TidBITS#1161 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2013年 2月 22日 (金) 06:05:04 PST


TidBITS#1161/18-Feb-2013
========================
     英語版: <http://tidbits.com/issue/1161>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1161.html>


   そろそろ新しい MacBook Pro を買おうかと思っていた人は、Apple が仕様を
   若干改善し価格をいくらか下げたニュースを嬉しく思うだろう。これらのラッ
   プトップ機の魅力がさらに増したわけだ。今週号のそれ以外の記事には、意見
   記事の性格を備えたものが多い。まずスタッフ円卓会議では、Apple が会社と
   しても変わり業界の潮流も変わったにもかかわらず私たちが Apple を支持し
   続けているのはなぜかが議論される。Adam は、マルチメディアで拡張された
   電子ブックがプレインテキストと静的なグラフィックスのみに依存する電子ブッ
   クを置き換えるものにはならないという意見をちょっと不満げな口調で述べる。
   また、Apple のソフトウェアの品質が低下しつつあることを心配する記事への
   ExtraBITS リンクがいくつもある。さて、新しくウェブサイトを開こうかと思っ
   ている人たちには、Josh Centers が今週号の特別記事でデザインを重視した
   ホスティングサービス Squarespace を詳細に検討する。最後に、私たちの最
   新の長期スポンサーとして、クリック感の快いキーボード Das Keyboard のメー
   カー Metadot を歓迎したい。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Fission
   2.1.2、Mailplane 2.5.11、Skype 6.2.73.1117、MacBook Pro SMC ファームウェ
   ア・アップデート 1.7、Mellel 3.1.3、BBEdit 10.5.2、Microsoft Office 2011
   14.3.1、それに BusyCal 2.0.3 だ。

記事:
     Apple、MacBook の仕様と価格を微調整
     Metadot が TidBITS スポンサーに
     VidBITS:何故我々はいまだに Apple を支持するのか?
     なぜプレインテキストの本は今後も残るか
     Squarespace 6 ウェブホスティング: 使い易さとデザインが欠陥を凌ぐ
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 2 月 18 日
     ExtraBITS、2012 年 2 月 18 日


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Apple、MacBook の仕様と価格を微調整
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13561>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   飾りも何もなしのお決まりのプレスリリースで、Apple は各種の小規模な CPU,
   RAM, そして価格の修正を MacBook Pro と MacBook Air ラインに行ったと発表し
   た。

<https://www.apple.com/pr/library/2013/02/13Apple-Updates-Processors-Prices-of-MacBook-Pro-with-Retina-Display.html>
   (日本語 
)<http://www.apple.com/jp/pr/library/2013/02/13Apple-Updates-Processors-Prices-of-MacBook-Pro-with-Retina-Display.html>
   "Apple (日本) - Apple Press Info - Apple、MacBook Pro Retinaディスプレイ
   モデルのプロセッサと価格をアップデート"


**13-inch MacBook Pro Retina ディスプレイモデル** -- Apple の最も小さい
   Retina 搭載の MacBook Pro は、これまで 128 GB 及び 256 GB のフラッシュス
   トレージと 2.5 GHz デュアルコア Intel Core i5 プロセッサ付きで、価格はそ
   れぞれ $1,699 及び $1,999 であった。それが 128 GB 構成では 2.5 GHz CPU
   を保ったまま 価格を $200 下げて $1,499 とし、256 GB 構成の方は 2.6 GHz
   CPU になり価格も  $300 下がって $1,699 となった。256 GB モデルの方はまた、
   カスタマイズオプションで 3.0 GHz プロセッサの選択肢が増えたが、一方 128
   GB モデルの方は 2.9 GHz オプションのままである。

<https://www.apple.com/macbook-pro/specs-retina/>
   (日本語)<https://www.apple.com/jp/macbook-pro/specs-retina/>
   "アップル - ノートパソコン - MacBook Pro Retinaディスプレイモデル - 技術
   仕様"


**15-inch MacBook Pro Retina ディスプレイモデル** -- より大型の MacBook
   Pro モデルラインでは、価格は据え置かれたが、256 GB のフラッシュストレー
   ジのモデルでは、これまでの 2.3 GHz CPU に代わって 2.4 GHz クアッドコア
   Intel Core i7 プロセッサが搭載され、価格は $2,199 のままである。より上級
   の 256 GB モデルの方も価格を据え置いたまま 2.6 GHz Intel Core i7 が 2.7
   GHz に格上げされ、そして RAM も 16 GB へと倍増された。

   非 Retina の 15-inch MacBook Pro の標準構成は今や一つだけになり、2.3
   GHz クアッドコア Intel Core i7 で 4 GB の RAM そして 500 GB ハードドライ
   ブ付きで、価格は $1,799 である。これらの仕様はチェックアウト時にこれまで
   提供されていたより高級な構成に変更出来るので、標準構成は一つになったとい
   うのは単なる売り方の問題に過ぎない。しかしながら、この非 Retina の 15-
   inch MacBook Pro モデルでは、標準の 1440 x 900 ピクセルの光沢スクリーン
   をより高解像度の (1680 x 1050 ピクセル) 非光沢スクリーンに $100 で置き換
   えさせてくれる - オプションとしては必須であると今でも多くの人が信じるも
   のを提供している Apple では最後のラップトップモデルである。

<https://www.apple.com/macbook-pro/specs/>
   (日本語)<https://www.apple.com/jp/macbook-pro/specs/>
   "アップル - ノートパソコン - MacBook Pro - 技術仕様"


**13-inch MacBook Air** -- 最後に 256 GB のフラッシュストレージを持つ大
   きい方の MacBook Air モデルは、仕様に変更は無いが、価格は $1,499 から
   $1,399 へと $100 下がった。

<https://www.apple.com/macbookair/specs.html>
   (日本語)<https://www.apple.com/jp/macbookair/specs.html>
   "アップル - ノートパソコン - MacBook Air - 技術仕様"


**何故値下げ?** -- Apple がこの様に途中で価格を下げると言うのはちょっと
   珍しい;一般的に言えば、同社は価格は据え置いて仕様を改善するやり方の方を
   好む (そして、その過程で粗利率を少し改善しようとするのであろう)。我々は、
   Apple が Wall Street の受けを少しでも良くしようと販売促進を狙っているの
   ではないかと推測することは出来るが、しかし正直のところ、それだって憶測の
   域を出ることは無い。

   一方で、13-inch Retina ディスプレイのコストも初期に設定したものからかな
   り下がり、Apple がその節減分を価格に反映させて還元するのが適当と判断した
   と言う可能性だってある。同様に、フラッシュストレージや RAM のコストが下
   がったため、他の変更も可能になったのかもしれない。MacBook Pro の非
   Retina モデルには変更が無く、そして MacBook Air ラインが技術面では何も変
   わっていないというのも多少興味を引く。

   どちらにしても、仕様が改善されそして価格が下がると言うのは歓迎すべきこと
   であるのは間違いないし、現状でも魅力ある Apple のラップトップラインが更
   に迫力あるものになるであろう。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13561#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13561>


Metadot が TidBITS スポンサーに
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13562>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   私たちの最新の TidBITS 長期スポンサーとして、Metadot 社を心から歓迎し
   たい。同社の製品 Das Keyboard は、tactile (触知) キーボードのカテゴリー
   の中にあって「大きな音でそれと分かる」という標語を誇らしげに掲げた逸品
   だ。長年 TidBITS を読んでおられる読者ならご存じの通り、私は自分のキー
   ボードを深く気にかけている。キーボードこそ、私と Mac を結ぶ主たる道筋
   だからだ。もちろんポインティングデバイスも重要ではあるが、ライターとし
   ての私はやはり、いかに速く正確に文章をスクリーン上に打ち込めるかが何よ
   り最優先なのだ。

<http://goo.gl/2FaL5>

   ここしばらくの間、私は $133 の Das Keyboard Model S Professional for
   Mac をテストしていた。たいていの場合、これでタイプするのはとても楽しい。
   これは Matias の Tactile Pro キーボードや Quiet Pro キーボードとは驚く
   ほど感触が違うが、クリック感が強くてキーの押し下げ幅の深いキーボードが
   好みの人には Das Keyboard の方が魅力的な選択肢となるだろう。その感触を
   的確に説明するのは非常に難しいが、このキーボードで速いテンポでタイプし
   ていると滝のイメージが頭に浮かぶ。私の指先から文字が次々と流れ落ちて行
   く感じなのだ。疑いなくそれは Cherry 社製キースイッチのお陰だし、高速で
   正確なキーストロークを要求するゲーマーたちの間では特にこの Cherry キー
   スイッチを使ったキーボードが人気だという話も聞く。

<http://tidbits.com/resources/2013-02/Das-Keyboard.jpeg>

   Das Keyboard にはさまざまの Mac 固有の特殊キーが備わり、追加電源を提供
   する専用コネクタ付きの 2 ポート USB ハブも内蔵している。(2 メートルの
   ケーブルは途中で二つに分かれ、Mac の USB ジャックを二つ使用する。)い
   ずれは記事の中で Das Keyboard をもっと詳しく検討してみたいと思っている
   が、今はただ、TidBITS と、Apple コミュニティーへの貢献に対して、感謝の
   気持ちを Metadot に捧げたい!


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13562#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13562>


VidBITS:何故我々はいまだに Apple を支持するのか?
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13558>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   先週、Valentine's Day が近づくのに伴い、我々も愛を考えてみた。あなたはこ
   れまで愛憎の絡み合った関係に陥ったことがありますか? というよりは、"これ
   まで長い間あなたが私にしてくれたことには感謝しているが、最近あなたがやっ
   ていることにはとても納得がいかない" という感じ? これが我々の多くが最近
   Apple について感じていることである。何故かって、正直に認めようよ、我々に
   は、初期の Mac から最新の iPad まで、Apple 製品を使い、支持し、そして良
   い製品だと周りに説いてきた長い歴史がある。しかし、Apple の宣伝は常に我々
   に直接話しかけてくる方法をとってはいるが、Apple が個々の顧客が何を考えて
   いるかなど実際には気にしていないことは明々白々である。

   今週のスタッフ円卓会議で我々は、Apple が昔あの様な忠誠心を勝ち取ったのは
   何故なのか、そして Apple は - そしてテック業界全てが - 根本のところで変
   わりつつあるのに、それへの支持はどうして消え去らないのかについて話し合う。
   鍵となる二つの見方がある:

<http://www.youtube.com/watch?v=vTif2CgioI8>

* Apple の勢いは、言ってみれば、あなたの政党に選挙で地滑り的勝利を与えた
   ようなものである。あなたはその政党の信条が好きで彼らを何時も支持して来た
   し、彼らのために選挙運動もして来た。そして彼らの勝利の後、あなたはしばら
   くの間心からの喜びを感じていた。しかし、しばらくすると、所詮は、旧態依然
   たる政治だし、そしてあなたの政党が野にいる時に望んでいた変化も起こりそう
   もないと自覚するようになる。あなたの失望にも拘らず、家族や友人達へのあな
   たの選挙での推挙を取り消すわけにも行かない。何故ならば、そんなことをすれ
   ば、あなたが結局間違っていたことを認めることになってしまうし、それに、よ
   り現実の話をすれば、それはそれでもその代替手段よりはまだましだからである。

* Kurt Vonnegut の最も永続的な概念の一つに "グランファルーン" というのが
   ある。これは彼の定義によると "人間の誇り高いそして意味のない集まり" であ
   る。Apple の熱狂的なファンであると自認する人達の集まりに実際の意味があろ
   うがなかろうが、我々人間には属したいと言う欲動がある。Apple の初期の時代
   には、この欲動は Mac ユーザーであると言う少数派にいる他の人を探したいと
   言う願望によって強化された;今日では、この属したいと言う欲動は恐らく勝ち
   組の一部でいたいという願望によって駆られているのであろう。

<http://en.wikipedia.org/wiki/Granfalloon>

   いずれにしろ、我々の話し合いでの結論は何もなかったと私は思っているが (或
   いは、結論が出せそうなものがあったとしても)、もしあなたも Apple の周りに
   成長してきたエコシステムとの自らの係わりについて考えることがあったのなら、
   この円卓会議を見るか聞くかして欲しい。ひょっとすると、あなたの思考をまと
   めるのにお役に立てるかも知れない。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13558#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13558>


なぜプレインテキストの本は今後も残るか
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13554>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   本を巡るニュースリリースや物語で今日最も人々を興奮させるものたちには、
   一つ共通する点がある。それらがいずれも、オーディオやビデオ、さらにはイ
   ンタラクティビティ(双方向性)に関するものこそが最新最高と言えるという
   考え方を推し進めようとしていることだ。最も注目を集めているツールである
   iBooks Author、Inkling Habitat、Vook、その他いろいろのものたちも、それ
   ぞれに本というものを単なる旧式のテキストやグラフィックスを超えたものへ
   と高める機能を売りにしている。その意味するところは、これは暗黙のうちに
   示されることも、また明確に述べられることもあるが、そうした拡張こそが本
   の未来であり、いずれ時が経てばあらゆる本が、ピーと言ったりブーと鳴った
   り、私たちがインタラクティブなグラフィックスをあちこちスワイプしたりす
   る間もノンストップでビデオを再生し続けたりするようになる、という考え方
   だ。どのみち、こんなにさまざまな素晴らしいマルチメディアが手招きしてい
   るというのに、誰が座り込んでプレインな古臭い本なんか読みたいと思うだろ
   うか、というのがその理由だ。私たちが 4 時間分のオンラインビデオを PDF
   ベースのノートやリンクで補った "Take Control Live: Working with Your
   iPad" の実験を試みた際、私たち自身が古臭いプレインな本を出しているでは
   ないかと非難されたことさえある。

<http://www.takecontrolbooks.com/tclive-working-ipad?pt=TB1161>

   私は一人の出版者としてのみならず、よく本を読む読書家としても、そういっ
   た考えが完全に誤りであると、ここではっきりと指摘しておきたい。多くの著
   者たちや出版者たちが長年にわたって新たな形式の本を考え出してきたことに
   疑問の余地はないし、本の中でマルチメディアによる拡張が一定の役割を果た
   しているのも確かだ。典型的な例が学校の教科書だろう。その他のタイプの本
   や、あるいは特定の個々の本で、マルチメディアをうまく使うことにより大き
   な恩恵を受けているものがあることも容易に想像できる。

   けれどもちょっと考えてみて欲しい。マルチメディアの本はますます手軽に作
   れるようになってきているし、拡張本を見つけたり読んだりするのも簡単になっ
   てきているかもしれないが、そのコンセプト自体は別に目新しいものではない。
   1990 年代の初めごろ、Voyager (われらが Michael Cohen も力を貸した) は
   拡張本を Expanded Books シリーズで 60 タイトル以上出版した。それらのタ
   イトルには、今日の拡張本が持っているものの大部分が既に含まれていた。そ
   れらは画期的 (ground-breaking) なものではあったが、決して出版界の大転
   換 (sea change) を引き起こすものではなかった。(土 (ground) と水 (sea)
   を混ぜた言い回しをご容赦頂きたい。)それは一つには、当時のハードウェア
   とソフトウェアがまだ十分にパワフルなものでなく広く浸透もしていなかった
   からだとも言える。1992 年にフロッピーディスクや CD-ROM で配布されたタ
   イトルを利用できた人の数に比べれば、今日 iBooks Author で作られた拡張
   本を iPad 上で読める人たちの数の方がはるかに多い。

   今日ではハードウェアやソフトウェアによる制約が消え去っているのかもしれ
   ないが、私たちが完全に有効に利用できるものとしてプレインテキストの本が
   今も存在し続けている理由が他に二つある。まず第一に、プレインテキストの
   本の制作に比べて拡張本の制作は著者たちや出版者たちにとって相当に苦労を
   伴うし、より多くの費用がかかる。そのため、既に危うくなっているビジネス
   モデルがさらに弱体化してしまう。第二に、そしてこちらの方がより重要だが、
   本を出版することの目標は情報を伝達することにあるのであって、あらゆる場
   合にあらゆる読者に対して拡張本の方が _実質的に_ より良い情報伝達が可能
   だという兆候を私は感じることができない。

   本の世界を進化論の絵筆で一色に塗りつぶして、自然淘汰により生き残る種と
   歴史の踵に踏み潰される種が分かれると論じたい誘惑に駆られがちではあるし、
   また対立と論争を好む現代のメディアには過度に単純化されたモデルが馴染み
   やすいということもあるだろう。でも、本の形式は確かに進化して _いる_ し、
   今後も進化し続けることは疑いないけれども、本と情報の生態系とは本来、著
   者と出版者と読者から成る多様な集まりが既に存在していて、その中で進化に
   よる変化の一つ一つが単に _付け加わる_ ことにより成立しているのだ。

   だから、紙に印刷されたり Kindle を通したりして配布されたプレインテキス
   トの小説も、PDF や EPUB の中にスクリーンショットやリストをたくさん入れ
   てレイアウトされたテクノロジー系の本も、幼児向けの厚紙装丁の本も、ゴー
   ジャスな写真入りの大型豪華本も、その他さまざまな本も、今後も拡張本に取っ
   て代わられることはないだろう。それよりもむしろ、拡張本は今述べたさまざ
   まのタイプの中でそれぞれに個々のタイトルを一つ一つ置き換えるものとなる
   のではないだろうか。けれども、物理的な本にせよ電子的な本にせよ、特定の
   タイプの本が読者にとって有用である限り、また著者や出版者の心を捕らえて
   いる限り、その本は生き残るだろう。

   それに、素敵なオーディオとビデオこそが情報伝達のための究極の解決法だと
   いうのなら、たった一つの言葉でそれに答えておこう:「テレビ」と。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13554#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13554>


Squarespace 6 ウェブホスティング: 使い易さとデザインが欠陥を凌ぐ
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     文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13521>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   テクノロジー系のポッドキャストをたくさん聴いたりテクノロジー系のブログ
   をたくさん読んだりしている人は、きっと Squarespace の広告を見聞きした
   ことがあるだろう。Squarespace は WYSIWYG の、クラウドベースのウェブサ
   イト・ホスティングサービスだ。広告では、Squarespace が使いやすくてゴー
   ジャスにデザインされ、トラブルなしに使えて上級ユーザー向けの追加のコン
   トロール機能もあると宣伝されている。私は 2012 年 8 月に自分の個人的な
   ウェブサイトを始めようと思い立った際に、当時リリースされて間もなかった
   Squarespace 6 を思い切って使ってみようと決断した。

<http://www.squarespace.com/>
<http://joshcenters.com/>

   大量の技術的知識やシステム管理の手続きを必要とせずに手軽にウェブサイト
   を始めたいと思っている人には、Squarespace は一見の価値がある。とりわけ、
   最先端のデザインと手軽なクラウドベースの管理を望む人に適している。しか
   しながら、パワーユーザーにとっては完全なコントロールが提供されないこと
   や Mac ベースや iOS ベースの良い管理ツールがないことがフラストレーショ
   ンを溜める原因となるかもしれない。これはまだプラットフォームとして若く、
   従って成熟度も低いので、機能は常に変化し続けるし未解決のバグもある。た
   とえ Squarespace があなたの好みに合わなくても、代わりとなるものはたく
   さんある。Sandvox、RapidWeaver、Freeway といった Mac ベースのウェブオー
   サリングソフトウェアから、Calepin のようなシンプルな Dropbox ベースの
   システム (2012 年 1 月 5 日の記事“Calepin: シンプルで最小主義のブロ
   グ制作に一捻り”と 2012 年 6 月 26 日の記事“Calepin 帰る: 最小主義ブ
   ログ・プラットフォームがオープンソースに”参照)、あるいは WordPress の
   ような成熟したプラットフォーム (2012 年 11 月 21 日の記事“WordPress
   を iWeb の代わりに”参照) までさまざまだ。

<http://www.karelia.com/sandvox/>
<http://www.realmacsoftware.com/rapidweaver/overview/>
<http://www.softpress.com/products/freeway-pro.html>
<http://calepin.co/>
<http://tidbits.com/article/12701>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1108.html#lnk2>
   "Calepin: シンプルで最小主義のブログ制作に一捻り"
<http://tidbits.com/article/13086>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1132.html#lnk1>
   "Calepin 帰る: 最小主義ブログ・プラットフォームがオープンソースに"
<http://wordpress.org/>
<http://tidbits.com/article/13404>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1151.html#lnk6>
   "WordPress を iWeb の代わりに"


**サインアップと最初のセットアップ** -- Squarespace は二週間の試用期間を
   提供していて、そのためにクレジットカードも必要ないので、気軽に試してみ
   ることができる。Squarespace で直ちに気付くことの一つは、Apple に似て、
   Squarespace がデザインを重視していることだ。ログインを完了させる以前か
   ら既に、数多くのテンプレートの中から一つを選ぶことを求められる。どのテ
   ンプレートも非常に素敵で、レスポンシブウェブデザインに基づいている。サ
   イトはそれを読む人のスクリーンサイズに適応するようになっていて、iPhone
   上でも Retina ディスプレイモデルの MacBook Pro 上でも同じくらいにきち
   んと使えるようになっている。ほとんどのテンプレートはブログまたは写真集
   として使うことを念頭に置いて作られている。ブログを写真集として使ったり、
   あるいはその逆の使い方もできるが、その場合はコンテンツが重複したりその
   他の問題が起こったりすることもある。

<http://tidbits.com/resources/2013-01/Squarespace-responsive-comparison-border.png>

   テンプレートを選んでログインを作成すると、Squarespace の設定ページが開
   く。吹き出し式のヘルプがいくつかあって、手引きをしてくれる。あとで気が
   変われば、一からあなたのサイトをデザインし直すこともできる。あなたがテ
   ンプレートをカスタマイズした結果は保存されるので、たとえあなたがテンプ
   レートを切り替えても、あなたのカスタマイズの成果は消えずに残っている。
   あなたがライブで使っているサイトを変更せずに他のテンプレートをちょっと
   使ってみたいだけならば、そのテンプレートをプレビューしたりそこに変更を
   施したりもできる。テンプレートのプレビューに施した変更も保存されるので、
   テンプレートを切り替えたくなればいつでもあなたがカスタマイズした結果が
   そこにある。


**インターフェイス** -- Squarespace の設定ページは四つのセクションに分か
   れている。あなたのウェブサイトの見栄えを見ることができる Preview、あな
   たのサイトに含まれるページを管理する Navigation、サイトの訪問者に関す
   る統計情報を示す Activity、サイトのオプションを設定できる Settings の
   四つだ。

   Preview ボタンを押せば、設定ページを離れてサイトの編集可能なプレビュー
   が表示される。右下にあるコントロールボックスで、変更を施すことができる。
   鉛筆をクリックすれば Edit Mode に入る。Edit Mode では、個々の要素がそ
   れぞれボックスで囲まれ、要素をクリックすればそれに付随した設定ページが
   開く。絵筆をクリックすればサイドバーが表示され、ページの各種スタイル、
   例えばカラー、書体、その他のテンプレートオプションが変更できる。フォン
   トの選択肢はたくさんのものが提供され、標準のウェブフォントも、Google
   のウェブフォントも、さらには 65 種以上の Adobe Typekit フォントも使え
   る。カスタム CSS を追加して見栄えを調整することさえできる。デザインの
   調整が終われば、コントロールボックスの中の X をクリック(またはキーボー
   ドの Esc キーをタップ)し、それからコントロールボックスの中の歯車をク
   リックすれば設定ページに戻る。

<http://www.google.com/webfonts>
<https://blog.squarespace.com/typekit>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Squarespace-preview.png>

   Navigation ページの中で、設定にかける時間の大部分を過ごすことになる。
   ここでは、サイトに含まれるページを作成・削除・並べ替えできる。プラスボ
   タンをクリックするだけで新規のページが追加され、ドラッグしてページの並
   べ替えができる。ページをライブのサイトにリンクするには、サイトのナビゲー
   ションバーの中へドラッグすればよい。あるいは、サイトを公開する準備が整
   うまで何もリンクせずにおいてもよい。

<http://tidbits.com/resources/2013-01/Squarespace-navigation.png>

   静的なページ、写真ギャラリー、ブログ、それからナビゲーション用にフォル
   ダやリンクも作れる。フォルダはドロップダウンメニューとして現われ、その
   上にフォルダに含まれるページへのリンクが並ぶ。リンクには他のページへの
   単なるリンクもあるし、RSS フィードのようなものにもできる。いったん作成
   の済んだページは、サイドバーでクリックすれば編集ができる。

   Squarespace のページはすべて、一個またはそれ以上のコンテンツブロックか
   ら構成される。個々のブロックは異なるタイプのコンテンツを含むことができ、
   リッチテキスト、Markdown テキスト、画像、ギャラリー、オーディオ、空白
   領域、さらには Amazon 項目などを含めることもできる。新たなタイプのコン
   テンツをページに追加するには、単に Add Block をクリックし、望みの種類
   のブロックを選び、それをページの上へドラッグするだけだ。

   もちろん、ウェブサイトの管理にはあなたが訪問者の目に触れさせるもの以上
   のことが含まれている。訪問者の数を数えるには、Activity ページが素晴ら
   しい働きをする。一日に一度ずつしかアップデートしない一部の分析ツールと
   は違って、Squarespace の示す統計情報はリアルタイムだ。ページビューのカ
   ウント数とサイトを訪れた純人数、最も人気のあるコンテンツ、あなたのサイ
   トにリンクを張った人、さらには検索であなたを見つけようとしている人の数
   まで示される。Squarespace の Activity ページは Google Analytics ほど徹
   底的なものではないが、それより高速でずっと使いやすい。もっともっと統計
   に深入りしたい人は、Squarespace の統計情報に加えて Google Analytics も
   併用すればよい。

   最後に、Settings ページには各種の設定項目が取り混ぜて提供される。もち
   ろんサイトのタイトルやファビコン(小アイコン)などの単純な設定もあるが、
   あなたのサイトを Amazon Affiliate アカウントにリンクさせて Amazon コン
   テンツブロックでのクリックが売り上げに寄与した場合にあなたに手数料が入
   るようにもできる。Disqus のコメントシステムの方が好みならば、そちらの
   アカウントにリンクさせることもできる。また、Twitter や Facebook などの
   ソーシャルネットワークにあなたのサイトをリンクさせて、あなたがコンテン
   ツをアップデートする度に自動的に通知がポストされるようにもできる。さら
   には、URL スキームを変更したり、サイトのヘッダやフッタにカスタムコード
   を埋め込んだりすることさえできる。

<https://affiliate-program.amazon.com/>
<http://disqus.com/>


**コンテンツ管理** -- いったんサイトの設定に満足できれば、もうしばらくの
   間はそれをいじる必要はないだろう。あなたが興味あるのは、サイトのコンテ
   ンツの管理だ。

   多くの人たちにとって、それは私も同じことだが、Squarespace のメインの使
   用目的はブログだ。Navigation ページの中で単にブログのページを一つ追加
   するだけでブログが開始できるし、一つのサイトの中に複数のブログをセット
   アップすることさえできる。さて、ブログのコンテンツを管理するには、左側
   のメニューでそのページをクリックする。右側のパネルに、既存のすべてのポ
   ストとそれらを管理するためのツールが表示される。Add Post をクリックす
   れば新規のブログ項目が始まる。

<http://tidbits.com/resources/2013-01/Squarespace-blog.png>

   Squarespace の他の部分と同じく、ブログのポストもいくつかのブロックから
   成る。(ブロック、つまり四角い物 (square) の集まる空間 (space) が、
   Squarespace というわけだ。)デフォルトでは、リッチテキストのブロックが
   一つだけ Squarespace に置かれている。このデフォルト設定を Markdown ブ
   ロックに変更しておくこともできるので、私はそうしている。残念ながら、こ
   の設定はいつも使われるとは限らず、代わりに Squarespace がリッチテキス
   トのプロックを私に呈示してくれることもある。けれども、テキストブロック
   は簡単に削除できる。ただブロックの内部でクリックしてから、ポップアップ
   メニューの中のゴミ箱をクリックするだけだ。そうしておいて、プラスボタン
   を使って新規の Markdown ブロックを追加すればよい。

   コンテンツの削除の話のついでに、Squarespace に付いているすべてのテンプ
   レートにはたくさんのコンテンツの実例が含まれていて、どんな見栄えになる
   か、どんな操作ができるかの感覚を示唆していることを言っておこう。それら
   の実例を削除して自分のコンテンツを追加しようという際には、一つずつ順番
   に削除する必要はない。プログのページの中、スクリーンの一番下のあたりに
   ゴミ箱ボタンがあって、これを使えば実例のコンテンツをすべて削除できる。

   Squarespace は、写真や写真ギャラリーもうまく扱える。サイトのどのページ
   にでも写真または写真ギャラリーのブロックを追加できるし、一つのブログポ
   ストの内部に追加することさえできる。そうしておいて、Finder から、ある
   いは iPhoto の中から、写真をドラッグしてそのブロックの中へ入れればよい。
   写真の編集も、写真編集サービス Aviary を利用するお陰で Squarespace の
   インターフェイスの中から直接できる。また、説明のキャプションを付けたり、
   ファイル名を変更したり、その写真を URL にリンクしたり、その写真に対し
   て lightbox を有効にしたりもできる。Dropbox アカウントを Squarespace
   にリンクさせておけば、あなたの Mac 上で写真をフォルダの中へドラッグす
   るだけで、それらの写真をあなたのサイトに追加することもできる。

<http://www.aviary.com/>
<https://www.dropbox.com/>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Squarespace-gallery.png>

   Squarespace はデザイン重視の会社なので、あなたのサイトを Retina 対応に
   することにも力を注いでくれたのは言うまでもない。Squarespace 6 は最大で
   1500 ピクセル幅の画像に対応しており、どのようなデバイスにも適応できる
   ように六種類の異なるサイズのものを自動的に生成する。私のサイトでは、私
   自身は Retina 対応に関して何もしなかったにもかかわらず、Retina ディス
   プレイモデルの MacBook Pro で素晴らしい見栄えとなっている。

<http://help.squarespace.com/customer/portal/articles/570528-how-should-i-format-my-images-for-display-on-the-web>

   一つのブログポストに何個でも好きなだけブロックを追加させることができ、
   心ゆくまで自由にそれらを再配置できる。満足できる仕上がりになれば、タグ
   やカテゴリーを追加したり、外部リンクに見出しを付けたり、位置情報データ
   を追加したり、その他のオプションを使うことができる。まずはそのポストを
   保存してからプレビューし、準備が整えば出版する。さきほど述べたように、
   自動的に人気のソーシャルネットワークに新規ポストの発表を出すこともでき
   る。けれども、この自動共有機能は必ずしも常に正しく働くとは限らない。時
   には、tweet は送られるけれども項目がブログに出版されていないこともある。
   だから、私のワークフローにおいては、まず出版を済ませてから、その後でリ
   ンクをソーシャルメディアサイトに手動で共有するようにしている。

   Squarespace は単に個人的ブログのためだけのものではない。限定的なアクセ
   ス権を持つログインも可能にしてゲストがポストできるようにしたり、あるい
   はグループで運営するブログを作ることもできる。作業は Squarespace の内
   部に限られているわけでもない。XML ファイルを通じて WordPress のブログ
   ポストとの間で読み込みや書き出しができるからだ。現在 WordPress を使っ
   ているけれども切り替えを考慮中という人は、この機能を利用して長期的に
   Squarespace をテストすることもできる。まず既存の WordPress ブログにポ
   ストしてから、それを書き出して、Squarespace の影サイトに読み込むのだ。
   ただし、移行するのは必ずしもスムーズに行くとは限らない。512 Pixels の
   Stephen Hackett は 2012 年 8 月に移行を試みたけれども、彼が作ったカス
   タムのパーマリンクが正しく翻訳されず、彼のサイトの中のリンクが壊れてし
   まったので、やむなく WordPress に戻らざるを得なかった。それでも、彼の
   ケースはちょっと例外的と言えるだろう。願わくは、Squarespace が近いうち
   に他のブログ用プラットフォームからの読み込みと書き出しにも対応してくれ
   ればと思う。

<http://512pixels.net/2012/08/welcome-back/>


**ポッドキャスト機能** -- Squarespace の最良の機能の一つは、ポッドキャス
   トをホストできることだ。ポッドキャストの世界に一度でも足を突っ込んだこ
   とのある人なら、バンド幅がいかに高くつくかを実感しているだろう。だから、
   安価な月額料金の中にかなりの分量が含まれている (基本レベルで 500 GB)
   のはかなり魅力的と言える。

<http://help.squarespace.com/customer/portal/articles/637686-podcasting-with-squarespace>

   ポッドキャストを開始するのも、ブログポストの中にオーディオのブロックを
   挿入するのと同じで簡単にできる。あなたのサイトに直接埋め込まれたオーディ
   オを訪問者が再生することもできるし、あるいはもっと多くの聴衆に聴いても
   らいたい場合には、Squarespace の中に iTunes のメタデータタグを追加する
   こともできるので、あなたのポッドキャストを iTunes Store に出版してそれ
   を Squarespace でホストすることも可能だ。

   Squarespace のポッドキャストホスティングが単なるアマチュア向けのものだ
   と思ってはならない。Neutral は Marco Arment、John Siracusa、Casey Liss
   による新しい自動車番組だが、実はこれが Squarespace でホストされている。
   この記事を書いている時点で、Neutral は iTunes Store のトップ 50 の中に
   ランクされている。

<http://neutral.fm/>


**信頼性とサポート** -- 全体的に見て、Squarespace は堅固な信頼性を備えて
   いる。私は何ヵ月もこれを使ってきたが、ダウンしていた時間は合計で 5 分
   間を超えないだろう。クラウドベースのアーキテクチャのお陰で、トラフィッ
   クが急増しても Squarespace は何の問題もなく処理できる。去年、私の記事
   が The Loop でリンクされ、突然何千という訪問者がなだれ込んだことがあっ
   たが、それでも私はあとで使用状況の統計情報をチェックするまで全くそれと
   気付かなかった。サイトがスローダウンするとかいった事態が、一切起こらな
   かったからだ。

<http://www.loopinsight.com/2012/09/19/retina-strategy/>

   Squarespace はアップタイムを真剣に考えている。ハリケーン Sandy が襲来
   した際、ニューヨークにある Squarespace のデータセンターが停電になった。
   すると従業員たちは三日間にわたり 17 階まで階段を歩いて燃料を運び、発電
   機を動かし続けた。お陰で停電の間も Squarespace は全くダウンしなかった。

<http://blog.squarespace.com/blog/the-data-center-diaries>

   サポートも素晴らしい。電話サポートはないけれども、電子メールによるサポー
   トは設定ページから利用でき、スタッフが毎日 24 時間対応している。私は週
   末の午前 4 時にサポートを求める電子メールを送ったことがあるが、ほんの
   数分で返事が届いた。また、ライブチャットによるサポートのオプションもあ
   り、こちらは月曜から金曜まで、米国東部時間で 11 AM から 7 PM まで利用
   できる。手早い質問ならば Twitter で @Squarespace に宛てればやはり反応
   が早い。

<https://twitter.com/squarespace>

   残念なことに、普通のユーザー向け機能を超える必要のあるサポートや、バグ
   に関するサポートについては、ただ「わかりません」という返事だけしか返っ
   てこないことが多い。けれども、Squarespace の名誉のために言っておくと、
   サポートの人たちはそういう問題に対するフォローアップもきちんとしてくれ
   る。私が報告したバグが修正されるまでに数週間もかかったことが何度かある
   が、そういう際にも、いったん修正されれば私にそれと知らせる電子メールが
   必ず届いた。

   さらには Squarespace の CEO である Anthony Casalena 本人が乗り出してく
   れることさえある。私のブログに Squarespace に対する苦情を書いたことが
   あるが、それを見た彼から、直接電子メールで連絡して欲しいという便りが届
   いた。長々しい電子メールのやり取りを経て、私が直面していた問題点の多く
   が解消された。

<http://joshcenters.com/blog/2012/9/21/squarespaces-false-advertising>
<http://joshcenters.com/blog/2012/9/26/followup-on-squarespace>


**モバイルアプリ** -- Squarespace が全然駄目なところの一つが、iOS からサ
   イトの管理を Squarespace アプリを使ってする部分だ。ずばりと言ってしま
   えば、私はこれを信用することができない。何が理由かは知らないが、iOS 用
   のこのアプリは Squarespace 6 と完全互換ではない。私が Squarespace を使
   い始めたばかりの頃、このアプリを使って Markdown フォーマットのポストを
   追加したところ、フォーマットなしのポストになってしまった。私が施してお
   いた Markdown のマークアップはすべてそのままテキストとしてライブのサイ
   ト上に見えてしまっていた。

<https://itunes.apple.com/us/app/squarespace/id318590874>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Squarespace-iPad-app.png>

   今では Squarespace が問題点のいくつかを修正してくれているが、それでも
   まだ問題は残っている。中でも一番目立つのは、アプリの中で古いブログポス
   トを編集した場合に、それがフィードの一番上に来てしまうことだ。一ヵ月前
   の記事に見つけた誤りを修正すると、その記事がまるで最新のもののようにブ
   ログに登場してしまう。Squarespace のウェブインターフェイスならば古いポ
   ストを編集してもポストの日付は変わらないので、iOS アプリのこの挙動がこ
   とさら奇妙に見える。

   さらに追い打ちをかけるかのように、その一方で Squarespace はまるで無関
   係な二つの iOS アプリ、Note と Portfolio をデビューさせた。Note は最小
   主義のノート取り用アプリで、出来上がったノートを Squarespace、Dropbox、
   Twitter、その他のサービスにポストすることができる。Portfolio の方は、
   外出中に自分の Squarespace 上の写真集を一覧することができる。ここでこ
   れら二つについて詳しく語ることはしないが、肝心の Squarespace アプリ自
   体が壊れたままだというのに、新たなアプリが二つも App Store に出ている
   のを見るのはもどかしい思いがする。どうか、これが Squarespace の iOS 開
   発者たちが気を散らしていることを示すものでなくて、むしろ新たにデザイン
   し直された Squarespace アプリのための実験場であることを願いたいものだ。

<http://www.squarespace.com/apps/>
<https://itunes.apple.com/us/app/squarespace-note/id561237934>
<https://itunes.apple.com/us/app/squarespace-portfolio/id569181277>

   編集やポストの挙動に信頼できないところがあることを除けば、Squarespace
   アプリはうまく挙動している。ポストにも、統計情報にも、設定にもアクセス
   でき、複数個の Squarespace アカウントにも対応できる。私は、自分のサイ
   トの統計情報をチェックするために毎日このアプリを使っている。


**問題点と不満** -- Squarespace で一番大きな不満を一つだけ挙げろと言われ
   れば、私にとってそれは、常にヘルメットをかぶって動き回る心構えが必要な
   ことだ。デザインは素晴らしいし、洗練されているところもあるけれども、や
   はり Squarespace 6 はまだ完成した製品とは言えない。機能はまだまだ追加
   されつつあるし、頻繁に変更される。時には厄介なバグを伴ってしまうことも
   ある。例えば、以前はサイトのプレビューからブログの項目を編集できたもの
   だが、その機能はある時突然消えてしまい、私は Twitter で質問して返答を
   得るまでどこにもそれを確認する情報を見つけられなかった。

   素晴らしい技術サポートを別にすれば、Squarespace の顧客とのコミュニケー
   ションには改善の必要がある。自分が使っているテンプレートが変更されたり、
   新機能が追加されたりすれば、その度に変更履歴を電子メールで受け取れるよ
   うにして欲しいものだと思う。Settings ページをいろいろ探索していた私は、
   Commerce と呼ばれる新機能のベータ版があることに気付いた。Squarespace
   のユーザーが自分のサイトで商品を販売し、Stripe を通じて支払いを受ける
   ことができる。これは物凄く大きな、根底から流れを変える可能性を持つ機能
   だ。それなのに、この新機能について何の発表もないとはどういうことだろう
   か! この記事の準備のために Settings ページを隅から隅までほじくること
   がなければ、きっと私は全く気付きもしなかっただろう。もちろん、その機能
   がまだ本格稼動の準備が出来ていないのならばブログの記事にするのは大袈裟
   過ぎるかもしれないが、既存のユーザーに電子メールで知らせるくらいはして
   もいいのではなかろうか。[アップデート情報: この記事の最初の原稿が書か
   れた後になって、Squarespace は公式に Commerce を発表した。]

<https://stripe.com/>
<http://tidbits.com/resources/2013-01/Squarespace-Commerce.png>
<https://blog.squarespace.com/squarespace-commerce-is-here>

   その道中に、いくつものバグが現われては消えて行った。中でも最も深刻だっ
   たのは、ブログポストを編集中にカーソルを動かせば編集ダイアログがスクリー
   ン上をあちこち動き回るというものだった。このバグは何ヵ月も続いて、その
   後ようやく修正された。もう一つ別のバグは、私が作ったタグやカテゴリーを
   すべて表示してしまった。私の設定では、それらを隠すように指定してあった
   のだが。私のタグは必ずしもきちんとフォーマットが整えられていないので、
   その結果として私のサイトの見栄えが酷いものとなった。このバグは修正まで
   に 2 週間以上を要した。

   また別のバグで、修正までに一ヵ月近くかかったものとしては、項目を組み込
   むコードが働かないというものがあった。Squarespace の機能の一つに、ブロ
   グポストの一番上や一番下にカスタムコードを挿入できるというものがある。
   私は HTML を使って私のすべてのポストに常設のリンクを追加していた。なの
   に、このリンクが表示されなくなった。技術サポートとのやり取りが何度も続
   いた結果、ようやくこの問題は解消されたが、Squarespace が修正してくれる
   までの間私は何週間もこれに悩まされ続けた。

   当然ながら、これこそクラウドベースのサービスにおける大きな弱点の一つだ。
   確かに私たちはセキュリティ脆弱性をパッチしたりその他ソフトウェアを維持
   する努力をせずに済むのではあるけれども、反面さまざまな変更は必ずしも望
   ましいものばかりとは限らないし、有益な変更と思えないようなものさえある。
   良いものとともに、悪いものもすべて手にしなければならない。言ってみれば
   「アップグレード」は決して自由意志で選択できるものでない。いついかなる
   時も、たとえ今のままが良いと思っていても、あなたにそれを選択する自由は
   ないのだ。

   まさにそこに、Squarespace の大きな欠点の一つがある。自分のサイトに対し
   て、どの一つのページでさえ、自分で完全にコントロールすることができない。
   確かに、カスタムコードをあちこちに挿入したり、カスタム CSS を追加した
   りすることはできる。けれども全般的に言えば、Squarespace が提供するツー
   ルと、ろくな説明の書いてない説明書のみを使って、あなたはすべてを動かさ
   なければならない。だから、何かをカスタマイズしたいと思ったなら、Safari
   や Google Chrome に内蔵されているものに似た Web インスペクタを突つき回
   して、HTML 要素をどういう風に編集すればよいのかと手探りするしかない。

   けれども今は、その代替手段が登場した。開発者アカウントにサインアップす
   れば自分のテンプレートを完全にコントロールできるようになり、CSS、LESS、
   JSON、Git といったものもサポートされる。開発者アカウントはサイトの開発
   作業中は無料だが、そのサイトは有料アカウントに切り替えない限り一般に公
   開することができない。残念ながら、私のように初めから有料アカウントにサ
   インアップしている場合は、通常アカウントから開発者アカウントの機能にア
   クセスすることがまだできない。一からやり直さなければならないのだ。たと
   えそうできたとしても、Squarespace の Developer Center の説明書類は少々
   貧弱なので、私は真っ白なキャンバスからやり直そうという気にはなれない。

<http://developers.squarespace.com/>
<http://en.wikipedia.org/wiki/LESS_(stylesheet_language)>
<http://en.wikipedia.org/wiki/JSON>
   (日本語)<http://ja.wikipedia.org/wiki/JavaScript_Object_Notation>
   "JavaScript Object Notation - Wikipedia"
<http://en.wikipedia.org/wiki/Git_(software)>
   (日本語)<http://ja.wikipedia.org/wiki/Git>
   "Git - Wikipedia"

   とても残念な機能欠落は、RSS 統計情報機能がないことだ。これは当初から計
   画されていた機能だったし、以前の Squarespace 5 には装備されていたのだ
   が、Squarespace 6 に未だに欠けているのは残念で残念でたまらない。もちろ
   ん、FeedBurner を使うことはできるだろうが、最近の Google の動向を見る
   とその将来に不安を感じざるを得ない。私は当初自分のサイトを FeedBurner
   フィードを付けて始めたが、2012 年 9 月に信頼性の問題が起こったことから、
   また Squarespace CEO の Casalena がもうすぐ RSS 統計情報を実装すると約
   束してくれたこともあって、Squarespace 内蔵の RSS フィードに戻した。だ
   から現時点では、困ったことに私は自分がどの程度の人数の購読者を持ってい
   るのか知らない。数十人かもしれないし、数万人かもしれない。仮に私が自分
   のサイトに広告を表示したいと思ったならば、購読者数が分からないのは重大
   な障害となる。もちろん FeedBurner なりその他のものなりに切り替えること
   もできるだろうけれども、私がサーバ側のアクセスを得ることは不可能なので、
   既存の読者を切り替え後のフィードにリダイレクトする方法がなく、どんなや
   り方で移行をしても苦難が伴う上に忠実な読者たちに負担をかけることになっ
   てしまう。今のところは、読者たちのために、私は情報不足の暗闇の中で我慢
   して、霧が晴れるのを待つつもりでいる。

<http://feedburner.google.com/>
<http://thewayoftheweb.net/2012/08/is-feedburner-about-to-be-closed-by-google/>

   RSS 統計情報が欲しいのと同じくらいに、サードパーティ開発者のための API
   も、私の欲しいものリストの上位に位置している。これも、Squarespace 5 に
   はあったのに消えてしまった機能だ。ブログエディタ MarsEdit の作者である
   Daniel Jalkut から聞いたところによれば、Squarespace 6 には柔軟性があり
   過ぎて標準のブログ用 API と働くことができないというのが公式の理由だそ
   うだ。理由は何であれ、とても困ったことだ。私はポストの執筆を BBEdit で
   したいのだが、いちいちコピーしてから Squarespace にペーストしなければ
   ならず、面倒だ。画像を含めたいとなればさらに面倒なことになる。そういう
   場合、ポストを二つの別々の Markdown ブロックに分割して、段落と段落の間
   に画像のブロックを追加できるようにしなければならない。

<http://www.red-sweater.com/blog/2809/state-of-the-squarespace>
<http://www.red-sweater.com/marsedit/>
<http://www.barebones.com/products/bbedit/>

   Squarespace が MarsEdit にサポートされれば素晴らしいのにと思う。けれど
   ももっと素晴らしいのはコマンドラインから Squarespace のバックエンドに
   アクセスできるようになることだろう。そうなれば、コマンドラインから画像
   を Squarespace にアップロードしてから、Markdown フォーマットのテキスト
   ファイルの中でそのファイルを参照し、それからブログポストをコマンドライ
   ンでアップロードできるようになる。その後でそれらすべてを結び付けるのは、
   BBEdit の中から AppleScript を起動して実行できるだろう。


**お薦めします** -- Squarespace 6 には困った点もあるし、フラストレーショ
   ンが溜まるところもあるが、それでも私はこのプラットフォームが大好きだ。
   簡単な作業で私のサイトを管理できるし、私は特にデザインが気に入っている。
   例えば WordPress などのように、セキュリティホールを塞ぐためにひっきり
   なしに基本ソフトウェアやプラグインをアップデートしなければならないとい
   うこともない。その上 Squarespace は安価で、バンド幅 500 GB とストレー
   ジ容量 2 GB ならば年額をまとめて払えば一月あたり $8 だ。さらに割引コー
   ド GIMME10 を使えば二年契約の購読が 10 パーセント割引になるし、あなた
   がこのリンクを使ってサインアップすれば私に何ドルか戻って来る。もちろん、
   似たような価格を提供する安価なホスティング会社は他にもたくさんあるが、
   そういうものはインターフェイスの質も悪くサービスも不十分なことが多い。

<http://www.squarespace.com/coupons>
<http://squarespace.7eer.net/c/48790/38421/1291>

   たとえ初心者のユーザーでも、あるいは iWeb 難民の人たちでも、ほんの数分
   で素敵な見栄えの Squarespace サイトをセットアップできる。HTML や CSS
   に経験のある人なら、開発者アカウントでいろいろなことが楽しめるだろう。
   しかもサイトをオンラインにしないうちは無料でいくらでも使えるのだ。私の
   考えでは、Squarespace は Mac にちょっと似ている。外面はフレンドリーで
   使いやすいけれども、パワーユーザー向けの追加のツールもたくさんあるから
   だ。(そう、その通り! Apple が Squarespace に似たものを iCloud の中に
   組み込んで、iWeb とか .Mac の Homepage とかに代わるものとして提供すれ
   ばいいのに、という考えは私の頭にも浮かんだ。けれども今の Apple はあな
   たのデバイスとデバイスの間でコミュニケーションするためのものという側面
   でしか iCloud を捉えておらず、出版のためや共同作業のためのものとは見て
   いないようなので、その夢が実現することはありそうにない。)

   Squarespace の欠点を我慢できるのならば、これはなかなか良い買い物だ。こ
   の会社が施すべき改善点はまだまだたくさんあるけれども、Squarespace 6 は
   輝かしい未来を持った若いプラットフォームだ。私は、自分の個人的サイトの
   ためにこれを選んだのでこうして TidBITS に記事を書いている。Squarespace
   は私の人生を変えた。推薦の言葉として、これ以上のものがあるだろうか?


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13521#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13521>


TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 2 月 18 日
-----------------------------------------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13568>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**Fission 2.1.2** -- Rogue Amoeba が Fission 2.1.2 をリリースして、この
   オーディオ編集アプリが書き出しおよびトランスコーディングの作業の最中に
   (アプリは実際一生懸命働いているのに)まるでアプリがハングしたかのよう
   に見えていたバグを修正した。このアップデートではまた、Start ウィンドウ
   が状況をより良く記憶するようになり、アプリが前回の保存と書き出しの設定
   を記憶するようになった。さらに、VoiceOver のコントロールを改善し、オー
   ディオの再エンコーディングに関係するいくつかの問題点を修正し、チャプター
   分けされた AAC ファイルの読み込みを改善し、ウィンドウ管理アプリ Moom
   とのコンフリクトを解消し、Mac App Store 版で前回指定した場所に保存しな
   くなっていた問題を修正し、書き出しの最中に進行表示バーがより信頼性をもっ
   て表示されるようにした。(新規購入 $32、TidBITS 会員には 20 パーセント
   割引、無料アップデート、11.5 MB、リリースノート)

<http://www.rogueamoeba.com/fission/>
<https://itunes.apple.com/us/app/fission/id549251391?mt=12>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.rogueamoeba.com/fission/releasenotes.php>

   Fission 2.1.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13566#comments>


**Mailplane 2.5.11** -- Uncomplex が同社の Gmail 専用電子メールクライア
   ント Mailplane のバージョン 2.5.11 をリリースした。2011 年 9 月以来初
   めてのアップデートだ。Gmail に新設されたインライン書き込みウィンドウを
   使った場合に警告を表示するようになり、Uncomplex は旧来の書き込みウィン
   ドウを使うことを推奨している。Gmail の新しいインライン書き込みインター
   フェイスにアクセスしたい場合は、ベータ版の Mailplane 3 (Mac OS X 10.7
   Lion および 10.8 Mountain Lion のみで利用可能) を試してみるのがよい。
   今回のアップデートではまた Evernote 5.0.5 にも対応し、Preferences にあ
   るアップデートを自動チェックする設定項目が正しく働くようになった。ダウ
   ンロードページには、Mailplane 2.5.11 が Lion または Mountain Lion 用
   (12.6 MB)、10.6 Snow Leopard 用 (8.4 MB)、10.5 Leopard 用 (20.4 MB)、
   10.4 Tiger 用 (20 MB) に分けて提供される。(新規購入 $24.95、無料アップ
   デート)

<http://mailplaneapp.com/>
<http://mailplaneapp.com/faq/entry/can_i_use_mailplane_with_gmails_new_inline_compose_window>
<http://beta.mailplaneapp.com/>
<http://mailplaneapp.com/download/>

   Mailplane 2.5.11 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13564#comments>


**Skype 6.2.73.1117** -- Skype が Skype 6.2.73.1117 にギフトのオプション
   を追加した。コンタクトリストにある相手に Skype クレジットをギフトとし
   て送ることができるようになった。ただし、どうやらこのギフトは相手の誕生
   日にしか送れないようだ。Mac 用クライアントではその他に、一方向 SMS メッ
   セージ(携帯ショートメール)が自分のモバイル電話番号をあらかじめ追加・
   検証せずに送れるようになり、Facebook アカウントからサインアウトする際
   にハングした問題を修正し、メインの Skype ウィンドウとアカウントウィン
   ドウの双方で Skype クレジット残高が正しく表示されるようにした。Skype
   はまた、Retina ディスプレイモデルの MacBook Pro に Retina でない外付け
   ディスプレイを接続している場合にアプリがクラッシュするかもしれないと注
   意しており、次回のリリースでこの問題を修正すると約束している。現在のと
   ころ、そのディスプレイ構成での最良の回避策は Applications フォルダの中
   で Skype を選択して Command-I を押し、Get Info ウィンドウにある "Open
   in low resolution" オプションをチェックすることだ。(無料、37.4 MB、リ
   リースノート)

<http://www.skype.com/intl/en-us/get-skype/on-your-computer/macosx/>
   (日本語)<http://www.skype.com/ja/download-skype/skype-for-mac/>
<http://blogs.skype.com/2013/02/13/skype-6-2-for-mac-with-egifting/>
   (日本語)<http://blogs.skype.com/language/ja/#fbid=f0uozijOo2N>

   Skype 6.2.73.1117 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13563#comments>


**MacBook Pro SMC ファームウェア・アップデート 1.7** -- 最近リリースされ
   たファームウェア・アップデート 1.6 における修正(2013 年 1 月 31 日の
   記事“MacBook, MacBook Pro および MacBook Air 用 SMC ファームウェア・
   アップデート”参照)と同じ修正を盛り込んで、Apple が MacBook Pro SMC
   ファームウェア・アップデート 1.7 を特定のいくつかのモデルのためにリリー
   スした。具体的には、mid-2010 から early 2011 までの間にリリースされた
   15 インチおよび 17 インチの MacBook Pro モデルが対象となる。前回のアッ
   プデートと同じく、今回もバッテリー充放電回数が 1000 回を超えた場合にラッ
   プトップ機が予期せず終了したり動作しなくなる「稀に起きる」問題に対処し
   ている。ファームウェア・アップデートではいつも言っていることだが、お持
   ちの MacBook Pro に適した正しいファームウェア・アップデートを得るため
   ソフトウェア・アップデートまたは App Store アプリに入手を任せ、アップ
   デート作業を途中で中断しないよう注意することをお勧めする。(無料、1 MB)

<http://tidbits.com/article/13531>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1159.html#lnk4>
   "MacBook, MacBook Pro および MacBook Air 用 SMC ファームウェア・アップデート"
<http://support.apple.com/kb/DL1633>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1633?viewlocale=ja_JP>
   "MacBook Pro SMC ファームウェア・アップデート 1.7"

   MacBook Pro SMC Firmware Update 1.7 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13557#comments>


**Mellel 3.1.3** -- 多数の改善やバグ修正を提供して、RedleX が同社のワー
   ドプロセッサ Mellel のバージョン 3.1.3 をリリースした。このアップデー
   トでは書類のデフォルトのスキームを変更して、すべての新規書類が一つのデ
   フォルトのテンプレートを利用するか、またはテンプレートブラウザから選ん
   だものを使うかのいずれかとした。デフォルトのテンプレートを選択するオプ
   ションが Mellel の環境設定に追加された一方で、デフォルトのスタイル、背
   景カラー、その他の設定が削除された。今回のアップデートではまた出荷時テ
   ンプレートの置き場所を変更し、~/Library/Application Support フォルダへ
   コピーするのをやめてアプリのバンドル内部に置くようにして、将来のテンプ
   レートのアップデートに備えた。その他の変更点としては、Retina ディスプ
   レイへの対応、変更追跡注釈パネルの見栄えの改善、参考文献および引用にお
   けるテキスト書式オプションのコントロールの拡張、言語環境へのサポートの
   改善などがある。Mellel 3.1.3 はまたバージョン 3.0 よりも前に作られた書
   類を開く際にアプリがハングした問題を修正し、脚注や引用を作成する際にも
   現在のテキスト言語環境を割り当てるようになり、ルーラの中でタブやマージ
   ンをドラッグした際に意図せぬ場所へジャンプしてしまう問題を修正し、上付
   き文字やベースラインをシフトした文字がページの上端で切れてしまわないよ
   うにした。(新規購入 $39、無料アップデート、93.8 MB、リリースノート)

<http://www.redlers.com/mellel.html>
<http://www.redlers.com/releasenoteslatest.html>

   Mellel 3.1.3 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13556#comments>


**BBEdit 10.5.2** -- Bare Bones Software が BBEdit 10.5.2 をリリースして、
   顧客から報告された 40 件以上の大小の問題点を修正した。主なものを挙げれ
   ば、今回のアップデートでは個々の書類の名前を "Restoring [BBEdit] state"
   パネルで開かれるものと同じ表示にするようになり、Save a Copy で「誤った
   選択がなされた場合に」データ喪失が起こっていたバグを修正し、複数ファイ
   ルの Find Differences で比較前のスクリーニングが正確な結果を表示するよ
   うにし、BBEdit の Automator アクション Search and Replace で grep ベー
   スの検索を修正し、外部のアプリケーションからクリップボードを読み込む必
   要のある操作で古い Clipboard 内容が返されてしまったバグを解消し、書式
   の正しくない HTML または XML 書類で右クリックした際に BBEdit が警告音
   を出さないようにした。BBEdit 10.5.2 から、少なくとも Mac OS X 10.6.8
   Snow Leopard 以降を要するようになったことに注意されたい。(Bare Bones
   からも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、バージョ
   ン 10 より前からのアップグレード $39.99、12.6 MB、リリースノート)

<http://www.barebones.com/products/bbedit/>
<http://itunes.apple.com/us/app/bbedit/id404009241?mt=12>
<http://www.barebones.com/support/bbedit/current_notes.html>

   BBEdit 10.5.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13555#comments>


**Microsoft Office 2011 14.3.1** -- ライセンスを取得していない Microsoft
   Office 2011 を走らせているという警告が Service Pack 3 (つまりバージョ
   ン 14.3.0) をインストールして以来出るようになって困っている人のために、
   新たに出されたバージョン 14.3.1 がその問題を解消する。あなたのライセン
   スの状況を正しく認識する(そしてあなたを悩ます程度が最小限になる)以外、
   今回のアップデートで新たに変更された点はない。(Office for Mac ウェブサ
   イトから、または Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、106 MB、
   リリースノート)

<http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=36540>
   (日本語)<http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=36540>
   "Download: Microsoft Office for Mac 2011 14.3.1 更新プログラム - 
Microsoft Download Center - Download Details"
<https://tidbits.com/article/13530>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1159.html#lnk4>
   "Microsoft Office 2011 14.30"
<http://www.microsoft.com/mac/downloads?pid=Mactopia_Office2011>
   (日本語)<http://www.microsoft.com/japan/mac/download?pid=Mactopia_Office2011>
   "Microsoft Office for Mac ダウンロードと更新プログラム | Office For Mac"
<http://support.microsoft.com/kb/2814835>
   (日本語)<http://support.microsoft.com/kb/2814835>
   "[Microsoft Office for Mac の 2011 14.3.1 更新の説明"

   Microsoft Office 2011 14.3.1 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13553#comments>


**BusyCal 2.0.3** -- BusyMac が BusyCal 2.0.3 をリリースした。さまざまの
   修正やユーザーインターフェイス追加を盛り込んだメンテナンス・リリースだ。
   今回のアップデートでは Google カレンダーの同期が切れてしまっていた同期
   のバグを修正し、View メニューに Show Declined & Canceled Events 項目を
   追加し、ミーティングのリクエストを Google Calendar 用 Inbox に(古い
   CalDAV 用と同様に)表示し、iCloud 経由の同期の際に Sync Alarm のスヌー
   ズと停止の状態を複数のデバイス間で伝えるようにし、ミーティングの招待状
   にアラームを追加できるようにし、誕生日の重複を統合できるようにした。ま
   た、ドイツ語、フランス語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、日本語、
   韓国語、ポルトガル語 (ポルトガル)、ポルトガル語 (ブラジル) の各ローカ
   ライズ版も追加している。BusyMac ウェブサイトから BusyCal の試用版をダ
   ウンロードできるが、アプリの購入は Mac App Store 経由でしかできない。
   現在、2013 年 3 月 15 日まで $29.99 でセール中だ。(新規購入 $49.99、無
   料アップデート、9.0 MB、リリースノート)

<http://www.busymac.com/busycal/>
<https://itunes.apple.com/us/app/busycal-2/id567245998>
   (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/busycal-2/id567245998>
   "Mac App Store - BusyCal 2"
<http://www.busymac.com/busycal/releasenotes.html>

   BusyCal 2.0.3 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13565#comments>


ExtraBITS、2012 年 2 月 18 日
-----------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13567>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   今週私たちが興味を持った話題として、Apple の品質コントロール力が低下し
   ているのではないかと論じた David Sparks の記事と Lloyd Chambers の記事
   がある。さらに Adam も Tech Night Owl Live ポッドキャストで同じ話題を
   語る。それから、セキュリティ専門家 Jeremiah Grossman が重要なパスワー
   ドを回収した体験を述べ、Lex Friedman が Macworld 記事で Starfish スマー
   トウォッチを求めて Macworld/iWorld に行ったけれども成果なく終わった体
   験を語る。


**Adam Engst、Tech Night Owl Live で Apple の抱える問題を語る** -- 今週
   のホットな話題は Apple のソフトウェア品質に関する懸念と Apple のスマー
   トウォッチの噂で、Adam Engst とホストの Gene Steinberg がこの二つの話
   題について議論する。

<http://www.technightowl.com/radio/podcast/now-playing-february-16-2013-adam-engst-and-daniel-eran-dilger/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13569#comments>


**David Sparks、Apple がソフトウェア品質にもっと注力することを提言** --
   私たちの最近の記事“Apple は絶望的、News at 11 によれば”(2013 年 2 月
   4 日) は、Apple の財務状況に対する批判は的外れだけれども同社は主として
   ソフトウェア品質の面で問題点に直面していると論じた。Macworld の記事の
   中で、MacSparky の David Sparks も同じ観点から論じている。Apple のビジ
   ネス面は放っておいて、私たちは同社に対して製品やサービスの改善をもっと
   声高に求め続けるべきだと彼は言う。

<http://www.macworld.com/article/2027825/dont-worry-about-apples-business-worry-about-its-products.html>
<http://tidbits.com/article/13535>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1159.html#lnk2>
   "Apple は絶望的、News at 11 によれば"

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13560#comments>


**Lloyd Chambers、Apple の「心腐れ」を論じる** -- 不満の声は広がるばかり
   だ。Mac Performance Guide の Lloyd Chambers が最近の記事で、Mac OS X
   について、Apple の最近の方針について、彼の懸念を述べる。彼は決して素人
   批評家ではなく、革新的な圧縮ソフトウェア DiskDoubler および AutoDoubler
   の開発を 1990 年代以来担ってきた人物だ。現在の彼の興味は高度なプロフェッ
   ショナル写真家の方に向いている。

<http://macperformanceguide.com/AppleCoreRot-intro.html>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13559#comments>


**暗号化された DMG をどうやって (言ってみれば) クラックするか** -- 私た
   ちは最近デジタルライフのセキュア化を実際どの程度まで進めるべきなのかと
   いう議論を内輪で活発にしていたところだが、セキュリティ専門家 Jeremiah
   Grossman の最近のブログ記事が私たちの議論に素晴らしいレベルの現実性を
   持ち込んでくれた。Jeremiah はセキュリティ業界における彼の立場上極めて
   用心深いセキュリティ方策を施しているのだが、この記事にはそんな彼が重要
   なパスワードを忘れてしまったこと、そのパスワードを取り戻すまでに彼が驚
   くべき苦労を注ぎ込んだことが実体験として語られる。

<http://blog.whitehatsec.com/cracking-aes-256-dmgs-and-epic-self-pwnage/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13551#comments>


**Lex Friedman、Starfish 腕時計の物語を探索** -- Macworld 記事で、Lex
   Friedman が Starfish スマートウォッチの奇妙な物語を語る。腕時計のよう
   に手首に取り付けたスクリーンに、iOS デバイスのスクリーンを映し出すと称
   するものだ。Macworld/iWorld の会場で、Starfish 社は当初登場さえせず、
   その後腕時計を持たずに登場し、さらに最後の日になってやっとほとんど機能
   しない試作品のみをごく短時間展示したが、その間テクノロジーに詳しくない
   CEO がせわしなく出たり入ったりしているだけだった。

<http://www.macworld.com/article/2027044/starfish-smartwatch-saga-illustrates-entrepreneurial-stumbling-blocks.html>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13541#comments>


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