TidBITS#1147 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2012年 10月 26日 (金) 03:35:46 EDT


TidBITS#1147/22-Oct-2012
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     英語版: <http://tidbits.com/issue/1147>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1147.html>


   今週火曜日に予定されている Apple の発表に備えつつ(出てくるのははたし
   て iPad mini か? 超コンパクトな iCar か? それとも床磨きワックスか?)
   この号ではたくさんの素晴らしい記事をお届けしたい。Adam Engst は来たる
   べき MacTech Conference 2012 (ディズニーアニメーションスタジオの舞台裏
   訪問ツアーもある) について伝え、Tonya Engst は Mountain Lion における
   AirPlay の新機能を掘り下げて解説し、Jeff Carlson は iOS 6 における写真
   関係の新機能のすべてを概観する。それから Michael Cohen はマニア精神を
   存分に発揮して、Mac OS X と iOS における Apple Mail が完全に異なった方
   法で新着電子メールメッセージをあなたに通知すると説明する。さて、明日の
   火曜日 (2012 年 10 月 23 日) は、ぜひ TidBITS ウェブサイトをチェックし
   て、Apple の発表についての私たちの記事をお読み頂きたい!

記事:
     Apple、2012 年 10 月 23 日のイベントで小型の iPad を発表か?
     MacTech Conference 2012 が心の扉を開く
     Mountain Lion の AirPlay を使う
     電子メールを Push 通知する Apple Mail は IDLE どころじゃない
     iOS 6 の写真関係新機能を探訪する
     ExtraBITS、2012 年 10 月 22 日


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Apple、2012 年 10 月 23 日のイベントで小型の iPad を発表か?
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     文: Jeff Carlson: <jeffc @ tidbits.com>, @jeffcarlson
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13343>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   今年の残りももうあとほんの少しとなり、早くもホリデーシーズンが間近に迫っ
   てきた。それはただ、あちこちの店で飾り付けが早め早めに始まっているとい
   うだけのことではない。Apple をはじめとする会社も、人々にプレゼントとし
   て大量に買ってもらえるように、それに向いた製品をリリースする必要がある
   のだ。カレンダーに最後の追い込みをかけた製品が iPhone であった去年とは
   違い、今年の Apple は既に済んだ iPhone 5 リリースを追いかけるフォロー
   アップとして 2012 年 10 月 23 日にメディアイベントを開くことになってお
   り、そこではおそらく小型になった "iPad mini" が発表されるだろうと期待
   されている。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/ipad_mini_invite.png>

   私たち TidBITS では噂に焦点を絞ることはしない。けれどもここ数週間、新
   型の iPad 機種に関するひそひそ話はもはや無視できないほどに広がっている。
   私の予想では、7 インチか 8 インチの iPad で、Amazon の Kindle 各機種や
   大多数の Android タブレットなどといったデバイスと競合できるようなもの
   が出てくるのではないかと思う。その強みは、軽量のデザインと、Apple によ
   るアプリとメディアのエコシステムだ。他の噂としては、Mac mini の改訂や、
   ひょっとしたら Retina ディスプレイを搭載した 13 インチ MacBook Pro が
   出るのではないかという声もある。

   火曜日になれば、確かなことが分かるだろう。私は飛行機で旅行してイベント
   に行き、実際に見てみた印象を報告したいと思っている。他の TidBITS スタッ
   フたちも、さまざまのライブブログをフォローしたり、ニュースが判明し次第
   記事を書いたりすることになっている。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13343#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13343>


MacTech Conference 2012 が心の扉を開く
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13346>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   もしもあなたが来年の MacTech Conference 2013 (2013 年 11 月 6 日から
   2013 年 11 月 8 日まで) に参加する許可をもらおうとしているところなら、
   この記事をあなたの上司に見せてはいけない。端的に言ってしまえば、来年も
   今年のようなカンファレンスになるのなら、経理課の連中があなたが提出した
   ロサンゼルスへの旅行申請書を偏見の目で見てしまうかもしれない。いや、誤
   解しないで頂きたいが、もしもあなたが IT 部局にいるか、あるいはあなたが
   Mac か iOS のソフトウェア開発者なら、このカンファレンスに参加する毎日
   は、上質の専門的講演や、このコミュニティーの数多くのエキスパートの面々
   で満ち満ちた素晴らしいものとなるだろう。

<http://www.mactech.com/conference/>

   今回の MacTech Conference 2012 (2012 年 10 月 17 日から 2012 年 10 月
   19 日まで) が、私が参加したことのある他のどのカンファレンスとも違って
   いたのは、毎夜のエンターテインメントだった。一番注目すべきは、夕食会の
   後に行なわれた Disney Animation Studios 訪問で、Disney のアニメーショ
   ン映画がどのように制作されるかについての舞台裏の話が聞けたり、公開予定
   の映画 "Wreck-It Ralph" のリリース前上映を楽しめたりした。これは出来合
   いのツアーではなくて、アニメーション制作で働いたり、絵コンテを描いたり、
   サーバ管理をしたり(会話から漏れ聞いた話では 1000 コアと 5 ペタバイト
   のディスクストレージがいつも回り続けているのだという!)といった実際の
   作業をしている人たちが Disney 従業員としてカンファレンス参加者たちのた
   めに一夜を割いておしゃべりをしてくれたのだった。写真撮影は禁止されてい
   たし、上映の前には一時的に携帯電話を没収されることになっていたので、私
   は大人のマナーとして自分の iPhone をホテルに置いたままで出かけた。そう、
   その夜はずっと、ポケットの中に iPhone の重みを感じられなくてもパニック
   になる必要はないのだと私はひっきりなしに自分に言い聞かせていたのだった。
   そうそうそれから、1980 年代のビデオゲームが懐かしく思い出せる人ならば、
   ぜひとも "Wreck-It Ralph" を観に行くべきだ。たとえ Disney Animation 社
   の IT ディレクターから紹介の説明を受けられなくとも、間違いなく楽しめる
   だろう。私の友人 Andy Ihnatko が、その博識なポップカルチャーの記憶を駆
   使しつつ、その一夜の体験を見事に描き出した記事を書いている。

<http://disney.go.com/wreck-it-ralph/>
<http://ihnatko.com/2012/10/18/last-night-i-saw-john-lasseters-desk-and-wreck-it-ralph/>

   二日目の夕食会の後には、よりくだけた催しがあった。カンファレンス参加者
   たちが皆打ち揃って、散策しつつ丘を登り、Universal City の Jillian's で
   一夜を楽しんだのだった。この店での私はそれほど社交的ではなく、もっぱら
   Andy と二人でビリヤードをしたり古いビデオゲーム(素晴らしく抽象化され
   た Space Invaders や、オリジナルのキャビネットでプレイできる Asteroids
   と Donkey Kong など)を楽しんだりしていた。もっと大きなショウ、例えば
   Macworld Expo のようなところでは、Andy と一緒に時間を過ごす機会などほ
   とんどないからだ。

   でも、講演者たちや参加者たち全員で一緒くたに集まる機会しかなかったなど
   ということはない。今回の MacTech Conference には食事が提供される機会が
   八回もあって、私は八回ともそれぞれ異なった人たちのグループと一緒の席に
   ついて、IT における人間関係のスキルの話題から、幼稚園や小学校の教育で
   iPad に取り組むことの重要さ、世界的な自転車競技やトライアスロンの選手
   たちの薬物使用の話題まで(Mac ユーザーたちから多趣味さを取れば何も残ら
   ない!)さまざまの話を議論し合った。それと同じくらい興味深くて価値ある
   ものとなったのが、セッションの合間に廊下のあちこちで交わした会話だ。

   要するに、今はなくなり惜しまれている MacHack や C4 カンファレンス(こ
   の両者は開発者たちのみに向けられたものであった)で実現されていたのと同
   じように、Neil Ticktin 率いる MacTech クルーは驚くべき努力を注ぎ込んで、
   出席者たちの間にコミュニティーの感覚が醸し出される、そんなイベントを組
   織することに成功したのだった。

   セッション自体については、私はあまり評価する資格がない。私は開発者でも
   ないし、IT 担当者でもないからだ。Ben Levy、Phil Goodman、Steve Leebove
   という面々が Apple の iPhone Configuration Utility、Apple Configurator、
   Profile Manager を OS X Server で使う方法を詳しく議論している最中に私
   が少々うとうとしていたことは白状しよう。でも私は Ben Waldie と Armin
   Briegel が中心となった IT Labs の議論は心ゆくまで楽しんだ。(彼らは親
   切にも、私が困っていた問題を解決するために Calendar 用のシンプルな
   AppleScript スクリプトを手早くこしらえてくれさえした。)また、Andy
   Ihnatko は開発者たちに向けて、エッジケースを無視することのないようにと
   強く勧める講演を鮮やかに語り、もしもある iOS アプリの開発者が対象ユー
   ザーとなる人たちのたとえ 1 パーセントでもそれをエッジケースだとして無
   視したとすればそれは顧客となる可能性のある何百万人もの人々を失うことに
   なるかもしれないと指摘した。真の意味でマニア向けの講演としては、NASA
   の Jet Propulsion Laboratory (ジェット推進研究所) の Sandy Krasner が、
   火星上の Curiosity との間で JPL がどのようにコミュニケーションしている
   のかについてあらゆる種類の技術的な詳細情報を明かしてくれた。私たちの大
   多数にとってその情報が実際に役に立つことはないかもしれないが、今日の世
   界の「ロケット科学」[訳者注: 最先端科学のこと]が実際にどんなことを
   含んでいるのかが垣間見えるという点でとても啓発的であった。そして最後に、
   私自身が主催したパネルディスカッション "Working with the Press" には
   Andy と、TUAW の Victor Agreda ならびに Kelly Guimont、9to5Mac の Seth
   Weintraub という面々が参加して、自らの作ったアプリを報道してもらいたい
   と思っている開発者たちのために素晴らしいアドバイスを持ち寄った。いつも
   と同じく、もう少し長い時間話を続けられたらと私は思った。

   私は今、帰途の空港の中でこの文章を書いている。私は、ぐったり疲れたと同
   時に、浮き浮きした気分でいる。なぜなら、カンファレンスの最中のさまざま
   な会話(それに加えて、カンファレンスの前と後に屈強なる TidBITS 保護者
   Michael Cohen と Matt Neuburg を訪問したこと)のお陰で、私の心はどんな
   TidBITS 記事を書こうか、どんな Take Control 電子ブックを作ろうか、その
   他私たちがこれから取り組めるかもしれないさまざまのアイデアの中を飛び回
   り続けているからだ。そう、これこそが、MacTech のようなカンファレンスの
   本当の価値だと思う。毎日の日課を離れて数日間、賢く興味深い人々と共に何
   かに没頭すれば、あらゆる種類の心の扉が大きく開かれる。それは、あなたが
   普段どんなことをして日々を過ごしているかとは関係なしに。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13346#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13346>


Mountain Lion の AirPlay を使う
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     文: Tonya Engst: <tonya @ tidbits.com>, @tonyaengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13345>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   2004 年に Apple が AirTunes を Mac に追加した時、この機能を使って "曲" を
   iTunes から "空間" を通してあなたのネットワーク上にあるどの AirTunes 対応
   の機器に送るのも朝飯前になった。とりわけケーブルを使ってステレオシステム
   に接続した AirPort Express に送るのは最も注目を浴びた。時が変わって、この
   機能の名前も変わり、2010 年には AirPlay となった。OS X 10.8 Mountain
   Lion のリリース前の機能に満ち溢れたモードでは、AirPlay はオーディオだけで
   なく、全スクリーンをより最新の iOS 機器 (iPad 2 とそれ以降、そして
   iPhone 4S、今やそれに加えて iPhone 5) から、第二そして第三世代の Apple
   TV 経由で AirPlay Mirroring と呼ばれる機能を使って出力できた。

   (機器間でオーディオをワイヤレスにもっと自由度を持って飛ばしたいという人の
   ためには、Rogue Amoeba の Airfoil が、如何なる AirPlay 対応の機器へ、或い
   は Mac OS X, iOS, Windows, 或いは Android 用の相棒の Airfoil Speakers ア
   プリが走る如何なる機器へもオーディオを送ることが出来る。基本的な詳細につ
   いては、もう古くはなっているが "Airfoil ホームオーディオをワイヤレスに鳴
   らす" 10 March 2008 参照)

<http://www.rogueamoeba.com/airfoil/>
<http://tidbits.com/article/9492>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-918.html#lnk3>
   "Airfoil ホームオーディオをワイヤレスに鳴らす"

   OS X 10.8 Mountain Lion のリリースと共に、Apple は AirPlay Mirroring を
   Mac にももたらし、これによりオーディオやビデオを iTunes 以外のソースから
   も AirPlay 経由で出力することが可能となった。具体的に言うと、今や
   AirPlay をシステムオーディオのためのあなたのデフォルトの音声出力先とし、
   そしてフルスクリーンを Apple TV に送ることが可能である。オーディオ出力は
   どの適合する AirPlay 対応の機器に対しても仕向けることが出来、Apple 自身の
   AirPort Express や Apple TV に加えてサードパーティのスピーカーシステムも
   使える。詳細については、この先を読み続けられたし、そして Apple の
   AirPlay を使うことに関するサポート記事を読むのも忘れない様に。

<http://support.apple.com/kb/HT4437>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT4437?viewlocale=ja_JP>
   "AirPlay の使用方法"

**オーディオをストリームする** -- あなたの Mountain Lion Mac からオーディ
   オをストリームするためには、System Preferences の Sound ペインにある
   Output ビューで望みの AirPlay 機器を選択するだけである。あなたの設定をテ
   ストするには、Finder で好みの音声ファイルを選択、そして Spacebar を押すと
   Quick Look 経由で再生が開始される。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/Sound-pref-pane.png>

   Sound 選択ペインにいる間に、"Show volume in menu bar" チェックボックスを、
   もしまだだったら、選択しておいた方が良いかもしれない。何故ならば - 一旦
   Sound アイコンが現れれば - それをメニューバーで Option クリックすることで、
   出力機器 (AirPlay 機器であるかないかに拘わらず) を選択出来る様になるから
   である。しかしながら、もし一台よりも多く AirPlay 機器を持っている場合、あ
   なたの Sound メニューには最も直近に選ばれた AirPlay 機器しか表示されない
   ことに注意する必要がある。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/Sound-menu.png>


**Mac のスクリーンをミラーする** -- この機能のお蔭で我が家では、我々の
   Apple TV/TV コンボを使っての楽しみと効用が加わった。我々はこれをグループ
   HTML 編集会議、ストレッチ体操のオンラインビデオを見ながらの体操、そして訪
   ねてきた家族と写真を iPhoto から直接共有することなどに使っている。

   (もっと細かいことを言うと、Mac の中には Mountain Lion は走らせられるが
   AirPlay Mirroring は使えないというものもある。これをやるには、iMac [Mid
   2011 かそれ以降], Mac mini [Mid 2011 かそれ以降], MacBook Air [Mid 2011
   かそれ以降], 或いは MacBook Pro [Early 2011 かそれ以降] が必要である。)

<http://support.apple.com/kb/HT5404>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT5404?viewlocale=ja_JP>
   "OS X Mountain Lion の AirPlay ミラーリングについて"

   AirPlay Mirroring を有効にするには、メニューバー上の AirPlay アイコンをク
   リックしそして Apple TV を選択する。もし AirPlay アイコンが見えなければ、
   Displays 設定ペインを開いて "Show mirroring options in the menu bar when
   available" を選択する。一旦ミラーリングを始めれば、Displays 設定ペインの
   Display ビューには更に多くのミラーリングオプションが見えてくる。それぞれ
   を試してみることで、あなたのミラーリング体験が良くなるかどうかが分かる。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/AirPort-menu.png>


**昔あった Display メニューバーメニューが無くて不自由?** -- Mountain
   Lion の AirPlay メニューバーメニューは Mac OS X の古いバージョンにあった
   Displays メニューバーに取って代わった。この変更を気に入らないという人達も
   いる。何故ならば、この人たちはある種のディスプレイ特性、例えば解像度の様
   な、をこの便利なメニューから簡単に切り替えられるのを好んだからである。そ
   うでないと、Displays 設定ペインから始めなければならない。幸いにして、
   Thorsten Karrer からの無料ユーティリティ Display Menu が手助けをしてくれ
   る。私はこれを実際の形で使ったことは無いが、私の二台モニター Mac の設定で
   は基本的に働く。

<https://itunes.apple.com/us/app/id549083868>
   (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/id549083868>
   "Mac App Store - Display Menu"
<http://tidbits.com/resources/2012-10/Display-Menu.png>


**AirPlay の将来** -- AirPlay に注意を払おう - 私は、これはちょっと見で見
   えるものよりももっと重要なものなのではないかと思う。要は、AirPlay は我々
   にオーディオとビデオを一つの機器から他へと出力先を変更させてくれる。これ
   は面白い可能性をもたらしてくれるかもしれない、とりわけ、入力方法が追加さ
   れた時には。ひょっとすると、将来バージョンの AirPlay ではあなたに iPhone
   のスクリーンと他の対話型ディスプレイを使って自由に動き回れる様にしてくれ
   るかもしれない、この Corning の "A Day Made of Glass" コンセプトビデオ
   (このリンクで 1:45 過ぎの辺り) に示されている様に。

<http://www.youtube.com/watch?v=6Cf7IL_eZ38&t=1m45s>


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13345#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13345>


電子メールを Push 通知する Apple Mail は IDLE どころじゃない
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     文: Michael E. Cohen: <mcohen @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13344>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   私たちのコンピュータの内部ではあまりにもたくさんのことが起こっているの
   で、時としてテクノロジーが魔法のように見えることもある。例えば、新たに
   電子メールメッセージが到着すれば、通知センターが私の Mac と iPad の両
   方でそれを知らせてくれる。こういったテクノロジーの魔法はあたりまえのよ
   うに毎日起こっているので、Joe Kissell が "Take Control of Apple Mail
   in Mountain Lion" に書き綴った素晴らしく役に立つ文章の編集を担当するよ
   りも以前の私はその魔法の内実についてあまり深く考えたことがなかったが、
   この本の原稿の欄外に書き込むコメントを使って Joe と私が交わした議論は
   私にとって非常に啓発的なものとなった。

<http://www.takecontrolbooks.com/mountain-lion-apple-mail?pt=TB1147>

   議論にのぼった点の一つが、OS X 10.8 Mountain Lion の通知センターと、メー
   ルに関する通知がどういう仕組みで働くのかという疑問だった。チェック中の
   原稿で私は彼が Mountain Lion の通知センターが iOS デバイスが使用するも
   のと同じ push サービスに接続するのだと解説しているところを読み、それか
   ら返ってきた原稿に付けられたコメントの中で Joe が、Mac 上の Apple Mail
   が従来のバージョンの Mac OS X では push サービスを利用していなかったし、
   さらに重要なのは Mountain Lion でも push サービスを利用していないこと
   だと書いているのを見て私は驚いた。それは二重の驚きだった。ちょうど私が
   彼のコメントを読んでいた最中に、私の Mac (10.7 Lion が走っている) だけ
   でなく、近くに置いてあった iPad からも、同時に新着メールを知らせるサウ
   ンドが鳴ったからだ。私の iPad が push サービスを利用していることを私は
   _知って_ いた。でもそれならば、私の Mac 上の Apple Mail は何を使って新
   着メールサウンドを同時に鳴らすことができたのだろうか? もちろん Mac の
   方では push 電子メール通知ではなかったのかもしれないが、それでも確かに
   iPad 上の push 電子メール通知と同じ挙動をしているように聞こえた!

   少々調べてみて、その疑問に対する答が判明した。Mac OS X の Apple Mail
   は、IMAP (Internet Message Access Protocol) 仕様の一つのオプション項目
   である IDLE コマンドを利用しているのだ。この答に私を素早く導いてくれた
   きっかけは、Mail の Account 環境設定の Advanced パネルにある "Use IDLE
   command if the server supports it" というオプションだった。私の iCloud
   電子メールアカウントについては、このオプションがデフォルトでチェックさ
   れていた。


**IMAP について背景を少々** -- IMAP は POP (Post Office Protocol) をもう
   一歩進めたものだ。POP はインターネットの深く暗い昔からずっと電子メール
   を働かせ続けてきたものであり、それと知って唖然とする人たちも多いけれど、
   今日でさえも多くの電子メールサービスで使われ続けているものだ。

   POP では、やって来るメッセージはメールサーバに届き、その後クライアント
   (つまりあなたの電子メールプログラム)がサーバから取り込んで、オプショ
   ンとしてそれをサーバから削除するまではずっとサーバに保管され続ける。こ
   のメールサーバは単にそこにあるメッセージを記録するのみで、あなたがそれ
   らのメッセージを実際に読んだかどうか、ダウンロードしたかどうかについて
   は記録をしない。それらをするのは、メールクライアントの仕事だ。その結果
   として、あなたは自分のメールクライアントを使って POP サーバからメッセー
   ジを取り込むことができるけれど、もしもクライアントがメッセージをサーバ
   から削除しなければ、あなたは他のメールクライアント(他のコンピュータの
   上にあるもの、あるいは別のプログラム)を使っていつでもそれらのメッセー
   ジを再び取り込むことができ、そのクライアントの上でそれらのメッセージは
   完全に新しい未読のメッセージとして取り扱われる。

   一方 IMAP では、メールクライアントはサーバに存在するままの状態のメッセー
   ジを表示する。クライアントは、そのローカルのデバイス上にそのメッセージ
   をダウンロードしてもしなくてもよい。その点は重要なことではない。重要な
   のは、クライアントがメッセージを読んだ際に IMAP サーバがそのことを認識
   するということだ。つまり、あなたが一つのメールクライアントを使って IMAP
   のメールを読んでから、その後(どんなデバイスやコンピュータの上のもので
   あっても)別のクライアントを使ってあなたのアカウントに接続すれば、あな
   たが既に読んだメッセージはいつでもそれと分かるのであって、そのことはあ
   なたがどのクライアントを使って読んでいるかに関係がないということだ。あ
   なたが複数のデバイスを使っているのなら、どのメッセージを読んだか、どの
   メッセージを削除したかがすべてのデバイスで同期されることこそが IMAP の
   利点だ。例えば、あるメッセージを iPhone で読めば、あとで Mac 上で見て
   もそのメッセージは既読とマークされている。ここでの議論は意図的に IMAP
   の表面的なことのみを扱っているに過ぎないが、その先を一言で言えば、より
   単純な POP プロトコルで許されるものよりはるかに複雑な内容の「会話」を
   IMAP のメールクライアントとサーバはお互いにやり取りすることができる。


**IDLE に戻る** -- さて、今述べたことは、電子メール到着の通知の話に何の
   関係があるのだろうか? 結局のところ、プロトコルが POP であろうと IMAP
   であろうと、メールクライアントは依然としてメールサーバに接続してメール
   に関する問い合わせを送信しなければならないのではないか? けれどもそこ
   には一つだけ重要な違いがある。IMAP サーバが IDLE コマンドをサポートし
   ている場合だ。

   メールサーバが IDLE コマンドに応答できることをそのメールサーバがメール
   クライアントに知らせる際 (Apple の iCloud サーバは応答できるが、できな
   いサーバもたくさんある)、クライアントはサーバに対して IDLE コマンドを
   送ることができ、それに対して次のような結果が返される: サーバはそのク
   ライアントとの間に開いた接続を継続し、それによって、新着メールが届いた
   際には、サーバが即座にそのことをクライアントに知らせることができる。す
   るとクライアントはユーザーに対して新着メールがあると知らせることができ
   るようになる。(当然ながら、クライアントとサーバが IDLE コマンドを使用
   する方法についてのここでの説明はほとんど犯罪的なほど過剰に簡略化されて
   いる。マニアのみに向いた詳しい説明は RFC 2177 に述べられている。)

<http://tools.ietf.org/html/rfc2177>
   (日本語)<http://www.lins.jp/~obata/imap/rfc/rfc2177ja.html>
   "RFC 2177"

   そういうわけで、私の Mac が新着メールを知らせてくれたのは、Apple Mail
   と iCloud サーバとがほとんど常時お互いに連絡を取り合っていたからであっ
   た。iCloud サーバが「メールがあるよ」と言えば、Apple Mail が「おお、そ
   いつは嬉しい、じゃあ見せてくれよ」と答える、というわけだ。それに加えて、
   Mountain Lion においては、Mail が通知センターにその知らせを託すことも
   できるわけだ。


**Push はどうか?** -- IMAP の IDLE の歴史は比較的古い。最初に仕様が定め
   られたのは前世紀の末ごろ、iPhone が日の目を見るより十年も前のことであっ
   た。IMAP の IDLE では、メールクライアントが走り続けていて、メールサー
   バとの間に開いたネットワーク接続を保ち続けられることが前提となっている。
   それは、電源と Ethernet ネットワークに常時接続されている機器については
   何も問題がないことだけれども、ほんのちっぽけなバッテリの電源で走り、と
   もすれば非常に高くつくかもしれないセルラーデータネットワークに依存する
   ポケットサイズのデバイスにとってはあまり良い前提とは言えない。そこで登
   場するのが push だ。

   iOS では、同時に走るたくさんのアプリを支えられるほどたっぷりのメモリは
   ないし、いくつものアプリを同時にアクティブにしておけるほどバッテリパワー
   に余裕はない。けれども、ごく小さなプログラムを半ば目覚めたままにしてお
   き、それらをバックグラウンドで走らせ続けてモバイルネットワークに耳を傾
   けさせておく程度ならばメモリにもバッテリにも余裕がある。それこそまさに、
   Apple の push システムが働くやり方だ。

   この push を使うことによって、iOS アプリは iOS における小さなバックグ
   ラウンドプログラムに対して、そのアプリがネットワークの通知メッセージを
   待っているということを登録しておき、たとえそのアプリが走っていなくても、
   そのアプリにあてたメッセージが届けば知らせてもらえるようにしておく。す
   るとその小さなバックグラウンドプログラムは iOS の中でネットワークに耳
   を澄ませ、流れ込んでくるコミュニケーションを処理し、リクエストに応じて
   アプリに対して適切な通知を送る。

   他方、その反対側にある遠隔のアプリケーション、例えばメールサーバなどは、
   Apple Push Notification (APN) サーバに登録しておくことができ、そのサー
   バにトークンを渡してインターネット上のどのデバイスが通知メッセージを受
   け取ることになっているかを知らせておく。その遠隔アプリケーションからの
   通知メッセージを iOS デバイスに送るのは、Apple の APN サーバなのだ。

   つまり道筋は次のようになる: メールサーバがあなたにあてた新規メールを
   受け取る。するとメールサーバは通知メッセージとデバイストークンを APN
   サーバに送信する。すると APN サーバはあなたの iOS デバイス上で走る小さ
   なバックグラウンドプログラムに適切なデータを送信し、その結果としてあな
   たは新着メールサウンドを聞き、Mail アプリのアイコン上のバッジの数字が
   変わったのを見、到着したメールの中身の簡潔な要約を読むことができるよう
   になる。(この push システムが送信できる通知の最大量は 256 文字までと
   決められている。)そこであなたが iOS デバイスで Mail アプリを開くと、
   ここで初めて Mail アプリが遠隔メールサーバとの間に IMAP 接続をフルに確
   立して、あなたがメッセージの全文を読むことができるようになる。

   (Apple のデバイスが使用することのできる push テクノロジーにはもう一つ
   ある。Microsoft の ActiveSync だ。_そちら_ がどんな風に働くかの詳細に
   興味のある読者は、Microsoft の記事 "Understanding Direct Push" を参照
   されたい。)

<http://technet.microsoft.com/en-us/library/aa997252.aspx>


**微妙な違い** -- これらの二つのシステム、IDLE と push は、それぞれ私の
   iCloud アカウントに新着メールが届いた際に私の Mac と私の iPad で同時に
   表示された二つの通知を呼び出してくれた。けれどもこれら二つのシステムの
   間には、それぞれの挙動に微妙な違いがある。

   Mac 上では、新着メールの通知を受けられるのは Apple Mail アプリケーショ
   ンが動作中のみだ。なぜなら、Mail とメールサーバとの間の会話の結果とし
   て通知がなされるからだ。Mail が動作中でなければ、あるいは Mac がスリー
   プ中ならば (かつその際 Mountain Lion の Power Nap 機能が有効になってい
   ないならば)、あなたの Mac が新着メールの到着を知ることはできないので、
   あなたが通知を受け取ることもない。

   それに対して iOS デバイス上では、デバイスの電源が入っていてネットワー
   ク接続が有効になっている限り、いつでも通知を受けることができる。たとえ
   デバイスがスリープ中でも、あの小さなバックグラウンドプログラムは十分に
   目覚めていて、到着した push 通知を受けることができるからだ。(ちなみに、
   それだからこそ iOS デバイスで push を無効にしておけばバッテリ寿命を多
   少伸ばすことができる。あの小さなバックグラウンドプログラムがほとんど電
   源を食わなくなるからだが、それでも少しは食うことに変わりはない。)

   しかしながら、Apple の push システムが提供するのは APN サービスから iOS
   デバイスに向けて送られる通知のみだ。反対向きのメッセージ送信には対応し
   ていない。だから、iOS デバイス上に新着メールを知らせる通知が出て、あな
   たがそのメールを _別の_ デバイスで(例えばあなたの Mac で)読んでも、
   その iOS デバイスがあなたがそれを読んだことを知る方法はなく(従ってそ
   のデバイス上の Mail アプリアイコンのバッジの数字は変化せず)それはあな
   たがそのデバイスで Mail アプリを開いてその iOS デバイスと遠隔メールサー
   バとの間に IMAP 接続が確立されるまで変わらない。

   それはちょっと変だと思われるなら、あなたの感覚は正しい。Joe Kissell が
   記事“警告の警戒すべき過剰さ”(2012 年 5 月 13 日) の中でアラートにつ
   いて指摘した通り、また Messages では現実に大きな問題となってきている通
   り、現状では複数のデバイスに同時に重複した通知イベントが起こってしまっ
   ていることについて Apple は何とかする必要に迫られている。理想的な世界
   においては、これらの通知システムはどのデバイスが現在使用中かを認識して、
   それに応じて他のデバイスでは必要に応じてカスケード式に処理するようにな
   るべきだと思う。

<http://tidbits.com/article/13000>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1126.html#lnk5>
   "警告の警戒すべき過剰さ"

   そういうわけで、事情は今述べた通りだ。Apple は二つの完全に違った通知シ
   ステムを使い分けていて、両者は非常に類似した結果を提供している。すべて
   は、あなたが今どのデバイスを使っていたとしても、できる限り早くあなたが
   新着メールの通知をニャーゴニャーゴという声で受けられるようにするためだ。


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13344#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13344>


iOS 6 の写真関係新機能を探訪する
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     文: Jeff Carlson: <jeffc @ tidbits.com>, @jeffcarlson
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13348>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   去年、私は既に iPhone 4 を持っていたにもかかわらず、iPhone 4S に搭載さ
   れた大幅に進歩したカメラが、私に新機種を購入させるに十分な動機となった。
   私の写真の大多数は Nikon D90 DSLR で撮ったものかもしれないが、iPhone
   は常時持ち歩いているので、それをカメラとして使う機会もたっぷりある。さ
   て今年は、iPhone 5 に搭載された A6 プロセッサとカメラのハードウェアが
   このデバイスの写真撮影機能に拡張を施した。ビデオ安定化機能の改善、撮影
   速度の高速化、低光量下の感度やノイズ低減機能の向上などが提供されている。
   今のところ、私は iPhone 4S でもまだ使えると思っているので、アップグレー
   ドを控えている。(とは言っても、どうなるかは分からないが。)幸いにも、
   私を含む iPhone 4 や iPhone 4S、あるいはカメラ搭載の iPod touch などを
   持っている人たちにとって、ハードウェアは以前のままでも iOS 6 のお陰で
   いろいろと新たな写真関係の改善を享受できる。


**パノラマ** -- 宣伝文句として「美しい写真が撮れる」だけでは物足りないと
   考えたのだろう、Apple は iOS 内蔵の Photos (写真) アプリに新機能を一つ
   追加した。Panorama (パノラマ) 機能だ。一回の撮影を取り込む代わりに、こ
   のパノラマ機能はあなたが風景をパンする間に多数の画像を撮影してそれらを
   一枚の横長の(あるいは縦長の)写真に繋ぎ合わせる。パノラマ機能が動作す
   るのは iPhone 5、iPhone 4S、それに第五世代の iPod touch のみであって、
   iPad 各機種や、旧モデルの iPhone や iPod touch では動作しない。

   例えば、私が iPhone 4S で撮影した通常の写真がこれだ:

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_pano_compare_shot.jpg>

   そして同じ場所で撮影したパノラマ写真がこれだ:

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_pano_compare_pan.jpg>

   パノラマ機能を使うには、Camera (カメラ) アプリを開いて Options ボタン
   をタップし、それから Panorama ボタンをタップする。iPhone や iPod を縦
   長に持った状態で、シャッターボタンをタップしながら左から右へとデバイス
   をパンして行く。見えている矢印は単に回転方向とどの範囲まで撮影済みかの
   状況とを示すだけでなく、水準線を保ったままでパンするためにも役立つ。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_pano_arrow.png>

   あなたが画像を撮影している間に、Camera アプリは風景を分析して順次画像
   を取り込んで行く。単純に毎秒一回程度ずつ連続的にスナップショットを撮影
   しているとか、そういう簡単なことではないのだ。あなたが回転する動きが速
   過ぎたり遅過ぎたり、あるいはデバイスを上や下へ動かす必要があったりした
   場合には矢印がそれと知らせてくれる。いつでも好きな時にシャッターボタン
   をタップして撮影を終わらせることができるので、必ずしも水準線の終わりま
   で動かし続ける必要はない。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_pano_moveup.png>

   水準線から少しばかりずれても問題はない。このアプリは画像をトリミングし
   て意味のあるピクセルで画面を埋めようとする。ただし、あなたの頭の周りを
   蜂が飛び回ったりしてカメラが水準線から大きく外れれば、画像センサーがピ
   クセルを取り込めなかった部分が黒い領域として残ってしまうこともある。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_pano_blocky.jpg>

   この漸次的サンプリングのやり方は、風景全体で露光量に違いがある場合でも
   見事に処理することができるという点で私は感銘を受けた。これをテストする
   ために、私は太陽に向かう方向を含んだ撮影を意図的に試してみた。パノラマ
   写真の右側の部分は暗いけれども、センサーが直射日光を浴びている場合ほど
   完全に暗くはなっていない。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_pano_exposure.jpg>

   撮影したパノラマ写真は、あなたの iCloud フォトストリームに(あなたがそ
   の機能を有効に設定していれば)現われる。iOS デバイスで撮影した他の普通
   の写真と同じことだ。私たちスタッフの一員 Michael Cohen が、素敵なヒン
   トを教えてくれた。iPhoto で、Ken Burns テーマを使ったスライドショーの
   中でパノラマ写真が表示される際、このアプリケーションはズームイン・アウ
   トをする代わりに、パノラマを左右にパンしながら賢く表示してくれる。


**共有フォトストリーム** -- iCloud のフォトストリーム機能は「クラウド」
   というものの動作の方法をデモするための素晴らしい実例となる。iPhone で
   写真を撮れば、数分もしないうちにその写真があなたの他のデバイス上にも現
   われるからだ。けれどもフォトストリームは一人のユーザーのための機能に過
   ぎない。あなたのストリームの中にある画像を出版して他の人たちに見てもら
   える手軽な方法はない。もちろん、Apple TV 経由でテレビ画面に写真を表示
   させて部屋いっぱいの友人たちに見てもらうことはできるけれども。

   今回新設された共有フォトストリーム機能は、あなたが選んだ一連の写真を出
   版して、他の人たちと共有したり、あるいはウェブ上で共有したりできるよう
   にする機能だ。でも、あわてて Flickr 購読の解約に走ったりする前に、一度
   きちんと共有フォトストリーム機能で何ができるかを知り、現時点での機能の
   限界を知っておく方が賢明だろう。

   Flickr のようなサービスは、あなたがたくさんの写真をコルク板(あるいは
   掲示板)に貼って、そこを通りかかった人なら誰でも見られるようにしておく
   ようなものだと考えるとよい。例えば、あなたが私の Flickr アカウントのア
   ドレスを知ってさえいれば、私が公開するよう指定しておいた写真をどれでも
   あなたは見ることができる。

<http://www.flickr.com/photos/jeffcarlson>

   それとは対照的に、共有フォトストリームの方は、写真を何枚かプリントして
   封筒に入れ、あなたの友人たちの何人かに手渡すようなものだと考えるべきだ。
   あなたが共有フォトストリームを作成すれば、あなたが選んだ写真だけがあな
   たの友人たちのデバイスで見られるようになるが、ただしそれは彼らがそうい
   う写真を見たいと確認した場合のみだ。

   また、共有フォトストリームを公開設定して、人々にウェブ上で見てもらうよ
   うにすることもできる。ただしその際生成されるアドレスはマシンにしか意味
   のない文字列 (例えば http://www.icloud.com/photostream/#A35WXqd93p0tj)
   となる。奇妙なことに、このようなリンクは Safari では動作しないようだが、
   Google Chrome、Firefox、それに Camino では動作する。(ただし写真は非常
   にゆっくりとしか出てこない。)

<http://www.icloud.com/photostream/#A35WXqd93p0tj>

   共有フォトストリームを作成するには、次のようにする:

1. iOS デバイス上の Photos アプリで、Photos または Photo Stream 表示にナ
   ビゲートし、Edit ボタンをタップする。

2. あなたが共有したい写真を(複数個でもよい)タップして選択する。

3. Share ボタンをタップしてから、Photo Stream ボタンをタップする。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_streams_share.png>

4. そこで開くダイアログの中で、New Photo Stream オプションをタップする。
   (このダイアログはあなたが既に最初の共有フォトストリームを作成済みであ
   る場合にしか開かないので、初めて作成する場合には直接次のステップ 5 に
   進む。)

5. あなたが写真を共有したい相手の人たちの名前を To フィールドの中にタイ
   プするか、または Add (+) ボタンをタップしてからあなたの連絡先リストの
   中から相手を選ぶかする。ただし共有フォトストリームを作成する際にここに
   誰も含めなくても構わないので、この To フィールドは空のままにしておいて
   もよい。(あとで誰かを含めたくなればその時に追加できる。)ちなみに、そ
   の相手の人たちがあなたの共有相手に加えたいという申し出を受け入れた場合
   のことをあらかじめ心積もりしておくとよい。その際、OS X 10.8 Mountain
   Lion の通知機能が、高々とアラームを鳴り響かせるからだ。(いや、確かに
   素敵な音色だけれど、それでもやはり初めて聞いた時は心底びっくりした。)
   このオプションをオフにしておくには、Notifications 環境設定パネルでサイ
   ドバー上の Photo Stream 項目を選び、"Play sound when receiving
   notifications" をオフにすればよい。

6. Name フィールドでストリームに名前を付ける。

7. 共有フォトストリームを誰でも見られるようにしたい場合は Public Website
   オプションを On にしておく。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_streams_name.png>

8. Next ボタンをタップする。

9. その次のスクリーンで、オプションとしてコメントを入力することができる。
   このコメントは、相手の人たちに送られる電子メールに含められる。コメント
   の文字数は 200 文字までだが、例えば Twitter でコメントを共有する際のよ
   うな現在文字数カウントが表示されることはない。そして奇妙なことに、コメ
   ントはあなたが最後に追加した写真に添付される。最後に Post ボタンをタッ
   プすればストリームが出版される。

   共有フォトストリームは、Photos アプリの Photo Stream 表示に現われる。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_streams_listed.png>

   当然ながら、この共有フォトストリームの魅力は、あなたの友人たちが持って
   いる iOS 6 対応デバイスや、第三世代 Apple TV でも見られる点だ。だから、
   私の母が友だちと集まった際に孫の写真を彼女の iPad で皆に見せたいと思え
   ば、iPhoto をいじったり iTunes で同期したり Safari で写真を呼び出した
   りなどという手間が一切要らない。彼女の iPad に、そのまま写真が現われる
   からだ。(10.8.2 ユーザーならば iPhoto 9.4 かそれ以降あるいは Aperture
   3.4 かそれ以降で写真が現われる。けれども、10.7 Lion の下で iPhoto や
   Aperture を使っても写真は現われない。)

   実際、既存の共有フォトストリームに写真を追加することもいつでもできる。
   まず画像を選択し、Share ボタンをタップし、Photo Stream を選び、それか
   ら追加したいストリームを指定するだけだ。ただし共有は一方向のみであって、
   あなたが作成したストリームにその購読者がその人の写真を追加することはで
   きない。

   しかしながら、iPad の上では,一つインターフェイス上の奇妙な点が気にな
   る。ストリームの詳細情報を変更したい場合、例えば新規の購読者を一人追加
   したい場合などに、そうするためのすぐ分かる方法が見当たらないのだ。まず
   Edit ボタンをタップしてから、Shared Photo Stream をタップすればできる。
   これはどうやら Photos アプリの新しいインターフェイスのしきたりらしい。
   私は偶然そこに行き着くまではどうしてよいのかさっぱり分からなかった。
   iPhone や iPod touch の上では、ストリーム名の右側に青い Details (>) ボ
   タンが表示されるので分かりやすい。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_streams_listed_iphone.png>

   共有フォトストリームにはもう一つ新しい追加機能があって、どうやらこれは
   あらゆる近代的写真機能に必須のもののように見える。セットを購読している
   人は誰でも、写真に対してコメントを書き込んだり "like" ボタンを押したり
   できる。書き込まれたコメントは、Comment ボタンをタップすれば画像の下の
   部分に重ね書きして表示され、そのセットを購読しているすべての人が読める。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_streams_comment.png>


**その他写真に関する変更点** -- iOS 6 での写真に関する最も大きな変更点は
   パノラマモードと共有フォトストリームだが、他にもいくつか変更点がある。

   予想される通り、Photos アプリの Places 表示は Apple の新しい Maps デー
   タおよびインターフェイスを使うようになった。位置座標情報がタグ付けされ
   た写真はすべて地図上にも現われるが、これは地図のデフォルト表示のみであっ
   て衛星写真表示やハイブリッド表示ではそうならない。(iPhoto や Aperture
   は依然として Places 表示に Google の地図情報を利用しているが、次回のメ
   ジャー改訂の際には間違いなく Apple のサービスに切り替わるだろう。)

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_places.png>

   以前からずっと人々を悩ませてきた問題点が一つ解消された。Mail アプリの
   内部で、写真やビデオを送信メッセージの中に挿入できるようになったのだ。
   従来は、まず Photos アプリに(あるいはそのデバイスの Camera Roll にア
   クセスできるアプリならば何にでも)ナビゲートしてから写真を選択し、それ
   からそれを Mail に共有させるという手間が必要だった。今回から、Mail ア
   プリでメッセージを作成中に、一秒間押さえ続けることでオプションのツール
   バーを呼び出せば、ツールバーの上に Insert Photo or Video というオプショ
   ンが含まれるようになった。

<http://tidbits.com/resources/2012-10/iOS6_photos_misc_mail.png>

   ただし、写真家は注意していないと痛い目に遭うかもしれない副作用が生まれ
   てしまった。デジタルカメラから raw フォーマット (例えば .CR2 や .NEF)
   で写真を(例えば iPad Camera Connection Kit を使って)読み込んである場
   合に、Mail が取り込むのは低解像度のプレビューのみだ。オリジナルの raw
   ファイルを電子メールで送信したいと思えば、Photos アプリの方から共有す
   る旧来の方法を使う必要がある。

   最後に、私が初めて iPad を使った時以来私を戸惑わせ、いまだに戸惑わせ続
   けている一つの頭痛の種を報告しておこう。Photos アプリの Slideshow 機能
   が、不可解にもたった一つの楽曲しか再生できないのだ。Slideshow ボタンを
   タップすると、Play Music というオプションが表示されるが、その際の選択
   肢として一つの楽曲を指定して選択することしかできない。考えられる理由と
   しては、スライドショーに音楽を流す機能など誰も実際には使っていないから、
   あるいは Apple のエンジニアたちがあまりにも忙し過ぎて三分間より長いス
   ライドショーをお互いに見せ合う暇がないから、ということくらいだろうか。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13348#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13348>


ExtraBITS、2012 年 10 月 22 日
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     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13347>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   今週の ExtraBITS は、Jeopardy に出演するのがどんな気持ちであるかを語っ
   た Glenn Fleishman の記事と (残念ながら実際の番組はオンラインにない)、
   Apple がそのメディア資産を世界のどの地域で販売しているかを概観した興味
   深い MacStories 記事だ。


**全世界のメディアセールスの中で Apple が占めるシェアは?** -- 米国内の
   ジャーナリストやアナリストたちは、Apple の成功の大きな要因として同社の
   全世界的事業展開があることをとかく忘れがちだが、それは実際非常に大きい。
   MacStories の Graham Spencer が、Apple がそのメディア資産: 音楽、映画、
   テレビ番組、電子ブック、そしてアプリを、どこで販売しているのかについて
   注目すべき概観をまとめ上げた。彼はまた同じことを Microsoft、Google、
   Amazon.com についてもそれぞれ調べ上げて比較をし、Apple が他社に比べて
   相当大幅な幸先の良いスタートを依然として保っていることを実証している。

<http://www.macstories.net/stories/mapping-the-entertainment-ecosystems-of-apple-microsoft-google-amazon/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13342#comments>


**TidBITS 編集者 Glenn Fleishman が Jeopardy に登場** -- TidBITS の
   Glenn Fleishman がクイズ番組 Jeopardy に出場し、自らの知力と反射神経を
   試した!(残念ながらこのテレビ番組はストリーミング配信もされていないし、
   最初の放送以後再放送の予定もない。)Economist の記事で、Glenn が自らの
   詰め込み勉強の戦術について語る。

<http://www.economist.com/blogs/babbage/2012/10/cramming-quiz-shows>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13341#comments>


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