TidBITS#1220 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2014年 4月 25日 (金) 21:58:57 PDT


TidBITS#1220/21-Apr-2014
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     英語版: <http://tidbits.com/issue/1220>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1220.html>


   TidBITS は今週、24 年間連続出版記録を達成する! Adam Engst が私たちの
   出発点と今後の方向について思いを巡らすとともに、何千人もの TidBITS 会
   員の皆さんの援助のお陰で TidBITS がますます逞しくなりつつあると語る。
   その他の記事では、Josh Centers が Macworld/iWorld 2014 でオープンハウ
   スを催した革新的な App Camp for Girls について印象を述べるとともに、今
   週の FunBITS 記事として Global Delight の Boom をレビューする。Mac の
   スピーカー音量を目盛り 11 まで上げられるというツールだ。さて、ビデオ編
   集者でもなく数式処理をする科学者でもないあなたにとって、Mac Pro は買う
   価値があるだろうか? Julio Ojeda-Zapata が再び寄稿記事で、Apple のこの
   プロフェッショナル向け Mac が普通のユーザーにとってどんなものかを検討
   する。それから、IT の世界に足を踏み入れている人たちのために David Koff
   が遠隔デスクトップソフトウェアの世界を詳しく解説し、どのような人にはど
   のパッケージが相応しいかを提言する。今週注目すべきソフトウェアリリース
   は、Microsoft Office 2011 14.4.1、Adobe Flash Player 13.0.0.201、PDFpen
   と PDFpenPro 6.2、Keyboard Maestro 6.4.1、それに Typinator 5.9 だ。

記事:
     TidBITS は 24 年を経てますます逞しく
     App Camp for Girls が Macworld/iWorld を揺すぶる
     Mac Pro は一般のユーザーにも合うか?
     ITbits: Mac 用遠隔デスクトップソフトウェア総まとめ
     FunBITS: Mac 用 Boom で音量アップ
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2014 年 4 月 21 日
     ExtraBITS、2014 年 4 月 21 日


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TidBITS は 24 年を経てますます逞しく
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/14686>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   私たちは 1990 年とは違う世界に住んでいる。その年に出た第一号の TidBITS
   の記事は、After Dark スクリーンセーバのアップデート、HP DeskWriter の
   インクカートリッジ詰め替え、Lotus と Novell の合併、Macintosh SE 用の
   アクセラレータとモニタのコンボ、初めての 3.5 インチ消去可能光学ドライ
   ブ (その価格は何と $2,995 で、対応する 128 MB ディスクは一枚 $129 もし
   た)、Wi-Fi が登場するより 9 年も前に登場したけれどもたった 38.4 Kbps
   でしか走らなかったワイヤレスネットワーク製品、などを扱っていた。

<http://tidbits.com/issue/1>

   でもご存じの通り、その第一号でさえも、その後 24 年を経て 1,220 号となっ
   た今日の TidBITS と、同じフィーリングで読める。そう、その通り、今週の
   第 1,220 号で、私たちは 24 年間連続出版の記録を達成した。そして私はこ
   こに、本の厚さほどになった私たちの過去の記念日記事に加わる記事を書こう
   としているが、その中のどの記事もまるで昨日書いたもののような気さえする。
   このシリーズ記事には素晴らしい物語がたくさん含まれているので、私たちの
   過去から何かを学ぼうと思っている人も、ただ懐かしい話を思い出したいだけ
   の人も、どうぞこれらの記念日記事を読み通してみて頂きたい。

<http://tidbits.com/series/1166>
   日本語)
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-324.html#lnk1>
   "TidBITS 6.0"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-375.html#lnk2>
   "TidBITS 7.0"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-425.html#lnk1>
   "あなたにふさわしいバッジをつけて"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-426.html#lnk2>
   "TidBITS Talk 登場"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-477.html#lnk2>
   "TidBITS 創刊 9 周年を達成"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-527.html#lnk3>
   "TidBITS 10 年の教訓"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-576.html#lnk3>
   "TidBITS、11 年を経て"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-626.html#lnk3>
   "TidBITS が満12歳に"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-676.html#lnk3>
   "TidBITS も 13 歳: 目標を持とう"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-727.html#lnk1>
   "TidBITS 14 周年を記念して Take Control 50% 割引セール"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-776.html#lnk6>
   "TidBITS の誕生日: Macintosh の 15 年間を振り返って"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-826.html#lnk1>
   "TidBITS 16 周年記念休暇"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-875.html#lnk7>
   "TidBITS が 17 歳に"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-925.html#lnk5>
   "TidBITS の 18 年間を振り返る"
<http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-976.html#lnk6>
   "TidBITS の 19 年間を振り返って思ったこと"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1024.html#lnk0>
   "TidBITS がインターネット出版 20 周年を祝う"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1024.html#lnk4>
   "TidBITS スタッフがそれぞれのスタート時を回顧"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1024.html#lnk5>
   "TidBITS の友人たちから寄せられた 20 年分の思い出"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1122.html#lnk0>
   "TidBITS が 22 歳に: あなたは TidBITS 会員ですか?"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1171.html#lnk2>
   "TidBITS の 23 年間: 私たちの過去・現在・未来を思う"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1219.html#lnk0>
   "TidBITS は 24 年を経てますます逞しく"

   Macworld/iWorld 2014 の会場で数多くの Apple 業界のメディア関係者たちと
   話をしてみて、Tonya と私が最近気付いたのは、小規模のテクノロジー出版の
   中で TidBITS が他とちょっと違うのは、私たちスタッフ全員がフルタイムの
   職業的ライターであるという事実だった。私たちの誰も他に本業を持っていな
   いので、それが邪魔になることもなければ、頼りにするセーフティーネットも
   ない。もちろんこれは、テクノロジー系の執筆をする人は別のキャリアを脇に
   置くべきだなどと批判しているのではない。それら別の情熱も、もちろん称賛
   すべきものだ。

   でも、Tonya と私は、TidBITS と Take Control のまわりに十分なビジネスを
   築くことができて、これほど多くの人が自分たちの大好きなことで、すなわち
   複雑な技術的話題を率直に、分かりやすく説明して他の人たちの助けになるこ
   とで、生計を立てることのできる力となってこられたことを、誇りとしている。
   それとともに重要なのが、私たちが記事の幅を広げるために他のライターたち
   も招き入れていることだ。今年になってからそのようにして記事を書いてくれ
   たのは Geoff Duncan、Julio Ojeda-Zapata、Nick Mediati、Steve McCabe、
   Kirk McElhearn、Alicia Katz Pollock、それに David Koff という面々だ。
   この 3 月の Macworld で、多くの人たちから TidBITS が以前にもましてどん
   どん逞しくなっている気がするという感想を頂いたが、私はそれはまさに真実
   だと思う。

<http://tidbits.com/author/Geoff+Duncan>
<http://tidbits.com/author/Julio+Ojeda-Zapata>
<http://tidbits.com/author/Nick+Mediati>
<http://tidbits.com/author/Steve+McCabe>
<http://tidbits.com/author/Kirk+McElhearn>
<http://tidbits.com/author/Alicia+Katz+Pollock>
<http://tidbits.com/author/David+Koff>

   こうした著者たちが一生懸命に仕事をして良い記事を書いてくれるのに対して
   私たちがお金を支払うことができているのは、2,600 名以上にものぼるように
   なった TidBITS 会員の皆さんのお陰だ。ここ数年間にわたり、皆さんの力に
   支えられて TidBITS は持続可能な財政的基盤を得ることができた。また、私
   たちは現在および過去の企業スポンサー各社にもその援助に対して感謝したい。
   けれども近年企業スポンサーからの収入額は減っている(アプリを $0.99 で
   販売している会社がスポンサー支援をするのはなかなか難しいことだと思う)
   ので、今日の世界においては TidBITS 会員プログラムからの収入こそが、編
   集主幹の Josh Centers や、彼が世話する多くのライターたちに、毎週一流の
   コンテンツを生み出してもらうために最も重要な原動力となっている。

   TidBITS 会員プログラムに 2,600 人もの人たちが参加して下さっているのは
   素晴らしいことだが、もしもあなたがまだこの大勢の、しかもますます増えつ
   つある人たちの仲間になって下さっていないなら、どうかあなたにも加わって
   頂きたい! プログラムをより魅力的なものとするため、参加して下さる皆さ
   んにただ私たちの出版の使命を支える満足を感じて頂けるのみならず、会員と
   なった価値を実感して頂けるようにと願って私たちもいろいろな努力をしてい
   る。会員になればフルテキストの RSS フィードを受けられたり、個々の記事
   が公開される度にそれらを電子メールで受け取れたりするオプションがあるこ
   とを皆さんはご存じだろうか? また、会員は TidBITS ウェブサイトをバナー
   なしで読めたり、章ごとにストリーミング配信される電子ブックを無料で読め
   たり、すべての Take Control 電子ブックで常時 30 パーセント割引が受けら
   れたり、一流の Mac アプリの購入で割引が受けられたりもする。

   もしもあなたが TidBITS を役に立つし読んで楽しいものと思って下さるなら、
   私たちは常々皆さんにそう感じて頂けるような記事を作ろうと懸命に働いてい
   るのだが、あるいはもしもあなたが私たちスタッフの誰かに直接何かを頼んで
   個人的助力を得ることができたのなら、どうかお願いです、あなたも TidBITS
   会員になって下さい。これからまたさらに 24 年間 TidBITS を出版し続ける
   のは想像しにくい(Tonya も私も 70 歳になっているだろう!)けれど、今の
   ところ私たちは止める予定はない。読者の皆さんが私たちの仕事を支えて下さ
   る限り、私たちも皆さんのために書き続けるつもりだ。皆さんありがとう!

<http://tidbits.com/member_benefits.html>


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/14686#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/14686>


App Camp for Girls が Macworld/iWorld を揺すぶる
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     文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
     原文記事: <http://tidbits.com/e/14657>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   私は今年の Macworld/iWorld でどのパネルディスカッションにも参加しなかっ
   たが、どうしても見逃したくない催しが一つあった。二時間にわたり開催され
   た、App Camp for Girls Open House だ。その一部はパネルディスカッション
   であり、一部は多くの少女「キャンパー」たちが参加する実地体験セッション
   であった。

<http://www.macworldiworld.com/macworldiworld-schedule/cf861-app-camp-for-girls-open-house/>

   App Camp for Girls は、以前 Mac と iOS の開発会社 Smile にいた Jean
   MacDonald が考え出した、大胆な教育実験だ。この「キャンプ」は工芸品作り
   やキャンプファイヤーを思わせるような従来型のサマーキャンプではなくて、
   若い女の子たちに iOS アプリの開発法を教えようというのがこの App Camp
   の背後にあるアイデアだ。Indiegogo キャンペーン(2013 年 6 月 5 日の記
   事“非営利の App Camp for Girls 資金調達活動を立上げ”参照)で目標金額
   $50,000 の二倍以上を集めた結果、2013 年 7 月に第一回のフルキャンプが開
   催された。そして先月、MacDonald は App Camp for Girls に専念するために
   Smile を退社した。(2014 年 3 月 6 日の記事“Jean MacDonald が Smile
   を退職し App Camp for Girls に専念”参照。)

<http://www.appcamp4girls.com/>
<https://www.indiegogo.com/projects/app-camp-for-girls>
<http://tidbits.com/article/13813>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1177.html#lnk7>
   "非営利の App Camp for Girls 資金調達活動を立上げ"
<http://tidbits.com/article/14574>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1213.html#lnk8>
   "Jean MacDonald が Smile を退職し App Camp for Girls に専念"

   私は常々このアイデアはクールだと思っているけれども、依然として疑問は残
   る。たった五日間のキャンプで、いったいどうやって子供たちに iOS 開発を
   教えるというのか? 今回の私は、たった二時間で答を見つけようとしていた。

   その答の一部は、すべきことの多くが紙の上でなされるからだ。「コンピュー
   タ上にはないこともたくさんします」と MacDonald は語った。セッションに
   参加した女の子たちは、まず初めに多くのワークシートを使って自分の情熱が
   どこにあるかを見極め、望ましい機能を選び出し、それからいくつかの細かい
   点、つまりアプリの名前、その機能、対象とする人々、価格などを決めて行く。

<http://tidbits.com/resources/2014-04/App-Camp-questionaire.jpg>

   主任開発者の Natalie Osten (彼女は Smile の開発者でもある) が壇上に立っ
   て Apple の開発ツール Xcode について手早く紹介し、アプリのワイヤーフレー
   ムとストーリーボードを作る方法も説明した。機能を一つ追加するごとに開発
   とテストに要する時間が四倍になることもある、と賢明にも彼女は女の子たち
   に警告した。

<http://appstories4girls.wordpress.com/2013/06/04/natalie-osten/>

   私自身は開発者ではないので、彼女がごく単純なアプリを Xcode で非常に素
   早く組み上げたのを見て度肝を抜かれた。実際のキャンプでは、女の子たちは
   クイズのアプリをデザインしてコード書きすることになる。例えばこの、手書
   きのアートやアイコンを使った "What Kind of Penguin Are You?" のような
   ものだ。

<http://tidbits.com/resources/2014-04/App-Camp-penguin-app.png>

   アイコンといえば、Mac と iOS の開発会社 Rogue Amoeba の開発者 Christa
   Mrgan が次に壇上に立って、アイコンのデザインについて簡単なチュートリア
   ルをした。これは大人向けにも大いに役に立ったことだろう。彼女は、大胆な
   カラーとはっきりしたコントラストを持った、シンプルで単色のアイコンを作
   ることを勧め、複雑で写真のように見えるアイコンは良くないと教えた。女の
   子たちには自分でアイコンがスケッチできるようにワークシートが配られた。

<http://rogueamoeba.com/>

   それから短い休憩があったが、その間 TUAW の Kelly Guimont などボランティ
   アが、参加者たちが自分のアイデアを練るのを助けていた。休憩の後に始まっ
   たのが、おそらくこのセッションで一番興味深い部分であったと思う。五人の
   女の子たちが指名されて、居並ぶ投資家たちの前でそれぞれ自分のアイデアを
   発表したのだ。話を聞く投資家たちは、The RealReal 高級品委託販売アウト
   レットの創設者であり CEO の Julie Wainwright、Hummer Winblad Venture
   Partners 社の創設者であり取締役社長の Ann Winblad、それから iPhone ア
   プリ Speak Chic を作ったテクノロジー起業家であり元サンフランシスコ市の
   innovation fellow でもあった Monique Woodard という面々だ。

<https://www.therealreal.com/>
<http://www.humwin.com/>
<http://www.moniquewoodard.com/>
<http://speakchicapp.com/>
<http://tidbits.com/resources/2014-04/App-Camp-investors.jpg>

   このような段取りなら、きっとテレビのリアリティー番組 "Shark Tank"[訳
   者注: アメリカ版「マネーの虎」]みたいなものじゃないかと想像されるか
   もしれないが、Jean MacDonald は "Shark Tank" (サメの貯水タンク) という
   よりむしろ "Goldfish Bowl" (金魚鉢) にしたい、つまり質問やフィードバッ
   クを奨励したい、と強調した。女の子たちの出したアイデアにはいろいろ面白
   いものがあった。例えば、数学の宿題の助けになる Calca-see-you-later、リ
   アルタイムでサーフィンのコンディションを提供する Tide Guide、タスクマ
   ネージャとカレンダーを組み合わせた Do!、本や映画を推薦する Mook It な
   どだ。三人の投資家たちは、マーケティングやブランド付けについて、またど
   うすればアプリから収入が得られるかを見つける方法などについて助言をした。

<http://abc.go.com/shows/shark-tank>

   こうして、二時間経つうちに、女の子たちは成功を収められるアプリのアイデ
   アを練る方法、それを Xcode の中に描き出す方法、人の目を引くアイコンを
   デザインする方法、さらには投資家たちにアイデアを売り込む方法まで学んだ。
   これは、大学で四年間かけて教えられるもの以上かもしれない!

   この App Camp for Girls を巡る報道の大半は、より多くの女性たちをテクノ
   ロジー業界に呼び込むためのものという論調だった。私もそれは大切な理念だ
   とは思うけれども、そこに目をやるだけでは App Camp のやり方が教育全般に
   対してもたらす可能性のより大きな全体像を見過ごすことになると思う。App
   Camp のパネルディスカッションに出席した女の子たちは、学校では決して学
   べないような事柄をたくさん学んだ。それは、ほとんどどんな分野においても
   成功するために欠かせない重要な事柄だ。例えば、成功に繋がるアイデアを生
   み出すこと、そのアイデアを人を引き付ける形に実装すること、そして、出来
   上がった結果を確かな筋に売り込むことだ。私としては、教育に興味のあるす
   べての人たちに、App Camp のチームがしていることをよく調べて、そこから
   何かを得ることを、強くお勧めしたい。つまり、実際的なスキルを楽しく学べ
   るように教えるということだ。これを作った MacDonald 自身、その着想をオ
   レゴン州 Portland の Rock 'n' Roll Camp for Girls から得たのだという。
   同様のものが、国中に生まれることを私は願っている。

<http://www.girlsrockcamp.org/>

   App Camp for Girls に援助をしてみたいと思う人のために言い添えれば、現
   在他の場所で開催するための主催者となってくれる人を募集中だし、また既存
   のキャンプの手伝いをしてくれるボランティアも募集中だ。

<http://www.appcamp4girls.com/volunteer/>

   そして、もしもあなたが私みたいに既に大人で、自分のため(あるいは息子の
   ため)のそういうキャンプがないとお嘆きなら、私が今すぐ推薦できる最良の
   ものは、Osten 本人もコード書きの独習に使った "Objective-C Programming:
   The Big Nerd Ranch Guide" だ。投資家パネルの前でプレゼンテーションをし
   た女の子たち全員にもこの本が贈呈された。

<https://www.bignerdranch.com/book/objective-c_programming_the_big_nerd_ranch_guide>

   最後に一言。あなたがどんなことをしようと思っていたとしても、そんなあな
   たに投資家パネルの司会をし Blue Lake Children's Publishing の共同創設
   者・出版者でもある Judy MacDonald Johnston から、あなたを思いとどまら
   せようとする人たちに対処するためのアドバイスをお伝えしよう。「そういう
   人たちとぶつかってもそのまま進もう。彼らには勝手にゼロ・サム・ゲームを
   やらせておこう。自分自身の感情のエネルギーを浪費しないようにしよう。」

<http://bluelakepublishing.com/>
<http://tidbits.com/resources/2014-04/App-Camp-panel.jpg>


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/14657#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/14657>


Mac Pro は一般のユーザーにも合うか?
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     文: Julio Ojeda-Zapata: <julio @ ojezap.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/14687>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   Macintosh コンピュータの観点から言えば、新しい Mac Pro は特別である。こ
   れはプロ向けのデスクトップコンピュータへの全く新しい挑戦である。以前のも
   のは 2003 年以来チーズおろしみたいな形をしており、当時は Intel になる前
   の Power Mac G5 であった。

<https://www.apple.com/mac-pro/>
   (日本語)<https://www.apple.com/jp/mac-pro/>
   "Apple - Mac Pro"

   この新モデルは光沢のあるダークグレイで (黒ではない)、最新の Mac 技術全て
   を詰め込んでおり、そして、哲学的観点から言って、過去からの大きな決別でも
   ある。各種ドライブや他のアドオンを内部に収納する代わりに、拡張は外部から
   のものしか受け入れない。その手段は USB, HDMI そして、特記すべき
   Thunderbolt 2 経由となっている。

   これはささやくような静かさで、一個のファンが中央の "サーマルコア" 経由で
   冷却し、そして驚く程小さい。この Mac Pro を他の Mac と並べて写真を撮って
   みた。Power Mac G4 Cube と 128K Mac である;このどちらよりも小さく、多く
   の人をびっくりさせた。

<http://tidbits.com/resources/2014-04/Mac-Pro-vs-Cube.jpg>
<http://tidbits.com/resources/2014-04/Mac-Pro-vs-128K.jpg>

   この新 Mac Pro は普通の人向けではなく、この点は Apple も強調している。同
   社は、先進的なビデオ、オーディオ、デザイン、3D モデリング、或いは科学的
   な仕事をするための本格的な力を必要とするプロのニーズに応えて白紙から作り
   上げた。

   それでも、これは私の渇望する Mac でもある。その高価な値段にも拘わらずで
   ある。値段は $2,999 からで - それもコンピュータ本体だけで、キーボードや
   マウスすら付いていない。

   私の信頼にたる 2009 iMac も最近はより遅く感じられるようになり、私には本
   格的な Mac アップグレードが必要である。と言うことで、私は Mac Pro が
   Apple から発表されて以来、これに投資すべきか苦しみもだえてきたのだが、と
   りわけレビュー用のセットが届いてからは特にそうである。

   私が想像するに、多くの仲間の Mac ユーザーはやめておけと言うであろうし、
   その内容も "それを忘れられないとしても、あなたには向いていないよ" と言っ
   たものであろう。

   そうではあるが...

   Mac Pro は、折に触れて、私が所有するべき次の Mac であると運命づけられて
   いる様に思える。以下の記述は、こじつけであり、希望的観測に過ぎないと思え
   るかもしれないし、現にそうであるのかもしれない。でも、Mac Pro は私のよう
   な平均的 Mac Joe にも適しているか - 或いはいないか - に関する私の考えは
   以下のようなものである。


**私はデスクトップ型** 平らに折りたためて持ち運びも便利である強力なモバ
   イルコンピュータの魅力も理解出来ないわけではないが、私の好みではない。対
   象にしているのが Mac IIci であろうが、或いは、色々な iMac であろうが、私
   は何時もデスクトップ Mac の方を好んだ。私だって、地元の喫茶店でラテをす
   すりながらのモバイルコンピューティングは好きであるが、それは iPad や
   Chromebook で済む話で、本格的な作業にはデスクトップ Mac を使う。


**でも一体型は嫌いだ** 私には、スクリーンを組み込んだ一体型の Mac を使っ
   ての苦い経験が一度ならずある。Mac の修理が必要になった時、全体を渡してし
   まわなければならず、メインマシンなしの環境におかれてしまった。私の次のデ
   スクトップ Mac はディスプレイとは別になっていて、どちらかがダメになった
   場合でも、まだオプションがある状態にしておきたい (MacBook をそのディスプ
   レイにつなぐとか、或いは物置から古いスクリーンを引っ張り出すとか)。

   私はこれ迄、以前の Mac Pro モデルを買おうと真剣に考えた事はない。私の妻
   は、私の窮屈なホームオフィスにあの様な嵩張る金属調の化け物を置けば、顔を
   しかめるであろうし、それに私自身もコンピュータの音に対して過敏である。


**では Mac mini か?** この新 Mac Pro が出るまでは、次の Mac は Mac
   mini かなとは思っていた。Mac mini の値段は正当だし、仕様もある種のラップ
   トップ Mac と同等であり、煩わしい組み込みのディスプレイもない。現時点で
   の Mac mini の主たる問題点は、その技術がかなり時代遅れている事で、これは
   アップデートされないままほぼ 18 ヶ月も経っている。


**今日は、かわいらしい円筒ちゃんよ!** 新 Mac Pro のニュースは、私を無防
   備にしてしまった。それは Mac mini よりも遙かに高価で、我が家の CFO であ
   る妻にはとても頼めるようなものではない。でも、借り物の Mac Pro が我々の
   ホームオフィスのコンピュータデスク上にセクシーにそして静かに座っているの
   を見ると、我々両方とも惚れ込んでしまった。これこそが我々の夢の Apple コ
   ンピュータである。


**これはポータブルですらある** 私の仕事は私のホームオフィスと St. Paul
   Pioneer Press の私のオフィスとの間でほぼ半々であり、両方の場所で同じ様な
   処理能力を持つコンピュータを持てれば素晴らしい。これが何故この Mac Pro
   テスト機を好きになったかの一つの理由でもある。この円筒を元の箱に入れると、
   そこには持ち運び用のハンドルも付いていて、思うままに移動させられる。どち
   らの場所でも到着したら Mac を電源に差し込み、モニターにつなぎ、そして直
   ぐさま仕事を始められる。自分の Mac Pro が手に入っても、同じ事をするかっ
   て? そうしょっちゅうはやらないであろうが、時々、Mac Pro の力を違う場所
   で必要とする場合はそうすると思う。

   都合よく、色々なガジェットに対するケースや袋のメーカーで有名な
   WaterField Designs は私に Mac Pro 用の携帯用ケースも開発中であると語って
   くれた (まだ公式に発表されたわけではない)。その様なバッグは The Flight
   Case Company からもう既に出ている。そして Mac Pro は、その当時は可搬型と
   うたわれた古典的な一体型の Mac よりもずっと持ち運びやすい。

<http://www.sfbags.com/>
<http://www.theflightcasecompany.com/new-apple-mac-pro-carry-bag-reinforced-padded-sleeve/>
<https://plus.google.com/100605130871709772765/posts/hWr6nYCTJwZ>


**でも私はそのコストを正当化出来るだろうか?** 一番考慮を要する決断はこ
   れである。私は Mac に $3,000 かそれ以上を払支払う事を冗談抜きで考えられ
   るだろうか? でも、これは初めての話ではない;私は私の IIci に相当な金額
   を払ったのを覚えている。しかし、近頃のより低価格の Mac でさえ大抵の計算
   機業務に対して十分に強力である事を考えると、Mac Pro は全くの贅沢品に見え
   てしまう。

   現実を直視してみよう。私は劇場映画をこの Mac 上で作り出す Hollywood の映
   画製作者ではないし、宇宙の神秘を解き明かすために強力な計算力を必要とする
   科学者でもないし、また 3D モデリングやアニメーション、複雑なレイアウトや
   デザイン、或いは最先端の音声処理をやる人間でもない。これらこそが、Apple
   が Mac Pro の狙いに定めた人達である。

   他方では、私には写真やビデオの編集分野でプロになりたいという野望がある。
   Apple の消費者向けの iPhoto や iMovie アプリでは段々満足しきれなくなり、
   Apple のプロ向けのアプリである Aperture や Final Cut Pro X へと向かいつ
   つある。

<http://www.apple.com/aperture/>
   (日本語)<http://www.apple.com/jp/aperture/>
   "Apple - Aperture - プロのパフォーマンスを、iPhotoのシンプルさで。"
<http://www.apple.com/final-cut-pro/>
   (日本語)<http://www.apple.com/jp/final-cut-pro/>
   "Apple - Final Cut Pro X - 概要"

   これらこそが Mac Pro が生きてくる種類のものである。Mac Pro には Intel
   Xeon E5 プロセッサが搭載されており、4 から 12 コアでこの様な作業を加速し
   ていく。Finder, iTunes, Safari 等では、その様な事にはならない。しかし、
   マルチコアプロセッサは、ビデオを処理する Final Cut Pro X や Handbrake の
   様な他のアプリの能力を最大限に引き出そうとする時、違いを生み出す - しか
   も極めて大きく。

<http://handbrake.fr/>

   私は知人のビデオプロと目を見張るような午後を過ごした。我々は、私の借り物
   の Mac Pro と彼の iMac ワークステーションを並べて、それぞれのマシン上で
   同一の 4K 映像を使った種々のビデオ関連の演算を試みた。彼の iMac は良く働
   いたが (最新のものではなかったにも拘わらず)、 Mac Pro は我々の期待を遙か
   に凌駕した。我々のテストでは - 4K Final Cut プロジェクトをエクスポートす
   る、その 4K 映像を Handbrake エンコードする、4K 映像を QuickTime からエ
   クスポートする、等々 - iMac を圧倒した。

   TidBITS チームも又 GeekBench を使った幾つかの定型のベンチマークを行った。
   このソフトウェアは Mac の単一とマルチコア性能に対して点数を与える。下の
   図は、Mac Pro が現行の 11-inch MacBook Air、更に幾つかの 2011 年式の
   Mac と 2008 Mac Pro にどう対抗したかを示している。

<http://www.primatelabs.com/geekbench/>
<http://tidbits.com/resources/2014-04/Mac-Pro-GeekBench-scores.png>

   一言いっておくと、Mac Pro はタスクを苦もなくこなしたが、2013 MacBook
   Air の方はゼーゼー喘いでいた。文字通り、私の命令をこなすため時としてファ
   ンを壮大に回転させていた。

   主幹編集者の Josh Centers は少し前に Mac Pro を他の非定型のテストにかけ
   た:

       私は San Francisco の Apple Store を訪れ、一人のセールスの人間と近づ
   きになった。彼は Mac Pro のデモを見せてくれた。彼は Applications フォル
   ダを開き、そして私に手を排気口の上にかざしておくように言った。彼はそれか
   ら Command-A を押して全てを選択し、そして Command-O を押し全てのアプリを
   開かせた。そこにはインストール済みの Adobe Creative Suite も含まれていた。
   15 秒もしないうちに、全てのものは問題なく開き、そして私が感じたのは立ち
   上る暖かな空気だけであった。本当にすごい。

   私はベンチマーキングの専門家であるなどと装うつもりはないので、専門家達に
   登場して貰う - まず最初は Macworld による Mac Pro レビューである。この記
   事の一部は、私の仮想の購入に直接関連しているので、啓発的である。

<http://www.macworld.com/article/2082515/mac-pro-late-2013-review-apples-new-mac-pro-really-is-for-pros.html>

   レビューをした Dan Frakes は、各種の高性能 iMac に対する "持続的な最大性
   能" と、Mac が全速力でどの位長く働けるかにどの要素が - 冷却とか
   "thermal design power (熱設計電力)" 別名 TDP とか言うような - 寄与してい
   るかに着目する。Mac Pro はこの部門では当然のことながら勝利する。これは、
   一つには、より優れた冷却のためのサーマルコアのお陰である。

   Frakes は続けて:

       たとえ高性能を求めているにしても、マルチコアを有効活用するか、或いは
   Mac のプロセッサに高い負荷を持続的に課するソフトウェアを日常的に使うので
   ない限り (或いは両方)、あなたには iMac か MacBook Pro の方が合っているで
   あろう。これらのコンピュータは優れた単一コア性能を提供しており、クロック
   速度もより高速であることが多い;これらは特定の非持続的なマルチコアタスク
   で優れている事すらある。

   これは良い視点である。私は Final Cut Pro X をどれぐらい使うであろうか?
   これは何時かは四六時中使いこなしたいと願っているツールではあるが、現時点
   でのニーズはそれ程でもない。私の Mac Pro のその他の使い方では、とてもそ
   の能力を引き出せないであろうゆえ、資源の浪費と言えるであろう。


**娯楽費の範疇で考えるべきかも?** では Mac Pro はゲームに対してはどう
   であろうかと思われるかもしれない。正直なところ、この分野は Mac の得意
   とするところではなかった。Mac のゲームベンチマークの定番である Bare
   Feats を使って、2013 8-core Mac Pro に デュアル FirePro D700 GPU を付
   けたものと 2010 Mac Pro に各種のゲーム専用のビデオカードを付けたものと
   を較べてみた。多くの場合、2010 モデルは 2013 モデルを蹴散らした。しか
   し Windows では、CrossFire モードでデュアル GPU を使いこなせる様になる
   ので、性能は倍になり、旧型 Mac Pro を置き去りにした。AnandTech がこの
   新しい Mac Pro を高性能ゲーム PC に対して、より新しい、より高性能を要
   求するゲームを使ってテストした時、Mac Pro は最高でも真ん中辺であった。

<http://www.barefeats.com/tube12.html>
<http://www.anandtech.com/show/7603/mac-pro-review-late-2013/10>

   驚くには当たらない結論だが、Mac は、たとえ高性能機であっても、ゲーム用マ
   シンではないという事である。Windows は Mac OS X よりもゲーム性能に関して
   はずっと良く作り込まれており、そして Apple のぎっしり詰まった、密閉型の
   ハードウェアを好む習性のお陰で Mac はハードウェア側でもゲームに対して制
   限を受ける。Mac でも楽しめるゲームはあるが、もし本格的なゲーム人間である
   ならば、別にゲーム用 PC か或いはコンソール型ゲーム機に投資した方が良い。


**私の次の Mac はどうであろうか?** では、最後の考慮点に移ろう:将来の保
   証である。今日 Mac Pro を買う事で次に Mac を買うのを、iMac や MacBook
   Pro を買うよりも先に延ばせるであろうか?

   これは、Apple が将来の Mac にどんなものを出すかを知るのは不可能であるか
   ら、難しい質問である。しかし、一人の Wall Street Journal のテック評論家
   Geoffrey A. Fowler がこの問題を取り上げている:

<http://online.wsj.com/news/articles/SB10001424052702304549504579320674142816790>

       Mac Pro と購入可能である最高度の iMac とを並べてテストした後で、言っ
   ておくが、どちらのマシンも Apple からの借り物、私は貴重な教訓を得た:
   Lexus が半値で買える時に、Lamborghini はいらない。... 勿論、今日買った
   Mac Pro の方が如何なる Mac よりも、今から 5 年間の間あなたについて行ける
   チャンスは大きいであろう。... しかし、将来の保証を求めて今日沢山お金を使
   うのではなく、そのお金は取っておけば、将来必要なものが現れた時に買う余裕
   が出てくるというものである。

   彼は正しいのであろう。私は Mac mini か iMac を買おうと思う。

   しかし、Mac Pro を買う余裕のある人に対しては、これは驚愕のコンピュータで
   ある。私は私のレビュー機を返さなければならない時には悲しみに満たされるで
   あろうが、私の夢の Mac を短期間ではあるが経験できたことを幸運だと感じて
   いる。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/14687#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/14687>


ITbits: Mac 用遠隔デスクトップソフトウェア総まとめ
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     文: David Koff: <david @ themacdweeb.com>, @themacdweeb
     原文記事: <http://tidbits.com/e/14678>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   これほど多くの人たちによるこれほど多くのコンピュータへのアクセスが、こ
   れほど広範に普及したことは史上かつてなかった。私たちの多くは自宅にも仕
   事場にもコンピュータを持ち、今では五人に一人はスマートフォンも持ってい
   る。テクノロジーがますます行き渡るに従って、私たちがアクセスできるデバ
   イスの数も増えつつある。だからこそ、私たちが何か他のコンピュータを使っ
   ていても自分の Mac にアクセスできるようにするために働くタイプのソフト
   ウェア、すなわち遠隔デスクトップを理解しておくことが重要となるのだ。

<http://www.businessinsider.com/smartphone-and-tablet-penetration-2013-10>

   長年 Mac を使ってきた人なら、初期バージョンの Timbuktu で遠隔のデスク
   トップがぼんやりと見えたのがほとんど魔法のように思えた時代を覚えている
   だろうが、その後の五年間で遠隔デスクトップソフトウェアは大幅に成熟した。
   高速のインターネットアクセスが広く使えるようになったこと、クラウドを経
   由して中央化されたソフトウェアがサービスとして提供されるようになったこ
   と、そして現代のスマートフォンの持つ大いなるパワー、といったもののお陰
   で、今日の遠隔デスクトップソフトウェアはローカルなコンピュータのみなら
   ずインターネット経由でもコンピュータを制御できる。ここで、今日的なやり
   方をより良く理解するために、多くの人々が遠隔デスクトップソフトウェアを
   使いたいと思う、最も一般的な理由を三つ検討してみよう。

   1. **在宅勤務**: 自宅にも仕事場にもコンピュータを持っている人たちにとっ
   て、遠隔デスクトップソフトウェアがあれば仕事用のコンピュータを他のどの
   コンピュータからでもインターネット経由で制御できる。そしてそのことによ
   り、自宅に居ながらにして(あるいは、絶対に必要ならば、休暇中にさえも)
   まるで仕事場のコンピュータの前に座っているかのように電子メールをチェッ
   クしたり、会社のサーバのファイル共有機能を利用したり、同僚たちとチャッ
   トしたりさえできる。けれども遠隔デスクトップソフトウェアは何も自宅のコ
   ンピュータや個人の仕事用コンピュータのためだけのものではない。私はシス
   テム管理者として(何百台もの Mac を管理しつつ)管理を担当するすべての
   サーバを制御するためにも遠隔デスクトップソフトウェアを使っている。一部
   の遠隔デスクトップソフトウェアアプリケーションには(例えば LogMeIn や
   TeamViewer など)ネットワークの設定も一切必要なくエンドユーザー側での
   ルータ構成も不要なほどにパワフルなものもある。そのようなアプリケーショ
   ンは、外部からのアクセスを許さないプライベートな閉じたネットワークを持
   つ会社で遠隔アクセスを必要とする場合には理想的だ。

   大多数の会社でインターネットのセキュリティが最優先の課題であることを忘
   れてはならない。だから、遠隔デスクトップソフトウェアの中には IT 部局に
   よってブロックされてしまうものもある。そのような場合、従来型の仮想プラ
   イベートネットワーク (VPN) を使って仕事場のネットワークにログオンすれ
   ば、たいていの遠隔デスクトップソフトウェアが期待通りに働くようになる。

   2. **同僚たちとの共同作業**: 今日の職場では、IT 部局以外のところからも
   技術的支援を受けられることが多い。プロジェクトマネージャー、チームリー
   ダー、ソフトウェアトレーナー、あるいは主題専門家 (SME) といった人たち
   も、遠隔デスクトップソフトウェアのパワーを生かして同僚を支援している。
   適切な遠隔デスクトップソフトウェアを使えば、チームリーダーが同僚たちと
   電話会議でスクリーン共有をしたり、トレーナーがデジタルアーティストたち
   に新しいクリエイティブソフトウェアの最新機能を教えたり、プロジェクトマ
   ネージャーが新しいプロトコルをスタッフたちに向けて実演したり、それから
   もちろん、IT 部局が同僚たちの Mac に起こった問題を解決したり、といった
   ことができる。同一のプライベートネットワーク上にいる同僚たちにとって、
   遠隔アクセスは時間を節約してくれるのみならず、もっと重要なことに、お金
   の節約になる。

   3. **友人や家族をサポート**: もう一つ、別の種類の遠隔デスクトップソフト
   ウェアが、インターネットを横断して仕事ができるように作られている。これ
   は、ひっきりなしに友人たちや親戚たちから電話がかかって自分の技術的時間
   を「ほんのちょっとだけ」分けて欲しいと頼まれることが多い人にとっては、
   あまり嬉しい知らせではない。(その「ほんのちょっと」の時間は往々にして
   「ほんの一時間ほど」に変化してしまうものだ。)技術に詳しくないユーザー
   を相手に電話のみを通じてトラブルシューティングをするのは、ごく単純な問
   題の場合にさえ困難が伴うものだ。けれども遠隔デスクトップソフトウェアを
   使って制御することにより、問題によっては本当に「ほんのちょっと」の時間
   で解決することもある。残念ながら、それに味をしめた Harry おじさんから
   助けを求める電子メールが届いた場合、それを断わる口実が減る結果となって
   しまう。そう、これでもう 15 回目だったとしても。


**基盤となるテクノロジー** -- ここで少々寄り道をして、遠隔デスクトップア
   プリケーションの基盤となっているテクノロジーについて説明しておこう。テ
   クノロジーによってはセキュリティを高めるために使い易さを犠牲にしている
   こともあるので、その背景を理解しておくことが重要だからだ。その上、場合
   によっては、遠隔デスクトップソフトウェアが働くようにするために Mac 上
   で何らかのサービスを有効にしなければならなかったり、ルータにログインし
   てからポートを開いてそれらのサービスがインターネット上で機能するように
   しておかなければならなかったりすることもある。そのような際、あらかじめ
   知識を持っておけば必ず役に立つので、ここでは遠隔デスクトップアプリケー
   ションを動かすためのテクノロジーとして最も重要な四つを少し詳しく見てお
   きたい。そのうち二つはセキュリティを提供するためのもので、残りの二つは
   遠隔接続を可能にするためのものだ。

* __SSL/TLS__: 一部の遠隔デスクトップアプリケーションは、SSL (Secure
   Sockets Layer) やそれに類するより新しい TLS (Transport Layer Security)
   と呼ばれるテクノロジーを利用する。SSL/TLS は(インターネットを含む)ど
   のようなネットワークにおいても二者の間にセキュアなコミュニケーションを
   提供するための手段となる。デジタル証明書と鍵とを使い、遠隔デスクトップ
   アプリケーションの内部でそれら両者の認証情報を確認する。一つの鍵を公開
   し一つの鍵を秘密にするこの種のセキュリティは "asymmetric cryptography"
   (非対称鍵暗号化) と呼ばれる。ウェブブラウザの表示がセキュアでない一般
   的な接頭辞 http:// の代わりにセキュアな https:// を接頭辞にしていれば、
   そのことが SSL/TLS 接続が使用中であることを示している。LogMeIn はセキュ
   ア接続のために SSL/TLS を利用している。

* __IPsec__: もう一つ、IPsec (Internet Protocol Security) はインターネッ
   ト上のコミュニケーションを認証され、暗号化され、セキュア化されたものに
   するための方法だ。セッションの開始時点で二つまたはそれ以上のエージェン
   トの間にセキュア化され認証された信頼関係を確立し、その後もそのセッショ
   ンが続く限り暗号化された鍵を提供し確認することでその信頼関係を保つとい
   うものだ。ここで一つ大きな違いがある。SSL/TLS は TCP/IP のアプリケーショ
   ンレイヤー(いわゆる「最上層」)で働くけれども、IPsec はそれよりも深い
   インターネットレイヤーで動作するという違いだ。だから、IPsec を使うため
   にアプリケーションをそれに応じて特別に設計する必要はない。このプロトコ
   ルはサービスの TCP/IP スタック内部に存在するものなので、何もせずともア
   プリがそれを使えるようになる。Back to My Mac は IPsec を使っている。

* __VNC と RFB__: VNC (Virtual Network Computing) は、遠隔デスクトップソ
   フトウェアのための人気のプロトコルだ。「クライアント」と呼ばれる一台の
   コンピュータから「サーバ」と呼ばれるもう一台のコンピュータへ、マウスや
   キーボードのイベントを送信することによって働く。その仕事を果たすために
   framebuffer と呼ばれる小さな長方形のグラフィックスに切り分けてサーバか
   らクライアントへ情報を送信する。このため、VNC を使う遠隔デスクトップソ
   フトウェアは(あなたの予想通りの名前と思うが)Remote Frame Buffer つま
   り RFB プロトコルに依存して働く。この RFB プロトコルはセキュアでないと
   見なされているので、VNC を使う際には注意が必要だ。あなたが自分で別途何
   らかのセキュリティを追加しない限り、公共の Wi-Fi ネットワークで VNC を
   使ってはならない。Mac OS X の Screen Sharing アプリケーションは実際は
   VNC クライアントだ。他にも RealVNC や TeamViewer といったところが人気
   ある VNC クライアントだ。

* __T.128 と RDP__: 「マルチポイントアプリケーション共有」プロトコルであ
   る Microsoft の T.128 は、(何と 1865 年以来 (!) クールなものごとを標準
   化してきた) International Telecommunications Union (国際電気通信連合)
   の仕事に基づいている。この T.128 プロトコルは「単一のアプリケーション
   のインスタンスを遠隔で表示し制御できるようにすることによりそのアプリケー
   ションがローカルに動作しているかのような錯覚を提供する」ことを目標とし
   てデザインされた。簡単に言えば、これは遠隔デスクトップで、Microsoft の
   RDP (Remote Desktop Protocol) は T.128 に基づいて働く独自仕様のシステ
   ムだ。Windows 専門家たちはこれを「ターミナルサービス」と呼ぶこともある。
   RDP プロトコルのセキュリティは状況によりさまざまで、RDP ソフトウェアが
   どのようにセットアップされているかに依存する。その登場以来 RDP はずっ
   と SSL/TLS に基づく暗号化を使ってきたが、ごく最近のものでは四つのレベ
   ルのセキュリティのうちから選べるようになった。異論はあるかもしれないが、
   Microsoft Remote Desktop は Mac 用の最も人気ある RDP アプリケーション
   と言える。

<http://en.wikipedia.org/wiki/ITU_Telecommunication_Standardization_Sector>
   (日本語)<http://ja.wikipedia.org/wiki/ITU-T>
   "ITU-T - Wikipedia"
<http://msdn.microsoft.com/en-us/library/cc240772.aspx>
<https://itunes.apple.com/us/app/microsoft-remote-desktop/id715768417?mt=12>
   (日本語 
)<https://itunes.apple.com/jp/app/microsoft-remote-desktop/id715768417?mt=12>
   "Mac App Store - Microsoft Remote Desktop"

   さて、遠隔デスクトップとその基盤となるテクノロジーについて説明を済ませ
   たので、ここからは Mac ユーザーのために市場に出回っている遠隔デスクトッ
   プアプリケーションの中で最良のものをいくつか見て行こう。もちろん「最良」
   というのは主観的な判断なので、以下では特定の状況の下でそのアプリを私が
   推薦する理由をできるだけ説明するようにしたいと思う。


**Mac に内蔵のオプション** -- Apple は Mac OS X にいくつかの遠隔デスクトッ
   プアプリケーションを組み込んでいる。Screen Sharing、Back to My Mac、そ
   れに Messages だ。けれどもそれらが互いに競合していると思ってはならない。
   それらは、それぞれに別々の状況で便利に使えるからだ。

   Screen Sharing は、10.5 Leopard 以来ずっと Mac OS X に組み込まれてきた
   VNC クライアントで、Mac 上でのみ動作し、同一のネットワーク上にある二台
   の Mac の間で使うのに適している。(インターネット経由で Screen Sharing
   を使うことも可能だが、特定のルータ設定が必要となるし、セキュリティの観
   点からも望ましくない。Screen Sharing は VNC に基づくものだからだ。)

   企業のネットワークで仕事をする人たちは、Screen Sharing が Apple のフル
   機能の遠隔権利ソフトウェア Apple Remote Desktop (ARD とも呼ばれる) の
   縮小版であることに気付くことだろう。

<http://www.apple.com/remotedesktop/>
   (日本語)<http://www.apple.com/jp/remotedesktop/>
   "Apple - Remote Desktop 3"

   Screen Sharing はセットアップして使用するのが最も易しい遠隔デスクトッ
   プアプリケーションの一つだ。まず第一に、ターゲットとなる Mac でシステ
   ム環境設定の Sharing 枠で Screen Sharing チェックボックスが選択されて
   いることを確認する。次に、もう一方の Mac で、Finder のウィンドウを開き、
   サイドバーの Shared の下でターゲットの Mac を選択して Share Screen ボ
   タンをクリックする。(サーバの IP アドレスを知っている場合は、Safari
   のアドレスバーの中へ、あるいは Finder で Go > Connect to Server を選ん
   で出るダイアログの中へ、vnc://XXX.XXX.XXX.XXX を入力してもよい。)それ
   から正しいユーザ名とパスワードを入力するだけで、あっという間にあなたは
   そのターゲットの Mac を、まるでその前に座っているかのようにして使うこ
   とができる。さらにもっと手軽に接続したければ、Stefan Klieme が $1.99
   で出している ScreenSharingMenulet を使えば、制御可能な Mac をリストで
   きるアイコンがあなたのメニューバー上に常置される。

<http://www.klieme.com/ScreenSharingMenulet.html>
<http://tidbits.com/resources/2014-04/Enable-Screen-Sharing.png>

   インターネット経由で遠隔デスクトップを使うために Screen Sharing による
   直接接続があまり良い選択肢でないというのなら、他に何が使えるだろうか?
   Back to My Mac サービスもまた 10.5 Leopard でデビューしたものだが、こ
   れは発見とセキュリティの問題を解決するために作られたものなので、インター
   ネット上のどこかにある Mac へ Screen Sharing がセキュアに接続できるよ
   うにしている。以前の Back to My Mac は有料の .Mac または MobileMe の購
   読に含まれていたけれども、現在は iCloud の一部として無料で使える。

   名前から予想できる通り、Back to My Mac は Mac との間でしか働かないが、
   それ以外にもいくつか要件がある。まず、個々の Mac が以下を満たしていな
   ければならない:

* Mac OS X 10.7.5 かそれ以降を走らせている
* iCloud 環境設定枠で有効な Apple ID が入力されている
* iCloud 環境設定枠で Back to My Mac が有効となっている(それに加えて
   Sharing 環境設定枠で Screen Sharing も有効となっている必要があるが、も
   しもそうなっていなければそうするように促される)

<http://tidbits.com/resources/2014-04/iCloud-Back-to-My-Mac.png>

   けれども要件はそれだけではない。Universal Plug and Play (UPnP) または
   NAT Port Mapping Protocol (NAT-PMP) に対応したルータも必要だ。ただし、
   Apple の AirPort ベースステーションがあれば、接続されたハードドライブ
   上のファイルにアクセスしたい場合を除いて何もする必要がない。それをした
   い場合には、AirPort Utility であなたのベースステーションにログインして
   から、Back to My Mac インターフェイスの中へあなたの Apple ID とパスワー
   ドを入力しなければならない。けれども、Linksys や Netgear その他サード
   パーティ製のルータを使う場合は、ずっと厄介なことになる可能性があるし、
   そのルータの説明書をよく読む必要がある。Apple もサポート書類を出してい
   るので役に立つだろう。

<http://support.apple.com/kb/HT4907>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/HT4907?viewlocale=ja_JP>
   "OS X:iCloud アカウントによる「どこでも My Mac」の使用とトラブルシ 
ューティング"
<http://tidbits.com/resources/2014-04/AirPort-Utility-enable-BtMM.png>

   Messages は、10.8 Mountain Lion で初めて登場したインスタントメッセージ
   ングのクライアントで、それより前のバージョンの Mac OS X にあった iChat
   の後継となるものだ。このプログラムはチャットメッセージの送受信機能で最
   もよく知られているけれども、Messages を使って Mac のスクリーンを共有し
   たり、誰かに対してスクリーンを共有するよう促したりすることもできる。理
   論的には、Messages がこのようにして一切設定不要の遠隔デスクトップセッ
   ションを作成することもでき、その際の必要なのは双方で要求と承認のやり取
   りをすることだけなので、ルータを設定したりするよりもずっと手軽にできる
   はずだ。

<http://support.apple.com/kb/PH12036>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/PH12036?viewlocale=ja_JP>
   "Messages (Mountain Lion): 画面を共有する"

   けれども実際的には、いくつかの注意点がある。Messages によるスクリーン
   共有はあなたが他の人との間で AIM、Jabber、Google Talk、Bonjour のいず
   れかを使ってチャットしていることを要求し、Yahoo や、あるいは最もあり得
   る選択肢である iMessage を使っている場合にはできない。さらに悪いことに、
   Messages ベースのスクリーン共有は Bonjour サービスを使ったローカルエリ
   アネットワークにおいてはうまく働くのに、インターネット経由の場合はあま
   りうまく行かない。また、ラップトップ機のリッドを閉じて外付けモニタを接
   続している場合には全く使えない。なので、あなたの環境で使えるならば素敵
   だけれども、あまり期待をかけ過ぎてはいけない。

   その上、Messages のスクリーン共有は VNC に基づくものではなく、セキュリ
   ティのために IPsec も SSL/TLS も使っていない! その代わりに、はるか大
   昔に America Online が開発した OSCAR (Open System for CommunicAtion in
   Realtime - そう、頭字語としてはちょっと拡大解釈だ) という旧式のチャッ
   トクライアントプロトコルを使っている。

<http://en.wikipedia.org/wiki/OSCAR_protocol>


**LogMeIn** -- 遠隔デスクトップの世界で最も人気があり最も評判の良い名前
   が LogMeIn だ。LogMeIn はずっと以前から SSL/TLS を利用する一連のウェブ
   ベースのアプリケーションを提供して Mac や PC の上でセキュアな遠隔デス
   クトップ機能が使えるようにしてきた。しかも基準レベルのものは無料だった。

<https://secure.logmein.com/>
   (日本語)<https://secure.logmein.com/JP/>
   "コンピュータへのリモート アクセスおよびリモート デスクトップ ソフト 
ウェア | LogMeIn"

   けれども 2014 年 1 月 22 日になって、同社は人気ある LogMeIn Free アプ
   リケーションを廃止した。このアプリケーションはそれまで最大 10 台までの
   コンピュータ上でユーザーが無料で遠隔デスクトップを使えるようにしていた。
   (2014 年 1 月 21 日の記事“LogMeIn、無料のサービスを終了”参照。)いっ
   たいなぜ急にこのような変更をしたのか? おそらく同社は、このテクノロジー
   世界で最良のサービスの一つを無料で提供するよりも、妥当な費用を徴収する
   方が賢明であると気付いたのだろう。

<http://tidbits.com/article/14453>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1207.html#lnk7>
   "LogMeIn、無料のサービスを終了"

   LogMeIn のサービスは、この分野の中で最良かつ最も使いやすいものの一つだ。
   現在同社は、年額 $99 からで最大 2 台までのコンピュータにアクセスできる
   LogMeIn Pro と、年額 $299 からで最大 100 台までのコンピュータにアクセ
   スできる LogMeIn Central とを提供している。それに加えて同社は iOS 用と
   Android 用双方のスマートフォンアプリも作っていて、有料購読のどれかをし
   ていればスマートフォンアプリは無料だ。LogMeIn にはその他にもさまざまの
   製品やサービスがあるが、正直言って Pro と Central に最も人気がある。

<https://secure.logmein.com/products/pro/>
   (日本語)<https://secure.logmein.com/products/pro/>
   "リモート コンピュータ アクセス: どこからでも自分の PC や Mac を操作 
| LogMeIn Pro"
<https://secure.logmein.com/products/central/>
   (日本語)<https://secure.logmein.com/products/central/>
   "リモート コンピュータ管理ソフトウェア | LogMeIn Central"

   LogMeIn のソフトウェアはこの上ないほど使いやすく、ルータの設定は一切不
   要で、LogMeIn Web ポータル、または同社のデスクトップ用アプリケーション
   Ignition を経由して動作する。高いレベルのセキュリティを望む人向けに、
   LogMeIn は同社のアプリケーションが HIPAA 対応であることを説明した書類
   を出している。これほどのレベルのセキュリティがあれば、医療記録を保存し
   たコンピュータを扱うためにこのアプリケーションを使っても差し支えないだ
   ろう。しかしながら、LogMeIn の書類を注意深く読んでみると HIPAA への対
   応度は同社の製品それぞれによって異なることが分かるので、それが重要な問
   題である場合には注意する必要がある。

<https://secure.logmein.com/welcome/documentation/EN/pdf/common/LogMeIn_HIPAA.pdf>


**GoToMyPC** -- LogMeIn の最も注目すべき競争相手でもある GoToMyPC は、古
   くからあるテクノロジー会社 Citrix の製品だ。LogMeIn と同様、GoToMyPC
   もウェブベースのアプリケーションであって、SSL/TLS に依存してどんな二台
   の Mac または PC の間にでもセキュアな遠隔デスクトップセッションを確保
   する。これもまた LogMeIn と同様、GoToMyPC も iOS 用と Android 用双方の
   スマートフォンアプリを無料で提供しており、さらに Amazon の Kindle Fire
   用のアプリもある。

<http://www.gotomypc.com/remote-access/>
   (日本語)<http://www.gotomypc.jp/>
   "リモート アクセス | GoToMyPC"
<http://www.gotomypc.com/remote_access/mobile_remote_access>

   しかしながら、この会社が LogMeIn とはっきり違うのは、セキュリティに重
   点を置いている点だ。LogMeIn のセキュリティも悪くはないが、GoToMyPC は
   それよりさらに何歩も進んだセキュリティを提供する。そのウェブアプリケー
   ションはスクリーン消去やキーボードロック、二重層の強力なパスワードを提
   供し、(その Corporate アプリケーションにおいて) GoToMyPC は HIPAA と
   HITECH の双方に対応、つまりこのソフトウェアは患者の医療記録にアクセス
   するコンピュータの上で合法的に使うことが可能だ。これに比べて LogMeIn
   は、追加要件を満たす HITECH 対応製品との宣伝をしていない。GoToMyPC で
   はセキュリティが強化される見返りにそれだけの料金を払わなければならない。
   Personal または Pro プランを利用するたった 1 台のみの遠隔デスクトップ
   アクセスに月額 $10 または年額 $99 が必要で、複数台のマシンを使っても割
   引はない。

<http://www.gotomypc.com/remote-access/>
   (日本語)<http://www.gotomypc.jp/>
   "リモート アクセス | GoToMyPC"
<http://support.citrixonline.com/en_US/gotomypc/knowledge_articles/000021927?title=Is+GoToMyPC+HIPAA+compliant%3F%7D>
<http://www.hrsa.gov/healthit/toolbox/HealthITAdoptiontoolbox/PrivacyandSecurity/compliancereqs.html>


**CoRD** -- 遠隔から PC を制御する必要が生じた場合、Mac ユーザーがまず考
   えるアプリケーションは通常 Microsoft から無料で出ている Remote Desktop
   Connection だろうけれども、現時点では他にもっと良いものがある。CoRD は
   無料でオープンソースのアプリケーションで、ずっと使いやすく動作も高速だ。

<http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=18140>
   (日本語)<http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=18140>
   "マイクロソフト公式ダウンロード センターから Microsoft Remote 
Desktop Connection Client for Mac 2.1.1 をダウンロード"
<http://cord.sourceforge.net/>

   この記事で紹介する他の遠隔デスクトップ製品と同様、CoRD を使い始める際
   にもいくらかセットアップとアクセス許容のための手間が必要となる。ここで
   は、ターゲットとなる PC の上で遠隔デスクトッププロトコルが有効となって
   いなければならない。Windows 7 においては、Control Panel > System and
   Security System > Allow Remote Access に設定項目がある。そこで、どのよ
   うな種類のアクセスを許可するかを選ぶ。

<http://tidbits.com/resources/2014-04/Allow-Remote-Access.png>
<http://tidbits.com/resources/2014-04/Allow-Remote-Assistance.png>

   いったんそれが済めば、CoRD はローカルネットワーク上のマシンについて問
   題なく働く。とりわけ、一つのウィンドウの中に複数の接続を表示できるのが
   よい。これにより、自分の Mac からさまざまの PC を監視したり制御したり
   する必要のある IT プロフェッショナルたちも CoRD の統合ウィンドウの中で
   すべてを扱うことができる。

   けれども、問題の PC が別のネットワークに、別の建物に、あるいは別の国に
   あった場合はどうか? インターネット経由で遠隔の PC を制御したいと思う
   人にも CoRD はきちんと動くけれども、そのためにはターゲットのネットワー
   クを管理するルータを正しく設定して、TCP port 3389 を問題のターゲット
   PC の IP アドレスに転送するようにしておかなければならない。個人的な用
   途ならばたぶんそれで問題ないだろうが、大規模な組織で価値あるデータを扱
   うような場合には、VPN を使ったよりセキュアで堅牢なやり方を選ぶことをお
   勧めしたい。


**TeamViewer** -- 独自仕様の遠隔デスクトップアプリケーション TeamViewer
   は、世界中の大規模な企業のいくつかで(同社の言うところによれば)2 億台
   以上のコンピュータで使われているという。おそらくそれにはちゃんとした理
   由があるだろう。このアプリケーションは、Mac、Windows、Linux で、そして
   人気あるスマートフォン用オペレーティングシステムのほとんどすべてで動作
   し、ユーザーが一つのウィンドウから複数台のコンピュータを制御でき、コン
   ピュータ間でコピーとペーストができ、さらには別のネットワーク上でスリー
   プ中のコンピュータを目覚めさせることさえできる。LogMeIn や GoToMyPC と
   同様、TeamViewer もインストールが簡単で、インターネット上のセットアッ
   プの際にもルータを設定したりポート転送をしたりする必要はない。

<http://www.teamviewer.com/>
   (日本語)<http://www.teamviewer.com/ja/index.aspx>
   "TeamViewer - ネット経由のパソコン遠隔操作(リモートコントロール)ソフト"

   さらに素晴らしいことに、友人や家族と、あるいは自宅で、ごくシンプルに使
   いたいだけの人には、TeamViewer は完全に無料だ。それ以外の人たちには、
   一回きりの料金が $749 (Business)、$1,499 (Premium)、$2,839 (Corporate)
   と、どんな機能が必要かに応じて決まっている。(ライセンス概要ページの機
   能リストは Windows 上のものなので、Mac でそこに書かれた機能のすべてが
   使えるかどうかは確認を要する。)購入時に料金を払えばその後は何も費用が
   かからないことを考えれば、統一された遠隔デスクトップの方法を探している
   ビジネスにとってこれは妥当な価格と言えるだろう。

<http://www.teamviewer.com/licensing/>
   (日本語)<http://www.teamviewer.com/ja/licensing/index.aspx>
   "ライセンスの概要"

   セキュリティの面では、TeamViewer は独自仕様のシステムを使っているもの
   の、それが RSA 公開鍵/秘密鍵の交換と 256-bit AES セッションエンコード
   法とに基づいたものであることは発表されていて、これらのセキュリティテク
   ノロジーは SSL/TLS と同等程度のものだ。また TeamViewer は ISO 9001 証
   明書、二要素認証、そして「中間者」攻撃への防御を備え、HIPAA 対応となる
   ように設定することもできる。つまりこれは、家族を支援するために時折使い
   たい個人のためにも、また厳しいセキュリティ方針を持つ大企業のためにも、
   堅牢な解決法となる。

<http://www.teamviewer.com/en/res/pdf/TeamViewer-Security-Statement-en.pdf>


**Mikogo** -- 私はあまり時間を割いて Mikogo をテストしていないし、システ
   ム管理者コミュニティーの中で私が知っている人たちの中にはそんなもの聞い
   たこともないという人たちも少なからずいるが、だからといってあなたがじっ
   くり検討してみる価値がないことにはならない。Mikogo は会議に関係する数
   多くの機能を誇っていて、例えばスクリーン録画、マルチユーザー用ホワイト
   ボード、音声会議、プレゼンターの交代、アプリケーションごとのウィンドウ
   切替、複数モニタ対応などがある。そしてそれに加えて、遠隔制御のため遠隔
   デスクトップにもフルに対応している。

<http://www.mikogo.com/>

   Mikogo は見事なほどに多くのプラットフォームの上で、例えば Mac、Windows、
   Linux、iOS、それに Android で動作する。(ただし Windows Phone では動作
   しない。)個人用には無料だが、それ以外の用途には独創的な価格オプション
   を提供する。毎月払いのプランで月額 $13 から $78 までを払って使うことも、
   一回きりの料金 $312 から $1,872 までを払って使うこともできる。セキュリ
   ティはしっかりしていて、ISO 9001 証明書と 256-bit AES 暗号化が使われる。
   また Mikogo ウェブサイトは SSL/TLS を使った 128-bit 暗号化でセキュア化
   されている。Mikogo の HTML Viewer は、ほとんどあらゆるデバイス上で、ど
   んなウェブブラウザを走らせていても、ほぼすべての機能が使える。

<http://www.mikogo.com/pricing/>


**私のお薦めは** -- あまりにも多くのテクノロジーと解決法があるのでびっく
   りしてしまっただろうか? それは理解できる。これは複雑な話題だからだ。
   混乱を少しでも整理できるようにと願って、以下にいくつかのシナリオに分け
   てそれぞれに最適と私が思うものを推薦させて頂きたい。もちろん、さまざま
   の人たちがさまざまの目的のためにさまざまのツールを必要としているのは当
   然だが、私は推薦するものを決める際に次の三つの要因を基にして考えた:

* それはセットアップと使用が簡単か?
* それは無料か、あるいはできることと比較して無理なく買える価格か?
* 個人用、小企業用、大企業用それぞれに適した程度にセキュアか?

   以上を念頭に置いて、私が一番に選んだものを以下にそれぞれ挙げて行こう。

* __最良の Mac 用 VNC クライアント: Apple の Screen Sharing__
     価格: 無料
     必要なダウンロード量: なし
     必要となるセットアップ: 最小限
     使いやすさ: 信じられないほどシンプル
     セキュリティ: 同一プライベートネットワーク上の二台の Mac で使って安全

   VNC はシンプルだが、遠隔デスクトッププロトコルとしてはいくらかセキュア
   度が低い。これはオープンなプロトコルなので、多くの会社が独自の VNC ソ
   フトウェアを作っている。私は長年システム管理者をやってきて、数多くの異
   なる VNC アプリケーションを使ってきた。この記事の準備のために、私は現
   行バージョンの RealVNC と TightVNC と Chicken of the VNC をもう一度試
   してみた。いずれも、私が過去に使ったことのあるものだ。率直に言って、私
   はこれら三つを今後使うつもりはない。いずれも確かに動作はするけれども、
   動作は不格好で、直観的でなく、場合によってはホストとターゲット _双方の_
   Mac にソフトウェアをインストールしそれぞれ設定しなければならない。そん
   な余計な手間をかけたいなどと、誰が思うだろうか?

   Apple の Screen Sharing アプリケーションは既に Mac OS X のすべてのバー
   ジョンに内蔵されているので、完全に無料であるばかりでなく、既にインストー
   ル済みだ! Screen Sharing の最良の使い方を二分間で知りたければ、Apple
   の「画面を共有する」技術ノートを読んでみよう。

<http://support.apple.com/kb/PH11125>
   (日本語)<http://support.apple.com/kb/PH11125?viewlocale=ja_JP>
   "OS X Mountain Lion: 画面を共有する"

* __最良の無料の遠隔デスクトップアプリケーション: TeamViewer__
     価格: 無料
     必要なダウンロード量: 一ファイルのみ、16 MB
     必要となるセットアップ: 最小限
     使いやすさ: 信じられないほどシンプル
     セキュリティ: 優れたセキュリティ標準

   LogMeIn はもはや無料ではないので、セキュアで使いやすく、完全に無料の遠
   隔デスクトップアプリケーションを必要としている人向けに私が一番にお薦め
   するのは TeamViewer となった。TeamViewer はインターネット上で働き、ルー
   タの設定は一切不要で、二台の Mac、PC、または Linux マシンの間で使うな
   らばほんの数分でセットアップできる。個人用のみで使える無料バージョンも、
   アプリケーションとしては数百台のコンピュータを管理するシステム管理者が
   使うバージョンと全く同じものなので、パワフルな企業レベルのソリューショ
   ンでもある。これはもう迷う必要もない。

* __最良のシステム管理者向け遠隔デスクトップアプリ: TeamViewer__
     価格: $749 for an unlimited number of computers
     必要なダウンロード量: 一ファイルのみ、16 MB
     必要となるセットアップ: 最小限
     使いやすさ: 信じられないほどシンプル
     セキュリティ: 優れたセキュリティ標準

   私は長年の LogMeIn ユーザーなので、このカテゴリーに自分が TeamViewer
   を選んだことに我ながら驚いている。LogMeIn Central の料金は年額 $299 で、
   最大 100 台までの Mac や PC にセキュリティのしっかりした遠隔デスクトッ
   プアクセスを提供する必要のある人たちにとって最もお買い得と思えるのだが、
   LogMeIn のサービスを受けるには料金を毎年払い続けなければならず、それに
   比べれば TeamViewer の一回限りの価格 $749 は三年経たないうちに元が取れ
   ることになる。

   それに加えて、TeamViewer の業界標準に適合したセキュリティと、会議に関
   係したクールな機能もあってこのソフトウェアを (WebEx に似た) デジタル会
   議センターとしても使えることを考え合わせれば、TeamViewer を選ぶべきだ
   ということが明白になってくる。さらに追加のお楽しみとして、TeamViewer
   は LogMeIn よりも多くのデスクトップやモバイルのオペレーティングシステ
   ムの上で動作するので、会社としては現行標準の大多数で使えるソリューショ
   ンを購入できることになり、より安心できるだろう。

<http://www.webex.com>
   (日本語)<http://www.webex.co.jp/>
   "シスコ WebEx Web 会議、オンライン ミーティング、デスクトップ共有、 
ビデオ会議"

* __最良の PC 制御用遠隔デスクトップアプリ:  CoRD__
     価格: 無料
     必要なダウンロード量: 一ファイルのみ、4.5 MB
     必要となるセットアップ: 最小限
     使いやすさ: 信じられないほどシンプル
     セキュリティ: ローカルネットワーク上の二台のコンピュータで使って安全

   CoRD は使いやすくて軽量、セットアップもほんの数分ででき、その上完全に
   無料だ。けれどもこれが他の追随を許さぬ選択肢となるのは一台の Mac から
   複数台の PC を制御する必要のある人たちの場合で、そういう状況においては
   CoRD が複数の遠隔デスクトップセッションを一つのウィンドウの中でタブに
   分けてまとめることができる機能が物を言う。

   私が一流のツールを見逃しているとお思いの方は、記事へのコメントとしてポ
   ストするか、あるいは直接ご連絡頂きたい。


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FunBITS: Mac 用 Boom で音量アップ
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     文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
     原文記事: <http://tidbits.com/e/14682>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   ある日、妻が私の仕事部屋に入ってきて、MacBook Pro のスピーカーの音量が
   小さ過ぎると文句を言った。そこで私は Global Delight 製の便利なユーティ
   リティ、Boom を思い出した。これは、Mac のシステム音量のレベルを上げる
   ことができる。Boom 1.9 は Global Delight からも Mac App Store からも、
   たったの $6.99 で購入でき、OS X 10.7 Lion かそれ以降を要する。

<http://www.globaldelight.com/boom/>
<https://itunes.apple.com/app/id415312377?mt=12>

   Boom をインストールすると、あなたの Mac に新たな仮想オーディオデバイス
   が追加される。(そのためには再起動が必要だ。)これは大切な点で、あなた
   が Audio Hijack Pro のようなアプリを使ってプロフェッショナルのオーディ
   オ録音をする場合でも、内蔵のオーディオデバイスを選択しておきさえすれば
   Boom が勝手に音量を増したりすることはない。

<http://tidbits.com/resources/2014-04/BoomDevice.png>

   インストールが済めば、Boom がメニューバー上に見える。クリックすれば、
   音量メニューバーアイコンと同様の音量スライダーを表示するので、システム
   音量レベルを上げることができる。デフォルトでは、システム音量レベルを上
   げるシステムワイドのホットキーは Command-Shift-+ で、Command-Shift--
   が音量レベルを下げる。システムの音量グラフィックに似たオンスクリーンの
   グラフィックさえ表示する。

<http://tidbits.com/resources/2014-04/Boom-menu-bar-slider.png>

   Boom の音量スライダーの下にボタンがあることにお気付きだろうか? これを
   クリックすると Boom ウィンドウが開き、いくつかさらなるオプションが使え
   るようになる。その中でおそらく最も役に立つ Boom の機能はシステムワイド
   のイコライザーだろう。それにアクセスするには Boom ウィンドウの中で Mac
   Volume を選ぶか、あるいはメニューバーアイコンを Option-クリックしてプ
   リセットの中から選ぶ。多数のプリセットが内蔵されていて、Bass Boost、
   Music、Vocals、Movie、そして私のお気に入りの Rock もある。

<http://tidbits.com/resources/2014-04/Boom-equalizer.png>

   私は通常はイコライザーが好きではないが、Boom 内蔵の Rock プリセットを
   使えば私の Mac から出てくるオーディオがずっとクリアになることに気付い
   た。このことは、ポッドキャストなど話し声のコンテンツについても言える。
   この点だけでも、Boom には価値があると思う。

   Boom の機能はただ単にシステムオーディオをその場で管理できるだけではな
   い。個々のオーディオまたはビデオのファイルで音量のレベルを上げることも
   できる。そのためには、Boom ウィンドウを開き、左下にある Boost File を
   クリックして、ファイルをドラッグすればよい。音量増加レベルを選んでから
   Boost をクリックすれば、Boom はそのファイルの音量だけを増やしたコピー
   を作成する。それらを特別の iTunes プレイリストに追加することさえできる。

<http://tidbits.com/resources/2014-04/Boom-boost-file.png>

   さて、問題の核心に移ろう。Boom はきちんと動作するのか? 答はイエスで、
   十分うまく働く。あなたの Mac のスピーカーを、かなり大きな音量で鳴るよ
   うにする。Global Delight は 400 パーセント以上に増えると主張している。
   私が SPLnFFT Noise Meter アプリ(Safety Awakenings の正確度テストに合
   格している)で気楽にテストした限りでは、Soundgarden の "Pretty Noose"
   冒頭部分のリフが Boom をオフにすれば最大 70 dB、Boom で最高レベルまで
   上げると最大 85 dB となった。Perdue 大学のウェブサイトにある表によれ
   ば、これは掃除機の騒音を聞く状態から時速 40 マイル (64 km) で走る
   ディーゼルトラックの騒音を聞く状態へ変わるのと同等だという。けれども
   もっと重要な点を言えば、スピーカーの音量をこんなに上げて大丈夫なのだろ
   うか?

<https://itunes.apple.com/us/app/splnfft-noise-meter/id355396114?mt=8>
<http://www.safetyawakenings.com/safety-app-of-the-week-42/>
<https://www.chem.purdue.edu/chemsafety/Training/PPETrain/dblevels.htm>

   同社によれば、Boom には広範なテストをしてあり、スピーカーにダメージが
   及ぶ証拠は見つからなかったという。ただし、Boom を何度も使ったあとでス
   ピーカーのサウンドが弱々しくなったというオンラインのコメントもいくつか
   見られる。けれどもそれ以外の問題はないようで、Mac App Store では 20 個
   のレーティングで星 4.5 と評価されている。個人的には、私の MacBook Pro
   は既に十分な音量を出していると思うし、とりわけ Roost ラップトップスタ
   ンド(2014 年 4 月 4 日の記事“Roost ラップトップスタンドでしゃんと座
   ろう”にレビューがある)を使って持ち上げ角度を付けているのでなおさらだ。
   Perdue 大学の表によれば、八時間にわたって 80 dB を聞き続ければ聴力を損
   なう可能性があるし、八時間にわたって 90 dB を聞き続ければその可能性は
   高いという。

<http://www.globaldelight.com/globaldelightforum/discussion/93/boom-question/p1>
<http://globaldelight.com/globaldelightforum/discussion/1544/boom-causes-loud-static-sound-only-out-of-left-speaker-when-active/p1>
<http://apple.stackexchange.com/questions/100530/can-volume-booster-software-damage-macbook-pros-internal-speakers>
<http://tidbits.com/article/14653>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1219.html#lnk1>
   "Roost ラップトップスタンドでしゃんと座ろう"

   私のテストでは、システム音量を最大にして Boom で3クリック分レベルを上
   げると、音の歪みが気になった。これは望ましくないことだし、自動車の車内
   オーディオの作業をしたことのある人なら、スピーカーにパワーをかけ過ぎれ
   ばダメージが起こることは断言できるだろう。

   けれども、いくらかの常識の下で使う限り、Boom は手元に置いておいてよい
   便利なツールだ。私の Mac のオーディオは普段静かな仕事部屋の中では十分
   な音量だけれども、大勢の人のいるホール(妻はそういうところに長くいる)
   のような場所では短時間だけ音量を上げられれば便利かもしれない。恒常的に
   使いたい場合は、電源駆動のスピーカー(TechHive に Dan Frakes のスピー
   カー購入ガイドが載っている)か、Twelve South の格好良い BaseJump 2 を
   使うかする方が良いだろう。私が快楽のままに PC を使っていた時代には、タ
   ワーマシンにホームシアター受信機とブックシェルフ型スピーカーが光学ケー
   ブルで接続されていた。素晴らしいセットアップだったけれども、デスクの上
   で途方もない場所塞ぎとなっていた。

<http://www.techhive.com/article/1144084/speakers-buying-guide.html>
<http://www.twelvesouth.com/product/bassjump-2-for-macbook>

   価格がたった $6.99 なので、Boom はそのイコライザー機能のみでも価値があ
   るし、使い方に注意する限りにおいてはその音量ブースト機能も持っていて損
   はないだろう。Boom のお陰で、私の Mac のオーディオは以前よりずっと明瞭
   で豊かなものとなり、そのために貴重なデスクスペースを外付けスピーカーに
   割く必要もない。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/14682#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/14682>


TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2014 年 4 月 21 日
-----------------------------------------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/14689>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**Microsoft Office 2011 14.4.1** -- Microsoft が Office 2011 をバージョ
   ン 14.4.1 にアップデートしていくつかの改善を加えた。最も注目すべき修正
   点はリモートでコードが実行される可能性のあったセキュリティ脆弱性の修正
   だ。Office 2011 14.4.1 ではまた、Outlook が受信拒否リストやフォルダ階
   層の同期、サーバエラーからの回復、会議出席依頼の返信の管理、Microsoft
   Lync 会議の作成、および暗号化メッセージの送信を処理する方法に改善を加
   えている。さらに今回のアップデートでは、Word でマウスポインタが見えな
   くなってしまうことのあった問題を修正するとともに、Excel のデータ検証コ
   ントロール機能でエントリ数が 1,024 から 2,048 に増やされた。 (Office
   for Mac ウェブサイト経由または Microsoft AutoUpdate から無料アップデー
   ト、113 MB、リリースノート)

<http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=42373>
   (日本語)<http://www.microsoft.com/ja-JP/download/details.aspx?id=42373>
   "マイクロソフト公式ダウンロード センターから Microsoft Office for 
Mac 2011 14.4.1 更新プログラム をダウンロード"
<http://support.microsoft.com/kb/2939132>
   (日本語)<http://support.microsoft.com/kb/2939132>
   "[MS14-017] Microsoft Office for Mac 2011 14.4.1 更新プログラムにつ 
いて (2014 年 4 月 8 日)"

   Microsoft Office 2011 14.4.1 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/14690#comments>


**Adobe Flash Player 13.0.0.201** -- Adobe が独立動作の Flash Player の
   Mac 版をバージョン 13.0.0.201 にアップデートし、Flash Player 13 で導入
   されてしまったクラッシュを素早く修正した。Flash Player 13 は、2006 年
   から 2008 年までに製造された一部の Mac で存在しない CPU 命令を使おうと
   してクラッシュしていた。このバグの影響を受けていた人はすみやかにアップ
   デートすべきだ。または、私たちの多くがしているように、Flash Player を
   アンインストールして、その代わりに Google Chrome ウェブブラウザの内部
   にバンドルされたバージョンの Flash Player を使うようにする方法もある。
   (2013 年 2 月 8 日の記事“Google Chrome を使って Adobe Flash を隔離”
   参照。)Chrome バージョンの Flash にはこのバグはない。(無料、14.9 MB、
   リリースノート)

<http://get.adobe.com/flashplayer/>
<http://tidbits.com/article/13545>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1160.html#lnk2>
   "Google Chrome を使って Adobe Flash を隔離"
<http://helpx.adobe.com/en/flash-player/release-note/fp_13_air_13_release_notes.html>

   Adobe Flash Player 13.0.0.201 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/14680#comments>


**PDFpen と PDFpenPro 6.2** -- Smile が PDFpen と PDFpenPro のバージョン
   6.2 をリリースして、プレインおよびリッチテキストの書き出し機能、正確度
   を上げるために Word 書き出し言語を選択できるオプション、Thumbnail 表示
   から書類をドラッグしたり Word 書類を Thumbnail 表示へドロップしたりで
   きる機能、書類インスペクタ上のページカウントフィールド、オーナーパスワー
   ドを削除できる機能などを追加した。さらに、PDFpen と PDFpenPro 6.2 では
   OS X 10.8 Mountain Lion かそれ以降でスクリプトメニューが Automator ワー
   クフローにも対応し、他にも数多くの修正や改善を施している。Mac App Store
   版は現在まだバージョン 6.1.5 のままだ。(新規購入 $59.95/$99.95、TidBITS
   会員には 20 パーセント割引、55.2/56 MB、リリースノート)

<http://www.smilesoftware.com/PDFpen/>
<http://www.smilesoftware.com/PDFpenPro/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://smilesoftware.com/help/pdfpen6/help/releasenotes.html>

   PDFpen と PDFpenPro 6.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/14675#comments>


**Keyboard Maestro 6.4.1** -- Stairways Software の Peter Lewis が
   Keyboard Maestro 6.4.1 をリリースし、この重要な自動化ユーティリティに
   数多くのバグ修正を加えてアップデートした。機能の変更点はない。今回のアッ
   プデートでは Execute AppleScript アクションを取り消したり、カスタムア
   イコンを作成したり、テキストトークンを処理したりした場合に起こることの
   あったクラッシュを修正し、タイマーのずれによりタイムトリガーが二度実行
   されることがないようにし、Exit From Loop 直後のアクションが一部キャン
   セルされてしまうことのあったバグに対処するなどしている。(新規購入 $36、
   TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無料アップデート、24.4 MB、リリー
   スノート)

<http://www.keyboardmaestro.com/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.keyboardmaestro.com/documentation/6/whatsnew.html>

   Keyboard Maestro 6.4.1 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/14679#comments>


**Typinator 5.9** -- Ergonis が、同社のテキスト展開ツール Typinator をバー
   ジョン 5.9 にアップデートして、数多くのバグ修正を加えた。Typinator 5.9
   では入力フィールドでラベルが重なり合ってしまう問題を修正し、ある種のア
   プリケーション限定の調整の際に起こった "internal consistency problem"
   に対処し、Aperture、Mellel、SecureCRT、Anki、および MacGiro で起こった
   問題点を修正している。(新規購入 24.99 ユーロ、TidBITS 会員には 25 パー
   セント割引、無料アップデート、5.6 MB、リリースノート)

<http://www.ergonis.com/products/typinator/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.ergonis.com/products/typinator/history.html>

   Typinator 5.9 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/14677#comments>


ExtraBITS、2014 年 4 月 21 日
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     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/14688>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   今週の ExtraBITS では、Siri が Google Now と Cortana を相手に対決し、
   編集主幹 Josh Centers が Chicago 地域のユーザーグループ The Northwest
   of Us で Apple TV 関係のプレゼンテーションをし、Jeff Carlson が写真家
   向けに iPad を使うヒントを提供し、ハードウェアメーカー LaCie が大規模
   なセキュリティ漏洩を認め、Bradley Chambers が教育市場向けに Apple がど
   のように iOS を改善すべきかを提案し、Microsoft がより安価な Office 365
   購読方法を発表した。


**Siri は Google Now や Cortana と比べてどうか** -- Gizmodo が三つの仮想
   アシスタント、Apple の Siri、Google Now、Microsoft の新しい Cortana を
   比較テストした。結果はほぼ互角で、それぞれに難点はあるというものだった
   が、この短いビデオは見ていて楽しい。

<http://gizmodo.com/cortana-vs-siri-vs-google-now-the-ultimate-voice-con-1562935258>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/14685#comments>


**Josh Centers、Northwest of Us ユーザーグループで Apple TV を語る** --
   TidBITS 編集主幹であり "Take Control of Apple TV" の著者でもある Josh
   Centers が Chicago 地域のユーザーグループ The Northwest of Us に招かれ
   て講演した。詳細にわたったこのセッションは録画されたが、この中で Josh
   は Apple ユーザーが Apple TV を考慮すべき理由をいくつか挙げ、聴衆から
   の質問に答え、Apple TV の将来についての予想を述べた。

<http://www.youtube.com/watch?v=8PbUd1QXfWY>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/14684#comments>


**iPad を使ってより良い写真を** -- 私たちスタッフの一員 Jeff Carlson が
   500px に記事を書き、iPad を使ってあなたの写真の腕前を上達させる方法を
   論じた。決してそれは iPad 内蔵のカメラで撮影するとかいう話ではなくて、
   iPad を使って写真をプレビューし、編集し、共有したり、さらには遠隔から
   カメラをコントロールしたりさえできるという話だ。

<http://iso.500px.com/how-an-ipad-can-improve-your-photography/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/14683#comments>


**LaCie が顧客のクレジットカード情報を漏洩** -- ハードウェアメーカーの
   LaCie は Mac 向けのハードドライブやアクセサリで知られているが、同社の
   オンラインストアにセキュリティ欠陥があり昨年の大半にわたって顧客のクレ
   ジットカード番号や連絡先情報が漏洩していたと認めた。現在 LaCie の親会
   社となっている Seagate は 2014 年 4 月 14 日に至るまで問題の存在を否定
   していたが、同日になってセキュリティジャーナリスト Brian Krebs の質問
   に答えて「2013 年 3 月 27 日から 2014 年 3 月 10 日までの取引に関係す
   る名前、住所、電子メールアドレス、支払カード番号およびカード有効期限」
   にアタッカーがアクセスを得ていたと発表した。もしもあなたがこの期間中に
   LaCie に注文を出していたのならば、あなたのクレジットカードの請求書に異
   常な請求がないか注意しよう。

<http://krebsonsecurity.com/2014/04/hardware-giant-lacie-acknowledges-year-long-credit-card-breach/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/14681#comments>


**Apple は教育市場向けに iOS をどう改善すべきか** -- Bradley Chambers は
   テネシー州 Chattanooga にある Brainerd Baptist School の IT 責任者だが、
   教育市場向けに Apple が iOS を改善すべき点について数多くの痛烈な指摘を
   述べた。例えば、MDM または Apple Configurator の中でアプリ内購入をでき
   るようにすること、教室から教室へ iBooks Store の教科書を再配布できるオ
   プション、将来のデバイスではデフォルトのストレージ容量を増やすこと、学
   校向けの iCloud 電子メールサービスを作ることなどだ。

<http://chambersdaily.com/bradleychambers/2014/4/15/what-fruit-is-left-hanging-for-ios-in-education>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/14676#comments>


**Microsoft、より安価な個人向け Office 365 購読を発表** -- iPad 上で
   Office 書類の編集をしたいけれども、Office 365 Home Premium の対象とな
   る五台のコンピュータなど必要ない、という人たちのために、Microsoft は今
   回 Office 365 Personal を月額 $6.99 または年額 $69.99 で販売開始する。
   この購読をすれば一台の Mac または PC と一台のタブレット機で Office 書
   類を編集できるようになり、OneDrive に 20 GB の追加ストレージが認められ
   る。ただし定価 $99.99 の Office 365 Home Premium 一年契約が現在 Amazon
   からおよそ $30 で購入できるので、いずれ Office 365 Personal も Amazon
   から安く購入できるようになるのではないかと思われる。

<http://blogs.office.com/2014/04/15/office-365-personal-now-available-and-unlocks-editing-and-document-creation-on-ipad/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/14674#comments>


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