説明するリリースノートを区別してみる
   のは大事であり、ひょっとすると一つの変更があなた目につかないままでいるか
   もしれない:System Preferences の Sharing ペインにあった Web Sharing オプ
   ションの削除である。このオープンソースの Apache Web ソフトウェアは未だ存
   在はしているのだが、コマンドラインに訴えることなしにこれをオンオフする方
   法はもはや内蔵されていない。

   Apple はサポート記事でこの動きを認めており、要はもし Web サイトを走らせた
   いのであれば、OS X Server を入手してほしいと言っているのだが、これは Mac
   App Store で更に $19.99 を払う話でもある。お金の話だけをすれば、OS X
   Server はどうにも手の届かないというものではないが、だからと言って Web
   Sharing が取り除かれたことについて文句はないという話にはならない。

<http://support.apple.com/kb/HT5230>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT5230?viewlocale=ja_JP>
   "OS X Mountain Lion:Web 共有のオプション"
<http://itunes.apple.com/us/app/os-x-server/id537441259?mt=12>
   (日本語)<http://itunes.apple.com/jp/app/os-x-server/id537441259?mt=12>
   "Mac App Store - OS X Server"

   私は OS X Server について、ハイエンドでの Web サービスのニーズに適してい
   るかどうかのコメントは差し控えたいと思うが、我々は数年前に TidBITS と
   Take Control Web サイトのためにこれを放棄したということだけは言える。我々
   は Apache の構成と他の Web コンポーネントに対して Apple が提供しているも
   の以上のコントロールが必要であった。そして Apple のインターフェースと標準
   のコマンドラインの間で行ったり来たりを繰り返すことも、そして物事をコント
   ロールする環境設定ファイルの方法も厄介であった。

   小さなサイトに対してすらも、OS X Server は必ずしも適切であるとは言えない、
   何故ならばそれには沢山のものが詰め込まれているので時として過剰であるから
   である。例えば、やりたいことは静的なページ (PHP, AJAX, Perl, 等々) からで
   はロードできないコードを試験するために Web サーバーソフトウェアを走らせた
   い、モバイル機器のための Web ベースのソフトウェアを開発するため、或いは
   Mac OS X に内蔵の Web サービス能力に依存するユーティリティを使うためだけ
   という様な場合である。

   もっと厄介なのは、Apple は Web Sharing オプションを取り除くことで、 10.7
   Lion 下で Web Sharing を走らせている人達を気まずい状況に追い込んでしまっ
   たことである。Chuck Shotton によれば、彼は Mac のための最初の Web サーバー
   を書いた - MacHTTP, これは後には WebSTAR となった - Lion 下での Web
   Sharing 設定は Mountain Lion にアップグレードする時に保存されるという。こ
   れが意味する所は、前のバージョンの Mac OS X 下では出来ていたようには最早
   コントロール出来ない生きた Web サーバーを持つこととなる。もしあなたが十分
   に技術に堪能であれば、Brett Terpstra と Neil Gee の両者がこの問題及びコマ
   ンドラインにおける関連した Apache 問題に対応するやり方を載せている。

<http://www.shotton.com/wp/2012/07/29/apple-hates-web-developers/>
<http://brettterpstra.com/fixing-virtual-hosts-and-web-sharing-in-mountain-lion/>
<http://coolestguyplanettech.com/downtown/install-and-configure-apache-mysql-php-and-phpmyadmin-osx-108-mountain-lion>

   Mountain Lion で Apache Web サーバーへのアクセスを維持したいと思う人のた
   めのより単純な解は Tyler Hall の Web Sharing ペインである。System
   Preferences にインストールするためこれをダブルクリックしそしてそれを使っ
   て Apache を有効にするそして無効にするのである。まさに Mountain Lion 以前
   のバージョンの Mac OS X でやっていた様にである。Hall はこの単純な Web
   Sharing ペインを、彼の $39.95 の VirtualHostX のお蔭で作成することができ
   た。VirtualHostX は Mac 上で複数の Web サイトを走らせることから複雑性を大
   幅に軽減するユーティリティである;これを無償で提供してくれた彼に感謝!

<http://clickontyler.com/blog/2012/02/web-sharing-mountain-lion/>
<http://tidbits.com/resources/2012-07/Web-Sharing-preference-pane.png>
<http://clickontyler.com/virtualhostx/>

   Apple が Mac OS X をこの様な形で単純化するのを目にするのは悲しい。それは
   何もこの機能を取り戻すのが難しいからではなく、Web Sharing の様な機能は長
   いこと Mac OS X の大黒柱の一つであったからである。それらをこの様な形で廃
   止予定とするのは、このプラットフォームの将来に対する Apple のビジョンが、
   Apple が長いこと大切にして来たものからどの様に離れて進化していくかを示す
   更なる証拠でもある。我々としては - もし我々が実際に多くの能力がオペレーテ
   ィングシステムに組み込まれる前の時代に少しずつ戻されているのであれば -
   Apple は独立の開発者達が、この様な機能を維持し拡張するために代理を務める
   ことを阻止しないであろうことを願うだけである。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13168#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13168>


Mountain Lion は (依然として) Quitter
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     文: Matt Neuburg: <matt @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13174>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   ちょうど一年くらい前に、私は Mac OS X 10.7 Lion がアプリケーションをあ
   なたが使っている間にも勝手に終了させる習性があると指摘した。(2012 年
   8 月 5 日の記事“Lion は Quitter”参照。)その習性は、私がその記事に書
   いたように、Automatic Termination (自動終了) という名前を持つ。私は息
   を詰める思いで、最近リリースされた Lion の後継者 10.8 Mountain Lion が
   この下品な習性を止めたのかどうかと待っていた。いや、止めてはいなかった。

<http://tidbits.com/article/12398>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1088.html#lnk8>
   "Lion は Quitter"

   アプリケーションを終了したがる Lion の挙動が Mountain Lion にも残って
   いることを実地に示したスクリーンキャストのビデオを投稿しておいた。ごく
   単純なスクリーンキャストだが、Mountain Lion が依然として quitter (終了
   者) であることを一目瞭然に示している。最初に、私は Command-Tab のアプ
   リケーション切替をパラパラと切り替えて、動作中のアプリケーションを示し
   た。LaunchBar と ScreenFlow と Finder だけだ。次に、LaunchBar を使って、
   私は TextEdit を起動した。それから新規の書類を開いた。次に TextEdit の
   書類を閉じてから、デスクトップをクリックして Finder に切り替えた。私が
   TextEdit に終了するよう命じなかったことに注意! 私は、ただ Finder を前
   面に持って来ただけだった。それなのに、その瞬間、TextEdit は勝手に終了
   した。よく見て頂けば、TextEdit が Dock の右端から消え去るのがご覧にな
   れるだろう。それから Command-Tab のアプリケーション切替で TextEdit を
   探しても、見つからない。(実際、_本当に_ よく見て頂けば、ScreenFlow も
   やはりずっと早い時点で Dock から消えていて、Command-Tab のアプリケーショ
   ン切替にも出てこなくなったことにお気付きだろう。幸いにも、スクリーンを
   録画する ScreenFlow サブプロセスは終了しなかった!)

<http://tidbits.com/resources/2012-07/quitter.mov>
<http://www.obdev.at/products/launchbar/>
<http://www.telestream.net/screen-flow/>

   さまざまの Apple 弁明者たちが、この驚くべき挙動を正当化しようと楽観的
   な試みをしてきたが、私の観点からは、弁明に成功した例は一つもない。言え
   ることの中で最もまともなのは、Lion や Mountain Lion にはオートセーブや
   Resume (再開) の機能があるので(それらの組み合わせにより、アプリケーショ
   ンの状態が次に起動した際に復元される)アプリケーションが走っているかど
   うかという状況そのものにはもはやあまり重要性はないという意見だ。それは
   そう _かも_ しれないが、それは自動的に終了したアプリケーションのアイコ
   ンが Dock 上にも Command-Tab アプリケーション切替にも残っていて手軽に
   起動し直すことが _できる_ 場合に限られる。この点に関し、アイコンが消え
   てしまうのは単なるマイナーなバグであってそのうち Apple が修正してくれ
   るだろうという声も聞こえる。しかし事実は、Lion のすべてのバージョンを
   通じて、そして今や Mountain Lion でも、Apple は Automatic Termination
   の挙動におけるこの側面を一切変更して _いない_。自動的に終了されたアプ
   リケーションのアイコンは _依然として_ Dock からも Command-Tab 切替から
   も消えたままであって、ユーザーが意図的にそのアプリケーションを終了させ
   たり、あるいはそのアプリケーションがクラッシュしたりした場合と同じ結果
   となっている。だからユーザーとしては、自分がそのアプリケーションを意図
   的に終了させたのではないので、戸惑い苛立つというのが自然な感情であり、
   そのアプリケーションを使い続けるために、またもや初めからもう一回、それ
   を探し出して起動し直すという手間をかけなければならない羽目になる。

   (Automatic Termination の挙動は、実際私がここに書いたよりももっと悪い
   ものともなり得る。Lion の中で、私は Xcode が _起動された直後に_ 自動的
   に自らを終了させるのを目撃した。Finder で Xcode のアイコンをダブルクリッ
   クしてから、どのプロジェクトを開くかを選ぶ機会が与えられるよりも前に、
   勝手に終了してしまったのだ。これは Xcode が、走っていたごく短時間の間、
   _ずっと前面に留まっていた_ にもかかわらず起こり得ることだ。残念ながら、
   私はこの現象のスクリーンキャストを撮ることはまだできていないが、これが
   実際起こり得ることは間違いない。)

   幸いにも、コマンドラインの呪文を果敢に発見する者たちが、時間を空費して
   いなかった。自動終了をオフにする方法があったのだ! いったいどこの魔術
   師が、いつこれを発掘したのか、私は知らないが、少なくとも 2012 年 4 月
   より以前にインターネットでこれに触れたものはあまり見つからなかった。そ
   れは、次のようなものだ:

       defaults write -g NSDisableAutomaticTermination -bool yes

   (この呪文が効力を発揮するためにはコンピュータを再起動する必要があるだ
   ろう。)Terminal のウィンドウに触れるなんて手が出ないという人たちには、
   さらに良い知らせがある。しばらく前に私が TinkerTool の記事を書いて、隠
   れたシステムスイッチの数々にユーザーインターフェイスを与える多くの方法
   の中の一つだと紹介したことを(2012 年 10 月 29 日の記事“Lion でフラス
   トレーション? TinkerTool をお忘れなく”参照)覚えておられるだろうか。
   そう、最近リリースされた TinkerTool 4.9 には、上に書いたものと同じ設定
   にアクセスするためのチェックボックスが組み込まれた。Applications パネ
   ルの一番下近くに"Application control: Don't allow OS X to automatically
   quit inactive applications" (アプリケーションコントロール: アクティブ
   でないアプリケーションを OS X が自動的に終了しないようにする) と書かれ
   ているのがそれだ。

<http://tidbits.com/article/12601>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1102.html#lnk2>
   "Lion でフラストレーション? TinkerTool をお忘れなく"
<http://bresink.de/osx/0TinkerTool/history.html>

   TinkerTool を(あるいはこうした隠れた設定に手を届かせるための他のどん
   なユーティリティでもあなたのお好みのものならば)使ってみるついでに、
   Mountain Lion をもっと快適に使えるための他のいろいろなオプションもぜひ
   試してみよう。今回 TinkerTool に新設されたもう一つのチェックボックスで
   私が特に気に入っているのは、General パネルにある "Disable rubber band
   effect" (輪ゴム効果を無効にする) だ。この rubber band effect (輪ゴム効
   果) というのは、Lion や Mountain Lion でスクロールのインターフェイスが
   スクロール可能な限界まで達した際にただそこで止まるのではなく「弾んで」
   から止まるというものだ。もう一つこれも General パネルにあるものだが、
   私は "Animate opening windows" (ウィンドウを開く際のアニメーション) の
   チェックを外しておくのが好みだ。一般的に言って、Mountain Lion に内蔵の
   多くのアニメーションは私の目障りとなる上に、終わるまで待たされるのも嫌
   だ。だから私にとって、アニメーションをスピードアップしたりあるいは完全
   に取り除いたりしてくれるものなら何でも大歓迎だ。こうしたことについて皆
   さんにも私と同じ風に感じて欲しいなどと言っている訳ではない。私はただ、
   皆さんが試してみたい気になれば使えるオプションがありますよと指摘してい
   るだけだ。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13174#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13174>


Take a Memo: 音声ディクテーションをうまく使う 10 のヒント
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     文: Kirk McElhearn: <kirk @ mcelhearn.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13156>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   完璧な音声認識というものは、コンピューティングにおける至高の目標の一つ
   だ。私たちがしゃぺったことを、私たちのコンピュータがそのまま文字に転記
   できて、綴りも句読点もすべて正しくしてくれるという、昔からSF小説に描
   かれてきたことは、そろそろ実現されるべきではないのか? 実際のところ、
   音声認識ソフトウェアはコンピューティングの世界で特に珍しいものではない。
   Windows ユーザーたちは、もう長年 Nuance 製の素晴らしい Dragon Naturally
   Speaking を利用してきた。Mac においては、ここ二年くらいでこのソフトウェ
   アがやっとまともな状態になってきた。MacSpeech 社が Naturally Speaking
   エンジンのライセンス供与を受けて、その後 Nuance 社に買収され、それから
   MacSpeech アプリは Dragon Dictate と改名された。[訳者注: この記事は、
   すべて英語システムに関するものです。OS X 10.8 Mountain Lion の音声入力
   機能は日本語にも対応していますが、この記事での説明が日本語の音声入力に
   も当てはまるかどうか、訳者は知りません。また、Dragon Dictate の iOS 版
   は日本語に対応しているようですが、日本語対応 Dragon Dictate の Mac 版
   が存在するのかどうか、訳者は知りません。]

<http://www.nuance.com/for-individuals/by-product/dragon-for-mac/dragon-dictate/>

   けれども、音声認識ソフトウェアに何ができて何ができないかを理解しておく
   のは重要なことだ。私たちはまだ、普通にしゃべっただけで魔法のように言葉
   が文字に変換されるという段階には達していないからだ。私は過去 15 年以上
   にわたり、ディクタフォンで口述筆記をし音声認識ソフトウェアを使ってきた。
   私にとって口述筆記をするのは手でタイプするよりも決して速くはないけれど、
   口述筆記の方がリラックスしてできることが多いと思う。でも、素早くタイプ
   することができない人たちにとっては口述筆記の方が速いかもしれないし、何
   か身体的な障害のある人たちや、けがのために手が使えない人たちにとっては、
   これは不可欠なテクノロジーとなる。

<http://www.mcelhearn.com/2011/12/07/thoughts-on-using-speech-recognition-software-on-a-mac/>

   iPhone 4S と第三世代 iPad のリリースに伴い、Apple はシンプルな音声入力
   機能を何百万人もの iOS ユーザーたちの手にもたらした。そして OS X 10.8
   Mountain Lion のリリースに伴い、Mac ユーザーたちもまた、Dragon Dictate
   を購入する必要なしに音声入力を使える人たちの仲間入りを果たすことができ
   た。Apple が内蔵した音声入力機能で満足できるか、それとも Dragon Dictate
   のフル機能が必要となるかは、あなたがそのソフトウェアをどのように使うつ
   もりであるかに依存する。

   (ここで一つ注意しておくべきことがある。音声入力(ディクテーション)は
   しゃべったものが文字に(まるでタイプしたかのように)変換されることを意
   味し、一方音声制御(ボイスコントロール)はコマンドをしゃべるとコンピュー
   タあるいは iOS デバイスがそれに反応することを意味する。iPhone 4S 上で
   は、前者は音声入力機能で、後者が Siri だ。Mountain Lion の走る Mac の
   上では、前者が新しい音声入力(ディクテーション)機能でシステム環境設定
   の Dictation & Speech パネルにあり、後者はずっと以前から存在している
   Speakable Items (音声認識) 機能で今は Accessibility システム環境設定パ
   ネルにある。)

   音声認識について理解しておくべき第一は、私たちが話すことをコンピュータ
   が理解している訳ではないという点だ。コンピュータは私たちの口から発する
   単語を把握することはできるかもしれないが、その意味や文脈を理解はしない。
   だからこそ、ディクテーションをする際には特殊なテクニックを用いてあなた
   が意味するところを伝達しなければならない。

   それに加えて、音声認識ソフトウェアは静かな環境で初めてその力を発揮する。
   余計な雑音のせいで、シュールリアリズムの詩のような文章ができあがること
   もあり得る。幸いにも、ノイズキャンセル機能付きマイクロフォンというテク
   ノロジーが背景の雑音をフィルター分けして、より純粋なオーディオの流れを
   あなたの Mac に届けることができる。そのお陰で、活気あるオフィスの中で
   も口述筆記が可能となるのだ。


**しゃべり始める** -- あなたがこれまで一度もディクテーションのソフトウェ
   アを使ったことがなくても、iOS と Mountain Lion に Apple が実装した方法
   の基本は極めて易しいものだと分かるだろう。

   iOS では、テキストをディクテーションするには、まずタイプ可能などこでで
   もタップしてオンスクリーンのキーボードを出す。スペースバーの左にあるマ
   イクボタンをタップしてからしゃべり始め、終わればもう一度マイクボタンを
   タップする。あるいは、マイクボタンをタップしてそのまま押さえ続け、しゃ
   べり終えれば指を離すということもできる。口述筆記されたテキストは挿入ポ
   イントのところに現われる。

<http://tidbits.com/resources/2012-07/Voice-dictation-iOS.png>

   Mountain Lion では、口述筆記のテキストを入れたい個所に挿入ポイントを置
   いてから、Fn (Function) キーを二度押しすればディクテーションが始まるの
   で、しゃべり始めればよい。(挿入ポイントがなければ、Mountain Lion はあ
   なたが Fn キーを二度押しするとビープ音を鳴らす。)iOS と同様、Fn キー
   をもう一度押せば Mountain Lion にあなたがしゃべり終えたことを伝えられ
   るし、あるいは呼び出す際に二度目の Fn キーをそのまま押さえ続けていた場
   合はしゃべり終えた時点で指を離せばよい。あるいはまた、画面に登場するディ
   クテーションバルーンの中の Done ボタンをクリックしてもよいが、手がキー
   ボード上にあればこの動きはあまり便利ではないだろう。最後に、Return キー
   を押せば、それがあなたの Mac に対してあなたがしゃべったことを処理せよ
   という指令になる。(二度押しするキーは、システム環境設定の Dictation
   & Speech パネルで変更できる。)

<http://tidbits.com/resources/2012-07/Voice-dictation-Mountain-Lion.png>


**ベスト 10 テクニック** -- より効率的かつ正しくディクテーションができる
   ようにするためのテクニックはたくさんある。iOS や Mountain Lion におけ
   る Apple のディクテーション機能については、なおさらそれらのテクニック
   が重要となる。Dragon Dictate などのソフトウェアとは違い、Apple の機能
   は音声入力した内容から学習することはないからだ。ベストな結果を得るには、
   次のようなルールに従うとよい:

1. しゃべるときはゆっくりと、むらなく、明瞭に話そう。テレビでニュースを
   読むニュースキャスターになった気持ちになろう。

2. 口に出す前に、何を話そうとしているのかを考えよう。話しながら口ごもれ
   ば口ごもるほど、ソフトウェアがあなたの話す言葉を把握するのが難しくなる。

3. 口述筆記はできるだけ _短い_ 文や表現に区切って話すべきだが、同時にそ
   れらの文や表現は一つ一つ _完結した_ ものになるようにすべきだ。このこと
   は Apple の音声入力機能では特に重要となる。Apple の音声入力機能は長い
   文章を処理するようにはデザインされておらず、一度に 30 秒から 40 秒程度
   ずつしか聞かないようにできているからだ。そうなった理由は、あなたがタッ
   プしたり Done ボタンをクリックしたりあるいは時間切れになったりすると、
   録音されたオーディオが遠隔サーバに送信され、そちらで処理され、それから
   テキストとして戻ってくるからだ。これとは対照的に、Dragon Dictate では
   すべての処理があなたの Mac 上で行なわれるので、あなたがちょっと言葉を
   止めると、テキストに処理され、それがタイプされ、それからあなたが続いて
   しゃべるのを待つ、という風にできる。

4. 大量に口述筆記をするつもりである場合、あるいは周囲に雑音の多い環境に
   いる場合は、独立のマイクロフォンを使う方が良い。iOS デバイスでも Mac
   でも内蔵のマイクロフォンはごく簡単な使用には十分だろうが、ノイズキャン
   セル機能がないので周囲に雑音が多ければうまく働かないかもしれない。ただ
   し、iPhone 4S や第三世代 iPad では、内蔵マイクがあなたの口の近くに来る
   ようにデバイスを持てば認識の精度は飛躍的に高まる。

5. 句読点などは言葉にして読む。例えば "comma"、"period"、"dollar sign"、
   "percent sign"、"degree sign" などという風に言う。[訳者注: 日本語の
   音声入力では「点」「感嘆符」などと言うようです。]改行を入れるには "new
   line" と言い、改行を二つ入れて空白行を作るには "new paragraph" と言う。

6. 所有を表わすアポストロフィは "apostrophe" という言葉にして読む。例え
   ば、"I am going to Ahab apostrophe s cabin period" と言えば "I am going
   to Ahab's cabin." となる。

7. 単語の綴りを言ったり、略語を言ったりする場合は、文字を一つ一つ個別に、
   ゆっくりと言おう。Apple の音声入力機能はすべてを大文字にしたがる傾向が
   ある。また、余計な空白が入らないようにするためには、すべての文字を同じ
   調子で読むとうまく行くかもしれない。Dragon Dictate を使っている場合は、
   プログラムがスペリングモードを備えているので、そのモードを有効にすれば
   プログラムに文字単位で聞かせることができる。

8. iOS では、頭文字を大文字にしたい単語の前で "cap" と言えばそうなる。例
   えば、"I'm going to buy some clothes at cap the cap gap" と言えば文の
   終わりが "The Gap" となる。奇妙なことに、似たような遠隔サーバを使って
   いる(認識コードは全く同じではないかもしれないが)にもかかわらず、この
   "cap" を付けるテクニックは Mountain Lion では働かない。Apple にはぜひ
   バックエンドを調整してこの種のやり方で好きなところを大文字にできるよう
   にして欲しいものだ。

9. Dragon Dictate とは違い、iOS や Mountain Lion のディクテーション機能
   では間違いを音声で訂正することができない。だから、もしも一つの文に誤り
   があれば、キーボードで訂正するか、あるいは単に削除してもう一度やり直す
   かしかない。

10. こまめに水分を飲もう。口や喉が渇くと、あなたの声は違って聞こえるよう
   になる。すると、ソフトウェアがあなたの言うことを正確に文字にするのが困
   難になってしまう。

11. もう一つボーナスヒントがある。電子メールを口述筆記していて、何か顔文
   字を入れたいと思ったら、"smiley" と言えば :-) となり、"winky" と言えば
   ;-) となり、"frowny" と言えば :-( となる。また、それぞれの単語の後に
   "face" を追加しても同じ結果となる。興味深いことに、例えば Safari 6 の
   アドレスフィールドの中や、Finder の検索フィールドの中などにいる場合は、
   これらのショートカットは顔文字に変換されず、言った通りの単語が入力され
   てしまう。


**音声入力はあなたの役に立つか?** -- iOS や Mountain Lion に付いている
   Apple の音声入力(ディクテーション)機能に奇跡を期待してはいけない。練
   習を重ねれば、例えばインスタントメッセージ、短い電子メールメッセージ、
   tweet その他の短いテキストに便利に使えるようになるだろう。けれども、も
   しもあなたがもっと長い文章を口述筆記したいのならば、Dragon Dictate の
   ような専用の音声認識ソフトウェアが必要となる。こちらならばあなたの話す
   パターンを学習するし、変換の間違いをしてもあなたが訂正できる。Nuance
   からは専門用語のボキャブラリーが組み込まれたソフトウェア、MacSpeech
   Dictate Legal と MacSpeech Dictate Medical も出されている。それを使え
   ば弁護士や医者がずっと楽に口述筆記できるようになる。

<http://www.nuance.com/for-individuals/by-product/dragon-for-mac/mac-speech-dictate-legal/>
<http://www.nuance.com/for-individuals/by-product/dragon-for-mac/macspeech-dictate-medical/>

   音声認識は奇跡のように見えることもある。うまく使いこなせば、毎分 40 語
   から 50 語程度の速度でタイプできる文章を口述筆記なら同じ時間でその二倍
   の分量がこなせるかもしれない。でもそうなるまでには相当量の努力が双方の
   側で必要となる。つまり、あなたは最善の結果を生む口述筆記のテクニックを
   身に付けなければならないし、(Dragon Dictate を使っているならば)ソフ
   トウェアの方も十分に訓練してあなた独自の話し方を学習し認識できるまでに
   育てることも必要となる。でも、ほとんどのテキストを音声で入力するという
   世界にちょっとだけ飛び込んでみたいと思っているあなたなら、まずは Apple
   の iOS や Mountain Lion のディクテーション機能を試してみてから、それで
   時間の節約になると分かったら Dragon Dictate を使ってみるのがよいだろう。


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Mountain Lion は AppleScript のルールをどう変更したか
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     文: Shane Stanley: <sstanley @ myriad-com.com.au>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13135>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   AppleScript はもう 20 年間近くも存在しており、プログラマーではない多く
   の人たちに働きかけて、彼らが自らスクリプトを書いていろいろなアプリケー
   ションを自動化できるようにしてきたことは疑いないところだが、それでも
   AppleScript には AppleScript 独自の奇妙な点が多くある。中でも最も注目
   すべき奇妙さの一つは、他の大多数のスクリプト言語とは違い、AppleScript
   のスクリプトファイルが単なるテキストのみからは成っていないという点だ。
   AppleScript のスクリプトが保存されるためには、それをスクリプトファイル
   として保存するにせよ独立動作のアプリケーションとして保存するにせよ、ま
   ず _最初に_ スクリプトをコンパイルしてからでなければ保存しない。(例え
   ばシンタックスエラーなどが原因でコンパイルできない AppleScript スクリ
   プトは、テキストとして書き出すことは可能だが、スクリプトファイルとして
   保存することはできない。)OS X 10.8 Mountain Lion においても従来と同じ
   スクリプトファイルのフォーマットが使われるが、でもそれと同時に、ルール
   が完全に変わってしまった。スクリプトやアプリケーションが、未コンパイル
   の状態のままで保存 _できる_ ようになったのだ。これは些細な変更だが、そ
   れと同時に極めて大きな変更だとも言える。

   詳しいことを検討する前に、Mountain Lion がなぜこんな変更をするのかと考
   えてみるのも意味あることだろう。あるいは、今なぜこの変更をするのかとい
   う方が適切な問かもしれない。その答は、Mac OS X の内部にある。実際には
   10.7 Lion で導入された機能、オートセーブだ。Lion ではまだそうなってい
   なかったが、Mountain Lion 版の AppleScript Editor はオートセーブ機能と
   バージョン機能をサポートするようになった。

   オートセーブ機能について考えてみれば、ユーザー以外の何かが保存の命令を
   するようになるということは、そのアイデア自体、旧来のモデル、すなわちス
   クリプトを最初にコンパイルしてからでなければ保存できないという方式とは
   合わないことが明らかだろう。この難問に対処するために、Apple としてはい
   くつか選択肢があった。書類がコンパイルされた際にのみオートセーブを始め
   るか、何か新たなスクリプト保存フォーマットを作り出すか、あるいは既存の
   ファイルと後方互換な新しい方法を編み出すかだ。Apple のエンジニアたちは、
   この第三の選択肢を選んだ。

   AppleScript Editor は、スクリプトを四つのフォーマットで保存できる:

* .applescript、これは単なるテキストであり、事実上 MacRoman から UTF-8
   へと進化を果たしている。
* .scpt、これはコンパイルされたスクリプトのフォーマットだ。
* .scptd、これは .scpt ファイルをファイルパッケージに保存したものだ。
* .app、これは .scpt ファイルをアプリケーションシェルに保存したものだ。

   まず .app フォーマットについて見てみよう。これは標準的な Cocoa アプリ
   ケーションだ。これは一つのファイルであるかのように見えるフォルダであっ
   て、その中に一連のサブフォルダとファイルを特定の決まりに従って含む。
   AppleScript アプリケーションはコンパイル済みのスクリプトを main.scpt
   という名前のファイルに、Contents/Resources/Scripts/ の中に保存する。こ
   のアプリケーションをユーザーが起動すると、そのファイルがロードされ、そ
   のハンドラが呼び出され、動作が済めばそのコンテンツが同じファイルにまた
   保存される。

   明らかに、もしもこの main.scpt ファイルがコンパイル済みのコードでなけ
   れば、このアプリケーションは走ることができない。この問題を回避するため、
   Apple はちょっとしたデジタルな手品を使うことにした。AppleScript Editor
   で作業中に変更を保存するとなった際、もしもスクリプトがコンパイル可能な
   らば、コンパイルしたものが従来と同様に main.scpt ファイルに保存される。
   もしもシンタックスエラーやその他の問題が起こってコンパイルができなけれ
   ば、たった一行の文がコンパイル結果として代わりに main.scpt に保存され
   る。その文とは、次のようなものだ:

       error "This script contains uncompiled changes and cannot be run."

   もしもあなたがそのような .app ベースのスクリプトを走らせようとすれば、
   上記のエラーを含んだコンパイル済みスクリプトが実行されるので、そのエラー
   が発生し、ダイアログにそのエラーが表示される。だから、少なくともそのア
   プリケーションは走るし、適切なフィードバックを開発者に提供する。

   でも、そのスクリプトの本当のコードはどうなったのか? コンパイルはでき
   ないので、AppleScript Editor はその代わりにそのコードを .rtf フォーマッ
   トで別のファイルに保存する。そのファイルは main.rtf という名前で、これ
   は main.scpt があるのと同じフォルダに置かれる。これは、その書類がコン
   パイルできない場合にのみ保存される。だから、Mountain Lion の AppleScript
   Editor が .app ファイルを編集しようと開いた場合、まず最初に main.rtf
   ファイルが存在しているかどうかをチェックする。もしもそのファイルが存在
   すれば AppleScript Editor は main.rtf の内容をソースコードとしてロード
   し、もしも存在しなければ従来通りに main.scpt のコンパイルを解く。

   以上のことはすべて、スクリプトを走らせたい人たちが自分が目にしたエラー
   メッセージの意味を理解し、かつ、コンパイルを解かれたスクリプトを編集し
   たい人々の誰もが Mountain Lion の下で AppleScript Editor を走らせてい
   る限り、問題なく働く。けれども、もしもあなたが Mountain Lion よりも前
   の Mac OS X を走らせていれば、あるいはコマンドラインで osadecompile を
   使っていれば、状況はちょっと複雑なことになる。たくさんのコードが並んで
   いるのを期待しつつファイルを開いたらたった一行のエラー文しかなくて驚か
   されるかもしれない。それに、前バージョンのソースを AppleScript Editor
   にコピーすれば、一つの .app ファイルの内部に二つのバージョンのコードが
   あるように見えるかもしれない。どのスクリプトエディタを使ってそれを開い
   たか、それをどのバージョンの Mac OS X の下で開いたかによってどちらが見
   えるかが変わってくるだろう。

   幸いにも、あなたがこの問題について知っている限り、回避できる方法はある。
   例えば、Finder の中で .app パッケージを Control-クリックして「パッケー
   ジの内容を表示」を選び、階層を下がって main.rtf を見つけ、それをテキス
   トエディタで開いてから、コードをコピーして AppleScript Editor の中にペー
   ストすることができる。

   スクリプトパッケージ、つまり .scptd ファイルも、同じ手順を用いていて、
   解決策も同じだ。もしも何か問題が起これば、main.rtf ファイルさえ開けば
   本当のコードはそこにある。

   重要なのは、もしもあなたがスクリプトパッケージの中の main.rtf ファイル
   を直接開いて、そのソースをコピーして Mountain Lion より前のバージョン
   の AppleScript Editor の中へ持ち込んだなら、忘れずに main.rtf ファイル
   を削除しておかなければならないということだ。そうしなければ、そのファイ
   ルを Mountain Lion の AppleScript Editor で開いた際にファイルが違った
   コードを表示することになり、いずれは破滅的な結果になりかねない。

   通常のスクリプトファイル、つまり .scpt という拡張子の付いたファイルは、
   パッケージではなく単一のファイルなので、Apple はちょっと違ったやり方で
   問題を回避しなければならなかった。この場合、スクリプトがコンパイル不可
   能ならば .scpt ファイルは同じエラー文を含むことになり、実際のソースは
   リソースフォークに RTF リソースとして含まれている。(古参のスクリプト
   使いなら、AppleScript の最初のスクリプトファイルのフォーマットがリソー
   スフォークに依存していたことを覚えているだろう。当時データフォークのみ
   と呼ばれたものが主流となるにつれてリソースフォークは影が薄くなったが、
   今日でも Finder の "Compiled OSA Script (data-fork)" という表示にその
   名残りが残っている。そうしたファイルにリソースフォークが含まれている可
   能性があることはさておいての話だが。)

   ここでも、その RTF リソースは保存時にスクリプトがコンパイルできなかっ
   た場合にのみ作成され、Mountain Lion の AppleScript Editor は .scpt ファ
   イルを開く際最初にそのリソースを探す。同じように、古いバージョンの
   AppleScript Editor や他のエディタはこのリソースを探すべきだということ
   を知らないので、一行のエラー文だけを表示する。けれどもここでは、解決策
   はパッケージの中でファイルを探すという単純なものではない。リソースフォー
   ク(Mac OS X では実際には別個の不可視ファイルだ)からリソースを読み出
   すのはもっと複雑だからだ。幸いにも簡単な解決策があって、すぐ後で述べる。

   古いバージョンのスクリプトエディタ以外にも、リソースフォークを削除する
   ユーティリティとか、異質なフォーマットのファイルサーバでリソースフォー
   クを正しく扱えないものとかに注意する必要がある。コンパイルされていない
   スクリプトファイルについては、リソースフォークを削除するのはそのファイ
   ルをゴミ箱に放り込んでゴミ箱を空にするのと実質的に同じだからだ。

   では、このような変更を受けた以上、問題の発生を最小限に抑えるためにスク
   リプト使いたちは何をすべきだろうか? もしもあなたが Mountain Lion で
   AppleScript Editor を使っているなら、まずはこの問題の存在をしっかり頭
   に入れておく必要がある。もしもあなたがただ既存のスクリプトをいろいろ試
   してみて、それが変更されてしまうことが心配なだけなら、常にコードのコピー
   で作業を始めるようにし、何度も使って問題なく動作していることに確信が持
   てた場合にのみ元のファイルを置き換えて保存するようにすればよい。

   また、保存用のファイルと配備用のファイルとを完全に切り分けて、ソースは
   すべて .applescript ファイルに保存するようにすることもできる。そういう
   ファイルは AppleScript Editor の中では実行できるが他ではできない。この
   やり方は、長らく推奨されてこなかった。もっともあまり強くそう言われた訳
   でもなかったし、否定する根拠も主として理論的なものであった。また、Xcode
   で AppleScriptObjC を使う場合はこのやり方が普通の習慣であった。このや
   り方は、ソースコントロールシステムとの相性が良い。

   おそらくその次のステップは、配備用には実行専用バージョンのスクリプトの
   みを使うようにすることだろう。Mountain Lion では、AppleScript Editor
   は今回から Export コマンドを持ち、ファイルを実行専用に保存するにはこの
   コマンドを使うのが唯一の方法となる。また、このコマンドはまずスクリプト
   のコンパイルを試みてから保存する。

   もちろん、スクリプトをたくさん使う人ならば、AppleScript Editor を捨て
   去って、Late Night Software から $199 で出ている Script Debugger など
   本格的なツールを使った方が楽だろう。現在のところ Script Debugger 5.0
   はオートセーブ機能に対応していない。また、対応していなくても別に問題で
   はないと論ずる人たちもいる。ただ、コンパイルされていないファイルを正し
   く認識し開くことのできるバージョンが間もなく登場する予定だ。

<http://www.latenightsw.com/>

   私の作った AppleScriptObjC Explorer を使っている人たちは、必ずその最新
   バージョンを使うようにして頂きたい。最新バージョンならば隠れたソースも
   正しく扱うことができる。

<http://www.macosxautomation.com/applescript/apps/explorer.html>

   古いバージョンの Mac OS X を走らせている人たち、あるいは他のスクリプト
   エディタを使っている人たちで、Mountain Lion ユーザーからファイルを受け
   取る可能性がある人たちのために、私は Read My Scripts という無料のユー
   ティリティを書いた。これは、コンパイルされていないスクリプトファイルか
   らコードを抽出するためのものだ。これはシンプルなドラッグ&ドロップのア
   プリケーションで、正しいソースをコメントアウトした状態で含み、main.rtf
   ファイルや RTF リソースを削除した状態で、新たなスクリプトファイルを保
   存する。10.5 Leopard まで遡ったシステムで動作するはずだ。

<http://www.macosxautomation.com/applescript/apps/readmyscripts.html>

   [Shane Stanley は長年来の AppleScript ユーザーであり、コンサルタントか
   つトレーナーでもある。彼はまた "AppleScriptObjC Explored" の著者でもあ
   り、AppleScript 関係のユーティリティ AppleScriptObjC Explorer、ASObjC
   Runner、Read My Scripts の開発者でもある。]

<http://www.macosxautomation.com/applescript/apps/>
<http://www.macosxautomation.com/applescript/apps/explorer.html>
<http://www.macosxautomation.com/applescript/apps/runner.html>
<http://www.macosxautomation.com/applescript/apps/readmyscripts.html>


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   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13135>


TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 8 月 6 日
----------------------------------------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13185>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**MacBook Pro Retina SMC Update 1.0** -- Apple が Retina ディスプレイモ
   デルの MacBook Pro 用に System Management Controller (SMC) アップデー
   トを出した。Mac OS X 10.7.4 Lion を走らせているユーザーのために、スリー
   プやスリープ解除に関するいくつかの問題点を解決している。さらに、最近
   MacBook Air 機種に対して出された SMC アップデートと同様(2012 年 7 月
   27 日の記事“MacBook Air SMC Update 1.5 および 1.6”参照)今回の SMC
   アップデートも 10.8 Mountain Lion を走らせている際の Power Nap をサポー
   トできるようにしている。(無料、530 KB)

<http://support.apple.com/kb/DL1559>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1559?viewlocale=ja_JP>
   "MacBook Pro Retina SMC Update v1.0"
<http://tidbits.com/article/13157>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1136.html#lnk7>
   "MacBook Air SMC Update 1.5 および 1.6"

   MacBook Pro Retina SMC Update 1.0 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13183#comments>


**Coda 2.0.2** -- Panic がウェブサイト開発ツール Coda のバージョン 2.0.2
   をリリースした。その修正点と改善点のリストの長さはドストエフスキー級だ。
   注目すべきものをいくつか挙げると、今回のアップデートでシンタックスハイ
   ライトツールの速度と挙動が「大幅に」改善され、Preview でのコンテクスト
   メニューに Jump to Style 項目が追加され、Find in File を使ってより手軽
   に開いたフォルダを検索できるようになり、Coda のスペルチェッカーの動作
   が信頼性を増した。さらに、Mac App Store から入手したバージョンで新設の
   Unlock Coda メニュー項目を使って Direct バージョンのロックを外すことが
   できるようになった。(ただしこの記事の執筆時点で Mac App Store はまだ
   バージョン 2.0.2 に追い付いていない。)Coda 2.0.2 における 100 件以上
   の変更点の完全なリストは、ぜひリリースノートでお読み頂きたい。(新規購
   入 $99、1.0 からのアップグレードは $75、無料アップデート、48.8 MB)

<http://www.panic.com/coda/>
<http://itunes.apple.com/us/app/coda-2/id499340368?mt=12>
   (日本語)<http://itunes.apple.com/jp/app/coda-2/id499340368?mt=12>
   "Mac App Store - Coda 2"
<http://panic.com/coda/releasenotes.html>

   Coda 2.0.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13182#comments>


**Audio Hijack Pro 2.10.5** -- Rogue Amoeba が Audio Hijack Pro 2.10.5
   をリリースした。OS X 10.8 Mountain Lion の Safari、QuickTime Player、
   FaceTime、それに Messages で、Instant On コンポーネント(これもバージョ
   ン 6.0.1 にアップデートされた)を使う必要なしにオーディオのキャプチャ
   ができるようになった。さらに、今回のアップデートでは libFLAC ライブラ
   リのカスタムインストールに関係したクラッシュが修正され、Factory Reset
   機能が Mountain Lion の下でも正しく働くようになり、Gatekeeper との互換
   性も追加された。(新規購入 $32、TidBITS 会員には 15 パーセント割引、無
   料アップデート、5.5 MB、リリースノート)

<http://www.rogueamoeba.com/audiohijackpro/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.rogueamoeba.com/audiohijackpro/releasenotes.php>

   Audio Hijack Pro 2.10.5 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13177#comments>


**Airfoil 4.7.2** -- 最近リリースされた Audio Hijack Pro 2.10.5 と同様、
   Rogue Amoeba の Airfoil 4.7.2 も OS X 10.8 Mountain Lion の Safari、
   QuickTime Player、FaceTime、Messages で Instant On コンポーネントを使
   う必要なくオーディオのキャプチャができるようにアップデートされた。この
   アップデートではまた一部のサードパーティ AirPlay ハードウェアで音量コ
   ントロールが働かなかった問題点を修正し、Airfoil Video Player のメニュー
   項目 Enter Full Screen が 10.7 Lion でも正しく動作するようにし、Retina
   ディスプレイモデル MacBook Pro に関するいくつかの修正(例えば、Netflix
   のフルスクリーンモードが動作するようになり、Welcome ウィンドウのサイズ
   が直った)を施している。さらに、このリリースでは Source リストにアプリ
   ケーションが二度登場することをなくし、また Gatekeeper と互換になった。
   (新規購入 $25、TidBITS 会員には 15 パーセント割引、無料アップデート、
   9.6 MB、リリースノート)

<http://tidbits.com/article/13177>
<http://rogueamoeba.com/airfoil/mac/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.rogueamoeba.com/airfoil/mac/releasenotes.php>

   Airfoil 4.7.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13178#comments>


**TinkerTool 4.9** -- Marcel Bresink が TinkerTool 4.9 をリリースし、シ
   ステム内部の設定をカスタマイズできるようにするこのユーティリティを OS
   X 10.8 Mountain Lion に対応するようアップデートした。この新リリースで
   はまた Mountain Lion と 10.7 Lion の双方でスクロールが表示の端を超えた
   場合に起こる rubber band effect (輪ゴム効果) を無効にする設定を追加し、
   Mountain Lion と Lion で使われていないアプリケーションが自動的に終了さ
   せられるのを防ぐ設定(Matt Neuburg の記事“Mountain Lion は (依然とし
   て) Quitter”(2012 年 8 月 2 日) に詳しい解説がある)を追加し、Finder
   を使って TinkerTool のアイコンを取り替えることができるようにした。(無
   料、1.8 MB、リリースノート)

<http://www.bresink.com/osx/TinkerTool.html>
<http://tidbits.com/article/13174>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1137.html#lnk2>
   "Mountain Lion は (依然として) Quitter"
<http://www.bresink.com/osx/0TinkerTool/history.html>

   TinkerTool 4.9 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13176#comments>


**PDFpen と PDFpenPro 5.8.5** -- Smile が PDFpen と PDFpenPro の双方をバー
   ジョン 5.8.5 にアップデートし、OS X 10.8 Mountain Lion との互換性を追
   加した。また、いずれのリリースも 10.7 Lion を走らせている場合のスキャ
   ンの問題点を修正するとともに、低解像度で再サンプリングした際に保存する
   ファイルが大きくなってしまう問題点も修正している。いずれのアップデート
   にも、詳細は不明だが多数のマイナーな修正や改善が施されている。(新規購
   入 $59.95/$99.95、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、
   40.7/41 MB)

<http://www.smilesoftware.com/PDFpen/>
<http://www.smilesoftware.com/PDFpenPro/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>

   PDFpen と PDFpenPro 5.8.5 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13172#comments>


**Voila 3.2 と Boom 1.5** -- Global Delight が、同社のスクリーンキャプチャ
   用アプリ Voila と音量ブースターアプリ Boom にマイナーなアップデートを
   リリースし、OS X 10.8 Mountain Lion との互換性を追加した。Voila 3.2 に
   は Mountain Lion でログイン時に起動するオプションが追加され、また種々
   のスクリーンキャプチャタイプやファイル共有に関係したバグ修正もいくつか
   施された。同様に、Boom 1.5 にもログイン時起動のオプションが追加され、
   また通知センターにも対応してファイルのブースト化通知を表示できるように
   した。Global Delight のブログ記事によれば、いずれのアプリも「Retina 対
   応」はまだで、その作業は同社の to-do リスト上にあるという。また、Voila
   と Boom はいずれも Mac App Store から入手できるけれども、この記事の執
   筆時点ではまだ現行バージョンになっておらず、近日中にそうなると思われる。
   (Voila は $24.99、Boom は $5.99、無料アップデート、5.1/8.3 MB)

<http://www.globaldelight.com/voila/>
<http://www.globaldelight.com/boom/>
<http://www.globaldelight.com/blog/2012/07/boom-and-voila-compatible-with-os-x-mountain-lion/>
<http://itunes.apple.com/us/app/voila-powerful-screen-capture/id407741870?mt=12>
<http://itunes.apple.com/us/app/boom/id415312377?mt=12>

   Voila 3.2 と Boom 1.5 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13171#comments>


ExtraBITS、2012 年 8 月 6 日
----------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13184>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   今週の ExtraBITS には盗人たちの影が見え隠れする。David Pogue の iPhone
   が盗まれてその後取り戻され、何者かが Apple のカスタマーサービスを説き
   伏せて Gizmodo ライター Mat Honan の iCloud アカウント情報を手に入れて
   しまった。今週号ではまた、人気ある電子メールクライアント Sparrow を巡
   る予想収益額に関する記事や、電子ブックについて Michael Cohen にインタ
   ビューした TUAW の記事、それに Hulu Plus が Apple TV に登場するという
   話もある。


**David Pogue の iPhone が盗まれて戻る** -- New York Times のコラムニス
   ト David Pogue の iPhone が、フィラデルフィアでのテレビ撮影からの帰途、
   Amtrak の列車の中でなくなってしまった。Find My iPhone 機能による位置の
   報告が始まり彼がなくしたことを tweet したとたん、この話はまるでウイル
   スのごとく広まり、Gizmodo は頻繁にアップデート情報とその iPhone がある
   家の写真を公開した。その日のうちに警察がその iPhone を確保したが、緊張
   高まる人質事件と盗人たちとの銃撃戦を期待していた人たちにはがっかりの結
   果となった。その iPhone は、裏庭の草の中に落ちているところを見つかった
   のだった。まあ、メジャーな大新聞に記事を書き 140 万人の Twitter フォロ
   ワーを持つような人物でなければ、こんなにうまく行く話ではないと思うが。

<http://pogue.blogs.nytimes.com/2012/08/02/where-is-david-pogues-phone/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13181#comments>


**Gizmodo ライターの iCloud アカウントがハックされる** -- Gizmodo の Mat
   Honan はもう何年もの間 7 文字のパスワードを使っていたことを認めたが、
   ある悪漢が彼の iCloud アカウントにアクセスを得て、彼のすべての iOS デ
   バイスと MacBook を遠隔ワイプ (消去) し、彼の Twitter アカウントを乗っ
   取ることができたのは、その弱点のせいではなかった。Honan によれば、その
   ハッカーはソーシャルエンジニアリングのテクニックを用いて Apple のカス
   タマーサービスの係員を騙し情報を明かさせたのだという。これは非常に気掛
   かりなレポートなので、もっと詳しいことが分かり次第アップデートをお知ら
   せしたいと思う。

<http://gizmodo.com/5931931/hackers-got-into-honans-icloud-account-with-deception-not-brute-force>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13180#comments>


**炭鉱の中の Sparrow (スズメ)** -- iOS アプリの開発者、App Cubby の David
   Barnard が、電子メールクライアント Sparrow の背後にある売上数予測につ
   いて興味深い見解を述べ、App Store での価格が安過ぎることにより今日では
   開発を続けるために必要な資金を稼ぐことが極めて困難になってしまったと語
   る。もっと良いやり方は? 自分の会社を売ることだ。(2012 年 7 月 21 日
   の記事“Sparrow、Google に買収される”参照。)

<http://appcubby.com/blog/the-sparrow-problem/>
<http://tidbits.com/article/13136>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1135.html#lnk0>
   "Sparrow、Google に買収される"

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13179#comments>


**TUAW、Michael Cohen に iBooks Author についてインタビュー** -- TUAW の
   Erica Sadun が、我らが Michael E. Cohen にインタビューし、電子ブックの
   世界における彼の長い履歴について、また iBooks Author に対する彼の意見
   について語り合う。このプログラムを題材に最近彼がリリースした電子ブック
   "Take Control of iBooks Author" が基になる。Michael には素晴らしい物語
   がたくさんあり、そのうちいくつかがこのインタビューに登場する。

<http://www.tuaw.com/2012/07/31/ibook-lessons-take-control-of-ibooks-author/>
<http://www.takecontrolbooks.com/ibooks-author?pt=TB1137>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13175#comments>


**Hulu Plus が Apple TV に** -- Apple TV の提供するビデオコンテンツの選
   択肢はつい最近広がったばかりだが、それは Hulu Plus 購読サービスが加わっ
   たお陰だ。月額 $7.99 で「何百社ものコンテンツパートナーによる現在およ
   びクラシックのテレビ番組がオンデマンドで」ストリーミング受信できる。
   Apple TV の競合製品である Roku やスマート TV なども以前から Hulu に対
   応しているので、Apple TV としては出遅れ気味だが、それはおそらく Apple
   が iTunes Store の売上げを食われるのを望まなかったか、あるいは Hulu が
   購読料金の一部を Apple に持って行かれるのを望まなかったか、そういった
   理由からだろう。どうやら、今回 Apple と Hulu は、お互いに有益な合意に
   達することができたものと見受けられる。

<http://blog.hulu.com/2012/07/31/hulu-plus-arrives-on-apple-tv/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13155#comments>


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