TidBITS#1353 別冊

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2017年 1月 30日 (月) 03:37:32 EST


下記の記事が訳了しましたので、別冊としてお送りします。

TidBITS#1353/23-Jan-2017別冊
============================
 英語版: <http://tidbits.com/issue/1353 <http://tidbits.com/issue/1353>>
  日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1353.html <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1353.html>>

73 人の TidBITS 読者から寄せられた Mac 自動化物語
-------------------------------------------------
 文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
 原文記事: <http://tidbits.com/e/17004>
 訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>

ユーザーの手による自動化のテクノロジーに対する興味を失いつつあるのでは
ないかと思わせる Apple の動きを受けて、私たちは読者の皆さんに、ご自分
の仕事を達成するためどれほど自動化に依存しておられるかを語って頂きたい
とお願いした。(2017 年 1 月 7 日の記事“あなたの Mac 自動化の話を聞か
せて欲しい”参照。)すると多くの物語が届いたので、ここにそれらを集めて
みた。TidBITS 読者の皆さんが、AppleScript や Automator、その他 Mac が
利用できる多くの自動化テクノロジーを駆使して、どんなことを成し遂げてい
るか、その驚くべき物語の数々を以下でお読み頂ける。分量が非常に多いので、
一気に全部読み通そうと思って下さる必要はない。

<http://tidbits.com/article/16982>
(日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1351.html#lnk0>
"あなたの Mac 自動化の話を聞かせて欲しい"

私はこの記事を Apple の Tim Cook と Craig Federighi にも送ろうと思って
いる。そうすることで、自動化テクノロジーが Mac の将来にとってどれほど
重要かが彼らにも分かってもらえると思うからだ。そう、私自身がひっきりな
しに自動化ツールを使っている一つの実例として、この記事の中に並べられた 
73 個の物語の一つ一つの冒頭は、私が BBEdit のたった一つの grep 検索で
整形しており、これで私は少なくとも 10 分間の節約ができている。

では、それぞれの物語に進もう! 寄せられた物語に対して私は綴りのミスや、
語句の一貫性、段落の長さなどに軽い編集を加えたし、また文中で引用された
個々のアプリについてそれぞれリンクを追加することで、どのアプリが自動化
システムの中で重要な位置を占めているかが浮き彫りになることを狙った。


**Wooster** -- 私の大好きなユーティリティの一つが Automator だ。Apple 製
のアプリやサードパーティのアプリが Automator のお陰で共同作業し、事実
上あらゆることができるのはまるで魔法のようだ。

例えば、私は Finder で 300 枚のスクリーンショットを複製/改名し、それら
を Pixelmator に送ってすべての画像に切り取りを施し、それから Transmit 
に命じて私のサーバにアップロードできる。これだけの作業を手でするのはあ
まりにも大変だ。全部のアプリがこうやって一緒に働いて私のために仕事をし
てくれるのは、まさに魔法以外の何物でもない。

<http://www.pixelmator.com/mac/>
<https://panic.com/transmit/>


**Tommy Weir** -- 私は自分のシステム上のすべてのファイルにカスタムファイ
ル命名法を適用している。一年に一度、それらを関連付けられたグループに分
類し、DEVONthink Pro Office の開発者たちが提供してくれた Automator ア
クションを使ってアーカイブ保存している。

<http://www.devontechnologies.com/products/devonthink/devonthink-pro-office.html>

ごく単純なことだ。フォルダを監視して、ファイルを読み込んだりタグ付けし
たりするだけだ。けれども最も重要なのは、整理ができていること、毎年毎年
首尾一貫したやり方ですることだ。その事実が、私の心の平和と仕事のために
どれだけ重要かは、言葉にできないほどだ。あと二つ例を挙げておこう:

* 私の息子はあらゆることにフォルダアクションを使って、画像をリサイズし
たり、いろいろの異なる使用事例に応じて変換したり改名したりしている。
息子は Boston College で勉強しているが、雇用者たちに見せる彼の隠し芸
になっている。

* 私はオンラインで見つけたいくつかのスクリプトを利用して Automator、
Hazel、Keyboard Maestro を組み合わせて使い、私のコンピュータがいつも
きちんと整理されるようにしている。これらのツールはいろいろなファイル
をそれぞれ正しいフォルダの中へ移動させ、私の命名法に従ってファイルを
改名し、電子メールの添付ファイルを保存して正しいフォルダへ移動させ、
あちこちに残った迷子ファイルを一掃し、アプリケーションのインストーラ
をアーカイブ保存し、バックアップ済みでしばらく使っていない古いファイ
ルを削除する。

<https://www.noodlesoft.com/>
<https://www.keyboardmaestro.com/>


**Chuck Shotton** -- 端的に言えば、もしも Sal の仕事が AppleScript、
AppleEvents、アプリケーションのスクリプト対応とスクリプト記録対応、
AppleEvent Dictionaries、Script Editor、そして実行可能アプリケーション
としてのスクリプト、といったものを生み出していなかったならば、インター
ネット初期における Mac 上のウェブ業界の大半は存在していなかっただろう。
MacHTTP や WebSTAR 用に作られた外部拡張、Userland Frontier、その他あら
ゆる Mac 上の HTTP サーバはそれらのテクノロジーにのみ依存して動作して
いたからだ。

<https://en.wikipedia.org/wiki/MacHTTP>
<https://en.wikipedia.org/wiki/WebSTAR>
<https://en.wikipedia.org/wiki/UserLand_Software>

すべては、アプリケーションがいかに会話するかだった。今でもアプリケーショ
ンがいかに会話すべきかが問題なのだが、会話すべきやり方を Apple は結局
採用してくれなかったようだ。最新バージョンの MacHTTP である MacHTTP-js 
でさえ、その仕事をこなすために多数の AppleEvents に依存している。この
偉大なるレガシー(資産)が、ただ単に iOS で働かないというだけの理由で
打ち捨てられることがないように願いたい。

<https://www.machttp.org/>


**Anthony Reimer** -- 私は AppleScript と Automator を使って Finder の中
でアクションを自動化している。私が自分で作成し仕事でよく使っているもの
を挙げよう:

* 共有コンピュータのデスクトップを整理する。

* サーバ接続を自動化する。

* ダウンロードしたディスクイメージを Folder Actions を使って Installers 
フォルダに移動する。

* 現在の URL を指定したブラウザで開く。例えば Flash を必要とするページ
は Google Chrome で開く。

また、私はこれらの自動化テクノロジーを使って FileMaker Pro との統合も
している。例えば、テキストデータを FileMaker からファイルへ書き出し、
それを BBEdit にクリーンアップさせ、編集後のファイルを Fetch を使って
ウェブサイトにアップロードする。AppleScript と FileMaker のお陰で、こ
れだけの作業がユーザーにとってはたった一つの手順となる。

<http://www.filemaker.com/products/filemaker-pro/>
<http://www.barebones.com/products/bbedit/>
<http://fetchsoftworks.com/>

私たち Mac Admin コミュニティーにとって、自動化こそすべてだ。得られる
効率性と、結果の首尾一貫性がその理由だ。自動化の核心には Python とシェ
ル・スクリプティングがあるが、私は今でも Automator と AppleScript を日
常的に応用している。


**Anonymous** -- 過去 16 年間にわたって、私は年に 15 回ほどずつ一連の会
社の財務作業をしてきた。私が作ったワークフローのお陰で、21 ページのレ
ポートが 4 ページに短縮され、90 分かかっていた私の仕事時間が 20 分に短
縮された。総計すれば 16 * 15 * (90-20) = 16,800 分、つまり 280 時間、
つまり 35 営業日、つまり私の人生から 7 週間分の仕事時間が短縮された。

その分の時間を私は家族と過ごしたり、他の仕事をこなしたりするために使い、
ポイントしてクリックするという単調な作業に費やさずに済んだ。HyperCard 
よ、AppleScript よ、Automator よ、そして Apple が提供してくれる他のす
べてのものよ、私に時間を与えてくれてありがとう!

<https://en.wikipedia.org/wiki/HyperCard>
(日本語)<https://ja.wikipedia.org/wiki/HyperCard>
"HyperCard - Wikipedia"


**Rob Wells** -- 私は小さな新聞社で働いているが、AppleScript がなければ
私たちの仕事は進まない。

最も重要なのは、マスターとなる InDesign ファイルから作業用ページを作成
する AppleScript だ。この AppleScript が、正しい書体を適用し、個々のペー
ジに編集日付を設定し、ページ番号を設定し、日付を含んだ適切なファイル名
でコピーをディスク上に保存する。

<http://www.adobe.com/products/indesign.html>

この AppleScript を書いたのは五年ほど前で、それ以来ずっと、これは多く
のミスを防いでくれている。誤った日付で印刷に回ることなどない! それ以
前にはスタッフが古いページの複製を作ってから作業していたが、いろいろな
意味で危険を伴うやり方であった。

仕事の別の部分では、私たちは AppleScript を使って信頼できる PDF ファイ
ルを作成している。カスタム設定などもきちんと施されるので、そのままプリ
ンタで使える。

AppleScript を使って私たちがしている他のことには、BBEdit でスクリプティ
ングを使って記事の中のよくあるミスを修正したり、天気予報を取り込んで紙
面に入れたり、テレビ番組表を作ったり、フットボールの試合結果やスコアを
入れたり、またバーコードの作成にも(また、そのバーコードが正しいことを
チェックするにも...以前はこれが大きな問題だった)使っている。どうぞ、
どなたでも私たちのコードを自由に使って頂きたい。

<https://github.com/ppps>

以上に述べたのは AppleScript の話のみだ。最近になって作成したツールの
大多数は Python で書いて AppleScript インターフェイスを付けたものだ。
また、Hazel と Python スクリプトを (Lingon を通じた) 起動エージェント
として走らせてさまざまのことに使っている。

<https://www.peterborgapps.com/lingon/>

わが社のニュース編集室はすべて Mac のオフィスだ。時々、スタッフの誰か
がもっと安価な Windows マシンを買おうと言い出すことがある。でも、Mac 
が長持ちすること(私たちのマシンの大多数はほとんど 10 年近くも古いもの
だ)に加えて、自動化が使えることが、そんなことをすると困ったことになる
ぞと私が反論する際の大きな理由となる。

私が理解するところでは、大手の新聞社はこの種の作業を処理するために自分
たち専用に書かれたソフトウェアを利用している。でも私たちにそんな財力は
ない。Mac の自動化テクノロジーのお陰で、私たちはこういったことを社内で、
自分たちの力でできている。


**Mike Warren** -- 私は年寄りなので、自動化こそがコンピュータを持つ理由
のすべてであった時代を覚えている。私は AppleScript をプログラミング言
語だと見なす。記録管理、予算編成、外国語辞書、単語カードなどのプログラ
ムを私は AppleScript で作った。パートナーへ送る毎日の電子メールにも 
AppleScript を使っている。(フラットファイルのデータベースや Calendar 
から情報を取り出し、メッセージを組み立て、Mail を使って送信し、それを
私の Safari ホームページとして保存する。)あまりにもたくさんのちょっと
したスクリプトや Keyboard Maestro マクロを使っているので、他の人の Mac 
を使う必要が生じると突然無力になったような気がする。


**Daniel** -- Keyboard Maestro に、AppleScript とシェルスクリプトを組み
合わせれば、API のないウェブアプリケーションのための素晴らしいグルーと
して働く。最近、うちの組織の(学術出版に関する)保存庫に移動があったが、
新しいシステムの読み込みスクリプトのバグの結果として、テキストで一杯の
ファイルが何百個も行方不明になってしまった。システムの中の既存の記録に
新規ファイルをアップロードするための API はなかったので、アップロード
のフォームにいくらか手動の手順を施す必要があったのだが、自動化ツールを
使ったお陰で、その個々の手順がアプリケーションと Finder 双方で間違いや
すい 30 回ほどのクリックを必要とするものから、記録あたり 3 回ずつのク
リックで済むものになった。数時間もかかる面倒な作業から解放されたのだ。

その移動の際にもう一つ別のエラーが起こって、私は双方のシステムでそれぞ
れ添付ファイルの順序を確認する必要に迫られた。これも数百個の項目につい
てだ。でも自動化のお陰で、たった一つのキーボードショートカットで、ID 
のリストの中で次の項目にナビゲートし、双方のシステムでの記録を見つけ、
それからすべての添付ファイルを順番に新規ウィンドウの中に開き、それらの
ウィンドウをスクリーン上に2カラムできちんと並べ、違いが一目で分かるよ
うにできた。順序がちゃんとしていれば新たにクリックすれば次の項目に進み、
何か問題があればそれを処理してから次に進むことができた。


**Thomas Tempelmann** -- 私は開発者だが (Find Any File、iClip、iBored な
どのアプリを作っている)、最近になって Automator と AppleScript を使い
始め、コンピュータに詳しくない顧客が何か技術的なトラブルに遭った場合に
援助する目的で使っている。私が目を通す必要のあるファイルを集めたり、シ
ステム情報を収集したり、それらを私に電子メールで送ったり、彼らの設定を
修正するためファイルをコピー・移動・削除したりなどのスクリプトがある。

<http://apps.tempel.org/FindAnyFile/>
<http://iclipapp.com/>
<http://apps.tempel.org/iBored/>

つい先日も、私は AppleScript を使って私のアプリの一つに遅いメモリリー
クがあることを検証した。検証には何千回もマウスを動かす必要があった。で
も AppleScript があれば、15 分かけてコードを書き、それからそのコードに
作業を任せて 1 時間ほど放っておくだけで、普通ならば何日も、あるいは何
週間もしなければ再現しない問題点を浮かび上がらせることができた。数時間
後、自分のアプリに存在したバグのうちここ数年間で最も発見しにくいものの
一つを私は特定し修正することができた。

もう一つ付け加えると、お金を払って Script Debugger を手に入れておいて
本当によかったと思う。これのお陰で、AppleScripts のコード書きが本当に
楽になった!

<http://latenightsw.com/>


**gastropod** -- 今の私が主に自動化を使っているのは、少々間接的なやり方
だ。私にとって MailTags と Mail Act-On は不可欠だ。これらは私にたくさ
んの自動化をしてくれて、フィルターテストや利用可能なアクションを大幅に
拡張し、また選択されたメッセージをすべて一つのフォルダに移動するなどの
アクションを、フォルダ階層を辿ってドラッグする必要なしにたった一つのキー
を押すだけで実行してくれる。私は majordomo サーバを走らせいくつものメー
リングリストを運営しているので、メールの複雑な並べ替え機能があると大助
かりだ。

<https://smallcubed.com/mt/>
<https://smallcubed.com/mao/>
<http://www.greatcircle.com/majordomo/>

その昔には、QuicKeys を使ってキーボードのマッピングを変えたり、Finale 
など音楽ソフトウェアにマクロを追加したりしたものだ。そのお陰で、毎週何
時間も時間の節約ができ、フラストレーションも大いに減った。

<http://startly.com/products/quickeys/mac/4/>
<http://www.finalemusic.com/>

今後は Keyboard Maestro に飛び込んでみようと思っている。一つには現在の 
Finder の悲惨なウィンドウ処理方法を改善するためだ。ウィンドウをそれぞ
れあるべき位置に戻すためだけに、私は週あたり一時間ずつも空費している。

そうそう、もう一つ思い出したのは、数年前に EXIF 処理の繰り返し作業をす
るため Automator で作ったサービスだ。Automator はまず ExifTool を呼び
出してすべてのメタデータを BBEdit に表示させ、すべてのメタデータを削除
し、EXIF/IPTC フィールドもいくつかのものを除いて削除し、GPS データを書
き換え、といった作業だ。これらのサービスは作業が楽になるという利点もあ
るが、毎回 ExifTool の説明書をチェックせずに済むので時間の節約になる。
オプションがあまりにもたくさんあるのでとても覚え切れないからだ。その場
で選んだファイルに適用できるので、コマンドラインを使うよりずっと楽だ。

<http://www.sno.phy.queensu.ca/?phil/exiftool/>


**Naomi Pearce** -- Automator の初期の時代、Sal はコメントを書いて、複数
のアプリケーションを一緒に働かせるやり方を変革することになるというよう
なことを述べた。ユーザーがアプリケーションを学習する必要がなく、実行さ
せたいタスクのためのアクションを見つければよいだけだから、と。私はそれ
を横目で見ながら、「ふうん、そうね、まあいいけど」とつぶやいた。

それから少し経って、私はある企画書で数日間にわたって仕事をした。(数日
間もかかったのは、広報活動の基礎についてかなりの量の要請事項があったか
らだ。)その仕事を仕上げ、PDF にプリントして、送信した。次の日、あれで
良かったかと問い合わせてみると、MacSpeech, Inc. の Andy Taylor はイエ
スと答え、概要は受け取ったので、詳しい内容が送られてくるのを待つよ、と
私に言った。ちょっと待って、何を言ってるの?

「PDF にプリント」というのは、とりわけ Word を使っている者には、当然の
内容を含んでいるように思える。でも、私は自分が送った書類を開いてみて、
確かに Andy の言う通り、書類全体が PDF にプリントされたのではなく、最
初のページのみを PDF にしたものに過ぎないことが分かった。第 1 ページを
プリントすることはでき、第 2 ページをプリントすることもできるけれども、
書類全体を一つの PDF にプリントすることはできなかった。唖然とした私を
数秒間が通り抜け、私はパニックになった。騙された! いや、私は本当に騙
されたのか?

そこで私は Sal が Automator について言った言葉を思い出して、Automator 
を開いた。Workflow をクリックしてワークフローを作成した。検索を使って、
複数個の PDF ページを組み合わせるアクションを見つけ、それをドラッグし
て持ってきた。もちろん、どの PDF ページを組み合わせるかを知らせる必要
があったので、Get Specified Finder Items というアクションを見つけ、そ
れを一番上へドラッグして最初に起こるようにした。次に、結果を見て確認で
きるように結果を開くアクション (Open Finder Items という名前だったと思
う) を見つけ、そのアクションを Combine PDF Pages の下へドラッグした。
必要なことはこれで全部だろうと思えたので、第 1 ページの書類と第 2 ペー
ジの書類を最初のアクションの上へドラッグしてから Run をクリックした。

そう、私が最初に「何を言ってるの?」と思ってから 15 分も経たないうちに、
私は問題を解決していた。まるで魔法のように。

そして、私は確かにアプリケーションを学習することもしなかったし、何が悪
かったかを解明する必要もなかった。私は、自分が実行したいアクションを見
つけるだけでよかった。そう、まさに Sal が言った通りだった。私は馬鹿だっ
た。ワオ!これができるのは Mac だけだ。


**Walt Jump** -- 私はいつも Automator を使って政府のデータベースから特定
のファイルをダウンロードし、それらを改名し、特定のフォルダに移動させて
私の FileMaker データベースで使っている。こうすることで、毎日少なくと
も一時間か二時間の節約になる。また、誰かが作ったプログラムで米国特許商
標庁のデータベースにアクセスし、複数のデータベースから取り込んだデータ
を一つのファイルとして出力させているが、このプログラムは AppleScript 
と Automator を利用している。


**Douglas Mobley** -- 私がボランティアで働いている博物館には、古い新聞を
デジタル化して検索できるようにするプロジェクトがある。そのワークフロー
をごく単純化して言えば、ページを一枚ずつ写真撮影し、それを Photoshop 
で処理してから、その画像を OCR にかけて、新聞一号分ずつにデータをまと
める、というものだ。私は Photoshop アクションを使ってそこのところの手
順だけを自動化していたが、昨年になって AppleScript を使ってワークフロー
全体を自動化するようになり、私の生産性(一時間に何ページ処理できるかを
測定した結果)が 50 パーセント以上も向上した。フォルダの作成とファイル
の改名を AppleScript で Finder を制御することにより処理し、Photoshop 
によるページ画像の処理を AppleScript が担う。また、Automator によるス
クリプト記録機能を使って、自分の AppleScript にどんなシステムイベント
を含めるべきかを理解するようにしている。

<http://www.adobe.com/products/photoshop.html>


**Jeff Porten** -- 私は AppleScript が存在し始めた時代からずっとそれに関
する記事を書いてきたと思うし、クライアントたちのために AppleScript を
単発的に使いながらのプロフェッショナルなコンサルタント業務をたくさんし
てきた。AppleScript がなければ、私の仕事は上がったりだ。私が最もよく使
う事例は次のようなものだ:

1. Desktop 上のアイコンをクリーンアップして整理し、カスタマイズしたグ
リッドに従って並べ、カラータグによりグループ分けする AppleScript。

2. 読みたい一連のファイルや観たい一連の映画がある場合に「現在のフォル
ダからどれかを選ぶ」ランダマイザがある。

3. キーボードショートカットが指定されていないアプリケーションにそれを
適用する。たった一行の AppleScript が何十個もあって、Quicksilver に
よる起動キーがそれぞれに割り当てられる。例えば、Control-Command-3 を
押せば Finder 項目が黄色にラベル付けされる。(また "Comment and label 
yellow" スクリプトは、黄色のラベルを使って項目にコメントが付いている
ことを示す。


**Rob Lewis** -- 私は 1986 年以来 Mac を使っているし、私の家族が持ってい
た Mac は全部で 15 以上、それに加えていろいろな iPod や iPhone もある。
Apple が最近 Mac のラインアップを軽視するようになって、私が忠実な Mac 
ユーザーであり続ける理由はもはや AppleScript 以外にないと言っても過言
でない。もしも AppleScript が消滅すれば、私がここに居続ける理由などほ
とんどないからだ。それに、もしも私のメインのコンピュータが Mac でなく
なれば、次に買うスマートフォンが iPhone である理由もあまりない。正直言っ
て私はとても心配だ。名前に i が付くピカピカの何やかやを追いかけ過ぎて、
Apple が魂を失ってしまったのではと思わせる兆候があまりにも多い。

私の家には、AppleScript と XTension プログラムに基づくかなり精緻なホー
ムオートメーションシステムが動いている。このシステムでいろいろなものを
制御したり調整したりがとても簡単にできるところが、大いに気に入っている。
私は、拡張バージョンの Automator さえ出来たならば、ついに、ついに! 普
通の人間にもホームオートメーションが使えるようになるのではないかと長年
思ってきた。私に言わせれば、Apple はとてつもなく大きな好機を逃したのだ。

<http://machomeautomation.com/doku.php/index>


**Chris Schram** -- 私は二つの違ったディスク上にいくつかの Photos ライブ
ラリを持っている。Automator アプリを使って、そこに AppleScript を少々
埋め込んで、これらのライブラリの世話をし、どのライブラリを開くかを選べ
るようにしている。

また、AppleScript を使って私の気象観測所のデータを収集して私のウェブ空
間にアップロードしている。観測所に付属していたソフトウェアよりも、動作
が信頼できる。気象データをマッサージして Numbers スプレッドシートに読
み込ませるためにも AppleScript を使っている。


**Jake** -- 私はニューヨーク市内で音楽会場の予約を担当している。扱う演奏
会は毎月 100 件から 200 件程度だ。作業は自動化に頼るところが大きく、
Keyboard Maestro、AppleScript、Automator を少々、それに TextExpander 
を主に使っている。また、最近 BetterTouchTool を使い始めて、これでアプ
リごとに個別の Touch Bar ボタンを作成し、それで私の AppleScript を呼び
出している。Touch Bar に懐疑的な人たちに言いたいが、私は Touch Bar こ
そ、ここ何年もの間に Apple が生み出してきたものの中で最高のツールだと
思う。これは、マクロのための素晴らしいランチャーとなる。私のマクロは、
非常にたくさんあるのだ!

<https://smilesoftware.com/textexpander>
<https://www.boastr.net/>

私のアクションの例を挙げれば、確認済みのイベントを (BusyCal の) カレン
ダーに追加、確認メールを指定の日付・時刻に送信 (iCalBuddy というパワフ
ルなコマンドライン・ユーティリティによるところが大きい)、画像を自動的
にリサイズ・再フォーマット、ウェブカレンダーにバンドの説明、写真、リン
クその他を付けてアップロード、などがある。基本的に、私のすることはすべ
て、何らかの形で Mac 自動化に依存している。何時間もかかる作業が数分で
済み、より多くの音楽がニューヨークにもたらされる。

<https://www.busymac.com/>
<http://hasseg.org/icalBuddy/>

私にとって、自動化こそ Mac を使う際の最良の側面だ!


**Jon Gotow** -- 私も開発者として一言言わせて頂きたい。(私は Default 
Folder X、App Tamer、Jettison、HistoryHound の著者で、他にも 30 年近く
前からいろいろ作り続けている。)私は主として三つのやり方で AppleScript 
を使う:

<http://www.stclairsoft.com/DefaultFolderX/>
<http://www.stclairsoft.com/AppTamer/>
<http://www.stclairsoft.com/Jettison/>
<http://www.stclairsoft.com/HistoryHound/>

1. 私自身のビジネスの中で処理を自動化するため。電子メールを選り分けた
り、メッセージを処理したり、またソフトウェア開発やテストにも使う。

2. 顧客サポートのため。問題点を修正するのを助けたり、デバッグ情報を修
正したりする目的で顧客に AppleScript アプレットを送ることもある。テ
ストの手順を言葉で説明しようとするよりも、その人に AppleScript を走
らせてもらう方がずっと信頼できるからだ。

3. 私のソフトウェアを他の開発者の製品と統合させるため。例えば Default 
Folder X は人気の Finder 代替製品 Path Finder が走っていれば探知し、
Finder の代わりにいろいろなタスクを実行するよう Path Finder に頼む。
まさにそれこそ、Path Finder ユーザーの望むことだからだ。AppleScript 
がなければ、それは実現不可能(または極めて困難)だろう。

<http://www.cocoatech.com/pathfinder/>


**DeeAnne Lau** -- 私が使うプログラムの多くで AppleScript が使われている。
迷惑メール制御プログラム SpamSieve を自分流に調整するために使う。私に
は反復運動損傷があって首に神経圧迫もあるので、スクリプトで Finder やウェ
ブアクションをコントロールできれば痛みが大いに緩和される。Automator と 
A Better Finder Rename アプレットを使ってコンテクスト対応のサービスを
キー組み合わせで呼び出せる。また、Script Debugger を使って、コンパイル
したり問題点を探したりしながらスクリプトの基盤を成すことがらの理解を深
めることができる。私は未だに iTunes 用に Doug's AppleScripts のいくつ
かを使っていて、iTunes という(フラストレーションの溜まる)プログラム
にいろいろなことをさせている。さらに、Hazel のお陰でダウンロードフォル
ダやプリンタ関係のフォルダで秩序が保てる。私は引退しているが、今でも財
務管理、コミュニケーション、学習、娯楽などのために Mac を使っていて、
AppleScript と Automator に大きく依存している。

<https://c-command.com/spamsieve/>
<http://www.publicspace.net/ABetterFinderRename/>
<http://dougscripts.com/itunes/>


**paule** -- 私は Automator を使って、息子のフットボールチームのために撮
影した写真ファイルの大量改名をしている。

どの程度時間の節約になっているかを計算したことがあるが、Automator が週
あたりおよそ 45 分の節約を生み出しているという結果が出た。一シーズンは 
14 ラウンドの試合なので、11 時間が稼げた計算になる。

シェルスクリプトを書いても同じことができるのは承知しているが、私にとっ
ては Automator を使った方がずっと簡単だ。最近十年間は、私はシェルスク
リプトを一行も書いていない!


**Felix Deimel** -- 私は AppleScript のいくつかの機能を使って、私のプロ
フェッショナル向け遠隔管理アプリ Royal TSX のユーザーたちにキーボード
入力を自動化させている。パスワードの自動入力から、対応する彼らの接続や
認証情報から値を挿入するといった複雑なスクリプトまでいろいろある。

<https://www.royalapplications.com/ts/osx/features>

macOS 10.12.2 アップデートで、このスクリプトの動作の信頼性がガタ落ちに
なった。テキストのどこかに大文字や特殊文字があると、大文字・小文字の区
別がデタラメになってしまうようになったからだ。正しく働くこともあるが、
そうなるか否かは全く予測不能で、エラーの確率が非常に高かった。

この問題について radar も TSI も投稿したが、Apple からはまだ何も返事が
ない。バグ報告はここで読める。私の顧客の一人も +1 レポートを投稿してく
れた。同じ問題を経験しておられる方は、ぜひ私の radar の「重複投稿」を
して下さるとありがたい。

<https://openradar.appspot.com/29182929>
<https://openradar.appspot.com/29825727>

何の偶然かは分からないが、このバグが始まったのは Sal が Apple を去った
のとほぼ時を同じくしているが、その解釈は皆さんにお任せする。


**Jean-Pierre SMITH** -- 私はコード書きではない。Automator、AppleScript、
JavaScript、シェルスクリプト、その他奇妙なケダモノたちが存在することは
承知しているが、そういったものを自分で書けるだけの知識はない。そんな私
も、それらを利用すると便利で、楽しく、結婚生活に良い影響を与えると知っ
ている。

バックアップ用にブート可能なクローンを作ると決めた時、私はすべてのハー
ドドライブを妻の iMac に接続して、認証済みのトラフィックを通じて私の 
MacBook Pro のクローンをセットアップした。これで安心でき、ランサムウェ
アが MacBook Pro に入り込まないよう保護を与えることもできる。そこで私
は一日中、すべてのディスクをマウントさせたまま、雑音を立てさせたままに
した。当然ながら、妻は騒音と電気料金について文句を言った。離婚への道の
第一歩だ。

でも、私の MacBook Pro のクローンはすべてその iMac に接続された状態で
置かれ、Carbon Copy Cloner やその使いやすい自動化ツールからは離れた場
所にある。そこで私は Internet AppleScripts を探し出した。これを使えば、
タイマーソフトウェア (Task Till Dawn) を通じて呼び出すことにより、私の
必要に合わせたやり方で、遠隔からディスクをマウントしたりイジェクトした
りできる。こうして、それらのドライブがマウントされ騒音を立てるのが毎日
真夜中近くの一時間だけになって、結婚生活が救われた! AppleScript よ、
ありがとう!

<https://bombich.com/>
<https://www.oliver-matuschin.de/en/projects/task-till-dawn>


**Andy Lietz** -- 私たちの会社は、印刷前工程と印刷が仕事だ。私たちは始終 
AppleScript を使って、タイプセットを自動化し、Excel や FileMaker から
来たデータに応じて InDesign のレイアウトを変えている。AppleScript は、
すべてを一つに結び付けるグルーとなり、これこそ私たちが Mac を使ってい
る大きな理由の一つだ。けれどもプログラミング言語としては、AppleScript 
は Python や Ruby などに比べると、ますます古くさい感じを増している。

<https://products.office.com/en-us/excel>

私は Macworld Expo の会場で Sal に会ったが、とりわけ Adobe を説得して 
InDesign の中に良い AppleScript 対応を入れるようにしてくれた点で彼を称
賛したい。彼の姿が(そして、見掛け上では、Apple による自動化への支援が)
この会社からなくなってしまうのはとても悲しい。


**Bill Cheeseman** -- 私は法廷弁護士で、大きな法律事務所で環境、金融、知
的財産関係の訴訟を専門に働いている。私はよく AppleScript を使って、さ
まざまの種類の情報源から関連情報を集め、それを複雑かつ標準化されたスプ
レッドシートの中で整理し、それを分析にかけてきた。こうすることで、相手
方よりずっと優位に立てるからだ。


**Kimball Kramer** -- 私はキーボード大好き人間だ。全部で 200 個以上のサー
ビスやワークフローを使いこなしていて、それぞれにキーボードショートカッ
トを割り当て、ウェブサイトを開いたり、アプリケーションを開いたり、書類
を開いたり、ウィンドウを開いたり、メニューバー上のクリックを置き換えた
り、その他のことに使っている。応用範囲は狭くなるが、QuicKeys と yKey 
も使っている。

<http://plumamazing.com/mac/ykey/>


**Charles Butcher** -- 私にとって、AppleScript を使ってプログラマーでな
い人も複数のアプリケーションを結び付けて使いこなせることこそ、macOS の
おそらく最も重要な差別化要因だ。初めて Quadra 800 を使った時以来ずっと
私は Apple に忠実だったが、もしも Apple が AppleScript を捨て去ったな
らば、私はたぶん Windows かプレイン UNIX に移行するだろう。

私は FileMaker Pro を使ってフリーランスの仕事をしている。AppleScript 
のお陰で、カレンダーイベントや to-do を FileMaker の中にいながらにして
作成でき、別のアプリケーションの中にいるままテキストを BBEdit にクリー
ンアップさせることができ、スキャンしてその OCR 書類を DEVONthink に直
接送ることができ、その他たくさんの細かな作業を全部合わせれば、長年のう
ちに既に何百時間も節約できているに違いない。

確かに、AppleScript を書くのは苦痛なこともあるし、私は未だに Automator 
をうまく使いこなせない。でも、非常に多くのアプリが AppleScript に対応
しているという事実は、たとえそれらが不十分であったとしても、奇妙なやり
方であったとしても、現実の達成であることに変わりない。Mac の「レベルが
下がった」と人は言う。今のところ、私はそれでも構わない。けれども、もし 
AppleScript が失われるなら、それはプロフェッショナルたちにとって大打撃
だろう。


**John Cooper** -- 私は Keyboard Maestro をウィンドウの管理、アプリケー
ションの起動、テキスト展開などに使っている。また A Better Finder Rename 
をファイルの大量改名に使っている。おそらくもっともっと自動化を使いこな
すことはできるのだろうが、仮にとりわけ Keyboard Maestro が(その基盤と
なるテクノロジーが利用できなくなったために)消え去ってしまったとしたら、
正直に言おう、それは私の Mac 使用に命取りの一撃となるかもしれない。


**Frank Remsen** -- 私はいくつか驚くべきスクリプトを書いて、InDesign で
の作業の多くの部分を自動化している。これで、自分のデザインファイルから 
PDF を切り分けて、それを Transmit 経由で FTP サーバにアップロードする
作業が楽になる。また、ブログに記事のコンテンツを投稿する作業を私が眠っ
ている間に AppleScript で自動的に実行するためのスクリプトもたくさんあ
る。自分が作ってオンラインで販売する T-シャツ用のタグを作るスクリプト
もある。AppleScript は不可欠のテクノロジーで、Mac OS の中に残っている
必要がある。私は AppleScript を救うための嘆願書も書いた。

<https://www.change.org/p/apple-keep-mac-user-automation-such-as-applescript-automator-in-mac-os-x>


**David** -- ずっと以前から、あらゆる種類のことを自動化するために私は 
AppleScript を使ってきた。私は大学に勤めているので、自分で開発したスク
リプトの多くは授業の補助のためのものや、成績記録をつけるためのものだ。

当初は Excel で、成績計算のためのさまざまの公式を組み込んだスプレッド
シートを作成するスクリプトを作った。授業をした日付も、休日をきちんと除
外して正確な日付になるようにした。私は、学生名簿を表示したウェブページ
からコピーするだけで、そのスプレッドシートが自動作成されるようにした。

そして、授業で出席をとるために、プロンプトに学生の名前を表示して、私が
「出席」または「欠席」と口で言うだけでシートに適切なマークが書き込まれ
るようにした。Mac は、私の知る限り、System 7.5 (私が最初に使ったバージョ
ンの Mac OS) で SpeechRecognitionServer を使った時代以来ずっと、音声コ
マンドを処理できる能力を備えてきた。

成績を入力する際にも同じことができる。(私が成績と出席の両方を扱えるの
を目にして以来、私のオフィスメートは Mac を買おうと心を決めた。)

それから、個々の学生ごとにそれぞれその記録を含むウェブページを作成した。
1000 人の学生がいても、すべてのページがすぐに作成された。

次に (Terminal アプリを使って) 私のサイトに FTP し、すべてのファイルに
その位置を反映した名前を付けた。

その次に、大学が学生の成績を取り込むために使っている無能なソフトウェア
に成績を入力するため、Safari と JavaScript に加えて AppleScript を使っ
てスプレッドシートのデータを読み取ることにより、自動的に学生の成績と、
出席状況、最後に出席した日付を入力させた。

もう一つ別の例を挙げよう。この大学では、救済レベルの講義の最終試験の問
題を数学科で作る際に、2000 問以上の問題を含んだ Microsoft Word 書類か
ら取り込んで作っていた時期があった。

<https://products.office.com/en-us/word>

その書類はさまざまのセクションに分けられ、期末試験は個々のセクションの
中から一問ずつランダムに選ぶことで作られていた。それは、長くて労力のか
かる作業だった。私はその作業を自動化する手助けをするように言われ、それ
が完成した後はセメスターの 7 回の試験の問題が一分以内に全部出来上がる
ようになった。しかも既に印刷用のフォーマット付けが施され、すぐ印刷でき
るようになっていた。

Satimage が AppleScript で作った開発ツール Smile を使うことで、さまざ
まの QuickTime ムービーを作り、微積分の準備の三角法の授業や、微分法と
積分法の授業、確率分布の授業その他に役立てた。

<http://www.satimage.fr/software/en/smile/>

私はあらゆる種類の数学演算のためのライブラリを作った。行列の代数や、統
計ライブラリは、統計学の授業をする助けになった。R やその他市販の統計学
ソフトウェアに比べて、私のやり方の方がずっと高速で易しいものになった。

ここまで挙げてきたのは大掛かりなものばかりだが、もっとありふれた自動化
の例もいくつか挙げておこう:

* 常に変化し続ける Astronomy Picture of the Day を、私のデスクトップの
背景画像に設定する AppleScript を作った。

<https://apod.nasa.gov/apod/astropix.html>

* 現在 iTunes で再生中の楽曲の歌詞を検索して表示するスクリプトを作った。

* フォルダを整理する AppleScript も使っている。

* 新着の電子メールにルールを適用する AppleScript も使っている。

* パスワードを生成し保存する AppleScript も使っている。

* 他にもいろいろな AppleScript を使っている。

Mac の自動化は、私が Mac を使う理由の中で飛び抜けて重要なものだ。私の
親戚の大多数は、今や私の影響で Mac を使っている。

だから、その通り、Apple は Mac 自動化を支援すべきだ。なぜなら、一人の
自動化ユーザーは、他の多くの人たちを取り込むからだ。


**rufus** -- 私は自宅で個人的に気象の趣味に熱中している。私も、他の何千
人の人たちも使っている Mac 用ソフトウェア WeatherCat には AppleScript 
がたくさん内蔵されている。私たちの多くは自分でスクリプトを書いて、気象
データを National Weather Service を含む八つの国際的気象データ収集組織
へ送信する手順を自動化するようにしている。他の Macintosh 気象アプリの
開発者たちも、やはり AppleScript を利用してそれぞれの製品を拡張してい
る。Apple は、ユーザーによるカスタマイズを誇っているはずだ。Automator 
と AppleScript があるからこそ、それが可能なのだ。

<http://trixology.com/weathercat/>


**Mark Bernstein** -- ソフトウェアのデザイナーとして、私は複数のアプリケー
ションを連携させるためスクリプト化された複雑な挙動に依存する仕事を毎日
続けている。


**Rob** -- 私は Automator とフォルダアクションを非常に多く使っている。
Automator のお陰で Photos にバッチ機能を追加でき、これが Aperture を置
き換えるようになった今、有用度を大きく改善できる。AppleScript を使った
電子メール整理もよく使っている。

けれども私にとっての自動化と言えば、今や IFTTT だ。いろいろなスマート
ホーム製品と Amazon Echo で、IFTTT は特にうまく働く。今は IFTTT やそれ
に似た自動化製品が勢いを増しつつある時代だというのに、Apple が他の方向
に進みつつあるように見えるのは、驚くべき(そして本当に悲しい)ことだ。

<https://ifttt.com/>


**Gavin Eadie** -- ワオ、もの凄い量のコメントが集まっているね! 私の場合、
Finder でいろいろなことを便利にするために AppleScript を使っている。

私が毎日使っているものの一つは、毎晩真夜中に Dropbox の中に作成される
新規フォルダへのエイリアスを Desktop 上に作る。このフォルダは日付をフォ
ルダ名としていて、毎日私は新規に作った保存しておきたいものをすべてその
「今日の」フォルダへ放り込む。毎晩真夜中に、および私がログインする度に、
このスクリプトが起動される。

思うに、これを毎日手でせよと言われても、到底無理だろう。もう 14 年も前
にこのやり方を設定して(ただし後になって Dropbox のお陰で一段と便利に
なったが)使い続けてきた私は、その便利さとそのお陰で提供される履歴記録
とにすっかり依存している。


**Aaron Priven** -- 自動化がなければ、バスの停止信号と運行予定を作成する
私たち AC Transit では、これほど多種多彩な仕事をこなせなくなる。

<http://www.actransit.org/>

そうは言っても、私自身は AppleScript を使わずに Adobe の JavaScript 実
装(現在 Adobe のアプリをスクリプト化するためだけに使っている)か、あ
るいは Apple の JavaScript for Applications(これも他のアプリをスクリ
プト化するために使っている)のどちらかに移行できたら素敵だと思っている。
(AppleEvents やその他の基盤テクノロジーではなくて) AppleScript は、本
当に使いにくい代物だから。


**Polly** -- 私は以前、AppleScript に Extra Script を追加して音声でマウ
スをコントロールするために使っていた。マウスに一切触らずに、シングルク
リック、ダブルクリック、右クリックができた。腕が痛い時、本当にありがた
かった!


**Steve Cunningham** -- 私は、現行の Apple の経営方針にコメントを述べて
も無駄骨だと思う。彼らのやり方だけを見れば、Occam's Razor に従うならば
彼らがどんな言葉を口にしようとも彼らが Mac から徐々に撤退しようとして
いると分かる。前兆は既に見えている。そうは言っても、AppleScript は私が 
Mac を持っている主たる理由の一つだ。自分の生活を楽にするために、私は何
百ものスクリプトを書いた。二つだけ紹介しよう。Software Marketing and 
Tracking System と、Dead Man Monitoring System だ。

Software Marketing and Tracking System は AppleScript、FileMaker、それ
に Mail を使ってソフトウェアの試用、購入、配布チャンネルその他を追跡す
る。到着した電子メールは自動的に処理されて、購入をログ記録し、シリアル
番号を発行し、顧客データベースを作成し、試用版のインストールを追跡する。
システム全体が電子メールの着信により駆動され、手作業の介入は一切要らな
い。これで、何年分もの手作業が節約できた。

Dead Man Monitoring System は、コミュニケーションのできない麻痺患者の
ためのものだ。患者の部屋に 2 時間誰も入らなければ、助けが呼ばれる。介
護をするのは私一人なので、万一私に何か起これば、患者は脱水状態に陥って
死んでしまうだろう。

このシステムは、動作検知カメラを使って患者の部屋への出入りを追跡する。
動きを検知すると、一つのフォルダの中にカメラがメッセージを置き、それが 
Monitoring スクリプトを呼び出して、動きをログ記録し、Dead Man Counter 
をリセットする。この Monitoring スクリプトは 2 時間ごとにも自動的に走
り、その間何も動きがなければ、一連のアラームと通知を発する。まずその部
屋でアラームを鳴らし、それからリストに載っている外部応答者に通知する。
日中どの時刻にモニターするかは設定でき、その設定も応答者リストも変更で
きる。これらすべてが AppleScript で実現される。このシステムは無停電電
源装置 (UPS) で保護された Mac mini で走り、Launch Agents を使って自ら
の故障をモニターしている。


**joecab** -- The New York Times は以前、古くてガタの来た QuarkXPress プ
ラグインを使って、ある海外の会社が作ったクロスワードパズルを植字してい
たが、その会社は倒産し、彼らは見捨てられた。新聞社の人たちは私が Mac 
専門家でパズルファンでもあると知っていたので、彼らは私に相談し、私は 
AppleScript を使った代替方法をすぐに作ってみようと答えた。

そして今や、私が書いたスクリプトが、彼らの新聞に印刷されるクロスワード
パズルをすべて印字し、校正のためその PDF を FTP サーバにアップロードし、
さまざまの電子バージョンとして書き出してオンラインクイズとして提供する
ようになった。もしも AppleScript (と素晴らしい Script Debugger) がなかっ
たら、私は何もできなかっただろう。だから、本当にありがとう、Sal!


**Colin Bay** -- 私はほぼ毎日、メーリングリストからダイジェストを受け取っ
ている。そのメールが到着すると、AppleScript が (Spark によるホットキー
で起動されて) そのメールのテキストを処理して、厄介な特殊文字を削除し、
煩わしい URLdefender URL を本物の URL で置き換え、ファイル名に番号付け
し、一貫したフォルダに保存する。

<https://www.shadowlab.org/softwares/spark.php>

ほんの数分もあれば手でできる作業には違いないが、それを毎日繰り返してで
きるだろうか? いやいや。だから私は AppleScript が大好きだ。


**Nicholas Orr** -- 私は AppleScript と Automator を使って、私が販売する
アプリをパッケージに仕上げる。それ自体の中にも AppleScript を使った UI 
自動化が含まれている。複数のアプリとオペレーティングシステムの間での自
動化について長い歴史があるからこそ、ファイルをコピーしてそれぞれ正しい
場所に置く作業をうまく働かせることが可能となる。


**Jim Neumann** -- 私はもう 15 年以上にわたって、プロフェッショナルとし
ての仕事を AppleScript 化してきた。単純な作業から、複数のスクリプトを
一つのワークフローに連鎖させて部門全体を運営するようなものまで、その価
値は繰り返し繰り返し実証されてきた。私たちのアプリである DEVONthink Pro 
Office と DEVONagent Pro も、やはり頑丈な AppleScript 辞書を備えていて、
クライアントたちがそれぞれ独自の体験を拡張できるようにしている。私たち 
DEVONtechnologies に働く者全員が、自動化の大ファンだ!

<http://www.devontechnologies.com/products/devonagent/devonagent-pro.html>


**Greg C** -- 私は長年にわたってたくさんの自動化をしてきた。特に素晴らし
いものではないけれども私が気に入っているのが、1400 個以上のファイルを 
Excel からウェブヘルプシステムへ変換した作業だ。スクリプトを組むのに半
日かけて、それからたった一時間ほどスクリプトを走らせるだけで、すべてが
完了した。

つまり、それが要点だ。自動化ができないなら、それはもはやコンピュータで
はない。私は別に AppleScript が大好きな訳ではないが、Apple イベントを
生み出したことこそ、真の意味で素晴らしい革新だと思う。

私の願いは、Swift が Apple イベントと直接やり取りできる手段を提供して
くれることだ。忌まわしい回避策に頼るのは、もうたくさんだ。早ければ早い
ほど良いのだが。


**Nick Morris** -- 私は AppleScript の大ファンではない(シンタックスがうっ
とうしいし、時々どうしようもなく頑固になる、良いデバッグツールがないの
も困る)が、それでも長年使ってきたし、Automator も合わせると、幅広い種
類の作業に使ってきた。

現在は、AppleScript と Automator を組み合わせて、Mac 上でのブログ書き
や電子ブックの作成に使っている。スクリプトやフォルダアクションで、次の
ようなことをしている:

* Evernote のノートを WordPress ブログに投稿する。(Postach.io を使う
こともできるが、最近何か信頼できない感じだ。)ここでは AppleScript 
の中で PHP を使う必要がある。

<https://evernote.com/>
<https://postach.io/>

* Evernote のノートを Scrivener に送って電子ブックを制作する。

<https://www.literatureandlatte.com/scrivener.php>

* Evernote のノートから画像を Evernote へ送って個別のノートにし、それ
を Instagram に投稿する。

* ブログ投稿用に画像をリサイズする。

* Twitter 投稿用に画像をリサイズする。

私が使ったことのあるスクリプト(インターネット上で見つけたスクリプトを
自分用に書き換えたもの)で最も楽しいのは、Keynote を自動化してスライド
が表示される度に tweet を送出するものだった。その tweet にはそのスライ
ド用に講演者が付けた説明文も含まれた。私が講演をしながらそれと同時に 
tweet しているのを見て、聴衆はわけが分からず大混乱に陥ったものだ。

<http://www.apple.com/keynote/>


**Carlos** -- AppleScript を使うアプリや Keyboard Maestro、Automator、
Hazel、Default Folder X を通じて私は AppleScript を毎日使い、結果とし
て毎年何百時間も節約できている。

私は写真家なので、お気に入りのワークフローの一つは撮りたての写真の入っ
た SD カードを Mac に挿入する度に PostHaste というアプリを起動するもの
だ。するとそのワークフローは自動的にサーバ上にフォルダを作成し、クリッ
プボード内容をそのフォルダ名として貼り付ける。あらかじめ、カレンダー上
のイベント名をコピーしておくのだ。その後で、作成したばかりのフォルダの
内容を示した Finder ウィンドウが開きその隣に Image Capture が開くので、
私は新しい写真をドラッグ&ドロップする。すると Hazel が自動的に写真を
改名してくれる。

<https://www.digitalrebellion.com/posthaste/>


**Patricia Pfitsch** -- 夫と私は小規模の翻字ビジネスをしている。クライア
ントは制作会社で、彼らがドキュメンタリー用に撮影した生の映像が私たちに
送られ、私たちは彼らが見聞きしたものをすべて翻字して文章の台本を作成し、
それをクライアントに送っている。私たちのクライアントはいつも締め切りに
追われているので、できるだけ早く台本を完成させることが非常に重要で、何
時間にもわたる映像を受け取って 12 時間以内に台本をクライアントに届けな
ければならないのが普通だ。これほどのスピードを達成するには、AppleScript 
を使って名前やその他会話に頻繁に登場する単語や語句のショートカットを作
ることが不可欠となる。(人々が会話の中で何回 'you know' と言うか、聞け
ばきっと唖然とすることだろう。)また、翻字作業中に映像を止めたり動かし
たりするにも AppleScript を使っている。AppleScript は、私たちの成功の
鍵だ。これがなくなれば、私たちは廃業するしかない!


**Brian Christmas** -- 過去九年間にわたって、私は Mail Manager という大
きなアプリをビルドしてきた。このアプリはどんな絵画アプリから届いた絵画
でも処理できる。工房の進行状況をモニターするシートを印刷し、個々の画像
に二つのバーコードと二つのテキストフィールドを追加してから、個々の絵画
を 100 パーセントの正確度で印刷する。また、個々のファイルごとに印刷後
に(冗長性目的で)三重の保存をする。これらの画像は、印刷用の金型やプラ
スチック型を作るために使われるが、米国大統領の印章にも使われた。

これらすべてが最上位機種の iMac で走り、AppleScript と、Xcode の中の 
Objective-C ライブラリに依存して働く。


**Emmanuel Levy** -- 私たち Quomodo では XML と AppleScript に依存して働
くウェブホスティング環境を開発しており、通常のように MySQL と PHP に依
存するのではない。私たちの方法の利点は、XML がデータベース言語であると
同時にウェブページ言語でもあることだ。この環境のお陰で、MySQL/PHP のフ
レームワークを使った場合よりずっと素早くずっと自由に拡張や新機能を開発
することができる。

具体的な(それでいて非常にシンプルな)CGI が HTTP リクエストを私たちの 
AppleScript ハブ (Smile) へ送信すると、Smile がハードな内容をどこかの 
OSAX (通常は XMLLib.osax) へ送る。たくさんの Smile アプリがまとまって、
毎秒最大 100 個のリクエストを処理できる。

私たちの DIY ウェブサイトシステムは、100,000 人以上の管理者が維持する 
50,000 以上のサイトを見事に扱うことができている。

<http://www.quomodo.com/>


**William Adams** -- 私は、Olav Martin Kvern が不可能だと断じたスクリプ
トを書き上げた。これらのスクリプトを使って、私はクリエイティブな生産作
業を十分速いスピードで進めることができ、そのお陰で私の会社は入札に勝ち
利益を挙げ続けている。もしも Mac が AppleScript を失ったら、私たちは他
のツールを使って今と同じレベルのコントロールを実現し、かつ競争力を保て
る程度の自動化を達成できるやり方を見つける必要に迫られるだろう。

<http://www.designgeek.com/ole-kvern-applescript-pro-sessions>


**Rob Lewis** -- 何年か前に人気の高かった予定管理ソフト Now Contact が廃
止となった時、私はそのデータファイルを Apple の Address Book (現在は 
Contacts と呼ばれている) に書き出す AppleScript を書くことができた。他
のソフトよりずっと優れた仕事ができたので、廃止されて何年も経った今でさ
えこのスクリプトが欲しいというリクエストが私に届いている。

そして、私が以前のノート管理ソフトを Evernote に切り替えた時にも、古い
ノートを書き出して素敵にカテゴリー分けする AppleScript を私は書いた。

また、OmniGraffle の中ではカスタマイズしたシリアル番号とバーコード付き
のラベルを印刷する AppleScript を使ったし、Excel の中では液量の測定の
ために特化した目盛りを算出して印刷する AppleScript を使った。

<https://www.omnigroup.com/omnigraffle>


**Mark Leslie** -- 私は世界的なスポーツ衣料のブランドで働いているが、
AppleScript と macOS の自動化テクノロジーがなければ、私たちは到底この
市場のスピードについて行くことができなかっただろう。

もう何年も前、私たちが初めて大規模な自動化ワークフローを実装した時、私
たちは既存の制作アートチームの人員を増やす必要なしに二年連続で製品 SKU 
を 20 パーセント以上増やすことができた。それだけでなく、ユーザーエラー
(タイプミス、コンポーネント配置、ファイル名など)も大幅に減ったので、
それまでよく起こっていた作り直しが減り、校正作業からも解放されたので、
重要な製品そのものの詳細により多くの努力を注げるようになった。

私たちの仕事のあらゆる面で、製品創造、可視的仕様書類製作の準備、カラー
管理、販促資料やカタログ、製品写真などにおいて、AppleScript と、アプリ
ケーション相互の深い連係とが、私たちの能力を押し進めてくれる。会社のデー
タ蓄積から読み込んだデータはワークフローを駆動するために送り込まれ、資
産表にはメタデータ属性が割り当てられる。私たちはサーバ上のホットフォル
ダを使って macOS の専用「アプライアンス」を駆動し、それを資産表作成エ
ンジンとして走らせる。このようにして作成された資産表が他のサーバに転送
されて発送チームや別のアートチームに渡される。

こうしてすべてのものが正しい場所に配置され、あらゆる成功を達成してきた
ことを考えると、私たちはいつも自動化のさらなる可能性に気付かされる。
AppleScript と、Apple イベントと、スクリプト対応アプリケーション、その
深い広がりとパワーを私たちがどのように利用できるかと考える時、私の目に
どこまでも終わりは見えない。


**Laine** -- 私はディスクイメージをマウントする度に出るソフトウェア使用
許諾条件の通知に飽き飽きしているので、通知を取り除くスクリプトを書いた。

<https://sites.google.com/site/llee040/applescript/remove-notice>


**Chip Patterson** -- 私たちは毎日のビジネスの中で AppleScript を使って
いる。日常的な作業を効率的にするためのスクリプトがいくつかあり、そのた
め私たち仲間の 25 パーセントが Dell でなく MacBook を使っている。もし
も AppleScript へのサポートが弱くなれば、ビジネスの中でもっと Mac を使
おうという戦いに敗れてしまうことだろう。使いやすさと有用性を議論する際、
AppleScript が決定的な意味を持っている。


**Jim Royal** -- 私は AppleScript を非常に多数のさまざまな作業に利用して
きた:

* Photoshop と QuickTime Player を自動化してビデオクリップのカラー参照
表を生成する。

* ウェブベースの参照資料を移行させるため、自動生成された HTML を BBEdit 
で後処理する。

* PHP ファイルのシンタックスをチェックする。

* iTunes のトラックで番号を付け直す。

* Safari から生成された HTML を BBEdit に挿入する。

* 飛行シミュレータ用にリアルタイムの天候データを NOAA サーバからダウン
ロードする。

私が忘れてしまったものもたくさんあるだろう。私にとって AppleScript は
不可欠だ。


**Simon Bowler** -- 私は AppleScript を使って、FileMaker を使う医療事務
のさまざまの作業を自動化している。AppleScript の他にまず例のない特長は、
数多くの異なるプログラムや情報源から取り寄せた変数やデータを構文解析し
て FileMaker のようなアプリに挿入できる点だ。


**Carlos** -- 私が最もよく使う自動化機能はテキストからオーディオへの変換
だ。Services 経由でほとんどすべてのアプリケーションがこの機能に対応し
ている。失読症の私は文字を読むのが困難なので、この機能を使っている。コ
ンピュータが私のために文章を読んでくれて、私はただそれについて行くだけ
でよいので、_本当に_ 助かっている!


**David Ohman** -- 私は Andrews McMeel Universal で Digital Product 
Development の副部長をしているが、2000 年代の初期に私が制作ワークフロー
に AppleScript を取り入れた。現在は、私たちのコンテンツのうちで何らか
の意味で私たちが AppleScript で開発した自動化を使わずに作成され、処理
され、あるいは触れられずに済んだものは、あったとしてもごく少数に過ぎな
い。今度あなたが Andrews McMeel Syndication (以前は Universal Press 
Syndicate/UniversalUclick と呼ばれていた) あるいは United Features 
Syndicate が出版した漫画を読む際には、AppleScript があるからこそそれが
あなたの手に届いたのだと思いを馳せて頂きたい。

<http://www.amuniversal.com/>
<http://www.universaluclick.com/>


**RJay Hansen** -- 私はダイレクトメール・プリントショップ・ウェブデザイ
ンの会社でデザインおよびプリプレスの管理をしている。この仕事を始めて間
もなく、私は繰り返し使われる多くの作業を自動化する AppleScript を書け
ば部門の効率が大幅に上がるだろうと気が付き始めた。ジョブフォルダの階層
(部門のメンバー各個人が毎日何度も作成しているもの)を自動的に作成する
シンプルなスクリプトから、Excel、Acrobat、InDesign の相互の処理とやり
取りを自動化する複雑なスクリプトまで、いろいろだ。さらに私は InDesign 
用の基本的な組み付けプログラムまで AppleScript で書いた。これらのスク
リプトのお陰で年中通して計り知れないほどの人的時間が節約できた。もしも
この機能が macOS から取り去られる日が来たなら、それはこの上なく悲しい
日となることだろう。

<https://acrobat.adobe.com/>


**Joern Dyck** -- 私はかつて、遠隔にある Xserve の上で 5000 本のビデオを
開いて保存しなければならないことがあった。その当時、QuickTime ファイル
はそのファイルが完全にロードされてからでなければブラウザで再生が始まら
なかった。(今日では、冒頭の数バイトがロードされるや否やすぐにビデオの
再生が始まることを誰もが期待するようになった。)Apple は、古いビデオを
アップデートする方法を提供したが、それは QuickTime Player でそのファイ
ルをただ開いてそのまま(変更せずに)保存するだけというものであった。

でも、QuickTime Player で 5000 個のファイルを手で開いてから保存するな
ど、誰にもできない作業だ。

けれども AppleScript を使って、私はフォルダの中のすべてのファイルにわ
たり、それらを一つずつ QuickTime Player で開いてから保存し直させること
ができた。コード自体はほんの数行で、可哀想な Xserve は何日かぶっ続けで
徹夜仕事をこなしてくれた。AppleScript は、夜中でも喜んで働いてくれる。

この種の問題を私は数多く AppleScript を使って解決した。AppleScript は
本当に称賛に値するはずだが、その称賛を受けることはめったにない。


**Chris** -- テクノロジーに詳しくないアーティストたちや、クリエイティブ
なプロたちに、私はワークフローの援助を提供している。Automator を使って
ダブルクリック可能なアプリケーションを作成し、そのアプリケーションが時
には混乱を招くような複数のコマンドの組み合わせを bash スクリプトとして
実行する。こうすることで、手順を単純化してエンドユーザーを制御しつつ、
エラーの可能性を最小限にすることができる。


**Steven McCarthy** -- 私は雑誌出版とプリプレスの仕事で 20 年以上にわたっ
て AppleScript を使ってきた。最初は Hearst Magazines、後に McGraw-Hill 
で働いた。今は Bloomberg LP で、Businessweek、Markets、Pursuits などの
雑誌の仕事に AppleScript を使っている。

長年にわたり私が自動化してきたワークフローはさまざまで、InDesign レイ
アウトを出力前チェックしたり、リンクをアップデートしたり、出版可能状態
の PDF を作成したり、ファイルの FTP 転送を自動化したりする。さらにはさ
まざまのファイルを厳格な名付け方法に従って整理されたファイルやフォルダ
に変換あるいはアーカイブ保存するスクリプトもある。

また、私は印刷レイアウトをモバイルとオンラインのウェブアプリに応じてそ
れぞれ作り直す際の、モバイルアプリ側のためのワークフローも自動化した。
これらの自動化されたワークフローのお陰で、数千時間とは言わないが数百時
間は手動作業の時間が省けたはずだ。その端的な証拠として、何らかの理由で
スクリプトの動作が止まってしまった場合、古い手動のワークフローに戻るな
んて絶対嫌だと叫ぶスタッフの反発の声が必ず挙がる。AppleScript がどんな
に助けになったか、私には到底言い表わせない。長年 AppleScript コミュニ
ティーを教え導いてくれた Sal に心からの感謝を捧げたい。それは、どんな
言葉でも言い足りない。


**Rick Pepper** -- 広く見過ごされ、または馬鹿にされている AppleScript の
重要な機能は、プログラマーでない人でもアクセスできることだ。そして、他
のどのやり方とも違う AppleScript の独特な点は、たった一つのコード本文
から数多くの全く異種のアプリケーションとコミュニケーションをして複雑な
作業をし遂げる能力だ。

プリプレス技術者の多くはできる限りの方法を駆使して「とにかく結果を仕上
げる」必要があり、AppleScript はまさにそれをする力を彼らに与える。

私にとって AppleScript は「なぜ Mac を使うのか」という質問への答だ。そ
れはつまり、機動的になるということだ。もしも Apple が Mac を殺すならば、
それは私たちの自動化を殺すことになる。もしも Apple が AppleScript を打
ち捨てるならば、それは将来の Mac の売上げを失うことを意味する。

1990 年代中頃に私が書いたことの大部分は、必要に応じてアップデートしさ
えすれば今でも十分に通じる。それは、このプラットフォームが安定した状態
を保ってきたからだ。もしも Apple が態度を変えれば、それはつまり私たち
が 1994 年以来享受してきた利点と効率性とを大体において切り捨てるという
ことだ。

私は、大規模な商用印刷企業で働いている。過去 22 年間、私たちはここで次
のようなことに AppleScript を使ってきた:

1. 印刷物制作全体にわたるワークフローを構築

2. 数限りない種類のファイルタイプを望ましいファイルタイプに変換

3. 「Mac 互換でない」システム用にファイルを出力

4. プリプレスのライン間際のアーカイブ・ストレージシステム(1990 年代後
半の初代のシステムでさえ 46 GB もあった!)からの復旧を自動化

5. 前述のライン間際にアーカイブされたファイルを取り出して二番目のシス
テム(現在 50 TB で、まだ増大中)にアーカイブし直す作業を自動化

6. 独自仕様でビルドした EPS ファイルを Illustrator 8 と Scripz により
出力後扱いやすい EPS に変換

7. ウェブベースの印刷注文システム用にウェブプレビューを作成

8. デジタルカメラから取り込んだファイルのファイル名をバッチ処理で変更

9. Lightroom から書き出したメタデータ (XMP ファイル) を他のテキストファ
イルフォーマットに変換

<http://www.adobe.com/products/photoshop-lightroom.html>

10. 90 年代後半にあった Illustrator 8 のバグを回避するため EPS ファイ
ルを読み込み・修正・書き換え

11. EPS ファイルの PMS カラーを Illustrator 8 と Scripz で、後には 
Illustrator 9 で、cyan, magenta, yellow, black のいずれかに変換

12. さまざまなデータ源から HTML テーブルベースのレポートを作成

13. AppleScript/QuarkXPress ベースの自動化された組み付けシステムを作成、
これは 90 年代後半から 10 年間以上使った

<http://www.quark.com/Products/QuarkXPress/>

14. テキストファイルから Quark ファイルを作成・投入し、出力要件に基づ
いていくつかの異なる EPS あるいは Postscript ファイルを生成してそれ
らを遠隔サーバに配布

15. Fetch を使った FTP と生のテキスト処理により AS/400 メインフレーム
とデータ交換

16. サーバボリュームをマウント・ディスマウント

17. SoundApp と FileMaker を使って AppleScript でコントロールするデジ
タル・ジュークボックスをビルド(iTunes がまだ存在しない時代の話)

18. 電子メールで届いた注文に対する Microsoft Entourage を使った検索・
返信・添付ファイル処理を自動化

19. QuarkXPress と GraphicConverter を使った自動車販売業者用月刊雑誌の
構築を自動化、これは下端自由のカラムを使ったフリーフローのレイアウト
(画像は固定位置に置くのではない)だが、たった一時間以内で、手を触れ
る必要も一切なく、何千台もの自動車を処理することができた!

<https://www.lemkesoft.de/en/products/graphicconverter/>

20. プリプレス担当者が QuarkXPress のジョブを作成する際に Finder を使
う必要をなくす(ジョブ作成には送り状番号に基づくフォルダ階層を作成し、
必要な Quark テンプレートを(何千もある中から)選んで開き、それを新
規フォルダに保存し、書類の中のスラグ行を更新する必要がある)

21. さまざまなファイルやフォルダをチェックして必要に応じてコピーやイン
ストールする作業を自動化

22. Quark ファイルを InDesign に変換し、その際フォントの更新もする作業
を自動化

23. Microsoft Word から表のデータを、または Excel からデータを抽出し、
それに処理を加えてタブ分離テキストファイルとして保存する作業を自動化

24. その他にも数え切れないほどさまざまのユーティリティスクリプトを作成
してテキストを処理、マッサージ、書き出しする

25. 制御テキストファイルの入力に応じてファイルをコピー・移動する作業を
自動化(まとめて処理するように作られた私たちの組み付け校正システムの
一部だが、たとえワークフローの他の部分に変更が起きても生産性を失わず
順応できる必要があるからだ。)


**Argyl Dickson** -- 5 秒から 10 秒ほどから、5 分から 6 分ほどのものまで、
何百本もの短いビデオファイルを私たちは制作している。これらのものを投入
しているプロジェクトのアーキテクチャは、冒頭のビデオフレームと末尾のビ
デオフレームを示した JPEG ファイルを要求する。それがないと開始時と終了
時に光のちらつきが入ってしまうからだ。でも、個々のビデオファイルを一つ
ずつ手で開いて冒頭と末尾の静止フレームをいちいち保存していたら、一時間
以上もかかってしまうだろう。

そこで私はスクリプトを書いて、何百ものファイルを処理し、冒頭と末尾のフ
レームから JPEG ファイルを生成し、それぞれに適切な名前を付けるようにし
た。すると、何時間もかかり得た作業が、一分も経たないうちに完了した。こ
れもまた、AppleScript が自動化を通じて私や私のクライアントたちを助け、
何百時間もの人的時間を省いてくれた、そのほんの一例に過ぎない。


**Carlos Ysunza** -- 私は Mexico City にある写真とデザインのスタジオで働
いている。たった四人で、八台の Mac を使っているので、ビジネスの重要な
部分を AppleScript に丸ごと依存している。

私たちの最も重要なクライアントは国際ビジネスの会社だが、このクライアン
トのために私たちは毎月、化粧品のカタログを作っている。AppleScript は、
その処理の大部分を自動化してくれる。

その次に大きなクライアントのために、私たちは巨大な FileMaker データベー
スと、Photoshop、それに Epson プロッターを組み合わせた複雑な印刷システ
ムを構築した。ここでも、すべてが AppleScript でコントロールされる。

もちろん、もっと他にいろいろの、私たちの毎日の作業の中で細かいけれども
時間を食うプロジェクトのためにも AppleScript を使っている。

Mac 上で AppleScript の自動化がなければ、これほど少人数でこれほど多く
の仕事をこなすことなど不可能だ。私たちにとって、AppleScript の自動化は
必須のテクノロジーだ!


**David Popham** -- 私は主として InDesign と Illustrator を自動化するた
めに AppleScript を使っているが、AppleScript が JavaScript より大幅に
優れているのは一つのスクリプトで複数のアプリケーションを結び付けること
ができる点だ。Excel スプレッドシートから取り込んだデータを BBEdit でク
リーンアップし、それを使って Illustrator でグラフを作成して最後にそれ
を InDesign 書類の中に置くといったことができる。

<http://www.adobe.com/products/illustrator.html>

私がしたことの実例をいくつか挙げよう:

* 13 個の表と 13 個のチャートを含む 200 以上の国別プロファイルシートを
作成した

* フォント管理システムを作成した

* 私の雇用主が単にマウスをクリックするだけのことに何千時間分もの労働に
賃金を支払わずに済むようにした(InDesign ファイルを開いて特定のレイ
ヤーをオン・オフしたり、vjoon K4 システムにファイルを出し入れしたり)

* 何千もの Illustrator ファイルで出版前処理をした

* 義妹の不動産業のため何千もの Microsoft Word ラベルをフォーマットした


**Christian Boyce** -- 私の会社では、毎日 AppleScript を自分たちの仕事の
ために使っている上に、会社の顧客たちのため彼らそれぞれ独特のさまざまな
問題に取り組む助けとなるように私たちがスクリプトを書くこともある。結果
として膨大な時間の節約になっている。

具体例をいくつか挙げよう。私たちが面会予約をする際、事務長がカレンダー
上のイベントをクリックしてから、(DragThing によって) スクリプトを呼び
出すと、そのスクリプトが面会する顧客と私あてに電子メールを作成する。こ
のスクリプトは私のスマートフォンにもテキストメッセージを送信する。毎朝 
8:01 AM に事務長の Mac でスクリプトが走り、カレンダーをスキャンして次
の営業日の面会予約をリストする。そして自動的に顧客たちに面会予約のリマ
インダーを電子メールで送る。これらの電子メールはすべて私が望む通りの内
容で(間違いなど一度もない)すべて自動的に発送される。

<http://www.dragthing.com/>

私はある形成外科医のためにスクリプトを書いた。彼女のウェブサイトには、
新規の患者のためのフォームがある。このフォームの結果は電子メールで返送
される。その電子メールが届くと、受付係がそれをクリックし、するとスクリ
プトが走ってデータを読み込み Contacts の中に新規連絡先を作成する。この
スクリプトはまた、FileMaker の中に新規レコードを作成し、医師のためにす
べての情報を彼女の好みのレイアウトで印刷した PDF を作成する。

AppleScript はアプリ同士を結び付けるので、本物の 1 + 1 = 3 効果を生む。
Mail、Calendar、Contacts、FileMaker、他にも多くのアプリが、AppleScript 
によって結び付けられたシステムの一部となる。

私は InDesign を使う顧客たちのためにたくさんのスクリプトを書き、彼らは
それで膨大な時間を節約できる。しかも、素晴らしい結果が得られる。例えば、
ページ上の写真の下に説明文が必要だったとしよう。私が書いたスクリプトは
写真の幅を調べ、それと同じ幅のテキストボックスを作ってそれを標準的な縦
方向のオフセットを付けて配置し、そのテキストボックスのテキストの書式を 
"caption style" に設定する。(その名前の書式が存在していなければ作成す
る。)それから、写真と説明文のボックスとをグループ化して、移動させても
両者の相対位置が崩れないようにする。

私は決して最高の AppleScript 書きではないが、私も私の顧客たちも大いに
使いこなせるスクリプトを書くことはできている。

私は、AppleScript は Mac の「秘密兵器」だと思う。誰かの生活を少しでも
(または大幅に)良くするために使えることが、一番嬉しい。


**James** -- 私は AppleScript を仕事場でほとんどあらゆることに使っている。
アートの作成、本の制作、電子ブックの変換、ファイルの検証、ファイルの配
布といったことだ。私たちのビデオ管理、MathML 作成、カバー作成などはす
べて AppleScript で動いている。

AppleScript を使ってコストを節約できることこそ、私たちのチームの仕事が
外部委託に回されていない唯一の理由だ。章レベルの電子ブック作成ができる
ことだけでも、年間百万ドル相当の外注コスト節約になり、その上ベンダーが
提供する製品に比べて速くて正確だ。私たちが AppleScript で動かしている
ページレイアウトシステムは 120 万ページを記録し、コストを業界標準より
ずっと低いレベルに抑えている。端的に言えば、AppleScript と、全面的にそ
れに対応するアプリ (InDesign など) がなければ、私たちのチームが出力す
る成果はほんの少量になってしまい、同時にはるかに大きなコストがかかって
しまうだろう。


**Olle Westbergh** -- 私たちの会社のワークフローは Apple の自動化テクノ
ロジーに大きく依存している。これが消え去れば、私たちは macOS を捨てて 
Linux か Windows に移行せざるを得ないだろう。


**Henry Domke** -- 私のアートビジネス Henry Domke Fine Art のためのファ
イル作成作業の面倒な部分を自動化するため、AppleScript は重要な役割を果
たしている。Automated Workflows で作成されたカスタムアプリケーションが、
何百時間分もの作業を省いてくれた。AppleScript を使って Ray Robertson 
と Ben Waldie が作ったアプリケーションのお陰で、私は仕事を続けられてい
る。また、ミスも減らしてくれる。どうか、自動化テクノロジーへのサポート
を今後も続けて欲しい!

<http://www.henrydomke.com/>
<http://www.automatedworkflows.com/>


**Larry McMunn** -- 1993 年に、私は AppleScript という名前の新製品を使い
始めた。グラフィックデザイナーでありアーティストである私は、プログラム
を学ぶ必要なしにページレイアウトのたくさんの作業を自動化できる能力を約
束するその製品に賭けた。それから二年後、私は世界最大の投資信託会社と提
携することができたが、その際このテクノロジーを使って書類を作成した。長
年にわたり、次々と金融会社をクライアントのリストに加えることができたが、
それは何万ものページを素早く効率的に制作することができるお陰だった。そ
して 22 年が経ち、私たちは当時に開発した中心的アイデアや概念を今も使い
続けている。会社の成功は、AppleScript のパワーと柔軟性がなければあり得
なかっただろう。

これらの書類は数多くの情報源から自動的に集められてタイプセットされる。
AppleScript のパワーがあったからこそ、これほど多様なデータ源をもとにし
て一つのワークフローに統合することが実現できた。書類の中には 25 か 30 
のデータ源から作られるものさえある。しかも、それらさまざまの情報源はテ
キストファイル、Microsoft Word 書類、Excel ワークブック、FileMaker や 
4D から巨大なメインフレームによるデータベースまで、多岐にわたる。

<http://www.4d.com/>


**Mark Aldritt** -- Script Debugger (AppleScript 用エディタ兼デバッガ) 
の開発者として、私は自分の仕事にも膨大な量の自動化をしている。Script 
Debugger のコンパイルにも、バグ追跡システムから項目を集めてリリースノー
トを作成するにも、ソフトウェアのバージョン管理をするにも、ソフトウェア
のアップロードをするのにも自動化を使っている。私一人で運営している会社
なので、そういう作業を素早く正確にこなす必要があるからだ。その昔、手作
業でしていた頃には、しょっちゅうエラーが発生していた。現在使っているバ
グ追跡の自動化は、クラッシュの報告を処理して顧客サポートの電子メールを
さまざまな状況に応じて自動処理できる。電子メールによるマーケティングも
自動化している。他にも挙げればきりがない。自動化のお陰で、うちのような
ちっぽけな組織でもちゃんと業務をこなして行ける。

個人的なレベルでも、日々の生活にたくさんの自動化をしている。例えば、近
所の図書館で本や CD、DVD を借りると、図書館から確認の電子メールが届く。
AppleScript でこういう電子メールを処理して、個々の項目ごとに返却予定日
にリマインダーを出すように設定している。


**Hanaan Rosenthal** -- 私が 21 歳の時、妻と私は銀行預金が $2500 あった。
高校も出ていなかった私はキャンディー配達の仕事を辞めて、$2435 を出して
中古の Mac II を買い、自ら Mac コンサルタントと称した。何年もしないう
ちに、私は New York Times、Fidelity Investments、Reuters、その他大企業
クライアントのために AppleScript を使ったワークフローの自動化をしてい
た。単にワークフローを改善するだけでなく、自動化がなければ存在しなかっ
たような製品を作り出していた。例えば、New York Times の日刊新聞の経済
面と天気図は、今現在でも私の AppleScript を使って毎日生成されている。


**Mark** -- 私は開発者ではないが、長編映画の撮影後編集の仕事をしている。
私たちの製品は高度に機密を要するので、部門と部門の間で共有されるビデオ
はすべて大量にウォーターマークが施され、受取者ごとに個々にマークされる。
その作業を Media Composer 内部ですることも可能だが、それでは遅くて具合
悪く、比較的手作業も必要で、しかも編集システムに結び付いてしまう。

そこで私は AppleScript を必要なだけ学んでアプリケーションを書き上げ、
このアプリケーションが QuickTime ファイルを取り込み FFmpeg コマンドを
施して必要なフォーマットに変換し、名前、日付、タイムコードなどさまざま
な情報を焼き付けるようにした。ファイル名データを使ってフレームハンドル
を切り取ることもする。ソースファイルから、数多くの変数が自動的に読み込
まれる。AppleScript はそれらすべてのデータをフォーマットし FFmpeg フィ
ルターを作る。

私のアプリに QuickTime ファイルをドロップして、プリセットを選んでから、
Encode ボタンを押すと、フォーマットされた FFmpeg の「ジョブ」がバッチ
作業に分割され、Terminal に送られてバッチ処理がなされる。

これらすべてのことが、映画編集の作業が進行している裏でバックグラウンド
の処理で進む。こうして膨大な時間が節約できる。毎日何時間分にもあたる。
私たちにとって、AppleScript は必要不可欠だ。


**Joern Dyck** -- 私はビデオスタジオを経営していて、ライブ番組を制作して
いる。録画された番組は、あとでウェブサイトでダウンロードできる。私たち
にとって AppleScript が絶対的に必要なのは、日中に番組を制作・放送して、
夜中に AppleScript が編集とアップロードの作業を引き受けることができる
からだ。次の朝に私たちが仕事に戻ると、すべてが既に処理され、チェックさ
れ、アップロードされ、アーカイブ保存されている。まるで魔法だ。すべては、
こんな風に働く:

私たちのライブ番組は 3 時間か 4 時間続く。番組が終わると、私たちは録画
をいくつかの小さな部分に切り分ける。これは大量のデータだ。だから、撮影
後編集の処理(例えば書き出して、圧縮し、サーバにアップロードする)には
非常に時間がかかる。

だから、その種の作業は夜中に自動的にするのがよい。

Final Cut Pro X は、データベースから作成した XML ファイルで自動化でき
る。このデータベースにはそのビデオクリップについてのあらゆる情報、つま
りタイトル、説明文、ポスター画像、その他たくさんのことが含まれている。
結果として生成されるのはたくさんの圧縮されたビデオファイルで、すべてが
一つのフォルダの中に揃う。

AppleScript はこのフォルダを監視して新規ファイルを待つ。新規ファイルが
現われると、AppleScript はいくつかのアプリケーションを使ってビデオにい
くつかの属性を与える。(Final Cut Pro が私たちの望むすべてのことをして
くれる訳ではないからだ。)

その後、AppleScript はマスターサーバにビデオをアップロードする。これは
実際かなり複雑な処理だ。サイズの大きなファイルでは (7 から 10 GB とい
うものもある) では、アップロードがいつも保証されている訳ではない。そこ
で、AppleScript はアップロードが成功したか否かをチェックする。もしも失
敗していれば、アップロードを繰り返す。(次の朝仕事場に来て 10 GB のファ
イルがアップロードされていなかったことに気付くなど、絶対にご免被りたい
ことだ。)個々のファイルごとに異なるバージョン(小、中、大)を作ってあ
るし、いろいろな番組があるので、AppleScript は賢く最適のフォルダを選ぶ。

次に、AppleScript はローカルなアーカイブにビデオを保存し、データベース
に適切に項目を追加する。私たちが仕事に戻ると、すべてがクリーンアップさ
れ、次の番組を始める用意が出来ている。もしも何かがうまく行かなければ、
詳しい情報を記した TextEdit 書類が Desktop に作られている。また、問題
の起こったファイルに赤色のラベルが付いていることもある。あるいは、責任
ある人に電子メールで通知されることもある。

顧客は私たちが昼も夜も働いていると思っているかもしれない。そうでなけれ
ば、いったいどうやって編集済みの 10 GB のビデオを翌朝に提供できるだろ
うか? でも真実は、チームを昼も夜も働かせることなどできない。それに、
そんなやり方は馬鹿げている。退屈な、同じことの繰り返しの、長い待ち時間
を伴う作業だからだ。異なる複数のアプリケーションを利用する自動化された
ワークフローが、これほど相応しい仕事が他にあるだろうか?

私たちは Apple を、大会社のみに出来ていた仕事を私たちのような小規模の
チームでも出来るようにしてくれる会社だと思っている。AppleScript は、ま
さにそれだ。確かに学習曲線はあるが、最初はシンプルに始めればよい。いっ
たん軌道に乗れば、信じられないほどクールで生産的になる。Apple はもっと
もっとそういうことをすべきであって、それを減らすべきではない。

私たちのシステムの最も重要なところは、自分自身でアクションを呼び出せる
こと (例えば、何かを一分に一回チェックしたり、フォルダを監視したり)、
判断 (if や else)、それから他のアプリケーションを使えることだ。Swift 
のようなものでプログラミングをする方法は、私たちの選択肢になりえない。
私たちはソフトウェア開発者でないからだ。私たちが必要とするのは、むしろ
料理のレシピのように使いこなせて、簡単に変更を加えられるものだ。

もう一つだけ例を挙げておこう。ライブ番組の録画中、私たちは 12 台の Mac 
を使う。番組ごとに異なるセットアップを使うが、これらの Mac を普通にセッ
トアップしていれば一時間はかかる。私たちはこれを AppleScript で自動化
した。AppleScript は、ネットワーク上の Mac を制御できるからだ。どんな
番組を制作したいかを AppleScript に告げるだけで、すべてがセットアップ
される。クリック一つで、一分後にはすべての準備が出来ている。


**Eric Geoffroy** -- AppleScript は、すべてを支配する輪だ。AppleScript 
があれば、Finder、JavaScript、Python、それに bash をコントロールできる。
私が自動化に使っているたくさんの方法は、さまざまの異なるツールボックス
を使う。別々のスクリプトを多数まとめて使う代わりに、AppleScript はたっ
た一つのマスタースクリプトですべてをコントロールして、今挙げたものや他
のさまざまなプログラミング言語との間でデータを出し入れすることができる。

Windows にも、Linux にも、そして iOS にも、AppleScript に似たものはな
い。これは、Mac だけができる独特のいくつかのことの中の一つだ。とりわけ 
Windows は、かつて Mac を特別な存在にしていたものをコピーし尽くしたが、
AppleScript だけはコピーできなかった。

自動化による時間の節約は膨大だ。私はかつて使っていた手動の作業を計時し
たことがあるが、2 時間から 6 時間かけても人的エラーは起こった。それと
同じ作業をするのに、今では 20 分で済む。場合によっては 30:1 にもなる。

以前の私は会社が Mac から PC への切替を強要するのではないかと心配だっ
た。そんなことになれば私たちのワークフローも生産性も破壊されてしまうか
らだ。私は長年 Microsoft Windows との闘いを続けてきた。でも今は、Apple 
自体がどうなってしまうのかと心配している。


----
コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17004#comments>
Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17004>

$$


Copyright 2017 TidBITS: 再使用は Creative Commons ライセンスによります。

お問い合わせ: <editors @ tidbits.com <mailto:editors @ tidbits.com>>
TidBITS Web サイト: <http://www.tidbits.com/ <http://www.tidbits.com/>>
ライセンス条項: <http://www.tidbits.com/terms/ <http://www.tidbits.com/terms/>>
購読:  <http://sparky.tidbits.com/mailman/listinfo/tidbits-jp <http://sparky.tidbits.com/mailman/listinfo/tidbits-jp>>



TidBITS-jp メーリングリストの案内