TidBITS#1162 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2013年 3月 1日 (金) 03:02:08 PST


TidBITS#1162/25-Feb-2013
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     英語版: <http://tidbits.com/issue/1162>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1162.html>


   今週も素晴らしい内容の記事が満載だ。まずは Agen Schmitz が iOS 6.1.2
   を概観する。Microsoft Exchange Server との通信に関する深刻なバグを修正
   したものだ。Josh Centers と Joe Kissell は協力して電子メールに切り込ん
   だ記事をそれぞれ一つずつ書き上げた。Josh は、大きな話題となった iPhone
   用 Mailbox アプリをレビューし、Joe は、もしあなたが自分の電子メールに
   いつまでも続くトラブルを抱えているのならばそれは電子メール全般が問題な
   のでも使っているアプリが悪いのでもなく、あなた自身が変わらねばならない
   のだと優しく助言する。一方 Adam は、2013 年の MacTech BootCamp イベン
   トでコンサルタントに対する新たな Microsoft 資格認定が追加されたニュー
   スを伝えるとともに、HyperCard に触発された LiveCode 開発環境のオープン
   ソース版を作ろうという Kickstarter によるキャンペーン(人気を集めつつ
   あるが論議も呼んでいる)について検討する。今週注目すべきソフトウェアリ
   リースは、TextWrangler 4.5、Adobe Acrobat XI および Reader XI 11.0.02、
   Transmit 4.3.2、KeyCue 6.4、Java for OS X 2013-001 および Java for Mac
   OS X 10.6 Update 13、iTunes 11.0.2、Firefox 19、BusyCal 2.0.3 だ。

記事:
     iOS 6.1.2、電池消耗の Exchange バグを修正
     MacTech BootCamp、コンサルタント向け Microsoft 資格認定を追加
     iPhone 用 Mailbox、メールの仕分けは簡単だが重要な機能が欠落
     壊れているのはメールではなく、あなたの方だ
     LiveCode、無料のオープンソースアップデートをクラウドファンド
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 2 月 25 日
     ExtraBITS、2012 年 2 月 25 日


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iOS 6.1.2、電池消耗の Exchange バグを修正
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     文: Agen G. N. Schmitz: <agen @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13571>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   Apple は iOS 6.1.2 を出して電池消耗バグに対応した。このバグは iOS 6.1 で
   取り込まれたもので、Microsoft の Exchange Server と過度に通信することが
   原因であった;サーバーの方も、過剰なログの成長に悩まされ、そしてメモリと
   CPU の使用も増えて性能が落ちる。容易に想像出来る様に、iOS ユーザーそして
   Exchange Server 管理者の両者共、このバグに関しては極めて不満であった。

<http://support.apple.com/kb/DL1639>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1639?viewlocale=ja_JP>
   "iOS 6.1.2 ソフトウェア・アップデート"

   ことを複雑にしているのは、この問題は Apple と Microsoft では極めて異なっ
   た言葉使いで表現されている事である。Apple はそのサポート記事で次の様に言
   っている:

       iOS 6.1 が走る機器上で Microsoft Exchange アカウントを使って繰り返し
   カレンダーイベントに対して 例外(*) に応答する時、その機器は Microsoft
   Exchange Server との間で過剰な通信をし始めることがある。iOS 機器上では、
   ネットワーク活動の増加や電池寿命の減少が見られることがある。この余剰なネ
   ットワーク活動は Exchange Server のログにも現れ、結果としてサーバーがそ
   の iOS 機器をブロックすることにつながることもある。この問題は iOS 6.1 と
   Microsoft Exchange 2010 SP1 かそれ以降、或いは Microsoft Exchange
   Online (Office365) との間で起こり得る。

       (*) 例外 とは繰り返しカレンダーイベントの一つに対する変更である。

<http://support.apple.com/kb/TS4532>

   これは実際に起こっている - 我々は最近 Cornell Information Technologies
   から彼らの iOS ユーザーに対するこの問題についての警告を目にした、そして
   Apple は iOS 6.1.2 がこのバグにどの様に対処しているかを明確にしている。

   しかしながら、両社共 Apple のサポート記事を引用しそして iOS 6.1.2 でこの
   問題は解決されていると言いながら、Microsoft は Exchange Server 管理者の
   観点から話をしており、全く違う表現で言っている:

       ユーザーが iOS 6.1 或いは 6.1.1 ベースの機器を使ってメールボックスを
   同期する時、Microsoft Exchange Server 2010 Client Access サーバー (CAS)
   及び Mailbox (MBX) サーバーの資源は消費され、ログの成長は過度になり、
   Recoverable Items の過度な成長が起こることも有り、そしてメモリと CPU の
   使用も際立って増大することがある。サーバー性能に影響を及ぼしている。

       加えて、Office 365 Exchange Online ユーザーは iOS 6.1 或いは 6.1.1
   ベースの機器上で見られる次の様なものに似たエラーメッセージを受け取る:"
   メール入手不可。サーバーへの接続失敗。" ユーザーに提供される唯一のオプシ
   ョンは OK しかない。

<http://support.microsoft.com/kb/2814847>

   Apple は繰り返しのカレンダーイベントの単一インスタンスの変更について話を
   しているが、一方 Microsoft はメールボックスの同期について話している。し
   かし、我々が話した Exchange に詳しい人によると、矛盾はしないと言う。とい
   うのも、Microsoft の観点からすると、カレンダーイベントに働きかけるにはメー
   ルボックスの同期が関係してくる。Paul Robichaux が、彼のブログでより詳し
   い話をしている。

<http://paulrobichaux.wordpress.com/2013/02/07/excessive-transaction-log-growth-with-ios-6-1-devices/>

   これはユーザーにとっても管理者にとってもたちの悪いバグに様に見えるかもし
   れないが、もし職場でメールとカレンダーに Exchange Server を使っているの
   であれば、アップデートする前にサーバー管理者に確認することをお勧めする。
   恐らくアップデートするよう言われるであろうが、協調をとるのが大事である。
   もしカレンダー用に Exchange を使っていないのであれば、このアップデートは
   遅らせてもよい - 壊れていないものを直すな、という言い伝えもあることだし。

   これは iOS 6.1 で持ち込まれた問題の一つを修正するために出された二つ目の
   パッチとなる ("iOS 6.1、全世界での LTE サポートを拡大" 28 January 2013
   参照)。リリースから二週間後に出された iOS 6.1.1 では、iPhone 4S でのセル
   ラー接続問題を修正している ("iPhone 4S 用 iOS 6.1.1 がセルラー問題の修正
   を狙う" 11 February 2013 参照)。更に、iOS 6.1 では、誰かがロックされた
   iPhone 上でパスコードをバイパスして連絡先や写真を見ることが出来ると言う
   もう一つのバグも持ち込まれている。Apple の iOS 6.1.2 に対するリリースノー
   ト (たった一行) は、この侵入に対する修正に言及していない。そして Ars
   Technica は独自のテストを通じてこのアップデートはこのセキュリティホール
   を埋めていないことを確認している。

<http://tidbits.com/article/13526>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1158.html#lnk1>
   "iOS 6.1、全世界での LTE サポートを拡大"
<http://tidbits.com/article/13550>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1160.html#lnk0>
   "iPhone 4S 用 iOS 6.1.1 がセルラー問題の修正を狙う"
<http://www.macworld.com/article/2028162/exploit-allows-contacts-photos-access-on-a-locked-iphone-5.html>
<http://arstechnica.com/apple/2013/02/apple-fixes-exchange-but-not-passcode-unlock-bug-with-ios-6-1-2/>

   この無料の iOS 6.1.2 アップデートは iTunes 経由でフルダウンロードとして
   入手可である (iPhone バージョンは 989.5 MB そして iPad バージョンは 1.
   08 GB)。ダウンロードサイズを大幅に節減するには、自分の機器上での over-
   the-air オプションを選択すればよい (Settings > General > Software
   Update)。この over-the-air 差分 は iPhone に対しては 12.8 MB で iPad ア
   ップデートは 12.5 MB でしかない。このアップデートは無料で、iPhone 3GS 及
   びそれ以降、iPad 2 及びそれ以降、第四世代 iPod touch 及びそれ以降に適用
   される。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13571#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13571>


MacTech BootCamp、コンサルタント向け Microsoft 資格認定を追加
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13584>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   MacTech は、2013 年内の同社の MacTech BootCamp II イベントにおいて毎回
   イベント開催の前に半日間のトレーニングと審査の機会を設け、Microsoft の
   新しい "Microsoft Office for Mac Accredited Support Professional" 認証
   資格をコンサルタントたちが取得できるようにすると発表した。受講できる講
   座は Microsoft Office for Mac と Microsoft Office 365 スイートに関する
   ものに絞られ、MacTech BootCamp の登録済み参加者は全員無料で受講できる。

<http://www.mactech.com/bootcamp/>
<http://www.mactech.com/bootcamp/microsoft-office-accreditation>

   この資格取得プログラムで扱われる話題のいくつかを紹介すると、インストー
   ル、Office のウェブアプリ、機器構成・環境設定・セッティング・使用にお
   ける最良の実践方法、ライセンスの選択肢、クロスプラットフォームの機能、
   SkyDrive や SharePoint による書類共有、トラブルシューティングとよくあ
   る質問、利用可能なサポート源、などがある。講座の終わりにテストに合格す
   れば、Microsoft から資格認定証明書を受け取り、自分のウェブサイトや、そ
   の他の宣伝用資料の中で、また自分の資格証明書の中で、新しい認証資格グラ
   フィックを表示することができるようになる。

   今後予定されている MacTech BootCamp II イベントそれぞれのスケジュール
   は下記の通りだ。特にシアトルでのイベントには、我らが Jeff Carlson が講
   師となって Apple ID について語ることになっている。それぞれ丸一日開催さ
   れる MacTech BootCamp イベントの通常料金は $499 だが、TidBITS 読者には
   たったの $299 となる上に、$50 相当の MacTech Magazine 購読が付いている。

* ワシントン州シアトル: MacTech BootCamp II が 2013 年 3 月 6 日、
   Microsoft コースが 3 月 5 日

* テキサス州ダラス: MacTech BootCamp II が 2013 年 4 月 17 日、Microsoft
   コースが 4 月 16 日

* マサチューセッツ州ボストン: MacTech BootCamp II が 2013 年 5 月 15 日、
   Microsoft コースが 5 月 14 日

* ワシントン DC: MacTech BootCamp II が 2013 年 6 月 26 日、Microsoft
   コースが 6 月 25 日

* イリノイ州シカゴ: MacTech BootCamp II が 2013 年 7 月 17 日、Microsoft
   コースが 7 月 16 日

* カリフォルニア州サンフランシスコ: MacTech BootCamp II が 2013 年 8 月
   13 日、Microsoft コースが 8 月 12 日

* ジョージア州アトランタ: MacTech BootCamp II が 2013 年 9 月 18 日、
   Microsoft コースが 9 月 17 日

<http://www.mactech.com/events/TidBITS>


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13584#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13584>


iPhone 用 Mailbox、メールの仕分けは簡単だが重要な機能が欠落
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     文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13572>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   現時点で私は 5,500 通以上の電子メールメッセージを二つの受信箱 (inbox)
   に分けて持っている。ずっと以前には、それがゼロであった時点もあった。け
   れども電子メールはひっきりなしに到着し続け、私も潔癖にすべてのメッセー
   ジをいちいち選り分けている時間はない。それに、何かを見つけたいと思えば、
   そのために検索というものがあるではないか。そうだろう?

   私の電子メール衛生状態がこれほどにいい加減なものであるにもかかわらず、
   Orchestra, Inc. の製品、iPhone 用の新しい Mailbox アプリを使っていると、
   私も自分の Gmail inbox からメッセージを消さずにいられない気持ちにさせ
   られる。スクロールしながら inbox を眺めるだけで、何も考えずに私の指は
   ただサッと右へスワイプするだけでメッセージをアーカイブしている。でも、
   この Mailbox が独特なのは、メッセージをあとで読めるように保留しておく
   ことができるところで、これをスヌーズ (Snoozes) 機能という。(公平を期
   して言えば、この種の機能は別に新しいものではない。Boomerang と呼ばれる
   サービスが数年前から存在していて、届いたメッセージをあとで Gmail inbox
   の一番上へ戻す機能を提供してきた。2011 年 4 月 11 日の記事“Mailplane
   2.3.1 が Gmail 用 Boomerang に対応”参照。ただし、Boomerang はウェブブ
   ラウザのプラグインに依存して働くので iOS デバイスでは使えない。)

<http://www.mailboxapp.com/>
<http://tidbits.com/article/12109>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1073.html#lnk3>
   "Mailplane 2.3.1 が Gmail 用 Boomerang に対応"
<http://tidbits.com/resources/2013-02/Mailbox.png>

   一つのメッセージをサッと左へスワイプすると、グリッドがポップアップして
   そのメッセージをいつ読み直したいか指定できる。その日のうちに、翌日に、
   一ヵ月後に、あるいはいつでもあなたの好きな日時を指定することもできる。
   あなたが設定した時が来れば、そのメッセージがあなたの inbox の一番上に
   再登場するとともに、push 通知も送られる。私は日中に重要なメッセージを
   iPhone で受け取ってもその返事は夕方家に帰ってから書きたいということが
   よくある。でも、一日が過ぎればそういうメッセージも inbox の中に埋もれ
   てしまうものだ。けれども Mailbox があれば、届いたメッセージを自分が普
   段帰宅する時間までスヌーズしておくことができる。スケジュールに合うよう
   に、個々のスヌーズを環境設定でカスタマイズしておくこともできる。

<http://tidbits.com/resources/2013-02/Mailbox-snoozes.png>

   より長くスワイプすると、さらに突っ込んだアクションもできるようになる。
   アーカイブせずに削除したい場合は、メッセージから右側のスクリーンの端ま
   でずっとスワイプする。また、後回しにするのでなくカテゴリー分けしたい場
   合は、左側へ長いスワイプをすれば、リストの選択肢が現われるのでそのメッ
   セージを追加したいものを選べばよい。これは奇妙なデザイン方法だと思うが、
   そこに並ぶリストは通常の Gmail ラベルそのものではなくて、一部の新しい
   ラベルのみが並ぶ。デフォルトで、Mailbox は To Buy, To Read, To Watch
   というリストを表示する。(どうやら電子メールですべき最も重要なことは、
   あとでするものを集めておくことのようだ。)けれども環境設定の中で何でも
   好きなリストを追加することができる。

   これらのリストはいずれも、実際には [Mailbox] ラベルのサブラベルなので、
   Gmail 自体の中からもこれらのリストにアクセスでき、他の電子メールクライ
   アントからもできる。ただし,困ったことに、Mailbox の中ですべての Gmail
   ラベルにアクセスすることはできない。このようなやり方ですべてを組み立て
   ることにより、Mailbox はあなたに Gmail を to-do リストとして利用するよ
   う強要する結果となる。これは新しいやり方だとは思うが、あなたの電子メー
   ルのワークフローが既にいろいろな目的にラベルを使いこなしている場合は、
   Mailbox は全くの役立たずの存在と成り果てる。個人的に、私は Gmail のラ
   ベルをほとんど使っていないし、たとえ使っていたとしても iOS の Mail ア
   プリと Gmail アプリの両方で電子メールをラベル付けするのは具合が悪いと
   思う。Mailbox がメッセージをラベル付けするやり方は応用が限られているが、
   そのことによりむしろタッチスクリーンに適したものとなっている。

<http://tidbits.com/resources/2013-02/Mailbox-lists.png>

   私は通常ジェスチャーベースのインターフェイスはあまり好きでない。あまり
   にも最小主義に寄り過ぎることが多いし、入門チュートリアルを除けばユーザー
   に対する手引きが何もないからだ。ジェスチャーで動かすタスクマネージャの
   Clear を私は何度も試してみたが、しばらく使っていないとすぐに使い方を忘
   れてしまう。けれども Mailbox は、巧みなやり方でこの問題に対処している。

<http://www.realmacsoftware.com/clear/>

   あなたがスワイプすると、色の付いたアイコンが現われて何が起ころうとして
   いるのかを知らせてくれる。緑のチェックマークはアーカイブすることを示し、
   赤い X 印は削除を、黄色い時計はスヌーズを、茶色のハンバーガー型ボタン
   はリストへの追加を示す。スワイプしながら気が変わった場合は、そのまま反
   対方向へ動かしながら指を離せばよい。それから、どのスワイプが何をするか
   を忘れた場合は、メッセージをタップすれば、可能なすべてのアクションを示
   したボタンが使えるようになる。

<http://tidbits.com/resources/2013-02/Mailbox-icons.png>

   Mailbox の中に仕分けしたメッセージは簡単に検索できる。一番上に並んだ三
   つのボタンで、スヌーズしたメッセージ、inbox の内容、アーカイブしたメッ
   セージ、の間で切り替えられる。両側にあるものを inbox に戻したければ、
   スワイプ一つでできる。Mailbox のさまざまのリストへのアクセスもそれほど
   面倒ではない。ただサイドバーを出すだけだ。サイドバーには、さまざまのラ
   ベル、少なくとも定義されたラベルの一部、例えば個々の inbox、あとで読む
   ように保存されたメッセージ、アーカイブ、ゴミ箱、送信済み、などが並ぶ。

<http://tidbits.com/resources/2013-02/Mailbox-sidebar.png>

   けれども、あなたの Gmail ラベルが全部 Mailbox の中に並ぶわけではないの
   で、ラベルの付いたメッセージがすべてそのままここで利用できるわけではな
   い。検索することはでき、検索は確かに高速だが、私がテストした限りでは検
   索で見つかるのは比較的最近のメッセージに限られるようだ。要するに、保存
   された電子メールのすべてを見たり検索したりしたければ、やはり Gmail ア
   プリが必要になるということだ。

<https://itunes.apple.com/us/app/gmail-email-from-google/id422689480?mt=8>
   (日本語 
)<https://itunes.apple.com/jp/app/gmail-email-from-google/id422689480?mt=8>
   "iTunes App Store で見つかる iPhone、iPod touch、iPad 対応 Gmail: 
Google のメール"

   でも、すべての Gmail ラベルにアクセスできないことよりも、もっとはるか
   に深刻な懸念が Mailbox にはある。私が Mailbox で最も心配に感じるのは、
   自分の電子メールがすべて Orchestra のサーバを通過するようになることだ。
   彼らがどんなに言ってくれたとしても、私のこの懸念は消えないだろう。まず
   第一に、プライバシーの問題がある。私の電子メールを Google の手に渡すこ
   とさえ良くないと思うけれども、Google は巨大かつパワフルな会社であって
   セキュリティの実績もあり政府の干渉に抵抗できる力も持っている。その上、
   Google のビジネスモデルが何かを私は知っている。それは、通常の検索結果
   に基づく広告だ。(Gmail のウェブインターフェイスで広告を隠すのは簡単だ
   し、IMAP クライアント経由で Gmail にアクセスしても広告は避けられる。)
   けれども Orchestra は未だにどのようにして収益を得るつもりなのかの具体
   的計画を発表していないし、小規模の会社の宿命としてデータが攻撃を受けた
   場合や法律的脅威に晒された場合に十分な保護をできる能力もない。

   被害妄想が過ぎるとおっしゃるかもしれない。それはそうなのかもしれないが、
   Orchestra のやり方は、過去に大きな問題に結び付いたことがある。主として
   順番待ちや、機能停止といったことだ。私はアクセスを認められるまでに何万
   人もの人たちの後に並んで順番待ちをしたことがある。まるでポストモダンの
   iOS ディズニーワールドみたいだった。いったんアクセスが認められても、い
   つでもアプリを使えるとは限らない。この記事を書き始めたほんの数日前も、
   丸一日間にわたって Mailbox のサーバが落ちていたことがある。また、メッ
   セージが全くロードされなかったこともある。

<http://www.theverge.com/2013/2/14/3988872/mailbox-email-iphone-app-suffers-downtime>

   Mailbox のジェスチャーベースのインターフェイスは大いに気に入っているけ
   れども、こういったさまざまの問題点のせいで踏み出すのを躊躇せざるを得な
   いのも確かだ。他にもマイナーな問題がいくつかある。一つには、Mailbox は
   現在のところ Gmail としか互換でない。ただ、近い将来 IMAP プロバイダに
   も対応する予定だという。また、Mailbox はプレインテキストでメッセージを
   送信することができない。これは多くの人たちを苛立たせる問題だろう。

   制約はまだ他にもある。Gmail のラベルのいくつか、例えば All Mail ラベル
   を IMAP から隠すようにしている人たちは多い。そうしないとメッセージを重
   複して受信してしまうクライアントがあるからだ。けれども Mailbox をその
   状態で使うことはできない。Mailbox が動作するためには、メインの inbox
   のいずれも隠されていてはいけないからだ。また、私の知る限りメッセージを
   未読とマークする方法がない。スヌーズを可能にするために、そのオプション
   を無視せざるを得ないからだ。

   Mailbox には到着した電子メールに対する処理を施すための目新しい機能がい
   くつもあるけれども、基本的な機能で欠けているものもたくさんある。その上、
   セキュリティや信頼性に関する懸念もある。現状では、Mailbox をメインの電
   子メールクライアントとして使うことはおそらく無理だろう。モバイル電子メー
   ルの将来がどのようなものになるかを垣間見る体験にはなっているだろうし、
   ここで提供された革新的なインターフェイスのいくつかは他の電子メールクラ
   イアントにぜひとも真似してもらいたいと思うが、完成にはまだまだ程遠いと
   いったところだ。

   そうした問題点を、マイナーなものもメジャーなものも、鼻さえつまめば我慢
   できるというのならば、Mailbox は一見の価値があるかもしれない。電子メー
   ルなんて大昔のテクノロジーであってとっくにゴミ箱行きになっているはずの
   ものと、こき下ろす技術系ライターたちは多くいるが、私はそうは思わない。
   確かに、現代の標準から見れば電子メールは古いけれども、これは今でも驚く
   べきテクノロジーだ。メッセージやファイルを世界中へ、どんなネットワーク
   を通しても、誰に向けても、どんなオペレーティングシステムやネットワーク
   プロバイダを使っているかにも関係なしに、やり取りできるテクノロジーが他
   にどれだけあるだろうか? 電子メールは普遍的であり、電子メールは多目的
   であり、電子メールは長年を経ても未だに驚くべき存在だ。(私がこれを言っ
   ているのは何も我らが出版責任者が記事“なぜ電子メールはインターネットコ
   ミュニケーションの王であり続けるか”(2009 年 10 月 29 日) を書いたから
   というわけでもない。)Mailbox アプリがリリース前の段階から大きな人気を
   集めたのは、多くの人たちにとって電子メールがまだまだ役に立つ寿命を終え
   ていないということを実証しているし、今はまだ Mailbox があなたのメイン
   の電子メールクライアントになれる段階にはないとしても、その革新的な機能
   は今後成熟するにつれてさらに強固な基盤により強化されて行くに違いない。

<http://tidbits.com/article/10700>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1003.html#lnk6>
   "なぜ電子メールはインターネットコミュニケーションの王であり続けるか"


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13572#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13572>


壊れているのはメールではなく、あなたの方だ
------------------------------------------
     文: Joe Kissell: <joe @ tidbits.com>, @joekissell
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13586>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   こんな事を書けば論争の種になるのは分かっているが、そんなことはどうでもい
   い。私は、メールは如何に根本的に欠陥のあるものであるかについて、そしてそ
   れを "修正" 或いは "再発明" する賢い新しいやり方について読むのはもう沢山
   である。メールは壊れてなんかいない! メールは素晴らしい。私はメールが大
   好きである;それは私の好みの通信手段である。ある種のメールアプリ、サー
   バー、そしてプロトコルは他のものより優れているが、正直言って、たとえメー
   ルが未来永劫現在のまま変わらないとしても、私には問題ではないであろう。も
   しメールとのあなたの関係が満足いくものではないとしたら、問題なのはメール
   ではない。それはあなたである。

   もうここまでで、多くの人が読むのを止めそして私が如何に間違っているかにつ
   いてコメントし始めているのではないかと思われる。それも良いであろう;この
   記事の最後までお付き合い頂ける人達は、これらのコメント全てを無視しても大
   丈夫だし、そして礼儀正しく友好的な (一方的であるかもしれないが) 会話が持
   てる。

   私はここ数週間程、iPhone に対する新しい Mailbox アプリにまつわる空騒ぎに
   大いに触発されて、いわゆるメール問題全体について考えてきた ("iPhone 用
   Mailbox、メールの仕分けは簡単だが重要な機能が欠落" 22 February 2013 参
   照)。このアプリは、ついに "メールを正当な座に置く" ものであるとされてい
   る。この Mailbox 狂騒の最中、高い評価を得ている Brain Pickings ブログの
   Maria Popova が Twitter 上で、彼女はメール破産を宣言すると述べた - かい
   つまんで言うと、彼女の受信箱から 7,487 の未読のメールメッセージを消すと。
   何故ならばそれら全部に目を通すことなど有りえないことを自覚しているからで
   ある。そして、私はこのことから私の友人の Tantek Celik が 2008年に載せた
   影響力のあるブログを思いだした - Email は Efail である。

<http://www.mailboxapp.com/>
<http://tidbits.com/article/13572>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1162.html#lnk2>
   "iPhone 用 Mailbox、メールの仕分けは簡単だが重要な機能が欠落"
<http://www.brainpickings.org/>
<http://tweetwood.com/brainpicker/tweet/300803462017466368>
<http://en.wikipedia.org/wiki/Email_bankruptcy>
<http://tantek.com/log/2008/02.html#d19t2359>

   私はもっともっと沢山の例を挙げることが出来るが、極めて多くの人がメールに
   完全に圧倒されているのは明らかである。それが問題であり、そして解決されね
   ばならないのは確かである。私を困惑させるのは、人々がその媒体を悪者にする
   時である。世界の太り過ぎの問題は食べ物のせいではないし、世界の借金の問題
   はお金のせいではない。あなたのメールの問題は通信システムとしてのメールの
   せいではないし、そして恐らくあなたが使っているツールのせいでもないであろ
   う。メールのせいにするのは簡単である、何故なら彼らは反撃してこないから。
   しかし、多くの人がメールは制御不能であると感ずる本当の問題は、何故その問
   題は自分に存在するのか、そしてそれに対処するには自分のやり方をどう変えれ
   ばいいのかを見つけ出す努力をしていない事なのである。

   この観点からすれば、メールは何も特別ではない;例を挙げれば、同じことが
   Twitter の過負荷、或いは Facebook の過負荷にも言える。しかし、少なくとも
   ソーシャルネットワーキングサービスの場合は、誰からメッセージを受け取るか
   を自分で決められる、そして Twitter 上で誰かをフォローしなくする、或いは
   Facebook 上で誰かを友人から外すのに、技術的な障害はない (心理的なものは
   あるかもしれないが)。メールの場合、解は余り明らかではなく、そして必要な
   努力もより大きい。

   とは言っても、誤解しないでほしい;私は何も、あたかもあなたがだらしなさ過
   ぎて目の前にある確かな解決策を実行すらしていないかのように、 "どうしてち
   ゃんと大人になって、自分の問題に直面しないのか?" などと言おうとしている
   のではない。メールの習慣を変えるのは、食習慣を変えるように、大変である。
   次から次とダイエット法を変えている人はあなたの周りにもゴロゴロいるでしょ
   う - 誠心誠意やる気があり、そして中には良い結果も得ている人もいるかも知
   れない - でも何カ月か、何年か後には昔のやり方に戻ってしまっていません
   か? メールの過負荷は簡単に扱える類のものではない。しかし、多くの人はそ
   れに対して成功裏にそしてきっぱりと対処して来ている、そしてあなただって出
   来るはずである。しかしながら、それが出来る様になる前に、メールにあなたの
   言うことを聞かせる責任はあなただけにあることを自覚しなければならない。も
   しいつの日かその様なアプリやサービスが出現し、あなたに代わって魔法のよう
   に解決してくれるのを望んでいるのなら、あなたは長いこと待たされるであろう。

   前述した Mailbox アプリに戻りたいと思う。私はこれを試してみた、そして嫌
   いだと思った。これは、私にとっては全く使えないものであった。その全体的な
   取り組み姿勢がどれ程ひどいか、或いは特定の動作が如何に非効率的であると私
   が思うかについて書こうと思えば、段落を幾らでも費やせる。しかし - 再度言
   うと、そんなことをしているともうすでにコメントしに向かう人を増やすだけで
   あろう - そんなことはここでは問題ではない。もしあなたが Mailbox が好きで、
   それを使うことであなたのメール体験が良くなるのであれば、大変結構なことで
   ある。ある人に合うものが誰にでも合うとは限らない。我々全てが、メールの健
   全さへの独自の道を見つけ出さねばならないのである。

   私が長年使ってきたシステムは完璧に働く - 私にとっては。私の受信箱はそこ
   に何十通ものメッセージが溜まることはめったになく、通常私が寝る時にはそこ
   は空っぽである。私は毎日かなりの数のメッセージを受け取るが、私がメールに
   気を取られたり或いは圧倒されたと感ずることは無い。数年前、私は腰を据えて、
   私が受け取るメッセージにはどんな種類のものがあるのか、そしてそれらを素早
   くかつ効率的に捨てるには自分は何をしなければならないのかについて考えた。
   これに基づいて、自分でこれならと思える方法を導き出した。(私のシステムの
   少々一般的なバージョンについては、私の Macworld シリーズ "Empty Your
   Inbox" で読んで貰える。)

<http://www.macworld.com/article/1139510/>

   Adam Engst は、メールに対処する彼独自の方法を編み出した。彼は、これにつ
   いて 4 回シリーズの "Zen and the Art of Gmail." に纏めている。彼のやり方
   は (詳細については彼のシリーズの二番目の記事参照) 私のとは大違いである
   - 我々のどちらも相手方のシステムで、丸一日頭がおかしくならずにやっていけ
   るとは到底思えない。私は彼のやり方は "間違い" でそして 私のは "正しい"
   と言いたくなるところだが、実際にはどちらも正しいのである。何故ならば、そ
   れらは我々それぞれの個性に適しているからである。 我々はそれぞれに、スト
   レスの原因となるものは何か、注意を払う努力をしても良いのは何か、そして無
   視する傾向にあるのは何かを見つけ出した - そして我々は自分の性癖に合う、
   反するものではない、システムを採用した。他のやり方も勿論あり、Merlin
   Mann の有名な Inbox Zero、そしてそれの数えきれない程多くの変種、Keith
   Rarick の Gmail バージョンの様な、が含まれる。後者は今 Maria Popova がや
   ってみようとしている。

<http://tidbits.com/series/1284>
   (日本語)
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1068.html#lnk4>
   "禅と Gmail 技術、第一部: なぜ私は切り替えたか"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1069.html#lnk5>
   "禅と Gmail 技術、第二部: ラベルとフィルタ"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1072.html#lnk4>
   "禅と Gmail 技術、第三部: Gmail Labs"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1073.html#lnk2>
   "禅と Gmail 技術、第四部: Mailplane"
<http://inboxzero.com/>
<http://xph.us/2013/01/22/inbox-zero-for-life.html>

   という訳で、私は私自身のシステムが大変気に入っているし、そして私はある種
   の習慣には強い嫌悪を感じてはいるが (私は受信箱を To-do リストとして使う
   という考えには耐えられない)、メールに対するある特定のやり方を処方しよう
   としている訳ではない。私が言わんとしているのは、あなたは恐らく Adam
   Engst, Merlin Mann, 或いは私ほど多くのメールを受け取らないと思われるので、
   我々がメールは支配下にあると感じられ点まで来られるのであれば、あなたも同
   じ様に到達できるということである。もし我々のシステムの一つが "そのまま"
   使えると思うのであれば、それは素晴らしい;是非やってみて欲しい! もしあ
   るシステムをあなた自身のニーズに合わせる必要があっても、或いは全く新しく
   何かを作り出さなければいけなくとも、それはそれで良いではないか。しかし、
   それにはそれ相当の努力が必要となる。あなたはあなたの貴重な人生の内から数
   時間を割いて、あなたがメールを使うやり方を分析し、そしてあなたのやり方の
   どの部分がうまくいっていないのかを見定め、その上であなたの習慣の内の幾つ
   かを修正しなければならない。

   我々がメールについて語る時、それがあたかも文字通りのものであるかの様に扱
   う比喩について考えるのも有益なのではなかろうか。郵便メールの破産を宣言す
   ることなど考えられますか - 数か月の間にあなたの物理的な郵便受けに届いた
   何百通にも及ぶ封筒を一見もしないで捨てますか? あなたの机の上の受け箱に
   封筒が天井に届くまで山積みになるのを許しますか? 私が思うに、どちらに対
   する答えもノーであろう;ともかくも、殆どの人がメールが物理的な形で届いた
   時には対処する何らかの方法を探し出している。沢山ある場合ですら例外ではな
   い、何故ならばその中には大事なものも含まれており、そして期限切れのガス電
   気水道代の様なものを無視してしまった場合の悲惨な結末もあり得るからである。
   しかし "対処する" には、メールリストから自分の名前を取り除く、助手を雇う、
   或いは他のもっと思い切った処置をとることが含まれるかもしれない。あなたが
   紙のメールを扱ってきたやり方は(電子)メールを扱う参考になりませんか?

   メールの対処法を学ぶには、苦痛と感じることも関係するかも:

* あなたが楽しんでいるメールリストから脱退する、とりわけもっと読みたいと
   言う気にさせるもの (望むらくは TidBITS ではありませんように!)

* スパムをより効果的にフィルターしてくれる他のメールプロバイダーに切り替
   える

* あなたの友人や家族に、可愛らしい猫や転送され回っているジョークを受け取
   るのは遠慮したいと言う

* 難しいメッセージには直ちに返答するよう自分自身を強制する

* ある種のメッセージは特段のアクションをとらずに削除したりファイルしたり
   する

   ひょっとすると、あなたはこれら全部をやらねばならないかもしれないし、或い
   は何もしなくともよいかもしれない。でもそれを言うのは私ではない。あなたは
   あなたの実際の目標は何なのか決めなければならないかもしれない。空の受信箱
   を持つのはあなたにとっては意味のないことかもしれないし、あなたのメールが
   あなたの支配下にあるかどうかの良い指標ですらないかもしれない。しかし、い
   ずれにしても、もし現在のやり方があなたには合っていないとしたら、あなたが
   やってはいけないことの一つは、媒体としてのメールに責任をなすりつけたり、
   或いは不完全なメールアプリのせいだとすることである。

   もしメールが問題ならば、あなただけがその解であり得る。


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LiveCode、無料のオープンソースアップデートをクラウドファンド
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13582>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   HyperCard を覚えていますか? 私たちはよく覚えている。1980 年代の終わり
   から 1990 年代初頭の、もはや記憶もおぼろげな時代からずっとだ。そして実
   際、HyperCard は Mac 初期の時代にユーザー体験の中で重大な役割を果たし
   ていた。TidBITS も創設期には HyperCard スタックという形で出版されたし、
   Michael Cohen が Voyager 社で HyperCard を使って初期の Expanded Books
   を制作する仕事をしていたのもその後間もない頃だった。私が Matt Neuburg
   を説き伏せて彼を Apple IIc から Mac へと切り替えさせたのも、HyperCard
   が決め手となった。

<http://en.wikipedia.org/wiki/HyperCard>
   (日本語)<http://ja.wikipedia.org/wiki/HyperCard>
   "HyperCard - Wikipedia"

   HyperCard が私たちのハードディスクから姿を消してからもう長い年月が経つ。
   けれどもその遺産は生き続けた。最初は MetaCard と呼ばれるクロスプラット
   フォームのツールキットという形であったが、2003 年に Runtime Revolution
   社 (略して RunRev) に買収され、後になって LiveCode と改名された。そし
   て今、Kickstarter プロジェクトを通じて、スコットランドに本拠を置くこの
   RunRev 社は次世代バージョンの LiveCode を二つのバージョンに分けて作ろ
   うとしている。一つはオープンソースとしてライセンスされる無料版で、もう
   一つはサポートの付いた商品版だ。オープンソース版の方で作成したプロジェ
   クトは料金を必要としないが、すべてのソースコードを公開して配布するプロ
   ジェクトとしてリリースしなければならない。商品版ではプロジェクトのコー
   ドをリリースすることが要求されない。

<http://www.kickstarter.com/projects/1755283828/open-source-edition-of-livecode>

   (LiveCode 以外にも、HyperCard に触発された製品で現代に生き長らえたも
   のはいくつかある。例えば HyperNext (無料、ただし Android 用にビルドす
   るには $24.99)、HyperStudio ($89.95)、SuperCard ($179 または $279) な
   どがある。)

<http://www.tigabyte.com/index_hn.htm>
<http://www.mackiev.com/hyperstudio/>
<http://www.supercard.us/>

   オープンソース版の LiveCode はもし実現すれば重要なツールとなる可能性が
   あり、RunRev はもしもあなたがその趣旨に同意するならばここ数日以内に彼
   らの Kickstarter プロジェクトをサポートして欲しいと訴えている。当時の
   記憶が薄れてきた年配の人たちや、当時のことを知らない若い人たちのために
   解説しておくと、HyperCard は Bill Atkinson が創り出した革新的なプログ
   ラミングツールであり、何年かにわたってすべての Mac に無料で付属してい
   た。HyperCard はデータベース機能をグラフィカルなインターフェイスと組み
   合わせ、HyperTalk と呼ばれる英語によく似たプログラミング言語を備えてい
   て、これはそれまで存在していたどの言語よりも学習が容易で、プログラマー
   でない人でも使いこなせるのが特長であった。

   HyperCard の使い易さと豊かな開発環境とが相まって、幅広いさまざまの状況
   に応用されるようになった。子供たちにプログラミングを教える道具としても、
   また従来の環境でのプログラミングのスキルを持たない専門家たちが自分の専
   門分野の知識をカプセル化するためにも使われた。HyperCard は Myst のよう
   な人気のゲームにも使われ、World Wide Web の創造にも影響を与え、wiki と
   いう概念に重要な役割を担い (Wikipedia はそこから生まれた)、さらには
   JavaScript プログラミング言語の開発者たちにも着想を与えた。

   要約すれば、たとえあなたが HyperCard の活躍していた時代にそれを使わな
   かったとしても、とっくにそれがなくなった時代になってから Mac の世界に
   来たとしても、HyperCard はあなたにとって大きな役割を果たしているのだ。
   そして、LiveCode は iOS、Android、Mac OS X、Windows、Linux のいずれで
   走るアプリを開発するためにも使うことができるので、オープンソース版が生
   まれたならば、「普通の私たちがプログラミングできる」という考え方が現在
   にも再現するという、大きな意味を持つことになる。

   けれども、いったいなぜこの新バージョンの財源として Kickstarter を使お
   うというのだろうか? RunRev の CEO である Kevin Miller が私に説明して
   くれたところによれば、同社はオープンソース版の LiveCode をリリースした
   いと思っているけれども、現在のバージョンのままでは役に立たないからだと
   いう。LiveCode には古い、旧時代のコードが膨大に絡み合っていて、その中
   には 20 年前から存在するコードも含まれている。またこれは巨大であって、
   500,000 行以上にもわたる C++ のコードが六つのオペレーティングシステム
   に広がって存在している。(コードの分量としては Linux の最初の数バージョ
   ンをも凌いでいる。)こんな膨大なコードをそのまま公共のバージョンコント
   ロールシステムに放り出して、プログラマーたちに自由に使っていいと提供し
   たとしても、誰の役にも立たないだろう。なぜなら、特定のコード部分だけを
   他のコード部分と切り離して使うことはできず、外部のプログラマーがシステ
   ムの特定の部分だけで仕事をするのが不可能だからだ。(このコードは、その
   ままではモジュール化もされておらずオブジェクト指向でもない。)

<http://blog.runrev.com/blog/bid/266941/Taming-the-Monolith>

   コードを現代化しモジュール化することによって他のプログラマーたちが使い
   こなせるようにすること以外にも、RunRev はさらにいくつか大きな追加機能
   を LiveCode に盛り込みたいと考えている。例えば、新しい Open Language
   によって開発者たちが LiveCode のシンタックスを拡張し、独立の拡張機能に
   新たなコマンドを追加できるようにしたい。また、新しい視覚的エディタによっ
   て今日的な使い勝手の標準に従ったインターフェイスをユーザーが開発できる
   ようにしたい。

<http://blog.runrev.com/blog/bid/265511/Open-Language>

   料金支払処理会社 Kagi の CEO であり、長年の HyperCard ファンでもある
   Kee Nethery が、私に次のように語ってくれた:

     私は近所の高校の教師に LiveCode を見せてみたが、彼はそのシンプルさ
     に感激し、それを使えば生徒たちがもはやさまざまの障害を乗り越える必
     要がなくなることを考えただけでワクワクすると言っていた。それに、ア
     プリを Linux、Mac、Windows、Android、iOS のどれでも走らせられると
     いうことは、生徒たちが学校のコンピュータで作ったものを持ち帰って家
     族や友だちにも見せられるということだ。彼にとって、教室で使えるため
     には無料であることが絶対必須の条件なのだ。

   彼の言葉はすべて熱狂的な賛成の言葉であり、TidBITS 読者からも次々とこの
   LiveCode の Kickstarter プロジェクトについて記事を書いて欲しいという声
   が最近の他の何よりも増してたくさん届いているが、このプロジェクトはまた
   私たちスタッフ内部の議論の的ともなり、そこでは必ずしもすべて賛成の言葉
   ばかりが聞こえたわけではなかった。

   その議論は主として、次世代バージョンの LiveCode を開発するために RunRev
   が設定している金額の規模に関するものとなった。この Kickstarter プロジェ
   クトは、同社が設定した 350,000 ポンドという募金目標が達成された場合に
   のみ資金を拠出することになっている。これは相当大きな金額で、米ドルにす
   ればおよそ $534,000 にあたる。これがはたして妥当な金額なのか、オープン
   ソース版の LiveCode にそれだけの価値があるのか、RunRev がするべき作業
   を開始したとしても結局集まった資金の一部は RunRev 社内の人件費に消える
   のではないか (結局のところ同社はそれと同一のコードの商用ライセンスを持
   ち続けるのだから)、という疑問の声を挙げる人たちもいた。

   これらの疑問のいくつかは、個々人から資金を集めるために Kickstarter を
   このような形で利用するのは適切なものかという疑問にも関係しているが、私
   たちはその点は問題でないと考えている。Kickstarter は提案されたプロジェ
   クトをすべて詳しく吟味した上で、要件に適ったものだけを受け入れている。
   その要件の中には、無制限の募金でなくプロジェクトに基づいたものであるこ
   と、募金の結果として達成すべき具体的な目標が定められていること、などの
   条件も含まれている。従って、Kickstarter に登場したプロジェクトは必然的
   に Kickstarter に適切なものと言えるわけだ。それに、一つの Kickstarter
   プロジェクトがそういったレベルを超えてさらに深く適切かどうかを判断でき
   る手段は、そこにお金が集まるかどうかという純粋な結果によるしかない。実
   際にお金が集まったならば、それは Kickstarter の有効な利用であったと言
   える。もしも集まらなければ、おそらくそのプロジェクトには何らかの意味で
   不備があったのだ。オープンソース版の LiveCode がこの意味で適切かどうか
   の判断を下すにはまだ時期尚早だが、この記事を書いている時点で募金期間の
   終了まであとたったの 3 日、現在の募金額は 289,000 ポンドだ。これは大金
   だが、目標達成まであと 61,000 ポンド足りない。

   RunRev が Kickstarter を通じて資金を集めようと決断した動機が何なのかを
   はっきりと知ることはできないし、350,000 ポンドという目標額が妥当なもの
   かどうかを私たちが判断することもできない。私は Kevin Miller に、もしも
   この Kickstarter プロジェクトが目標の額を集められなければどうするつも
   りなのかと聞いてみたが、そうなればもっと小規模のキャンペーンなり未公開
   株式なり、何か別の方法で同じ目標を目指したいと彼は答えてくれた。思い返
   してみると、Kickstarter のすべてかゼロかの手法とは少し違ったやり方をす
   る Kickstarter の競争相手、Indiegogo を使った方が良かったかもしれない。
   けれどもその一方で、もしも Indiegogo のキャンペーンが十分な金額を集め
   られなければ RunRev は困った立場に立たされたかもしれない。

   また別の懸念として、LiveCode が GPL v3 の下にリリースされる予定だとい
   う事実がある。このオープンソースライセンスにおいては、対象となるコード
   をコンパイルしたものが公開して配布された場合、それに対するいかなる変更
   や追加についても公開しなければならないという要件がある。LiveCode に関
   しては、このことは二つの構成要素を持つ。一つ目は、プログラマーが自分の
   手元にインタープリタと LiveCode ライブラリを持っていて、その後で新バー
   ジョンをリリースした場合、すべての変更点のソースコードを出版しなければ
   ならない。これはよくあることで、開発者ならば十分承知している点だ。(ち
   なみに、このことにより、RunRev の手の届かないところで LiveCode の分岐
   バージョンが生まれて行く潜在的可能性が生じる。)

<https://www.gnu.org/licenses/quick-guide-gplv3.html>

   けれども GPL はそれ以外に、LiveCode 言語で書かれたすべてのソフトウェア
   に対しても適用される。無料のオープンソース版の LiveCode アプリを使って
   作られ、個人用ないし組織内の目的以外のために使われるすべてのプロジェク
   トは、必ずそのソースコードを伴っていなければならないことになる。

   自分の作ったソフトウェアを手の届く範囲内に閉じた状態にしておきたいと思
   う人々や会社は多いので、RunRev のプロジェクトと FAQ にははっきりと、ソー
   スを閉じた状態のプログラムを可能にするために同社は商品版の LiveCode を
   提供し続けると書かれている。LiveCode 商品版のライセンス料金は現在 $499
   から $1,499 までとなっている。また、月額払いや年額払いのプランもあるし、
   さまざまな教育関係者向け割引もある。

   オープンソース版と商品版のライセンスを併用することで、RunRev が既に売
   り物としているシステムの将来の開発作業に充てるために Kickstarter で集
   めた資金を使う結果となるのではないかという苦情の声も挙がった。それはあ
   る意味本当だが、オープンソース開発環境の社会的価値を増す可能性の方がそ
   の懸念を上回るのではないかと思う。もちろん、何かをオープンソースにする
   ことは必ずしも直ちにそれが良いもので価値あるものとなることを意味しない。
   オープンソース版の LiveCode も、その品質と有用性を自ら実証しなければな
   らないだろう。

   結びに、オープンソース版の LiveCode をあなたもサポートしたいかどうかは、
   あなた自らが判断すべきことだと強調しておきたい。もしもあなたがこれをサ
   ポートしたいとお思いならば、どうぞ今すぐ Kickstarter に立ち寄って、募
   金をして頂ければと思う。募金額に応じて、さまざまのレベルの特典が用意さ
   れている。クレジットカードに課金が為されるのは、2013 年 2 月 28 日まで
   に RunRev への募金総額が目標の 350,000 ポンドに達した場合のみだ。

   LiveCode をサポートしようと決めたのは、あなただけではない。Apple の共
   同創立者 Steve Wozniak もこのキャンペーンを後押ししているし、Apple の
   元 CEO であった Mike Markkula はキャンペーン戦術にアイデアを出した。総
   勢 1,300 人近くになる賛同者たちの中に名前の挙がった有名人としては、Bob
   "Dr. Mac" LeVitus、SF作家であり全般的なるコンピューティング擁護者の
   Cory Doctorow、World Wide Web の共同開発者 Robert Cailliau、Kagi CEO
   の Kee Nethery、サイバーパンク著者の William Gibson、その他 TidBITS や
   TidBITS Talk 関係でお馴染みのたくさんの人たちがいる。


   ----
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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 2 月 25 日
-----------------------------------------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13588>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**TextWrangler 4.5** -- Bare Bones Software が TextWrangler 4.5 をリリー
   スし、この無料の汎用エディタに大幅なアップデートを提供した。追加機能や
   改善点、修正点のリストはドストエフスキーも顔負けの長大なもので、よりパ
   ワフルな(無料でない)兄貴分の BBEdit に現在ある機能の多くに沿ったもの
   がこのアプリにも持ち込まれた。おそらく最初に目につくのは Go メニューが
   新設されたことだろう。従来あまりにも混雑していた Search メニューにあっ
   た項目のいくつかがここに移されている。BBEdit の Go メニューと同様、書
   類の中で「ジャンプポイント」にナビゲートできる。あなたがカーソルを置い
   た個所や、あなたが具体的に指定した個所がジャンプポイントとなる。Go メ
   ニューの Previous と Next の項目を使ってさまざまのポイントに移動できる
   し、行番号を指定してジャンプすることもできる。

<http://www.barebones.com/products/textwrangler/>
<http://tidbits.com/resources/2013-02/textwrangler-gomenu.png>

   Search メニューには Compare Against Previous Version 項目が追加された。
   これは OS X の Versions 機能を利用してアクティブな書類をその前回保存さ
   れたバージョンと比較する。また、書類のバージョン機能はその書類が初めて
   保存された時点まで(ただし OS X の設定した上限に達しない限り)遡ること
   ができる。書類ウィンドウは BBEdit に似たものに改変されて、テキスト表示
   で一番上にあるツールバー(書類のパス名を表示する)が一行のみにスリム化
   されるとともに、Last Saved インジケータが一番下に移った。キーボード環
   境設定が新設され、Page Up および Page Down キーを押すと挿入ポイントも
   一緒に移動する設定ができるようになった。(それがデフォルトの設定である
   「あのプラットフォーム」からの避難民を援助するためだ。)TextWrangler
   は今回から Retina ディスプレイにも対応した。

   TextWrangler 4.5 は Mac OS X 10.6.8 Snow Leopard かそれ以降を要する。
   しかしながら、新しいバージョン機能を利用したい場合は 10.7 Lion かそれ
   以降が必要となる。(Bare Bones Software からも Mac App Store からも無料、
   9.6 MB、リリースノート)

<https://itunes.apple.com/us/app/textwrangler/id404010395?mt=12>
<http://www.barebones.com/support/textwrangler/notes_tw45.html>

   TextWrangler 4.5 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13581#comments>


**Adobe Acrobat XI および Reader XI 11.0.02** -- Adobe が Acrobat XI と
   Reader XI をバージョン 11.0.02 にアップデートしたが、その唯一の目的は
   これら二つのアプリにおけるセキュリティを改善することにある。今回のアッ
   プデートはバージョン 11.0.01 およびそれ以前にあった重大な脆弱性に対処
   している。影響を受けたシステムが攻撃者によって制御される可能性のあった
   脆弱性だ。(The Next Web に詳細な解説がある。)Acrobat XI のアップデー
   トはたったの 11.9 MB だ。Reader XI については差分アップデータ (25 MB)
   またはフルインストーラ (76.6 MB) が選べる。さらに、Adobe は旧バージョ
   ンの Acrobat および Reader のユーザーもそれぞれのソフトウェアをアップ
   デートするよう推奨している。Acrobat は、バージョン 10.1.6 (13.5 MB) と
   バージョン 9.5.4 (10.8 MB) になった。Reader XI 11.0.02 にアップデート
   できない人は、バージョン 10.1.6 (17 MB) とバージョン 9.5.4 (Intel 用が
   5.4 MB、PowerPC 用が 5.6 MB) が選べる。(Acrobat XI Pro は新規購入 $449、
   無料アップデート)

<http://www.adobe.com/products/acrobat.html>
   (日本語)<http://www.adobe.com/jp/products/acrobat.html>
   "PDF編集ソフト | Adobe Acrobat XI ファミリー製品一覧"
<http://www.adobe.com/products/reader.html>
   (日本語)<http://www.adobe.com/jp/products/reader.html>
   "PDFリーダー、PDFビューア | Adobe Reader XI"
<http://www.adobe.com/support/security/bulletins/apsb13-07.html>
   (日本語)<http://helpx.adobe.com/jp/acrobat/kb/cq02200108.html>
   "APSB13-07:Adobe Reader および Acrobat に関するセキュリティアップデート公開"
<http://thenextweb.com/apps/2013/02/13/new-vulnerability-in-latest-versions-of-adobe-reader-is-being-exploited-in-the-wild-use-another-pdf-reader/>
<http://www.adobe.com/support/downloads/thankyou.jsp?ftpID=5553&fileID=5569>
<http://www.adobe.com/support/downloads/thankyou.jsp?ftpID=5560&fileID=5570>
<http://www.adobe.com/support/downloads/thankyou.jsp?ftpID=5561&fileID=5571>
<http://www.adobe.com/support/downloads/thankyou.jsp?ftpID=5551&fileID=5565>
<http://www.adobe.com/support/downloads/thankyou.jsp?ftpID=5549&fileID=5560>
<http://www.adobe.com/support/downloads/thankyou.jsp?ftpID=5558&fileID=5566>
<http://www.adobe.com/support/downloads/thankyou.jsp?ftpID=5555&fileID=5561>
<http://www.adobe.com/support/downloads/thankyou.jsp?ftpID=5556&fileID=5562>

   Adobe Acrobat XI および Reader XI 11.0.02 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13579#comments>


**Transmit 4.3.2** -- Panic が Transmit 4.3.2 をリリースした。このファイ
   ル転送ソフトウェアの今回のメンテナンスリリースでは、Private Keys を使
   うサーバと接続する際の問題と、カスタム Favorite アイコンが表示されない
   問題、それに Transmit Disk Menu がすべての Favorite 項目を表示しなかっ
   た問題を修正している。また、AppleScript 対応と Automator アクションも
   アップデートされた。(新規購入 $34、無料アップデート、26.5 MB、リリース
   ノート)

<http://panic.com/transmit/>
<http://panic.com/transmit/releasenotes.html>

   Transmit 4.3.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13578#comments>


**KeyCue 6.4** -- KeyCue バージョン 6.4 へのアップデートで、Ergonis はこ
   のキーボードショートカットユーティリティを呼び出すための新たな方法とし
   てメニューバーアイコンのオプションを追加した。メニューコマンドやシステ
   ムワイドのホットキー、マクロなどを表示するためにそれぞれ別の小さな表を
   出すように設定している場合、メニューバーアイコンをクリックすればそれら
   すべてをまとめて一つの大きな表にして見られるようになる。今回のアップデー
   トではまた、修飾キーを押しながらマウスのスクロールホイールを動かした場
   合にショートカット表を表示しないようにし、スクロールホイールでスクリー
   ンをズームしている際にショートカットウィンドウがポップアップしないよう
   に対策し、Mission Control でミニサイズのデスクトップの中にショートカッ
   ト表が表示された問題に回避策を提供し、修飾キーを要しないショートカット
   も正しく強調表示されるようにし、OS X 10.8 Mountain Lion において現在の
   状況下では利用できないサービスさえも Services メニューの中にすべて表示
   されていた問題を回避している。(新規購入 19.99 ユーロ、TidBITS 会員には
   25 パーセント割引あり、無料アップデート、2.4 MB、リリースノート)

<http://www.ergonis.com/products/keycue/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.ergonis.com/products/keycue/history.html>

   KeyCue 6.4 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13577#comments>


**Java for OS X 2013-001 および Java for Mac OS X 10.6 アップデート 13**
   -- Apple が二つの Java アップデートをリリースした。同社が Reuters に対
   して、Facebook に対する攻撃で用いられたと同じ Java プラグインの脆弱性
   を経由して同社でも少数の従業員の Mac がハッキングされたと明かしてから
   間もなくのことだ。Java for OS X 2013-001 は OS X 10.8 Mountain Lion と
   10.7 Lion が対象、Java for Mac OS X 10.6 アップデート 13 は 10.6 Snow
   Leopard 専用だ。いずれも Java SE 6 をバージョン 1.6.0_41 にアップデー
   トする。今回のアップデートは App Store アプリまたはソフトウェア・アッ
   プデート経由で、または直接ダウンロードにより入手可能で、Apple はインス
   トールの前にウェブブラウザと Java アプリケーションを終了すべきだと念押
   ししている。Apple のページには今回の二つのリリースにおけるセキュリティ
   コンテンツとしていくつもの脆弱性の修正がリストされているので、できる限
   り早くあなたのシステムに応じた Java アップデートを入手しておくことが重
   要だろう。(無料、66.6 MB と 72.4 MB)

<http://www.reuters.com/article/2013/02/19/us-apple-hackers-idUSBRE91I10920130219>
<http://support.apple.com/kb/DL1572>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1572?viewlocale=ja_JP>
   "Java for OS X 2013-001"
<http://support.apple.com/kb/DL1573>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1573?viewlocale=ja_JP>
   "Java for Mac OS X 10.6 アップデート 13"
<http://support.apple.com/kb/HT5666>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT5666?viewlocale=ja_JP>
   "Java for OS X 2013-001 および Java for Mac OS X v10.6 Update 13 の 
セキュリティコンテンツについて"

   Java for OS X 2013-001 および Java for Mac OS X 10.6 アップデート 13
   へのコメントリンク: <http://tidbits.com/article/13574#comments>


**iTunes 11.0.2** -- Apple が iTunes 11.0.2 をリリースし、iTunes 11 の最
   初のリリースでは装備されず特にクラシック音楽の愛好家たちを苛立たせてい
   た Composers 表示を復活させた。ただし、この Composers 表示は Music ラ
   イブラリが表示された際に表示オプションのボタンの中に自動的に現われるわ
   けではない。これを追加するには、iTunes 環境設定の General パネルに行き、
   Show Composers を選択しておかなければならない。そうすれば Artists と
   Genres の間に Composers 表示ボタンが現われる。

<http://support.apple.com/kb/DL1614>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1614?viewlocale=ja_JP>
   "iTunes 11.0.2"
<http://tidbits.com/resources/2013-02/Show-Composers.png>
<http://tidbits.com/resources/2013-02/Composers-view.png>

   iTunes 11.0.2 はまた、多数の曲を含むプレイリストと同期するときのレスポ
   ンス改善を約束しており、購入した項目が iTunes ライブラリに表示されない
   バグを修正しているという。Apple の iTunes ウェブページからの直接ダウン
   ロード (188 MB)、OS X 10.8 Mountain Lion よりも前のシステムでのソフト
   ウェア・アップデート経由 (194.7 MB)、あるいは Mountain Lion の Mac App
   Store 経由 (54.2 MB) で入手可能だ。

<http://www.apple.com/itunes/download/>
   (日本語)<http://www.apple.com/jp/itunes/download/>
   "アップル - iTunes - iTunesを今すぐダウンロード"

   iTunes 11.0.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13573#comments>


**Firefox 19** -- 可能な限りバージョン番号を分かりにくいものにするための
   探求の旅を続けて、Mozilla が Firefox 19 をリリースした。バージョン 18
   をリリースしてからたった五週間後のことだ。今回の大きなニュースは HTML5
   ベースの PDF ビューアが Firefox に組み込まれたことだ。これで、Firefox
   プラグインに依存したりファイルをダウンロードしてから別の PDF リーダー
   で開いたりせずとも直接 PDF を見ることができるようになった。(このバー
   ジョン 19 が出るより以前に Firefox で PDF を見るためにくぐらなければな
   らなかった試練については、Steve McCabe のレビュー記事“2012 年のウェブ
   ブラウザで PDF を飼い馴らす”(2012 年 6 月 1 日) を参照。)

<http://www.mozilla.org/firefox/new/>
   (日本語)<http://www.mozilla.jp/firefox/>
   "次世代ブラウザ Firefox 高速・安全・カスタマイズ自在な無料ブラウザ"
<https://blog.mozilla.org/futurereleases/2013/01/11/mozilla-tests-a-built-in-secure-pdf-viewer-in-firefox-beta-leveraging-the-power-of-html5/>
<http://tidbits.com/article/13018>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1130.html#lnk6>
   "2012 年のウェブブラウザで PDF を飼い馴らす"
<http://tidbits.com/resources/2013-02/Firefox-PDF-viewer.png>

   Google Chrome に内蔵の PDF ビューアに比べるとオプションの数が少し多い
   Firefox の PDF ビューアでは、標準のダウンロード、印刷、ズームイン・ア
   ウトの機能に加えてフルスクリーンモード、ページ番号、いくつかのプリセッ
   トズーム倍率、サムネイルとブックマーク双方の表示、なども提供している。
   また、現在表示されている PDF を別のタブウィンドウの中へコピーする手段
   も提供されるので、長い書類を読み通している場合にブックマークの代用とし
   て便利に使えるだろう。

<http://tidbits.com/resources/2013-02/firefox19-controls.png>

   Firefox 19 ではまた開発者関係の便利な機能もたくさん盛り込まれた。デバッ
   ガが例外発生時に停止できるようになり、Android 版 Firefox や Firefox OS
   への接続に Remote Web Console が使えるようになり、Style Editor で Web
   Console CSS リンクが開けるようになった。(無料、37.2 MB、リリースノート)

<http://www.mozilla.org/firefox/19.0/releasenotes/>
   (日本語)<http://www.mozilla.jp/firefox/19.0/releasenotes/>
   "Firefox 19.0 リリースノート"

   Firefox 19 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13570#comments>


**BusyCal 2.0.3** -- BusyMac が BusyCal 2.0.3 をリリースした。さまざまの
   修正やユーザーインターフェイス追加を盛り込んだメンテナンスリリースだ。
   このアップデートでは Google カレンダーの購読を切ってしまった同期のバグ
   を修正し、View メニューに Show Declined & Canceled Events 項目を追加し、
   Google Calendar 用の Inbox に(旧来の CalDAV サーバのものと同様に)ミー
   ティングのリクエストを表示し、iCloud 経由で同期する際に Sync Alarm の
   スヌーズと停止の状態を複数のデバイス間で伝えるようにし、ミーティングの
   招待状にアラームを追加できるようにし、誕生日の重複を統合できるようにし
   た。また、ドイツ語、フランス語、オランダ語、スペイン語、イタリア語、日
   本語、韓国語、ポルトガル語 (ポルトガル)、ポルトガル語 (ブラジル) の各
   ローカライズ版も追加している。BusyMac ウェブサイトから BusyCal の試用
   版をダウンロードできるが、アプリの購入は Mac App Store 経由でしかでき
   ない。現在、2013 年 3 月 15 日まで $29.99 でセール中だ。それからまた、
   無料の "Take Control of Calendar Syncing and Sharing with BusyCal" で
   BusyCal について詳しいことが読めるのもお忘れなく、(新規購入 $49.99、無
   料アップデート、9.0 MB、リリースノート)

<http://www.busymac.com/busycal/>
<https://itunes.apple.com/us/app/busycal-2/id567245998>
   (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/busycal-2/id567245998>
   "Mac App Store - BusyCal 2"
<http://www.takecontrolbooks.com/busycal?pt=TB1162>
<http://www.busymac.com/busycal/releasenotes.html>

   BusyCal 2.0.3 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13565#comments>


ExtraBITS、2012 年 2 月 25 日
-----------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13587>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   今週の ExtraBITS は Google による新しいハードウェアに独占されてしまっ
   た。Google Glass を実際に目で見て使ってみた体験レポートと、Google から
   新しく出たハイエンドの Chromebook Pixel を概観した記事だ。


**Joshua Topolsky が Google Glass を試す** -- Apple の iWatch は現時点で
   は単なる噂に過ぎないが、Google Glass の方は本物だ。Google の作ったこの
   「スマート眼鏡」は、写真を撮影し、ビデオを録画し、到着したテキストメッ
   セージをあなたに見せ、道案内を表示し、その他さまざまのことができる。こ
   の眼鏡はまだ販売が開始された訳ではないが、The Verge の Joshua Topolsky
   が現在のベータ版を実際に触って試してみることができた。彼の金言は?「で
   もこの眼鏡を実際にかけてみた気分は? 外を歩きながら使ってみた感じは?
   一言で言えば、やっぱりすごい。」

<http://www.theverge.com/2013/2/22/4013406/i-used-google-glass-its-the-future-with-monthly-updates>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13583#comments>


**CNET、Google の新しいラップトップ Chromebook Pixel を概観** -- CNET の
   記事で、Stephen Shankland が Google からリリースされたての Chromebook
   Pixel を概観する。同社がウェブに焦点を絞って作った Chrome OS の走る、
   ハイエンドのラップトップだ。従来の Chromebook はラップトップの低価格帯
   の製品として販売されてきたが、今回の Chromebook Pixel の価格は $1,299
   (Wi-Fi 版) または $1,499 (Wi-Fi plus LTE 版、より広範囲の接続性が可能)
   となり、12.85 インチ、2560×1700 ピクセルのスクリーンは Apple の 13 イ
   ンチ MacBook Pro Retina ディスプレイモデルと見比べても引けを取らない。
   デュアルコアの 1.8 GHz Intel Core i5 プロセッサで走り、32 GB SSD、4 GB
   の RAM、USB ポート 2 基、ヘッドフォンジャック、SD カードスロット、それ
   から外部ディスプレイ用の Mini DisplayPort も備えている。

<http://news.cnet.com/8301-1023_3-57570520-93/googles-chromebook-pixel-elevates-chrome-os-ambitions/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13580#comments>


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