TidBITS#1370 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2017年 5月 26日 (金) 17:38:17 EDT


TidBITS#1370/22-May-2017
========================
   英語版: <http://tidbits.com/issue/1370>
   日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1370.html>
  
  
  来週は TidBITS の電子メール号をお休みさせて頂く。米国の Memorial Day 
  の祝日を祝ってスタッフ一同家族と共に過ごすためだが、記事はいつも通りに
  ウェブサイトに出版する。次の電子メール号は 2017 年 6 月 5 日、Apple の 
  WWDC キーノート速報を載せた発行となる。Apple 自動化の導師 Sal Soghoian 
  が生み出した新しいカンファレンス CMD-D が、あなたが自分で自動化を組む
  助けとなるだろう。Matt Neuburg が久しぶりの記事で、TidBITS News アプリ
  を iOS 10 時代に合ったものにアップデートするためにどんなことが必要だっ
  たかを語る。Julio Ojeda-Zapata は Google I/O カンファレンスでの発表の
  中から、Apple 世界に影響を及ぼすものを概観する。Scholle McFarland の新
  刊書 "Take Control of Calendar and Reminders" からの抜粋として、これら
  二つのアプリを使っていてよく起こる問題点を解決する方法を紹介する。今週
  注目すべきソフトウェアリリースは、OmniOutliner Essentials および Pro 
  5.0.4、TextExpander 6.2.1、Things 3.0.2、Microsoft Office 2016 15.34 
  と Office 2011 14.7.4、Mellel 3.5.3、KeyCue 8.4、Airfoil 5.6、iTunes 
  12.6.1、Safari 10.1.1、セキュリティアップデート 2017-002 (Yosemite お
  よび El Capitan) だ。

記事:
   Memorial Day の祝日のため 2017 年 5 月 29 日号は休刊
   新しい CMD-D カンファレンス、自動化に特化
   TidBITS News、古い 32-bit iOS アプリが 64-bit になるお手本に
   Google I/O の発表で Google は Apple ユーザーを取り込む狙い
   "Take Control of Calendar and Reminders" で二度と遅刻や忘れ物をしない
   TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2017 年 5 月 22 日
   ExtraBITS、2017 年 5 月 22 日


----------------- 本号の TidBITS のスポンサーは: ------------------

* 読者のみなさん! 今すぐ会員になって TidBITS を応援してみませんか?
  特典はこちら: <http://tidbits.com/member_benefits.html>
  今週は Steve Bruce 氏、Tareck Elass 氏、
  Terry Kopecky 氏と Sita Likuski 氏の暖かい支援に感謝!

* PDFpen and PDFpenPro 9 add 100+ enhancements to improve your PDF
 editing experience, with annotations, Tables of Contents, and more
 export options. For PDF reviewing, editing, signing, redacting and
 exporting, PDFpen has you covered. <http://smle.us/pdfpen9-tb>

* Fujitsu ScanSnap Scanners - Save your business time and money
 with our easy-to-use small ScanSnap Scanner line. Eliminate
 paper piles by scanning documents, business cards, and receipts.

---- 皆さんのスポンサーへのサポートが TidBITS への力となります ----


Memorial Day の祝日のため 2017 年 5 月 29 日号は休刊
----------------------------------------------------
   文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17237>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
  次の月曜日は米国の Memorial Day (戦没者追悼記念日) の祝日なので、電子
  メール号をお休みにさせて頂く。米国在住の TidBITS スタッフの多くも家族
  のためにすべきことがたくさんあるからだ。また、Adam は来週半ばにアリゾ
  ナ州 Phoenix で開催される ACEs Conference に出席して、コンサルタントの
  ためのコンテンツ・マーケティングや、新しい TidBITS Content Network に
  ついて語り合うことになっている。(2017 年 4 月 12 日の記事“ACEs カン
  ファレンス、コンサルタントの事業拡大を手助け”参照。)
  
<https://tcn.tidbits.com/apple-pros/>
<http://tidbits.com/article/17171>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1365.html#lnk3>
  "ACEs カンファレンス、コンサルタントの事業拡大を手助け"
  
  次の TidBITS の電子メール号は 2017 年 6 月 5 日(まさに Apple の WWDC 
  キーノートの日だ!)の発行となるが、それまでの二週間もウェブ上での新し
  い記事の出版はいつも通りに続ける。TidBITS 会員は個々の記事が出版され次
  第電子メールで受け取ることもできるし、フルテキスト付き RSS で読むこと
  もできる。もちろんそれ以外のすべての読者の皆さんも TidBITS ウェブサイ
  トを訪れて、あるいはアップデートされたばかりの TidBITS News iOS アプリ
  を使って、記事を読んで頂くことができ、RSS、Twitter、Facebook で見出し
  の通知を受け取って頂くこともできる。
  
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://tidbits.com/>
<https://itunes.apple.com/us/app/tidbits-news/id348629441?mt=8>
<http://tidbits.com/feeds/tidbits_blurb.rss>
<http://www.twitter.com/TidBITS>
<http://www.facebook.com/pages/TidBITS/195314925519>
  
  これを機会に過去の号を見直してみたい方のためには、バックナンバーが常に
  オンラインで入手可能だし、過去の号を電子メールで受け取ることさえできる。
  (2013 年 3 月 8 日の記事“TidBITS の号を自分自身に再送信”参照。)
  
<http://tidbits.com/backissues>
<http://tidbits.com/article/13621>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1164.html#lnk1>
  "TidBITS の号を自分自身に再送信"
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17237#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17237>
  
  
新しい CMD-D カンファレンス、自動化に特化
-----------------------------------------
  文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
  原文記事: <http://tidbits.com/e/17233>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>
  
  これはワクワクものである - Apple の世界にもう一つの新しいカンファレン
  スが加わる。自動化に特化したもので 9 August 2017 に Santa Clara, 
  California で開催される。それは CMD-D と呼ばれる 13 時間に及ぶぎっしり
  詰まった一日で、スクリプトと自動化の色々な側面を取り上げる。自動化の初
  心者に対しては、その前日 8 August 2017 にオプションの Scripting Boot 
  Camp が用意されている (更なる詳細は後日発表される)。
  
<http://www.cmddconf.com/>
<http://tidbits.com/resources/2017-05/CMD-D-Logo.png>
  
  このカンファレンスは、自らが Mr. Automation である Sal Soghoian が、
  Macworld Expo プロデューサー Paul Kent と広報の達人 Naomi Pearce の手
  助けを得て企画したものである。スポンサーには Omni Group と Apple 機器
  管理会社 JAMF が名を連ねている。
  
  現時点でスピーカーに名を連ねている人は一流の人達ばかりである。彼ら全て
  が私の友人ではないが、一流であることに変わりはない。Sal は Apple の自
  動化については誰よりも良く知っており、彼は AppleScript, AppleScriptObj-
  C, そして JavaScript for Automation の、多くの専門家ですらあまり知らな
  い強力な機能について語る。John Welch はアドミンの世界に私の想像を超え
  る程長く居り、自動化が必須の時は何時で、考えるまでもない時は何時なのか
  について話をする。Jon Pugh は AppleScript チームの初期メンバーの一人で、
  AppleScript がどのように作られたかの話をしてくれる。Andy Ihnatko... 紹
  介するまでもなく、皆さんご存知の Andy で、彼は自動化を "面倒で、繰り返
  しする作業" に対して使う武術と位置付けて話をする予定である。そして、最
  後に Macworld を離れた後 Apple の世界での主要なポッドキャスターとなった 
  Jason Snell が、自動化の現在と将来についてスピーカー達ととのライブの Six 
  Colors ポッドキャストをホストする。
  
<http://www.cmddconf.com/#speakers>
  
  他のセッションには、Automator の探索、何百、何千という iOS 機器を管理
  する場面での自動化の役割、iOS でのタスクを自動化するために Apple が買
  収した Workflow をどう使うか、Omni Group のアプリに対するクロスプラッ
  トフォームスクリプトソリューションの紹介、そして、参加者が自らの最も印
  象的な解を賞品をかけて競う自由参加の自動化スラムまでもがある。賞品は光
  り輝く大物製品であることを願いたい。
  
<http://www.cmddconf.com/#schedule>
  
  CMD-D は Santa Clara Convention Center で開かれるが、San Jose 
  International Airport からはすぐで、San Francisco や Oakland の空港か
  らもそう遠くない所にある。登録は CMD-D カンファレンスと Scripting Boot 
  Camp のそれぞれ個別に $295 で出来るが、両方合わせて $590 で申し込むこ
  とも出来る。これらの値段は、早期申込料金で6月中旬まで有効である;その
  後は1日券はそれぞれ $395 に、そして2日間パスは $790 へと上昇する。昼
  食と午後のスナックは含まれている。 
  
<http://santaclaraconventioncenter.org/>
<https://www.eventbrite.com/e/cmd-d-masters-of-automation-conference-tickets-34596993539>
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17233#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17233>
  
  
TidBITS News、古い 32-bit iOS アプリが 64-bit になるお手本に
------------------------------------------------------------
   文: Matt Neuburg: <matt @ tidbits.com>
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17235>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
  記事“Apple、32-bit iOS アプリを廃止に”(2017 年 5 月 15 日) で Adam 
  が説明したように、Apple は 32-bit アプリに対する締め付けをゆっくりと強
  めてきた。まず新しいデバイスで 64-bit プロセッサを導入してから、新たに
  提出されるアプリに 64-bit の「スライス」を含めることを義務付け、その後 
  32-bit スライスを _含まない_ アプリの提出も認めるようになり、そして今、
  ユーザーに対して 32-bit のみのアプリは将来のシステムでは動かなくなると
  警告し始めた。皆さんも、人気のある古いアプリが消滅の危機にあると言われ
  ているのを目撃されたことがあるかもしれない。そんな時、いったいどうして
  開発者たちは単純に自分のアプリを 64-bit にアップデートして生き長らえさ
  せないのか、と不審に思われたかもしれない。
  
<http://tidbits.com/article/17214>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1369.html#lnk2>
  "Apple、32-bit iOS アプリを廃止に"
  
  そのアプリがもはや App Store に記載されていなければ、そこに答がある。
  つまり、そのアプリの開発者はもはや Apple に年額 $99 の会費を支払ってお
  らず、そのアプリを積極的に維持しようとしていないということだ。けれども、
  アクティブな Apple Developer Program 会員の開発者にとってさえも、古い
  アプリを 64-bit にアップデートするのはそれほど単純な話ではない。確かに、
  64-bit のスイッチをオンにしてアプリをコンパイルし直すだけならば通常ご
  く簡単なことだ。けれども、アプリのプロジェクトを最新バージョンの Xcode 
  を使って開いてコンパイルする際には、Apple の最新のシステムソフトウェア
  開発キット (SDK) でリンクされる。そして、そのことが状況を一変させる。
  最新のシステムとは iOS 10 であり、そのアプリには iOS 10 に対応するため
  の用意が整っていないかもしれないからだ。
  
  
**TidBITS News を復活させる** -- 例として、私が iOS 10 用にアップデート
  したばかりの TidBITS News アプリを取り上げてみよう。これを前回コンパイ
  ルしたのは、iOS 6 SDK によってであった。では、私がどうやってこれをその
  後の iOS 7, 8, 9, 10 でも走り続けるようにできたのかというと、基本的に、
  デバイスのシステムが TidBITS News アプリに助けの手を伸べていたからだ。
  つまり、システムが iOS 6 だと見せかけてくれていたお陰で、走ることがで
  きた。新旧二つの TidBITS News アプリのスクリーンショットを見比べてみる
  と、違いがはっきりと分かる:
  
<https://itunes.apple.com/us/app/tidbits-news/id348629441?mt=8>
<http://tidbits.com/resources/2017-05/TidBITS-News-old-vs-new.png>
  
  左側が TidBITS News 1.5 を iOS 10 の下で走らせたものだが、その見栄えは
  どう見ても iOS 10 用アプリではない。一番上に黒いステータスバーがある。
  (それに、その少し下の日付表示の背後にある黒っぽい布地風の背景は、もう
  何年も前に Apple が捨て去ったものだ。)iOS 10 が iOS 6 をエミュレート
  した結果がこれだ。右側にある、新しい TidBITS News 2.0 アプリと比べてみ
  て頂きたい。
  
  iOS 10 用アプリではステータスバーが透明で、その背後ではナビゲーション
  バーが背景色の階調を見せつつ上に伸びている。(その他のインターフェイス
  変更についてもあとで述べる。)
  
  でも、アプリの見栄えは心配事の中でもほんの序の口だ。iOS 10-ネイティブ
  なアプリとしてコンパイルし走らせるためには、TidBITS News が iOS 10 を 
  _語る_ ことが必要となる。技術的に言えば、iOS 10 のアプリケーションプロ
  グラミングインターフェイス (API) を採用する必要がある。API が、アプリ
  がランタイムに語るやり方だからだ。iOS 6 以後、そのやり方に多くの内部的
  変更が施されてきた。だからこそ、私が開発者向けに書いた本 "Programming 
  iOS 6" にも、その後四回もの改訂版を ("Programming iOS 7" などのタイト
  ルで) 出版しなければならなかったのだ。
  
<http://apeth.net/matt/default.html#cocoathings>
  
  そういうわけで、TidBITS News を復活させるために、私は実質的にコードを
  一から書き直さなければならなかった。まるで、今回あらためて同じアプリを、
  iOS 10 流のやり方で、もう一度作り直すかのように。幸いにも TidBITS News 
  はかなり小さくて単純なアプリであり、"scene" はたった三つしかない。主表
  示 (記事見出しと要約をリストするもの)、詳細表示 (記事全文)、プレイヤー
  表示 (記事の録音版を聴くためのもの) の三つだ。でも、もっとずっと複雑な
  アプリを想像してみれば、開発者が古い 32-bit アプリを 64-bit アプリに作
  り直すのをためらう気持ちも察して頂けるのではないだろうか。それは、苦労
  の割に得るものが少ないということになりかねないからだ。(それに、あらゆ
  るアップデートを無料で提供することを Apple が義務化している以上、苦労
  して開発しても既存のユーザーからは一切収入が入らないことになる。アプリ
  が放棄されたとしても、何の不思議があるだろうか?)
  
  さて、この記事の残りの部分では、iOS 10 用 TidBITS News アプリが iOS 6 
  用のバージョンとどう違うかを説明しよう。技術的なことに興味がないとおっ
  しゃる方は、どうぞとにかく新しい TidBITS News アプリをダウンロードして、
  使ってみて頂きたい! でも、たとえあなたが開発者でなくても、詳細を読む
  ことで iOS がたった四年の間にどれほど大きく変わったかについての感じが
  掴めて興味深いのではないかと思う。
  
  
**言語** -- iOS 6 のプログラミング言語は Objective-C であった。iOS 8 に
  なって Apple が Swift を導入したので、私は TidBITS News を Swift で書
  き直す道を選択した。その方が、アプリのコードを読んだり保持したリが私に
  とってずっと易しいと思ったからだ。根っからの Objective-C ファンの皆さ
  んには申し訳ないことだが、私には Swift の方がずっとエレガントで読み易
  いと判断した。
  
  欠点を言えば、Swift に切り替えたことでダウンロードサイズが大きくなった。
  Swift アプリは、Swift 言語を丸ごと内蔵する必要があるからだ。Swift は、
  まだデバイスのシステムの中に Objective-C のように組み込まれてはいない。
  
  
**分割表示** -- iPhone 上では、TidBITS News アプリはナビゲーション・イン
  ターフェイスだ。つまり、最初は主表示のみが見えていて、リストされている
  記事見出しか要約をタップすれば、全体が詳細表示に切り替わる。これに対し
  て iPad 上では、TidBITS News は分割表示となって二つの "scene" が同時に
  見え、左側に主表示が、右側に詳細表示が並ぶ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-05/TidBITS-News-iPad.png>
  
  iOS 6 では、この分割表示は iPad 専用のウィジェットであった。つまり、そ
  こでの TidBITS News は実質的に二つのアプリを一つにまとめたものであって、
  それぞれが完全に別々のインターフェイスを持ち、その処理のため別々に二組
  のコードを備えていた。
  
  けれども今日では、分割表示は iPad と iPhone 双方にネイティブなものとなっ
  た。iPhone では小さな画面に対処するため、分割表示が自動的に _畳まれて_ 
  見た目は古いナビゲーション・インターフェイスと似たものになる。この変更
  のお陰で書き直し作業はいくぶん楽だったが、あらゆる状況下で分割表示の正
  しい見栄えと動作を実現するのはなかなか難しい仕事であることが分かった。
  
  
**プレイヤー** -- iOS 6 版の TidBITS News アプリは、MPMovieController と
  呼ばれるウィジェットを使ってオンラインにある記事の録音を再生した。Apple 
  はかなり前にこのウィジェットを捨て去り、代わりに AVPlayerViewController 
  を採用した。
  
  この変更のお陰で、プレイヤー表示の登場の方法にかなり自由度が生まれた。
  以前はそこに醜い QuickTime ロゴが置かれていてそれを取り除くことはでき
  なかったが、今はもうない。iPhone 上ではプレイヤー表示が画面全体を占め、
  iPad 上ではプレイヤーが嵌め込み風に表示されて他のインターフェイスがそ
  の背後にうっすらと見える。この方が大きな画面上での不快感がずっと少ない
  と私は思う。(ユーザーがプレイヤー自体をフルスクリーンに切り替えること
  も可能だが、そうしないことをお勧めする。ユーザーにそれをさせない方法が
  見つかりさえすれば、私はそうしただろうにと思う。)
  
  
**iPad の画面分割** -- ここで、私が初めて TidBITS News を書いた 2010 年
  のあの穏やかな日々に、私と一緒に立ち戻って頂くとしよう。あの原始的な時
  代、開発者たちは 320 という魔法の数字を崇拝していた。iPhone の画面の横
  幅が 320 ピクセルで、それは変えることのできない事実であった。あまりに
  も事実なので、私はその数字をアプリの中にハードコードとして書き込んだく
  らいだ。iPad もまた、たった一種類のサイズしかなく、分割表示の主表示の
  横幅も 320 ピクセルであった。実際、iPad の主表示は iPhone を iPad の中
  に置いたものに他ならなかった。
  
  その後年月を経て、Apple が多くのハードウェアを導入するに伴い、iPhone 
  の画面の横幅は広がり、iPad も大きくなった。それだけでもまだ十分に悪い
  状況ではないと言わんばかりに、iOS 9 では画面分割モードが登場した。この
  モードでは、新しい機種の iPad のユーザーが別のアプリのインターフェイス
  をスライドさせてアプリの中へ持ち込み、右側に置いておくことができる。さ
  らにはその分割画面をリサイズして、二つのアプリが同時に画面を共有するよ
  うにして使うことさえできる。これに対処することこそが、書き換えの中で最
  も困難な部分となった。実際あまりにも困難で、一度など私はこの機能を丸ご
  とオフにしようかと真剣に考えたくらいだった。(アプリバンドルのシステム
  設定の中に、画面分割モードをオフに切り替えるスイッチがある。)
  
  そこには二重の困難があった。第一に、デバイスと分割サイズによって、アプ
  リは実質的に iPad アプリから iPhone アプリに変化し、それからユーザーが
  分割を取り去れば、また元のアプリへと変化しなければならず、これらすべて
  がリアルタイムに実行されなければならない。第二に、アプリが採用可能なサ
  イズの範囲、とりわけ可能な _縦横比_ の範囲が、困惑させられるような代物
  だ。縦にものすごく長細いものから、事実上正方形に近いものまで、すべてを
  カバーしなければならない。そのことで、分割画面の中の主表示の横幅がさら
  にもっと多くの可能性を要求することになる。
  
  従って、現代のアプリのインターフェイスは、これらの変更に対処できるよう
  にあらかじめ計画を立てておかなければならない。私は何とかそれをやり遂げ
  たと思っているけれども、正直言って、完璧に自信がある訳ではない。こんな
  機能を Apple が持ち込んでくれなければよかったのに、と思う。
  
  
**すべては決断次第** -- それ以外のデザイン変更はいずれも、多かれ少なかれ
  選択的外科手術のようなものだ。
  
* 主表示の記事見出しと要約の表示に使うフォントを変更した。Dynamic Type 
  を使いたかったからだ。これで、Settings > Display & Brightness > Text 
  Size の設定に応じてフォントサイズが変わる。
  
* 主表示の上のところに、最後に RSS からアップデートした時刻を示したラ
  ベルがあったのを取り除いて、画面をできるだけ有効利用しようとした。新
  しいアプリでは、メインの表を一番下までスライドさせて更新コントロール
  を表示させればこの情報が見える。
  
* 詳細表示が、その記事のタイトルを一番上に静的に表示し、記事本文をスク
  ロールしても常にタイトルが見えるようにした。(タイトルが少しだけ下に
  オフセットされているのには複雑な理由がある。これはタップ可能なリンク
  だが、Apple がナビゲーションバー上のボタンのタップ可能領域を下の方へ
  少し広げたので、タイトルをタップしようとしても、これまでは少し上の方
  へずれ込んでナビゲーションバーに食い込んでいたので、意図せずボタンを
  タップしてしまうことがあったからだ。)
  
* iOS 6 での詳細表示は UIWebView を使って記事本文を表示していた。現代
  版でこれに代わるのが WKWebView だ。UIWebView も依然として存在するが、
  もはや Apple の手でアクティブに開発されていないので、私は WKWebView 
  を採用することに決めた。ただ、見て分かる違いはないと思う。
  
* 詳細表示でリンクをタップすると、以前は Safari の中へ突入していた。つ
  まりそれは TidBITS News の外へ出てしまうということを意味し、特に意図
  せずタップしてしまった場合などには、とても残念なことだった。iOS 9 に
  至って SFSafariViewController が導入され、これが実質的に Safari のプ
  ロセスが別のアプリの _内部_ に埋め込まれることを許すものとなった。こ
  の機能を、今回私は採用した。(ただし、デバイス上で 3D Touch を使って
  リンクをプレビューすると、今もまだ Safari へ行ってしまう。この点は将
  来のアップデートで修正できればと思っている。)
  
* iOS 6 版にあった大きな機能で iOS 10 版では実際 _消えて_ しまったもの
  が一つある。状況の保存とリストアだ。このことが皆さんに関係してくるの
  は、TidBITS News を走らせていて、それをバックグラウンドに送って別の
  アプリを使い、その後 TidBITS News に戻ろうとすると iOS が既にバック
  グラウンドで TidBITS News を終了させていた、という場合のみだ。理想的
  な世界においては、自動的に再起動された TidBITS News が黙って元の状態
  に戻るので、ユーザーがそれと気付くことさえない。ところが今回の新バー
  ジョンでは、もしも iOS が TidBITS News が使っているメモリを再利用す
  る気になってバックグラウンドで終了させていたとすると、さっきまで読ん
  でいた記事に戻っていないことに気付かされることになる。代わりに、この
  アプリは一から起動した状態になっていて、もう一度インターネットに手を
  伸ばしてフィードを取り寄せ、その時点での最初の記事から出発する。幸い 
  TidBITS News は比較的小さいので、たいていのアプリに比べればシステム
  によってメモリから消される可能性は低いだろう。願わくは、将来のアップ
  デートで状況のリストア機能も追加できればと思う。
  
  
**試してみよう!** -- 私は TidBITS News アプリが大好きで、実際これを使っ
  て TidBITS を読んでいる。それと同じくらい重要なこととして、私はこれを
  教材としても使っている。これは、標準的 iOS アプリの基本設計概念の重要
  な様相を、数多く実例として含んでいるからだ。だから、私はこれを維持して
  行こうと思ったし、64-bit の新たな体制の下での消滅の危機を、私は自分へ
  の動機付けとして利用した。
  
  古い TidBITS News アプリをつまらないと思った方も、ぜひ新しいバージョン
  を試してみて頂きたい。これは無料だし、今後も私が維持し続ける限りその点
  は変わらない。
  
<https://itunes.apple.com/us/app/tidbits-news/id348629441?ls=1&mt=8>
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17235#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17235>
  
  
  
Google I/O の発表で Google は Apple ユーザーを取り込む狙い
----------------------------------------------------------
  文: Julio Ojeda-Zapata: <julio @ ojezap.com>
  原文記事: <http://tidbits.com/e/17252>
  訳: 清水 史彦 <qff01604 @ nifty.com>
  
  今では、Apple と Google が、スマートフォン、音声アシスタント、ホーム・
  オートメーション、写真共有等の同一カテゴリーでますます活動するように
  なっている以上、この二社を比較することは避けて通れない。
  
  近年、Apple と Google は、消費者の心と財布をつかむために競うことを意図
  した製品やサービスを発表する、春の報道機関向けイベントを闘わせている
  が、それがこうした比較の誘い水になってきた。("Google I/O 2016、Apple
  にとっても魅力ある発表がある" 2016 年 5 月 23 日参照)
  
<http://tidbits.com/article/16525>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1322.html#lnk4>
  "Google I/O 2016、Apple にとっても魅力ある発表がある"
  
  今年も、このサイクルが繰り返される。先週、Google は、Mountain View,
  California の屋外劇場を借り切って、Google I/O 基調講演の期間中、
  テクノロジーに関するニュースを立て続けに発表した。あと一月もしない
  うちに、これに引き続いて、San Jose 近郊で Apple の Worldwide
  Developers Conference が開催される。
  
<https://www.youtube.com/watch?v=Y2VF8tmLFHw>
<https://developer.apple.com/wwdc/>
  
  Google の発表内容の多くは、Apple ユーザーに関係がある。例えば、音声で
  コントロールされる Google の Assistant アプリが、Apple の Siri に対抗
  するために、ついに iPhone にやって来た。多くの写真愛好家は、Apple の
  iCloud Photo Library よりも Google Photos サービスの方を気に入って
  いる。そして、Google は、こうした分野において多くのアップグレードを
  発表したのだ。
  
  Apple が遅れをとりつつあるという懸念が、全ての Google I/O 基調講演の
  副産物となることは避けられない。Amazon の人気の Echo 音声コントロール
  ・ガジェットと同様の Siri デバイスがないということが、従来よりももっと
  明白になっている一方で、Google は、Echo の競合品である Google Home に
  対する改良を発表した。最近、WWDC における Apple の発表について噂が
  渦巻いているが、私たちは、想像上の Siri Speaker が実際に存在するか
  どうかについては、静観しなければならない。
  
<http://www.amazon.com/dp/B00X4WHP5E/?tag=tidbitselectro00>
  
  以下、Apple と何らかの形で関わる Google I/O の発表を紹介する。以下の
  製品、サービス、ならびに技術のうち、あるものは、直ちには利用できない
  が、じきに登場することにご注意いただきたい。
  
  
**Google Assistant** -- iOS デバイスの所有者が裏付けてくれるように、
  Siri には制約がある。幸いにも、これには代替品がある。
  
  Amazon は、Echo デバイスに組み込まれているものでもある Alexa 音声
  アシスタントを、同社の iOS 向け Amazon App に対するアップデートで、
  3 月に iPhone に導入した。今では、Google Assistant も同様に iPhone
  にやって来ている。
  
<https://itunes.apple.com/us/app/amazon-app-shop-scan-compare-and-read-reviews/id297606951?mt=8>
<https://www.blog.google/products/assistant/your-assistant-getting-better-on-google-home-and-your-phone/>
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Google-Assistant.jpg>
  
  驚くことではないが、Google Assistant iOS アプリは、Android ベースの
  デバイスにおける高度な統合とは異なり、ただのアプリである。Home ボタン
  を押せば、いつでも Siri を起動することができるということを考えると、
  Apple は、iOS においては、今でもかなりの優位性を持っている。だが、
  既に、Google の他のサービスを頼りにしている、あるいは、Siri に対して、
  単にフラストレーションを感じている iPhone ユーザーは、Google の新しい
  音声アプリを、魅力的だと思うかもしれない。
  
<https://itunes.apple.com/us/app/the-google-assistant-get-help-anytime-anywhere/id1220976145?mt=8>
  
  Google Assistant は、チャットのようなインターフェース (Google の
  Allo チャット・アプリをインストールした一握りのユーザーにとっては
  見慣れたものだ) を有している。そして、音声コマンドか、あるいは、声に
  出して命令することに気後れする人たち向けに、タイピングのどちらかで、
  操作が可能だ。Notification Center には、利便性を増すために、ショート
  カット・ウィジェットがある。
  
  Google Assistant は、トレーニングの調整を依頼したり、最新の株式情報や
  ニュースを入手したり、YouTube や Netflix のビデオにアクセスしたり、
  Google でキーワード検索をしたり、道順を教えてもらったり、電話、
  ショート・メッセージ、電子メールをやり始めたり、その他諸々を行うのに
  役に立つ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Google-Assistant-features.png>
  
  だが、Google Assistant が、iPhone と充分に統合されていないということ
  は、音声や Home ボタンの押下によって、Google Assistant を起動すること
  はできないし、Airplane Mode のような下層の機能にアクセスする等が
  できない、ということを意味する。非 Google アプリへのアクセスは、仮に
  それができたとしても、魅力的とは言えない。もし、読者が Google の
  エコシステムにそれほど注力していないのであれば、Google Assistant は、
  一見役に立ちそうに思われるかもしれないが、実際にはそうでないかも
  しれない。
  
  メインの Google 検索アプリがGoogle Assistant アプリとは別になって
  いて、一部、機能が重複しているという事実は、物事をもっとややこしく
  する。そして、Google Assistant アプリは iPad でも使うことができるが、
  タブレット専用にはなっていない。
  
<https://itunes.apple.com/us/app/google-search-made-just-for-mobile/id284815942?mt=8>
  (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/google-search-made-just-for-mobile/id284815942?mt=8>
  "Google アプリを App Store で"
  
  だが、Google Assistant は改善されるはずだ。と言うのは、今では、Google
  は、開発者が SDK を通じて、機能を追加できるようにしているからだ。興味
  深いことに、こうした開発者には、家電メーカーの General Electric が
  含まれている。Google Assistant に、Philips Hue 電球をコントロール
  させる拡張機能すらある。("スマート電球 Philips Hue を使ってみる" 2016
  年 8 月 1 日参照)
  
<http://tidbits.com/article/16656>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1331.html#lnk2>
  "スマート電球 Philips Hue を使ってみる"
  
  
**Google Home** -- 昨年の Google I/O で、Google が音声制御による
  Google Home ガジェットを発表した時、Google は Amazon の人気の Echo
  に対して、巻き返しを図ろうとしていた。その製品は、発表から数ヶ月後に
  ようやく一般に利用できるようになったが、多くの点で、今なお Echo に
  遅れを取っている。
  
<https://madeby.google.com/home/>
  
  だが、Google のエコシステムに注力している Apple ユーザーにとっては、
  Google Home は、Echo デバイスよりももっと魅力的かもしれない。今年の
  改良によって、Google Home の魅力は増している。
  
  そうした機能強化には、地上の通信線や携帯電話に発信する (そして、米国
  内では無料) オプションが含まれていて、本質的に、Google Home は、
  スピーカーホンとなる。自分の電話番号を Google Home と関連付けること
  はできるものの、今のところ、受信はできない。「プロアクティブ・
  アシスタンス」と呼ばれる別の新機能では、尋ねたりしなくても、例えば、
  カレンダーのリマインダや、交通情報のアップデートといった関連情報が、
  ユーザーにプッシュ通知される。
  
  Google Home は、Chromecast が使えるテレビと共に、もっと上手く動作する
  ように調整されてきてもいる。HBO GO のようなものから、プログラミングを
  始めることもできる。もっと興味深いのは、Google Home が、質問に対する
  回答、例えば、カレンダーや運転の道順付きの地図といったようなものを、
  テレビの画面にどのように表示することができるかということだ。回答の
  中には、音声の形態ではあまり上手く行かないものがある。よって、情報を
  表示する画面があるのは大きなメリットだ。
  
  
**Google Photos** -- Google の写真共有サービスは、2 年前に Google I/O
  でデビューした。そして、それ以来、同社にとって、最優先となっている。
  ユーザーは、これまで、着実なアップグレードの流れを目にしてきた。
  こうしたアップグレードは、デスクトップの Web ブラウザを通じて、この
  サービスにアクセスする人と同様に、iOS ならびに Android デバイスの
  持ち主も、アプリ経由で利用可能だ。
  
<https://photos.google.com/>
  
  このサービスの強化のため、先週、Google は、概ね、共有に焦点を当てた
  新しい一連の機能強化を発表した。
  
<https://www.blog.google/products/photos/google-photos-500-million-new-sharing/>
  
  もっとも注目されるのは、Suggested Sharing 機能だ。この機能によって、
  何らかのイベントから、もっとも良いと思われる写真が選び出され、そうした
  写真に写っているのが誰だか特定し、そして、ふさわしい場面をふさわしい人
  に送るために提供される。これにより、写真を受け取った人は、自分の写真を
  同じイベントに追加しようという気にすらなるだろう。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Suggested-Sharing.png>
  
  Shared Libraries 機能では、別の種類の自動共有機能が提供される。この
  機能を使うと、配偶者や親友のような特定の人と写真を自動的に共有すること
  ができる。そうした人は、あなたのライブラリ全体、ある人を撮影した
  ショットのみ、あるいは、ある日付け以降の写真にのみアクセスすることが
  できる。また、撮影されたショットから、自分でマニュアルで、あるいは、
  Google によって自動的に作られる「作品」(コラージュ、アニメーション
  GIF、スライドショー) にアクセスしたり、保存したりすることも可能だ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Shared-Libraries.png>
  
  One Google Photos の発表は、巻き返しのための戦略だ。Google Photos
  のユーザーは、今では、特別あつらえのハードカバーやソフトカバーの
  アルバムを注文することができる。これは、Apple の Photos や、一時期、
  Google Photos に先立つサービスであったPicasa Web Albums を含む同様の
  サービスのユーザーにとっては、ずっと前から利用可能な選択肢であった。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Google-Photos-books.png>
  
  
**Google Lens** -- これは、製品や機能ではないが、Google が言うには、
  Google Assistant と Google Photos を始めるにあたり、どちらかと言うと、
  Google のサービスの機能を拡張する技術である。
  
  Google は、Google Lens を、「一連の視覚ベースのコンピューティング機能
  であり、この機能によって、あなたが何を見ているか理解し、その情報に
  基づいて、あなたが行動を起こすのを助ける」と説明している。
  
  例えば、読者は、スマートフォンのカメラを花に向けることができる。
  そして、Google Assistant が、あなたのために、それを認識する。同様に、
  電話を店頭に向けて、その店に関する情報や評判を入手することができる。
  また、Google Lens によって、Google Assistant は、テキストの意味を、
  役に立つやり方で解析することができるようになるだろう。例えば、
  メニューの外国語を翻訳したり、もし、Google Assistant が、対応する
  SSID とパスワードを見て、構文解析することができれば、あなたを Wi-Fi
  ネットワークにログインさせるといったやり方である。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Google-Lens.png>
  
  Google Photos は、すでにいくらか、人々、動物、物体、場所などを特定する
  ことができる。そして、この機能は、Google Lens が学習して、もっと多くの
  イメージを認識できるようになるにつれて、改善されるはずだ。
  
  
**Virtual Reality** -- これは、Apple は何をやっているのかと、評論家
  たちを不思議がらせているもう一つの技術カテゴリーだ。とりわけ、Google
  その他が、積極的に入り込んできているからには。
  
  昨年の Google I/O で、Google は、Android スマートフォンと一緒に使用
  することを意図した VR ゴーグルを発表した。同様に、VR 機能を高める
  ために、こうした最新の電話に組み込まれる Daydream 技術も発表した。
  
  今年、Google は、VR に関してもう一歩踏み出そうとしている。そして、
  スマートフォンも、デスクトップ・コンピュータへの接続 (ハイエンドの
  VR ゴーグルの中には必要とするものがある) も不要な、スタンドアロンの
  VR ゴーグル向けの仕様を発表した。Google は、HTC や Lenovo といった
  ハードウェア・パートナーと共に、こうしたデバイスを実現しようと
  取り組んでいる。
  
  
**Gmail Smart Replies** -- Google は、iOS ユーザーに対して、Gmail
  アカウントにアクセスするための二つのやり方を提供している。すなわち、
  伝統的な Gmail アプリと、それとは異なるインターフェースを提供する
  もう一つ別の Inbox アプリだ。
  
<https://itunes.apple.com/us/app/gmail-email-by-google-secure-fast-organized/id422689480?mt=8>
  (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/gmail-email-by-google-secure-fast-organized/id422689480?mt=8>
  "Gmail - 安全ですばやく整理しやすい Google の Eメールを App Store で"
<https://itunes.apple.com/us/app/inbox-by-gmail/id905060486?mt=8>
  (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/inbox-by-gmail/id905060486?mt=8>
  "Inbox by Gmailを App Store で"
  
  Inbox は、昔からずっと、「スマート・リプライ」機能を持っている。この
  機能を使うと、テキストの断片が自動的に生成され、ユーザーは、タップ
  するだけで、電子メールのメッセージに返事することができる。この機能は、
  より古くて人気のある iOS 用 Gmail アプリに搭載されようとしている。
  
<https://www.blog.google/products/gmail/save-time-with-smart-reply-in-gmail/>
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Gmail-smart-replies.png>
  
  
**WWDC が楽しみだ** -- この時期は、Google I/O や WWDC のようなイベント
  があるため、コンシューマー・テクノロジーの分野において、一年の中でも
  ワクワクする時期だ。こうしたイベントは、これらテクノロジーの巨人たち
  が、新規ユーザー獲得のために、どのように競争しているかということに
  関して、私たちにわかりやすく伝えてくれる。
  
  間違いなく、Google と Apple は、何世代にもわたって戦っている。そして、
  それは彼らだけではない。Amazon や Microsoft も同様に、テクノロジー志向
  の消費者にアピールしようとしている。("Microsoft 新 OS とラップトップ、
  教育市場で Apple と Google を狙う" 2017 年 5 月 3 日参照)
  
<http://tidbits.com/article/17209>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1368.html#lnk4>
  "Microsoft 新 OS とラップトップ、教育市場で Apple と Google を狙う"
  
  私たちの視線は、今や San Jose に、そして、Tim Cook と彼のチームが、
  WWDC 基調講演の期間中、2017 年 6 月 5日に、私たちに何を見せなければ
  いけないのかということに注がれている。
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17252#comments>
  Tweet リンク: <http://tidbits.com/t/17252>
  
  
"Take Control of Calendar and Reminders" で二度と遅刻や忘れ物をしない
---------------------------------------------------------------------
   文: Scholle McFarland: <scholle @ sawmac.com>, @schollem
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17246>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
  [Tonya Engst です。忘れっぽいせいでミーティングに遅刻したり、重要な締
  め切りに遅れたりするほど恥ずかしいことはない。Apple ユーザーにとって頼
  りになる解決策は、Apple の Calendar アプリと Reminders アプリを使って、
  当てにならない人間の記憶を肩代わりしてもらうことだ。これらのアプリは、
  macOS と iOS の双方に内蔵されている。けれども Calendar や Reminders の
  設定を間違えたり動作を誤解したりして、その結果として予定を取り違えてし
  まうのは、ただ単にミーティングや締め切りを忘れるよりもずっとたちが悪い。
  私も何度もそういう経験をした。
  
  私たち TidBITS は先日 Take Control シリーズを売却したが、その後初めて
  出版される Take Control ブックのテーマが、これら二つのアプリだ。著者は 
  Scholle McFarland、$10 の "Take Control of Calendar and Reminders" だ。
  これは古典的スタイルの Take Control タイトルで、非常によく使われるのに
  まともな説明書がほとんどないこれら二つのアプリの、実世界での使用に関し
  て知っておくべきあらゆることを解説する。私は Scholle がこの本を練り上
  げ編集するのを手伝いながら、Calendar と Reminders について知らなかった
  ことをたくさん学んだ。
  
<https://alt.cc/tcocrtb>
  
  彼女がどんなアドバイスをしているのかの感じを掴んで頂くために、ここにこ
  の本のトラブルシューティングに関する章に少し変更を加えて抜粋したものを
  お届けしよう。この中で、Calendar や Reminders がうまく使えなくなるよう
  な種類のよくある問題点をいくつか選んで、それぞれへの対処の仕方が説明さ
  れる。それらの問題のどれかに現に苦しんでいる人も、家族の誰かにそういう
  問題が起こっているのではないかと思っている人も、または今後その種の災難
  に遭いたくないと思う人も、よくある難題に対する Scholle の解決法をどう
  ぞお読み頂きたい。]
  
  
**Mac で新規イベントを書き込むデフォルトカレンダーを変更するには?** -- 
  もしも意図したものとは違うカレンダーにイベントが現われているのならば、
  Calendar > Preferences > General を選んで、環境設定枠の一番下にある 
  Default Calendar ポップアップメニューから望みのカレンダーを選ぶ。する
  と、新規のイベントを作成する度に、そのイベントが自動的にそのカレンダー
  に現われるようになる。このポップアップメニューでデフォルトの選択肢であ
  る Selected Calendar という項目は、あなたが最後に選択したカレンダーに
  新規イベントを追加するという意味で、その場合には意図せぬ結果に陥ること
  もあるので注意しよう。
  
  
**iPhone で追加したイベントが Mac で間違ったカレンダーに現われる?** -- 
  iPhone 上でイベントを追加するには、Siri を使ってもよいし、Calendar ア
  プリの中で追加することもできる。いずれの場合も _iPhone の_ デフォルト
  のカレンダーにそのイベントが置かれるので、あなたが使いたいものをデフォ
  ルトに指定しておくようにしよう。iPhone では、Settings > Calendar > 
  Default Calendar をタップして、デフォルトにしたいカレンダーをリストか
  ら選ぶ。
  
  
**どうやってカレンダースパムを予防するか?** -- カレンダースパムが始まっ
  たのは 2016 年 11 月だ。Mac ユーザーたちに突然 _カレンダースパム_ が、
  つまり Ray Bans や Ugg ブーツの大安売りといったようにバーゲンを装った
  偽会社からのインチキの招待状が大量に、その多くは中国語で、押し寄せるよ
  うになった。(2016 年 11 月 29 日の記事“iCloud カレンダーのスパムを止
  める方法”参照。)Mail メッセージの自動スキャンでカレンダー招待状を探
  し、見つかれば通知を出すという macOS と iOS の機能を、カレンダースパム
  の送信者たちは悪用した。さらに悪いことに、Accept、Decline、Maybe のど
  れかをクリックすればそれがスパム送信者に通知され、あなたのアカウントが
  本物でもっとスパムを送ることができると知らせることになってしまう。
  
<http://tidbits.com/article/16923>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1348.html#lnk1>
  "iCloud カレンダーのスパムを止める方法"
  
  カレンダースパムを予防するには、iCloud.com にログインし、Calendar をク
  リックし、Settings アイコン (赤い歯車) をクリックして、Preferences > 
  Advanced を選ぶ。それから、Receive Event Invitations ラジオボタンを 
  Email To _あなたの電子メールアドレス_ に切り替える。すると、通知として
  出る代わりに、カレンダー招待状はあなたの電子メールアカウントを通して送
  られるようになるので、スパムチェックが働くはずだ。また、こうしておけば
  スパム送信者に知られることなくメッセージを安全に削除することもできる。
  
<https://www.icloud.com/>
  
  
**重複したイベントを削除するには?** -- Calendar アプリを開くとそこいら
  じゅうに重複したイベントがあるような場合、次のようにすればよい:
  
1. Mac の上で、View > Refresh Calendars を選ぶ。(または Command-R を
  押す。)iOS デバイスの上では、Calendars をタップしてカレンダーのリス
  トを開き、下へスワイプしてリフレッシュする。
  
2. それでも直らない場合は、On My Mac カレンダーがあってそれが iCloud 
  カレンダーのどれかと同一ではないか調べてみよう。Calendars リストでそ
  のカレンダーを非選択にして隠し、それでイベントの重複が消えるかどうか
  見てみる。もしも消えていれば、そのカレンダーをそのまま隠しておくのも
  よいし、Calendars リストでそのカレンダーの名前を Control-クリックし
  て Delete を選ぶことで完全に削除してもよい。
  
  
**重複した誕生日を削除するには?** -- Calendar アプリに付属の Birthdays 
  特別カレンダーが誕生日を重複して表示する場合は、余分を削除できる。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Calendar-duplicate-birthdays.png>
  
  まず、Mac 上で Calendar > Preferences > General を選ぶ。チェックボック
  ス Show Birthdays Calendar のチェックをいったん外し、もう一度チェック
  を入れる。それでも直らない場合は、たぶん連絡先が重複しているのだろう。
  Contacts (連絡先) アプリを開き、Card > Look for Duplicates を選ぶ。ア
  プリが重複を見つけたならば、Merge を選ぶ。この手順を繰り返す必要がある
  かもしれない。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Merge-duplicate-cards.png>
  
  それでも _まだ_ Calendar の中に誕生日が重複する場合は、Contacts アプリ
  を開いて、アプリが探知できず頑固に残った重複を手作業で削除するしかない。
  これで、誕生日の重複は消え去るはずだ。
  
  
**重複した iCloud カレンダーを取り除くには?** -- 全く同一の iCloud カレ
  ンダーがどんどん増えて行くように見える場合には、まず Calendar アプリを
  起動して View > Refresh Calendars を選んでみよう。
  
  二つのカレンダーが完全に同じイベントを持っているのかどうか判断がつかな
  い場合は、違う色にしてみよう。(Calendars リストの中でカレンダーを一つ 
  Control-クリックして、色を選ぶ。)Calendars リストでその二つ以外のカレ
  ンダーをすべて非選択にすれば、重複していないイベントがあるかどうか判別
  しやすいだろう。重複していないイベントが見つかれば、残しておきたいカレ
  ンダーの方にそれを移しておく。
  
  重複を排除してよいと確信が持てたら、iCloud.com にログインして Calendar 
  をクリックし、その重複したカレンダーが両方ともそこにあるかどうかを見る。
  
* __重複の双方とも iCloud ウェブサイトにある場合は:__ 安全のために、
  まず Calendar アプリに戻って、問題の二つのカレンダーのそれぞれにバッ
  クアップを作っておく。一つずつ選択して File > Export > Export でそれ
  ぞれの名前の付いたカレンダー (.ics) ファイルを作ればよい。それが済ん
  だら、iCloud.com へ行って重複分のカレンダーを削除する。カレンダーリ
  ストの一番下にある Edit をクリックしてから、カレンダーの横の Remove 
  ボタンをクリックすればよい。確認を求める警告が出るので、確信があれば 
  Delete をクリックする。それから、アプリに戻って Command-R を押してリ
  フレッシュすれば、重複が消えているはずだ。
  
* __iCloud ウェブサイトには重複がない場合は:__ その場合、問題はあなた
  側にある。Calendar > Accounts を選んで iCloud をクリックし、Calendars 
  を選択から外すと、Calendars リストから iCloud カレンダーが消える。そ
  れから、Calendar > Accounts を選んで iCloud をクリックし、Calendars 
  を選択する。すると、iCloud が再びカレンダーデータを流し込んで、今度
  は正しくなっているはずだ。
  
  
**別のコンピュータへカレンダーを移すにはどうするか?** -- クラウドアカウ
  ント、例えば iCloud や Google などの良いところは、そのアカウントに結び
  付いた他のどのデバイスにもカレンダーが現われ、余計な手間が何も要らない
  ところだ。ただし、ローカルな On My Mac カレンダーを使っている場合には、
  カレンダーを他のコンピュータに移したいならばまずコピーを書き出してから
  それを読み込む必要がある。
  
  別のコンピュータに移す、他の誰かと共有する、ローカルにバックアップを作
  る、などの目的でカレンダーのコピーを書き出すには、次のようにする:
  
1. Calendars リストでそのカレンダーの名前を選択する。
2. File > Export > Export を選ぶ。
3. 場所を選択して、Export をクリックする。すると、その中のイベントがカ
  レンダー (.ics) ファイルに書き出される。
  
  カレンダー (.ics) ファイルを読み込むには、次のようにする:
  
1. そのファイルのイベントを取り込むカレンダーを新規に作成するか、また
  はイベントを取り込む既存のカレンダーを選ぶ。いずれの場合も、そのカレ
  ンダーが Calendars リストで選択されていることを確認する。
  
2. File > Import を選ぶ。(この File > Import コマンドでカレンダーアー
  カイブ (.icbu) ファイルを読み込むこともできるが、その場合には既存の
  カレンダーとリマインダーの情報がすべて置き換えられてしまうので、ここ
  では必ず .ics ファイルを指定したことを確認しよう。)
  
3. カレンダーファイルを選んで、Import をクリックする。
  
  別の方法として、Finder から Calendar ウィンドウの中へカレンダーファイ
  ルをドラッグすれば、その中のイベントが Calendars リストで現在選択され
  ているカレンダーの中へ追加される。
  
  
**カレンダーの統合はどうやってするのか?** -- 夢中になり過ぎてたくさんの
  カレンダーを作ってしまっても、それらが同じアカウントに保存されている限
  り(あるいはすべてが On My Mac である限り)それらを事後統合することが
  できる。Calendars リストでカレンダーの一つを選択してから Edit > Merge 
  Calendar を選ぶと、イベントをそこへ追加可能なカレンダーがサブメニュー
  に現われる。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Merge-calendars.png>
  
  二つのカレンダーを統合したくてもできない場合は、さきほど述べたやり方で
  まず片方の内容を書き出してからそれをもう片方へ読み込ませることで合併を
  実現することもできる。
  
  
**カレンダーに地図や旅行の時間が表示されないのはなぜか?** -- カレンダー
  イベントに関係した旅行の時間を見るには、そのイベントで作業をしているそ
  のデバイス上で、Location Services を有効にしておく必要がある:
  
<https://support.apple.com/kb/PH25713>
  (日本語)<https://support.apple.com/kb/PH25713?locale=ja_JP>
  "macOS Sierra: どのアプリケーションが位置情報サービスを使用できるかを管理する"
  
* __Mac:__ System Preferences > Security & Privacy > Privacy へ行く。
  Location Services をクリックしてから、錠前アイコンをクリックしてプロ
  ンプトに従い管理者名とパスワードを入力する。Location Services をクリッ
  クして、右側のリストの中で Calendars の隣のチェックボックスを選ぶ。
  
* __iOS:__ Settings アプリを開いて、Privacy > Location Services をタッ
  プし、Location Services スイッチをオンにする。その Location Services 
  画面で Calendar をタップし、Never が選択されていないことも確認する。
  
  これらの設定をしておけば、Calendar アプリが Wi-Fi ネットワークから取り
  寄せた情報をもとにおよその現在位置を判断する。もしもデバイスでセルラー
  データがオンになっていれば、セルラーネットワークから情報を取り寄せる。
  Apple はこの情報収集で個人が特定されることはないと主張している。
  
<https://support.apple.com/en-us/HT207056>
  (日本語)<https://support.apple.com/ja-jp/HT207056>
  "位置情報サービスとプライバシーについて - Apple サポート"
  
  
**リマインダーが iPhone に一つも出ないのはなぜか?** -- iPhone やその他
  の iOS デバイスでリマインダーをチェックしようとしても空白の画面しか出
  ないのは、リマインダーが iCloud に保存されていてそのデバイスが iCloud 
  を使っていないのかもしれない。Settings > _あなたの名前_ > iCloud をタッ
  プする。それから iCloud をタップして、Reminders スイッチが On になって
  いることを確認しよう。
  
  
**どうすれば選択肢 "On My Mac" が見えるようになるのか?** -- カレンダー
  やリマインダーのリストをローカルに Mac 上に保存しておきたい場合、カレ
  ンダーやリストの作成の際にサブメニューから On My Mac を選んでおく必要
  がある。けれどももしもその選択肢が見えず、アプリ左側の Calendars リス
  トやサイドバーに On My Mac という見出しがないならば、カレンダーやリマ
  インダーに結び付いたアカウントをいったんすべてオフにしてからもう一度オ
  ンに戻すことで問題が解決することがある。
  
  Calendars で On My Mac オプションを見るには:
  
1. Calendar > Preferences > Accounts へ行く。
  
2. そこにリストされているアカウントを一つずつ選択しては Enable This 
  Account ボックスのチェックを外す。すると、アカウントに基づいたカレン
  ダーが Calendars リストから消える。消えても驚くことはない! 実際のと
  ころ、もしも消えなければ、Calendar アプリをいったん終了して起動し直
  してみよう。
  
3. File > New Calendar を選ぶ。すると、Calendars リストの On My Mac 見
  出しの下に新規のカレンダーが現われる。
  
  4. On My Mac カレンダーだけでなくアカウントに基づいたカレンダーも見た
  いなら、Calendar > Preferences > Accounts に戻ってそれらのアカウント
  ごとに Enable This Account ボックスにチェックを入れる。
  
  Reminders で On My Mac オプションを見るには:
  
1. Reminders > Accounts を選んで、システム環境設定の Internet Accounts 
  枠を開く。
  
2. 左側にリストされている個々のアカウントごとに、一つずつ選択してその 
  Reminders チェックボックスの状態を見る。もしもチェックされていれば、
  チェックを外す。
  
3. Reminders のサイドバーから、アカウントに基づいたリストが消えている。
  それで良いのだ! 代わりに、On My Mac オプションが見える。
  
4. それから Internet Accounts 枠に戻り、リマインダーを Mac 上で見たい
  と思うものには一つずつ Reminders チェックボックスにチェックを入れる。
  
  ここまで挙げてきたような問題を解決することであなたのカレンダーやリマイ
  ンダーがきっと順調に働き出すだろう。さらなる助けが欲しい人たちのために 
  129 ページから成る "Take Control of Calendar and Reminders" が、アラー
  トを自動的または手動で作る、通知システムをうまくセットアップしていつも
  混乱なく情報を把握していられるようにする、カレンダーや to-do リストを
  他の人と共有するなど、さまざまなことを考察する。今日この本を手に取れば、
  明日にはもうスケジュールの心配が消え去ることだろう!
  
<https://alt.cc/tcocrtb>
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17246#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17246>
  
  
TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2017 年 5 月 22 日
-----------------------------------------------------------
   文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17254>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
**OmniOutliner Essentials および Pro 5.0.4** -- 最近のメジャーアップグレー
  ド(2017 年 4 月 7 日の記事“OmniOutliner Essentials および Pro 5.0.1”
  参照)の後も、Omni Group は二種類のバージョンの OmniOutliner (Essentials 
  と Pro) に磨きをかけ続けている。このアウトライン作成および情報整理アプ
  リの双方の版とも、クリップボード機能を改善し、Paste コマンドが Save ダ
  イアログでも書類名ポップオーバーでも働くようにしている。その結果として、
  TextExpander がそれらの場所でも働くようになり、また双方のバージョンと
  も Nisus Writer や Google Chrome のアドレスバーからスタイルなしでコピー
  したコンテンツを正しくペーストできるようになった。
  
<https://www.omnigroup.com/omnioutliner/>
<https://www.omnigroup.com/omnioutliner/pro/>
<http://tidbits.com/article/17162>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1364.html#lnk6>
  "OmniOutliner Essentials および Pro 5.0.1"
  
  今回のアップデートではまた、Microsoft Word .docx や Excel .xlsx フォー
  マットへの書き出しに関する問題点を修正し、Document Stats でノートアイ
  コンを表示するカラムが隠れている際にも Note コンテンツをカウントするよ
  うになり、パスワード保護付きファイルを OmniOutliner 以外のファイルフォー
  マットに書き出した際には暗号化しないという正しい挙動になるようにしてい
  る。OmniOutliner 5 は Mac App Store から無料でダウンロードでき (2 週間
  は無料で試用可能) Essentials と Pro の機能のロックをそれぞれ $9.99 と 
  $59.99 で外すオプションがある。(Essentials の新規購入 $9.99、Pro の新
  規購入 $59.99、アップグレード $4.99/$29.99、26.6 MB、バージョン 5 から
  は無料アップデート、26.9 MB、リリースノート、10.11+)
  
<https://itunes.apple.com/us/app/omnioutliner-5/id1142578772?mt=12>
<https://www.omnigroup.com/releasenotes/omnioutliner-mac>
  
  OmniOutliner Essentials および Pro 5.0.4 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17250#comments>
  
  
**TextExpander 6.2.1** -- Smile が TextExpander 6.2.1 をリリースした。こ
  のテキスト展開ユーティリティにほんの少数のバグ修正を施した、メンテナン
  ス・アップデートだ。今回のリリースでは Slack アプリにおけるスニペット
  展開の際の問題を解消し、Unicode の分離文字に関するバグを部分的に修正し、
  グループ接頭辞の無効処理を削除する際にスニペットが変更された通知を送る
  ようにし、前日の統計データをサーバに送信する際の問題を解消している。
  TextExpander 6 は月額または年額払いの購読により利用できるが、独立動作
  の TextExpander 5 も Smile は引き続き $44.95 で販売している。(TidBITS 
  会員が 20 パーセントの割引を受けられるのはバージョン 5 の購入のみだ。)
  (購読料金年額 $40、6.4 MB、リリースノート、10.10+)
  
<https://textexpander.com/>
<https://textexpander.com/textexpander-standalone-apps/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<https://textexpander.com/help/desktop/releasenotes.html>
  
  TextExpander 6.2.1 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17249#comments>
  
  
**Things 3.0.2** -- Cultured Code が Things 3.0 を発表した。ユーザーイン
  ターフェイスをデザインし直してワークフローと明快さを改善した、メジャー
  な新リリースだ。このタスクマネージャには数多くの新機能が加わった。主な
  ものを挙げれば、カテゴリーを作成できるプロジェクト見出し、タスクの詳細
  を分析するチェックリスト、時刻ベースのリマインダー、その日と次の週の予
  定を一覧できるカレンダー統合機能などがある。今回のリリースではまた、タ
  イピングを自動補完する自然言語認識 (例えば "Tom(orrow)") 機能を追加し、
  複数個のプロジェクトをそれぞれ独自のウィンドウに開けるようにし、すべて
  のプロジェクトと分野にわたってすべての項目を表示するアプリ全体のタグフィ
  ルターを追加している。
  
<https://culturedcode.com/things/>
  
  その 3.0 リリースの後間もなく、Cultured Code は二つのメンテナンス・リ
  リースを出した。起動後のマイナーな問題に対処したバージョン 3.0.1 と、
  いくつかのクラッシュを修正し、OmniFocus 読み込みスクリプトが延期中のプ
  ロジェクトを読み込めなかった問題を解消したバージョン 3.0.2 だ。
  
  Things 2 ライセンスを持っている人に対する Things 3 アップグレード価格
  は設定されていない。けれども、Cultured Code は 2017 年 5 月 26 日まで
  限定で Things 3 を $39.99 (20 パーセント割引) で販売しており、15 日間
  有効の試用版が Cultured Code ウェブサイトから入手できる。Cultured Code 
  はまた、iOS 用アプリもバージョン 3.0.2 にアップデートし、Mac 用アプリ
  と同じ期間中は 20 パーセント割引で販売している。つまり期間中は iPhone 
  用 Things 3 が $7.99、iPad 用 Things 3 が $15.99 となる。同期機能を使
  い続けるにはすべてのバージョンの Things をアップグレードする必要があり、
  Things 2 と Things 3 の間では同期が働かない。(Mac App Store から新規購
  入 $49.99、12.1 MB、リリースノート、10.11+)
  
<https://itunes.apple.com/us/app/things-3/id904237743?mt=8>
  (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/things-3/id904237743?mt=8>
  "Things 3を App Store で"
<https://itunes.apple.com/us/app/things-3-for-ipad/id904244226?mt=8>
  (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/things-3-for-ipad/id904244226?mt=8>
  "Things 3 for iPadを App Store で"
<https://itunes.apple.com/us/app/things-3/id904280696?mt=12>
  (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/things-3/id904280696?mt=12>
  "Things 3 を Mac App Store で"
<https://support.culturedcode.com/customer/portal/articles/1100684-release-notes>
  
  Things 3.0.2 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17248#comments>
  
  
**Microsoft Office 2016 15.34 と Office 2011 14.7.4** -- Microsoft が、
  Office 2016 アプリケーションスイートのバージョン 15.34 を出して Dubai 
  フォントファミリーを Word、Excel、PowerPoint、Outlook に追加した。西ヨー
  ロッパの言語と、Arabic スクリプトを使う主要な言語の双方に対応するこの
  フォントファミリーは Dubai Light、Dubai (regular)、Dubai Medium、Dubai 
  Bold の四つのスタイルから成る。(詳しくは Microsoft サポート書類を参照
  のこと。)また Word は Focus Mode に二つの新しい背景 (Twilight と Polar 
  Night) を追加し、Outlook では Groups フォルダから (グループ会話で読ん
  だり返信したりに加えて) top 10 グループの一覧もできるようになった。
  
<https://products.office.com/en-us/mac/microsoft-office-for-mac>
  (日本語)<https://products.office.com/ja-jp/mac/microsoft-office-for-mac>
  "Office 365 ユーザー待望の Office 2016 for Mac をご紹介"
<https://support.office.com/en-us/article/Using-the-Dubai-Font-in-Microsoft-Office-c862df16-ae0d-46d9-b117-aa3f41f9706e>
  (日本語)<https://support.office.com/ja-jp/article/Microsoft-Office-%e3%81%a7-Dubai-%e3%83%95%e3%82%a9%e3%83%b3%e3%83%88%e3%82%92%e4%bd%bf%e7%94%a8%e3%81%99%e3%82%8b-c862df16-ae0d-46d9-b117-aa3f41f9706e?ui=ja-JP&rs=ja-JP&ad=JP>
  "Microsoft Office で Dubai フォントを使用する - Office サポート"
  
  ノート取りアプリ OneNote も、(特に多数のセクションを持つ大きなノートブッ
  クで) ナビゲーションを単純化することを狙ったユーザーインターフェイスの
  改訂が施された。また、対応するデバイスのすべてで一貫したデザインを提供
  するようになった。(詳しくは Office ブログ記事を参照。)
  
<https://blogs.office.com/2017/05/18/note-taking-made-easier-for-everyone-redesigning-onenote/>
  
  セキュリティの面では、Microsoft は Office 2011 のバージョン 14.7.4 を
  リリースして、悪意を持って作られた Office ファイルを開くとリモートでコー
  ドが実行される可能性のあった脆弱性を解消している。(一回限りの購入なら
  ば $149.99、Microsoft AutoUpdate 経由で無料アップデート、リリースノー
  ト、10.10+)
  
<https://support.microsoft.com/en-us/help/3212221/description-of-the-security-update-for-office-for-mac-2011-14-7-4-may->
<https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=55251&WT.mc_id=rss_alldownloads_all>
<https://support.office.com/en-us/article/Release-notes-for-Office-2016-for-Mac-ed2da564-6d53-4542-9954-7e3209681a41>
  
  Microsoft Office 2016 15.34 と Office 2011 14.7.4 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17247#comments>
  
  
**Mellel 3.5.3** -- RedleX が Mellel 3.5.3 をリリースした。長編書類執筆
  のためにデザインされたこのワードプロセッサの、バグ修正のみのメンテナン
  ス・リリースだ。今回のアップデートでは、Replace Styles を呼び出すとテ
  キストが一番上までスクロールしてしまった問題を解消し、ヘッダやフッタに
  関する問題の結果として Mellel が開けないファイルを作ってしまった問題を
  修正し、表の中で矢印キーを使うとカーソルが予想外の動きをしたバグを修正
  し、ユーザーインターフェイスやローカライズ版におけるいくつかのタイプミ
  スやレイアウトの問題を解消している。(RedleX からも Mac App Store から
  も新規購入 $39、無料アップデート、128 MB、リリースノート、10.6+)
  
<http://www.mellel.com/>
<https://itunes.apple.com/us/app/mellel/id415467848?mt=12>
  (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/mellel/id415467848?mt=12>
  "Mellel を Mac App Store で"
<http://www.mellel.com/release-notes/>
  
  Mellel 3.5.3 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17241#comments>
  
  
**KeyCue 8.4** -- Ergonis がキーボード参照シートのユーティリティ KeyCue 
  のバージョン 8.4 をリリースし、メニューバーアイコンを Command-クリック
  して呼び出す機能への対応を追加するとともに KeyCue が現在のキーボードを
  認識しなかったバグを修正することで macOS 10.12 Sierra との互換性を増し
  た。今回のアップデートではまた、カスタム項目が既存の項目に優先すること
  ができるようにし、ASCII 文字セット外の文字を含む非標準の URL の処理を
  追加し、重複したショートカットをカスタム項目で省いた場合に空白の表が表
  示された問題を解決している。(新規購入 19.99 ユーロ、TidBITS 会員には 
  25 パーセント割引、無料アップデート、5.2 MB、リリースノート、10.6+)
  
<http://www.ergonis.com/products/keycue/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.ergonis.com/products/keycue/history.html>
  
  KeyCue 8.4 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17245#comments>
  
  
**Airfoil 5.6** -- Rogue Amoeba が Airfoil 5.6 をリリースして、すべての
  バージョンの Apple TV とのフル互換性を復活させるとともに、全セキュリティ
  モード (Password、Passcode、First-Time Passcode、Device Verification) 
  に対応した。この 4 月に同社は第四世代 Apple TV へのストリーミングオー
  ディオのための回避策として Airfoil Satellite TV アプリをリリースしたが、
  今やそれは必要なくなった。(詳しくは Rogue Amoeba ブログ記事を参照)
  
<http://rogueamoeba.com/airfoil/mac/>
<https://itunes.apple.com/us/app/airfoil-satellite-tv/id1228670359?mt=8>
<https://weblog.rogueamoeba.com/2017/05/18/airfoil-for-mac-5-6-restores-full-apple-tv-compatibility/>
  
  このワイヤレスオーディオ送信アプリはまた、ローカルな Computer 出力で同
  期が失われることがあった致命的なバグを修正し、Instant On コンポーネン
  トをバージョン 8.4.2 にアップデートし、オーディオキャプチャの終端(今
  は Instant On がインストールされていればデフォルトで使われる)を改善し、
  Show ホットキーを押した際に Airfoil Satellite が信頼性をもって動き出す
  ようにしている。(新規購入 $29、TidBITS 会員には 20 パーセント割引、無
  料アップデート、14.3 MB、リリースノート、10.9+)
  
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.rogueamoeba.com/airfoil/mac/releasenotes.php>
  
  Airfoil 5.6 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17244#comments>
  
  
**iTunes 12.6.1** -- Apple が iTunes 12.6.1 を出した。詳細不明の「アプリ
  とパフォーマンスへのマイナーな改善」が施されているという。もしもユーザー
  インターフェイスや挙動で何か変化に気付かれたら、コメントに書き込んで教
  えて下さるとありがたい。関連したニュースとして、Microsoft の Build カ
  ンファレンスでの発表によれば、Apple は iTunes と Apple Music を今年中
  に Windows Store を通じて Windows 10 S でも使えるようにするはずだとい
  う。(詳細は Ars Technica 記事を参照。)(無料、直接ダウンロードでも 
  Software Update 経由でも 270 MB、リリースノート、10.9.5+)
  
<http://www.apple.com/itunes/>
  (日本語)<https://www.apple.com/jp/itunes/>
  "iTunes - Apple(日本)"
<https://arstechnica.com/apple/2017/05/spotify-and-no-joke-itunes-are-coming-to-the-windows-store/>
<https://support.apple.com/kb/DL1814>
  (日本語)<https://support.apple.com/kb/DL1814?locale=ja_JP>
  "iTunes 12.6 をダウンロードする"
  
  iTunes 12.6.1 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17240#comments>
  
  
**Safari 10.1.1** -- Apple が Safari 10.1.1 を OS X 10.10.5 Yosemite お
  よび 10.11.6 El Capitan 用にリリースした。(macOS 10.12.5 Sierra には
  これが既に含まれている、2017 年 5 月 15 日の記事“Apple、macOS 10.12.5, 
  iOS 10.3.2, watchOS 3.2.2, tvOS 10.2.1 をリリース”参照。)今回のアッ
  プデートはセキュリティ脆弱性をパッチするためだけのもので、任意のコード
  を実行できてしまう可能性のあった WebKit のメモリ破壊問題に対処し、状態
  管理を改良してアドレスバー上のなりすましを予防し、WebKitコンテナノード
  の処理に存在した論理の問題点を解消している。Safari 10.1.1 は Software 
  Update 経由でのみ入手できる。(無料、10.10+)
  
<http://www.apple.com/safari/>
  (日本語)<https://www.apple.com/jp/safari/>
  "macOS - Safari - Apple(日本)"
<http://tidbits.com/article/17230>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1369.html#lnk0>
  "Apple、macOS 10.12.5, iOS 10.3.2, watchOS 3.2.2, tvOS 10.2.1 をリリース"
<https://support.apple.com/en-us/HT207804>
  (日本語)<https://support.apple.com/ja-jp/HT207804>
  "Safari 10.1.1 のセキュリティコンテンツについて - Apple サポート"
  
  Safari 10.1.1 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17242#comments>
  
  
**セキュリティアップデート 2017-002 (Yosemite および El Capitan)** -- 
  Apple がセキュリティアップデート 2017-002 を OS X 10.10 Yosemite 用と 
  10.11 El Capitan 用にそれぞれリリースして、同社が macOS 10.12.5 Sierra 
  で対処したと同じセキュリティ脆弱性をパッチした。(2017 年 5 月 15 日の
  記事“Apple、macOS 10.12.5, iOS 10.3.2, watchOS 3.2.2, tvOS 10.2.1 を
  リリース”参照。)修正点は数多くあるが、今回のセキュリティアップデート
  は任意のコードを実行される可能性のあった WebKit のメモリ破壊問題に対処
  し、アプリケーションが制限されたメモリを読み取れる可能性のあった検証の
  問題点を修正し、アプリにサンドボックスを回避される可能性のあったメモリ
  破壊問題を解消している。(無料、10.10.5 Yosemite 用は 421.1 MB、10.11.6 
  El Capitan 用は 710.6 MB、セキュリティコンテンツリリースノート)
  
<http://tidbits.com/article/17230>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1369.html#lnk0>
  "Apple、macOS 10.12.5, iOS 10.3.2, watchOS 3.2.2, tvOS 10.2.1 をリリース"
<https://support.apple.com/kb/DL1919>
  (日本語)<https://support.apple.com/kb/DL1919?locale=ja_JP>
<https://support.apple.com/kb/DL1920>
  (日本語)<https://support.apple.com/kb/DL1920?locale=ja_JP>
<https://support.apple.com/en-us/HT207797>
  (日本語)<https://support.apple.com/ja-jp/HT207797>
  "macOS Sierra 10.12.5、セキュリティアップデート 2017-002 El Capitan、セキュリティアップデート 2017-002 Yosemite のセキュリティコンテンツについて - Apple サポート"
  
  セキュリティアップデート 2017-002 (Yosemite および El Capitan) へのコ
  メントリンク: <http://tidbits.com/article/17243#comments>
  
  
ExtraBITS、2017 年 5 月 22 日
-----------------------------
   文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17253>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
  今週の ExtraBITS では、Apple が 2 億ドルを投じた買収によりその会社の技
  術を Siri の改良に利用しようとし、HandBrake に潜んでいたマルウェアが原
  因となって Panic のソースコードが盗まれ、Belkin のホームオートメーショ
  ン製品 Wemo シリーズに HomeKit 対応が登場する可能性があり、ランサムウェ
  ア WannaCry の蔓延がプライバシーを巡る Apple の FBI に対する闘いを正当
  化する根拠となる。
  
  
**Apple、Siri 改良のため 2 億ドルを投じ Lattice Data を買収** -- Apple 
  の Siri は市場に初めて登場した音声駆動のアシスタントだったが、ある意味
  では既に Amazon の Alexa、Google の Assistant、Microsoft の Cortana な
  どに見劣りするところがある。そこで、Siri の能力を強化するため、Apple 
  は人工知能会社 Lattice Data を 2 億ドルで買収した。主として、同社で働
  く 20 人のエンジニアの専門技能を手に入れるためだ。Lattice Data は自由
  形式テキストや画像などいわゆる「ダークデータ」をコンピュータが理解でき
  る構造化データへと変換し、それを Siri の応答のために利用する。
  
<https://techcrunch.com/2017/05/16/lattice-data-gives-apple-talent-and-a-next-generation-knowledge-graph/>
  
  コメントリンク: <http://tidbits.com/article/17251#comments>
  
  
**HandBrake 攻撃が Panic のソースコード盗難に結び付く** -- Panic 共同創
  設者の Steven Frank が恥ずかしい告白を公表した。彼は不注意にも感染した
  バージョンの HandBrake をダウンロードしてインストールし、その結果とし
  てハッカーたちが Panic のアプリのソースコードを盗み出すことができるよ
  うになったという。顧客情報や同期データ、また Panic のウェブサイトなど
  が漏洩したという証拠はない。しかしながら、今後は Panic のウェブサイト
  または Mac App Store から直接ダウンロードする以外の方法で Panic のアプ
  リを入手するのを避けるべきだ。また、もしも非公式バージョンが出回ってい
  るのに気付いたならばぜひ知らせて頂きたいと Steven は願っている。今回の
  ことをこれほどオープンにし、素早く処理した Panic を称賛したい。そして、
  オンラインのセキュリティに関しては常に注意を怠らないことが重要だという
  実地の教訓としてこれを受け止めよう。
  
<https://panic.com/blog/stolen-source-code/>
  
  コメントリンク: <http://tidbits.com/article/17239#comments>
  
  
**Belkin、Wemo に HomeKit 対応を追加** -- 去年、人気の Wemo シリーズホー
  ムオートメーション用アクセサリーを作っている Belkin が、実現には新しい
  ハードウェアが必要になるという理由を挙げて HomeKit 対応は追加できない
  と発表した。けれども Belkin は方針を改め、9to5Mac に対して次のように述
  べた。「Wemo はわが社のスマート・ホームオートメーション・ソリューショ
  ンに HomeKit 対応をもたらすことになります。詳細は近日中に発表します。」
  Belkin は翻意の理由を明かしていないが、Apple が WWDC の場で HomeKit の
  制限事項緩和を発表するということはあり得るかもしれない。
  
<https://9to5mac.com/2017/05/16/belkin-wemo-apple-homekit-coming-soon/>
  
  コメントリンク: <http://tidbits.com/article/17238#comments>
  
  
**WannaCry ランサムウェア、Apple の FBI との闘いの根拠となる** -- 去年、
  Apple CEO の Tim Cook は FBI から大きな非難を浴びた。San Bernardino の
  大量殺人の容疑者の一人の iPhone 5c に FBI がハッキングできるようにカス
  タマイズした脆弱なバージョンの iOS に提供しなかったからだ。Cook はその
  要求を拒絶し、そのようなバックドアを犯罪者や他のスパイ機関の手から守る
  ことは不可能だという理由を述べた。そして今や、彼の立場は正当化された。
  NSA による攻撃手段が盗み出され、それがハッキンググループ Shadow Brokers 
  の手で公開されて、WannaCry ランサムウェアが世界中に広がることになった
  のだから。WannaCry は 24 時間のうちに 150ヵ国にある Windows ベースのコ
  ンピュータ 230,000 台以上に感染して一時は大ニュースとなり、いくつかの
  大企業や、英国の National Health Service にさえ影響を及ぼした。
  
<https://bgr.com/2017/05/15/wannacry-ransomware-apple-ios-tim-cook/>
  
  コメントリンク: <http://tidbits.com/article/17236#comments>
  
  
$$



TidBITS 日本語版では翻訳スタッフを募集しています。マッキントッシュや
インターネットに関する珠玉の情報をあなたの翻訳力でより輝かせましょう。
ご賛同の方は翻訳チーム <hosoka @ ca2.so-net.ne.jp> までご連絡ください。

TidBITS は、タイムリーなニュース、洞察溢れる解説、奥の深いレビューを 
Macintosh とインターネット共同体にお届けする無料の週刊ニュースレターで
す。ご友人には自由にご転送ください。できれば購読をお薦めください。

非営利、非商用の出版物、Web サイトは、フルクレジットを明記すれば記事を
転載または記事へのリンクができます。それ以外の場合はお問い合わせ下さ
い。記事が正確であることの保証はありません。告示:書名、製品名および会
社名は、それぞれ該当する権利者の登録商標または権利です。TidBITS ISSN 
1090-7017

Copyright 2017 TidBITS: 再使用は Creative Commons ライセンスによります。

お問い合わせ: <editors @ tidbits.com>
TidBITS Web サイト: <http://www.tidbits.com/>
ライセンス条項: <http://www.tidbits.com/terms/>
購読:  <http://sparky.tidbits.com/mailman/listinfo/tidbits-jp>



TidBITS-jp メーリングリストの案内