TidBITS#1180 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2013年 7月 4日 (木) 04:13:05 PDT


TidBITS#1180/01-Jul-2013
========================
     英語版: <http://tidbits.com/issue/1180>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1180.html>


   あなたが今週号をお読みの頃には、Google Reader はもうビットの墓場の中だ。
   人気のあったこの RSS リーダーおよび同期サービスは、2013 年 7 月 1 日以
   降閉鎖される。けれども RSS ファンに喜んでもらおうと、Josh Centers が最
   良の代替製品をいくつかまとめてみた。インターネットのニュース見出しなん
   か見ても楽しくないという方は、Sky Gamblers: Storm Raiders で Battle of
   Britain の腕試しをしてみてはいかがだろうか。このゲームでは Mac、iPhone
   または iPad の上に第二次世界大戦の航空戦が再現される。もっと思慮に富ん
   だ時間の過ごし方をしたいという方には、Michael Cohen が電子ブックにおけ
   る脚注の役割に踏み込み、Steve Aquino が法律上失明の身であってもフリー
   ランスのライターとして働けるようになるために Markdown 言語がどのように
   役立ったかを分析する。また、iOS 7 において Apple の教育用オンラインサー
   ビスが 13 歳未満の子供たちに無料で開かれると約束されていることを紹介す
   る。最後にもう一つ、私たちは新しい試みとして、Jeff Carlson が現在執筆
   中の電子ブック "Take Control of Your Digital Photos" を TidBITS 会員の
   ために一連の記事の形にしてみた。どうぞご覧頂きたい!

記事:
     iOS 7、教育に対する大きな障害を取り除く
     新機軸電子ブック ディジタル写真の管理をアドバイス
     Markdown を使えば盲目の人でさえ文章が書ける
     電子ブックと脚注、そして異素材模倣とは
     Google Reader 代替製品の現況
     FunBITS: Sky Gamblers: Storm Raiders、iOS 及び Mac に対応
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 7 月 1 日
     ExtraBITS、2012 年 7 月 1 日


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iOS 7、教育に対する大きな障害を取り除く
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     文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13877>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   Children's Online Privacy Protection Act (COPPA) がオンラインの子供たち
   を保護するために議会を通ったのは 1998 年であったが、その結果 13 才未満
   の子供たちはオンラインサービスから除外されてしまうケースが多くなってし
   まった。サービス提供者は彼らの個人情報を収集するためには 13 才未満の子
   供の親からの同意を取り付けることが義務付けられたが、それ程の手間をかけ
   る価値がない場合が多く、多くの提供者は、Facebook の様な、幼い子供たち全
   部をアクセス禁止にしてしまった。

<http://en.wikipedia.org/wiki/Children%27s_Online_Privacy_Protection_Act>

   Adam Engst が前に "嘘をつけと子供たちに教えるのは COPPA" (15 November
   2011) で書いたように、この法律及びその意図とは異なる結果は教育における
   コンピューティングに対する巨大な障害となり、子供たち及びその親たちに有
   用なサービスにアクセスするために年齢データを偽装させることとなっている。
   不幸にして、学校はそうあからさまに法を破ることは許されないので、iTunes
   U や iCloud といった Apple サービスは 13 才未満の子供たちのいる小学校や
   中学校のクラスでは使えないものとなってきた。教育現場では iPad が広く採
   用されているにもかかわらずである。

<http://tidbits.com/article/12622>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1104.html#lnk4>
   "嘘をつけと子供たちに教えるのは COPPA"

   幸いにして、教育専門家 Bradley Chambers が一つの解を発見し Apple はそれ
   を iOS 7 に盛り込むと約束している。Apple の iOS 7 と教育のページには次
   の様な記載がある:

<http://chambersdaily.com/bradleychambers/2013/6/25/copa-and-apple>
<http://www.apple.com/ios/ios7/education/>

       Apple ID を持つ学生たちは、iTunes U, iCloud バックアップといった素
   晴らしいオンラインサービスへのアクセスという改善された個人経験を楽しむ
   ことが出来、そして新しい Volume Purchase Program の中でライセンスを受け
   ることが可能になる。そして今や学校は一つのプログラムを通して Apple が
   13 才未満の学生に対する個人的な Apple ID に対する検証可能な親の同意を得
   るのを手助け出来るようになる。

   これは教育者にとっては素晴らしいニュースであり、そして学校で iTunes U
   コンテンツを使えるということは多くの色々なレベルでの一大改革となり得る。
   Chambers が言うように、"これはものすごいことである。"


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13877#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13877>


新機軸電子ブック ディジタル写真の管理をアドバイス
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    文:Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
    原文記事:<http://tidbits.com/e/13882>
    訳:M.Sugimoto <dfbia300 @ kcc.zaq.ne.jp>

   Apple が最初に iPhoto を登場させたとき、私たちがそれまで写真を溜め込むた
   めに使っていた靴箱の代わりとしてそれが使えるはずであったことを、皆さんは
   覚えているだろうか?最初はうまくできた。しかし、時が経つにつれて、私たち
   が撮ったディジタル写真の数が増えるにつれて、最初は迅速だったものが、その
   後見たところ、指数関数的に iPhoto はついていくことがどんどん不可能になっ
   ていった。多くの人にとって、iPhoto はあなたが写真を取り込み、むだに溜め
   込む、まさに仮想の靴箱になってしまった。

   私たちは一つの解決方法をもっているが、非常に多くの問題と同じで、この問題
   に対するには何のツールを使うかについての解はあまりなく、どのように作業す
   るかに関してはより多くの方策がある。間違いをしないで欲しいのだが、正しい
   ツールを選び、構築することは重要で、それはあなたが私たちの上級編集者であ
   る Jeff Carlson から学ぶ全体的アプローチの一つである。Jeff は賞を受賞し
   た写真家で、ここ数年にわたり "写真家のための iPad" のような人気の高い写
   真本の作者である。しかし、重要なことは、可能な限り自動的に、かつ時間を費
   やさずに、写真を取り込み、選択除去し、レート付けし、体系化する、最高の方
   法を学習することで、Jeff の現実のアドバイスを習慣に変えることである。

<http://jeffcarlson.com/>
<http://ipadforphotographers.com/>

   おそらくあなたは私たちの解決法が Take Control 電子ブックの形式をとること
   を期待しているかもしれない。そしてまさにそうだが、あなたのために新しい取
   り組みもある。今まさに Jeff は "Take Control of Your Digital Photos" 執
   筆の最中で、まだ購入はできないが、すぐに読み始めることはできる。電子ブッ
   クの導入章は今すべての人が "Take Control of Your Digital Photos," 第一章
   として読める状態で、TidBITS ウェブサイトで記事として各章を投稿し続けるつ
   もりだ。もしあなたがそう呼ぶならば、"チャプティクル"と呼ぶ記事として、毎
   週記載され、次の 6 週から 8 週かけて編集される。

<http://tidbits.com/article/13883>

   最後までいけば、本全体を読むことができるだろう...もしあなたが TidBITS
   メンバーシッププログラムに参加しているならば。私たちはいつも TidBITS メ
   ンバーに対してすべての Take Control books に関しては 30 パーセントの割り
   引きを、多様な種々の Mac ソフトウエアに関しても大幅な割引きを提供してき
   た。しかし、TidBITS メンバーシップをさらに価値あるものにするために、すべ
   ての TidBITS メンバーは本全体を各章ごとに読むことができるようにした。
   ちょうどどんな記事もそうであるように。(各章を見るためには、メンバーアカ
   ウントで TidBITS ウェブサイトにログインする必要がある。)唯一の制約は本
   の他のパートへのリンクが生きていないことで、それらパートがまだ完成してい
   ないためだ。

<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://tidbits.com/account>

   ちょうど他のどんな TidBITS 記事もそうであるように、各章にコメントを残す
   ことさえでき、実際あなたにがんばってコメントして欲しい!Jeff が直接返事
   をするだろうし、プロジェクトが継続するにつれて、本のテキストを適切に修正
   することだろう。私たちはメンバーに対して、章を発行するにつれて新章の通知
   をする。この本の各章も含め、あらゆる TidBITS 記事を、記事が出版され次第
   個別の電子メールで受け取るように設定することも可能だ。そのためには、会員
   専用の Your Subscriptions ページで the Receive All Articles チェックボッ
   クスを選んでおけばよい。個々の章は TidBITS サイトで何回でも無期限にアク
   セスできる。そして、本が完成したあかつきには、本全体を古典的な Take
   Control PDF、EPUB、そして Mobi フォームで読みたいなら、30 パーセントのメ
   ンバー割引きが相変わらず適用可能だ。

<http://tidbits.com/subscriptions>

   これらすべてが可能となったのは、私たちが使っているいくつかの新しい制作
   ツール、すなわち Nisus Writer Pro と Joe Kissell が書いた Markdown 変換
   マクロと、Markdown を EPUB に変換する Leanpub 出版エンジンとの組み合わせ
   のおかげだ。今回個々の章をオンラインの記事にできたのは、Leanpub がうまく
   フォーマットされた HTML を抽出してくれるおかげだ。(TidBITS 出版システム
   は Markdown もネイティブで使用するが、EPUB から抽出した HTML に依存する
   ことによってさらなるフォーマットの柔軟性を得ている。)このシステムは洗練
   されていると同時に、装飾豊かだが、作るには楽しいことがたくさんあった。新
   しい電子ブック作品を楽しんでください!


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13882#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13882>


Markdown を使えば盲目の人でさえ文章が書ける
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    文:Steven Aquino: <stevenaquino @ icloud.com>, @steven_aquino
    原文記事:<http://tidbits.com/e/13865>
    訳:M.Sugimoto <dfbia300 @ kcc.zaq.ne.jp>

   数ヶ月前、私は地方学区での 11 年間の仕事を辞めるという大変辛い決断をし
   た。そこで私は特別なニーズをもった就学前児童たちとともに働いていた。私が
   決断に至ったのにはいくつかの要因があったが、その主たるものは私が _真に_
   したいこと、文章を書くということを追求するためにもっと時間を割きたいとい
   うことであった。

   私は執筆するということに対して、いつも深い愛情をもっていた。そしてそれに
   さらに力を尽くすこと、それに関して趣味から芸術作品へ高めること、ができる
   ときをいつも夢見てきた。少なくとも最初は私のキャリアを変えるという決断は
   うまくいっている。この記事を含め、執筆の仕事を得ることはうまくいったし、
   私の記事の多くは、例えば、The Magazine の中で掲載された "Re-Enabled" の
   ように、賞賛を受け、そして、Apple ウェブサイトのホットニュースセクション
   で特集された。私の執筆が成功した理由の一つは私がユニークな視点から執筆し
   ていることだと思う。

<http://the-magazine.org/9/re-enabled>

   視覚的障害者(厳密に言えば、法的盲目者)として、Apple おたくとしても自信
   があるのだが、私はアクセシビリティーテクノロジーが私のデバイスの使用方法
   に、とくに iOS に関するものに、どのように積極的に影響を与えるか、自信を
   もって話すことができる。このような確信をもってこのトピックを書けることが
   視覚障害者であることの大きなメリットであり、私はそれを当然とは思っていな
   い(つまり、得難いことだと思っている)(明らかに、法的盲目であることに対
   抗するのは、どうがんばってもいいことではないが、この姿勢は不快な環境を最
   大限に活用する。)私の以前の生徒たちの行動を観察すること同様、私自身の経
   験が障害をもつ人たちに適用可能な、現代的で、タッチベースのインターフェー
   スに対する興味を形成することに役立った。私は Apple のデバイスが好きだ
   し、それとつきあう最高の方法をいつも探している。私のようなユーザーにとっ
   て幸いなことに、Apple は VoiceOver といったその種のことを実現するための
   理解しやすい一連の道具を提供することにおいて、大変優れた仕事をやってきた。

<http://en.wikipedia.org/wiki/Blindness>
<http://en.wikipedia.org/wiki/VoiceOver>
   (日本語)<http://ja.wikipedia.org/wiki/VoiceOver>
   "VoiceOver - Wikipedia"

   私の執筆する点から言えば、私が書くことの _すべて_ はウェブのためである。
   フリーの立場か、あるいは個人的ブログのために書く立場かに関わらず、私は他
   の多くの人たちと同じように、Markdown ですべてを組み立てる。今まで数年間
   Markdown を使用してきたし、絶対的に大好きである。Markdown に大変馴染ん
   でいるので、まるで第二の性格のように感じている。Markdown を見つける以
   前、そして自由契約を始める以前は私はブログを独自のやり方で書いていた。私
   のサイトは WordPress の上で走り、投稿したいときにはいつでも WordPress
   CMS(コンテンツマネジメントシステム)にログインし、ポストエディターを
   使って書き込んでいた。確かに機能的だが、そのインターフェースは不細工で使
   いでがよくない。さらに言うと、テキストをスタイルするために使用する小さな
   フォーマットツールバーをナビゲートするにも多大な時間がかかるようになって
   いた。私は視覚的障害なので、小さなカーソルでツールバーボタンあたりをうろ
   うろすることはうまくない。結局 CMS を使うことに疲れて、代わりとなるもの
   を求めた。

<http://stevensblog.org/>
<http://tidbits.com/resources/2013-06/Wordpress-Post.png>

   John Gruber の Markdown に巡り会ったのはそのときで、私はすぐに恋に落ち
   た。Markdown に慣れていない人のために言うと、Markdown は 2004 年に開発さ
   れた単純なプレーンテキストフォーマット構文ツールで、書きやすく(まあ、
   HTML よりは容易な)、そして構造的に有効な HTML に変換することができる。
   おもしろいことに、Markdown が生まれるきっかけとなったものの一つは
   setext、すなわち structure-enhanced text であって、それは 1992 年の昔に
   TidBITS 発行者 Adam Engst からの助言も得て Ian Feldman が作ったまた別の
   プレーンテキストフォーマットであり、その後今に至るまで TidBITS で使用さ
   れている。

<http://daringfireball.net/projects/markdown/>
<http://en.wikipedia.org/wiki/Setext>

   Markdown で私の生活はよりよいものに変わった。制約のある私の視覚の下でも
   グラフィカルインターフェースの扱いが容易になったばかりでなく、ほとんど
   すべてのドキュメントにおいてプレーンテキストのみを使えば済むようになっ
   た。もはや多くのツールバーであふれたワープロで作業する必要はなく、リッチ
   テキストフォーマットで悩む必要もなくなった。Markdown を見つけたことは真
   にある意味で解放されることになった。

<http://www.macworld.com/article/1161549/forget_fancy_formatting_why_plain_text_is_best.html>

   しかし意図していなかったことなのだが、Markdown の性格から考えると、それ
   が実は素晴らしいアクセシビリティーツールであることに気がついた。なぜな
   ら、Markdown は書いている間、目の緊張を軽減するのだ。Markdown の構文の単
   純さは私が単語をイタリックにしたり、リンクを挿入したりしたいときにいつで
   もスクリーンを見る _必要_ がないようにしてくれる。私の目は大多数の人々よ
   りも敏感で、私は目の疲れや苦痛を感じるためにそれほど長時間スクリーンを凝
   視できない。スクリーンを見なければいけない時間が減れば減るほど、私の目の
   調子はよくなる。こうして、Markdown を使ってすごいことはボタンやメニュー
   オプションの位置を確認するためのむだな時間を費やす必要がなくなることだ。
   単にキーボードをちょっと見下ろして、確実に正しいキーを押すだけだ。

   視覚的に障害があるという状況で、書くために何が必要か、あなたがよく考える
   まで、Markdown のことをイネーブリングテクノロジーと考えることは奇妙に思
   えるかもしれない。大部分のソフトウエアは私自身のようなユーザーを考慮して
   設計されていないから、それは _難しい_ ことだ。それが視覚に障害のある人々
   のために ZoomText のような特別なツールがある理由だ。しかし、スクリーン拡
   大ツールやリーダーツールが一定の地位を得ているけれど、私が好む以上に複雑
   すぎる。

<http://aisquared.com/zoomtext>

   ツールバーを 200 パーセントに拡大し、スクリーンの場所を占める代わりに、
   私はツールバーとの関わりを完全に断ちたかった。それをまさしく Markdown が
   する。ツールバーとメニューの問題からユーザーを解放する。一方で、使用する
   ワープロやテキストエディターがなんであろうとその上に重なって出るスクリー
   ン拡大ツールやリーダーを扱わねばならない負担をも同時に取り去る。

<http://tidbits.com/resources/2013-06/Zoom-Text.png>

   ツールバーをナビゲートする際のトラブルは視覚障害者だけの問題ではないこと
   は注意すべきことだ。この不快感は通常の視覚をもつ人々の間でも共通の問題で
   あって、彼らは Keyboard Maestro のような長く使用されてきたアプリを使っ
   て、文字を判読する必要や小さな不可解なツールバーボタンをクリックする必要
   性から自らを解放する。さらに言えば、キーボードのみを使用することによっ
   て、Pages のようなワープロを使用することはある程度可能だ。実際、私は優秀
   なロンチャーアプリである Alfred と同様に、作戦として Mac OS X のたくさん
   のキーボードショートカットも頼りにしている。他の多くのツールと同じく、と
   くに私の視力の制約を考慮すれば、私はこれらツールを私のワークフローにとっ
   て欠くことのできないものと思っている。

<http://www.keyboardmaestro.com/>
<http://www.alfredapp.com/>

   "Markdown が私の生活を変えた!"という声明は、誇大広告のように聞こえるか
   もしれないが、それは少なくともある程度、真実だと信じている。私は
   WordPress CMS や Pages のようなアプリで仕事をやってきたが、私の執筆の生
   産性の相違は当時と今とでは大変大きなものになっている。

   Markdown は私が愛するものをさらにもっとアクセスしやすいものにしてくれ
   た。手助けして私にさらに _少し_ だけよく見せてくれる何かは大事なもので、
   私の目が必要以上のいかなる苦痛も受けないことに感謝しているのが分かる。そ
   して私にとってツールバーは"拷問"を意味する。この意味で、Markdown はアク
   セシビリティーのよい例となっている。なぜなら、Markdown は私の視力の身体
   的な制約にもかかわらず、私の執筆体験の質を完全に変えるからだ。

   私の執筆体験の改善は _いかに_ 私が書くかに影響を与えるのみならず、私が _
   何を_ 書くかにも影響を与える。視覚をそれほど緊張させなくてすむから、真に
   問題となること、すなわちコンテンツに集中することができる。私は目の障害に
   もかかわらず、一人の作家としてやり抜き、成功を楽しむことができているとい
   う事実を非常に誇りに思っている。

   Markdown は私の視力を改善できないが、私を手助けして、障害を有するテック
   おたくとして、私のユニークな視点をさらに容易に共有させてくれることに役立
   つ。これらの個人的な話は貴重なものだと考えている。なぜならば、そうした話
   は(私の思うところによれば)Apple ユーザーベースの中で過小評価されている
   一つのセグメントの存在に気づかせる力となるからだ。WordPress CMS を使うこ
   とはいつも苦しい戦いのように感じた。すべてのボタンとメニューを区別するた
   めに常に戦っていた。しかし、Markdown を使うと少しも苦痛ではなくなった。
   私がするすべてのことは _書く_ こと、そして、それがそうあるべき道だ。

   私は Markdown の福音を説く最初の人でもなければ、おそらく最後の人でもな
   い。ウェブ出版をする作家の間で Mardown の人気はその単純さと使い易さの証
   しであり、そしてその周囲に多くのツールが出現した。とは言っても、Markdown
   の美点を異なる視点から賞賛することはわくわくする。私自身に Markdown を教
   えることは、私のインターネットの声を設立することに向かって仕事をする限
   り、おそらく私が今までに下した最高の決断だった。

   Markdown のおかげで他の人たちをアクセシビリティー共同体に触れさせる言葉
   を書くことに役立つ。iOS のアクセシビリティーテクノロジーが障害をもつユー
   ザーや彼らの iPhone や iPad に与える影響を説明することで。そのために私は
   Markdown の John Gruber に大きな恩義を感じている。アクセシビリティーツー
   ルだという _意図_ はなかったかも知れないが、私にとって Markdown は気がつ
   かないうちに、私のツールキットの全体部分になってしまった。毎日それを使
   い、その存在に絶えず感謝している。

   [Steven Aquino は新進のフリーのテクノロジー作家で The Magazine、
   Macworld、TidBITS、Tech.pinions、そして Enhanced Vision に寄稿してきた。
   彼はまたパーソナルサイト、Steven's Blog に定期的に寄稿している。(支払い
   のある)著作の世界に飛び込む以前は、特別なニーズを持つ就業前児童へのクラ
   ス支援者として、彼の地方学区のために 11 年間働いた。]

<http://stevensblog.org/>


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13865#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13865>


電子ブックと脚注、そして異素材模倣とは
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     文: Michael E. Cohen: <mcohen @ tidbits.com>, @lymond
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13805>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   Apple の Worldwide Developer Conference (WWDC) も終わり、Jony Ive に率
   いられた新しい iOS のインターフェイス改訂と、それが異素材模倣(スキュー
   モーフィズム)のデザインを(ほぼ)完全に捨て去ったことに関する耳をつん
   ざくような大声の議論は、今やインターネット上の金切り声のやり取りへと移
   行して、iOS 7 で新たにデザインし直されたアイコンがはたして猫のパジャマ
   (最高に素晴らしいもの)か犬の朝飯(見苦しいごちゃまぜ)かという醜い罵
   り合いとなりつつあるけれども、そのような大騒ぎにかき消されがちなのが、
   異素材模倣のデザインがどのような場合に適切でどのような場合にそうでない
   のかという、冷静な議論だ。

   そんなオタク用語には馴染みがないという方のために、"skeuomorph" (異素材
   模倣) という用語のいくつかある定義のうちの一つを、Wikipedia から引用し
   ておこう:

     デザインまたは構造の要素であって、元来の品物においては必須の素材で
     出来ていたけれども、新たな素材を使って作り上げられた品物においては
     それがほとんどあるいは何も意味を持たないようなもの

<http://en.wikipedia.org/wiki/Skeuomorph>
   (日本語 
)<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%95%E3%82%A3%E3%82%BA%E3%83%A0>
   "スキューモーフィズム - Wikipedia"

   Apple のユーザーインターフェイスデザインにおいて、異素材模倣に反対する
   意見を持つ側の人々からいつも槍玉に挙げられる例として、現行の Calendar
   アプリの革と破り取った紙、Game Center の緑色のフェルトのテーブルなどが
   ある。つまり、アプリのインターフェイスがそのような見栄えであることが、
   使い方に関する手掛かりとしては実際何の役にも立たず、ただ実世界にあって
   似たような働きをする品物を思い起こさせるに過ぎないという実例だ。(例え
   ば Calendar アプリで仮想のページを一枚破り取ることはできない - 私は試
   してみたから知っている。)一方、異素材模倣を支持する人々は、実際に役立
   つ異素材模倣の実例を挙げて反論する。例えば、Calculator アプリのボタン
   (iPhone スクリーンなどタッチして操作する場合は便利)などだ。

   けれども、必ずしもすべての異素材模倣がグラフィックなインターフェイス要
   素とは限らない。もう一つ別の、一目で分かるとは言い難い種類の異素材模倣
   に、私は数ヵ月前、"Take Control of iBooks Author" の改訂版を作るため準
   備的な調査をしていたときに気付いた。それが、脚注 (footnote) だ。ウェブ
   をいろいろ調べていると、Apple が新しくリリースした電子ブックオーサリン
   グツール iBooks Author 2.0 に関する議論の中に、この全く新しいバージョ
   ンになってもまだ Apple が脚注の自動番号付け機能を装備してくれないとい
   うライターたちからの苦情(「非良心的だ」という言外の意味が汲み取れた)
   を何度も見かけた。

<http://www.takecontrolbooks.com/ibooks-author?pt=TB1180>

   私の最初の反応は、「そうだな、そりゃ本当にひどいな」というものだった。
   そして実際、表面的にはそう見えた。なぜなら、ワードプロセッサと呼ぶに相
   応しいプログラムはほとんどすべて、脚注の自動番号付けが処理できるからだ。

   けれども私は、この問題についてもう少しよく考えてみた。その際、過去にし
   ばしば成功した技を使った。つまり、単純な質問を一つ、口に出してみた。

   この場合、私が持ち出した単純な質問は「そもそも脚注とは何だろうか?」と
   いうものであった。そしてそこから、たくさんの関連する質問が生まれた。例
   えば「脚注は何の目的で使うのか?」とか「なぜ脚注は現在使われているよう
   な形になったのか?」とか、最後には最大の質問として「インタラクティブな
   デジタル本に、従来型の脚注が本当に必要なのか?」とかいったことだ。そう
   いった質問に一つ一つ答を出しつつ、私には次第に真実が見えてきた。つまり、
   番号付けのされた脚注を iBooks Author が作るような種類の本の中で使用す
   るというのは、実際一種の異素材模倣に他ならないということだ。

   私がこの結論にどうやって達したかを説明するために、まずは私の最初の質問
   から話を始めたい。そもそも、脚注とは何だろうか?

   見た目だけを言えば、脚注は印刷されたページの一番下にあるテキストで、通
   常は小さな文字を使ってメインのテキストと区別できるようにし、多くの場合
   先頭に何らかの記号または数字を上付き文字にしたものが付く。脚注のテキス
   トの前に付いた記号または数字は、そのページのメインのテキストの文中にも
   同様の上付き文字の記号または数字として、対応する個所に表示される。

<http://tidbits.com/resources/2013-05/example-footnote.png>

   では、脚注は何の目的で使うのだろうか? 実際のところ、使う目的はいろい
   ろあり得る。メインのテキストの中の一部分を説明したり発展させたりするた
   め、引用や翻訳を提供するため、あるいは何らかの注釈を付けたりするためと
   いったことが考えられる。個々の脚注がどんな目的のものであるにせよ、一般
   的な目的はと言えばそれはメインのテキストの文章の流れを妨げることなく追
   加の情報を提供することにある。メインのテキストの中にある脚注マーカーが
   追加の情報の存在を示唆するが、そこには実際に表示されないのでテキストの
   流れが急停止することはない。脱線した話にぶつかってテキストを途切れさせ
   る代わりに、マーカーはただ単に脱線した話が存在することだけを示し、メイ
   ンのテキストはそのまま流れ続ける。ちょうど、小川の中の小石のようなもの
   だ。そこまで読んできた読者がメインのテキストの中にマーカーを見つければ、
   読み進めてきたテキストを中断してその追加の情報を探して読むか、それとも
   そのままマーカーを無視して読み続けるかは、読者の判断に任される。

   別の言葉で言えば、本文中の脚注マーカーが追加コンテンツの存在を示し、脚
   注自体がそのコンテンツを提供し、脚注の直前にあるマーカーがメインのテキ
   ストと脚注コンテンツとのビジュアルなリンクを提供するわけだ。

   そこで私の次の質問が浮かぶ。なぜ脚注は現在使われているような形になった
   のだろうか?

   この質問に対する答は二つの側面を持つ。制作上の側面と、使い勝手の側面だ。

   制作の実務上の観点からは、本をタイプセットする際にテキストの行の中に上
   付き文字の記号を含めるのはごく簡単な作業だ。それに、一つのページの中に
   二つの種類のセクションを作って、片方にメインのテキストをページの一番上
   から流し入れ、もう片方に脚注のコンテンツを下に詰めて入れるというのは、
   確かにタイプセットの作業としては困難なところもあるが、それでもタイプセッ
   ト前段階の原稿に書き込まれた注釈や、欄外や行間のあちこちに思い付くまま
   さまざまの形式で加えられた追記を、活字を使って忠実に再現することに比べ
   ればずっと簡単な作業だ。

<http://tidbits.com/resources/2013-05/medieval_glosses1.jpg>

   使い勝手の観点からの答は、既に述べてきた。読者にとって見つけやすいと同
   時に、過度に気を散らされることがない。また、示されたコンテンツを見つけ
   るのも容易だ。読者がしなければならないのは本文中にあるマーカーと、脚注
   の先頭にあるマーカーとを対応付けることだけで、ちらっと視線を走らせるだ
   けで十分できるだろう。

   読者にとって最悪のケースでさえ(タイプセットをする者にとっては最良のケー
   スでもあるが)注釈を脚注でなく巻末の注とすることができる。この場合、読
   者は本のページを繰ってそのマーカーに対応する巻末注を探さなければならな
   いが、それでも非常に困難とまでは言えない。読みかけのページに指を入れて
   おいて、あるいはペーパークリップや紙のしおり(ブックマーク)を挟んでお
   いて、素早く巻末注のページに行き、ここでもう一度ちらっと視線を走らせて、
   本文中のマーカーに対応する注釈を見つければよい。

   けれども、今言ったことはすべて、印刷された本についてのことだ。スクリー
   ン上では、一度に一つのページ全体が見えているとは限らないので、ちらっと
   視線を走らせるだけでは本文中のマーカーとページ下端にある注釈のマーカー
   とを見比べることができないかもしれない。さらに悪いことに、デジタルな環
   境においてはページという概念そのものが存在しないこともある。その代わり
   に、読者は注釈マーカーをクリックして注釈のコンテンツを見ることになる。
   これこそ、ハイパーテキストの奇跡だ。

   でも、ここでもやはり、そういうマーカーをクリックするのは別に困難ではな
   い。マウスポインタやトラックパッドは正確なデバイスなので、スクリーン上
   のテキストの中にある小さな脚注マーカーをクリックするのは、たいていのコ
   ンピュータユーザーの能力の範囲内にある。マウスやトラックパッドを使った
   他の操作に比べて少し高めの正確度が要求されるとしても。

   けれども今の私たちはタブレット機の時代にいる。そこには、iBooks Author
   で作られたマルチタッチ本が存在する。ここでは、いろいろなことがより大き
   な問題となる。この世界においては、ポインティングデバイスはもはや精密な
   器具ではなくて、先の尖っていない、人の指先だ。それに、タブレットのスク
   リーンは一見ページのように感じられることがあっても、スクリーンのサイズ
   やスクリーンの解像度による制限のため、タブレットのスクリーンに一度に表
   示できるテキストの量は限られている。

   だから、印刷された本と同様に注釈をそのマーカーと同じページに含めるのは、
   タブレット上の表示領域が限られていることを考えれば無駄が多くなり、必ず
   しも効率的なやり方とは言えなくなる。他方、タブレット機はコンピューティ
   ングデバイスなので、マーカーから注釈へのハイパーテキストリンクを提供す
   るのはお手のものだ。スクリーン上の限られたページの広さをメインのテキス
   ト専用とし、注釈の内容はどこか他の場所に取り除けておく方が、ずっと良い
   結果となる。

   それと同時に、印刷本で使われているごく小さな上付き文字の数字を本文の中
   に置いて注釈の存在を示すやり方をそのまま模倣し、そのごく小さな文字をハ
   イパーテキストリンクにすれば、人間の指先で正確に押す目標としてはあまり
   にも困難なものとなってしまう。マウスやトラックパッドのようなポインティ
   ングデバイスではないのだから。

   その結果として、印刷本で慣習となっている脚注マーカーや、同じページ上の
   脚注や巻末注などをそのままタブレット機の環境に持ち込めば、読者にとって
   みればずっと効率の悪いスクリーン面積の利用法となる(脚注の場合)か、ま
   たはいちかばちかのフラストレーションだらけの使用感となる(ハイパーリン
   クされた巻末注の場合)か、いずれかになってしまう。iBooks Author におい
   てそのような印刷本の慣習を再現しようと試みるのは、結局は異素材模倣に他
   ならない。一つの媒体において必要であったデザイン要素を、それがあまり必
   要でない別の媒体に持ち込もうとするのだから。

<http://tidbits.com/resources/2013-05/ebook-footnote.png>

   注釈とそのマーカーが iBooks Author で作った本には必要でないと言ってい
   るのでは _ない_ ことに、注意して頂きたい。そうではなくて、数字で番号付
   けられた注釈と上付き文字を使ったマーカーという _特定の実装方法_ が、
   iBooks Author で作った本には必要でないと言っているのだ。

   結局のところ、iBooks Author をよく見れば、たくさんの注釈機能が既に提供
   されている:

* 単語や語句を(小さな記号よりずっと指先でタップしやすい目標となる)選ん
   でそれをリンクにし、別のページ上にある追加のコンテンツへと読者を導くよ
   うにでき、巻末注と同様の使い勝手がタップしやすい目標で実現される。

* 内蔵の Glossary ツールを使って文中の特定の単語や語句の定義や説明をポッ
   プアップで提供できる。こちらもまた、狙い易い目標をタップして呼び出すこ
   とができ、メインのテキストのみのスクリーンの上で余計な場所を取らない。

<http://tidbits.com/resources/2013-06/glossary-example.PNG>

* 本題から逸れた話が長くなる場合には、ポップオーバーウィジェットが使える。
   グラフィック(小さいけれどもタップしやすいインライン画像)からのリンク
   でフローティングパネルが開き、その中に大量のテキストや画像を含めること
   ができる。

<http://tidbits.com/resources/2013-05/inline-pop-over.png>

   結果的に、私は、iBooks Author に脚注の自動番号付け機能がないことに対し
   て、一部の批評家たちのように腹を立てる気持ちにはなれない。それでも、将
   来の改訂版の iBooks Author でその機能が追加されれば、それは素晴らしい
   ことだろうと思う。たとえ、タブレット上のインタラクティブなテキストで番
   号付けされた脚注にさまざまな問題があるとしても。そう思うのはなぜか?

   まず第一に、ちっぽけな脚注マーカーが小川の中の小石のようなものだとすれ
   ば、下線や強調書体、あるいは色付けなどでハイライトされた単語もまた、少
   し大きめの石に過ぎない。それに、たとえ小さめのグラフィックのマーカーを
   埋め込んでも、やはり従来型の上付き文字の脚注マーカーに比べれば、ビジュ
   アルにかさばる印象は否定できないだろう。

   けれどももっと重要な点として、従来型の脚注の慣習には修辞的な意義がある。
   上付き文字で書かれた数字のマーカーやページ上にある注釈は、下線の付いた
   色付きのテキストやタップしやすい Pop-over リンクに比べて、ずっと重大な
   ものに _見える_。それは、何十年にもわたってこの慣習を用いてきた何千何
   万という本に受け継がれてきた重大さだ。文章が学問的に _見える_ ことで読
   者の信頼が増すとすれば、このような伝統に基づく重々しさは決して軽視すべ
   きものではない。

   Apple は、インタラクティブなテキストの中に伝統的な脚注を用いるための、
   言わば双方の長所を生かした解決策を見出すことができるはずだ。例えば、テ
   キストの中に番号の付いた脚注マーカーを入れて、その後に続く単語とともに
   Pop-over リンクとなるようにすればどうだろうか。現行のインライン画像の
   代わりにするわけだ。けれども、たとえ Apple が単純にページの下部に自動
   番号付けされた脚注を入れるという普通のワードプロセッサと同様の機能を実
   装してくれただけであっても、そういうものを必要とする著者たちには大いに
   嬉しいことだろう。様式上の理由から、自分の執筆するインタラクティブなマ
   ルチタッチ本の中に伝統的な脚注の手法を使いたいという著者たちも多いから
   だ。インタラクティブな本だからといって、すべてがインタラクティブである
   必要はない。

   他の多くの異素材模倣と同様、デジタルなテキストの中の伝統的な脚注もまた、
   注釈の問題に対する最良のインターフェイス手法とは言えないかもしれないが、
   だからといって価値が _ない_ わけではない。スタイリッシュなメッセージは
   やはりメッセージだが、それはそれで何かしら価値あるものを伝達している。
   そのこと自体、異素材模倣に対抗して多くのデザイナーや批評家が全面戦争を
   挑んでいるこの時代に、じっくりと考えてみるだけの意味のあることではない
   だろうか。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13805#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13805>


Google Reader 代替製品の現況
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     文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13858>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
     訳: M.Sugimoto <dfbia300 @ kcc.zaq.ne.jp>

   Google Reader の終了が目前に迫って、新たな RSS 同期サービスを探すべき
   時が来た。あるいは、探すなり諦めるなり決断すべき時が来た。2013 年 7 月
   1 日以後は、ボスの Larry Page から土壇場の一声でもない限り、Google は
   きっぱりとスイッチを切り、打ち捨てられた Google 構想の墓場へと Reader
   を送り込むことになる。

   Google が初めて Reader の終了を発表した際、私たちはその当時に利用可能
   であった候補者たちを見渡してみたが、正直言ってそこは乾いた不毛の土地と
   言わざるを得なかった。(2013 年 3 月 18 日の記事“Google Reader の代替
   を探る”参照。)自己ホスト型の手法を使う Fever は、開発者 Shaun Inman
   にとって優先度の高い製品ではなかった。Netvibes は私たちが注目したもう
   一つの製品であったが、アップデートを必要とすることが明らかだった。

<http://tidbits.com/article/13642>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1165.html#lnk3>
   "Google Reader の代替を探る"
<http://shauninman.com/archive/2013/03/14/fire>
<http://www.netvibes.com/en/individual>

   けれども嬉しいニュースがある。その後開発者たちのコミュニティーが立ち上
   がり、デバイス間で RSS 購読の同期ができて欲しいと思う人たちが Google
   Reader に代わって使える有望な代替製品が、今はいくつか存在するようになっ
   た。ただ、そのいずれもまだ完璧と言うには程遠いのだが。また、前回私たち
   が気に入った Feedly も、さらに新しい能力を身に着けている。この記事では、
   これら競合する製品たちをそれぞれ調べて、複数のプラットフォームで動作し、
   サードパーティのサポートもあり、可能ならば持続可能なビジネスモデルも持
   つ、そのような最良の選択肢を見つけたいと思う。

   まだそうしていない人は、まずはあなたの既存の Google Reader 購読を OPML
   に書き出しておこう。以下に挙げるサービスはいずれも Google Reader の
   subscriptions.xml ファイルを読み込むことができるので、うまく働いて満足
   できる製品に落ち着くまでの間は、その書き出しファイルをなくさないように
   しよう。

<https://www.google.com/takeout/>


**Feedly** -- 前回 Feedly を調べた時点では、これが最良の Google Reader
   代替製品であった。無料であり、複数のプラットフォームに対応し、既存の
   Google Reader アカウントから直接読み込むことができる。また、前回の記事
   でも触れたように、当時 Feedly は Normandy という名前の独自のサービスを
   構築中で、Google Reader に代わって同期のサービスを提供することを目指し
   ていた。Feedly は約束通り、6 月 19 日に Google のサービスから独自の基
   盤の上へと移行を果たした。その先見の明と、素早い行動に、心からの賞賛を
   Feedly に捧げたい。

<http://www.feedly.com/>
<http://blog.feedly.com/2013/06/19/feedly-cloud/>

   Feedly はウェブ用と iOS 用それぞれにクライアントを提供しているが、既に
   RSS リーダーを持っていてそれに慣れ親しんでいる人のために嬉しいニュース
   がある! Feedly は、自社のクラウド API をサードパーティの開発者向けに
   開放したのだ。既に Reeder、Mr. Reader と Newsify の開発者たちがそれを
   採用している。いずれのアプリも、Feedly 対応を組み込んだアップデートを
   7 月 1 日の Google Reader 終了以前に出す予定だ。(実際、Mr. Reader は
   既に 6 月 26 日に Feedly やその他のサービスに対応したアップデートを出
   している。)さらにもっと Feedly を魅力的なものとするため、Feedly は今
   回自動化サービス IFTTT にもサポートされ、Twitter、Pocket、Facebook な
   ど他のサービスとの間で手軽に、かつ自動的にコンテンツを共有できるように
   なった。

<http://reederapp.com/>
<http://www.curioustimes.de/mrreader/>
<http://newsify.co/>
<https://ifttt.com/feedly>

   サードパーティのアプリなど使いたくないという人は、Feedly のウェブアプ
   リや iOS アプリを使って、数多く提供されるテーマや表示オプションを通じ
   て好みに合わせた使用体験を楽しむことができる。三つのプラットフォームの
   いずれも、記事を雑誌風に、あるいは一連のカードとして、あるいは Google
   Reader 避難民のためには見出しのリストとして、表示することができる。

<http://tidbits.com/resources/2013-06/Feedly-iPhone.png>
<http://tidbits.com/resources/2013-06/iPad-Feedly-Cards.png>
<http://tidbits.com/resources/2013-06/Feedly-Web-list.png>

   前回の記事で私が Feedly の難点として述べたのは、フィードの書き出しに対
   応していない点であった。けれども今回の閉鎖の直前になって Feedly にその
   機能が追加されたので、いつでも好きな時に他のサービスに移行できるように
   なった。

<http://blog.feedly.com/2013/06/29/opml-export/>

   プラグインなしにブラウザ内でフィードを表示できる機能も Feedly に追加さ
   れたけれども、まだ塞がれていない欠落もある。フィードの中で検索する手段
   が依然として存在していないし、グループ共有機能もまだない。これらの機能
   は将来の Feedly でぜひとも加えて欲しいものだ。

<http://blog.feedly.com/2013/06/04/feedly-is-listening-the-roadmap-you-helped-us-shape/>

   現時点では、まだそうしていないのなら、とりあえず Feedly のアカウントを
   作っておくのは価値あることだろう。何より無料だし、サードパーティ同期の
   サポートもあるし、デスクトップ用と iPhone 用と iPad 用それぞれのクライ
   アントもあるし、開発者たちはこの製品にしっかりと注力している。けれども
   私としては、Feedly がはっきりしたビジネスプランを打ち出してくるまでの
   間は Google Reader から書き出した私のデータを残したままにしておこうと
   思う。


**Feedbin** -- RSS 分野の新参者は有料の Feedbin で、単純なインターフェー
   スと開発者のための API を月額 $3 で提供する。Feedbin でとくに私が好きな
   点は、私が選んだ RSS クライアントである Reeder が既に Feedbin をサポート
   している点である。しかし、Feedbin のサポートは現在は Reeder の iPhone 版
   のみに限られ、iPad や Mac クライアントに関してはまだサポートがない。幸い
   なことに iPad の Mr. Reader の最新版もまた現在、Feedbin をサポートしてい
   る。また、Mac 用の ReadKit も、他のサービスとともに Feedbin を含めたアッ
   プデートがされている。

<https://feedbin.me/>
<http://readkitapp.com/>

   Google Reader から直接取りこむことはできないが、Google Reader のフィード
   を OPML で取りこむことができる。単に Settings を選択し、そこで
   Import/Export を行う。

   ウェブ使用体験は Google Reader や Reeder のユーザーにとっては、なじみ深
   いものだ。フィードはタグ(フォルダー)として組織化され、また、個々にリス
   ト化される。最左端のサイドバーのボタンはすべてのアイテム、あるいは未読ア
   イテムだけを表示し、読むべきすべてのアイテムをマークさせる。新フィードは
   ページトップのボックスに追加されるが、まだフォローするサイトのディレクト
   リーはない。

<http://tidbits.com/resources/2013-06/Feedbin-Web.png>

   Google Reader 避難民は Feedbin が J と K によるナビゲーションを含む
   Google Reader のすべてのショートカットをまねていることがうれしいだろう。
   実はいくつかのレンダリング問題はあるのだが、Feedbin は Google Reader
   のデフォルトインターフェースよりも魅力的である。そして最近のサーバーアッ
   プグレードの後、同程度に速くなった。

   iPad でウェブインターフェースを眺めると別の問題がある。基本的にはデスク
   トップウェブアプリのつめこみ版である。タッチは十分うまく機能するが、iPad
   がポートレートモードにあるとき、コンテンツそのものが押しつぶされたように
   なる。わたしは Feedbin のウェブインターフェースを使うよりは Mr. Reader
   に 追加の $3.99 を払うことを勧める。

   全体的に言って、私は Feedbin が好きだ。ウェブアプリは満足のいくもので、
   すでに Feedbin はサードパーティーの堅いサポートを得るためにがんばっている。


**Feed Wrangler** -- Feedbin と同じく、Feed Wrangler は Google Reader に
   代わるまた別の有料の選択肢で、購読料が年間 $19 かかる。Feedbin と違っ
   て、iPhone と iPad 用に Feed Wrangler アプリがある。Feed Wrangler は  
   David Smith によるもので、彼は、私のお気に入りの iOS お天気アプリの一つ
   Check the Weather の作家でもある。

<http://feedwrangler.net/>
<https://itunes.apple.com/us/app/feed-wrangler/id634486174>
<http://checktheweather.co/>
<http://tidbits.com/resources/2013-06/Feed-Wrangler-iPad.png>

   Feed Wrangler はフィード管理に独自のアプローチをとっている。フィードを分
   類するフォルダーもタグももっていない。代わりに、Feed Wrangler は Smart
   Streams と呼ぶものを使って、フィードをすりつぶし、いっしょにする。Smart
   Streams は iTunes のスマートプレイリストに似ていて、用語を探したり、ある
   いは手操作でフィードを含むことによって定義されたフィードのグループのこと
   である。強力ではあるが、フィードを追加するために小さなチェックボックスを
   クリックすることは必要以上に面倒だった。フィードをフォルダーにドラッグす
   るほうが易しいだろう。Feed Wrangler は最初はフォルダーを Smart Streams
   として取り込まなかったが、セットアップをもっとスムーズにするために今は取
   り込んでいる。

   ウェブアプリと iOS アプリの両方とも賢い設計がされていて、単純なレイアウ
   トとフォントのうれしい選択ができる。一つ気が利いている点は iOS アプリが
   1Password パスワード管理アプリのための組み込みサポートをもっている点だ。
   さらにいいことに、Instapaper や Pocket のような期待の共有オプションに加
   えて、Feed Wrangler はアイテムを Drafts に送ることをサポートしている。そ
   の Drafts で好きなように操作したり、コンテンツを共有したりできる。しか
   し、腕のいい Dr. Drang が指摘しているように Feed Wrangler は理解しがたい
   ことであるが、一度に一つの共有サービスしかサポートしない。つまり、
   Instapaper、Pocket、あるいは Pinboard だ。もし提供されたアプリで満足でき
   ないならば、よいニュースがある。Feed Wrangler がサードパーティー API を
   もっている点だ。Reeder の開発者はすでにサポートを追加することを表明して
   いる。iPad 用の Mr. Reader の最新版は現在 Feed Wrangler をサポートしてい
   る。Mac 用の ReadKit と同様だ。

<https://agilebits.com/onepassword>
<http://www.instapaper.com/>
<http://getpocket.com/>
<http://agiletortoise.com/drafts/>
<http://www.leancrew.com/all-this/2013/06/feedle-dee-dee/>
<http://www.macstories.net/news/reeder-to-add-support-for-feedly-and-feed-wrangler/>
<http://tidbits.com/resources/2013-06/Feed-Wrangler-Web.png>

   私は最初は Feed Wrangler に夢中にならなかったが、時が経つにつれて、これ
   が私のお気に入りのサービスになるかもしれない。含まれるアプリは基本的なも
   のだが、サードパーティー製クライアントのサポートと目に優しいウェブアプリ
   のおかげで Feed Wrangler は将来大変有望だ。


**NewsBlur** -- Samuel Clay の NewsBlur は表面上は無料のサービスだが、実
   際に使いたいならば年間 $24 のお金を払う必要がある。無料のアカウントは長
   い順番待ちリストで、また、64 フィードだけに限られる。

<http://www.newsblur.com/>

   にもかかわらず、NewsBlur には多くの好きな点がある。まず、NewsBlur は
   iPhone と iPad 用の無料のアプリを含んでいる。そして公式のデスクトップ
   クライアントはないものの、Mac 用の ReadKit がサービスをサポートする。

<https://itunes.apple.com/us/app/newsblur/id463981119>
<http://tidbits.com/resources/2013-06/NewsBlur-iPad.png>

   すぐにあなたは NewsBlur が競合製品とまったく異なるウェブインターフェース
   をもっていることに気づくだろう。フィードはフォルダーにグループ化される
   が、サブフォルダーも作成可能なので、Apple とラベルされたサブフォルダーを
   もつ Tech とラベルされたフォルダーをもつことが可能だ。また多くのビュー
   モードもあり、見出しのリストとして記事を見たり、テキストそのものをブラウ
   ズしたり、あるいはオリジナルのサイトのコンテンツを見たりすることも可能だ。

<http://tidbits.com/resources/2013-06/NewsBlur-Web.png>

   NewsBlur の最大の特長の一つは NewsBlur が欠陥のある RSS フィードをレポー
   トし、それを解決する手段を提供する点だ。もし、感嘆記号がフィードの横に出
   れば、それはフィードが壊れていることを意味する。それをクリックして新しい
   フィードを探すか、あるいはフィードを完全に削除するかのオプションを与えら
   れる。

<http://tidbits.com/resources/2013-06/NewsBlur-fix-feed-small.png>

   NewsBlur はまた Intelligence Trainer と呼ぶフィルタリングオプションもあ
   り、RSS フィードのどのアイテムが好きなのか、嫌いなのか NewsBlur に教える
   ことができる。それが効果的かどうかを話すほど十分に使っていないが、
   Macdrifter の Gabe Weatherhead はそれが気に入っている。それと並んでおも
   しろいソーシャル機能がある。例えば、NewsBlur コミュニティーからの記事に
   対する組み込みコメント機能などだ。

<http://www.macdrifter.com/2013/05/the-feed-reader-reviews-newsblur.html>
<http://tidbits.com/resources/2013-06/NewsBlur-Trainer-small.png>

   NewsBlur はブログコミュニティーから歓迎されているが、私は NewsBlur にあ
   まり夢中ではない。そのオプションの塊りは能力を高めるよりも混乱を招くと
   思う。Feed Wrangler はセットアップするのは苦痛だが、デイリーベースで使う
   には単純でありながら、強力だ。NewsBlur はすべての異なったスイッチとオプ
   ションに危惧を覚える。そしてそのフィルタリングオプションはコンテンツを失
   うかもしれないという被害妄想を感じさせる。フィードを読みたくないなら、私
   なら単純に購読をやめる。


**それ以外** -- 私がこの記事を書いている最中にも、次々と新しい RSS リー
   ダーが開発され、インターネットのいたる所からリリースされつつある。AOL
   や Facebook でさえ、そこに参加しつつある。以下に、あといくつか興味深い
   ものを挙げておこう。

<http://reader.aol.com/>
<http://techcrunch.com/2013/06/24/facebook-reader-details/>

   Digg チームも独自のリーダーを開発していて、今はウェブ用と iOS 用のリー
   ダーが誰でも入手可能となっている。ウェブアプリも iOS アプリもよく出来
   ているが、いくつか問題がある。Digg Reader はあなたの Google Reader ア
   カウントからフィードを読み込むことができるけれども、OPML 読み込みの機
   能はまだないようだし、書き出しの機能もない。また、私は自分の Google ア
   カウントからウェブアプリと iOS アプリの双方にサインアップしてみたが、
   どうやら両者は互いに同期することはできないようだ。

<http://digg.com/reader>
<https://itunes.apple.com/us/app/digg/id362872995>
   (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/digg/id362872995>
   "iTunes App Storeで見つかる iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 
5、iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、 
およびiPad 対応のDigg"
<http://tidbits.com/resources/2013-06/Digg-Reader-Web.png>

   そうした問題はあるけれども、最新のニュースを見たいときに私が何も考えず
   に開くのは今ではこの Digg アプリになっている。RSS フィードと、Digg が
   独自に集めたコンテンツとが組み合わせて表示されるのが素晴らしいし、いず
   れ Betaworks がこれらを Instapaper とどう組み合わせてくれるようになる
   のか、私はワクワクしながら待ち望んでいる。(Digg を所有する Betaworks
   は、2013 年 4 月に Instapaper を買収している。2013 年 4 月 25 日の記事
   “Betaworks が Instapaper を引き継ぐ”参照。)私をさらにもっとワクワク
   させているのが、iOS 用の Digg アプリが部屋の明るさに応じてテーマを調整
   できる機能だ。以前、Instapaper の開発者である Marco Arment はその機能
   が Apple による制約のため実行不可能だと言っていたのに。

<http://tidbits.com/article/13719>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1172.html#lnk3>
   "Betaworks が Instapaper を引き継ぐ"
<http://tidbits.com/resources/2013-06/Digg-Reader-iPad-settings.png>

   iOS 7 と OS X 10.9 Mavericks が登場すれば、はたして  RSS の必要性が丸
   ごと消え去るのだろうか? Safari のリーディングリストに新装備される機能
   に、Shared Links というものがある。これは、あなたの Twitter タイムライ
   ンの中からリンクを含む tweet をすべて抽出してくれるものだ。もしもあな
   たがパワーユーザーでこのやり方を極めたいのなら、Launch Center Pro アク
   ションを使ってカスタマイズされた Tweetbot 検索を実行し、あなたの選んだ
   ニュースソースからのニュースのみを含めることも可能だ。

<http://www.apple.com/ios/ios7/features/#safari>
   (日本語)<http://www.apple.com/jp/ios/ios7/features/#safari>
   "アップル - iOS 7 - 特長"
<http://www.macstories.net/linked/using-tweetbot-searches-to-replace-rss/>

   Black Pixel 社のチームは Mac 用 NetNewsWire 4 のベータ版をリリースした
   が、これは同期のために Google Reader を使用しないよう再構築されている。
   けれども残念なことに、その結果として同期機能がもはや存在しなくなり、し
   かも iOS 用のアプリは現在 App Store から取り下げられていて、Black Pixel
   はこれを iOS 7 用に書き直している最中だという。それでも、このベータ版
   は無料で、Google Reader から読み込むことができ、動作速度は非常に速い。
   リリース時にはこのアプリの価格が $20 となるが、現在 $10 での予約注文を
   受付中だ。現時点ではあまり良い解決法とは言えないが、将来性は十分にある
   ので、私は注目していたいと思う。

<http://netnewswireapp.com/>
<http://tidbits.com/resources/2013-06/NetNewsWire.png>


**私たちのお薦めは** -- 平均的なユーザーならば Feedly で十分満足できるだ
   ろう。無料だし、クロスプラットフォーム対応だし、将来は多数のサードパー
   ティのリーダーにも対応するはずだからだ。Feedly はいずれ間違いなくフィー
   ドリーダーの中の巨人となるだろうが、私としてはあなたが Google Reader
   から書き出した購読データを万一に備えて保存しておくことをお勧めしたい。

   Feedly については、一貫したビジネスモデルが見えない点を私は懸念してい
   る。その点が重要に思えるならば、Feedbin、NewsBlur、Feed Wrangler といっ
   たものに料金を払う価値はあるだろう。それらのうちどれを選ぶかは好みの問
   題だ。Feedbin は使用感が Google Reader に最も近く、iPhone では Reeder
   に、iPad では Mr. Reader に、Mac では ReadKit に、それぞれサポートされ
   ている。NewsBlur は三つのプラットフォームいずれにもネイティブなアプリ
   があり、パワフルなフィルタリング機能もあるが、サードパーティの iOS サ
   ポートがまだない。Feedbin と同様、Feed Wrangler も三つのプラットフォー
   ムいずれにもネイティブなアプリがあり、私は iOS アプリが特に気に入って
   いる。

   個人的に、私はフルタイムで Feedbin を使うことにしようかと思っている。
   セットアップが簡単で、インターフェイスは馴染み深く、三つの Apple プラッ
   トフォームのいずれにもネイティブなアプリがあり、持続可能なビジネスモデ
   ルがある。その上、開発者の Ben Ubois は信頼できて反応も早い。(彼はま
   た TidBITS の大ファンでもある。開発者である読者を支えることができるの
   は私としても嬉しい限りだ!)しかしながら、価格が最近月額 $2 から月額
   $3 へと値上げされた上に、Feed Wrangler が最近フォルダの読み込みができ
   るようになったこともあって、抜きん出て魅力的とは思えなくなった。

   ここでちょっと横道に逸れて、iPad 用の Mr. Reader の開発者に敬意を表し
   ておきたい。彼は、あっという間に Feedly、Feedbin、Fever、Feed Wrangler
   へのサポートを追加してくれた。これほど素晴らしいサポートがあるならば、
   それだけでも $3.99 の価格を出しても惜しくないと思える。同じように私は
   Mac 用の ReadKit の開発者にも喝采を送りたい。NewsBlur、Feedbin、Feed
   Wrangler、Fever、さらには Pocket や Instapaper までサポートしているの
   で、今やこれは Mac 上で必携のリーダーアプリとなりつつある。

   その一方で、Reeder にはがっかりさせられた。iPhone 版はアップデートされ
   て Feedbin と Fever をサポートし、近日中に他のサービスもサポートするよ
   うになるらしいが、iPad 版と Mac 版のアプリのアップデートは 7 月 1 日の
   終了に間に合わず、App Store から取り下げられることになる。また、三つの
   バージョンのいずれも無料となったので、私としては開発者の Silvio Rizzi
   が今後開発を続ける十分な動機を持っているのかどうか疑いたい気持ちになら
   ざるを得ない。

<http://reederapp.com/reader/>

   もちろん、他にもたくさんの、数え切れないほど多くの代替製品がある。今回
   は、私は複数プラットフォームへの対応が優れているもののみに絞って検討し
   てみた。この分野にある他の製品のリストを見たければ、ReplaceReader サイ
   トがまさにそういうリストを出していて、Twitter で触れられた回数によって
   ランク付けしている。

<http://www.replacereader.com/>


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13858#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13858>


FunBITS: Sky Gamblers: Storm Raiders、iOS 及び Mac に対応
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     文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13879>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   Atypical Games の Sky Gamblers: Storm Raiders はあなたを World War II
   戦闘機のコックピットに誘い、単一プレーヤー軍事作戦と複数プレーヤー空中
   戦の両方が楽しめる。私はこれが 2013 年の初期に App Store リストの上位に
   ランクされるのをしばしば見ていたが、私の子供の頃の NES 用の Top Gun で
   のトラウマ的経験から手を出せずにいた。しかしながら、Storm Raiders が
   Apple Design Award を WWDC で得たのを知って ("Apple Announces 2013
   Apple Design Award Winners," 13 June 2013 参照)、私はこれを試さずにはい
   られなかった。このゲームは Mac 及び iOS のどちらのバージョンも $4.99 で
   あるが、私はセールで両方をそれぞれ $0.99 で購入出来た。(iOS バージョン
   は iOS 5 かそれ以降しか必要としないので、iPhone 3GS や第三世代 iPod
   touch の様な機器上でも走る。) 操作を除けば、ゲームはどちらのプラットフ
   ォームでも同一である。

<http://www.atypicalgames.com/StormRaiders/>
<http://tidbits.com/article/13839>
<https://itunes.apple.com/us/app/sky-gamblers-storm-raiders/id575497998>
   (日本語 
)<https://itunes.apple.com/jp/app/sky-gamblers-storm-raiders/id575497998>
   "Mac App Store - Sky Gamblers - Storm Raiders"
<https://itunes.apple.com/us/app/sky-gamblers-storm-raiders/id574375380>
   (日本語 
)<https://itunes.apple.com/jp/app/sky-gamblers-storm-raiders/id574375380>
   "iTunes App Storeで見つかる iPhone 3GS、iPhone 4、iPhone 4S、iPhone 5、
   iPod touch(第3世代)、iPod touch (第4世代)、iPod touch (第5世代)、およ
   びiPad 対応のSky Gamblers: Storm Raiders"

   最初にこのゲームを立ち上げた時、私はこれは App Store ゲームなので操作は
   レベルを下げてあるのであろうと想像した。でも、そうではなかった。オプシ
   ョンとしてカジュアル操作も選択出来るが、Storm Raiders はスロットル、ピ
   ッチそしてヨーに対して完全な操作をさせてくれる。ゲームは最初にあなたが
   基礎をマスターしていることを確認するため 6 つの訓練ミッションを与える。
   一旦コツを掴んでしまえば、ループをやるのも朝飯前である。iOS バージョン
   は飛行機の操作の多くを内蔵のジャイロスコープに依存しているので、時とし
   てぎこちなさが感じられるが、Mac バージョンのキーボード利用よりは全般的
   にずっと滑らかである。しかしながら、Mac バージョンでは、ゲームパッド、
   ジョイスティック、そしてトラックパッドすらも使えるので、操作の選択肢は
   豊富である。

   最初に気づくことの一つは、そのグラフィックスが素晴らしいことであろう。
   Storm Raiders はどの現世代のゲーム機上にもすんなりおさまるであろう。そ
   うではあるが、このゲームは私の 2011 MacBook Pro 上でも滑らかに機能した
   し、27-inch のモニタにつないだ時ですら問題はなかった。ゲーム進行は私の
   年老いた iPad 2 上でも滑らかさは変わらない様に見えた。

<http://tidbits.com/resources/2013-06/Storm-Raiders.png>

   しかし Storm Raiders はただ単に見かけが美しいだけではない - 内容も充実
   している。ゲームには 2 つの単一プレーヤー軍事作戦が含まれている:
   Battle of Britain と Asia-Pacific 戦線で、それぞれに 6 つの任務が用意さ
   れている。軍事作戦には、Messerschmitt と空中戦をする、Nazi 基地を爆撃す
   る、飛行軍団を護衛する、London を爆撃機から防御する、そして Pearl
   Harbor を神風パイロットから守ることまである。Pearl Harbor 任務はとりわ
   け痛ましい。もしあなたが WWII の歴史マニアであれば、これらの任務はたま
   らないであろう。

<http://tidbits.com/resources/2013-06/Storm-Raiders-damage.png>

   軍事作戦におけるより印象的な操作面の一つは、あなたの飛行軍団をどう管理
   するかである。一つのボタンをクリックするかタップすることで、編隊を組ん
   で飛行する、自分の飛行機を守る、或は敵のパイロットを個別に迎え撃つこと
   が出来る。多くのビデオゲームでは、AI チームメートを制御するのが最もイラ
   イラの募るものの一つだが、Storm Raiders はこれを完璧にこなしている。敵
   方パイロットの AI も同じ様に印象的で、あなたの飛行能力の真価を問うであ
   ろう。

   私の印象に残ったもう一つのインターフェース要素は、それぞれのレベルの最
   初に出てくる解説文の下に現れるバーである。それは現れた後縮み始め、その
   特定の文章があとどれぐらい長く画面上に表示されるかの表示となる。私はこ
   の細部にまでの注意が気に入っている。勿論、これらのスクリーンを早送りし
   てやり過ごすことも出来る。

<http://tidbits.com/resources/2013-06/Storm-Raiders-exposition-bar.png>

   もしこの軍事作戦もあっという間に完了、或はただ単に飽きてしまったとして
   も、他にも沢山の単一プレーヤーオプションがある。例を挙げると、サバイバ
   ルモード、空中戦、そして自由飛行モードすらある。しかしながら、Mac バー
   ジョンでは、自由飛行モードのレベルのリストをスクロールするのに苦労した。
   これは私がこのゲームで遭遇した唯一の大きなバグである。

<http://tidbits.com/resources/2013-06/Storm-Raiders-single-player.png>

   Storm Raiders はまた数々の追加の飛行機や武器を解き放ち、リプレー価値に
   追加したり、複数プレーヤーゲームでの使用に追加させてくれる。但し、この
   中にはアプリ内購入が必要なものもある。私はアプリ内購入のファンではない
   が、これがどうもゲーム業界が向っている方向のように見える。

   このゲームはまた同じぐらい多様な複数プレーヤーオプションも提供している。
   その中には、参加自由のデスマッチ、チームデスマッチ、旗取りゲーム、そし
   て基地防衛が含まれる。Quick Play を使えば、8 人までのプレーヤーがゲーム
   に直ぐに飛び込め、Wi-Fi 上で近所の友人に挑戦したり、或は Game Center を
   通して遊ぶことすら出来る。このオンラインプレーは素晴らしいし、ゲームを
   一つ選ぶのにも困った経験はない。Wi-Fi オプションですごいのは、iOS と
   Mac プレーヤーがお互い同士戦えることで、これはパーティでの余興としても
   適している。

   残念なのは、ゲーム進行は iOS と Mac バージョンの間では同期されていない
   様に見えることである。Storm Raiders は Apple 技術を良く使っており、iOS
   機器間ではゲーム進行は iCloud 同期でなされ、複数プレーヤーサポートに
   Game Center を使い、トラックパッドもコントロールとして使え、そして
   AirPlay を使って巨大画面に映し出すことすら出来る。

   全体として、Sky Gamblers: Storm Raiders はとても楽しい。これはゲームセ
   ンター品質のゲームを Mac と iOS にもたらし、一方では両プラットフォーム
   の能力を十分に生かし、そして自分自身で或は友人と楽しむための数多くのゲー
   ムモードを提供している。もし次から次と出る Call of Duty クローンに飽き
   飽きしている、或はただ単に自分の Apple 機器のための高品質のアクションゲー
   ムが欲しいというのであれば、Sky Gamblers: Storm Raiders は入場料の価値
   はある。


     ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/13879#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/13879>


TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2012 年 7 月 1 日
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     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13887>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**Transmit 4.4** -- 盛り沢山の変更がある訳ではないが、Panic のこのファイ
   ル転送プログラム Transmit のバージョン 4.4 へのアップデートでは編集可
   能な Server フィールドを通じた Amazon S3 互換なサーバへのサポート改善
   という歓迎すべき機能追加があり、この Server フィールドは Amazon S3 互
   換でないサーバ用にも書き換えることができるようになった。今回のリリース
   ではまた、一部の SharePoint サーバに WebDAV 経由で接続できなくなってい
   たバグも修正された。(Panic からも Mac App Store からも新規購入 $34、無
   料アップデート、29.4 MB、リリースノート)

<http://panic.com/transmit/>
<https://itunes.apple.com/us/app/transmit/id403388562?mt=12>
   (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/transmit/id403388562?mt=12>
   "Mac App Store - Transmit"
<http://panic.com/transmit/releasenotes.html>

   Transmit 4.4 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13885#comments>


**PopChar X 6.3** -- Ergonis Software が PopChar X 6.3 をリリースし、ク
   リック可能なリンクを Font Info 表示に追加して、クリックすればそのフォ
   ントの保存場所が開くようにした。一つのフォントの複数個のバージョンがシ
   ステムに存在する場合には、どのバージョンが現在使われているかをフォント
   発見ユーティリティが表示するようになった。また、今回のアップデートでは
   一時的クリップボードの内容を PopChar X が処理する方法を変更していろい
   ろなクリップボードユーティリティとの互換性を高め、利用可能なフォントが
   変わった際の反応速度と信頼性を増し、メニューバーアイコンをクリックした
   後に一部のメニューがブロックされていたバグを修正している。Ergonis はま
   た、ユーザーインターフェイスの変更もいくつか施した。Escape キーを押せ
   ば PopChar X ウィンドウが閉じるようになり、割り当てられたホットキーで
   正しくウィンドウを閉じるようにし、アプリが最初に開いた際にウィンドウの
   ヘッダがスクリーン外にあればウィンドウ位置を修正するようにした。(新規
   購入 29.99 ユーロ、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、無料アップデー
   ト、3.7 MB、リリースノート)

<http://www.ergonis.com/products/popcharx/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.ergonis.com/products/popcharx/history.html>

   PopChar X 6.3 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/13876#comments>


ExtraBITS、2012 年 7 月 1 日
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     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/13886>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   夏の疲れが溜まってきたようなので、今週は二つだけ ExtraBITS 記事をご紹
   介したい。無料の iPhone 修理キットが登場し、Apple の緊密な統合の結果と
   して iOS 7 はコピーが困難となっている。


**iFixit から無料で出た修理キットであなたの iPhone に自由を** -- 米国の
   独立記念日 (Independence Day) を祝って、iFixit は 7 月 1 日から 7 月
   5 日まで "iPhone Liberation Kits" を無料で配布している。このキットは、
   iPhone 4 と iPhone 5 用に配布されているが、Apple 独自仕様の五角星形の
   ネジを標準のプラスネジに交換するために必要なツールをすべて含んでいる。
   iFixit は先着 1,776 名には送料も無料と発表していたが、それはあっという
   間に売り切れてしまったので、今は注文ごとに $5 の送料がかかる。

<http://www.ifixit.com/LiberationWeek>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13880#comments>


**Apple の統合により iOS 7 はコピーが困難** -- iPhone のデビュー以来、競
   合するスマートフォンメーカー各社も、ウェブ開発者たちも、iOS 7 のもたら
   すスクリーン上の美学をコピーしたいと思い続けてきた。しかし開発者 Marco
   Arment の論ずるところによれば、来たるべき iOS 7 は Apple のハードウェ
   アを巧みに活用してコピーを困難にしているという。具体的には、iOS 7 のイ
   ンターフェイスの多くの部分が iOS デバイスの持つパワフルなグラフィック
   プロセッサと高解像度のスクリーンとに依存しているので、スペックの弱い他
   のプラットフォーム上で真似るのは困難なのだと彼は言う。

<http://www.marco.org/2013/06/27/ios7-as-defense>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/13881#comments>



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