TidBITS#1172 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2013年 5月 3日 (金) 08:19:08 PDT


TidBITS#1172/29-Apr-2013
========================
     英語版: <http://tidbits.com/issue/1172>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1172.html>


   Apple の今年の Worldwide Developer Conference に出席するつもりだったの
   にという方がおられないことを願いたい。たった 2 分間で 5,000 席すべてが
   売り切れてしまったからだ! その他の Apple 関係ニュースとしては、同社が
   第2四半期の業績を発表し、売上高は前年より多かったけれども純利益は前年
   を下回った。Michael Cohen と Adam Engst がこれを詳しく検討するとともに、
   Glenn Fleishman がテクノロジー業界全体を綿密に見直しつつ将来も家庭に残
   り続けるのはどのメーカーの名前かと考える。さらに別の話題では Glenn が
   人気の「あとで読む」サービス Instapaper がベンチャー投資会社 Betaworks
   に引き継がれるというニュースを伝え、Agen Schmitz は最近の Safari で
   Apple が Java に対する攻撃から Mac ユーザーを保護する方策を施したこと
   について詳しく伝える。さて私たちのニュースに目を向ければ、最新刊の電子
   ブック、Joe Kissell の "Take Control of Dropbox" のお知らせをするとと
   もに、その制作のために私たちが Leanpub と呼ばれる新しい出版サービスを
   使っていることを Adam が物語る。今週注目すべきソフトウェアリリースは
   PDFpen と PDFpenPro 6.0.2、CloudPull 2.4.1、DEVONagent Lite, Express,
   および Pro 3.5、それに Typinator 5.5 だ。

記事:
     WWDC 2013 の期日発表され、チケットは 2 分間で売り切れ
     "Take Control of Dropbox" を使って Dropbox を学び教えよう
     Apple Q2 2013 業績、増収減益となる
     Betaworks が Instapaper を引き継ぐ
     Safari アップデートで更なる Java 保護を加える
     Leanpub を使えば本の出版はボタン一押し
     将来私たちのデバイスのメーカーとなるのは?
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 4 月 29 日
     ExtraBITS、2012 年 4 月 29 日


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WWDC 2013 の期日発表され、チケットは 2 分間で売り切れ
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13713>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   ようやく、Apple は 2013 Worldwide Developers Conference を 6月10日から
   14日迄 San Francisco の Moscone West カンファレンスセンターで開催すると
   発表した。Mac 及び iOS 開発者達は Apple 技術者から学ぶ - そして直接質問
   をぶっつける - この年一回の機会を楽しみにしている。期待値は高く、
   WWDCBlast サービスの様なサイトが何時チケットが売り出されるかを人々に通知
   するべく設定されたりもした ("WWDC レジストレーション開始の通知を受ける"
   9 April 2013 参照)。

<http://www.apple.com/pr/library/2013/04/24Apple-Worldwide-Developers-Conference-to-Kick-Off-June-10-in-San-Francisco.html>
   (日本語 
)<http://www.apple.com/jp/pr/library/2013/04/24Apple-Worldwide-Developers-Conference-to-Kick-Off-June-10-in-San-Francisco.html>
   "Apple (日本) - Apple Press Info - Apple、WWDCを6月10日よりサンフランシ
   スコにて開催"
<https://developer.apple.com/wwdc/>
<http://tidbits.com/resources/2013-04/WWDC-2013.jpg>
<http://tidbits.com/article/13690>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1170.html#lnk1>
   "WWDC レジストレーション開始の通知を受ける"

   $1,599 のチケットが開催日発表と同時に売り出された昨年とは違って、Apple
   は発表の一日後にチケットを売り出した。それは Thursday, 25 April 2013 の
   10 AM Pacific 時間に設定され、全ての開発者にチケットを購入する際 Reload
   ボタンを繰り返しクリックできるという注意を出した。

   しかしながら、最速のクリッカーですら買えなかったかもしれない。今年の分は
   最初の 2 分間で売り切れてしまった。これは昨年よりも一ケタ小さい数字で、
   昨年は売り切れるまでまる 2 時間かかった (その前の年は売り切れる迄 10 時
   間を要した)。

<https://developer.apple.com/wwdc/tickets/>

   開発者の中には、Apple は購入手続きが正しく処理されなかった少数の人達にや
   り直しの機会を与えていると報告している人達もいる。それ程運に恵まれなかっ
   た人達に対しての一点の明りは、Apple は今年もカンファレンス中にセッション
   のビデオを提供する事であろう。しかしながら、セッションはライブでストリー
   ムされる訳ではなく、また Apple はセッションビデオが入手可となるまでどの
   ぐらいかかるかについてもまだ明らかにしていない。ただ Apple は地域イベン
   トを提供することを示唆している;Apple の開発者サイトには次の様な掲示があ
   る、"我々は今年の秋には Tech Talks を携えて、皆さんの近くの市までお邪魔
   する。"

<http://www.mactrast.com/2013/04/apple-offering-some-devs-a-second-chance-at-wwdc-tickets/>
<https://developer.apple.com/news/index.php?id=4262013a>
<http://www.citeworld.com/development/21790/apple-wwdc-tech-talks-developers>

   多くの開発者達は - Daniel Jalkut と John Siracusa もその一部 - チケット
   に対する需要が供給をこれ程大幅に上回るのであれば、Apple は WWDC を再考す
   る必要があることを指摘している。

<http://bitsplitting.org/2013/04/25/end-wwdc/>
<http://hypercritical.co/2013/04/26/the-lottery>

   チケットを手に出来なかった人達が参加出来るように新たなカンファレンスを計
   画している人達もいる。AltWWDC は WWDC と同じ期間中に全ての人に無料で公開
   の代替選択肢を提供する。場所は Moscone Center からは一ブロックしか離れて
   いない San Francisco State University のキャンパスである。スケジュールは
   まだ作成中だが、スピーカーには Apple のテックコミュニティでは良く知られ
   た名前が数多く含まれている。

<http://altwwdc.com/>
<http://altwwdc.com/speakers/>


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13713#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13713>


"Take Control of Dropbox" を使って Dropbox を学び教えよう
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13723>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   私たちは以前からファイル共有サービス Dropbox の大ファンで、著者たちや
   編集者たちとの共同作業で Take Control の原稿を扱うために毎日使っている。
   Dropbox は高速で信頼でき、基本的なタスクは簡単に使える一方、Dropbox と
   ともに何年も過ごしてきた私たちは細部に宿る大切なこともたくさん見出して
   きた。そこで、私たちの専門知識を皆さんにもお分けするためのものとして、
   Joe Kissell の最新刊の電子ブック、$10 の "Take Control of Dropbox" を
   出すことにした。

<http://tid.bl.it/tco-dropbox-tidbits>

   あなたが既に何百万人もの人々と同じように Dropbox でファイルを同期した
   り共有したりしているにせよ、あるいは早くそういう人たちの仲間入りをした
   いと思っているにせよ、あなたが基本レベルを超えるために必要となる現実的
   なアドバイスを Joe が提供する。あなたが一人で、あるいは何人かのグルー
   プで、Dropbox を効果的かつセキュアに使いこなすための最良の実践方法や、
   よくある誤りや元に戻せない設定などに陥らないための心得、いろいろのモバ
   イルデバイスや Dropbox 対応アプリを使う際に覚えておくべきことなどが語
   られ、さらには普通でないやり方で Dropbox を使った実例まで明かされる。

   例えば、Mac をコントロールしたり、ブログを出版したり、ウェブの動作を自
   動化したり、他のクラウドサービスと同期したり、さらにはこの本そのものを
   出版するためにさえ Dropbox を使うことができるのを(2013 年 4 月 26 日
   の記事“Leanpub を使えば本の出版はボタン一押し”参照)ご存じだろうか?

<http://tidbits.com/article/13720>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1172.html#lnk5>
   "Leanpub を使えば本の出版はボタン一押し"

   そういうことを全部ご存じの方もおられるかもしれない。でも、Dropbox が最
   も輝きを見せるのは友人たちや同僚たちとファイルをやり取りするために使う
   時なので、今回この本では新しい試みをすることにした。"Teach This Book"
   という短い章を作って、あなたと共同作業をする人たちが Dropbox を効率的
   に使いこなせるよう手助けできる資料をダウンロードするためのリンクをいく
   つか含めておいた。私たちの目標は人々がテクノロジーを使いこなすのを手助
   けすることであって、その目標のためには時として他の人たちをあなたが助け
   るための手段を提供すれば有効なこともある。そうすることで、あなたの手間
   が省けるかもしれない!

   まず第一に、1 ページのみの PDF 資料がある。ここには本の中で解説された
   Dropbox に関する情報の要点だけを抜き出してあり、共有フォルダに招待して
   Dropbox を使ってもらいたいと思う人にあなたがこの資料を送れるようにして
   ある。また、Dropbox を扱う教室で印刷して配るのにも最適だろう。さらに、
   第二の資料は 18 枚のスライドから成る PDF プレゼンテーションで、この本
   の見せ場を示してある。Mac からこれをプレゼンテーションするには、まず
   Preview で開いてから、View > Slideshow か View > Enter Full Screen を
   選び、その後は矢印キーを使ってスライドからスライドへとナビゲーションす
   る。iPad や iPhone からプレゼンテーションしてもよい。とりわけ AirPlay
   経由で Apple TV に映せば素晴らしいだろう。

   (もしもあなたがコンサルタントかトレーナーで、Keynote や PowerPoint の
   フォーマットで汎用のプレゼンテーションを購入し、それを自分で編集したり、
   あなたのロゴを付けたり、この本を教室用割引価格で購入して一緒に教室で使っ
   たりしたい場合は、私たちに直接連絡して価格の相談をして頂きたい。さらに
   究極のオプションとして、あなたが Joe を雇って完璧にカスタマイズされた
   プレゼンテーションをさせることもできる。ライブの講演もオンラインビデオ
   による講演も可能だ。)

 
<mailto:tc-comments @ tidbits.com?subject=Take%20Control%20of%20Dropbox%20Presentation>

   "Take Control of Dropbox" に載っているその他の有用なアドバイスとしては
   次のようなことの説明がある:

* うっかり消去してしまった、あるいは改変を加えてしまったファイルを元に戻
   す。一見しただけでは分からないコントロールもいくつかあるし、Dropbox Pro
   ユーザー用の Packrat オプションについても解説がある。

* あなたの Dropbox フォルダの中にある写真やビデオを扱い、Dropbox に新設
   されたフォトアルバム機能で写真集を共有する方法を学ぶ。

* あなたのすべてのデバイス上の Dropbox 対応アプリが使っているデータを
   Dropbox で保存し自動的に同期する。それらのデバイスは Mac OS X、iOS、
   Android、Windows、Linux のいずれを使っていてもよい。その際に舞台裏で何
   が起こっているか、アプリの認証をどうやって管理すべきかについてもよく分
   かるようになるだろう。

* アカウント関係の細かな点をいくつかチェックして、あなたのセットアップが
   最適の状態になっているようにする。セキュリティ設定や、より多くのストレー
   ジ容量を得る方法などもある。

   Joe 本人による短い紹介ビデオもあるのでぜひご覧あれ!

<http://www.youtube.com/watch?v=RhqGOMb9LZY>

   最後にあと二点だけ、Take Control の舞台裏を皆さんに知ってもらいたいと
   いう思いから付け加えさせて頂きたい。第一に、"Take Control of Dropbox"
   にエレガントな新しい表紙デザインとロゴが付いたことはすぐお気付きになる
   だろう。いずれも私たちのために特別に作られたもので、本の内部にもこの新
   しいデザインが反映されている。これから出される本にも、さまざまのカラー
   でこのデザインの表紙が付くことになる。

   第二に、Kindle で読みたいと思われる方のために、この本を購入後直ちにそ
   の Mobipocket 版も Take Control ライブラリからダウンロードできるように
   してある。これが実現したのは Leanpub 出版システムのお陰だ。Mobipocket
   版は Kindle Fire や Paperwhite の上ならば見栄えが素晴らしく、古くて機
   能の少ない Kindle 機種でも何の問題もなく読める。今回の新しい出版システ
   ムと、私たちの既存の出版方法のために開発した新しいテクニックとのお陰で、
   これからは Mobipocket 版も他のフォーマットと同時に皆さんにお届けできる
   ようになると思う。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13723#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13723>


Apple Q2 2013 業績、増収減益となる
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst, Michael E. Cohen:
   <mcohen @ tidbits.com>, @lymond
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13712>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   Apple CEO Tim Cook と CFO Peter Oppenheimer の両者の止むことのない応援ば
   かりが目立つ業績電話会合で、Apple は 2013 年度第二四半期に対し予想に沿う
   利益を報告した。売上は最高を記録する $43.6 billion で - 前年同期の $39.
   2 billion から $4.4 billion の増収 - 純利益は $9.5 billion (希薄化後一株
   当り $10.09) であった。同社の利益は 2012 年第二四半期に比して $2.1
   billion の減益となった。更に目に付くのは Apple の粗利率で、これは 10% 以
   上落ちて 37% となった。また、Apple は次の四半期の粗利率を 36% から 37%
   の間であると予測していて、Apple に対するアナリストの期待値よりも少なくと
   も 1% は低くなっている。

<http://www.apple.com/pr/library/2013/04/23Apple-Reports-Second-Quarter-Results.html>
   (日本語 
)<http://www.apple.com/jp/pr/library/2013/04/23Apple-Reports-Second-Quarter-Results.html>
   "Apple (日本) - Apple Press Info - Apple、第2四半期の業績を発表"

   売上は、好調な iPhone と iPad の販売に支えられ、37.4 百万台の iPhone が
   売
   られ、前年の Q2 から 2.3 百万台の増加、そして iPad の方は 19.5 百万台で
   7.7 百万台の増加となっている。これらの数字は極めて良いが、Apple の他のハー
   ドウェアラインに対するニュースはそれ程バラ色ではなかった。Mac の販売は
   4 百万台をやや下回る数字で、前年同期の 4 百万台ちょうどからほんの少し下
   落した。Cook は、この下落は現在の PC 市場の落ち込み状態を反映したものだ
   としたが、Apple の Mac 製品群に対する取り組みは今後も変わらないことを強
   調した。驚くには値しないことだが、iPod の販売は更に落ちていて、5.6 百万
   台の iPod が売られ、前年同期に比べ 2.1 百万台の下落となった。これまでと
   同様、iPod touch が全 iPod の半分以上を占めた。販売数は落ちたが、iPod は
   MP3 プレーヤーの 70% 以上を占めているとはしたが、残りの 30% はどの機器が
   占めているのかの質問には取り合わなかった。

   Cook は Apple の成長率は落ちて来ておりそして粗利率も下がっていることを認
   め、そして Apple の株価の下落については "我々皆がもどかしい思いをしてい
   る" と語った。これが期待値の下落に直面しながら会合の過剰なまでに明るい調
   子を説明しているのかもしれない。この会合全てが Apple の株式を売らんとす
   る試みの様な感じであった - 値段の二倍の価値はあるよ! - "製品の" 最新の機
   能として自社株買いの増強とより高額の配当を挙げて。

<http://www.apple.com/pr/library/2013/04/23Apple-More-than-Doubles-Capital-Return-Program.html>
   (日本語 
)<http://www.apple.com/jp/pr/library/2013/04/23Apple-More-than-Doubles-Capital-Return-Program.html>
   "Apple (日本) - Apple Press Info - Apple、資本返還プログラムを2倍以上に
   拡大"

   応援の中に散りばめられた興味深い数字の一部:

* Apple の金庫は引き続き現金で溢れかえっており、今や $144.7 billion に達
   する。

* 全世界には今や 402 店の Apple ストアがあり、米国外にあるものは 151 店
   である。

* 30 以上の Apple ストアが 2013 年中にオープンする。

* 第二四半期中に、91 百万の人が Apple ストアを訪れた。

* 売上の内 $4 billion が Apple のオンラインストア、ソフトウェア、そして
   サービスから得られている。

* iBookstore には今や 1.57 百万のタイトルが揃えられている。

* Apple は今や $1 billion を四半期毎に開発者に支払っている。

* iCloud には今や 300 百万のユーザーがいる。

   粗利率の下落は一部には 2012 年の異常に高い粗利率によるものだが、他にも
   iPad mini の様な粗利率の低い製品の販売がこの四半期で増えたこと、そして流
   通チャネルに 4-6 週間の在庫を蓄えておきたいという Apple の意図も寄与して
   いる。各種の財務状況や調整もまたこの低い粗利率に影響しており、これは次の
   四半期にも継続される。

   Cook は、いつものことだが、将来の製品については言おうとしなかった:彼の
   発言からは新しい製品が次の第三四半期から 2014 年にかけて現れるであろうこ
   とは窺えたが、現製品の改訂版は、例えば噂されている新 iPad や iPhone の様
   な、今年の後半にずれ込むかも知れないことには言及しないよう気をつけていた。
   彼自身 "新しい [製品] カテゴリ" にはワクワクしていることには言及したが、
   この様な新しいカテゴリが何時現れるかについてそれ以上踏み込むことはしなか
   った。ただ、もう一度やり直す機会があるとすれば、October 2012 に iMac 更
   新を発表することはしなかったであろうし、量産準備が完了した January 2013
   まで待ったであろうことは認めた。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13712#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13712>


Betaworks が Instapaper を引き継ぐ
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     文: Glenn Fleishman: <glenn @ tidbits.com>, @glennf
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13719>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   五年続いた Instapaper サービスは、あなたがあとで読みたいと思うウェブ記
   事を保存しておいてくれるというものだが、今回これが Betaworks に買収さ
   れた。Instapaper のオーナーであり開発者でもある Marco Arment はブログ
   記事の中で、投資会社であり Digg や bitly などを保有する起業支援事業者
   でもある Betaworks にこの製品の過半数持分を売却したと述べた。

<http://www.marco.org/2013/04/25/instapaper-next-generation>

   Arment が Instapaper を開発したのは、ブログホスティング会社 Tumblr で
   働いていた彼自身が使いたかったからであった。その後、彼は Instapaper を
   友人たちや同僚たちに開放した。2008 年 1 月に、彼は Instapaper を誰でも
   使えるものとし、大きな反響に圧倒された。その後彼は Tumblr を退職し、フ
   ルタイムのビジネスとして Instapaper に専念した。Instapaper にはいくつ
   かの競合相手がいる。主だったものは Pocket (以前の名前は Read It Later)
   と Readability だ。

<https://www.tumblr.com/>
<http://getpocket.com/>
<http://www.readability.com/>

   Instapaper はまさに素晴らしき接点の上に現われた。当時は iPhone が登場
   してから一年が経ち、セルラーデータネットワークはかなり広がっていたけれ
   どもまだ電波の到達範囲に(特に公共交通機関の中で)むらが多かった上に、
   長文式のジャーナリズムが増えつつあるところだった。当時のウェブサイトの
   多くはまだメインページがモバイルデバイスで読めるよう最適化されておらず、
   モバイル版の開発もまだまだだったので、やむなく iPhone ユーザーたちはバ
   ンド幅を大量に食うページをダウンロードせざるを得ず、しかもそのページは
   小さなスクリーンでは読みにくいことが多かった。

   Instapaper は当初ウェブアプリとしてスタートし、iOS 版と Android 版がそ
   れに続いて、この製品の収益の大部分を生み出すようになった。Instapaper
   アプリをどれでも一つ購入すれば、あとは追加料金を一切支払うことなくこの
   サービスの全機能にアクセスできる。Instapaper はまたサードパーティのア
   プリがサービスを利用できるようにもしているが、その場合それらのアプリの
   ユーザーは通常は任意となっている月額 $1 の Instapaper ウェブサイト購読
   料金を支払わなければ利用できない。この購読料金を支払えばいくつか追加の
   機能も提供される。例えば検索機能や、広告の削除などだ。)

<https://www.instapaper.com/subscription>

   Betaworks ベンチャー投資会社で、Kickstarter、Pinterest、Twitter など、
   驚くほど幅広い種類の興味深い会社に投資している。また、それら投資先の会
   社が十分な規模に成長するまで利用できるように、オフィスの中に起業のため
   のリソースも用意している。それらの会社のいくつか、例えば bitly、Tumblr、
   UserVoice などについては、公表はされていないがかなりの部分を Betaworks
   が所有しているという。Betaworks が Digg を買収したのはよりニュース指向
   の強いサイトに再構築するためであったが、その点は Instapaper の諸機能と
   ぴったり適合する。Betaworks CEO の John Borthwick は TechCrunch の最新
   のインタビューで、今回の契約がどのように実現したかを詳しく語っている。

<http://betaworks.com/network.php>
<http://techcrunch.com/2013/04/29/betaworks-john-borthwick-weighs-in-on-acquiring-instapaper/>

   (開示条項: 私は Marco Arment のために The Magazine という彼の別プロ
   ジェクトの編集主幹として働いているが、私と Instapaper の間に利害関係は
   一切無かったし、今回の契約について私が事前に知っていたということも一切
   無かった。)


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13719#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13719>


Safari アップデートで更なる Java 保護を加える
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     文: Agen G. N. Schmitz: <agen @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13716>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   Java セキュリティの弱点に対する Mac OS X の守りを固めるべく、Apple は最
   近複数の脆弱性を閉じるために Safari と新しいバージョンの Java SE 6 に対
   するアップデートを公開した。Safari 及び Java アップデートにはそれぞれに
   二つのバージョンがある:一つは Mac OS X 10.6 Snow Leopard 用であり、もう
   一つは 10.7 Lion と 10.8 Mountain Lion 用である。

   どちらのバージョンの Safari (Snow Leopard 用の Safari 5.1.9 そして Lion
   用の Safari 6.0.4 とそれ以降) もサイト毎に Java プラグインを走らせるため
   の新しい仕組みを導入している。Web サイト上で Java アプレットに遭遇すると、
   そのアプレットを走らせるか或いは阻止するかを問われる。Block ボタンをクリ
   ックすると、その Java プラグインはその特定の Web サイトで走るのは阻止さ
   れる。この挙動は Safari の設定の中にある新しいサイト毎の Java 管理設定で
   切り替えられる。

<http://support.apple.com/kb/DL1569>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1569?viewlocale=ja_JP>
   "Safari 5.1.9 (Snow Leopard)"
<http://support.apple.com/kb/HT5678>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT5678?viewlocale=ja_JP>
   "Safari 6.0.4 および 5.1.9 について"
<http://tidbits.com/resources/2013-04/java-website-ask.png>

   Safari > Preferences を選定し Security をクリックし、それから Allow
   Java オプションの隣にある Manage Website Settings ボタンをクリックする。
   新しいペインが現れ、Java プラグインに遭遇したことがある Web サイトがリス
   トされる (Web サイトを手動で追加することは出来ない)。そのサイトに対する
   4 つのレベルの Java アクセスを選択するためのポップアップメニューをクリッ
   クする:Ask Before Using, Block Always, Allow, そして Allow Always であ
   る。

<http://tidbits.com/resources/2013-04/java-website-options.png>

   Block Always と Allow Always オプションはまあまあ分かり易い挙動で、前歴
   があると毎回その Java プラグインは停止され (もっともその Web サイトの残
   りでは表示される)、そして常に後からのもので開始される。しかしながら、
   Apple はAllow Always オプションは完全に信頼されたサイト、会社のイントラ
   ネットの様な、に対してのみ使用されるべきであると警告している (そして我々
   TidBITS としても賛成の一票を投じる)。

   Ask Before Using オプションを選ぶと、Java プラグインに遭遇する度にそれを
   許すか阻止するかを聞いてくるという元々の挙動に戻る。しかしながら、気を付
   けたいのは、訊ねられた時に Java プラグインを走らせないように阻止すると選
   択すると、その Web サイトは Safari 設定では Block Always として記憶され
   ることである - 一回限りの訪問だけプラグインを阻止する方法は全くない (勿
   論 Safari の設定に戻ってそれを許可にすることは何時でも可能である)。

   もし Allow を選択すると、その Java プラグインは、あなたのインストール済
   みのバージョンの Java で重大なセキュリティ問題が問題になっていない限りあ
   なたを煩わすことなく走る。もしアップデートが出ていると、そのバージョンを
   ダウンロードするよう促してくる。

   Java オプションに加えて、Safari 6.0.4 では March 2013 の Pwn2Own ハッキ
   ング競争で公開された WebKit に関与するゼロ日脆弱性も修正している。このア
   ップデートに対する Apple のセキュリティノートによると、このアップデート
   では、お決まりの "予想外のアプリケーション終了又は任意のコード実行" にな
   ってしまう SVG ファイルでの穴も塞いでいる。

<http://support.apple.com/kb/HT5701>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT5701?viewlocale=ja_JP>
   "Safari 6.0.4 のセキュリティコンテンツについて"

   Java 側では、OS X 2013-003 (63.92 MB) 及び Java for Mac OS X 10.6
   Update 15 (63.39 MB) の両方が Java SE 6 をバージョン 1.6.0_45 にアップデー
   トする。これは以前のバージョンの Java (バージョン 1.6.0_43) で見られた数
   多くの脆弱性を解消している。このアップデートは最新バージョンの Java SE
   7 になされた変更も反映されている。 Java SE 7 は Oracle Web サイトからの
   み入手可である。その理由は Apple はバージョン 7 での独自のバージョンのリ
   リースを止めたからである (1.7.0_21 に対しするリリースノート参照)。

<http://support.apple.com/kb/DL1572>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1572?viewlocale=ja_JP>
   "Java for OS X 2013-003"
<http://support.apple.com/kb/DL1573>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/DL1573?viewlocale=ja_JP>
   "Java for Mac OS X 10.6 アップデート 15"
<http://support.apple.com/kb/HT5734>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT5734?viewlocale=ja_JP>
   "Java for OS X 2013-003 および Java for Mac OS X v10.6 Update 15 のセキ
   ュリティコンテンツについて"
<http://www.java.com/en/download/mac_download.jsp>
<http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/7u21-relnotes-1932873.html>

   これらアップデートの全てが App Store アプリ (Lion 及び Mountain Lion) 又
   は Software Update (Snow Leopard) 経由で、そして直接ダウンロードとして入
   手可である。例外は Safari 6.0.4 で、こちらは Mac App Store からダウンロー
   ドされなければならない。Java アップデートに対しては、Apple はインストー
   ル前に全ての Web ブラウザ及び Java アプリケーションを閉じるよう知らせて
   くる。

   前回の Java アップデートの時にも記したように、如何なる重要なアプリケーシ
   ョンでも Java に依存していないのであれば、あなたのシステムから Java を完
   全に取り除いていしまういい機会かもしれない。Java を未だに使っているメジ
   ャーなアプリには、CrashPlan, Adobe Creative Suite, Minecraft, そして
   OpenOffice が含まれる。あなたの Mac からこのますます問題が表面化してきて
   いる技術を取り除くやり方について学びたいのであれば、Java を不能化するこ
   とに関する Rich Mogull の Macworld 記事を見て欲しい。この記事ではまた
   Safari, Chrome, そして Firefox ブラウザでの使用を隔離するやり方も解説し
   ている。

<http://tidbits.com/article/13607>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1164.html#lnk5>
   "Java for OS X 2013-002 および Java for Mac OS X 10.6 アップデート 14"
<http://www.macworld.com/article/2028900/how-to-disable-java-on-your-mac.html>


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13716#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13716>


Leanpub を使えば本の出版はボタン一押し
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13720>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   本の出版という仕事は、かつては大きな労働力を必要とし、単調な繰り返し作
   業の多い職業であった。けれども Leanpub と呼ばれる新しいシステムのお陰
   で、そんな苦しい仕事は今や過去のものとなったのかもしれない。私たちも、
   出版したばかりの新刊本 "Take Control of Dropbox" でこれを使ってみた。
   この Leanpub はさまざまの重要なツールに依存して働く。Markdown 言語、
   Dropbox、LaTeX、CSS、それからウェブベースのインターフェイスだ。これら
   を組み合わせることによって、手早く効率的に本を出版できるワークフローを
   実現する。

<https://leanpub.com/>
<http://www.takecontrolbooks.com/dropbox?pt=TB1172>

   私が初めて本を出版した頃は、最終的な Word ファイルとスクリーンショット
   を CD-R に収め、プリントアウトしたものも添えて FedEx の宅配便で出版社
   に送っていた。ファイルは PageMaker でレイアウトされ、私たちはゲラ刷り
   をしげしげと見つめてレイアウトの段階で発生してしまった誤りを取り除こう
   と努めたものだ。でも、少なくとも私たちの作業は大部分デジタルであった。
   ある友人が最近語ってくれたところによれば、彼が初めて出版した本はまずア
   イルランドで初めから打ち直されなければ(その出来映えも酷かった)当時の
   出版システムに乗りさえしなかったという。

   でも、皆さんはご存じだろうか? たった一冊の本なら、それほど大したこと
   ではない。出版社がそんな非効率なやり方で切り抜けられたのは、労働力が安
   価で、他の方法ではうまく行かなかったからだった。実際、Apple の iBooks
   Author ソフトウェアも、さまざまの最先端の機能を備えているとはいえ、そ
   の根幹は同じ伝統の上にある。そこには、変更追跡機能もコメント付け機能も
   なくて、プロフェッショナルな著者と編集者のワークフローに欠くことのでき
   ないものが抜け落ちている。

   今から十年近く前に私たちが Take Control 電子ブックシリーズを始めた際に、
   私たちはそのように大きな労働力を必要とするやり方を実行する余裕などない
   ことを認識していた。そこで、著者たちには最終的なレイアウトの中に直接執
   筆してもらうようにした。Microsoft Word や Pages などのプログラムで詳細
   なスタイルシートを利用するとともに、それらのプログラムに内蔵された変更
   追跡や、編集段階でのコメント付けの機能を使った。Dropbox が登場すると私
   たちは早速採用した。これを使えば、その本のさまざまのバージョンを著者と
   編集者と出版者の間で手軽にやり取りできるからだ。可能な限り、私たちはタ
   イムゾーンの違いさえ利用して、同じ原稿の上で異なった人たちが作業する際
   の無駄な時間を無くすように努めた。

   しかしながら、私たちにとっての弱点はいつも制作段階にあった。つまり、最
   終的な本を最も一般的ないくつかのフォーマットの形で作り上げる段階だ。私
   たちは多大な労力を投じて PDF にブックマークやリンクを埋め込んでいる。
   以前 Word を使っていた頃には、リンクとブックマークを生成させるためにわ
   ざわざ Windows 版の Word に寄り道させるという奇妙なシステムを無理矢理
   作っていたこともあった。確かに Pages は PDF リンクを作成できるけれども、
   そのやり方は長らく壊れていた(一つのリンクごとに二つずつ PDF リンクが
   作られてしまっていた)し、ブックマークの方は全く作成できない。そこで仕
   方なく私たちは Adobe Acrobat Pro 用の Debenu PDF Aerialist プラグイン
   に頼る羽目になった。

<http://www.debenu.com/products/desktop/debenu-pdf-aerialist/>

   Pages が出力する EPUB は一見上出来に _見える_けれども、実は CSS スタイ
   ルに関しては非常にまずい形で構築されていて、私たちはその EPUB を修正す
   るために、いとも脆弱なる BBEdit text factory を経由した複雑な制作手順
   を踏まなければならなかった。けれども最悪なのは Kindle 用の Mobipocket
   版の制作だった。つい最近の本までは、そのために私たちの出版パートナーた
   る O'Reilly Media に依頼して Mobipocket 版を作成してもらっていた。正し
   く作成するのがあまりにも困難だったからだ。幸いにも、Macworld にいる私
   たちの友人 Serenity Caldwell が教えてくれたヒントのお陰で、先週マイナー
   アップデートを出した "Take Control of Using Mountain Lion" については
   自分たちの手で高品質の Mobipocket 版を作り出すやり方を見つけることがで
   きたけれども、その手順も非常に面倒で複雑なものであった。

<http://www.takecontrolbooks.com/mountain-lion-using?pt=TB1172>

   こうして、本質的に、本を作るには二つの別々の段階がある。執筆・編集の段
   階と、制作の段階だ。第一の段階では、変更追跡とコメント付け機能を備えた
   パワフルなオーサリング環境が必須で、著者と編集者の間で原稿を手早くシー
   ムレスに受け渡しできるようになっていなければならない。けれども第二の段
   階では、原稿を取り込んでボタンを押すだけで素敵にフォーマットされた電子
   ブックを PDF、EPUB、Mobipocket の三つの版の形でパッと吐き出してくれる、
   しかもすべての版にクリック可能なリンクが組み込まれ、さらに PDF 版には
   ブックマークも完備している、そんなシステムが至高の聖杯となる。

   時々私はそのようなシステムを求めてインターネットを探し回っている。有望
   だと思えるものもいくつか見つけた。例えば Booktype、PressBooks、Atavist
   といったものだ。けれども深く検討する度に、何かしら問題に行き当たった。
   第一段階での問題としては、本物のワードプロセッサには及ばないオンライン
   編集環境であったり、変更追跡機能でなく事後の比較機能しかなかったり、選
   択したテキストに対してコメント付けができなかったり、ということがあった。
   第二段階のトラブルとしては、それぞれのフォーマットで望み通りのスタイル
   を出力に実現するのが不可能だったり困難だったりした。デフォルトのスタイ
   ルもそれほど酷いものではなかったが、必ずしも私たちの考える基準に達して
   いないことがよくあった。

<http://www.sourcefabric.org/en/booktype/>
<http://pressbooks.com/>
<https://www.atavist.com/howitworks/>

   ある日また探していると、Leanpub というものを見つけた。一から新しいプラッ
   トフォームを構築するのでなく、表面上はさまざまな既存のツールを利用して
   いるように見えて、私は興味をそそられた。出版プロセスの第一段階、執筆と
   編集の段階では、Leanpub はストレートなテキストファイルに Markdown 言語
   でコード付けしたものを使う。たまたま私たちは TidBITS でまさにこれを使っ
   ていたので十分以上に馴染みがあった。(正確に言えば、Leanpub は Markdown
   を含む kramdown を使っている。Markdown だけでは本の制作に必要なすべて
   の要素を表現し切れないからだ。)これらのファイルはすべて Dropbox フォ
   ルダの中に置かれるが、いずれにしても私たちは既に Dropbox を使っている。
   そして、Leanpub ウェブサイトでボタンを一つクリックすれば、その Markdown
   ファイルが PDF、EPUB、Mobipocket の各形式の電子ブックへと変換される。

<http://kramdown.rubyforge.org/>

   Markdown で執筆するのは易しいかもしれないが、TidBITS については私たち
   は Subversion バージョンコントロールシステムと BBEdit のテキスト比較機
   能とを用いて変更追跡をシミュレーションしている。また、コメントはテキス
   トの中に直接 HTML コメントスタイルで挿入している。けれどもこれらの方法
   はいずれも、本一冊分の長さの原稿に相応しいやり方とは言えない。確かに
   DropboxDiff Chrome 拡張を使えば Dropbox で管理されたテキストファイルの
   異なるバージョンを比較する方法は(面倒だが)あるけれども、ファイルの比
   較による方法は変更追跡よりはるかに使いにくく混乱も生みやすいし、テキス
   ト内部にコメントを埋め込めば原稿そのものが取り散らかってしまう。(その
   上、そういうコメントを削除しても比較がさらに悪影響を受ける。)

<https://chrome.google.com/webstore/detail/dropboxdiff/aefdkgcdokdiaoppobphjogcilaaakka?hl=en-US>

   そこで私は妙案を思い付いた。Markdown は、どんなワードプロセッサでも書
   ける。だから、まずは変更追跡とコメント付け機能の付いたワードプロセッサ
   で原稿を仕上げてから、その後でテキストを Leanpub へと書き出せばよいで
   はないか! さらに素晴らしいことに、私たちはこのシステムのテストを Joe
   Kissell の "Take Control of Dropbox" で実験するつもりだったのだが、た
   またま Joe も私も Nisus Writer Pro が使えた。これはその昔私たちの一番
   のお気に入りの執筆ツールだったのだが、今や現場に復帰したわけだ。Nisus
   Writer Pro には変更追跡とコメント付け機能がフルに装備されていて、その
   上パワフルな grep ベースの検索機能とマクロがあり、Markdown のテキスト
   を書く力強い助けになった。私たちは Nisus Writer の文字スタイルと段落ス
   タイルを駆使して本のさまざまな要素をビジュアルに区別できるようにしたの
   で、それも編集作業を容易にする役に立った。

<http://nisus.com/pro/>

   Nisus Writer Pro をもってしても、Leanpub の第一段階のために Markdown
   を執筆・編集するのは Pages での作業に比べてまだまだ要領が悪い。なぜな
   ら、すべてのリンクを一つずつ個別に手で構築しなければならないし、画像は
   すべて特別のフォルダの中に置いた外部ファイルとして参照しなければならな
   いし、ネストされたリンクにスクリーンショットを内包させるような場合は
   Markdown のルールに合致させるために極めて注意深く扱わなければならない
   からだ。けれどもそれらのことはすべてきちんと動作したし、テキストを書き
   出してから Leanpub ウェブサイトで Preview ボタンをクリックして本の現在
   進行中のバージョンを個々のフォーマットで生成させる、というところまでを
   一挙に実行させる Nisus Writer マクロを走らせるのはとても楽しかった。

   私が見つけた当時、たまたま Leanpub は自分一人で出版する著者向けのもの
   から、私たちのような小規模の出版者たちにも使えるものへと移行したばかり
   だった。この会社の背後にあるコンセプトを彼らは "Lean Publishing" (ぜい
   肉のない出版) と呼んでいて、著者たちが執筆途中の段階でも進行中のバージョ
   ンのものを十分手早く簡単に読者たちに届けられるような、無料かつ軽量のツー
   ルを提供したいというのが基本的な発想となっている。(私たちがその通りの
   ことを "Take Control of Dropbox" では実行しないと決めたのは、まだこの
   システムに手探りの状態だったからだ。)収入を得るために、Leanpub はその
   ユーザーたちが作った本を非独占的に販売する書店としても働く。本が一冊売
   れるごとに 50 セントと販売価格の 10 パーセントという至極妥当な料金を課
   している。だからもちろん、"Take Control of Dropbox" は Leanpub からも
   私たちのサイトからと同じ値段で購入できる。ただし、皆さんの目から見て全
   体的な印象がどうなのかは、まだこれから様子を見てみなければ分からない。
   (例えば、つい最近になって知ったことだが、Leanpub の顧客はそう望めば定
   価の $10 より多く支払うこともできる。なかなか気が利いている!)

<https://leanpub.com/lean>
<https://leanpub.com/tco-dropbox>

   新たに Take Control のような小規模の出版者に焦点を合わせてくれたお陰で、
   Leanpub の人たちはそのシステムに、とりわけ第二段階の制作の部分に、絶え
   ず磨きをかけ改善を施し続けているので、彼らと協力して働くのは私たちにとっ
   ても非常に楽しいことだ。例えば、私たちは Leanpub の出力した EPUB を開
   いてそこに私たち独自の CSS を挿入することによりカスタマイズされたフォー
   マッティングを実現したいと思った。数週間前、その点について彼らと議論し
   ている間に、彼らは原稿のフォルダに独自の custom.css ファイルを置けばそ
   れが自動的に EPUB に組み込まれるように修正を施して私たちを喜ばせてくれ
   た。もちろんこれは Leanpub を使うすべての人のためになることではあるが、
   それでも私たちの要望が叶えられたのは素敵なことだ。

   しかしながら、カスタマイズした CSS によって EPUB 版と Mobipocket 版は
   改善されるけれども、彼らのシステムは PDF の生成には LaTeX に依存してい
   るので、出力される PDF は悪くはないのだけれども、実際に出そうという時
   になってみると、私たちとしてはやはりこれでは安心して Take Control 読者
   に提供できるものになっていないと判断せざるを得なかった。とりわけ、使わ
   れている LinLibertine フォントは一部のバージョンの Adobe Reader で読む
   と非常に汚く見える。(Leanpub ではフォントファミリーをコントロールする
   機能が一切提供されない。)またフォントサイズが小さ過ぎ、行の長さも長過
   ぎる。また、メモやヒント、サイドバーなどの背景カラーも私たちのスタイル
   の方が好ましいと思った。残念ながら、Leanpub は私たちだけのためにこれら
   すべてを修正することはできない。

   Leanpub は実際カスタマイズされた PDF の要望に応える解決策を持ち合わせ
   ているのだが、それはまだ完全に実装できる準備が調っていないし、私たちの
   側でもそれを使える準備が調っていない。PDF、EPUB、Mobipocket を(さらに
   は HTML を単一ファイルとして、または章ごとに一つずつのファイルとして)
   出力できる他に、Leanpub はその本を InCopy Markup Language ファイルとし
   て出力することもできる。InCopy Markup Language というのは InDesign
   Markup Language に含まれる物語専用のセットであって、InDesign 書類全体
   を代表する XML ベースのフォーマットだ。ここでの意図は、これらの InCopy
   Markup Language ファイルをレイアウト済みの InDesign テンプレートの中に
   置けば、テンプレートの中にあらかじめ定義されたスタイルが取り込めるだろ
   うということだ。ソースファイルに変更を加えても、その変更が自動的に
   InDesign の中に流れ込むことになる。つまり、本質的には PDF 作成のための
   エンジンとして InDesign を使うわけだ。InDesign はまた、理論的には EPUB
   も Mobipocket も書き出すことができる。ただし、そちらには Leanpub を使っ
   た方法が(私たちのカスタム CSS も利用しつつ)既に立派に使えている。残
   念なことに、現時点では Leanpub からの上記の書き出しは使い物になるファ
   イルを出力できていないし、たとえ出力できたとしても私たちはまだそれを流
   し込むことのできる InDesign テンプレートファイルを作っていない。

   だから、今回の "Take Control of Dropbox" については、PDF 版は従来の手
   順に頼ることに決めた。手早く作成した Nisus Writer マクロを走らせて私た
   ちの原稿から Markdown のフォーマッティングを削除し、すべてにスタイル名
   が割り当てられていることを確認しておいた。それから、Nisus Writer のネ
   イティブな RTF ファイルを Microsoft Word で開き、Word フォーマットで保
   存し直し、それを Pages に読み込めば、そちらでは私たちの Take Control
   スタイルがあとを引き受けた。(他のやり方、例えば Pages で直接 RTF を開
   いたり、Nisus Writer から .docx フォーマットを書き出したりする方法は、
   いずれもうまく行かなかった。)そして Tonya が手作業で内部リンクや外部
   リンクを組み込み、グラフィックスを挿入してサイズを調整するなど、面倒な
   数時間の作業を通常の制作手順の最後として注ぎ込んだ。今回は余分の労働が
   必要となったけれども、最終的には満足すべき結果が得られた。

   この機会を利用して、私たちは内部のデザインにも少々手を入れてみた。今回
   の "Take Control of Dropbox" には、Neversink の Sam Schick が作ってく
   れた新しい表紙や、FUN is OK の Geoff Allen がデザインしてくれたロゴな
   ども新しくなっているからだ。(表紙のカラーは、今後は本のタイトルによっ
   て変わる。)これらの新しいロゴと表紙は、Take Control のビジュアルデザ
   インのメジャーな変更に向けた最初の一歩となる。表紙のカラーに合わせて本
   の内部にもいくつか小さな変更を加えたし、以前から試したかったいくつかの
   ことも実行してみた。例えば、長い URL の大多数を隠した。URL が長過ぎて、
   そのままテキストとして出すのは見栄えが悪いからだ。PDF の中では、内部の
   ナビゲーションのためのリンクを区別するために、より薄い色のアンダーライ
   ンで示してある。どのツールを使うことにするか(Pages か、InDesign か、
   それとも何か他のものにするか)について私たちの心が決まったら、内部のデ
   ザインについてより深く検討してみたいと思う。(最後の段階に来るべきもの
   は新しいウェブサイトのデザインだが、それについては見栄えの面は既に作業
   済みとなっているものの、まだこれからたくさんの ExpressionEngine コード
   をアップデートし編集しなければならないので、新しいウェブサイトを公開で
   きるようになるまでにはまだしばらく時間がかかるだろう。)

<http://neversinkcreative.com/>
<http://www.funisok.com/>

   これから、ゆっくりと少しずつ Leanpub に取り組んで行く予定だ。著者たち
   も、編集者たちも、Markdown や Nisus Writer Pro の経験は人によってさま
   ざまだからだ。だから、今後出版するすべての本にこのやり方を使うことには
   ならない。けれども、本の出版の世界で Leanpub ほど興味深い発展を目にし
   たのは本当に久しぶりなので、出版作業の制作段階が真の意味でボタン一押し
   になる日が来るのを、私たちはワクワクしながら待ち望んでいる。


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将来私たちのデバイスのメーカーとなるのは?
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     文: Glenn Fleishman: <glenn @ tidbits.com>, @glennf
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13711>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   テクノロジー世界の競争状況における Apple の地位に関する議論の多くに見
   られる中傷合戦に、私たちが普段興味を持つことはないが、業界全体の傾向が、
   コンピュータの売り上げが落ち込み、スマートフォンやタブレットの出荷台数
   が伸び、メジャーな PC メーカー各社がコンシューマ向け市場から撤退すると
   いった方向に向かっている今の時代に、Apple の競争相手となっているのは誰
   か、これからどのような未来が待ち構えているのか、といったことを考えてお
   くのは意味のあることだろう。

   成長速度は鈍化しているとはいえ、Apple は今もまだ極めて利益性が高く、だ
   からこそ「今後発表される製品に我々全員がわくわくしています」と挑戦を続
   けることができるのだ。(2013 年 4 月 23 日の記事“Apple Q2 2013 業績、
   増収減益となる”参照。)同社が依然としてタプレットの売上げのトップにい
   ることに疑問の余地はなく、スマートフォンの分野でも重要な勢力(売上げで
   は4分の1以下だが純収益では3分の2を占める)であるが、コンピュータに
   おいてはゆっくりとだが存在感を減らしつつある。興味深いことに、Asymco
   の Horace Dediu による分析の結果では、Apple の Mac 売上げは依然として
   全体的なコンピュータ市場の収益の中で大きな比率(実に 45 パーセント)を
   占め続けている。(販売台数の面では、Apple は米国のコンピュータ市場の中
   で 10 パーセントのシェアを持ち、全世界的には 2 パーセントほどだ。)

<http://tidbits.com/article/13712>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1172.html#lnk2>
   "Apple Q2 2013 業績、増収減益となる"
<http://www.asymco.com/2013/04/16/escaping-pcs/>

   けれども、テクノロジー業界における他のメジャーな面々のほとんどすべてに
   ついてそれぞれの売上げと将来を検討してみても、今後誰が Apple と競争し
   て行くことになるのかを予測するのはますます難しくなるばかりだ。


**PC については、かなり壊滅的状態** -- 景気が後退している状況の下で安価
   な(しかしパワー不足の)コンピュータを売ることで生き残ろうとした PC メー
   カー各社の試みは、iPad によって生命力を吸い取られてしまった。安価なネッ
   トブックやラップトップはまだ入手できるけれども、今では iPad が、そして
   それに続いて Samsung、Amazon、ASUS、その他の各社から何千万台も売られた
   タブレットが、その必要をより巧みに満たしているように見える。

   けれども、最近の四半期における PC の売上げを見れば、苦戦中のコンピュー
   タ機種がネットブックだけでないことが分かる。IDC によれば、世界中のほぼ
   すべての市場で全体的な売上げが急落したという。前四半期中、デスクトップ
   およびラップトップのコンピュータは世界中でたった 7 千 6 百万台しか販売
   されなかった。前年の同四半期に比べて 13 パーセント以上の急落だ。IDC が
   主張するように Windows 8 が人々に新しい PC を買いたいと思わせるほどの
   期待感を誘発しなかったのが原因だと批判することはできるだろうが、問題は
   実はもっと深いところにある。

<http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS24065413#.UWXt04JAu43>

   人々も、企業も、もはや以前のように頻繁にコンピュータを更新する必要に迫
   られていない。新型のマシンは今や十分にパワフルで、長い間使い続けること
   ができる。主要な生産性アプリも、もはや現代的なマシンの CPU パワーに重
   い負担をかけたりしない。タブレットやスマートフォンもやはり十分にパワフ
   ルで、さまざまなタスクをコンピュータに代わってこなすことができるので、
   それがまたコンピュータメーカーから売上げを奪う結果となる。それからまた、
   Windows XP と Internet Explorer 6、社内専用に開発されたアプリのための
   ActiveX、といったろくでもない混沌から抜け出せずにいる膨大な数の企業内
   ユーザーたちもいる。そういう企業ではアップグレードの道になかなか手が届
   かず、十年も前に開発されたシステムであってもまだ使えている限りはできる
   だけ痛みを先延ばししようとすることが多い。

   PC の世界では、HP、Lenovo、Dell といったところが今も大手のブランド名で、
   これら3社で市場の 43 パーセントのシェアを占めているが、それとほぼ同数
   のコンピュータを「その他」の分類に属する会社が販売していて、その多くは
   ノーブランド、ホワイトボックスの、開発者市場向け製品としての PC だ。

   HP は数年前から経営危機が続いており、その終わりはまだ見えないようだ。
   一方 Dell 創始者の Michael Dell は依然として会社を非公開企業にすべくそ
   のために必要な資金を調達する試みを続けている。いずれの会社も、自らの将
   来をコンシューマ向けの販売にではなくコンサルタント部門やサービス部門に
   託している。Lenovo は着実な売上げを確保していて毎年の変化は 0 パーセン
   トきっかり、コンマ以下の変化という結果を出し続けている。IBM のパーソナ
   ルコンピュータシリーズを買収して以来、同社の本業は変わらずコンピュータ
   製造にあるので、将来は自然と Lenovo が世界最大のコンピュータブランドの
   座に落ち着くのかもしれない。

<http://www.bloomberg.com/news/2013-04-20/will-lenovo-score-another-deal-at-ibm-s-garage-sale-.html>

   もっと悪いことに、PC メーカーのトップ4のうち3社、HP、Dell、Acer は、
   タブレットの売上げがほとんどなく、スマートフォンの分野には進出すらして
   いない。第2位の Lenovo はかなりの数のスマートフォンを販売し、第5位の
   ASUS はタブレット市場にある程度の地位を占めている。

   PC の売上げが落ち込み、ますます多くのシェアを「その他」の会社が押さえ
   るようになり、ブランド名を持つメーカーがコンピュータ市場から撤退しつつ
   ある(それに伴ってマーケティングの予算も撤退させている)という三重苦の
   下に、これらの巨大会社がテクノロジーの世界の話題に占める地位は今後ます
   ます縮小して行くだろう。消費者たちは、とりわけ発展途上国の消費者たちは、
   今後 Windows を走らせるためにノーブランドの PC を購入することがますま
   す多くなるだろう。(Linux 変種に依存する少数の人たちも同様だろう。)そ
   してそのサイクルが自らに返って来る結果として、PC の売上げはさらに減る
   ことだろう。

   明らかにその影響は Intel に及ぶ。この会社は多角的分野に手を出している
   が、同社の収益の3分の2以上は PC 市場からのものだ。Intel は PC メーカー
   各社により安価でより高速なラップトップを作らせようと働きかけて、タブレッ
   ト用とスマートフォン用のチップを作り出すことによりそのモバイルテクノロ
   ジーを急速に推し進めようと努めた。けれども、モバイルデバイス用のプロセッ
   サの分野では ARM が圧倒的大部分を占めていて、Apple の iOS デバイスも大
   多数の Android ベースのタブレットやスマートフォンも ARM のチップを使っ
   ている。チップの製造と販売をする Intel とは違い、ARM はチップをデザイ
   ンしてライセンスしているので、ARM の方が小回りが効き利鞘も高い。(最近
   の四半期には 53 パーセントの利益率を記録している!)

<http://venturebeat.com/2013/04/16/intel-misses-slightly-on-earnings-as-pc-sales-lose-to-tablets/>
<http://uk.reuters.com/article/2013/04/23/uk-arm-idUKBRE93M05J20130423>

   これらの会社のいずれも私たちの記憶から消え去ることはないだろうが、モバ
   イルの分野でしっかりやって行けると思われる Intel のみを除き、他の多く
   の会社はいずれ私たちがあまり気にしなくなるのではないだろうか。


**スマート(フォン)な戦略** -- スマートフォンの世界では、二つのメジャー
   どころ以外、すべて振り落とされた。Apple と Samsung の二社だけが全体の
   収益の 98 パーセントか 99 パーセントを分け合っている。それ以外のスマー
   トフォンメーカーはすべて、赤字を抱えているか、ほんの僅かの収益をあげて
   いるのみだ。Motorola は Google の所有となったお陰で足掛かりを見出せる
   かもしれないし、Nokia は携帯電話市場(いわゆる「フィーチャーフォン」市
   場も含む)全体のシェアで Samsung に次ぐ2位だが、いずれもスマートフォ
   ン市場ではほんの微小な部分以上を手にできる可能性があるとは思えない。

   すべての会社に対するアナリストの分析が揃っている最新の四半期は 2012 年
   第4四半期だが、その中で Gartner は Samsung が全世界の Android フォン
   の 40 パーセント以上、つまりおよそ 6 千 3 百万台を販売したと評価してい
   る。(それに対して Apple は 4 千 8 百万台の iPhone を売り上げた。)分
   析会社 Canalys がさらに詳しい数字を出していて、Apple と Samsung に続く
   スマートフォンメーカーの順位は Huawei (1 千 2 百万台)、ZTE (1 千万台)、
   Lenovo (1 千万台) となっている。

<https://www.gartner.com/newsroom/id/2335616>
<http://www.canalys.com/newsroom/android-powered-third-all-mobile-phones-shipped-q4-2012>

   タブレット市場はさらに歪んでいて、Apple と Samsung が支配している。IDC
   は 2012 年第4四半期の報告書の中で、売上げ全体の中で Apple が 44 パー
   セント (2 千 3 百万台) を占め、Samsung が 15 パーセント (8 百万台) を
   占めたとしている。Amazon がしんがりを務め、Android の変種バージョンが
   走る Kindle Fire モデルを 6 百万台売った。

<http://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS23926713>

   もちろん、本当に肝心な点は、Samsung と Google の関係だ。Google が
   Motorola のハンドセット部門を買収したのは、リファレンス設計を生み出す
   より良い方策を確保して他のスマートフォンメーカーがそれに合わせざるを得
   ないようにし、結果として Android のより良い全体的可能性を広げるためで
   あったのかもしれない。Microsoft は代理者を通じてまさにそのことをした。
   Nokia を買収した上で、Nokia が長らく開発してきた Symbian スマートフォ
   ン OS から Windows Phone へと移行するのを後押ししたのだった。

   けれども Samsung は、いつまでも Google の公式版 Android を使い続ける必
   要があるだろうか? Android はオープンソースの基盤の上にライセンスされ
   ているので、Samsung はいつでも分岐する(つまりすべてのソースコードを使っ
   て自分独自のバージョンを作る)ことができる。Google は、スマートフォン
   やタブレットのメーカーで規則に従う者にのみ自社のサービスと Android の
   名前を提供している。だから、中国やその他の国で売られている "Android"
   フォンやタブレットの多くは、基本となるオペレーションシステムに依存はし
   ていても、Google の機能は備えていない。米国におけるこの種のものの代表
   的な例が Amazon (Kindle Fire) と Barnes & Noble (Nook) だが、いずれも
   意図的に Google のアプリ、サービス、ブランド名、それから制約を除外した
   バージョンの Android を走らせている。

   少し計算してみるだけで、販売されたスマートフォンのうちの 5 千 6 百万台
   (26 パーセント) がアナリストたちの呼ぶ「OHA デバイス」に相当するもので
   あることが、Canalys 報告書の数字から読み取れるだろう。OHA (Open Handset
   Alliance) は、表向きには Android OS を管理する団体だが、実際には Google
   の手によって Google のために運営されている。それらのデバイスの大多数は、
   Google の認可を受けた Android スマートフォンではない。(「その他」の分
   類に属する 7 千 5 百万台から、Apple と Android の正式 OS のものの数を
   引き算すれば、その 5 千 6 百万台となる。計算を確かめるために、Android
   メーカートップ4の販売した台数をその 5 千 6 百万台に足し算すれば、OHA
   総合計の 1 億 5 千万台になる。)

   同じことが、IDC のタブレット報告書からも言える。(計算はこちらの方が簡
   単だ。)1 千 2 百万台のタブレット (22 パーセント) が「その他」で、ほと
   んど間違いなく何らかの変種の Android を Android と名乗らず走らせている。
   (Microsoft の Surface タブレットはまだ四捨五入の誤差を上回る数に達し
   ていない。)

   Samsung は最近 Mozilla(独自の Firefox モバイルオペレーティングシステ
   ムを開発中だ)と提携して、新しい、セキュアなプログラミング言語 (Rust)
   と、その言語で書かれた実験的なブラウザエンジン (Servo) を共同開発しよ
   うとしている。Samsung としては、採算の取れているハードウェアビジネスか
   ら、自社がフルにコントロールできるソフトウェアプラットフォームへと乗り
   出そうとするための、そしてモバイル広告の利益をさらなる有料サービスによ
   る収益とともに受けられるようにするための、これが第一歩となるかもしれな
   い。もしも Google が Motorola を採算の取れる部門へと育てることができた
   ならば、その時には Samsung に独自の道を行く動機がさらに増すことだろう。
   (私は最近 TechHive に書いた記事で、ブラウザエンジンがこれにどう関係す
   るかについてもっと詳しく論じた。)

<https://blog.mozilla.org/blog/2013/04/03/mozilla-and-samsung-collaborate-on-next-generation-web-browser-engine/>
<http://www.techhive.com/article/2033436/browser-engine-forking-isnt-the-end-of-the-world.html>


**さて生き残るのは?** -- 点数を記録してきた人なら、ここで頭に浮かぶのは、
   どの会社が生き残るのか、これから注目に値するのか、という疑問だろう。も
   ちろん「ビッグネームは一つも残らない」という答もあり得る。現在既にノー
   ブランドやマイナーブランドのコンピュータやスマートフォン、タブレットが
   何千万台も売れていて、合計すれば市場でかなりのシェアを占めているし、そ
   のシェアが今後も伸び続けるだろうという兆候は確かに存在する。

   Apple は、確かに TidBITS 読者たちの脳裏を離れないだろうが、たとえ最新
   の会計四半期報告でその利益幅が落ち込んだ(増収減益となった)としても、
   少なくとも今後数年間はそれほど重大な懸念とはならない。

   Samsung は、ずっと目を離さずに見ておく価値がある。ここは、Apple より低
   い利鞘をもってしてさえ、非常に多数のハードウェアを出荷して大きな収益を
   あげることのできた唯一の会社として出現したからだ。そのハードウェアの特
   定のモデルについてあなたが何を言っても、Samsung はその代わりになるもの
   を提供して人々がそれを探し求めるようにする。たとえ、そういうデバイスが
   Apple 製品と同等あるいはもっと高い価格であったとしても。Samsung ならば、
   自らに Apple を見習わせて、Google ブランドの Android を離れ、独自のオ
   ペレーティングシステムを作る道へと進むこともあり得るかもしれない。

   「その他」のものと、Apple と、Samsung とを別にすれば、状況は先の見通せ
   ないものとなる。Microsoft は引き続き Windows の供給者としての役割を果
   たすだろうが、それは主として上で述べたようなノーブランドの PC メーカー
   たちの野放図な一団のために働くものとなるのかもしれない。Samsung の離脱
   が悪影響を及ぼす可能性はあるが、Google もまた、Motorola を通じて独自に
   より大きなハードウェア製造者の地位を模索するかもしれない。あるいは、よ
   り多くの「その他」のメーカーを公式の Android 陣営に取り込もうとするか
   もしれない。それから Lenovo も忘れてはならない。ここは PC 市場に確かな
   位置を占めているし、スマートフォン市場にも小さいながら確かな地位を確保
   しているのだから。

   けれども、それ以外の馴染みの名前の多くは、例えば HP や Dell などは、か
   つてはパーソナルコンピュータの最も一般的なロゴであったのに今やその面影
   もない IBM と同じ道を歩むのかもしれない。そして Intel は、簡単にあきら
   めることはしないだろうが、世界がモバイルへと突き進むにつれて ARM が大
   きな障壁となってその前に立ち塞がることだろう。

   そのような巨大会社が消え行くところを想像するのは難しい。おそらくそれは、
   会社が消滅する際にはめったに大騒ぎとはならないからだろう。その代わりに、
   そういう会社はただ静かに忘れ去られたり、買収の餌食となったり、黙って別
   の市場へ立ち去ったりするものだ。けれどもどんな会社が市場から消えたとし
   ても、新たな者が興隆してそれに取って代わるのが世の常なのだ。


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13711#comments>
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TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 4 月 29 日
-----------------------------------------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13722>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**PDFpen と PDFpenPro 6.0.2** -- Smile が PDFpen と PDFpenPro をバージョ
   ン 6.0.2 にアップデートし、メモリ使用量を大幅に減らすとともに、オート
   セーブとバージョン機能をオフにするオプション(PDFpen 環境設定 General
   パネルにある)を追加した。今回のアップデートではまたリクエストの多かっ
   たフォーム関係の変更がいくつか施されており、フォームの自動作成でタブの
   順序付けを改善し、丈の長いフォームフィールドを自動作成する際のマルチラ
   イン挙動を設定できるようになり、フォームフィールドを自動作成する際には
   デフォルトのフォントに戻るようにし、詳細は不明だが PDF フォームの保存
   に関するいくつかの問題点を修正している。さらに、双方の版ともにフォアグ
   ラウンド、バックグラウンド、およびストローク線のカラーを適用する際の問
   題を修正し、ページ番号を挿入する際に書類のアクセス権が保たれるようにし
   た。この記事を書いている時点で Mac App Store では PDFpen と PDFpenPro
   の双方ともまだバージョン 6.0.2 にアップデートされていない。前メジャー
   バージョンの PDFpen または PDFpenPro からのアップグレードは Smile 経由
   で $30 だが、2012 年 10 月 15 日以降に購入した場合は無料となる。従来の
   バージョンの PDFpen から PDFpenPro にアップグレードしたい場合は $40 だ。
   (新規購入 $59.95/$99.95、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、バージョ
   ン 6.0 からは無料アップデート、49.4/50.2 MB)

<http://www.smilesoftware.com/PDFpen/>
<http://www.smilesoftware.com/PDFpenPro/>
<https://itunes.apple.com/us/app/pdfpen-6/id609301478?mt=12>
   (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/pdfpen-6/id609301478?mt=12>
   "Mac App Store - PDFpen 6"
<https://itunes.apple.com/us/app/pdfpenpro-6/id609313570?mt=12>
   (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/pdfpenpro-6/id609313570?mt=12>
   "Mac App Store - PDFpenPro 6"
<http://tidbits.com/member_benefits.html>

   PDFpen と PDFpenPro 6.0.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13718#comments>


**CloudPull 2.4.1** -- 前回のアップデートから一週間しか経っていないが、
   Golden Hill Software が CloudPull 2.4.1 をリリースした。Google データ
   をバックアップするこのアプリケーションの今回の新バージョンは主として
   Google Drive から Microsoft Office フォーマットでプレゼンテーションを
   ダウンロードする際に URL を形成する方法が変更されたことに対処するため
   のものだ。今回のアップデートでプレゼンテーションをバックアップする機能
   が復活し、書類やスプレッドシートへの URL パターンが正しくアップデート
   されるようになった。(新規購入 $9.99、TidBITS 会員には 20 パーセント割
   引、無料アップデート、12.0 MB、リリースノート)

<http://www.goldenhillsoftware.com/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.goldenhillsoftware.com/2013/04/cloudpull-2-4-1/>

   CloudPull 2.4.1 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13717#comments>


**DEVONagent Lite, Express, Pro 3.5** -- DEVONtechnologies が、同社の
   DEVONagent の三つの版すべて (Lite, Express, および Pro) をアップデート
   した。ただし変更点の大多数は DEVONagent Pro に対するものだ。研究アシス
   タント用アプリのこれら三つの版いずれにも、British Library ウェブサイト
   を検索するためのプラグインが新たに追加され、RocketNews および SEC プラ
   グインがアップデートされ、Retina ディスプレイに対応し、フランス語とド
   イツ語のローカライズ版に改良が施された。DEVONagent Express と Pro には
   Macintosh News (Latest/More) 検索セット (OS X 10.8 Mountain Lion 特定
   のニュースを検索する) が新たに追加され、YouTube と Dailymotion で Tube
   スキャナー互換性をもたらす改善が施され、読み込まれたウェブブラウザブッ
   クマークの信頼性を改善し、Thumbshots.com からダウンロードしたサムネイ
   ルに対応し、HTML/HTTP の日付を正しく処理するようになった。

<http://www.devontechnologies.com/products/devonagent/overview.html>

   DEVONagent Pro では結果を DEVONthink へ追加する際に Format ポップアッ
   プメニューが追加され、resource, bookmark, summary, paginated PDF,
   unpaginated PDF, Web archive といったフォーマットから選べるようになっ
   た。この Pro ではまた、DEVONthink Pro のグローバル inbox に結果を記録
   するためのアクションスクリプトが追加され、結果の PDF 項目に対するコン
   テクストメニューの中に PDF を DEVONthink へ追加するコマンドが加わった。
   さらに、今回のアップデートでは DEVONthink Pro Office の認証済みサーバ
   (バージョン 2.5 かそれ以降) への Browsers プラグインを改良し、アクショ
   ンスクリプト Convert Results to RSS Feed を拡張してウェブ共有を有効に
   した後もフィードが読めるようにし、結果の HTML ソースにアクセスするため
   のアクションスクリプトを改善している。この記事を書いている時点で、Mac
   App Store では DEVONagent の三つの版 (Lite, Express, Pro) のいずれもま
   だバージョン 3.5 にアップデートされていない。(いずれもアップデートは無
   料。DEVONagent Lite 無料、3.3 MB、リリースノート。DEVONagent Express
   新規購入 $4.95、8.0 MB、リリースノート。DEVONagent Pro 新規購入 $49.95、
   TidBITS 会員には 25 パーセント割引、16.6 MB、リリースノート)

<http://itunes.apple.com/us/app/devonagent-lite/id451399531?mt=12>
<http://itunes.apple.com/us/app/devonagent-express/id438418396?mt=12>
<http://itunes.apple.com/us/app/devonagent-pro/id450113817?mt=12>
<http://www.devontechnologies.com/products/devonagent/devonagent-lite/release-notes.html>
<http://www.devontechnologies.com/products/devonagent/devonagent-express/release-notes.html>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.devontechnologies.com/products/devonagent/devonagent-pro/release-notes.html>

   DEVONagent Lite, Express, Pro 3.5 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13715#comments>


**Typinator 5.5** -- その機能性をテキスト拡張を超えたものへと拡張しつつ、
   Ergonis が Typinator 5.5 をリリースし、新設の計算フィールドを使って計
   算を追加したり、計算結果を変数に割り当てたりできるようにした。この機能
   は従来も外部スクリプトを利用すれば実現可能であったが、今回から計算その
   ものを拡張の中に直接埋め込めるようになった。Ergonis の Typinator 5.5
   プレスリリースによれば、この計算機能を使って請求書に税額や割引額を組み
   入れたり、Conversions スクリプト (Ergonis の Extras ページから入手可能)
   を用いて通貨の換算をしたりといった応用ができるという。

<http://www.ergonis.com/products/typinator/>
<http://www.ergonis.com/company/news.php?id=146>
<http://www.ergonis.com/downloads/extras/>

   Typinator 5.5 での変更点は 20 件以上あるが、主なものを挙げれば終わり方
   がよく似た略語のマッチングを改善し、フィードバックのサウンドが時々遅れ
   ることがあった問題を解消し、印字的に正しくないスマート引用符の問題を修
   正し、OS X 10.8 Mountain Lion の Mail でカーソル位置の問題を回避し、多
   くのウェブブラウザでカーソル位置に問題があったのを解消し、クリップボー
   ドベースの拡張のタイミングを改善している。(新規購入 24.99 ユーロ、
   TidBITS 会員には 25 パーセント割引、無料アップデート、5.3 MB、リリース
   ノート)

<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.ergonis.com/products/typinator/history.html>

   Typinator 5.5 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13714#comments>


ExtraBITS、2012 年 4 月 29 日
-----------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13721>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   今週は三つのニュースを手早く紹介しよう。またもや大規模なデータ漏洩が発
   生し、Alexander Graham Bell 本人の声を聞けるチャンスがあり、PC ラップ
   トップで最も信頼性の高いものは 13 インチ MacBook Pro であるとした調査
   結果が発表された。


**LivingSocial のデータ漏洩で 5 千万人が影響を受ける** -- AllThingsD.com
   の Kara Swisher が伝えるところによれば、Amazon が共同出資しているクー
   ポン共同購入サイト LivingSocial で大規模なデータ漏洩があり、5 千万人の
   顧客の氏名、電子メールアドレス、誕生日、暗号化されたパスワードが不正ア
   クセスを受けたという。幸いにも顧客のクレジットカード情報やその他金銭取
   引に関する情報は失われていないというが、今回のことはまた、ウェブサイト
   やインターネットサービスの一つ一つにそれぞれ別々の強力なパスワードを作っ
   ておくことが何より重要だと分かる実例となっている。パスワード戦略に関す
   るすべてについては、Joe Kissell の "Take Control of Your Passwords" を
   お読み頂きたい。

<http://allthingsd.com/20130426/livingsocial-hacked-more-than-50-million-customer-names-emails-birthdates-and-encrypted-passwords-accessed/>
<http://www.takecontrolbooks.com/passwords?pt=TB1172>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13725#comments>


**ロウ紙の録音から Alexander Graham Bell が語る** -- 昔のコミュニケーショ
   ンテクノロジーといえば、10Base-2 coax コネクタや 2400 baud モデムを思
   い出す人も多いだろう。でも、厚紙の円板にロウを塗ったものを頭に描いた人
   はいるだろうか? Smithsonian がそのようなディスクを発見し、そこに録音
   されていた Alexander Graham Bell 本人の声をデジタル化することに成功し
   た。"Hear my voice, Alexander Graham Bell." と言っているのが聞こえる。
   電話を発明した人物の、1885 年 4 月 15 日の声を聞くことができるのだ。

<http://www.smithsonianmag.com/history-archaeology/We-Had-No-Idea-What-Alexander-Graham-Bell-Sounded-Like-Until-Now-204137471.html>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13726#comments>


**最も信頼できる PC は MacBook** -- Windows ラップトップ機の中で最も信頼
   性が高いのは... PC 管理の会社 Soluto の発表したレポートによれば、何と、
   Boot Camp の走る mid-2012 13-インチ MacBook Pro だという。三ヵ月間にわ
   たる調査の結果、この MacBook Pro が Acer、Dell その他のメーカーのモデ
   ルを凌ぐ結果を出した。構造が優れていることと、よくあるプリインストール
   済みの Windows の "crapware" (レポートの用いた言葉通り) がないこととが
   寄与したという。ただしこれはトップ 10 の中で二番目に価格の高いマシンで
   あって、最も高かったのは信頼性で 6 位にランクされた Retina ディスプレ
   イモデルの 15-インチ MacBook Pro だ。

<https://www.soluto.com/reports>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13696#comments>


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