TidBITS#1156 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2013年 1月 18日 (金) 04:58:54 PST


TidBITS#1156/14-Jan-2013
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     英語版: <http://tidbits.com/issue/1156>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1156.html>


   今週号には悲しいニュースが二つある。インターネット活動家であり先導者で
   もあった Aaron Swartz の自殺と、先駆的なポッドキャストネットワークの
   ITConversations の閉鎖だ。楽しい話題としては、Jeff Porten が CES 2013
   の会場から一つ、いや二つ、いやいや三つのレポート記事を届けてくれた。紹
   介された製品の中には、いずれ実際に出荷されるものさえいくつかある。実用
   的な話題に戻れば、Adam Engst が Finder の Open With コンテクストメニュー
   に重複した項目が現われた場合に重複を取り除く方法を説明し、また Amazon
   の新しい AutoRip サービスを概観する。Josh Centers は iFlicks を使って
   iTunes ビデオライブラリを改良するヒントを紹介し、Rich Mogull は今日の
   世界において Mac ユーザーはアンチウイルスソフトウェアを必要とするか否
   かという質問に答える。今週注目すべきソフトウェアリリースは、MacBook Air
   EFI ファームウェア・アップデート 2.6、Firefox 18 と Fission 2.1.1 だ。

記事:
     情報の自由を目指した活動家 Aaron Swartz が死去
     CES 2013: ケース、充電器、ドック、それに鉢植え植物モニター?
     CES 2013: Pepcom デジタル消耗... じゃなかった体験
     CES 2013: 注目の品々、便利なものから常軌を逸したものまで
     Open With サブメニューで重複項目を削除
     Amazon AutoRip: iTunes Match ではないが、時間節約にはなる
     ITConversations、自らに終止符を打つ
     iFlicks、iTunes インポートを改善
     2013 年にアンチウイルスソフトウェアは必要か?
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 1 月 14 日


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情報の自由を目指した活動家 Aaron Swartz が死去
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     文: Glenn Fleishman: <glenn @ tidbits.com>, @glennf
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13496>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   コード書きであり活動家、オープンアクセスの提唱者でもある Aaron Swartz
   が、2013 年 1 月 11 日に自ら命を絶った。13 歳で既に「有用かつ教育的で
   協同作業の」非商用ウェブサイトを作成した若者に与えられる賞を受賞した
   Swartz は、情報が自由に行き交うようにするためのコードやサイトを書くこ
   とに人生を捧げ、アクセスを制限しようとする力に対抗する道を唱えてきた。

<http://en.wikipedia.org/wiki/Aaron_Swartz>
   (日本語 
)<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%AF%E3%83%AB%E3%83%84>
   "アーロン・シュワルツ - Wikipedia"
<https://en.wikipedia.org/wiki/ArsDigita_Prize>

   Swartz は Creative Commons 設立のための技術的基盤となるコードを提供し、
   Reddit の開設に協力してその初期の日々には運営のためのソフトウェアを作
   成(その後彼はこのソフトウェアをパグリックドメインにリリースした)し、
   Open Library に Internet Archive を構築し、著作権管理法 SOPA と PIPA
   に対する反対運動を組織するためのグループの一つ Demand Progress を設立
   した。Swartz はまた RSS 1.0 の作成にも加わった。(RSS 1.0 は、もともと
   Netscape 社が開発しその後 Dave Winer が改作して世に広めて RSS 2.0 と転
   化したものとは別の系統にある。)彼はその経験をもとに World Wide Web
   Consortium (W3C) において Resource Description Framework (RDF) 規格を
   作成する作業にも加わった。

<http://creativecommons.org/>
<http://www.reddit.com/>
<http://openlibrary.org/>
<http://archive.org/>
<http://demandprogress.org/>
<http://en.wikipedia.org/wiki/RSS>
   (日本語)<http://ja.wikipedia.org/wiki/RSS>
   "RSS - Wikipedia"
<http://www.w3.org/RDF/>
<http://www.w3.org/>

   より最近になって、Swartz は有料コンテンツの壁の向こうにある情報を解放
   するための声高な唱道者となり、著作権の保護外にある情報、あるいは彼がそ
   うした保護の外にあるべきだと考える情報を自由にしようと活動した。具体的
   には裁判記録の情報や、より問題とされた学術論文などだ。その後彼の活動は
   連邦法下のコンピュータ犯罪の容疑の対象となり、この件は彼の死の時点でま
   だ決着していない。裁判が 2013 年 4 月に予定され、彼は何年もの懲役刑を
   言い渡される可能性があった。

   Swartz は、ただ単にこれらのことや、あるいは彼が関わった他の多数のプロ
   ジェクトについてのみ人々の記憶に残るのではない。それらのプロジェクトの
   大多数はインターネットの発展において大きな意味を持っているのではあるけ
   れども。彼が公共の利益のために捧げた多くの寄与の上には、彼の若い頃から
   の天才ぶりや、彼の鋭い洞察、彼の暖かさ、彼の高潔さがあり、それが私たち
   の心に残るのだ。BoingBoing が現在、Swartz に贈る言葉や Swartz について
   の記事を集めて公表している。そこには BoingBoing の編集者の一人であり
   Swartz の友人の一人でもあった Cory Doctorow による追悼の言葉もある。

<http://boingboing.net/tag/aaronsw>
<http://boingboing.net/2013/01/12/rip-aaron-swartz.html>


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13496#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13496>


CES 2013: ケース、充電器、ドック、それに鉢植え植物モニター?
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     文: Jeff Porten: <jporten @ gmail.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13486>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   Las Vegas の Bali Hai Country Club からこんにちは。2013 年の Consumer
   Electronics Show (CES) の開幕イベントが終わり、私はここでちょっと一息
   ついているところだ。1970 年代風のティキの装飾に囲まれ、外の気温は華氏
   37 度 (摂氏 3 度)、ありがたいことに音楽は Don Ho でなく、ガラスの壁に
   囲まれたこの部屋を我慢できるものにしているのは、私の背中から 6 インチ
   (15 cm) のところで燃えているガスの火のみだ。

   私はついさっき Mandalay Bay での CES Unveiled イベントから戻ったところ
   だが、この先行イベントでは数え切れないほどの CES 出展者たちが数千ドル
   ずつ(またはもっと)余分に出して、記者たちの注目をあらかじめ集めておこ
   うと競い合っている。記者たちの注目を得られればこそ、結果として皆さんの
   注目を得られるからだ。このイベントで私の目を引いて、皆さんに紹介したい
   と思ったものがいくつかあった。

   Other World Computing は、いつも興味深い機器を展示してくれる。ただ、今
   回のショウで初出展のものがあったかどうか私は知らない。でも、たまたま私
   はその前日にまだ新しい iPhone 5 をヘッドフォンコードでぶら下げてコンク
   リートに打ち付けるところだったので、彼らの保護ケース Nuguard KX を試し
   てみるつもりだ。これなら、あまり図体が大きくなることもないようだから。

<http://blog.macsales.com/16437-newer-technology-introduces-the-nuguard-kx-kinetic-energy-x-orbing-protective-case-for-apple-iphone-44s-and-iphone-5-models>

   Lilliputian Systems は Nectar を出している。魅力的な曲線を持つ $299 の
   この黒い箱には、$9.99 の "Nectar Pod" を差し込むことができる。その円筒
   一つ一つが、一台のモバイル機器に最大二週間ずつ電源を供給できる。もっと
   詳しい情報や仕様をお知らせしたいとは思うが、私の知ることのできたのはそ
   こまでだ。こんなことを言っても意味があるのかどうかわからないが、Nectar
   は Brookstone カタログに取り上げられることになっており、このカタログの
   私にとってのイメージはとてもクールだがやたらに高い値札の付いたコンポー
   ネントを使う道具が載っている感じだ。

<http://www.nectarpower.com/media/launch-nectar-mobile-power-system-at-ces/>

   同じ分野でこちらも面白そうだったのが、myCharge Hub Series だ。3000、
   6000、9000 ミリアンペア/時のバッテリに Lightning、micro-USB、USB のケー
   ブルが付き、どんなものでも再充電できる。通常、Lightning に対応している
   かどうかがこの手のものでは重要な点だ。残念ながら、これは 2013 年 4 月
   にならないと出荷されない。(9000 については 2013 年 7 月だ。)

<http://www.mycharge.com/>

   それから、今や家族の中で犬まで iPhone を持っている時代だから、Griffin
   は $99 の PowerDock 5 を出している。最大 5 台までの携帯電話やタブレッ
   ト機をなかなか素敵で場所を取らないやり方で積み重ね、全部を充電すること
   ができる。また、新シリーズの WoodTones ヘッドフォン(ケーブル付き)も
   あって、これは名前の通り木製だ。

<http://store.griffintechnology.com/powerdock-5-device-charger>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Griffin-PowerDock-5.jpg>
<http://store.griffintechnology.com/woodtones-earbuds>

   Belkin は $199.99 の Thunderstorm Handheld Home Theater を実演していた。
   この iPad ケースは、iPad 2 または第三世代か第四世代の iPad とドックさ
   せるとステレオサラウンドのオーディオを提供する。古いドックコネクタ用の
   モデルと新しい Lightning ポート用のモデルが別々に出ている。私は実演を
   聴いてみなかったが、その前に私はこの製品の名前が気に入らない。だって、
   Lightning (稲妻) と Thunderbolt (雷電) だけでもう十分じゃないか? その
   上に Thunderstorm (雷雨) だって? 技術サポートにこんな電話がかかるのを
   想像してみるとよい。「この雷雨ってやつに Thunderbolt (雷電) を接続して
   みたのですが... それとも Lightning  (稲妻) の方にするべきですか?」

<http://www.belkin.com/us/G3A1000/p/P-G3A1000>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Belkin-Thunderstorm.jpg>

   Parrot 社の人たちは、以前四つの羽根を持ち iPhone で操縦できるヘリコプ
   ター AR.Drone を展示してくれたが(2010 年 1 月 7 日の記事“CES 2010:
   未来をブレンドする”参照)今回は Bluetooth ベースの Flower Power をプ
   レスリリース発表して私の度肝を抜いた。決して冗談を言っているのではない。
   Flower Power は鉢植え植物を監視する。おそらく水を管理するのだろう。た
   だしこれは双方向に働くようで、あなたが観葉植物に歌を歌いかけることもで
   きる。明日以降私は Parrot のブースに行って、これが悪ふざけに過ぎないの
   か、あるいは社員の誰かがプレスリリースを書く前にボルドーのワインを飲み
   過ぎだのか、確かめてみるつもりだ。

<http://tidbits.com/article/10891>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1009.html#lnk8>
   "CES 2010: 未来をブレンドする"
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Parrot-FlowerPower.jpg>


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13486#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13486>


CES 2013: Pepcom デジタル消耗... じゃなかった体験
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     文: Jeff Porten: <jporten @ gmail.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13488>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   CES 2013 から再びこんにちは。いや正確に言えば、Planet Hollywood の
   Starbucks 店内からだが、ここは Wi-Fi の電波が驚くほど良好で、コーヒー
   の venti サイズの値段が見たこともないほど高く、カジノのハウスバンドが
   Guns N' Roses をカバーしている。この Starbucks 店は MGM Grand ホテルの
   ダンスフロアから私のホテルへ向けて砂漠を 40 年ほどかけて旅する中間地点
   をちょっと過ぎたあたりにあって都合が良い。その旅する年月のほぼ半分は、
   米国最大のホテルである MGM Grand の中を彷徨うのに費やされる。これは誇
   張でも何でもないが、ダンスフロアはどこかと表示を辿って行きつつ次の角を
   曲がるとまた延々と伸びた廊下が続いているのを見て引きつった笑いを漏らす
   人を私は少なくとも三人目撃した。

<http://en.wikipedia.org/wiki/MGM_Grand_Las_Vegas>

   今夜の「(文字通り) 獣に餌をやる」プレス・スクラム(集団的過熱取材)は、
   Pepcom's Digital Experience (Pepcom 社デジタル体験) だ。このイベントと、
   明日の Showstoppers (注目の品々) イベントが、CES 併催の報道関係者向け
   イベントとしては最大の二つだ。明日から始まる本物の CES 見本市(こちら
   は一般向けのショウだ)にも参加する出展者たちはいるけれども、これら二つ
   のイベントはそれぞれ別々の会社が開催するものだ。ここでは出展者たちが直
   接メディア関係者たちとやり取りすることができ、通常 CES にブースを出す
   よりも安いコストで出展することができる。報道関係者たちの方も、ここには
   バーも開いていて無料の食べ物もあるから来ているのであって、明日の CES
   会場となる Las Vegas Convention Center では Coke 一杯とホットドッグだ
   けに $20 も払わなければならないことになる。

   まず目にとまったのは、携帯電話会社が市場を「デス・グリップ」している状
   況を打破しようと試みているセルラーネットワークサービス二社だ。Truphone
   は $30 で GSM SIM カードを提供し、これをロックの外れたモバイルフォンに
   差し込めば Truphone サービスを使って国際ローミングができる。同社は世界
   各地のプロバイダから卸し購入でサービスを買っているのだ。Truphone は、
   月ごとのプリペイドサービスも、継続的プランも提供する。理論的には既存の
   携帯電話プランよりも安価にローミングが利用できるはずだが、今度カナダへ
   旅行するのに備えて料金を調べてみたところ、メガバイトあたり $4.29 とい
   う目玉が飛び出るような数字が出た。確かにこれは AT&T のメガバイトあたり
   $15.36 というローミング料金よりは安いが、AT&T の国際データパッケージの
   料金、$30 で 120 MB (つまりメガバイトあたり $0.25) に比べればはるかに
   高い。プレス用に無料で配られた Truphone の SIM カードを、私は将来の旅
   行でこれが有利な選択肢となった場合に備えて持っておこうと思う。それに、
   新たな国に着く度にその土地のプロバイダを探すより手軽なのは確かだ。今回
   の CES で Truphone から新たに出たのは、iPhone 5 で使える nano SIM と、
   はっきりと英国中心に見える彼らのウェブサイトを越えて市場を拡大しようと
   いう米国本部だ。

<http://www.truphone.com/en-GB/Products/Tru-for-you/Rate-Checker/>

   他方、無料の 4G データに興味があるならば、FreedomPop の方に注目すべき
   かもしれない。$99 の機器がたくさんあって、MiFi 風のホットスポットも、
   また FreedomPop の 4G サービス(Sprint からの下請け契約による)に接続
   できる iPhone 4、4S、および iPod touch 用のケースもある。サービス自体
   は、毎月 500 MB 以下の利用である限り無料だ。それを超えるデータは競争力
   ある料金で購入することも、あるいは FreedomPop と提携したパートナーから
   商品を購入したり広告を観たりすることで「獲得する」こともできる。時たま
   使うためにはとても良いサービスだと思うが、それにしても 500 MB というの
   は低過ぎる上限だ。

<http://www.freedompop.com/>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/FreedomPop-Photon.jpg>

   Grokr は、「iOS 用の予想検索」という宣伝文句で私の注意を惹いた。予想検
   索というのは、別の言葉で言い替えれば「私たちはあなたがこのアプリ上です
   ることすべてを(オプションで Facebook、Twitter、LinkedIn も)追跡して、
   それを利用してあなたがこのアプリを起動した際に何を探しているのかを予想
   します」ということだ。理論的には、何かを探す時間を短縮してくれるほとん
   ど霊能者的なアシスタントが得られ、間もなく起こるイベントについても知ら
   せてくれるはずだ。けれども実際は、すべては彼らのアルゴリズムがどの程度
   うまく動くかに大きく依存する。私に言わせれば、SF小説 "Stranger in a
   Strange Land" (邦題「異星の客」) に登場する "grok" という名前にまさに
   相応しいというところだ。Grokr は App Store で無料ダウンロードできる。

<http://grokrlabs.com/>
<http://en.wikipedia.org/wiki/Grok>
<https://itunes.apple.com/us/app/grokr/id574612070?ls=1&mt=8>

   Rambus は 60 ワット電球の代わりとなる LED 電球を持ち合わせていた。光の
   品質や色を他と比較する目的には、その展示はおそらく世界最悪とも言えたろ
   う。まあ確かに、私の iPhone のカメラであまり良い写真が撮れない程度には
   明るかった。Rambus の写真の言っている言葉を信用できる人たちのために、
   今後三から六ヵ月程度で発売になる。

<http://www.rambus.com/us/news/press_releases/2013/130107.html>
<http://www.rambus.com/us/technology/solutions/led-light-bulb/>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Rambus-LED-bulb.jpeg>

   Lytro は光照射野カメラを展示していた。写真の焦点や角度を撮影後に変更で
   きるというカメラだ。頭のいい友人たちによれば、そこで使われている光学テ
   クノロジーは別に魔法でも何でもないとのことだ。(2011 年 10 月 19 日の
   記事“珍しい Lytro 光照射野カメラ、受注開始”参照。)ハードウェア自体
   は去年のモデルと変わっていないようだが、2012 年 10 月に始まったいくつ
   かのファームウェアアップデートが、既存のカメラに新機能を追加してきた。
   Lytro は間もなく出されるソフトウェアを実演していたが、このソフトウェア
   を使えば写真家が撮影した光照射野写真を Facebook、Twitter、あるいはウェ
   ブサイトで共有でき、それを見る人たちがカメラにあるものと同様の角度と焦
   点のコントロールができるようになる。欠点となるかもしれない問題として、
   Lytro がこれらの写真を自社のサーバ上にホストするという点がある。コント
   ロール機能を削除した JPEG に書き出さない限り、写真自体を他で共有するこ
   とはできない。Lytro のカメラの価格は以前と変わらず $399 (メモリ 8 GB)
   と $499 (16 GB) で、さまざまな色のモデルがある。

<https://www.lytro.com/camera>
<http://tidbits.com/article/12575>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1100.html#lnk1>
   "珍しい Lytro 光照射野カメラ、受注開始"
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Lytro-camera.jpeg>

   Brookstone はまたもや「クールさと馬鹿げたものの中間」という分野に製品
   を出してきた。2013 年 4 月発売予定の、$129.99 の SoftSound Pillow だ。
   これは形状記憶フォームの枕だが、ワイヤレスのスピーカーを内蔵していて、
   「あなたのパートナーを邪魔せずにテレビを楽しめる」と宣伝されているが、
   私にとってより重要なのは顔にヘッドフォンの跡のへこみを作ることなく翌朝
   目覚められる点だ。

<http://www.brookstone.com/soft-sound-speaker-pillow>

   Lenovo の IdeaCentre Horizon 27 インチタブレットについてはインターネッ
   ト上で素晴らしいという評判も常軌を逸しているという評判もどちらも幾度か
   目にしたことがある。基本的にこれは 18 ポンド (8.1 kg) の PC であって、
   そこに二重人格を組み込んだものだ。角度を付けて置けば、これは Windows 8
   コンピュータとなる。平らに置けば、Lenovo の Aura タッチインターフェイ
   スに切り替わり、私の印象では初代の Microsoft Surface にかなり似ている。
   Microsoft が(非常に少数の)バーやレストランに設置した、あの代物だ。個
   人的に私は、これが CueCat と同じ運命を辿り、何年かすれば人に笑われるよ
   うになる類いのものだという気がする。もしも 27 インチの巨大なタッチパネ
   ルがそこまで本質的に興味深いものであるとしたら、彼らはゲームに自動的に
   統合される Bluetooth のサイコロなんか実演して時間を潰すべきではないの
   ではないか。いずれにしても、これらはすべて、将来実際に発売される。

<http://www.lenovo.com/products/us/desktop/ideacentre/horizon/>
<http://www.mobileindustryreview.com/2013/01/lenovos-27-tablet-is-a-smart-idea-costs-1000-and-is-due-this-summer.html>
<http://daringfireball.net/linked/2013/01/07/lenovo-27-inch-tablet>
<http://en.wikipedia.org/wiki/Microsoft_PixelSense>
   (日本語)<http://ja.wikipedia.org/wiki/Microsoft_PixelSense>
   "Microsoft PixelSense - Wikipedia"
<http://en.wikipedia.org/wiki/CueCat>

   昨日は Parrot の鉢植え植物モニター Flower Power について書いたが、考え
   直してみればあれは最初に思ったほど馬鹿げたものではないような気もする。
   (2013 年 1 月 7 日の記事“CES 2013: ケース、充電器、ドック、それに鉢
   植え植物モニター?”参照。)あのモニターには iPad アプリが付属していて、
   6,000 種類の鉢植え植物についての百科事典的解説が読める。たとえあなたが
   私のように草花なんか全然見分けがつかないという人でも、説明タグで植物を
   調べることができる。あなたがどの植物をモニターしたいかを iPad に教えて
   おきさえすれば、日光、湿度、温度、および肥料濃度に対するセンサーを使う
   ことにより、いつ何をしてやれば植物を良い状態に保てるかを私のような者に
   も分かるように告げてくれる。これはまだ開発中で価格も決まっていないが、
   「年内には」発売予定だという。

<http://tidbits.com/article/13486>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1156.html#lnk1>
   "CES 2013: ケース、充電器、ドック、それに鉢植え植物モニター?"
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Parrot-plant-app.jpg>

   それが存在するという事実だけでワクワクするようなブースは稀だが、それこ
   そまさに私が Stern Pinball ブースで受けた印象だった。ビデオゲームとい
   うものをまだ知らない時代の私がコインを注ぎ込み続けた悪習が、ピンボール
   だった。けれどもアーケードゲームの衰退に伴い、Stern _以外_ のメーカー
   はすべて廃業の道に追い込まれた。Stern はこの問題に対して興味深い角度か
   ら新たなマーケティングを押し進めた。つまり、彼らの新しいピンボールマシ
   ンはさまざまのサイズで出され、小型のユニットは家庭用に、大型のユニット
   はゲームセンターや公共施設で使うために作られた。プレイのフィールドはど
   のゲームもほぼ同じだが、ゲームセンター用の機種にはより豊富なアニマトロ
   ニクスと大型のバックガラス(垂直ディスプレイ)が装備される。最も重要な
   点は、家庭用ユニットにもゲームセンターと同程度の品質のプレイフィールド
   とフリッパー、同じメカニズムが使われていることだ。家庭用の Stern ピン
   ボールゲームは $2,500 で販売されるが、片手に持てる限りの 25 セント硬貨
   をあっという間に飲み込んでしまう機種は $6,000 から $8,000 となる。

<http://www.sternpinball.com/>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Stern-pinball.jpg>

   「見つけて驚いたと同時に嬉しかった」という部類に属するのが、FileMaker
   ブースと Parallels ブースだった。ただしいずれも技術的ニュースの面では
   あまり目新しいものはなかった。(iOS 用の FileMaker Go は先月までの累計
   で 500,000 回ダウンロードされた。これは本物と言わざるを得ないだろう。)
   ここで私の印象に残ったのは、一つには Mac 向けでないプレスルームに足を
   踏み入れたのに何十ものリンゴが私に向けて光っている光景と、もう一つは記
   者連中の部隊のレーダーに捉えられるのを目的に数千ドルを投資するのも有益
   だとこの二社が判断したのだということだった。そう、こんなことを言っても
   仕方がないかもしれないが、Apple が CES に最後に出展したのがいつだった
   かという Twitter 戦争が進行中のようだけれど、もしも FileMaker を勘定に
   入れてよいとすれば、Apple は今もちゃんとここにいるのだ。

<http://www.filemaker.com/>
<http://www.parallels.com/>


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13488#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13488>


CES 2013: 注目の品々、便利なものから常軌を逸したものまで
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     文: Jeff Porten: <jporten @ gmail.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13492>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   CES 2013 から三度目のこんにちは。私は Showstoppers (注目の品々) イベン
   トの会場から出て来たところだ。会場となった Wynn ではケータリングの食べ
   物が素晴らしく、店の商品は _とっても_ お高く、ホテルの Wi-Fi は 40 分
   間で $20 という記録破りの非常識な料金だった。それだけのお金を払えば、
   キロビットごとに銀の盆に乗せて "Downton Abbey" のキャストがうやうやし
   く運んでくれてもよいのにと思う。昨日と同様に(2013 年 1 月 8 日の記事
   “CES 2013: Pepcom デジタル消耗... じゃなかった体験”参照)私はホテル
   への帰り道の途中、カフェインを求めて一休みしつつこれを書いているところ
   だ。昼間ほど贅沢な場所ではないかもしれないが、店内で自前の火山が噴火し
   ている Starbucks 店に来たのは初めてだ。

<http://tidbits.com/article/13488>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1156.html#lnk2>
   "CES 2013: Pepcom デジタル消耗... じゃなかった体験"
<http://www.mirage.com/attractions/volcano.aspx>

   この Showstoppers イベントの報告記事を始める前に、まずは免責声明を書い
   ておかねばなるまい。トレードショウというものが賄賂... いやいや「レビュー
   用試供品」を提供することで悪名高いのは、別に秘密でも何でもない。ちゃん
   とした報道機関を代表する、名誉を与えられ尊敬を集める記者たちに、製品が
   試供品として手渡されるのだ。ライターたちがピカピカのオモチャをいくつか
   持って帰るのは普通のことで、たいていの場合ほとんどのものが棚の上に放り
   出されてそのままになる運命にある。けれども今回は、率直に言ってしまえば、
   私はまるで山賊の戦利品のようにたくさんのものを抱えて帰って来た。なので、
   以下の記事の中で私に製品をくれた会社に触れる際には、その製品の名前の後
   に「包装ギフト」の Unicode 絵文字 (*) を付けて示すことにした。お断り
   しておきたいが、たとえ明白な賄賂を受け取ったとしても、必ずしもその会社
   の名前を記事に明記するとは限らないし、記事で触れた場合にも必ずしも好意
   的に扱う保証はない。[訳者注: 包装ギフトの絵文字 Unicode (U+1F381) は、
   閲覧環境によりうまく表示されないことがあります。ご了承ください。また、
   電子メール版では Unicode 文字を扱えませんので、「包装ギフトの絵文字」
   を「 (*) 」に置き換えておきました。]

   では、基本原則をお分かり頂けたと思うので、報告記事を始めよう。

   まず DisplayLink が(ほぼ文字通り)私の目を捉えた。一台の MacBook Air
   が、それぞれ 1920 × 1200 の外付けモニタを二台並べて動かすところを実演
   していたのだ。しかも二つのスクリーンそれぞれに 1080p のビデオが走って
   いて、まだまだそれぞれのスクリーンに余地が残っていた。この MacBook Air
   は USB 3.0 経由で二台のモニタを動かす Lenovo ドックに接続されていたが、
   チップは DisplayLink 製だ。Belkin など他のメーカーの作るドックにもこの
   チップが組み込まれて販売される。DisplayLink は USB 2.0 でも動作するが、
   2.0 が処理できる範囲を超えたバンド幅が必要な場合には外部画像をダウンサ
   ンプルすることで働く。

<http://displaylink.com/>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/DisplayLink-dual-monitors.jpg>

   Olloclip のスナップ式レンズが、iPhone 4、4S や 5 にも合うようにアップ
   デートされ、さらに iPod touch で使うためのアダプタも付いた。このレンズ
   を使うことで、広角、魚眼、およびマクロレンズ機能を内蔵のレンズに追加で
   きる。私はどうひいき目に見てもアマチュア写真家に過ぎないので、$69 とい
   うこのレンズの価格は私には高過ぎるが、それでもたいていのレンズに比べれ
   ばずっと安い。それにこの機器の「あとで使うときのために鞄に放り込んでお
   ける」フォームファクターはとても良いと思う。

<http://www.olloclip.com/>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Olloclip-lens.jpg>

   Flicpost は、プリントされた実際の写真を送付する無料の iPhone アプリを
   実演していた。物理的な郵便で、インターネット接続を _持っていないかもし
   れない_ 人に宛てて、送るのだ。一枚目の写真の価格は米国や英国など数ヵ国
   に宛てる場合は $0.69、その他の宛先へは $0.99、二枚目以降は一枚 $0.20
   となる。この種のサービスは全く新しいわけではないが、私の注意を惹いたの
   はそのプレス用キットだった。それは、Neil deGrasse Tyson に宛てられた封
   筒の模型となっていた。(2012 年 10 月 9 日の記事“"何が技術をかっこ良
   くする"、Neil deGrasse Tyson が語る”参照。)

<http://flicpost.com/>
<https://itunes.apple.com/app/flicpost/id580941533?mt=8>
<http://tidbits.com/article/13321>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1146.html#lnk2>
   ""何が技術をかっこ良くする"、Neil deGrasse Tyson が語る"

   こちらも昔を思い出すものの部類に入るが、SoloMatrix の製品で私の心を打っ
   たのは... そう、iPhone 用の物理的キーボードだった。昔からの BlackBerry
   ユーザーでようやく切り替えようとしている人たちがどれくらいいるのかは知
   らないが、この Spike TypeSmart は縦長に持った iPhone の仮想キーボード
   の上にポンと置けるなかなか良いキーボードだ。これを取り上げる価値がある
   と思ったのは Bluetooth でなく Lightning または 30-pin のコネクタを備え
   たケースを使っているからだ。使わないときはキーボードをケースの中に平ら
   に畳み込むことができる。実演していた男性は、私がうっかり彼の iPhone を
   落としてしまい「中国から届いたばかりの最初の 10 個のキーボードの一つ」
   をパチンと開かせてしまっても(おっとっと)変わらずニコニコしていた。予
   約注文の価格は、キーボードに付くケースのタイプに応じて $35、$60、また
   は $150 となっている。

<http://cody68.wix.com/spike-by-solomatrix#!spike/c21kz>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Spike-TypeSmart.png>

   私はオーディオファンではなく私の聴覚は全然あてにならないので(2011 年
   2 月 8 日の記事“iOS 補聴器... 或いは、スーパーマンの耳の買い方”参照)
   ヘッドフォンの音質についてレビューする資格はない。それでも私は、$69 の
   BlueAnt Ribbon (*) の背後にある考え方が気に入った。Bluetooth ステレオ
   ヘッドフォンの Bluetooth 部分だけを分離させて、普通の 3.5mm ヘッドフォ
   ンジャックを付け、既存のヘッドセットでもその他のスピーカー機材でも、何
   でも差し込んで使えるようにしたのだ。この Ribbon は衣服に取り付けること
   ができ、十分軽量なので外部スピーカーの Bluetooth ドライバとして使うた
   めにぶら下げたままにしておいても差し支えない。私はこのやり方の大ファン
   だ。ラップトップバッグに引っ張られて私の耳から有線のヘッドセットが抜け
   落ちたことが数限りなくあるからだ。

<http://tidbits.com/article/11954>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1063.html#lnk3>
   "iOS 補聴器... 或いは、スーパーマンの耳の買い方"
<http://www.myblueant.com/products/headphones/ribbon/>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/BlueAnt-Ribbon.jpg>

   私はまた子供用のアプリをレビューする資格もない。子供は好きだが... 緑の
   ものをたっぷり散らしたベアネーズソースの中に浸けさえすれば。それはさて
   おき、TCKL の Drip Drops Color the World 3D は 2 歳から 6 歳向けのアプ
   リで、なかなか良く出来ているように見えた。子供が(あるいは子育てで頭が
   どうにかなった大人が)物語に導かれて、3D のオブジェクトに色を塗ると、
   そのオブジェクトがその後の物語に登場する。最初のシーンは球状のキャンバ
   スだが、次のシーンはもうスクリーン上のキャラクターたちが遊ぶ楽しい場所
   となる。発売は 2013 年 1 月末の予定だ。(既に App Store に出ている無料
   の 2D 版とは別物だ。)価格は未発表だ。ここで警告を: びっくりするほど
   元気な音楽が流れ出す心構えをせずこのリンクをクリックしては _いけない_。
   特に、午前 3 時半のラスベガスのホテルの部屋の中では厳禁!

<http://www.thedripdrops.com/>
<https://itunes.apple.com/us/app/the-story-of-the-drip-drops/id574388464?mt=8>

   たぶんこれも「Jeff は子供嫌い」の部類に入るだろうが、Tethercell は電池
   ケースで、AAA (単4) 電池一個を入れれば Bluetooth 装備の AA (単3) 電池
   となる。Bluetooth でスマートフォンのアプリに接続すれば、何時から何時ま
   で電池を使えるかを設定できる。つまり、Tethercell を使ったオモチャを、
   ありがたいことに一斉にすべてオフにできる、マスタースイッチとなるのだ。
   今のところこの Tethercell はまだ Indiegogo の予約注文の段階だが、ブー
   スではどうやら完全機能のように見える iOS ソフトウェアを使って試作品を
   動かす実演をしていた。子供嫌い連盟の代表者たる私としては、これが製品化
   されることを切に望みたい。

<http://tetherboard.com/>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Tethercell-smart-battery.png>

   Spigen SGP は、明白な賄賂でこの記事への登場を確保した唯一のベンダーだ。
   私がブースの前を立ち止まらず通り過ぎようとすると、私の iPhone 5 がむき
   出しの状態なのに気付いた誰かが「スクリーンプロテクターを無料で配ってる
   のをご存じ?」と話しかけてくれた。そのスクリーンプロテクターの品質が素
   晴らしかったので、ここに書くことにした。どうせまたちゃちなプラスチック
   のフィルムなんだろうと思っていたら、違った。$27.99 の GLAS.t (*) と
   $34.99 の GLAS.tr (*) の二種類あるプロテクターはいずれも油分をはじく
   コーティングを施した強化ガラス製で、何もしない iPhone 5 スクリーンを触
   るのと全く同じ感触だ。GLAS.tr の方は角が丸められていてケースを付けない
   iPhone に使っても欠けたりしないようになっており、GLAS.t の方はケース付
   きの iPhone で使うことを推奨されている。スクリーンが砕けるような衝撃に
   iPhone が晒されても、これらのプロテクターが衝撃を受け止め、万一の場合
   にもプロテクター自身が割れて iPhone のディスプレイを無傷に保つようにす
   る。Spigen は同社から $17.99 で出ている Slim Armor (*) iPhone ケース
   も私に手渡してくれた。こちらは見た目は感じ良いけれどもそれ以外にどうと
   いうことはなく、落とした場合にどれくらい保護をしてくれるかのテストなど
   人の寿命程度の期間はしないまま放置されるような気がする。これらすべて、
   iPhone 5 用のバージョンが CES で初登場またはつい最近発売されている。

<http://www.spigen.com/cell-phone/apple-iphone/iphone-5/iphone5-oleophobic-coated-tempered-glass-glas-t.html>
<http://www.spigen.com/cell-phone/apple-iphone/iphone-5/iphone-5-screen-protector-glas-tr-premium-tempered-glass-series.html>
<http://www.spigen.com/cell-phone/apple-iphone/iphone-5/iphone-5-case-slim-armor.html>

   「唖然とする」部類に入るものを一つ紹介しよう。Bluetooth 対応のフォーク
   がずっと欲しかったという人に、HAPIlabs が夢を叶えてくれた。HAPIfork は、
   あなたの食べる速度が速過ぎると感知すれば、振動することによってもっとゆっ
   くり食べなさいと教えてくれる。傑作なことに、口の中の電気伝導度を利用し
   て回路を閉じるのだという。HAPIfork は、コンピュータとは USB を通じて、
   スマートフォンとは Bluetooth を通じて、それから Ben & Jerry's アイスク
   リームの 1 パイント (約 500 cc) カップを目の前にした自らの実存に関する
   深い悩みを通じて動作する。

<http://www.hapilabs.com/products-hapifork.asp>

   こちらも「唖然とする」部類に入るのが、NeuroSky から $129.95 で出ている
   MindWave Mobile だ。彼らは、これを Neurowear から $99.95 で出ている
   Brainwave Cat Ears (nekomimi) と使うことを推奨している。MindWave Mobile
   はセンサー付きのヘッドセットで、これをあなたの頭に取り付ければ、あなた
   の脳の伝導度を利用してスマートフォンのアプリとやり取りしたり、あるいは
   Cat Ears とやり取りしたりするのだという。Cat Ears は、あなたがその瞬間
   どれほど集中しているかに応じて耳をピンと立てたり垂らしたりする。顔の表
   情だけでも _あまりに_ 2012 年風だ。下の写真は、どうしても _黒い_ 猫に
   なりたい人のために $20 で別売されている Obsidian 色の交換用耳を取り付
   けたところだ。

<http://www.neurosky.com/>
<http://en.necomimi.com/>
   (日本語)<http://jp.necomimi.com/>
   "necomimi.com"
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Brainwave-Cat-Ears.jpg>

   最後に、そして一番どうでもいいものだが、LiteBrix を紹介しよう。あえて
   これを含めたのは、私がうっかりと 1970 年代の Lite Brite コマーシャルに
   感染して、その音楽が耳にこびりついて消えなくなってしまい、この窮状を皆
   さんと共有するのが唯一の治療方法ではないかと思ったからだ。

<http://www.cra-z-art.com/products.php?category_id=97>
<http://www.youtube.com/watch?v=soFXG2FaONw>


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13492#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13492>


Open With サブメニューで重複項目を削除
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13485>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   時として、問題に対する解決が空から降って来ることもある。それが今回は、
   TidBITS Talk から解決が降って来た。最近の TidBITS Talk への投稿の中で
   Shirley Jordan は、Finder で書類をデフォルト以外のアプリケーションで開
   こうとしてその書類を右クリックしてコンテクストメニューの Open With (こ
   のアプリケーションで開く) サブメニューを出す度に、サブメニュー上のアプ
   リケーションがすべて二回ずつ重複して表示される、どうしたらよいのだろう
   か、と質問した。それに対して Miraz Jordan、Alan Forkosh、それに Curtis
   Wilcox の三人からそれぞれ素早く返事が届き、問題の原因は Launch Services
   データベースが壊れたことにあって、これは Terminal で一行のコマンドを走
   らせれば解決するし、あるいは Cocktail その他のユーティリティを使う方法
   もある、とのことだった。

<http://talk.tidbits.com/Double-Entries-in-Finder-td4657660.html>
<http://www.maintain.se/cocktail>

   実は、私も同じ状況を目にしていた。私の Open With サブメニューには個々
   のアプリケーションが二回、ものによっては三回も見えていたのだが、それほ
   ど気になる問題ではなかったので、解決策を探る気にもならず放置していたの
   だった。そういうわけで私も喜んでその解決策を私のラップトップ機に電子メー
   ルの形で降って来させ、Terminal を開いて下記のコマンド(すべてが一行で
   あって途中に改行は含まれない)をペーストして走らせ、それから Finder の
   Dock アイコンを Control-Option-クリックして Relaunch を選んで Finder
   を再起動させてみると、見事に私の Open With サブメニューには個々のアプ
   リケーションが一回ずつしか表示されないようになった。[訳者注: コマン
   ドに含まれる lsregister のパスは、OS X のバージョンにより異なることが
   あります。]

   sudo 
/System/Library/Frameworks/CoreServices.framework/Versions/Current/Frameworks/LaunchServices.framework/Support/lsregister -kill -r -domain local -domain system -domain user

   その後 Conrad Hirano からの投稿で、彼の Mac では Finder を再起動するだ
   けでは Open With サブメニューをリセットするには十分でなく、ログアウト
   してからログインし直す必要があったとの報告があった。個人的な意見として
   は、何か変なことが起こる度に、私は Mac 全体を再起動する方がよいと思う。
   そうしても大して時間はかからないのだから。

   私の知る限り、このようなやり方で Launch Services データベースの再構築
   をしても不都合なことはないはずだ。ただし、例えば Open With サブメニュー
   の項目が重複するなど、何かちゃんとした理由がない限りむやみにすべきこと
   ではない。


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13485#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13485>


Amazon AutoRip: iTunes Match ではないが、時間節約にはなる
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13493>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   今日 CD を買うとしたら、次は何をしますか? 勿論、MP3 か AAC へとリップす
   る。そうすれば、コンピュータ、電話、或いはタブレットから演奏できる。今で
   も CD プレーヤーを持っている人は沢山いると思うが、私は大きなデジタルライ
   ブラリから音楽を選ぶ容易さに慣れてしまった今では、ディスクを入れ替え続け
   るのは面倒だと感じてしまっている。それが音楽を iTunes Store や Amazon
   MP3 Store から買う魅力となっている。と言うのも、まず第一に CD をリップす
   る手間もいらないし、それに棚や箱の中にそれをしまう場所を探す必要もないか
   らである。

   しかし、CD などもう要らないなどと思うなかれ。ギフトラップして、クリスマ
   スツリーの下に置いておく方が iTunes ギフトカードよりずっと満足度が高いし、
   内蔵バックアップでもあり (今では Apple も Amazon も購入した音楽は再ダウ
   ンロードさせてくれるので、その重要度は下がっているが)、そしてそのアルバ
   ムアートや付属の解説書のお蔭で、興味深い収集物ともなり得る。そして世の中
   には、一過性のデジタルダウンロードよりも実体のあるプラスチックの方を好む
   人も沢山いるであろうことは間違いない。

   Amazon は AutoRip と呼ばれる新しいサービスを発表したばかりである。これは、
   CD を買いたいと言う人に両方の世界の一番良い所を手にして貰おうとの狙いで
   ある。もし Amazon から CD を買って、それがこのサービスの対象となる
   50,000 アルバムに該当すれば、その CD を買った時、自動的にその曲の MP3 バー
   ジョンも受け取ることになり、直ちにダウンロード出来る。リップする必要は全
   くない。(対象となるアルバムには、Add to Cart ボタンの下に AutoRip ロゴが
   現れる。)

<http://www.amazon.com/b/?node=5946775011>

   その AutoRip MP3 は Amazon Cloud Player の中に現れる。これは Web アプリ
   で、Amazon MP3 Store から購入した音楽、及びあなたがアップロードした音楽
   を保存し演奏する ("Amazon、あなたの音楽をクラウドに置く" 2 April 2011 
   参照)。保存された音楽を演奏するのは、iOS, Android, Sonos, そして Roku に
   対するアプリからも出来る。

<http://www.amazon.com/b/?node=2658409011>
<http://tidbits.com/article/12083>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1071.html#lnk1>
   "Amazon、あなたの音楽をクラウドに置く"
<https://itunes.apple.com/us/app/amazon-cloud-player/id510855668?mt=8>
   (日本語 
)<https://itunes.apple.com/jp/app/amazon-cloud-player/id510855668?mt=8>
   "iTunes App Store で見つかる iPhone、iPod touch、iPad 対応 Amazon Cloud
   Player"

   AutoRip を利用するには、単にこのプログラムに含まれている CD を買えば良い
   だけだが、Amazon はこの特典を更に拡げ、購入された CD を 1998年にまで遡っ
   て含めることとした。従って、もし Cloud Player にログインすると、以前購入
   した CD から音楽をあなたに与えているかどうか教えてくれる。それには特別の
   青-緑のアイコンで印が付けられている。私は 1996年以来 Amazon から何枚の
   CD を購入したのか見当もつかないが、私の Cloud Player には四つしか現れな
   かった。

<http://tidbits.com/resources/2013-01/Cloud-Player.png>

   尋ねられる前に言っておくと、残念ながら、ギフトとして購入された CD は
   AutoRip の対象にならない。さもないと、二人の人がその音楽を手にすることに
   なってしまう。勿論、あなたが CD を誰かの欲しい物リストから選択するか、或
   いはチェックアウト時にギフトだと指示するかしていない限り、Amazon があな
   たは CD をギフトとして買っているのかどうかを知る由は無い。更に、返品に関
   する条項にも注意を払うべきである;もし CD をその MP3 をダウンロードした
   後で返品すると、そのダウンロードには課金されるが、ダウンロードしていなけ
   れば、それは単にあなたの Cloud Player ライブラリから消え去るだけで課金は
   されない。

<http://www.amazon.com/gp/help/customer/display.html/ref=m_dp_r?ie=UTF8&nodeId=200997290&pop-up=1>

   では AutoRip は Apple の年額 $24.99 の iTunes Match サービスと較べるとど
   うなのであろうか? 同じなのは些細な部分でしかない。どちらのサービスも高
   品質で DRM フリーの音楽のデジタルコピーをくれるが、iTunes Match はあなた
   の既存のリップした音楽全てで働くが、AutoRip は Amazon から購入した CD か
   らの音楽としか働かないし、全ての音楽が含まれているわけでもない。しかし、
   AutoRip は無料なので、物理的な CD も手にしたいと言うのであれば、他の販売
   店からではなく Amazon から買う理由の一つとなるであろう。これが狙いなのだ
   ろうことは私にも分かる。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13493#comments>


ITConversations、自らに終止符を打つ
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     文: Glenn Fleishman: <glenn @ tidbits.com>, @glennf
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13484>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   全部がポッドキャストという最初のネットワークである ITConversations は、
   2003年に Doug Kaye によって創設されたが、新しいエピソードを作成するのを
   止めた。先月それが閉じられた時、このネットワークはおよそ 10 年に及ぶ歴史
   と情報技術者が興味のある多くのショーや話題にまたがる 3,300 のエピソード
   を有していた。しかし、Kaye の影響は、個々のポッドキャストの中身よりも更
   に広いものであった。

   Kaye はこのネットワークを "ポッドキャスト" という呼び方が定着するよりも
   前に始めた。彼の意図はダウンロード出来る音声プログラムを作ることで、カン
   ファレンス行事から始めた。当時、帯域も、興味も、そして聴衆もこれを始める
   には十分な大きさになったとの判断だったが、これで金儲けをしようとの意図は
   なかった。その中で、彼は彼が学んだほぼ全てのことを聴衆や世界全体と共有し
   た。作業の多くはボランティアによってなされた。

   ポッドキャストは ITConversations を Web ページ上のリンクから音声出版スト
   リームへと変身させた。これは音声コンテンツを直接 RSS ニュースフィードへ
   と統合することによって可能になり、そして自動的に iTunes にインポートされ
   ることが可能であった。(RSS と自動インポートは Dave Winer と Adam Curry
   の偉大な発案であった。) ポッドキャストのエピソードを自動的に入手しそして
   iTunes の様なプログラムに保存することが出来ることで、相当数の聴衆を引き
   寄せることが容易になったが、Kaye は必要な技術要素を彼のフィードに統合し
   た最初の人達の一人でもある。IT 専門家たちはスクリプトや初期段階のソフト
   ウェアをインストールする可能性が高く、彼の話題はまさにぴったりでもあった。

<https://en.wikipedia.org/wiki/History_of_podcasting>

   Kaye はまた The Levelator の作成にも関与していた。我々 TidBITS でも、我々
   のポッドキャストの音声品質を向上させるためにこれを使っている ("PodBOT で
   オーディオ版 TidBITS が改善" 7 May 2012)。The Levelator は、多種の入力レ
   ベルをもつポッドキャストを - ローカルマイク、遠隔地の Skype 参加者、パッ
   チインされた電話、等々 - 一定の音の大きさの音声ファイルにしてくれる。つ
   まり、全ての参加者はほぼ同じ音量で聞こえるので、低音も高音も含めて、聞く
   側は聞きやすくするために始終ボリュームをいじる必要がなくなる。Kaye の音
   声技術者である同僚、とりわけ Bruce と Malcolm Sharpe が、音声正規化ユー
   ティリティを開発し、それがやがて The Levelator となり、無料でリリースさ
   れた。これは、与えることを継続するインターネットに対する大きな贈り物であ
   った。

<http://www.conversationsnetwork.org/levelator>
<http://tidbits.com/article/12953>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1125.html#lnk4>
   "PodBOT でオーディオ版 TidBITS が改善"

   Kaye は日常の ITConversations 運営を 2006年に Phil Windley に任せたが、
   自らも深く関与し続けた。私は前に Kaye と素晴らしい会話をしたことがある。
   当時、私は私の Wi-Fi Networking News ブログのために短いシリーズのポッド
   キャストを計画し立ち上げたところであった (私は 26 のエピソードを 2006年
   に録音した)。彼は時間と知恵を惜しまず、かつ私のポッドキャストを
   ITConversations でホストすることを申し出てくれた。Windley もまたインター
   ネットの好人物の一人で、彼の苦労して得た知識を溜め込んでおくよりも、彼の
   専門知識を広く共有する方が好きである。Kaye と Windley は 2012年の 8月と
   9月にこの終了についての知らせを書いていた;私が知ったのは最近で、彼らが
   最後のエピソードを発表した時であった。彼ら二人は 3 December 2012 に最後
   の会話を持った - 当然のことながら、ポッドキャストの形で!

<http://wifinetnews.com/archives/casting/podcasts/>
<http://www.blogarithms.com/index.php/archives/2012/09/16/cn-mission-accomplished/>
<http://www.windley.com/archives/2012/09/putting_it_conversations_to_bed.shtml>
<http://itc.conversationsnetwork.org/shows/detail5331.html>

   何故閉じてしまったのか? Kaye の言葉を引用する:

       我々はイベント制作者やポッドキャスターがプログラムを彼ら自身で作成し
   出版するのを手助けして来たが、次第に自分達でやる人が多くなってきた。The
   Conversations Network の様なサービスに対するニーズはもうあまり顕在化して
   いない。という訳で、我々は自分達のミッションを、残存するパートナーがその
   ポッドキャストを自らの Web サイトで続けるのを手助けすることで完了する決
   心をした。

   最後に Doug Kaye と Phil Windley へ! インターネットは長いこと寛大な精神
   に支えられてきた。そして彼らはその最善の二人であり、何千というポッドキャ
   スターや何百万という聴取者を助けてきた。そこには 200 人を超える有給そし
   て無給のスタッフが長年に亘ってポッドキャストに係わってきた。
   ITConversations が Internet Archive の乾ドックに入ったからと言って悲しむ
   のはやめよう;もしろ、それが千もの新しい声を立ち上げたことを祝福しよう。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13484#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13484>


iFlicks、iTunes インポートを改善
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     文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13490>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   もしあなたが Apple のエコシステムに投資して来ているならば、ビデオを見る
   のは結構手がかかる場合がある。勿論、あなたの全ての TV 番組や映画を
   iTunes を通して買うか、或いは Netflix でストリームするのであれば話は簡単
   だが、でもあなたのその他の映画や TV 番組はどうであろうか? つまり、あな
   たがリップしたもの、Elgato EyeTV 機器経由で録画したもの、或いは所謂その
   他の手段で入手したものはどうであろうか?

   Handbrake の様な DVD リッパーはあなたの DVD を iTunes と親和性の高い
   MP4 ファイルに変換してくれるが、常に大本命と言う話にはならない。私が
   Handbrake でリップした映画は私の全ての機器上で常に完璧に働くわけではない。
   私の Apple TV 上では問題なくとも私の Mac 上ではギクシャクしたりすること
   もあるし、その反対の場合もある。更に動作は問題なくいくとしても、そのカバー
   アートやメタデータの方はどうであろうか? カバーアートに多数抜けのある
   iTunes ウィンドウに見入るより具合の悪いことなどまずないだろう。Subler は
   人気のメタデータエディターだが、使い辛さは天下一品で、OS X 10.8
   Mountain Lion とは問題があることが分かっている。映画を見るだけなのにこれ
   程の手間がかかってもよいという人は何処にいるであろうか?

<http://handbrake.fr/>
<http://code.google.com/p/subler/>
<http://code.google.com/p/subler/issues/detail?id=404>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/iTunes-missing-art.png>

   そこで登場するのは iFlicks ($19.99) である。単純にあなたの映画や TV 番組
   を iFlicks にドラッグ&ドロップするだけで、残りは全部やってくれる - それ
   らを Apple に優しいフォーマットに包み込み、アートやメタデータを取り出し、
   そしてビデオを iTunes にインポートする。一度に幾つも加えられるので、あな
   たの全ライブラリをデジタイズしようとしている場合など便利である。

<http://www.iflicksapp.com/>

   私は iFlicks をもう何か月か使っているが、殆ど完璧である。H.264 でエンコー
   ドされたビデオに対しては、これは Apple 推奨のビデオコーデックでもあるが、
   変換は速くそしてシンプルであり、高解像度ビデオですらたったの数分で済んで
   しまう。殆どの MKV と FLV ビデオファイルは、そして殆どの Handbrake でリ
   ップしたディスクも、この方式でエンコードされている。これらに対して、私は
   デフォルトの "iTunes compatible" 設定を使う。これはビデオの品質には手を
   触れず、そのコンテンツを Apple に優しいフォーマットに包み込む。

<http://support.iflicksapp.com/entries/20242648-the-itunes-compatible-preset>

   AVI ファイルの様な H.264 でエンコードされていないビデオに対しては、処理
   時間は長くなる。これらに対して、私は多くの場合 Universal 設定を用いなけ
   ればならない。これは Perian QuickTime プラグインを使用してそのビデオを標
   準解像度の 720 x 576 に再エンコードする (Perian はもはやアップデートされ
   ていないが、その必要性を無くす iFlicks アップデートが間もなく出される -
   "QuickTime フォーマット拡張ツール Perian が開発を中止" 16 May 2012 参
   照。) 幸いにして、H.264 でエンコードされていない高解像度ビデオは極めてま
   れである。

<http://perian.org/>
<http://tidbits.com/article/13007>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1127.html#lnk2>
   "QuickTime フォーマット拡張ツール Perian が開発を中止"

   ビデオ変換でのややこしい側面は字幕コンテンツであるが、iFlicks は何ら問題
   なく字幕を扱う。もしあなたが字幕ファイルをビデオと同じディレクトリ内にお
   持ちなら (通常 .srt ファイル拡張子を持っている)、iFlicks はそれを自動的
   に追加する。その後は、ビデオの字幕を通常の様に有効にできる:iTunes 内で
   は、ビデオを見ながらワードバブルをクリックする、そして Apple TV 上では、
   ビデオを見ている時リモートの中心ボタンをホールドする。

   では iFlicks はどうやってあなたのビデオを認識するのであろうか? そのビデ
   オのファイル名を使って自動的に行い、そしてその正しいメタデータを探し出す
   のにも素晴らしい仕事をする。iFlicks は、その情報を探すのに themovidedb.
   org 及び TheTVDB.com を使う。私はある TV 番組の最新のエピソードを
   iFlicks に入れてみたら、iFlicks は自動的にそのエピソードを認識しそのカバー
   アートも今シーズン用のものを取り込んだ。もし iFlicks がピタッとしたもの
   に辿りつけなくとも、手動でそのメタデータを編集させてくれる。それをするに
   は、主ウィンドウでそのビデオをダブルクリックする。

<http://support.iflicksapp.com/entries/20225503-filename-conventions-for-automatic-metadata-lookup>
<http://www.themoviedb.org/>
<http://thetvdb.com/>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/iFlicks-metadata.png>

   しかし、もしあなたのビデオがもうすでに iTunes にある場合はどうであろうか?
   これも問題ない。iFlicks には iTunes 内からアクセス出来る Services メニュー
   がある。既存のメタデータをアップデートしたり、或いは問題の多いビデオを再
   エンコードしたりするのを iTunes から離れることなしに出来る。

<http://tidbits.com/resources/2013-01/iFlicks-services.png>

   iFlicks は iTunes に優しいビデオファイルを作成するためには、私の知る限り
   では最も簡単な方法である。それはあなたのビデオ収集をデジタイズするのに頭
   痛の種を取り除いてくれ、そしてあなたの収集を見ても美しいものにさえしてく
   れる。iFlicks はその $19.99 という値段には十分値する。もっとも、この値段
   も前にはセールで $2 まで下がったことはあるのだが。もし iTunes のあなたの
   映画収集を整理したいのなら、iFlicks は必須の一品である。

<http://tidbits.com/resources/2013-01/iTunes-fixed-art.png>


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2013 年にアンチウイルスソフトウェアは必要か?
---------------------------------------------
     文: Rich Mogull: <rich @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13476>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   以前私が記事“Mac ユーザーはアンチウイルスソフトウェアを使うべきか?”
   (2008 年 3 月 18 日) を書いてから、四年以上が経った。その当時から今日
   まで多くのことが変わったが、私がお勧めする内容は大体において変わってい
   ない。Mac も確かに悪意あるソフトウェア(マルウェア)の影響を受けない訳
   ではないし、2012 年には私たちも一つのマルウェアがある程度広くまん延す
   るのを経験したが、それでも依然として Mac 上のマルウェアというのはそれ
   ほど一般的でなく、すべての人に対してアンチウイルスソフトウェアの使用を
   お勧めするほどではない。その上、アンチウイルスツールというものは特定の
   既知の攻撃に対しては有効であるけれども、多くの場合人々が期待するレベル
   の保護までは提供できない。

<http://tidbits.com/article/9511>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-920.html#lnk10>
   "Mac ユーザーはアンチウイルスソフトウェアを使うべきか?"


**マルウェアは多くなったけれども、依然として稀** -- 2012 年の 4 月に、私
   たちは Flashback を経験した。これは Mac に対する攻撃としては初めて広く
   まん延したものであった。(2012 年 4 月 5 日の記事“最新の Flashback マ
   ルウェアに対する検出と保護の方法”参照。)ある報告によれば 500,000 台
   の Mac が感染していた時点があったというが、感染した Mac や Mac ユーザー
   の中にこの攻撃により実質的な害を受けた事例があったという証言は出ていな
   い。これで Apple の「無垢の時代」は終わりを告げた、Mac ユーザーたちも
   今後は Windows ユーザーたちと同じようにマルウェアの激しい攻撃に晒され
   るようになるだろう、と予想する声も、一部ではすぐに聞こえてきた。

<http://tidbits.com/article/12918>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1121.html#lnk2>
   "最新の Flashback マルウェアに対する検出と保護の方法"

   その運命的な一週間以後、私たちはそれに続く二番手のアタックがまん延する
   のを目にすることはなく、Flashback 以前の時代と似たような小規模の散発的
   な感染が数回見られるに止まった。(特定のターゲットに絞られた攻撃がいく
   つかあるにはあったけれども、その種の攻撃に対してはアンチウイルスにあま
   り効果がないことに注意しよう。)上記の予想の声にもかかわらず、Mac ユー
   ザーたちがマルウェアの急増を目にすることはなく、今に至っても稀なままだ。

   こうした結果となった原因の一つは、Flashback 以前も、Flashback に応じて
   も、Apple が手段を講じてきたからだ。この点については記事“2012 年の
   Apple のセキュリティ取り組みを総括”(2012 年 12 月 20 日) で概観した。
   Gatekeeper は、ユーザーが騙されて自分のコンピュータにマルウェアをイン
   ストールしてしまう可能性を減らすためにデザインされた。それが、今もまだ
   最も一般的な Mac に対する攻撃の手法だからだ。(2012 年 2 月 16 日の記
   事“Gatekeeper が Mac のマルウェア流行にピシャリとドアを閉める”参照。)
   Apple は継続的にオペレーティングシステム自体の堅牢化も続けており、遠隔
   からオペレーティングシステムを攻撃することを困難にしつつある。(ただし
   それを不可能にする状態には程遠いが。)今や Mac App Store にあるすべて
   のアプリはサンドボックスを実装していて、そのアプリが侵入を受けてもそれ
   が害を及ぼせる範囲が限定されるようになっている。ただ、あきれたことに、
   Apple は自社製のアプリをまだサンドボックス化できていない。また Apple
   は Java と Adobe Flash (Flashback が攻撃したソフトウェア) をサポートす
   るやり方を大幅に変更し、これらがウェブブラウザ経由の感染の入り口として
   利用されるのをさらに強く制限できるようにした。

<http://tidbits.com/article/13461>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1155.html#lnk5>
   "2012 年の Apple のセキュリティ取り組みを総括"
<http://tidbits.com/article/12795>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1114.html#lnk2>
   "Gatekeeper が Mac のマルウェア流行にピシャリとドアを閉める"

   それに加えて、もしも報道された内容が正しければ、Flashback は結局アタッ
   カーたちに大きな収入をもたらすことがなかった。大体において悪い連中がそ
   ういうことをしているのは金が目的であるので、他のどんなビジネスでも同じ
   ことだが採算性の悪い製品は放棄される。実際、Apple によるセキュリティの
   変更は、同社が自ら明かしているところによれば、個々のアタックをすべて止
   めることよりも、むしろマルウェアの経済的意味を妨げることを狙っている。

<http://arstechnica.com/apple/2012/05/money-thats-what-flashbacks-creators-want-but-they-cant-get-it/>

   だからと言って、将来にわたって Mac に向けた攻撃が成功することがあり得
   ないということにはならない。けれども、あらゆる兆候が、そのような攻撃は
   限定されたものになるであろうことを示唆している。つまり、Windows に対し
   て見られるような、終わりなくひっきりなしに続くアタックの大襲来のような
   状態でなく、散発的な偶発的発生のみという状態が続くと考えるのが妥当だ。
   このエコシステムは、その規模と、Apple による保護とのお陰で、Mac 用のマ
   ルウェアが継続的に続く状態を下支えすることが不可能なのだ。最新のいくつ
   かのバージョンの Windows でさえ、以前と同じ程度のマルウェアの問題に直
   面しないようになってきている。

   広くまん延するものが現われることもきっとあるだろう。それでも、そうした
   問題は素早く発見され素早く抑制される可能性が非常に高い。アンチウイルス
   について言えば、その種の攻撃を予防するためにアンチウイルスソフトウェア
   が重大な役割を果たす可能性は、そこに内在する限界の結果として、低いだろ
   うと言わざるを得ない。


**アンチウイルスの限界** -- 悪意あるソフトウェアを探知する方法は主に二つ
   ある。普通でない活動を探知する(挙動分析)か、またはソフトウェアの内部
   に悪意あると知られたものが存在しているのを見つけ出すかだ。現在市場にあ
   るほとんどすべてのアンチウイルスツールは、マルウェアを探知するため主と
   して「署名」に(またはそれのみに)依存している。

   署名とは、一般的に単なる文字列であって、既知のマルウェアの一部分に対す
   る hash 値であることが多い。アンチウイルス会社は、マルウェアのサンプル
   を探してインターネットを常に見張っている。悪意あるプログラムがいったん
   見つかれば、会社がそのアプリケーションのコードに基づいて署名を作成し、
   あなたがウイルス定義をアップデートする際にあなたのコンピュータ上のアン
   チウイルスソフトウェアの中にその署名が送り込まれる。あなたのアンチウイ
   ルスソフトウェアはコンピュータ上に新たなファイルが到着する度にそれをス
   キャンし、また定期的にあなたのシステム上にあるすべてのファイルもスキャ
   ンし、それらの署名が含まれていないかを探す。

   一般にセキュリティツールが挙動分析に依存することを避けるのは、汎用目的
   のコンピュータ上で特定のアクションが「悪いもの」であるかどうかを見分け
   るのが非常に困難であるからだ。どんな悪意あるアクションを思い描いても、
   別のコンテクストにおいてはその活動にれっきとした意味があるという可能性
   も十分ある。また、そのような活動をきちんと把握できるようにオペレーティ
   ングシステムの中の理想的なレベルにフックを入れて入り込むのも難しいこと
   だ。その上、感染の動作そのもの(それはソフトウェアをインストールする完
   全に正常な動作と全く同じに見えるかもしれない)を探知してうまくそれを予
   防できない限り、そのツールが悪い挙動を探知する機会を得るより前にそのマ
   ルウェアがあなたのシステム上で走ってしまうことになる。こうして、挙動分
   析の方法にはさまざまな限界がある。これは個人用のコンピュータにおいてよ
   りも、むしろ企業の持つサーバのような、コントロールの手の行き届いた環境
   において効果的に働く。

   署名によるスキャンの方法の利点は、もしも署名がマッチして、かつその署名
   がうまく作られているならば、既知の悪意あるソフトウェアを高い信頼性をもっ
   て判別できるところだ。また、ソフトウェアがあなたのシステムに到着するよ
   り以前に、あるいはそれが初めて走るより前に、ソフトウェアをスキャンする
   ことも可能となる。けれども、こちらの方法には極めて不都合な面が二つある。

   最も明らかな欠点は、署名を作成するためにはアンチウイルスのベンダーがそ
   のマルウェアのサンプルを手に入れなければならないことだ。彼らは、手に入
   れられるものについてしか署名を作ることができない。つまり、新たなマルウェ
   アが登場してから、そのサンプルが初めて彼らの手に入り、署名が作成され、
   署名がクライアントのコンピュータに届けられるまで、必ずある程度の時間が
   経過してしまう。すべての悪意あるプログラムが一から作られている訳ではな
   いので、理論的にはアンチウイルスツールが新たな変種をキャッチできる可能
   性はあると言えるだろう。けれども悪い連中はこのことをよく知っていて、主
   要なアンチウイルスプログラムを購入し、変種をリリースする前にあらかじめ
   テストを走らせている。あるいは、予算が限られている場合は、VirusTotal
   のようなサイトでサンプルを走らせてテストしている。このサイトでは、何十
   というアンチウイルスツールに対してサンプルをテストすることができる。

<https://www.virustotal.com/>

   もう一つの大きな問題は、マルウェアというのは人気ある市場であって、毎日
   新たな変種が大量に登場していることだ。あるアンチウイルスベンダーは、新
   たなマルウェアが _毎日 65,000 個_ という頻度で登場すると報告している。
   それはつまり、彼らは毎日 65,000 個ずつの署名を作成し、テストし、顧客に
   リリースしなければならないということだ。(ウイルス定義を毎日アップデー
   トすることが重要なのがこれでお分かりだろう。)これら二つの要因が合わさ
   れば、アンチウイルスベンダーが完全に最新の状態を続けることは実質的に不
   可能となる。彼らのツールは確かに多数のマルウェアをフィルター分けできる
   けれども、悪いものすべてを捉えるには到底力が及ばないし、探知される前に
   新たなマルウェアが広がる可能性は常に存在しているのだ。

   Mac 用のマルウェアの数ははるかに少ないけれども、それでも各種ツールの有
   用性に限界がある事例はいくつも見られる。例えば、最近の Thomas Reed に
   よるテストによれば、Mac 用の最高のマルウェアツールでさえテストに用いら
   れた既知のマルウェアのサンプルのうち 90 パーセントしか探知できなかった
   という。これでは良い成績とは言えない。Mac 用のマルウェアの変種は一年あ
   たり数十個程度に過ぎず、Windows 用の毎日 65,000 個に比べればずっと少な
   いのだから。

<http://www.reedcorner.net/mac-av-detection-rates/>

   人々にアンチウイルスツールを採用するように勧めるための宣伝文句として
   Flashback が使われているけれども、そうしたツールの大多数は Flashback
   が登場した後の数週間、大々的に報道されるようになる頃まで、Flashback を
   探知することができないでいたのだ。

   さらに、別の技術的問題もある。分析や探知を精密にしようとすればするほど、
   アンチウイルスツールはより深くあなたのシステムの中へフックして入り込む
   必要があるが、それをすればするほど失敗する可能性が増す。Apple はあまり
   頼りにならない。なぜなら Apple は、アンチウイルスのベンダーに手を貸す
   よりもマルウェアがオペレーティングシステムを乗っ取ることを防ぐことの方
   に関心があるからだ。結局のところ、アンチウイルスのベンダーは、ファイル
   へのアクセスをすべて監視して、アプリケーションを起動したりファイルを開
   いたりすることにコントロールの手を及ぼす必要があるのだが、それはまさに
   マルウェアの作者がしたいことでもあるのだから。その上、コンピュータのパ
   フォーマンスに大きな影響を与えてしまうという点もあるし、ほとんどすべて
   のアンチウイルスベンダーが過去に不正な署名を発行して顧客に重大な困難を
   生じさせた経歴を持つこともある。多くの場合、重要なシステムファイルやア
   プリケーションファイルを誤ってウイルスだと判定すれば、アンチウイルスソ
   フトウェアがその(重要かつ正当な)ファイルのシステムへの「攻撃」を阻止
   しようと試みることで当然ながら深刻な問題が起こってしまう。

   Mac における今日のセキュリティの現状とマルウェアの環境を考えれば、大多
   数のコンシューマに対して Mac 用アンチウイルスツールを勧めることは私に
   はできない。OS X 内蔵のセキュリティと基本的マルウェア防止策で、_現時点
   では_ 既存の Mac 用マルウェアの大多数(あるいはおそらく全部)が止めら
   れており、新規のマルウェア変種もそれほど頻繁に登場しないので、個人用の
   Mac を保護するためにアンチウイルスツールが十分大きな恩恵を提供できてい
   るとは思えないからだ。Mac への感染は非常に稀であり、アンチウイルスツー
   ルの働きは非常に限定されているので、大多数の Mac ユーザーにとってそれ
   を使うだけの価値は提供されない。たとえ無料のものであっても。


**どんな場合にアンチウイルスを使うべきか** -- 以上述べてきた限界はさてお
   き、それでもアンチウイルスソフトウェアに利用価値があるような状況もある。

   まず第一に、しかもこれが最重要だが、_デスクトップ以外でアンチウイルス
   ソフトウェアを使う_ 場合がある。電子メールを署名に基づくフィルター分け
   することにより、メールがあなたのデスクトップに到着する前に既存のウイル
   スを止めることができる。Gmail、iCloud、Yahoo、Hotmail など、あなたのコ
   ンピュータにダウンロードされるよりも前にすべての電子メールに対してウイ
   ルスのフィルター分けを施している電子メールサービスを使うことを私は強く
   お勧めしたい。企業に対してはウェブのフィルタリングもお勧めするが、これ
   は普通のコンシューマには簡単に手の届かないものだ。

   アンチウイルスに利用価値があり得るもう一つのグループは、古いバージョン
   の OS X を走らせている家族の人たちだ。OS X における最高のアンチマルウェ
   アのセキュリティ機能は、そのほとんどすべてが 10.8 Mountain Lion のみで
   利用できる。10.7 Lion ならば次点というところだ。TidBITS 読者の皆さんは
   大多数が最新の Mac および iOS オペレーティングシステムアップデートを施
   しておられるだろうが、皆さんの家族でそうでない方々がおられるなら、そう
   いう人たちはアンチウイルスを使うべきかもしれない。

   企業ユーザーもまた、企業のセキュリティ方針に従うため、あるいはその他の
   要件により、アンチウイルスソフトウェアを使う必要があるかもしれない。

   もしもあなたが日常的にリスクの多い挙動をしているなら、アンチウイルスソ
   フトウェアに利用価値があるかもしれない。例えば、Gatekeeper をオフにし
   て非合法のソフトウェアや怪しげなソフトウェアをいつもダウンロードしてい
   るのなら、アンチウイルスソフトウェアを使うことで感染が予防できるかもし
   れない。まあおそらくは、という程度だが。もちろん、メインストリームのサ
   イトにマルウェアが現われることも実際あるけれど、あなたが Gatekeeper を
   きちんと使い、既存の開発者による製品のみを入手しているなら、感染する可
   能性はゼロに近いだろう。

   最後にもう一つ、心の平和のためだけにアンチウイルスを使いたいという人も
   いるだろう。ただしそれは、アンチウイルスツールも絶対信頼できるものでは
   ないことを理解し、とりわけ必要なパッチやウイルス定義アップデートを無視
   したりすればやはり感染する可能性が十分あることを心得た上で、という条件
   付きの話だ。

   もしも Mac 用アンチウイルスツールが 100 パーセントの有効性を提供してく
   れていたら、あるいはそれが 99 パーセントであったとしても、私の意見は違っ
   ていただろう。もしも Windows の世界で起こっているような大量のマルウェ
   アが出回っていたならば、私は別のことを推薦していたかもしれない。けれど
   も現状においては、Mac 用マルウェアの感染事例は非常に少なく、アンチウイ
   ルスツールの働きは非常に限定されたものに過ぎないので、現行バージョンの
   OS X を使っているユーザーの大多数には、アンチウイルスを使ってもあまり
   意味はない。

   Flashback 感染が広がっていた当時、Mac ユーザーたちはあまりにもうぬぼれ
   ていて、誤った情報に頼っている結果として、アンチウイルスソフトウェアを
   インストールしないでいるのだという非難があった。けれども現実は、アンチ
   ウイルスツールの提供する保護にも限界がある。だから、アンチウイルスを使
   えばセキュリティは大丈夫だと信じ込むのは、Mac ならウイルスの心配がない
   と信じ込むのと同じくらいに甘い考えだと言える。


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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 1 月 14 日
-----------------------------------------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13495>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**MacBook Air EFI ファームウェア・アップデート 2.6** -- 2012 年 6 月にリ
   リースされた MacBook Air 機種に対する EFI ファームウェア・アップデート
   2.6 が Apple から出た。今回のアップデートでは MacBook Air に接続された
   HDMI ディスプレイの色の問題を修正し、スタンバイモードで Thunderbolt 装
   置の電源を抜くことによりシステムがフリーズするバグを解消し、Boot Camp
   を使って Windows を正しく起動できない問題を解決している。OS X 10.8.2
   Mountain Lion を要する。ファームウェアアップデートではいつものことだが、
   その機種に適した正しいファームウェアアップデートを得るため App Store
   に入手を任せること、アップデート作業を途中で中断しないように注意するこ
   とをお勧めしたい。(無料、4.76 MB)

<http://support.apple.com/kb/DL1623>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1623?viewlocale=ja_JP>
   "MacBook Air EFI ファームウェア・アップデート2.6"

   MacBook Air EFI Firmware Update 2.6 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13491#comments>


**Firefox 18** -- 記録的な速さで選挙権年齢に達したようで、Mozilla が
   Firefox 18 をリリースした。新設された IonMonkey JavaScript コンパイラ
   は、Mozilla によればウェブアプリやゲームを最大 25 パーセント高速化する
   という。今回の新リリースではまた、Mac OS X 10.7 Lion 以降で Retina ディ
   スプレイに対応した。(これで既に Retina 対応の Safari や Chrome ウェブ
   ブラウザに追い付いた。)また、Web Real Time Communication (WebRTC) オー
   プンフレームワーク(ブラウザ内のビデオチャット機能を有効にする)に対す
   る「初期的」サポートも追加している。その他の変更点としては、タブ切り替
   え時のパフォーマンス改善、新しい HTML 拡大アルゴリズムによる画像の表示
   品質向上、HTTPS ページでセキュアでないコンテンツの読み込みを無効化する
   修正、プロキシの応答性の向上などがある。注意すべきことが一点ある。もし
   もあなたがしばらくの間 Firefox を開いたことがなく、しかも自動アップデー
   トを有効にしている場合は、複数回のアップデートを経なければ Firefox 18
   に到達することができない。(私たちのバージョンはまず 16.0.1 から 17.0.1
   へ、次に 18 へとアップデートされた。)(無料、36.6 MB、リリースノート)

<http://www.mozilla.org/firefox/new/>
   (日本語)<http://www.mozilla.jp/firefox/>
   "次世代ブラウザ Firefox 高速・安全・カスタマイズ自在な無料ブラウザ"
<http://www.mozilla.org/firefox/18.0/releasenotes/>
   (日本語)<http://www.mozilla.jp/firefox/18.0/releasenotes/>
   "Firefox 18.0 リリースノート"

   Firefox 18 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13489#comments>


**Fission 2.1.1** -- Rogue Amoeba のオーディオ編集ソフトウェア Fission
   にマイナーアップデートのバージョン 2.1.1 が出た。新機能は一つだけで、
   Batch Converter が個別のファイルだけでなくオーディオファイルを含むフォ
   ルダも受け付けるようになった。今回のリリースではまた、Save パネルが前
   回保存した場所を覚えているようになり、チャプター分けされた AAC や非常
   に大きな画像ファイルでの問題を修正し、Mac App Store 版でファイルを保存
   しようとするとエラーになってしまう問題を修正している。さらに、今回から
   Fission には Debugging ウィンドウからアクセスする隠れた環境設定が含ま
   れ、Normalization クリッピングにおいて稀に起こる事例をアプリがチェック
   し予防できるようになった。(新規購入 $32、TidBITS 会員には 20 パーセン
   ト割引、無料アップデート、10.7 MB、リリースノート)

<http://www.rogueamoeba.com/fission/>
<https://itunes.apple.com/us/app/fission/id549251391?mt=12>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.rogueamoeba.com/fission/releasenotes.php>

   Fission 2.1.1 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13487#comments>


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