TidBITS#1256 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2015年 1月 31日 (土) 00:46:03 EST


TidBITS#1256/26-Jan-2015
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     英語版: <http://tidbits.com/issue/1256>
     日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1256.html>


   今週はアクセシビリティ関係の記事が二つある。Steven Aquino はアクセシビ
   リティの観点から iPhone 6 Plus をレビューし、Mariva H. Aviram は視覚障
   害のある人のためのシリーズ記事の続きとして、今回は視力に問題のある人に
   とって使い勝手の妨げとなるデザイン上の誤りについて考察する。Microsoft
   は先週多くの興味深い発表をしたが、中でも新バージョンの Windows、84-イ
   ンチ 4K ディスプレイと、ホログラム機能付きゴーグルが注目すべきだ。これ
   ら Redmond 発のニュースを Julio Ojeda-Zapata が分析する。Macworld Expo
   はなくなったかもしれないが、Adam Engst はその空白を埋めるべく、Apple
   関係の他のカンファレンスを世界中から 22 個紹介する。最後にもう一つ、最
   新の FunBITS 記事として、Chris Armstrong がリラックス用のアプリ Sunny
   をレビューする。今週注目すべきソフトウェアリリースは ClamXav 2.7.2 と
   Logic Pro X 10.1 だ。

記事:
     アクセシビリティ対決: iPhone 6 対 iPhone 6 Plus
     Windows ユニバーサルとなる... そしてホログラフィックにも
     2015 年の Mac および iOS のプロ向けカンファレンス 22 選
     視覚障害のある人のためのコンピューティング、その 3
     FunBITS: Sunny で自分のプライベートビーチでリラックス
     TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2015 年 1 月 26 日
     ExtraBITS、2015 年 1 月 26 日


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アクセシビリティ対決: iPhone 6 対 iPhone 6 Plus
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     文: Steven Aquino: <stevenaquino @ icloud.com>, @steven_aquino
     原文記事: <http://tidbits.com/e/15354>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   振り返って考えればほとんど滑稽とさえ言えるが、Steve Jobs が 2007 年に
   初代の iPhone をデビューさせた際、彼はその iPhone の 3.5 インチのスク
   リーンを "giant" (巨大な) と形容した。そして実際それは巨大だった。あの
   キーノートの当時に私が持っていたフリップを開くタイプの携帯電話は、切手
   ほどの大きさのディスプレイしか付いておらず、私には使うのが難しかった。
   私は一応ものを見ることはできるけれど、法定盲人に属するからだ。(この種
   の視力障害について詳しくは Mariva H. Aviram のシリーズ記事“視覚障害の
   ある人のためのコンピューティング”を参照。)私が初めて iPhone を直接手
   に持って見た時、その大きな、高解像度のスクリーンは驚嘆以外の何物でもな
   かった。他の大勢の人たちと同様、私もその後 iPhone を持つようになった。

<http://tidbits.com/series/1290>
   (日本語)
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1254.html#lnk3>
   "視覚障害のある人のためのコンピューティング、その 1"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1255.html#lnk3>
   "視覚障害のある人のためのコンピューティング、その 2"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1256.html#lnk3>
   "視覚障害のある人のためのコンピューティング、その 3"

   この初代の iPhone 以来、私は iPhone のフォームファクターが大好きになっ
   た。当初は 3.5 インチスクリーン、その後 iPhone 5s の 4 インチディスプ
   レイを私は使った。これらのスクリーンは(当時としては)大きくて高解像度
   だったばかりでなく、これらの iPhone は手にも持ちやすいしポケットの中に
   入れて持ち運ぶのも楽だった。それは私にとってとても重要なことだ。視力障
   害以外に私には脳性麻痺の後遺症もあり、 指に力が入らなかったり、動かし
   にくかったりするからだ。類似した問題を起こす可能性のあるものとしては、
   関節炎、手根管症候群、多発性硬化症、骨折の後遺症などが考えられる。

<http://en.m.wikipedia.org/wiki/Cerebral_palsy>
   (日本語)<http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%84%B3%E6%80%A7%E9%BA%BB%E7%97%BA>
   "脳性麻痺 - Wikipedia"

   Apple が二種類のもっと大きな iPhone を開発中だという噂が出始めると、私
   は心配になり、使い勝手と持ち運びやすさの最適のバランスが崩れるのではな
   いかと恐れて当面買い控えておこうと心に決めた。でも、登場した 4.7 イン
   チの iPhone 6 を手に持って試してみた結果、私は考えを変えて一台購入した。
   サイズは大きくなったけれども、以前の iPhone で気に入っていた見やすさと
   人間工学のバランスは保たれていたからだ。

   この iPhone 6 には満足できたものの、さらにもっと大きな兄弟機、5.5 イン
   チの iPhone 6 Plus にも引き続き興味をそそられた。"phablet" (より大型の
   スマートフォンを意味する、"phone" と "tablet" の合成語) たる iPhone 6
   Plus がアクセシビリティに対してどのような影響を及ぼすのかを、どうして
   も知りたくなったからだ。その疑問に答を出す助けとして、Apple はレビュー
   用ユニットの iPhone 6 Plus を私に貸し出してくれた。そこでこの二ヵ月間、
   私はそれを自分の iPhone 6 と比較しながら使ってみた。

   iPhone 6 Plus のアクセシビリティを評価する際に、考慮すべき主要な要因が
   二つある。ディスプレイの大きさと、本体自体の大きさだ。それはどんな人に
   も言えることだが、身体的障害を持つ私たちには双方とも重要性が大きくなる。


**iPhone 6 Plus のハードウェア** -- ハードウェアについて言えば、iPhone 6
   Plus には良い面も悪い面もある。

   まず第一に良い面だが、私のように視覚障害のある者にとっての明白な利点は
   iPhone 6 Plus のスクリーンが非常に大きいことだ。ディスプレイを比較して
   みると、iPhone 6 と 6 Plus の間にどれほど大きな(そして素晴らしい)違
   いがあるかに気付かされてとても驚いた。スクリーンのサイズだけで考えれば、
   私は直ちに iPhone 6 Plus の方が好ましいと思った。もしもあなたが何らか
   の視覚障害を持っているなら、一度は iPhone 6 Plus を試してみるとよい。
   「プラス」という単語の本当の意味が、まざまざと感じられるだろう。でも、
   たっぷりしたスクリーンサイズには、それ自体の代償が伴う。これについては
   すぐ後で説明しよう。

   そういう意味で、大きいことは本当に良いことだ。より多くのコンテクストが
   表示でき、インチあたり 401 ピクセル (401 ppi) のスクリーンは非常に明る
   く鮮明で、私自身テキストを読む際に目を細めたりする必要などめったにない。
   実際、スクリーンがあまりにも素晴らしいので、普通サイズの文字でさえ読み
   やすい。(私は普通サイズに設定しているが、もっと大きなサイズの文字に設
   定して一度に表示されるコンテンツを少なくすることもできる。)このような
   iPhone 6 Plus のスクリーンの利点のお陰で、目の疲れを感じる度合が自分の
   「たった 326 ppi しかない」iPhone 6 に比べてかなり減る。

   けれども残念なことに、iPhone 6 Plus のハードウェアが物理的に大きいこと
   は両極端のユーザー体験に結び付く。スクリーンが大きいのは素晴らしいけれ
   ども、iPhone 6 Plus の本体の大きさは、自分の小型の iPhone 6 の方が良い
   という気持ちにさせる。iPhone 6 Plus はモンスターのごとく巨大で、手に持
   つにもポケットに入れて持ち運ぶにも厄介だ。ポケットから出し入れするだけ
   でも iPhone 6 に比べて余計な努力を要するし、ポケットに入った状態でも外
   から見てすぐ分かるようになってしまう。

   これは単なる個人的好みの問題ではない。確かに私の手は小さいが、脳性麻痺
   のせいで iPhone 6 Plus を手に持つのは扱いづらく具合が悪いので、きちん
   と扱えるようにするためにひっきりなしに握り直す羽目になる。電話をかける
   ために耳のところに支えておくのも楽ではない。表面が非常に滑らかで握りに
   くいし、サイズが大きくてうまく耳に当てられないからだ。(iPhone 6 Plus
   を横長に使っても同じことが言える。どうやっても私にはしっくりしない。)

   全体的に見て、私とこの iPhone 6 Plus の間には、いわば愛憎関係がある。
   そのディスプレイは私の目にとって素晴らしいが、本体の物理的な大きさが私
   の運動能力の必要に資さない。


**iPhone 6 Plus のソフトウェア** -- iPhone 6 Plus の大きなスクリーンの上
   で iOS 8 を使うのはなかなか興味深い。iPhone というより、むしろ iPad を
   使っている感じがするからだ。アクセシビリティの立場から、iPhone 6 Plus
   上で iOS が提供する最大の利点は大スクリーンの上で走るという事実だ。

   ハードウェアのところで言ったことについて、ここでも触れておく必要がある。
   スクリーン上に多くのものを入れられれば入れられるほど、私の目は楽になる。
   なぜなら、余計なスクロールをする必要なしに、従って目でものを追う必要な
   しに、情報が一目で分かるからだ。細かいことには違いないが、視覚障害を持
   つ身には、目が必要とするエネルギーが少なければ少ないほど視覚は良くなる。

   もう一つ言っておくべきことがある。iOS 8 の Display Zoom 機能を使えば、
   スクリーン上に表示されるコンテンツが少なくなる一方で、すべてが大きく表
   示されすべてが見やすくなる。私自身は iPhone 6 でも 6 Plus でも Display
   Zoom を使わない。その代わりに、より多くのコンテンツを表示させておいて、
   読むのに十分な大きさまでテキストを指先でつまんで拡大している。違う種類
   の低視力ならば、Display Zoom の方を好む人もいるかもしれない。

   iOS が iPhone 6 Plus 上でこれほど iPad に似て感じられるのは、iPad と同
   じく一部のアプリが横長の向きに表示されるからだ。(通常版の iPhone 6 で
   はそうはならない。)これは機能追加であって、理論的には便利なことのはず
   ではあるが、実際にはちっとも便利でない。問題は、少なくとも私にとっては、
   さきほども述べたように横長の向きに iPhone 6 Plus を使うのはとても具合
   が悪いからだ。ずっと以前から iPhone 上で文字をタイプするのは私にとって
   大問題であったが、iPhone 6 Plus ではその問題がますます悪化する。私の親
   指は広いキーボードを行き来できるほど機敏ではないので、テキストに関係し
   たどんなことをするにも無益な努力が伴う。(公正を期して言えば、同じ問題
   が iPhone 6 でも起こるけれども、困難の度合は少ない。)結果として、私は
   iPhone 6 Plus をほとんど常に縦長の向きにして使うようになった。縦長にし
   てさえも、タイプする際には奇妙な自己流のタイピング方法になる。

<http://www.macworld.com/article/2044544/pecking-order-typing-with-cerebral-palsy.html>

   もう一つの問題点は、スクリーンの上の隅のあたりに届きにくいことだ。私の
   指は、とにかく短過ぎる。Reachability ショートカット(Touch ID をダブル
   タッチすれば呼び出される)を使えば少しは改善される。ただし、それを使う
   ことを私が覚えていればの話だが。その上、確かに Reachability は遠いとこ
   ろにあるインターフェイス要素を親指の届くところまで持って来てくれるが、
   それでもなお私が片手で iPhone 6 Plus を使えるようにはならない。電話を
   片手で使えるかどうかは私にとって大きなことだ。私の通常版の iPhone 6 で
   ならそれができるけれども、iPhone 6 Plus ではできない。


**そして判決は** -- このレビュー記事を書くために iPhone 6 Plus をテスト
   したりメモを書き留めたりしながら、私の脳裏には「十分良い」という言葉が
   ひっきりなしに浮かんだ。通常版の iPhone 6 は、それ以前のどの iPhone に
   比べても明らかに大きいが、それでも確かに iPhone だという感じがする。ア
   クセシビリティの観点からは、その 4.7 インチスクリーンは十分に大きくて
   明るいが、それと同時にこの iPhone 6 は手に持ったり持ち歩いたりするにも
   扱いやすい。いくつか問題点はあるけれども、それでも十分に良い。

   John Gruber はこの点について、iPhone 6 と 6 Plus に関する彼の「ハイレ
   ベルの見解」の中で次のように述べている:

<http://daringfireball.net/2014/09/the_iphones_6>

     単にもっと大きな iPhone が欲しいだけなら、4.7 インチの iPhone 6 を
     手に入れよう。そう、これは、まさに大きな iPhone という感じがする。

     iPhone より大きい何かが欲しいのなら、5.5 インチの iPhone 6 Plus を
     手に入れよう。これは、むしろ新しいデバイスという感じがする。より大
     きな iPhone という感じはせず、iPhone より大きいけれども iPad mini
     より小さい、ハイブリッドのデバイスという感じだ。

   それでもやはり、私はどちらが自分にとって大きな意味を持つのか決めかねた。
   スクリーンのサイズか、それとも手に持った感触か、どちらがより重要なのか
   と悩んだ。私は iPhone 6 Plus の壮麗なスクリーンがあまりにも気に入った
   ので、少しの間 iPhone 6 Plus に買い替えようかと思案したくらいだった。
   けれども結局、私のように運動障害を持つ者には iPhone 6 Plus は向いてい
   ないと判断するに至った。私の状況を考えれば、視覚的なものと身体的なもの
   のバランスを取る必要がある。言い替えれば、スクリーンサイズのみを理由に
   iPhone 6 Plus を選ぶというのは意味を成さないだろう。スクリーンは使用体
   験の 100 パーセントを占めているものではないからだ。運動感覚の側の価値
   もやはり重要であり、それは支援を必要とする人たちにとって特に重要な観点
   と言える。

<http://www.imore.com/hardware-often-overlooked-aspect-accessibility>

   全体として、私は iPhone 6 Plus をとても気に入ったけれど、借り物を Apple
   に返却して、喜んで自分の iPhone 6 に戻った。視力障害のみに対処しなけれ
   ばならない人が iPhone 6 Plus を最高だと思うのは十分にあり得ることだと
   思うが、私はそういう人ではない。身体的障害を持たない人が iPhone 6 Plus
   の極端なところを不満に思うことだってあるのだから、私のように難問を抱え
   ている者にとってそれはなおさら大きな厄介事だ。そして、世の中にそういう
   者たちは大勢いる。

   少なくとも私にとっては、通常版の iPhone 6 が正しい選択だ。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/15354#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/15354>


Windows ユニバーサルとなる... そしてホログラフィックにも
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     文: Julio Ojeda-Zapata: <julio @ ojezap.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/15364>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   私は Microsoft を応援している。ええ、長年の Apple ファンである私がこんな
   事を言うのは奇妙に聞こえるかもしれないことは承知の上である - しかも、
   Apple に焦点を当てているサイト上で。

   しかし、かってはパーソナルコンピュータ空間では支配的であった Microsoft
   は、今では Apple や Google に後れを取っていると見られているが、最近は、
   出来栄えは良くないかもしれないが、有望な考えを一杯持っている。Windows 8
   は混乱の極みでそして酷評されているが、私が殊のほか気に入っているのは
   Windows ベースの Surface コンピュータである。

   Microsoft の Windows Phone スマートフォンも、Google Android フォンや
   iPhone に対抗して大した地位を築けていない。私はこの様な機器に投資しよう
   とは全く思わない - 私はこれを、Android 機器の中には魅力的なものがあると
   思っている人間の一人として、敢えて言っている。

   今や Microsoft は再びやる気を見せ始めている。

   未来志向のテック社会でいまだ人の関心をひく存在であることを知らせるべく、
   Microsoft は 21 January 2015 に、これ迄は世間の注目をひいたり、驚かせた
   りしたことのない大々的なソフトウェアとハードウェアの発表会を開催した。キー
   ノートのテーマは、Windows アップデートの様な型どおりのものから、実世界上
   に "ホログラフィックな" 構造物を重ね合わせるゴーグルの様な予期せぬものま
   でと広範囲であった。

   では、Microsoft が発表したものを、そしてそれが Apple のものと較べてどう
   かを見てみよう。


**何処でも Windows 10** -- Microsoft のパーソナルコンピューティングに対
   する見方は、Apple ユーザーにとっては違和感があるかもしれない。何故ならば
   Microsoft は、伝統的な PC 上でタッチでのやり取りを強調し、そしてタブレッ
   ト似の Surface PC と言った一体型機器を推進しているからである。これに対し
   て、Apple はタッチやり取りを頑として OS X から排除し、そして Mac/iOS ハ
   イブリッド機器も避けてきた。

   Cupertino ファンよ、それだけではないぞ! Redmond のテック巨人は更にその
   先に行こうとしている。

   Windows 10 は、これ迄未完成の "technical preview" の形でリリースされてい
   たが、より磨きのかかった状態で、そして - 重要なことに - 全ての機器に対応
   する単一の汎用オペレーティングシステムとして提示された。対象となる機器に
   は、スマートフォンやタブレットから伝統的なラップトップやデスクトップマシ
   ン迄含まれる。

<http://blogs.windows.com/bloggingwindows/2015/01/21/the-next-generation-of-windows-windows-10/>
<http://tidbits.com/resources/2015-01/Windows-10.jpg>

   だからといって Windows 10 は全ての機器上で同じに見えるという訳ではない。
   インターフェースは機器の大きさ等々に合わせるよう微調整されているが、中身
   は同じ基本的なオペレーティングシステムである。

   これはうなずけるし、それに私がキーノートから学んだことからすれば、
   Windows 10 は、指でのスワイプ (Mac 上では絶対にやらない) 又は、キーボー
   ドとマウスのどちらからでも使えるはずである。取り外しの出来るキーボード付
   きの PC 上では、Windows 10 はどの入力装置が使えるのか検知し、そして適切
   な入力モードを提示する。

   私はとりわけ Windows フォーンプラットフォームの将来に期待したい。何故な
   らばこれ迄程度の良いアプリの不足に悩まされてきたが、Windows 開発者は今や
   Windows 10 機器ほぼ全てに対するアプリを一度に書くことが出来るからである。
   これで Windows ベースのスマートフォンもようやく真の iPhone ライバルにな
   る可能性が出てきた - そして競争は常にあった方が良い。

<http://betanews.com/2015/01/21/developers-are-killing-windows-phone/>

   Windows 10 の新機能の幾つかは、OS X の Notification Center に酷似した右
   側の Notifications ペーンの様に、全くの真似のように見えるが、この頃では
   全てのテック大企業は自由にお互いに借り合うのが当たり前になっている。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/Windows-10-Notifications.jpg>

   そして Microsoft は鍵となる機能の改善でも成果を出している。例えば、これ
   迄酷評されてきたタイル並びの Start Screen は、全画面オプション付きの整頓
   された Start Menu へと変身した。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/Windows-10-Start-Menu.jpg>

   Windows 10 は 2015 年後半に出る予定で、最初の一年間は Windows 7 或いはそ
   れ以降からアップグレードする人に対しては無料となる。


**これが Spartan (そして Office) である** -- 1998 年以降、Microsoft の
   Internet Explorer は Mac 上のデフォルトブラウザであった。それが 2003 年
   になると、Apple 自身の Safari に置き換えられてしまった。今回 Internet
   Explorer は再度引退を促されることとなったが、今度は Windows からである。

   Microsoft は、現在の Windows バージョンの Internet Explorer をコードネー
   ムが Spartan という新しいブラウザに置き換えようとしているように見える
   (Internet Explorer も当分の間はレガシーサポートとして存続すると思われ
   る)。Spartan はすっきりした外見のブラウザで、沢山の有用な、革新的とはと
   ても言えない、機能を有している。例を挙げると、Web ページを共有のためマー
   クアップするオプション、読みやすくするためのページテキストを簡単化するコ
   ントロール、そしてリーディングリストサイトを使いする、そしてサイトをリー
   ディングリストに追加する、と言ったものである。これらは Safari での
   Reader View や Reading List に相当する。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/Spartan.jpg>

   Spartan には全く新しいレンダリングエンジンが搭載されるが、その恩恵はこの
   アプリがリリースされる迄は十分には分からないであろう。

   Microsoft からのその他の大きなソフトウェア発表は、タッチ対応バージョンの
   Office であるが、これはより小型の Windows 10 機器では無料となるであろう。
   何百万という Windows ユーザーは、この話を聞いて間違いなく大きな安堵のた
   め息をつくであろう。何故ならば、これらの人は iOS や Android ユーザーが彼
   らの機器のためのバージョンの Office を手に出来ていたのに、中途半端な状態
   に放置されてきたからである。時折 Surface を使う者として、私にも彼らの痛
   みが分かる。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/Word-touch.png>

   非タッチバージョンの Office for Windows、これは Office 2016 と呼ばれる、
   も登場すると Microsoft は言っている。そして、Mac 用の新バージョンの
   Office も出ると報じられているが、Microsoft からはそれについて何ら新しい
   情報はない。

<https://blogs.office.com/2015/01/22/next-chapter-office-windows/>


**ヘイ Siri, 失礼、Cortana だった** -- 前の Apple CEO John Sculley のキー
   ノートスピーチのために作成された Knowledge Navigator コンセプトビデオの
   "執事" を覚えていますか? 私は Microsoft の Joe Belfiori が似たようなデ
   モをするのを見ながらあのシーンを思い出した。もっとも、今回の Cortana と
   呼ばれる技術は本物であった。

<http://www.youtube.com/watch?v=HGYFEI6uLy0>

   Cortana は、Microsoft の Siri に対する答えでもあるが、Windows Phone 装置
   上にはしばらく前から存在しており、そして Windows 10 では Windows PC にも
   移行する。一方で、Siri の Mac OS X への登場は、未だ噂の領域にある。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/Cortana.jpg>

   Belfiori はデモの間に Cortana にレストランのメニューのようなもの調べさせ
   て、冗談半分に論戦を仕掛けた。結果はまだら模様であったが - Cortana は時
   には殆ど人間の様に見えたが、時には堅苦しくそしてコンピュータであった -
   いずれにしてもとても有用である。

   私の Siri や Google Voice Search の一貫性のない経験からして、もし最近
   Amazon の Echo 音声ガイドハードウェア助手の実演を見ていなかったら、私は
   Cortana についても懐疑的であったろうと思う。この円筒形の装置は、ユーザー
   の競りを実にうまく演じていた。もし PC 上の Cortana も実際の使用で同じ様
   に優秀であったら、私は感銘すると思う。

<http://www.twincities.com/ci_27351119/>

   Apple よ、次はおまえの番だ!


**Xbox ゲームを楽しむ** -- Mac 上のゲームはしばしば付け足しのような感じ
   だが、Microsoft は Windows 上でそんなことを許しはしない - それに強力な武
   器も持っている:Xbox One ゲームコンソールである。

   Windows と Xbox は、今までは、殆ど完全に別であった。と言うのも、その聴衆
   は大きく異なっていたからである。しかし Windows 10 では、Microsoft はこれ
   らの領域をこれ迄よりも大幅に重なるようにしている。実際に、 Xbox は
   Windows 10 の一つの機器となるであろう。

   この結果、興味深い可能性が開ける。PC と Xbox ユーザーは、それぞれのバー
   ジョンの同じゲームを使って一緒に遊べるようになるであろう。Xbox のゲーム
   プレーは PC にストリーム出来るであろうから、コンピュータのディスプレイが
   Xbox の画面へと変身出来る。DVR 機能を使えば、Xbox や PC ゲームプレーの最
   後の 30 秒間を記録出来るであろう。Windows 10 には、ゲーム、友達、成績、
   等々を表示する洗練された Xbox アプリがバンドルされるであろう。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/Windows-10-Xbox.jpg>

   iOS のカジュアルゲームは Apple に大成功をもたらしたが、Microsoft の PC/
   Xbox 統合に太刀打ちするのは困難であろう。Game Center は足下にも及ばない
   し、同社はゲームを Apple TV に載せる気配すら見せてきていない。それはとて
   も理にかなっていると思われるのにである ("FunBITS: Apple がゲーミング市
   場で勝てる理由" 4 October 2013 参照)。

<http://tidbits.com/article/14153>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1194.html#lnk8>
   "FunBITS: Apple がゲーミング市場で勝てる理由"

   しかしながら、もしあなたが Xbox ゲーム狂であるならば、PC 購入は益々魅力
   的に見えるであろう。私は、Xbox 狂であるうちの息子が最近 MacBook Pro
   Retina ディスプレイモデルを購入したことを悔やむようになるのではと思った
   りしている。勿論 Apple の Boot Camp を使う事で救いにはなると思われるが。


**Microsoft テレビが登場** -- Apple ブランドの大画面 TV の噂は今や広く疑
   問視されるようになったが、Microsoft は似たようなものをお披露目した:
   Surface Hub で Windows ベースの 4K タッチディスプレイからなり、オフィス
   の壁に設置しビデオ会議、ホワイトボード、等々に使う。

<http://www.microsoft.com/microsoft-surface-hub/en-us?ocid=SfcHubAnnounce_MSCOM>

   Surface Hub には 55- と 84-inch (!) モデルがあり、機能リストには Wi-Fi,
   Bluetooth,そしてマイク付きの二つのビデオカメラ、更に Skype や OneNote の
   カスタムバージョン等が載っている。Surface Hub の発売は今年後半とされてい
   る;価格は明らかにされていない。

   Surface Hub はまた娯楽機器としても使われ得ると思われる。例えば Xbox One
   と共に、或いは Apple TV を HDMI ポート経由でつないで、というのも考えられ
   る。しかし、これは Surface Hub の意図した目的ではない;Microsoft は真っ
   正面から企業集団を狙っており、そして共同作業と情報のやり取りのためのテッ
   クツールとして位置づけている。娯楽用ではない。

   これは Apple とは好対照で、Apple は家庭により焦点を当てている。私も
   Surface Hub を私のホームオフィスの壁にぶら下げたいが、仕事がはかどるとは
   思えない。Microsoft の意図は分かるが。


**助けて、Obi-Wan Kenobi** -- このキーノートでの最大の驚きは HoloLens で
   あった。これは仮想現実ヘッドセットで、あなたの周りの現実の世界を見る -
   Facebook の Oculus Rift とは違って - と同時に三次元のデジタル構造物をあ
   なたの周囲に対しての強調或いは補足として付け加えさせてくれる。この技術は
   Windows Holographic と呼ばれる。価格もリリース時期も発表されていないが、
   HoloLens は "Windows 10 の時期" にと約束されている。

<http://www.microsoft.com/microsoft-hololens/en-us?ocid=MSCOM_HoloLensGlobe>
<https://www.oculus.com/>
<http://tidbits.com/resources/2015-01/HoloLens.png>

   Microsoft は、例えば、ユーザーがどの様に火星上の NASA ローバーを見たり、
   周りを歩き回ったり、人間大の Minecraft ゲームプレーに参加したり、一式の
   仮想部品と HoloStudio と呼ばれるアプリを使って小さなドローンを作ったり、
   そして実際の自転車のフレーム上に仮想の部品を付け加えて自転車を形作ってい
   くのを見たり出来るかを示した。宣伝ビデオを見て欲しい。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/HoloStudio.png>
<http://www.youtube.com/watch?v=aThCr0PsyuA>

   Microsoft は、HoloLens はラボやその他の専門的な職業環境での利用から、家
   庭での VR ゲームや他の娯楽活動にまで及ぶ広範囲なアプリケーションに使える
   と言っている。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/HoloLens-Minecraft.png>

   それは General Kenobi の助けを求める Princess Leia が R2-D2 で投影されて
   いる様な感じに見える。もっともこの話ではゴーグルは必要ではなかったが。他
   方、このホロ Leia は Microsoft 投影ほどにはきれいに見えなかった。

   私はこれには極めて懐疑的である。何と言ったって、Microsoft の動作検知の
   Kinect 装置はとてもヒットしたとは言えない。ハイテックのヘッドギアそのも
   のだってあまり良い実績は残していない。Google の Glass は支持されていない。
   3D HDTV だって不発に終わっている。主な原因は、消費者は 3D 作品を見るのに
   必要な嵩張る、馬鹿げたアイギアを身につけたがっていないことにある。

   奇妙なヘッドギアに対する消費者の毛嫌いに対抗するには、この HoloLens 技術
   は本当にすごいものである必要があるであろう... しかし、プロトタイプを試し
   たテック記者達は全般に気に入ったようではある。私の判断は自分で実際に試せ
   るまで下さないでおこうと思うが、それは実際に製品が出荷されるようになるま
   で待たねばならないであろう。その時までお楽しみに。

<https://www.yahoo.com/tech/i-try-microsofts-crazy-hololens-108777779824.html>
<http://www.wired.com/2015/01/microsoft-hands-on/>

   Microsoft の最大の挑戦は、開発者に Windows Holographic アプリを作ってみ
   ようと思わせることであろう。結局のところ、その Kinect 技術は殆どがそこそ
   このゲームしか生み出さなかった。


**Microsoft、波に乗れるか?** -- この破壊力たっぷりのキーノートで、私は
   Microsoft についてここ数年よりもずっと楽観的になった。勿論、これらの発表
   の成功が保証されたわけではない。

   Windows フォーンの現状は極めて深刻で、Apple や Google というライバル達と
   市場で共存していける可能性は低いと思われる。伝統的な PC の方がまだましな
   状態にあると言えるが、かっては支配的だったマシンも今や非伝統的なコンピュー
   ティング機器からの猛攻の中では劣勢である。Xbox プラットフォームでさえ
   Microsoft にとっては高価な賭けであり続け、現在では Sony の PlayStation
   4 に売り負けている。

   しかし、何と言ったって Redmond は素晴らしいショーを展開した。そしてどん
   な所からであれ、革新が見られるのは良いことである。Microsoft よ、頑張れ!


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/15364#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/15364>


2015 年の Mac および iOS のプロ向けカンファレンス 22 選
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     文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
     原文記事: <http://tidbits.com/e/15359>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   歴史的に見れば、Macworld Expo はもうそろそろバックミラーの中で遠ざかり
   消えて行く頃だ。でも正直言って、1 月初旬は冬の旅行シーズンでもあり、ホ
   リデーにも近過ぎて、カンファレンスの開催に向いた時期ではなかった。けれ
   ども Macworld Expo がなくなってしまった今、Apple の領域の中で生計を立
   てている私たちは、もっと小規模の、より親密な集まりの中から出席すべきカ
   ンファレンスを選ばなければならない。幸いにも、Apple の WWDC の前にも後
   にも独立のカンファレンスはたくさんある。通常 6 月に開催される WWDC は
   出席を希望する開発者の人数よりずっと少ない定員枠しか設けていない。

   現時点で、Tonya と私はとりあえず 11 月の MacTech Conference で講演する
   ことを予定している。私たち、あるいは他の TidBITS/Take Control ライター
   たちが下記のイベントのどれかで講演することになった場合には、その都度皆
   さんにお伝えしたいと思っている。


**CreateWorld: February 12-13, 2015** -- オーストラリアにいる人、あるい
   はオーストラリアへ旅行してみたい人のためにもう間もなく開催されるのが、
   CreateWorld だ。主催は Apple University Consortium、会場は Brisbane に
   ある Griffith 大学だ。二日間開催される CreateWorld カンファレンスは、
   デジタルアートの分野で働く大学の研究者や技術スタッフを対象としている。
   今年の基調講演は、Edith Cowan 大学の Cat Hope 教授による "Is There No
   Digital Art?" と、Adobe の Dr. Tim Kitchen と Richard Turner-Jones に
   よる "Creative Candidate: What Industry Is Looking For" だ。

<http://auc.edu.au/createworld/>

   登録料金は A$545 (US$430)、学生料金は A$195 (US$155) で、ホテルの部屋
   代は A$199 (US$158) だ。


**MacTech Pro: March-September 2015** -- MacTech Conference の背後にいる
   人たちが新たに始めた地域イベントシリーズの MacTech Pro は、プロフェッ
   ショナルの Apple 技術者やコンサルタントを対象としている。イベントはシ
   ングルトラック、ホテルベースのセミナーで、丸一日のスケジュールには昼食
   も含まれる。主な話題としては、iCloud Drive 解剖、Time Machine に深く潜
   行、プロフェッショナル Apple 技術者のツールボックス、OS リソースを使っ
   たトラブル診断、その他が予想される。

<http://pro.mactech.com/>

   早期割引料金は $299、通常予約料金は $399、正規料金は $499 だ。教育関係
   者料金は $199 となる。MacTech Pro イベントは米国国内の以下の 9 都市で
   順次開催される:

* March 4: Seattle, WA
* March 25: San Francisco, CA
* April 15: Boston, MA
* May 6: Atlanta, GA
* June 24: Washington, DC
* July 22: Chicago, IL
* August 12: New York, NY
* September 2: Dallas, TX
* September 30: Denver, CO


**CocoaConf: March-May 2015** -- iOS および Mac の開発者に焦点を当てた
   CocoaConf は、米国国内を旅行して回る巡業カンファレンスだ。見たところ、
   他のカンファレンスに比べて技術的な傾向の強いセッションが多いようだ。

<http://cocoaconf.com/>

   現時点で決まっているスケジュールは以下の通り:

* March 27-28: Chicago, IL
* April 10-11: Washington, DC
* May 8-9: Portland, OR
* May 22-23: Austin, TX

   巡業カンファレンスで予想される通り講演者は開催地によって異なるが、開発
   トレーニングの分野のスターたちが数多く名を連ねている。Daniel Sternberg、
   James Dempsey、Mark Dalrymple、Rob Napier や、他にも大勢いる。

<http://cocoaconf.com/speakers>

   早期登録料金は CocoaConf イベントについて $550 だが、前日開催のカンファ
   レンス前ワークショップにも参加したい場合は $700 となる。(ワークショッ
   プのみの参加も $300 で可能だ。)


**NSConference: March 16-18, 2015** -- ヨーロッパ在住の iOS および Mac
   の開発者のため、あるいは遠く離れた地でのカンファレンスに参加してみたい
   人のために、第 7 回の NSConference が 3 月 16 日から 18 日まで英国の
   Leicester にて開催される。会場は Athena カンファレンスセンターで、周囲
   の徒歩圏内にさまざまな宿泊施設がある。

<http://nsconference.com/>

   主な講演者としては、Overcast の開発者 Marco Arment、デザイナー兼コンサ
   ルタントの Jessie Char、MarsEdit の開発者 Daniel Jalkut、Rogue Amoeba
   の CEO Paul Kafasis、Khan Academy の Laura Savino、その他多くの著名な
   開発者たちやデザイナーたちがいる。とりわけ、Daniel Steinberg が Apple
   の新しいプログラミング言語 Swift についての一日ワークショップを提供す
   ることになっている。

   カンファレンスのチケット価格は 549 ポンド (US$825) で、三日分の昼食と
   二晩分の夕食が含まれる。追加の懇親会のチケットも 33.33 ポンド ($50) で
   販売される。Swift ワークショップは別料金で 99 ポンド ($150) だ。学生へ
   の奨学金もある。

<https://ti.to/nsconf/nsconference7>


**Ull: March 30-31, 2015** -- こちらもヨーロッパでの開催だが、二日間開催
   される Ull カンファレンスはアイルランドの Killarny にある The Europe
   ホテルおよびリゾートが会場だ。カンファレンス自体は 3 月 30 日と 31 日
   の二日間だが、開始の前日に到着して終了の翌日に出発できるように予定が組
   まれている。Ull は「Apple の形をしたレンズを通して提示された、素晴らし
   い製品を築き愛する人たち」を対象としている。率直に言って、非常に楽しい
   のではないかと思う。

<http://2015.ull.ie/>

   講演者のリストを見ると、ライターたちやポッドキャスターたちにかなり重点
   が置かれているようだ。有名どころでは、Six Colors の Jason Snell、The
   Loop の Jim Dalrymple、Asymco のアナリスト Horace Dediu、iMore の
   Serenity Caldwell と Georgia Dow と Rene Ritchie、Re/Code の Lauren
   Goode、Medium 相談役の Anil Dash、Daring Fireball の John Gruber とい
   う面々が並ぶ。同じく著名な開発者やデザイナーとしては、PCalc で有名な
   James Thomson、Vesper の開発者 Dave Wiskus、それから Napkin の開発者
   Guy English もいる。

<http://2015.ull.ie/site/speakers/>

   Ull のチケットは 2015 年 1 月 27 日から発売され、価格はカンファレンス
   入場料のみならば 645 ユーロ (およそ US$735、宿泊料金は別途で一泊あたり
   250 ユーロ、$285)、Ull の「スーパーファン」向けの Eagran チケットなら
   ば 1,999 ユーロ ($2,275) で、こちらにはカンファレンス入場料、Dublin か
   らの交通費、ホテル 4 泊の宿泊料、それに前日と翌日のディナーが含まれる。
   いずれの価格も VAT (付加価値税) は別だ。

<http://2015.ull.ie/site/tickets>


**NSNorth: April 10-12, 2015** -- もう少し近場になるかとは思うが、カナダ
   で開催される NSNorth カンファレンスは、今年もまた Mac と iOS プラット
   フォーム専門の開発者たちやデザイナーたちに焦点を当てている。今年の
   NSNorth は田園風エレガンスを誇る Chateau Montebello で開催される。ここ
   は Ottawa と Montreal の中間にある Ottawa River 沿いの五つ星リゾートだ。
   三日間のカンファレンスは 4 月 10 日の開会レセプションと基調講演で始ま
   り、4 月 12 日に閉会する。

<http://nsnorth.ca/>

   講演者として The Loop のカナダ人ジャーナリスト Jim Dalrymple と iMore
   の Georgia Dow がいるが、より重要なのは数多くの開発者たちやデザイナー
   たちが講演することだ。主だったところでは thoughtbot の Gordon Fontenot、
   Infofission の Matt Klosterman、Storybird の Ash Lindquist、
   SuperMegaUltraGroovy の Chris Liscio、Sago Mini の Vanessa Logan、それ
   から Rogue Amoeba の Christa Mrgan、Dropbox の Ashley Nelson-Hornstein、
   Flixel Photos の Mark Pavlidis、Realm の JP Simard もいる。

<http://nsnorth.ca/speakers.html>

   チケット価格は C$699 (およそ US$565) で、週末を通してのすべての食べ物
   と飲み物が料金に含まれる。グループ活動に参加し食事もしたい配偶者や子供
   たち (6 歳から 12 歳まで) の同伴者チケットは大人が C$299/US$240、子供
   が C$149/US$120 だ。ホテルの料金は一泊あたり一部屋 C$179/US$145 からで、
   二晩連泊することが条件だ。予算に限りはあるが入場料が無料になる学生向け
   奨学金もある。

<http://nsnorth.ca/#ticketDiscussion>


**Yosemite by CocoaConf: April 20-23, 2015** -- 巡業する CocoaConf イベ
   ントの主催者と同じ人たちが開催する Yosemite は「眺めの良い Apple カン
   ファレンス」と宣伝されている。その主たる理由は、カリフォルニア州にある
   Yosemite 国立公園のど真ん中で開催されるからだ。セッションのリストはま
   だ発表されていないが、対象となるのは Apple 開発者、デザイナー、それに
   Apple ファンたちで、通常の CocoaConf カンファレンスに比べて技術的な色
   合いは薄くなるはずだ。(気になる人は、主催者に確認してみるのがよいだろ
   う。)また、ガイド付きハイキングや、TED 写真家 James Duncan Davidson
   と一緒の撮影散歩、James Dempsey と一緒の Breakpoint Jam もある。四日間
   のカンファレンスは 4 月 20 日から 23 日まで開催される。

<http://cocoaconf.com/yosemite>

   講演者のリストには 17 人の巡回カンファレンス屈強者が並び、かの比類なき
   Andy Ihnatko、The Omni Group の Brent Simmons、iMore の Serenity
   Caldwell、The Loop の Jim Dalrymple、Panic の Neven Mrgan、Rogue Amoeba
   の Christa Mrgan、Khan Academy の Laura Savino、Six Colors の Jason
   Snell、Stone Design の Andrew Stone、その他大勢の有名人たちがいる。

<http://cocoaconf.com/yosemite#speakers>

   当然のことながら、観光地で開催され日数も長いので、登録料金は他の多くの
   カンファレンスよりかなり高い。料金は一人あたり $1,299 で、グループ活動
   と食事のみの同伴者チケットは $599 だ。Yosemite Lodge の部屋は一泊あた
   り $230 ほどだが、一晩たった $134 で暖房付きテントに泊まることもできる。


**UIKonf: May 17-20, 2015** -- 「Berlin で開催される本格的 iOS 開発者の
   ための独立カンファレンス」と宣伝されている UIKonf は、まだ講演者の手配
   中だが、現在決まっている講演者の中には Facebook テスターの Graham Lee、
   独立の開発者 Mike Lee (Delicious Monster、Tapulous、Black Pixel で働い
   たことがある)、iOS キーボード SwiftKey の開発者 Maxim Cramer、それに
   Swift ファン兼 iOS エンジニアの Natasha (the Robot) Murashev もいる。
   このカンファレンスの最終日にはハッカーソンもある。

<http://www.uikonf.com/>
<http://www.uikonf.com/speakers/>

   早期登録料金は 400 ユーロ (US$455) で、これにはカンファレンス初日のソー
   シャルイベントと期間を通じての飲み物と昼食が含まれるが、19 パーセント
   の VAT (付加価値税) は含まれない。数に限りはあるが無料の奨学金もある。


**ACEs Conference: May 20-21, 2015** -- Apple コンサルタント兼専門技術者
   の Justin Esgar と Luis Giraldo が主催する完全に新しいカンファレンスの
   ACEs Conference は「コンサルタントによる、コンサルタントのための」もの
   だとしている。Apple コンサルタントにとって興味ある話題に焦点を当ててい
   るので、扱われる話題としてはブランド指導、ビジネスワークショップ、さら
   にはこの職業に付き物のストレスの多い状況に対処するための瞑想というもの
   もある。5 月 20 日から 21 日まで、New Orleans, LA の Hilton Riverside
   で開催される。

<https://acesconf.com/>

   基調講演をするのは The Mac Observer 編集主幹 Jeff Gamet と GetMomentum
   の Jason Womack だ。その他の講演者としては、BackgroundBackup の Sean
   Costello や Watchman Monitoring の Allen Hancock など Apple IT および
   企業コミュニティーの有名人や、BestMacs の Brian Best、Mid-Atlantic
   Computer Solutions の Will O'Neal、Key The City Concierge の Nathan
   Toups、Mike's Tech Shop の Michael Volchok など評判の良い Apple コンサ
   ルタント会社の創設者たちがいる。ビジネス開発の側では、IP 弁護士 David
   Postolski、Worstofall Design のブランド戦略家 Pia Silva、Semper Avanti
   の製品開発専門家 Tony Ubertaccio が講演をする。

<https://acesconf.com/speakers/>

   2015 年 1 月 31 日までの早期登録料金は $399 だが、それ以後の予約登録料
   金は $499 となる。当日の登録ならば $699 だ。すべての食事と活動の費用が
   含まれており、Hilton Riverside での宿泊はカンファレンス特別割引で一泊
   $189 となる。


**WWDC: June 2015** -- Apple はサンフランシスコでの Worldwide Developers
   Conference の今年の開催日をまだ発表していないが、Mac および iOS の開発
   者向けのこの極めて重要なカンファレンスは通常 6 月上旬に開催されている。
   5,000 人の開発者たちと 1,000 人の Apple エンジニアたちが出席する WWDC
   では、現在および未来の Apple テクノロジーに関するセッションが丸一週間
   続く。昨年は 4 月初旬に Apple が開催日を発表し、登録の際の混乱を避ける
   とともにすべての人たちの出席のチャンスを公平にするため、$1,599 のチケッ
   トを抽選によって販売した。(その前の回の WWDC では、チケットが 90 秒で
   売り切れた。)

<https://developer.apple.com/wwdc/>


**iOSCon: June 15-17, 2015** -- 初開催の 2014 年に続いて、iOSCon は今年
   も英国の London で三日間開催される。初めの二日間に iOS と Swift の話題
   で二つのトラックが提供され、三日目にはハッカーソンがある。講演者やセッ
   ションのリストはまだ発表されていないが、主催者は次のように述べている:

<https://skillsmatter.com/conferences/6687-ioscon-2015-the-conference-for-ios-and-swift-developers>

     個々のトラックでは、iOS と Swift のテクノロジーや実践を進化させる
     ための助けとなって働いている、世界でもトップクラスの専門家、開発者、
     制作者が講演をする。それに加えて、個々のトラックごとに Park Bench
     Panel 討論があり、私たちのコミュニティーにいて iOS テクノロジーと
     実践を毎日使いこなしている素晴らしいエンジニアリングチームの人たち
     が 5 つの電光石火講演をするとともに、彼らのアプリやプロジェクトの
     実演もする。

   2015 年 3 月 6 日までの早期登録料金は 250 ポンド (US$375) で、それ以後
   は毎月価格が 100 ポンドずつ上がり、「遅起き鳥」の最高価格は 750 ポンド
   ($1,125) となる。価格には VAT (付加価値税) は含まれない。


**X World: July 2015** -- サポート担当者、ラボ管理者、ネットワーク技術者、
   あるいはシステム管理者として Mac と iOS のインストールを管理している人
   たちのために、オーストラリアの Apple University Consortium が X World
   カンファレンスを開催する。2015 年の日程その他はまだ発表されていないが、
   2014 年のカンファレンスはオーストラリアの Sydney で 7 月に開催されたの
   で、一応今年もカレンダーのそのあたりに印をつけておくべきかもしれない。

<http://auc.edu.au/xworld/>


**MacAdmins: July 7-10, 2015** -- University Park, PA の Penn State (ペン
   シルバニア州立大学) が開催する MacAdmins カンファレンスは、Mac および
   iOS 配備に関する 50 以上の技術セッションに加えて、400 名以上の Apple
   メインの管理者たちのためにネットワーキングの機会も提供する。カンファレ
   ンス直前のワークショップが 7 月 7 日にあり、カンファレンス自体は 7 月
   8 日から 10 日までというスケジュールだ。セッション、講演者、カンファレ
   ンス料金などの詳細はまだ発表されていないが、推奨ホテルの部屋は一泊あた
   り $100 のものが見つかる。

<http://macadmins.psu.edu/>
<http://macadmins.psu.edu/conference/accommodations/>


**iOSDevCamp: July 10-12, 2015** -- iOS 開発者のための非営利イベントであ
   る iOSDevCamp は、参加者たちがワークショップの内容を決める BarCamp 風
   のカンファレンスだ。7 月 10 日から 12 日まで、San Jose, CA の eBay で
   開催される。詳細は未発表だが、ウェアラブル機器と Apple Watch に焦点が
   当てられる予定だ。早期登録料金はたったの $75 で、通常予約料金は $100、
   遅い登録は $125 となる。

<http://www.iosdevcamp.org/>
<http://en.wikipedia.org/wiki/BarCamp>
   (日本語)<http://ja.wikipedia.org/wiki/BarCamp>
   "BarCamp - Wikipedia"
<http://iosdevcamp2015.eventbrite.com/>


**MacIT: July 14-16, 2015** -- 企業内で iOS と OS X を配備している人々を
   対象とした MacIT は、最後の数年間の Macworld Expo の背後にいた会社 IDG
   World Expo の手によるものだ。従来 MacIT は Macworld Expo と連動して開
   催されていたが、今は単独でするしかなく、カンファレンスは 7 月 14 日か
   ら 16 日まで Santa Clara, CA の新しい会場で行なわれる。

<http://www.macitconf.com/>

   カンファレンス FAQ によれば、講演者、セッション、登録などの詳細は 4 月
   に発表されるという。

<http://www.macitconf.com/conference-faqs>


**360|iDev: August 16-19, 2015** -- iOS 開発者を対象としているけれども、
   360|iDev の主催者 John および Nicole Walker はむしろ iOS コミュニティー
   が一つに集まれる場所を提供するところに焦点を置いている。2015 年のイベ
   ントの詳細はまだ少ししか決まっていないが、Denver, CO にて 8 月 16 日か
   ら 19 日まで開催される予定だ。カンファレンス登録料金は $799 で、これは
   日曜日のカンファレンス前の実地研修と、毎日の昼食、それと月曜日と火曜日
   のレセプションの費用も含んでいる。360|iDev の会場は Sheraton Denver
   Downtown ホテル、宿泊はカンファレンス特別割引で一泊 $169 となる。

<http://360idev.com/>


**MacSysAdmin: September 2015** -- ヨーロッパにおける Mac および iOS シ
   ステム管理者のための重要なイベント MacSysAdmin は、9 月頃にスウェーデ
   ンの Goteborg で開催される予定だ。講演の対象は企業や学校、その他の団体
   のシステム管理者、さらには技術コンサルタント、コンサルタント会社、販売
   業者なども含む。2015 年のイベントの詳細はまだ決まっていないが、過去の
   講演者名を見渡すと "Take Control of OS X Server" の著者 Charles Edge、
   Arek Dreyer、Andrina Kelly、Ed Marczak、Greg Neagle、その他 Apple シス
   テム管理者の世界の有名人たちが並ぶ。

<http://macsysadmin.se/>


**/dev/world: September 2015** -- オーストラリア在住で Apple のコンピュー
   タやデバイスのための開発を学びたいと思っている人たちのために、Apple
   University Consortium が /dev/world を開催する。このカンファレンスのセッ
   ションが扱う話題は幅広く、iOS SDK、OS X フレームワーク、Apple およびサー
   ドパーティの開発ツール、オープンソースソフトウェアなどを含む。2015 年
   のイベントの詳細はまだ決まっていないが、2014 年のカンファレンスはオー
   ストラリアの Melbourne で 9 月に開催された。

<http://auc.edu.au/devworld/>


**iOSDevUK: September 7-10, 2015** -- iOS 開発の話題に焦点を絞ったものだ
   が、第 5 回の iOSDevUK カンファレンスが 9 月 7 日から 10 日までウェー
   ルズの Aberystwyth で開催される。それ以外の情報はまだ発表されていない
   が、主催者たちによればチケットは 4 月上旬の発売となるという。

<http://www.iosdevuk.com/>


**CocoaLove: October 2015** -- 詳細はまだ未発表だが、iOS および Mac 開発
   者向けの CocoaLove カンファレンスは 2015 年 10 月の Philadelphia, PA
   での開催を目指して準備中だという。2015 年後半のカンファレンスを物色中
   の人は(残念ながら Cingleton カンファレンスはもうない!)サインアップ
   しておけば CocoaLove の主催者たちが 2015 年のイベントの日程と開催場所
   を決定し次第通知してくれる。

<http://cocoalove.org/>
<http://cingleton.com/>


**Release Notes: October 21-23, 2015** -- Mac や iOS の開発者向けのカン
   ファレンスにはビジネス関係の問題を扱うセッションを含むものも多いが、こ
   の Release Notes カンファレンスはまさにその話題を正面から狙うとともに、
   重要な人脈作りの時間もたっぷり組み込んでいる。10 月 21 日から 23 日ま
   で Indianapolis, IN で開催される Release Notes カンファレンスの会場は、
   旧 Union 駅の電車庫の内部に作られた Crowne Plaza Hotel だ。カンファレ
   ンスのセッション会場となるのはこのホテルの Grand Ballroom (大舞踏室)、
   ここは旧 Union 駅の駅舎があったところで、そのロマネスク様式建築に特徴
   的な壮大なアーチや巨大な円花窓がそのまま残っている。講演者、セッション、
   登録料金などの詳細はまだ発表されていないが、サインアップしておけば詳細
   が決まり次第通知してもらえる。

<http://releasenotes.tv/conference/>


**MacTech Conference: November 4-6, 2015** -- MacTech Pro イベントの方は
   たった一日におさまるスケジュールで国中を巡業して回るようになっているが、
   Los Angeles で開かれる MacTech Conference の方は三日間のスケジュールで、
   さまざまのセッション、セミナー、ベンダーとの交流などがあり、その上二晩
   にわたって極上の夕べの行事がある。私たちは何度もこのカンファレンスに参
   加したし(2012 年 10 月 22 日の記事“MacTech Conference 2012 が心の扉
   を開く”と 2013 年 11 月 11 日の記事“MacTech Conference 2013、つなが
   りと楽しさが満杯”参照)Apple 開発者にも IT プロフェッショナルにもお薦
   めしたい。まだ講演者やセッションのリストが決まるには時期が早過ぎるが、
   いずれにしてもカレンダーの 11 月 4 日から 6 日のところに印を付けておく
   のも悪くないだろう。

<http://www.mactech.com/conference/about>
<http://tidbits.com/article/13346>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1147.html#lnk1>
   "MacTech Conference 2012 が心の扉を開く"
<http://tidbits.com/article/14286>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1199.html#lnk4>
   "MacTech Conference 2013、つながりと楽しさが満杯"


**他には?** -- もしも何か重要な Apple に集中したカンファレンスで、一般
   の入場が許されていて、広い地理的領域から参加者を集められるようなものが、
   ここに抜けていることにお気付きなら、どうぞ記事へのコメントでお知らせ願
   いたい。それを記事に追加すべきかどうか、調べさせて頂きたいと思う。


   ----
   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/15359#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/15359>


視覚障害のある人のためのコンピューティング、その 3
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     文: Mariva H. Aviram: <mail @ mariva.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/15365>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   目の生理学を学ぶことで、視覚障害の原因をある程度(いわば)見抜くことが
   できるようになった。前回の記事“視覚障害のある人のためのコンピューティ
   ング、その 2”(2015 年 1 月 19 日) では、二人の目のケアの専門医たちか
   ら涙液膜を健康に保つことの重要性を教わり、習慣的にまばたきをするという
   ありふれた行為に真剣に心を配るのが大切なことだと分かった。コンピュータ
   作業は目の健康に悪い習慣を生みやすいので、集中してコンピュータを使う際
   にはこれがとりわけ重要となる。さて、今回は、視覚障害のある人たちがコン
   ピュータのオペレーティングシステムやソフトウェアのインターフェイスの中
   で直面するさまざまの障害について考えてみたい。

<http://tidbits.com/article/15351>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1255.html#lnk3>
   "視覚障害のある人のためのコンピューティング、その 2"

   私が陥った一時的な視覚障害は、以前から私がコンピュータやスマートフォン
   を使って経験していた毎日のフラストレーションを悪化させた。視覚障害がな
   い時には、それら低レベルのフラストレーションは何も考えず無視できる程度
   のものであった。普段のコンピュータ使用でひっきりなしに起こる苛立たしさ
   への対処を手でブヨを追い払うことに例えるとすれば、障害を持つ身で同じシ
   ステムをナビゲートするのは、まるでハチの大群を相手にするようなものだ。
   私の持つ苦情は大量にあった(今でもある)が、思い付くままに並べてみれば
   以下のようなものだ:

* 私はアクセシビリティの管理に昔から言う Catch-22 (どちらに転んでもうま
   く行かないジレンマ) を見つけた。Accessibility 環境設定でいろいろ試して
   みるためには、まず Accessibility 環境設定画面へナビゲートして、その中
   をちゃんとナビゲートできなければならない。でもそれはとても難しかった。
   なぜなら、コンピュータ使用が _すべて_ 難しくなってしまったからだ。

* サードパーティのスクリーン減光アプリをインストールするより以前は、最も
   暗い輝度に設定してもまだ明る過ぎた。それに、スクリーン減光アプリという
   代物は一般的には不快を和らげてくれるものの、スクリーン上のどの部分を、
   あるいはどの色を減光するかが選べて、他の部分や色はそのままにしておく、
   といった種類の設定を盛り込んで改良して欲しいものだ。理想的には、私とし
   ては白い部分の明るさを減らし、暗い部分は手を付けないようにして欲しい。

* スクリーンの拡大はうまく行っていたが、スクリーンの端の外にはみ出た部分
   を見る必要が生じた途端に私は困った。また、デスクトップの一つのスペース
   だけを拡大するのが不可能だということにも気付かされた。スクリーンを拡大
   するとすべてのスペースが(複数ディスプレイの場合はすべてのディスプレイ
   が)一斉に拡大されてしまう。例えば、一つのスペースの中のテキストだけを
   拡大して他のところの画像はそのまま見られるようになればよいのにと思う。

* 使える大きさにポインタを拡大すると、テキストカーソルが大きくなり過ぎる。
   回転する虹は巨大になる! それに加えて、拡大されたポインタがテキストや
   アイコンを覆ってしまって非生産的なことこの上ないし、例えば展開三角形な
   どごく小さなアイコンをクリックしたければ手探りのあてずっぽう状態に陥る。
   (後になって、一番上のところを狙う必要があることにやっと気付いた。)

* ダイアログボックスの中の標準的でない位置にあるボタンを見つけようとする
   と苛々が溜まる。予測不能な具合に位置を変えるボタンや、ウェブページから
   のポップアップのクローズボタンも厄介だ。そんなことはないと言われるかも
   しれないが、私はこのごろこのような一貫性のないデザインを個人的侮辱だと
   受け取るようになってきた。

* ウェブページ上でチカチカ点滅したり、不必要にあちこち動き回ったりするも
   のはすべて、アニメーション、広告、クルクル回転してクリックを誘う記事、
   ビョンビョン跳ねるアイコン、うるさく点滅するテキストといったものたちに、
   私はますます激しい怒りを覚えるようになった。(私はまずブラウザの環境設
   定でポップアップをオフにするようになっていることを確かめ、Ghostery 拡
   張をインストールして、そのうちに中間的なグレイの色に設定した Stickies
   のフローティングウィンドウでアニメーションを覆う習慣がついた。)

<https://www.ghostery.com/>

* 多くのウェブページは、多過ぎる情報、不必要なガラクタの山、あまりにも数
   多くの見るべきものや読むべきもので溢れかえっている。私の良い方の目を疲
   れさせる以外の何物でもない。(見た目にもうるさいニュースサイトやソーシャ
   ルメディアネットワークなどを数週間一切見ないことにしてみたところ、目が
   休まるのをはっきり感じた。Pinterest なんて考えただけでも苦痛だ。)

* さまざまのバグや、誤作動、不可解なエラーメッセージなどは、私を心理的な
   絶望のスパイラルへと突き落とした。

   心に留めて頂きたいのは、これらの問題がコンピュータの軽度な使用の際にも
   起こったことだ。私は複雑なソフトウェア(例えばグラフィックデザインやオー
   ディオ制作アプリなど)を使っていなかったし、何ら特別なことを成し遂げよ
   うともしていなかった。単に Mac OS のインターフェイスをナビゲートしたり、
   テキスト中心のウェブサイトを読んだりといったシンプルな作業だけでも、努
   力を正当化できないほどあまりにも困難でフラストレーションの溜まるものと
   なることが多かった。


**ウェブフォーム** -- 私の兄はまずいデザインのウェブフォームでのフラスト
   レーションを語ってくれた。ウェブフォームは、他のどんなインターフェイス
   でも同じだが、キーボードからフルにアクセスできるものであるべきだ。彼は
   言う。「良いデザインのフォームなら、フィールドから次のフィールドへ Tab
   キーで移動できるようになっているべきだし、Shift-Tab を押せば前のフィー
   ルドへ次々と移れるようになっているべきだ。でも残念ながら、Safari のデ
   フォルト挙動も、他のいくつかのブラウザでも、Tab キーではテキストフィー
   ルドにしか移れない。チェックボックス、ドロップダウンメニュー、ラジオボ
   タン、その他にはマウスを使う羽目になる。」(幸いにも、それぞれのブラウ
   ザの高度設定を使えばブラウザの Tab 挙動を制御することができる。)

   彼はさらに続けて言う:

     あまりにもしばしば、フォームを提出しようとしても、一度目はアプリケー
     ションに提出を拒否されることがある。私がどこかの項目を埋め忘れてい
     るからだ。そのフォームがあまりうまく作られていなくて次のフィールド
     がどれか予期しにくいような場合にこれがよく起こる。最悪の場合には、
     エラーメッセージを見つけることができなかったり、あるいはエラーメッ
     セージが単に「すべてのフィールドを埋める必要があります」程度のこと
     しか言わなかったりして、結局そのフォームを何度も何度も、埋め忘れた
     フィールドはどこかと探し回らなければならない。ひょっとしたらもの凄
     く小さな赤い文字で示してあるのかもしれないが。もしもエラーメッセー
     ジが一番上のところに太字で示され、できれば特殊な背景色を使って目立
     つようにされて、しかもどのフィールドに必要なデータが欠けているかを
     明確に書いてくれるようになったとしたら、とても役に立つだろうに。

   この種のウェブフォームの問題に関しては、ブラウザが解決法を提供できるの
   かもしれない。Safari ではテキストの多いウェブページに対して簡易化され
   た Reader 表示が提供されるが、願わくはブラウザの開発者たちがこれに倣っ
   て簡易化されたウェブフォーム表示を提供し、そこでは一つのフォームの中の
   すべてのフィールドが縦一列にレイアウトされ、Submit ボタンは一番下に拡
   大して表示され、さきほど述べたように太字のエラーメッセージを表示すると
   ともに、問題のあるフィールドをハイライト表示するようになればと思う。


**オプションの欠如** - Accessibility のオプションは多数あるけれども、もっ
   と多くあればあるほどありがたい。例えば、オペレーティングシステムやアプ
   リ開発者の提供するカラー反転のオプションが、テキストのみ、テキストとダ
   イアログボックス、またはすべて(テキスト、ダイアログボックス、画像、メ
   ニュー、Dock、および背景も)のうちから選べるようになれば、適応体験が大
   いに変わることだろう。それと、色覚異常に優しいカラーパレットを提供して
   もらえないだろうか?

   それからまた記事“視覚障害のある人のためのコンピューティング、その 1”
   (2015 年 1 月 9 日) に書いたような「縮小鏡」にあまり需要がないとすれば、
   テキストを現在提供されている最小の文字サイズよりもっと小さくできるよう
   な機能があれば効果的だと思う。例えば、Safari は 9-point より小さな文字
   サイズに対応していない。

<http://tidbits.com/article/15330>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1254.html#lnk3>
   "視覚障害のある人のためのコンピューティング、その 1"

   どうして好きなだけ小さな文字にさせてくれないのか? Safari が 8-point、
   6-point、または Retina ディスプレイでなら 4-point の文字を表示できない
   理由はないはずだ。いっそのこと、ユーザーが好きなテキストサイズを入力で
   きるフィールドを作ってはどうだろうか。

   他のユーザーたちに聞いてみれば、もっと幅広いコントラスト制御や、もっと
   違ったテキストサイズやフォント、全範囲にわたる(単なるカラー反転でない)
   カラー調整などを望む人もいるだろう。


**iOS の苛立たしさ** -- モバイルデバイスにはそれなりの難問がある。例えば、
   iOS アプリはひっきりなしに不愉快なタイミングで私を遮ってアプリをランク
   付けしてレビューせよと求めてくる。これは、General 環境設定のトグル設定
   でオフにできるようにすべきだ。私は自分のしたい時に iOS アプリのランク
   付けをする。わざわざ「思い出させられて」したいとは思わない。

   もっと一般的に起こることを言えば、キーを押す感触のあるキーボードなしに
   文章を打つのは誰にとっても楽なことではない。ただ、私たちの多くは既に慣
   れてしまっているとも言えるが。(あの高名な Andy Ihnatko は、iPhone の
   キーボードと拡大鏡が嫌になって Android に乗り換えたほどだ。)けれども
   視力障害のあるユーザーにとっては、どこまで打ったかを見失うことなくキー
   ボードとテキストフィールドとの間を行き来するのは、まるで正気を失わない
   ための訓練かと思えるほどだ。(物理的なキーボードケースがあれば、とりわ
   けテキストの中をナビゲートする際の問題に関して非常に有益だ。)

<http://www.techhive.com/article/2030042/why-i-switched-from-iphone-to-android.html>

   カーソルと拡大鏡の無駄手順を回避するため、Apple は iOS 8 で左右の矢印
   キーを追加した。(上下の矢印キーはまだない。)ただし、左右の矢印キーが
   現われるのは iPhone 6 か 6 Plus を横長にした場合のみだ。それに加えて、
   いくつかのサードパーティ製キーボードには矢印キーがある。また、いくつか
   のテキストエディタは独自にカスタマイズしたカーソルキーを提供している。

<http://www.digitaltrends.com/mobile/ios8-keyboards-confirmed/>
<http://brettterpstra.com/ios-text-editors/>

   そうは言っても、iOS 8 で改善された QuickType キーボードや、他社製キー
   ボードをインストールできるオプションが加わったこと(2014 年 10 月 2 日
   の記事“iOS 8 用他社製キーボード、説明とレビュー”参照)はとてもありが
   たいと思う。(ちなみに、Yosemite には新しい QuickType 風の機能があって、
   Mac で文章を書く際に役に立つ。)

<https://www.apple.com/ios/whats-new/quicktype/>
   (日本語)<https://www.apple.com/jp/ios/whats-new/quicktype/>
   "Apple - iOS 8 - QuickType"
<http://tidbits.com/article/15121>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1244.html#lnk2>
   "iOS 8 用他社製キーボード、説明とレビュー"
<http://www.idownloadblog.com/2014/09/04/new-quicktype-like-feature-found-in-os-x-yosemite/>


**目の不自由なユーザーを対象とした調査** -- Towson University が実施した
   調査 "What Frustrates Screen Reader Users on the Web: A Study of 100
   Blind Users" によれば、視力障害のあるユーザーにとって大きなフラストレー
   ションの原因は次のようなものだという。[訳者注: スクリーンリーダーと
   はコンピュータ上のテキストを音声で読み上げるソフトウェアのこと]

<http://triton.towson.edu/~jlazar/IJHCI_blind_user_frustration.pdf>

   1. ページレイアウトがスクリーンリーダーのフィードバックを混乱させる

   2. スクリーンリーダーとアプリケーションの間のコンフリクト

   3. デザインのまずい、あるいはラベルの付いていないフォーム

   4. 代替 ("alt") テキストの付いていない写真

   5. 同率 5 位で、誤解をまねくリンク、アクセスできない PDF、スクリーンリー
   ダーのクラッシュ

   この調査ではまた、混乱をまねくラベルや説明、画像の曖昧過ぎる代替テキス
   ト、全般的に時間の浪費から来るフラストレーション、といったものも挙げて
   いる。そして、ウェブデザイナーたちへの助言として、ウェブサイトの基盤構
   造にもっと明確な言葉遣いを用いること、プラグインやポップアップの使用を
   控えること、ウェブページのユーザー体験 (UX) を直線的な、視覚障害者が体
   験する通りのフォーマットでテストすること、を提言している。これらの提言
   を読みながら、あまりにもまずいデザインがいたる所に氾濫していることを思
   いつつ、私は思わず「幸運を祈る!」とつぶやいた。


**ユーザー体験 (UX) をテストする** -- 身体障害に関する条件は多岐にわたり、
   その中のさまざまの段階に幅広くユーザーたちが位置しているので、そこには
   技術的な難問がある。けれども一方で開発者たちには総体としての能力があり、
   そこに現代的なコンピューティングのテクノロジーが組み合わされば、まずい
   デザインやオプションの欠如、環境設定やユーティリティの欠落、その他回避
   可能な問題点には対処ができるだろう。(「もしも人を月面に立たせることが
   できれば...」ってことだ。)

   問題の根本は技術的なことではなく、経済的な、さらには文化的なものだとも
   言える。一般大衆は(まだ)これを修正することができない。結局のところ、
   すべてはアクセシビリティの設定や機能に関する十分な有用性テストがなされ
   ていないことに帰着する。それで思い出すのは、歩行が困難な人たちが指摘す
   る、一つの建築要素が車椅子アクセス可能に _見える_ からといって、さらに
   は Americans with Disabilities Act (米国障害者法) に定められた建築基準
   に合致しているからといって、実際には必ずしも車椅子でアクセスできるとは
   限らないという事実だ。建築家もデザイナーも、多くの場合、車椅子に乗る人
   たちに依頼して自分のデザインをテストしてもらうことまではしない。

   開発サイクルの中でインタラクティブな有用性テストをするには多大な時間と
   費用がかかる。なので、大多数の開発者はそれを全くしない。私の兄はそこに
   経済的な難問があると指摘する。「製品の開発は多くの労力と費用を要するが、
   時間の経過とともにその価値を増す。例えば、私が今開発中のツールは、私が
   来月開発する同じツールにとって自動的にその基盤となる。それとは対照的に、
   インタラクティブな有用性テストに参加する人たちはその意味での価値を積み
   重ねることがない。」

   加えて、アプリの開発者たちは一般的にアクセシビリティはオペレーティング
   システムとウェブブラウザが解決すべき問題だと思っている。なので、障害を
   持つユーザーたちが働きかけるべき相手は、実際には Apple と Microsoft と
   Google なのだ。

   技術的に不適切な点を調べ上げて総合的なリストを作るのは重要なことだ。私
   もここでそれをした訳だ。けれどもそれは、すべてのユーザーにとってのアク
   セシビリティを増すための小さな最初の一歩に過ぎない。コンピュータのイン
   ターフェイスの問題点についてこのように並べ立てて自分のフラストレーショ
   ンを発散しようとするのは気休めにはなるかもしれないが、低視力のユーザー
   たちが本当に必要としているのは、個人ごとの必要に応じた支援と、効果的な
   解決策だ。このシリーズ記事の次回では、現在の市場の中でどのようなものが
   入手できるのかを調べてみたい。


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/15365#comments>
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FunBITS: Sunny で自分のプライベートビーチでリラックス
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     文: Chris Armstrong: <chris @ cgarmstrong.me>, @cgarmstrong
     原文記事: <http://tidbits.com/e/15363>
     訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>

   我々はしばしば仕事を済ませたり、ゲームをしたりするために iOS 機器を使う
   が、Apple 機器が、仕事、睡眠、或いは瞑想のための 1 時間程のリラックスし
   たプライベートな時間を与えてくれたことはどれ程あったろうか? 慌ただしい
   現代生活から時折休憩を取るのはしばしば医者が命ずることでもある - そして
   iOS 開発ハウス Taptanium のお陰で、iOS にはまさにそれをしてくれる素晴ら
   しいアプリがある。

<http://taptanium.com/>

   私は、Taptanium からの最初の iOS リラクセーションアプリである
   Thunderspace を 2013 年に取り上げた ("FunBITS: Thunderspace であなただけ
   の嵐を体験する" 16 August 2013 参照)。2014 年には、Taptanium は Windy を
   出したが、これは美しい白色雑音発生器であり、同時にグラフィックスでも
   Thunderspace からの大きな跳躍を見せた。登場したのは、驚愕的なカスタムイ
   ラスト、そして同じオーディオファン品質の 3D オーディオである。

<http://thunderspace.me/>
<http://tidbits.com/article/13997>
   (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1187.html#lnk4>
   "FunBITS: Thunderspace であなただけの嵐を体験する"
<http://windy.fm/>

   丁度 Taptanium の次の iOS アプリが出た:Sunny ($2.99) で、あなたをあなた
   だけのプライベートビーチに連れだし、天候が何であれ、仮想光線を浴びるよう
   誘う。もちろん、Taptanium ならではの素晴らしい音もそこにはあり、更に新し
   い驚愕の視差イラストと、あなたのリラックス経験をカスタマイズする新しいや
   り方も提供する。

<https://itunes.apple.com/app/sunny-sleep-relax-meditate/id916540089?mt=8>
<http://tidbits.com/resources/2015-01/Sunny.png>

   Sunny のイラストはショーの花形である。そのユーザーインターフェースそのも
   のが心地良くそして遊び心に溢れており、その芸術的細部は精密で、そしてカス
   タムグラフィックスによって加えられている気まぐれさの量もぴったりである。
   設定画面ですら、評価を示す星は笑みを浮かべそしてあなたを見つめるという可
   愛らしいアニメーションがあしらわれている。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/Sunny-stars.png>

   下記に示されているのは、このアプリにある 6 つの "Sunny bay" のうちの一つ
   である。デフォルトでは、1 つしか解錠されていないが、このアプリを使いそし
   て探求していくことで更に多くのものへのアクセスが得られる。詳細は後述。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/Sunny-Bay.png>

   Sunny で新しく追加された多くのものの一つが HealthKit 統合である。Apple
   Watch の "2015 年早期" のリリースに丁度間に合って、Sunny はこのアプリを
   使ってリラックスに使った日毎の分数に重ねてあなたの日毎の平均脈拍数のグラ
   フも示すことが出来るようになる。もしリラックスの効用を証明するデータが必
   要な、この機能がそれである!

<http://tidbits.com/resources/2015-01/Sunny-Health.png>

   リラックスの習慣を追跡するだけでなく、Sunny はその習慣を続ける事に対する
   見返りも与えてくれる。このアプリ使って過ごした時間と心拍数を追跡すること
   に加えて、Sunny はユーザーインターフェース探索とリラクセーションに "太陽
   光線" と呼ばれる仮想通貨で払い戻しをする。慌てないで! 多くの遊ぶのは無
   料ゲームと違って、アプリ内購入を強要する圧力はない - 毎日数分やるだけで、
   全てのベイへのアクセスが与えられる。このアプリをダウンロードして数分の間
   に 2 つ目のベイへのアクセスを得ることだって可能である - 色々な画面を探索
   するだけで。

<http://tidbits.com/resources/2015-01/Sunny-sunrays.png>

   より自分好みにするため、Sunny 内で聞く音をカスタマイズすることも可能であ
   る。取り巻く音楽をもっとしゃれたものにし、そして鳥の鳴き声を少し押さえた
   い? ただスライダーをドラッグすれば良い。これは Thunderspace や Windy に
   慣れ親しんだ人にとっては嬉しい新機能である - 深さと個人化の自由度が上が
   ったことで、私がヘッドフォンを付けてくつろぎたいと思った時には自然と
   Sunny が私の第一の選択肢となる。

   どうでしたか? 仕事で大変だった一日の後で静かにリラックスの時間を過ごし
   たいなら、Sunny の静かな音と美しいインターフェースがあなたを癒やしてくれ
   るでしょう。またこのアプリの Web サイトを見るのをお忘れなく、Taptanium
   の努力の成果が一杯詰まっている。

<http://getsunnyapp.com/>


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   コメントリンク: <http://tidbits.com/e/15363#comments>
   Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/15363>


TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2015 年 1 月 26 日
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     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/15366>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

**ClamXav 2.7.2** -- Mark Allan が ClamXav 2.7.2 をリリースして、Sentry
   ファイルモニタのスタート・ストップを ClamXav メニューからできるように
   した。この無料のウイルススキャンツールは、Mac OS X 10.6 Snow Leopard、
   10.7 Lion、および 10.8 Mountain Lion で起こっていたスケジューラ関係の
   クラッシュを修正するとともに、アニメーション付き Dock アイコンが Mac
   のプロセッサを「過度に」使用していた問題も修正している。Sentry は今回
   から Fast User Switching に対応し、ログの中で正しいタイムゾーンの日付
   と時刻を表示するようになり、Snow Leopard での安定性を改善し、ClamXav
   の環境設定で指定されている除外設定と電子メールスキャン設定に正しく従う
   ようになった。現在 Mac App Store 版がバージョン 2.6.4 のままであること
   に注意したい。(無料、21 MB、リリースノート、10.6+)

<http://www.clamxav.com/>
<https://itunes.apple.com/us/app/clamxav/id430207028?mt=12>
   (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/clamxav/id430207028?mt=12>
   "Mac App Store - ClamXav"
<http://www.clamxav.com/download.php#history>

   ClamXav 2.7.2 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/15362#comments>


**Logic Pro X 10.1** -- このプロフェッショナル向けオーディオアプリにさら
   なるファンク(と EDM とヒップホップ)の風味を付け加えて、新しい Drummer
   および Drum Machine Designer プラグインを装備した Logic Pro X 10.1 を
   Apple がリリースした。新しい 10 個の Drummer は Techno、House、Trap、
   Dubstep などさまざまのスタイルでビートを作ることができ、Drum Machine
   Designer はドラムキットのいろいろなピースをミックス・マッチ・スワップ
   しつつ、カスタマイズした電子的キットを組み立てることができる。(新機能
   ページで、新しいビートのサンプルがいくつか聴ける。)今回の大幅なアップ
   デートではまた、拡張された波形テーブルオシレータを使ってカスタマイズし
   た波形を作れる Retro Synth を追加し、Compressor プラグインをプロ用スタ
   ジオのコンソール風 VCA フェーダー(およびスケール可能で Retina 対応の
   インターフェイス)を付けて再デザインし、Note Repeat および Spot Erase
   のモードを改良してクラシックなドラムマシン風のテクニックでリアルタイム
   のビートを作れるようにし、Piano Roll エディタに Brush ツールを追加して
   マウスのジェスチャー一つで一連の音符を作成または削除できるようにしてい
   る。また、Logic Pro X 10.1 では OS X 10.10 Yosemite 上で Mail Drop と
   AirDrop に対応し、ムービーへオーディオを書き出す際に最近使った設定を記
   憶するようになり、別プロジェクトからトラックを読み込む際に Track Stack
   内の個々のトラックを表示するようになった。(Mac App Store から新規購入
   $199.99、無料アップデート、1.05 GB、リリースノート、10.8.4+)

<https://www.apple.com/logic-pro/>
   (日本語)<https://www.apple.com/jp/logic-pro/>
   "Apple - Logic Pro X - 音楽制作。そのすべてを極めるために。"
<http://www.apple.com/logic-pro/whats-new/>
   (日本語)<http://www.apple.com/jp/logic-pro/whats-new/>
   "Apple - Logic Pro X - Logic Pro Xの新機能"
<https://itunes.apple.com/us/app/logic-pro-x/id634148309?mt=12>
   (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/logic-pro-x/id634148309?mt=12>
   "Mac App Store - Logic Pro X"
<http://support.apple.com/kb/TS4498>
   (日本語)<http://support.apple.com/ja-jp/HT203718>
   "Logic Pro X 10.1 Release Notes - Apple サポート"

   Logic Pro X 10.1 へのコメントリンク:
<http://tidbits.com/article/15361#comments>


ExtraBITS、2015 年 1 月 26 日
-----------------------------
     文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
     原文記事: <http://tidbits.com/e/15367>
     訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

   今週の ExtraBITS では、Super Bowl を無料視聴できる方法、長年にわたって
   iOS がどのように進化してきたか、Dropbox を使っている人がなぜ Leopard
   からアップグレードすべきか、MacKeeper を避けるべき理由、どのハードドラ
   イブに最も信頼性があるかの調査結果、といったことが分かる。


**ケーブルテレビ契約を解除した人も Super Bowl が無料視聴できる** -- 嬉し
   いニュースだ。NBC が、Super Bowl Sunday に 11 時間分のコンテンツを無料
   で視聴できるようにする。有料テレビの購読は必要ない。この "Super Stream
   Sunday" と呼ばれる催しは 2015 年 2 月 1 日の東部標準時の正午に始まり、
   Super Bowl のゲーム中継、ハーフタイムショウ、ゲーム前およびゲーム後の
   番組、それに "The Blacklist" のエピソードも含む。NBCSports.com を通じ
   て、または NBC Sports Live Extra アプリを使って視聴できる。[訳者注:
   米国在住のユーザーのみが対象です。]

<http://www.macrumors.com/2015/01/20/nbc-streams-super-bowl-xlix-for-free/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/15357#comments>


**インフォグラフィックで iOS の進化を語る** -- 英国のオンライン小売店
   7dayshop が、iPhone OS 1 から (iOS と呼ばれるようになるまでにはその後
   数年を要した) iOS 8 に至る iOS の進化をビジュアルに表現した長大なイン
   フォグラフィックを作った。最も注目すべきは、個々のバージョンにおけるデ
   フォルトのホーム画面の画像があること、また Apple の主要な iOS アプリの
   デザインが時とともにどう変化してきたかが示されていることだ。このリンク
   を教えてくれた Khoi Vinh に感謝したい!

<https://www.7dayshop.com/blog/ios-timeline-infographic/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/15360#comments>


**Dropbox が Leopard を捨てる** -- Dropbox をとても古い Mac との間の同期
   に使っている人には悪いニュースだ。2015 年 5 月 18 日をもって、Dropbox
   は Mac OS X 10.5 Leopard に対応しなくなる。Dropbox のウェブインターフェ
   イスは引き続き使えるが、Dropbox アプリ(従って Finder との統合)は働か
   なくなる。

<http://9to5mac.com/2015/01/20/dropbox-leopard-support/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/15358#comments>


**なぜ MacKeeperを避けるべきか** -- システムメンテナンスユーティリティの
   MacKeeper について聞いたことがあるだろうか。これは、あなたの Mac をス
   ムーズに走らせるためのユーティリティと称している。独立の Apple リテー
   ル店でも働く iMore の Peter Cohen によれば、MacKeeper は避けた方が良い
   という。Cohen が指摘するのはこの会社が使っている怪しげなマーケティング
   戦略と、Mac に不安定な挙動を引き起こすことがある点、それからアンインス
   トールが非常に困難だという点だ。

<http://www.imore.com/avoid-mackeeper>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/15356#comments>


**ハードドライブの信頼性、その一年後** -- 去年、オンラインバックアップサー
   ビスの Backblaze がハードドライブの信頼性に関する内部的データを公表し
   た。今回、同社は新たな調査結果を加えてそのデータを更新したが、そこには
   驚くような結果も含まれている。彼らの新たなテストでは、3 TB ドライブ、
   とりわけ Seagate 製のものは、他の容量のものに比べて著しく信頼性が劣る
   という結果が出た。価格に比べて最も信頼性の高いドライブは Seagate 製の
   4 TB ドライブであった。

<https://www.backblaze.com/blog/best-hard-drive/>

   コメントリンク: <http://tidbits.com/article/15355#comments>


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