TidBITS#1371 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2017年 6月 10日 (土) 06:32:42 EDT


TidBITS#1371/05-Jun-2017
========================
   英語版: <http://tidbits.com/issue/1371>
   日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1371.html>
  
  
  本日、Apple の Worldwide Developer Conference では非常に長いキーノート
  (基調講演)があり、予想された macOS、iOS、watchOS、tvOS へのアップデー
  トの発表に加えて、Apple はいくつものハードウェアを発表した。更新された 
  iMac と MacBook Pro、新しい 10.5 インチ iPad Pro、更新された 12.9 イン
  チ iPad Pro があるが、さらに新ハードウェアとしてハイエンドの iMac Pro 
  と、Apple が初めて投入するスマートスピーカー HomePod も登場を予定して
  いる。私たちは今日のうちに記事を書き上げようと必死になって働いたが、内
  容に粗削りなままのところもあるかもしれないことをあらかじめお断りしてお
  きたい。今週注目すべきソフトウェアリリースは、Evernote 6.11.1、Quicken 
  2017 for Mac 4.5.6、Fantastical 2.3.8、DEVONagent 3.9.7、DEVONthink/
  DEVONnote 2.9.12、Caboodle 2.0.3、iMovie 10.1.6、BBEdit 11.6.6、それに 
  HoudahGeo 5.1.9 だ。

記事:
   Apple、AirPods のファームウェアを無言で 3.7.2 にアップデート
   Apple TV、Amazon Prime Video 等々を 2017 年末に
   Apple、12 月に HomePod でスマートスピーカー市場に参入
   iPad Pro がよりプロフェッショナルに
   macOS 10.13 High Sierra にトリップする
   iOS 11、多くの細かな点で賢くなる
   watchOS 4、楽しみと基本に焦点を当てる
   TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2017 年 6 月 5 日
   ExtraBITS、2017 年 6 月 5 日


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Apple、AirPods のファームウェアを無言で 3.7.2 にアップデート
------------------------------------------------------------
  文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
  原文記事: <http://tidbits.com/e/17257>
  訳: 清水 史彦 <qff01604 @ nifty.com>
  
  Apple は、AirPods のファームウェアを、再び無言でアップデートした。今回
  は、バージョン 3.5.1 から 3.7.2 へのアップデートだ。前回のアップデート
  の場合と同様に、公開されたリリース・ノートはないが、このアップデート
  は、おそらくバグ・フィックスに焦点を当てている。("Apple、AirPods の
  ファームウェアを無言で 3.5.1 にアップデート" 2017 年 2 月 1 日参照)
  
<http://tidbits.com/article/17030>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1355.html#lnk0>
  "Apple、AirPods のファームウェアを無言で 3.5.1 にアップデート"
  
  初めに、ファームウェアのアップデートが必要かどうか確認すること。
  AirPods を iPhone に接続し、Settings > General > About > AirPods と
  進み、そこで、ファームウェアのバージョンが確認できる。AirPods の
  メニュー・アイテムが現れない場合は、画面の一番下に充電状態のアラート
  が現れるまで、AirPods の充電ケースを開いて、それから再度チェックする。
  それでもなお AirPods のメニュー・アイテムが見当たらない場合は、
  Settings > Bluetooth で、AirPods が接続されているのを確認すること。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-05/Check-AirPods-firmware.png>
  
  私は、以前、アップデートをインストールするには、Lightning ケーブルを
  AirPods の充電ケースに接続する必要があると報告した。だが、これは正しく
  ないようだ。いったん、AirPods が iPhone に数分間接続されたなら、黙って
  自動的にアップデートが行われるであろう。
  
  残念ながら、このファームウェアのアップデートは、Julio Ojeda-Zapata と
  私が、初期のテスト中に経験した VoIP 問題の解決には全く役立っていない。
  そして、未解決の不具合の中には、iOS でSlack の通話に AirPods を使おう
  とすると生じる、削岩機のような恐ろしい雑音も含まれる。("Apple の
  ワイヤレス AirPods は待った甲斐あり" 2016 年 12 月 20 日参照) 願わく
  は、次回のアップデートで、この問題を最終的に解決してほしいものだ!
  
<http://tidbits.com/article/16963>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1350.html#lnk4>
  "Apple のワイヤレス AirPods は待った甲斐あり"
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17257#comments>
  Tweet リンク: <http://tidbits.com/t/17257>
  
  
Apple TV、Amazon Prime Video 等々を 2017 年末に
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  文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
  原文記事: <http://tidbits.com/e/17272>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>
  
  今年の Apple の WWDC キーノートでの最初の大きな発表は、Apple TV がよう
  やく Amazon Prime Video アプリを手にするということであった。これは、
  Amazon 限定の "Bosch", "The Man in the High Castle", そして 
  "Transparent" と言った番組のファンにとってはとても嬉しい話である。Amazon 
  は、そのツイートでこの新しいアプリは tvOS の TV アプリとも統合されるこ
  とも認めた。
  
<https://twitter.com/AmazonVideo/status/871778022571069440>
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Prime-Video-Apple-TV.png>
  
  これは良い知らせだが、悪い知らせはこの Amazon Prime Video アプリが出さ
  れるのは今年の末になってからということである。もっと悪いことに、Apple TV 
  について Apple は今年末になるまでは何も話すことはないというのである。
  
  これは Apple TV ファンにとってはほろ苦い発表である。Amazon Prime Video 
  は tvOS のデビュー以来多くのユーザーの欲しいものリストの最上位を占めて
  きた。しかし、 Apple がこのプラットフォームに対する愛情を WWDC であま
  り示さなかったのには失望が先に立つ。また、開発者達も tvOS に対してあま
  り興味を示して来ていない。その理由の一つは、ユーザーが未だ tvOS アプリ
  に飛びついていないことで、その結果 Apple が開発者カンファレンスで tvOS 
  について語る気を失わせているのかも知れない。
  
  我々は Apple が Apple TV に対して 2017 年にもっと色々なことを進めてい
  ることを願うものである。例をあげれば、TV アプリへの Netflix の統合、そ
  して Apple が  WWDC のキーノートで発表した Siri 対応の HomePod スマー
  トスピーカーとの双方向統合と言ったものである。Apple TV は Siri を使って 
  HomePod から制御出来るべきであるし、HomePod は Apple TV からオーディオ
  を再生出来るべきである。これらのことはもう既に Google が Google Home 
  及び Chromecast 機器の統合で実現している ("Google I/O の発表で Google は 
  Apple ユーザーを取り込む狙い" 22 May 2017 参照)。
  
<http://tidbits.com/article/17252>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1370.html#lnk3>
  "Google I/O の発表で Google は Apple ユーザーを取り込む狙い"
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17272#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17272>
  
  
Apple、12 月に HomePod でスマートスピーカー市場に参入
-----------------------------------------------------
   文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17276>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
  今日の WWDC キーノートで HomePod を発表したことによって、Amazon の人気
  ある Echo とその競合製品 Google Home に競争を挑むスマートスピーカーを 
  Apple もリリースするのではないかという以前からささやかれていた臆測に、
  ようやく Apple は歯止めをかけた。
  
<https://www.apple.com/newsroom/2017/06/homepod-reinvents-music-in-the-home/>
<http://tidbits.com/resources/2017-06/HomePod.png>
  
  しかしながら、Apple はただ単に右へならえの製品を持って戦いに参入した訳
  ではない。実際、今回の発表の中で「スマートスピーカー」の「スマート」の
  部分は最後のところでほんの少し触れられただけであった。代わりに、Apple 
  は主として HomePod の「スピーカー」としての機能に焦点を絞って発表した。
  
<https://www.apple.com/homepod/>
  
  Apple の Worldwide Marketing 担当上席副社長 Phil Schiller は、Apple が
  これまで何年もかけて「音楽を家の中で楽しむ方法の再発明」に取り組んでき
  ており、その目標に向けて HomePod を何よりもまず素晴らしいスピーカーと
  なるように設計した、と語った。
  
  高さは 7 インチ弱 (17 cm) で、3-D メッシュの布で覆われる。ビーム状に音
  を発する 7 つのツイーター(高音域用スピーカー)がそれぞれ独自のドライ
  バを持ち、精密な音響ホーンがサウンドをどの方向にも向けることができる。
  低音を担当するのは Apple がデザインした 4 インチウーファー、これが上に
  向けて音を発し部屋の空気を大きく揺らす。ソフトウェア制御による低音イコ
  ライザーが、音量を上げても音の歪みを防ぐ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/HomePod-cutaway.png>
  
  これらすべてが Apple の A8 チップで駆動される。Apple が iPhone 6 で初
  めて使ったプロセッサだ。これがリアルタイムの音響モデリングと、オーディ
  オビームの形成、マルチチャンネルのエコーキャンセルを担う。
  
  部屋が違えば音響特性が劇的に異なるので、HomePod は空間認識機能を持つ。
  つまり、HomePod が周囲の環境を認識して、それに応じて音楽を調整できる。
  さらには、同じ部屋の中にもう一台の HomePod があればそれと認識して、そ
  の場合はサウンドを発する方法を変更することにより最良のリスニング体験を
  提供できるようにする。
  
  Apple はまた、HomePod の処理機能と、搭載された 6 つのマイクロフォンを
  使って、Siri を通じてあなたが HomePod をコントロールできるようにする。
  何をコントロールするかって? もちろん音楽だ。ここで、Apple はあなたが 
  Apple Music を購読していることを前提とする。そのために、Apple は Siri 
  の音楽関係の語彙を拡張した。加えて、HomePod が直接 Apple Music に接続
  するので、音楽を再生したい場合にスマートフォンなど他のデバイスを通して
  する必要がない。もちろん、そういう再生方法も可能だろうとは思うが。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/HomePod-music-commands.png>
  
  では、多くの人たちが既に Echo や Google Home といったスマートスピーカー
  で慣れ親しんでいるような、他の種類の機能についてはどうだろうか? Apple 
  はキーノートの終わりのところで、まるで後から思い付いたかのように、この
  ことに触れた。Siri に語りかけることで、ニュース、単位換算、株価情報、
  天気予報、交通情報、スポーツの試合経過、その他のことも、HomePod が答え
  てくれる。さらに、メッセージを送信したり、リマインダーを作成したり、ア
  ラームやタイマーをセットしたり、HomeKit デバイスをコントロールしたり、
  といったこともできる。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/HomePod-capabilities.png>
  
  Apple は HomePod のプライバシーに関する面についても強調した。あなたが 
  "Hey, Siri" と言わない限り、すべての認識はその場だけで起こる。あなたが
  その呼び出しの言葉を口にした場合にのみ、データが Apple に送られ、そこ
  では匿名の Siri ID に結び付けて扱われる。すべてのコミュニケーションは
  終端間で暗号化される。
  
  では、いったいなぜ Apple はもっと多くの仮想アシスタント機能を HomePod 
  に組み込まなかったのだろうか、私たちの見るところ、いくつかの理由が考え
  られる:
  
* Apple が調査をした結果、多くの人たちがスマートスピーカーでしているの
  は主として音楽を聴くことだと判明したということがあり得る。私たち自身
  の経験でも、やはりそれが言える。他社のスマートスピーカーにできる他の
  いろいろのことの多くは、もっと他の方法でうまくできるか、あるいはほと
  んど無意味な実例であるかのどちらかだ。酒を飲みながら 1967 年の Super 
  Bowl で優勝したのはどこかといった雑学の答を知るには最適だが、そんな
  種類の質問を考える状況がいったいどれほど頻繁にあるというのか?
  
* Apple がそれと認めたことは一度もないが、Amazon の Alexa や Google 
  Assistant のテクノロジーのレベルに、Siri の動作が必ずしもまだ達して
  いないということもあり得る。この種のことがらの判定は難しいだろうし、
  それぞれが独自の強みと弱みを持っているということもあるだろう。
  
* HomePod の価格は $349 で、競争相手のスマートスピーカーに比べてずっと
  高い。Amazon Echo Dot は $49.99 で、Echo  は $179.99、Echo Show でさ
  え $229.99 だ。Google Home の価格は $129 だが、$100 以下で手に入る。
  Apple はこれらとの差別化として、HomePod は高品質の Wi-Fi スピーカー
  の価格と比較すべきだと言いたいのだろう。その種のスピーカーならば通常 
  $300 から $500 程度、その上にスマートスピーカー部分の $50 から $200 
  が加算される。すべてはものの見方次第ということだ。
  
  Apple が HomePod で Siri によるスマート機能よりもオーディオ品質の方に
  重点を置いた理由が何であるにせよ、それがどれくらいうまく実現されている
  のかは実際に出荷が始まってみなければ分からない。Apple によれば、米国、
  英国、オーストラリアで 2017 年 12 月に発売の予定だという。他の会社なら
  ば 12 月の発売では年末のホリデーショッピングのシーズンに間に合わないか
  もしれないが、Apple の場合は直接販売が多いので 12 月の上旬か中旬に出荷
  されればシーズンに間に合うはずだ。その三ヵ国以外の人たちは、もう少し待
  たねばならない。
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17276#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17276>
  
  
iPad Pro がよりプロフェッショナルに
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   文: Michael E. Cohen: <mcohen @ tidbits.com>, @lymond
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17273>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
  今日、WWDC 2017 の熱を帯びたキーノート(基調講演)の中で、iPad Pro の
  ニュースが伝えられたのは比較的終わりに近い頃だったが、古い iPad を買い
  替えようかどうしようかと迷っている人たちにとっては十分に待つ価値のある
  知らせだった。
  
<https://www.apple.com/apple-events/june-2017/>
  
  けれどもまず先に、9.7 インチ iPad Pro へのお別れの言葉を手早く述べてお
  こう。今日付けで、9.7 インチ iPad Pro は廃止となった。素晴らしいデバイ
  スであったし(全面情報開示: 私も一台持っている)なくなってしまうのは
  残念なことだと思う。
  
  
**iPad Pro ハードウェア** -- けれどもたいていの人は、なくなっても大して
  気にしないだろう。その代わりに、新しい 10.5 インチ iPad Pro が登場する
  からだ。これと、新しくなった 12.9 インチモデルとの二つが、今後は Apple 
  の iPad シリーズの上位機種となる。
  
<https://www.apple.com/newsroom/2017/06/ipad-pro-10-5-and-12-9-inch-models-introduces-worlds-most-advanced-display-breakthrough-performance/>
  (日本語)<https://www.apple.com/jp/newsroom/2017/06/ipad-pro-10-5-and-12-9-inch-models-introduces-worlds-most-advanced-display-breakthrough-performance/>
  "Apple、新しい10.5インチiPad Proと12.9インチモデルのアップデートを発表 - Apple (JP)"
  
  新しい 10.5 インチ iPad Pro で最も歓迎すべきは、スクリーンが広くなった
  ことだ。9.7 インチタブレットのスクリーンに比べて 20 パーセント大きく、
  インチあたり 264 ピクセル (ppi) で 2224 × 1668 ピクセルが使える。これ
  に対して廃止されたモデルは 2048 × 1536 ピクセルであった。(比較のため
  に言い添えるなら、12.9 インチ iPad Pro は 2732 × 2048 ピクセルを提供
  する。)Apple はこのディスプレイを、従来よりほんの少し大きいだけの筐体
  に詰め込んでいる。スクリーン周囲のベゼルの幅が狭くなったからだ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/10.5-inch-iPad-Pro.png>
  
  これらのピクセルは動作も速い。10.5 インチ iPad Pro も、その兄貴分であ
  る 12.9 インチ iPad Pro も、ともに 120 Hz のリフレッシュレートを誇り、
  スクリーン上のあらゆる動きが以前よりスムーズになり、反応も素早くなるは
  ずだ。Apple Pencil の使い勝手も、レイテンシがたったの 20 ミリ秒に軽減
  されたことにより、さらに滑らかになるはずだ。
  
  このリフレッシュレートは常時そうなっている訳ではない。すべてのピクセル
  が以前より賢くなったからだ。この新型タブレットは Apple が ProMotion と
  呼ぶテクノロジーを採用しており、表示されるコンテンツに応じてリフレッシュ
  レートを自動調整する。動きの速いビデオやスクロールの際などにはリフレッ
  シュレートを増し、静止画像ではリフレッシュの回数を減らしてバッテリーと
  消費電力を節約する。ピクセル自体も従来より明るく、最大 600 nit を表示
  できる。P3 色域を使っていて従来より色彩豊かに見える。また、スクリーン
  の反射率がたった 1.8 パーセントなので従来より視認性が高い。
  
  これらのピクセルを駆動するのが新しいプロセッサ、Apple の新しい 64-bit 
  6 コア A10X Fusion チップと、それを支える 12 コア GPU の組み合わせで、
  4K ビデオの処理ができ、モデルレンダリングも高速化する。Apple によれば
  この A10X は従来の A9X プロセッサに比べて 30 パーセント高速で、新しい 
  GPU はグラフィックスのパフォーマンスが 40 パーセント高速だという。
  
  これらの処理能力の恩恵を受けるのが、新型 iPad に搭載されたカメラだ。カ
  メラは iPhone 7 に搭載されたものと同等になり、光学式手ぶれ補正の付いた 
  6 枚構成のレンズを持つ 12 メガピクセルカメラを背面に、7 メガピクセルの 
  FaceTime HD カメラを前面に装備する。背面カメラには Apple の True Tone 
  フラッシュも付いている。
  
  これらすべてが、10.5 インチ Wi-Fi モデルでたった 1.03 ポンド (469 g) 
  の重さ(セルラーモデルは 8 g 増し)のパッケージに収まる。12.9 インチの
  方は Wi-Fi のみモデルで 1.49 ポンド (677 g) で、セルラーモデルでは何と 
  15 g 増しとなる。(ほとんど半オンス増しだ!)いずれのモデルも、予想さ
  れるバッテリ寿命は 10 時間とのことだ。
  
  驚くことではないが、12.9 インチ iPad Pro は物理的寸法が現行モデルと同
  じなので、現在あるケースはそのまま使えるだろう。けれども新型 10.5 イン
  チ iPad Pro の方は従来の 9.7 インチ iPad Pro とサイズが似ていて、厚さ
  は同一だが、高さが 10.6 mm、横幅が 4.6 mm、それぞれ大きくなっているの
  で、従来の iPad Pro 用ケースの大半は使えないだろう。
  
  技術仕様を詳しく知りたい人は(私たちの仲間で詳しく知りたくない人がいる
  だろうか?)iPad Pro Tech Specs ページを見ればたくさんの情報が分かる。
  
<https://www.apple.com/ipad-pro/specs/>
  (日本語)<https://www.apple.com/jp/ipad-pro/specs/>
  "iPad Pro - 仕様 - Apple(日本)"
  
  
**iPad 専用の iOS 機能** -- でも、ハードウェアだけでは話の半分でしかない。
  いったん iOS 11 がリリースされれば(2017 年 6 月 5 日の記事“iOS 11、
  多くの細かな点で賢くなる”参照)そこにはこの iPad を念頭に置いてデザイ
  ンされた機能がたくさん備わっている。中には古い iPad では動作しない機能
  もあるだろうが、Apple はまだ詳しい発表をしていない。iPad 専用の新機能
  をここに列挙しておこう:
  
<http://tidbits.com/article/17274>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1371.html#lnk5>
  "iOS 11、多くの細かな点で賢くなる"
  
* カスタマイズ可能な Dock が、従来たった 6 個までしか表示できなかった
  アイコンをもっと多く表示できる。さらに、右側部分にはあなたが使いたい
  と思う可能性のあるアプリを予想して表示する領域もある。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iPad-Dock.png>
  
* 再設計された App Switcher に、スクリーンの一番下から上向きのスワイプ
  をすることでアクセスできる。これで、アプリ同士の切り替えがずっと楽に
  なる。加えて、マルチタスキングセッションで使っているアプリの組み合わ
  せを App Switcher に含めることもできる。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iPad-App-Switcher.png>
  
* Files は新しいアプリで、ローカルに保存されたファイルも、iCloud Drive 
  上のファイルも、Dropbox や Box のようなサードパーティのサービスを使っ
  て保存したファイルも、ユーザーがここからすべて調べることができる。Mac 
  上の Finder に、見栄えも動作もよく似ている。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iPad-Files.png>
  
* アプリの間でドラッグ&ドロップが使える。iOS 11 で改善されたマルチタ
  スキングのお陰で、テキスト、画像、ファイルなどを一つのアプリから別の
  アプリへドラッグできる。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iPad-drag-and-drop.png>
  
* Notes アプリに新設されるスキャナー機能を使えば、複数ページの書類を処
  理したり、スキャンした画像に画像処理機能による調整やシャープ化を施し
  たりできる。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iPad-Pro-scanning.png>
  
  さらに、iOS 11 には Apple Pencil を持つ iPad Pro ユーザーの役に立つ連
  携機能もある。新しいプロセッサのお陰で全般的に動作がきびきびすることに
  加えて、iOS 11 では Apple Pencil が新しい技をいくつか身に付ける:
  
* 新しい Instant Notes 機能で、ロック画面を Pencil でタップするだけで
  即座にメモを書き留められるようになる。
  
* Markup 機能で、Notes、Mail、PDF、およびスクリーンショットに書き込み
  ができる。
  
* Notes と Mail でインライン描画ができる。
  
* 手書きテキスト認識 - いや、これはその昔の Newton 手書き認識のような
  ものではなくて、手書きのメモをそのまま残しつつ、その中から単語を認識
  して検索可能にするものだ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iPad-text-recognition.png>
  
  
**価格と入手可能性** -- この新型 iPad Pro モデルは現在既に予約注文を受け
  付けており、2017 年 6 月 12 日に米国(と日本)を含む 37 の国で出荷が始
  まる。ベースモデルの iPad Pro は 64 GB のストレージで出荷されるが、予
  約時に最大 512 GB のストレージまで拡張できる。従来は 256 GB が最大だっ
  たのでこの点は嬉しい。色はシルバー、スペースグレイ、ゴールドの三色だが、
  Apple は 10.5 インチ iPad Pro にのみローズゴールドを追加している。
  
<https://www.apple.com/shop/buy-ipad/ipad-pro>
  
  さて、これらの未来キットの一つを手に入れるにはどれだけ払わなければなら
  ないのか? 64 GB 10.5 インチ iPad Pro の Wi-Fi モデルの価格は $649 で、
  256 GB にすれば $749、512 GB では $949 となる。12.9 インチ iPad Pro に
  ついては、64 GB が $799 で、256 GB が $899、512 GB が $1099 だ。いずれ
  についても、セルラー接続性を追加すれば価格が $130 上がる。
  
  10.5 インチ iPad Pro について言えば、従来の 9.7 インチ iPad Pro の各ス
  トレージ構成に比べてほぼ $50 の値上がりと思うかもしれない。けれどもよ
  く調べてみると、直接比較が可能なストレージ構成は 256 GB のもののみで、
  それだけを比べれば新型 10.5 インチ iPad Pro の方が実際 $50 安い。
  
  Apple の iPad の売上げはここのところパッとしなかったが、Apple のハード
  ウェア製品ラインアップの中にある淀んだ溜まり水を再び活性化する役割を、
  これらの新しい Pro モデルは十分に果たせると期待できるだろう。
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17273#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17273>
  
  
macOS 10.13 High Sierra にトリップする
--------------------------------------
  文: Tonya Engst: <tonya @ tidbits.com>, @tonyaengst
  原文記事: <http://tidbits.com/e/17277>
  訳: 清水 史彦 <qff01604 @ nifty.com>
  
  もし、あなたが Apple の立場になって、macOS の新バージョン (先の
  バージョンに対する改良であることを目指している) 向けに名前を探している
  としたら、どうしますか? High Sierra と名付けて、新バージョンが、どの
  くらいちゃんと「焼けている」かについて、ジョークを飛ばしてみては?
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/High-Sierra.png>
  
  私たちの Michael Cohen のような映画狂のために、Apple は、代わりに、
  1941 年の映画「ハイ・シエラ」からの引用という線で行くこともできた
  だろう。この映画では、Big Mac という名の登場人物がこう言う。「時代は
  確かに変わった。」
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/High-Sierra-movie-description.png>
  
  他の人達は、ハンフリー・ボガートが演じる Roy Earle に共感するかも
  しれない。Roy が応えて言うには、「ああ、そうかな? いいか、Mac、時々、
  俺はそれが一体どういうことなのか、もう分からねえって気がするぜ。」
  
  macOS 10.13 High Sierra では、OS 内部に、新しい APFS ファイル・
  システム、H.265 HEVC ビデオ、そして、Metal 2 グラフィックスが導入
  される。これらの変更によって、Mac は現代的なファイルシステムに
  アップグレードされ、ビデオ圧縮のための新しい業界標準が Mac に
  もたらされ、そして、グラフィックスの処理が大幅に強化される。こうした
  ことは、Apple が、Mac の将来について、そして、アニメーションや
  バーチャル・リアリティのように、グラフィックス中心の創造的な分野に
  いる Mac ユーザーのために、必要なアップグレードを行うことについて、
  真剣であるということを示している。
  
<https://www.apple.com/macos/high-sierra-preview/>
  (日本語)<https://www.apple.com/jp/macos/high-sierra-preview/>
  "macOS High Sierraプレビュー - Apple(日本)"
  
  Apple 開発者は、今や、High Sierra の開発者向けプレビューに、アクセス
  することができる。そして、一般向けのベータ版は、6 月中に利用可能と
  なるはずだ。Apple は、High Sierra を今年の秋 (9 月ないし 10 月と考え
  られる) に、一般向けにリリースしようと考えている。このアップグレードは
  無料で、macOS 10.12 Sierra をサポートしている全てのシステム上で動作
  する。
  
<https://beta.apple.com/sp/betaprogram/>
  
  
**速度が全て** -- APFS と呼ばれる新しい 64 ビットのファイル・システム
  は、Apple File System の略であり、そして、これは Mac のためだけでは
  ない。これは、iOS 10.3 には既に搭載されていて、tvOS と watchOS の一部
  にもなるだろう。APFS は、Mac が現在使用している HFS+ ファイル・
  システムに比べて数十年も新しいので、例えば、いかにして、ソリッド
  ステート・ドライブ (SSD) で最も上手く動作させるかといったような、今日
  の懸案事項を念頭に置いて設計された。
  
  APFS になっても Finder の外観は変わらないだろうが、向上した性能が
  得られるはずだ。フォルダのサイズを表示したり、大きなファイルを複製
  したりするようなタスクは、もっとずっと速くなるはずだ。ネイティブ
  暗号化、より高速なバックアップ、そして、電源が途切れたり、システム
  がフリーズした場合における優れた動作といったような機能も楽しみだ。
  ("Apple の来るべき APFS ファイルシステムが意味するもの" 2016 年 6 月
  24 日参照)
  
<http://tidbits.com/article/16584>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1326.html#lnk3>
  "Apple の来るべき APFS ファイルシステムが意味するもの"
  
  新しい HEVC (High-Efficiency Video Coding, H.265 としても知られている)
  では、4K ビデオの場合、前バージョンの H.264 規格よりも、40% 優れた
  ビデオ圧縮が得られる。同様に、ある種の新型 Mac で Apple の Pro ツール
  と共に使用すると、ハードウェア・アクセラレーションも得られる。要する
  に、High Sierra では、ビデオが占める容量は少なくなり、ストリーミング
  機能も向上する。
  
  Metal 2 は、前バージョンの Metal API を置き換える。これは、開発者に
  とって重要なことだ。そして、ハイエンドの創造的なプラットフォームと
  して、Mac について真剣に考えて欲しいと思う全ての人のための拡張という
  意味でも重要なことだ。Apple による Metal 2 の記載には、Metal 2 で期待
  される利点がリストアップされている。これには、GPU 駆動のパイプライン、
  強化された機械学習、そして、外部 GPU 上でのバーチャル・リアリティ・
  レンダリングのサポートが含まれる。また、Apple は、External Graphics
  Developer Kit についても発表を行ったが、詳細は、いまのところはっきり
  していない。Apple が、これを Heavy Metal と呼ぶ機会を見送ったことに
  ついて、私たちは今でもがっかりしているところだ。
  
<https://developer.apple.com/metal/>
  
  
**アプリの強化** -- High Sierra で改良が認められるアプリには、Safari、
  Mail、そして、Photos が含まれる。
  
  Safari Web ブラウザは、ずばり言うなら、Web ページから、くだらない表示
  やサウンドを取り除く。Safari の Reader ビューでは、この機能サポート
  する全ての Web の記事から、広告、ナビゲーション、そして、気を散らす
  ものを自動的に取り除くことが可能となっている。Autoplay Blocking は、
  ページを開いた時に、メディア再生が始まる (Macworld よ、君のことだ!)
  のを防止する。Safari の Intelligent Tracking Prevention は、第三者に
  よるブラウジング履歴へのアクセスを可能とするトラッキング・データを
  取り除く。プライバシーの強化に加えて、この機能によって、過去に検討
  した、あるいは、購入した製品に基づく広告を目にすることが、少なくなる
  かもしれない。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Safari-Autoplay-blocking.png>
  
  これらの機能は全て、サイトごとにカスタマイズすることができる。これは、
  ページ・ズーム、位置サービス、通知、そして、コンテンツ・ブロッカーに
  ついても同様だ。
  
  Mail アプリにおける検索は、より高速になり、検索結果の中の Top Hits
  エリアを特徴としている。Top Hits エリアでは、「最も関連のある」結果を
  表示しようとする。この機能は、あなたの行動から学ぶように設計されて
  いる。したがって、この機能を使えば使うほど、より良い検索結果が得られる
  はずだ。Mail には、全画面の新しいスプリット・ビューもある。このビュー
  を使うと、メッセージ作成ウィンドウを、自分のメッセージの隣に置くことが
  できる。また、メッセージの圧縮度が高まるので、ディスク・スペースを節約
  することができる。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Mail-full-screen-split-view.png>
  
  Photos には、多くのタイプのユーザーの興味を引くはずである重要な調整が
  なされた。Photos のインターフェースには、固定されたサイドバーと、
  再設計された Edit ビューが含まれる。あなたが、一つのデバイスで顔を認識
  させる訓練を行うと、今や、あなたの全てのデバイスに、その効果が現れる。
  Memories 機能には、新しいカテゴリーが加わり、そして、新しい編集ツール
  は、写真の微調整や彩度の調整に役に立つ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/High-Sierra-photos.png>
  
  お楽しみの部分では、Live Photos をミニ・ムービーのように編集することが
  できる。編集では、ループ再生にしたり、逆再生にしたり、トリミングした
  り、重要なフレームを取り出したりすることができる。また、Live Photo
  を、長時間露出のぼやけた動きに変換することもできる。
  
  Photos では、ついに、Photoshop や Pixelmator のような外部エディタとの
  統合が、再び可能となった。この機能は、iPhoto が最後であった。Photos
  では、プロジェクトを Animoto や Shutterfly のような Apple 以外の
  プリント・サービスにエクスポートできるように、サードパーティの拡張機能
  がサポートされる。
  
  Apple が発表したその他の改変には、Siri 用のもっと自然な声、Notes に
  おけるシンプルな表、Spotlight におけるフライト情報、Apple Music に
  おける Siri による音楽のお勧め機能、そして、iCloud Drive に保存された
  ファイルへのリンクを誰とでも共有できる機能が含まれる。最後の機能に
  ついては、High Sierra に関する Apple の Web ページでコメントがあり、
  家族向けの iCloud ストレージ・プランについて述べられている。おそらく、
  もっと詳細が近日中に発表されるだろう。
  
  
**High Sierra にトリップする** -- もしかしたら、TidBITS での私たちは、
  「吸引した」かどで糾弾されるかもしれないが、High Sierra に対する反応
  は、全般的にポジティブだ。私たちは常に、えーと、「生焼け」に思われる
  現行の機能を、Apple が改善するのを支持している。
  
  結局、High Sierra は、タイムリーに改良点を加えた。この改良によって、
  Safari や Photos のようなアプリの日々の使用がもっと楽しくなり、一方
  で、同時に根本的な機能強化を加え、来たる iMac Pro や、約束された
  Mac Pro 上での、以前には想像できなかった機能を可能にしている。Apple
  は、基調講演中に、このいくつかについて、デモすら行った。デモでは、
  Star Wars 体験を創出するために使用された、リアルタイムのバーチャル・
  リアリティ創出環境が誇らしげに示された。これは、やろうと思えば誰でも
  できるような類のことであったかもしれないし、そうではないかもしれない
  が、印象的であった。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Star-Wars-VR.png>
  
  ただいま現在、macOS にとって、未来はイカしてるようだ。
  
  
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  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17277#comments>
  Tweet リンク: <http://tidbits.com/t/17277>
  
  
  
iOS 11、多くの細かな点で賢くなる
--------------------------------
   文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenters
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17274>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
  もしもあなたが iOS に対して例えば Home 画面のデザイン一新といったよう
  な非常に大掛かりな変化を期待していたのなら、iOS 11 はきっとあなたをがっ
  かりさせるだろう。ただし少なくとも iPhone に限って言えばの話だが。確か
  に iPad については多くの素晴らしい(多くの人が切望していた)大画面向け
  機能が加わる(2017 年 6 月 5 日の記事“iPad Pro がよりプロフェッショナ
  ルに”参照)けれども、その点以外の iOS 11 はユーザーインターフェイスの
  洗練、人工知能を使った機能、そして開発者向けの機能に、主として注力する。
  いずれにしても、今年の秋になって iOS 11 がリリースされれば、いくつかの
  大きな変化が訪れるだろう。
  
<https://www.apple.com/newsroom/2017/06/ios-11-brings-new-features-to-iphone-and-ipad-this-fall/>
  (日本語)<https://www.apple.com/jp/newsroom/2017/06/ios-11-brings-new-features-to-iphone-and-ipad-this-fall/>
  "iPhoneとiPadに新機能を追加したiOS 11がこの秋、登場 - Apple (JP)"
<https://tidbits.com/article/17273>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1371.html#lnk3>
  "iPad Pro がよりプロフェッショナルに"
  
  
**Control Center と Lock 画面** -- あなたがいつ iOS 11 をインストールす
  るにしても、真っ先に気付く大きな点は新しくなった Control Center だろう。
  これは iOS 10 で3ページに膨れ上がっていたが、iOS 11 で Apple はこれを
  再び1ページに圧縮して、スクリーン上のより大きな部分を占めるグリッド状
  に配置した。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iOS-11-Control-Center.png>
  
  一つのページに詰め込まれたにもかかわらず、Control Center は以前より多
  くのオプションを提供する。Control Center の "platter" (Apple はそう呼
  んでいる) を 3D Touch すれば(3D Touch 非対応のデバイスではおそらく長
  押しすれば)さらなるオプションを示したパネルが開く。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iOS-11-Control-Center-3D-Touch.png>
  
  もう一つ目に付く変化は、iOS 11 で Notification Center がなくなることだ。
  その代わりに、Lock 画面上ですべての通知をスクロールして見ることができ
  る。デバイスをロックせずに過去の通知を見るにはどうするのかは、よく分か
  らなかった。
  
  
**Messages** -- iOS 11 において、Apple はようやく Messages に修正を加え
  て、iCloud の Messages とうまく働くようにした。メッセージが iCloud 経
  由ですべてのデバイスに同期されるので、同期漏れやメッセージの混乱がなく
  なるだろう。一つのデバイス上でメッセージを一つ削除すれば、そのメッセー
  ジがすべてのデバイスから消える。また、古いメッセージは iCloud に保存さ
  れるので、デバイス上で貴重なストレース容量を浪費することもない。当然な
  がら、プライバシー確保のためにすべてのメッセージは終端間で暗号化される。
  
  Apple はまた、iOS 11 で Message アプリドロワをデザインし直す。iOS 10 
  で同社は複数の Message アプリを登場させたが、今のところ大して人気を得
  ていない。より良くデザインされたアプリドロワによって、これらのミニアプ
  リにもっと楽にアクセスできるようになるかもしれない。また、Apple Pay に
  登場する予定の新機能にとってもアプリドロワが使い勝手の鍵となるだろう。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iOS-11-app-drawer.png>
  
  
**Apple Pay** -- Apple は一種の金融サービス会社になりつつある。iOS 11 で
  は、Apple Pay が個人対個人の支払いに対応するからだ。受け取ったお金を保
  持するためには、Wallet アプリの中に Apple Cash Card がなければならない。
  そこからお金をあなたの銀行に送金することもできる。
  
  Apple は細かい点をあまり明かさなかったが、どうやら個人対個人の支払いの
  際に主として使う方法は、iMessage を使って送金できる Message アプリによ
  るもののようだ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Apple-Pay-person-to-person.png>
  
  
**Siri** -- Siri が iOS 11 でいくつか大きな機能強化を受ける。より自然に
  聞こえる新しい声と新しい見栄えに加えて、Siri が覚えたデータをデバイス
  間で同期することにより、より良くあなたの使い方に合わせたパーソナライズ
  ができるようになる。
  
  また、Siri は以前より賢くなる。Apple が Siri Intelligence と呼ぶ学習機
  能を使って、あなたの興味あるものや、あなたが話す言葉の文脈を Siri がよ
  り良く理解するようになる。例えば、あなたが Safari でアイスランドを検索
  すれば、Apple News がアイスランドを扱った記事を薦め、あなたがアイスラ
  ンドについて語ればキーボードが関係用語を賢く提案するようになる。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Apple-Pay-person-to-person.png>
  
  Apple はこの学習機能を iOS 11 全体に広げた。例えば、Calendar がイベン
  トを Safari から抽出できるようになる。この種の機能は実演するのも説明す
  るのも難しいので、私たちは実際に手にして現実に動作するところを見られる
  日を楽しみにしている。
  
  いつも Siri が返してくる結果に不満ですか? iOS 11 になれば、あなたがス
  クリーンをタップすると Siri が別の答を表示する。おそらく、Apple はこれ
  をも機械学習に取り入れてお薦めの内容を調整するのだろう。
  
  けれども Siri に登場する新機能の中で最もクールなのは、翻訳機能だろう。
  例えば、あなたが "How do you say what the most popular dishes in your 
  restaurant in Chinese" と語りかければ、Siri がそれを中国語で声に出して
  話す。Apple はこれがまだベータ段階の機能だと強調したので、"Hitchhiker's 
  Guide to the Galaxy" の Babel fish が実現される訳ではない。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Siri-Translation.png>
  
  最後にもう一つ、開発者用の SiriKit API が、写真検索、自動車制御、タス
  ク管理、銀行口座利用など、さらなる新機能に対応する。これにより iOS 10 
  に比べてずっと多くのアプリをコントロールするために Siri が使えるように
  なるはずだ。
  
  
**App Store** -- Apple は iOS 11 で App Store のデザインを一新する。古い
  トップチャートは消え、代わりにタブを使って本日のお薦め、ゲーム、アプリ
  が表示される。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iOS-11-App-Store.png>
  
  Apple は、App Store により深く手を入れる方向に向かうようだ。Today タブ
  に示されるアプリには短い記事やハウ・ツーもののビデオが付く。他のタブに
  も同じように、お薦めのアプリが毎日取り上げられる。考え方としては、ユー
  ザーに毎日 App Store を開いて今日のお薦めは何かと見てもらえるようにし
  ようということのようだ。開発者たちにとっては素晴らしいことかもしれない
  が、ユーザーが毎日 App Store を眺めて時間を浪費すべきだと Apple が考え
  ているらしいというのは、私たちにとってはゾッとすると言わざるを得ない。
  
  開発者たちは、App Store の新しい「段階的リリース」を歓迎するだろう。新
  しいアプリやアップデートされたアプリを、丸ごと一度に出すのでなく、少し
  ずつゆっくりと出すというものだ。とりわけ、サーバのリソースを大量に必要
  とするアプリを出している開発者たちにはありがたい機能だ。
  
  
**カメラ** -- iPhone が新しいモデルになる度に写真のファイルサイズが増え
  続けていることにお気付きだろうか? Apple はこの問題に対処するため二つ
  の新しいテクノロジーを導入する。HEVC H.265 ビデオ圧縮と、HEIF と呼ばれ
  る新しい画像フォーマットだ。Apple によれば、HEVC 圧縮によりビデオのサ
  イズが半分になることもあるという。HEIF (つまり High Efficiency Image 
  File Format) は、iOS の写真用に JPEG に代わって新たに標準化されたファ
  イルフォーマットだ。Apple は HEIF の画像で他の人との共有が簡単になると
  主張するが、私たちとしては実際にどうなのか試してみられるのを待ちたい。
  
<https://en.wikipedia.org/wiki/High_Efficiency_Video_Coding>
  (日本語)<https://ja.wikipedia.org/wiki/H.265>
  "H.265 - Wikipedia"
<https://en.wikipedia.org/wiki/High_Efficiency_Image_File_Format>
  
  iPhone 7 Plus の Portrait Mode に、要望の多かった拡張機能がいくつか追
  加される。画質の改善、低光量下でのパフォーマンス向上、光学式手ぶれ補正
  などだ。
  
  
**Photos** -- Apple が iOS 10 で導入した Memories 機能がより賢くなり、異
  なるオブジェクトや人物を識別する能力も高まるが、おそらく最も目につく変
  更点は、iOS 11 で Memories が横長から縦長へ向きを切り替えられるように
  なることだろう。
  
  でも、iOS 11 での Photos アプリの新機能で最も印象的なのは、Live Photos 
  でいろいろのことができるようになる点だろう。Live Photos をトリミング・
  編集したり、異なる主写真を選んだり、ループを作成したりできる。さらには、
  ループの方向を逆転させてバウンスエフェクトを加えることさえできる。そし
  て、Live Photos 関係の新機能で最もクールなのは、たくさんのフレームを組
  み合わせて長時間露光写真を形成できることだろう。
  
  
**Maps** -- いつものように、Apple の Maps は後れを取り戻そうとしている。
  iOS 11 の Maps は、制限速度を知らせたり、車線案内を提供したりする。こ
  れらは、多くの GPS ユニットで標準的な機能だ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iOS-11-Maps-speed-limits.png>
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iOS-11-Maps-lane-guidance.png>
  
  けれども Maps でもっと興味深いのは、ショッピングモールや空港など大規模
  な施設の屋内道案内が始まることだ。対応する施設は当初ごく少数の大都市に
  限られるが、将来はもっと増えることを期待したい。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/iOS-11-indoor-maps.png>
  
  
**みんなのための CarPlay** -- Apple 自身でさえ、CarPlay があまり広く使わ
  れてこなかったことを認めている。だからこそ、自動車関係で最も興味深い機
  能、Do Not Disturb While Driving がすべての iOS 11 デバイスで使われる
  ようになるのだ。Bluetooth 経由で、あるいは Wi-Fi の Doppler 効果によっ
  て、あなたが運転中だと iPhone が認識すると、自動的にすべての通知が無音
  になる。誰かがメッセージを送ってきた場合に備えて自動返信のテキストメッ
  セージを設定しておくこともでき、送信者がメッセージの中に緊急と明記して
  いれば例外的に通すことも可能だ。また、自動車に乗っているけれども運転し
  ていない場合に Do Not Disturb While Driving をオフにすることもできる。
  この機能のお陰で、運転中のテキストメッセージその他不適切な iPhone 使用
  が引き起こす事故の件数が減ることを強く願いたい。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/DND-While-Driving.png>
  
  
**HomeKit** -- Apple のホームオートメーション用プラットフォームが新たに
  いくつかの機能を装備するが、Apple が取り上げる意志を示したのは主として
  新しい AirPlay 2 プロトコルと、その HomeKit への統合であった。複数個の 
  AirPlay 2 対応スピーカーがあれば、Home アプリを使って家中に音楽を流す
  ことができる。数多くのメーカーが AirPlay 2 互換スピーカーの製造契約を
  結んでいるし、Apple 自身の製品 HomePod もそうなるだろう。また、tvOS の
  走る Apple TV も、AirPlay 2 受信器として挙動できるようになる。
  
  このように音楽が HomeKit に統合されることで、イベントへの応答として曲
  を再生したり、あるいは部屋の照明と音楽を同期させたりできるようになれば
  素敵だと思う。
  
  
**Apple Music** -- 皆さんは Ping を覚えているだろうか? あるいは Apple 
  Music Connect はどうか? それでも Apple はソーシャル音楽体験の夢を捨て
  切れないとみえて、iOS 11 の Apple Music では友だちがどんな曲を聴いてい
  るかが分かるようになるという。この機能をオフにできることを願いたい。過
  去に Apple がこの分野でいろいろ試みて失敗したのにはちゃんと理由がある
  のだから。
  
  Apple はまた、Apple Music 用の API を開発者たちに提供する。これで、例
  えば Shazam のようなアプリの開発者が Apple Music に結び付くことが可能
  となる。それを使って開発者たちがどんなことをするか、楽しみに待ちたい。
  
  
**カーテンの裏側では** -- WWDC は開発者向けカンファレンスなので、Apple 
  は心躍るような新たなアプリに至る可能性を持つ新テクノロジーも発表した。
  中でもエンドユーザーにとって最も興味深い二つが、Core ML と ARKit だ。
  
  Core ML は、機械学習を開発者が容易に利用できるようにするための開発者用
  フレームワークだ。開発者たちはこれを使って、顔認識と追跡、テキスト探知、
  オブジェクト追跡、パームリジェクション、バーコードのスキャンなどを処理
  できるようになる。Apple によれば、Core ML を使うことで iOS の画像認識
  は Google の Pixel フォンの六倍高速になるという。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Core-ML.png>
  
  ARKit は、現実世界と仮想世界を混合する拡張現実 (AR) を使用したアプリを
  開発する役に立つ。きっと多くの人たちが既にお馴染みの実例が、プレイヤー
  が世界中でポケットモンスターと戦って捕まえる Pokemon Go だ。(2016 年 
  7 月 17 日の記事“いったい全体 Pokemon Go って何だ?”参照。)Apple は、
  投げられたモンスターボールが現実世界の歩道の上で跳ねる様子を示すことで、
  ARKit が Pokemon Go をより良くするところを実演してみせた。
  
<http://tidbits.com/article/16622>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1329.html#lnk3>
  "いったい全体 Pokemon Go って何だ?"
  
  Apple の上席副社長 Craig Federighi は、ARKit を使って仮想のオブジェク
  トをテーブルの上に置くところも実演してみせた。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/ARKit-table-objects.png>
  
  また、Peter Jackson の Wingnut AR スタジオの代表監督 Alasdair Coull は、
  バトルの様子を丸ごと講演会場にオーバーレイしてみせた。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/ARKit-auditorium-battle.png>
  
  AR は興味深いテクノロジーではあるが、決定的なアプリがまだ登場していな
  い。一時はそのように思われた Pokemon Go も、あっという間に輝きが薄れて
  しまった。しかしながら、もしも Apple が自動車を開発するとなれば、AR こ
  そがその根幹を成すテクノロジーとなるだろう。
  
  
**iOS はどこへ向かうのか?** -- iOS 11 には看板機能と呼べるようなものは
  ないが、それは別に問題でない。その代わりに、最近の iOS リリースの多く
  と同様、iOS 11 は一連の改良を施すことで、その多くがユーザー体験を現実
  に変えて行くはずだ。今後数ヵ月間、私たちはそのベータリリースをじっくり
  調べて、どれが最も便利な変更点かを見つけ出し、お伝えして行きたいと思う。
  
  どれか一つを中心的なテーマに選ぶなら、それは人工知能だ。Siri が以前よ
  り堅固になり、iOS 全体を通じても、またサードパーティのアプリにも、より
  良く統合されるからだ。この一年が、Apple にとって、その次に来るテクノロ
  ジーのために必要な構成要素を確立するためのものとなるのは間違いない。
  
  
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  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17274#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17274>
  
watchOS 4、楽しみと基本に焦点を当てる
-------------------------------------
  文: Julio Ojeda-Zapata: <julio @ ojezap.com>
  原文記事: <http://tidbits.com/e/17275>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>
  
  watchOS は Apple のより成熟したオペレーティングシステムに比べれれば、
  未だ揺籃期にあり、Apple が核となる挙動すらも変更する自由を発揮すること
  すらある。Worldwide Developers Conference キーノートで、Apple は watchOS 
  4 に対する盛り沢山の新たな機能を発表した。watchOS 4 はこの秋に出る予定
  で、全てのモデルの Apple Watch で動く。
  
  革新的なものは何もないように見えるが、この変更で Apple Watch は、現実
  的で有用な方向へと前進するはずである。改善点には、情報コンソール、フィ
  ットネス追跡機、音楽プレーヤー、そして支払い端末としての Apple Watch 
  に対する改良が含まれる。加えて、新しい盤面とバンドのお陰で、Apple Watch 
  は身につける喜びと見栄えが増すであろう。
  
  
**情報の流れ** -- Apple Watch の弱点の一つは、ユーザーが必要とする情報
  を簡単で簡便な方法で提供するのがぎこちないことである。
  
  Apple はこの問題に新しい Siri 盤面を使うことで対応しようとしている。こ
  れは同社の知的アシスタントを高度にカスタム化出来る盤面に組み込んだもの
  である。 
  
  腕を挙げると、その時の時間、通常の行動、そして Activity, Alarms,  
  Calendar, Maps, Reminders, そして Wallet の様な各種の時計のアプリによ
  って生成されるデータに基づいて、あなたに関係すると思われる情報を出して
  くる。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Siri-face.png>
  
  同様に、Apple Watch は Apple News からあなたの興味に沿ったニュースの見
  出しを定常的に表示する。どのニュースでもタップすれば、その要約を見たり、
  或いは全記事を後で iPhone で読むために保存することが可能になる。
  
  このやり方は Google Now に極めて似ている。Google Now は、同様の情報を 
  iPhone や Android スマートフォン所有者と、Android Wear スマートウォッ
  チユーザーにストリームする。もし Siri 盤面の、関連する、実用的な情報を
  発掘するやり方が、結構 Google Now に似通っているという結果になったら、
  Apple Watch ユーザーは驚くかも知れない。
  
  
**音楽マシン** -- 音楽制御機器として、Apple Watch は主として iPhone 用
  のぎこちないリモコンであった。watchOS 4 で、Apple はその経験を多少なり
  とも改善しようとしている。
  
  Apple Watch 上のアップデートされた Music アプリは、iPhone からあなたが
  最もよく聴く音楽を同期する。もし Apple Music に加入しているのであれば、
  あなたの My Chill Mix, My New Music Mix, そして My Favorites Mix にも
  手が届く。Apple はこれで Apple Watch 所有者が iPhone を置いて行きやす
  くなり - 例えば、運動中とか - そして直接 AirPods から音楽を聴いて欲し
  いと願っている。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Apple-Watch-Music.png>
  
  
**知能を持つコーチ** -- フィットネス追跡は Apple Watch の最も人気のあ
  る機能かも知れないので、Apple が watchOS Activity アプリに真正面から取
  り組もうとしているのは理に適っている。
  
  例えば、Apple はもっと一貫性を持ってあなたの活動リングを埋めていく手助
  けをしたいと思っている。そのために、今や、前日の活動レベルにどうすれば
  到達出来るか、或いは特定の Achievements をこなせるかを進言する朝の通知
  を送ってくる。 
  
  夕方には、もうちょっとでリングを閉じることが出来る所まで来ている場合は、
  リマインダーとして輪を閉じるよう再度促してくる。また、あなたの運動環境
  に即した月次の目標も与えてくる。フィットネス目標を達成した時は、回転花
  火のデジタル版で祝福してくれさえする。
  
  また Workout アプリにもある程度の注力がなされたので、アスリートにとっ
  ても以前よりは興味を引くものとなっているかも知れない。アップデートには、
  水泳アスリートに対する、セットと休息、個々のセットのペース、そしてスト
  ローク別の距離を追跡するオプションが含まれる。
  
  Apple はまた、High Intensity Interval Training (高強度インターバルトレ
  ーニング) をやっている人向けの運動及び心拍数アルゴリズムも追加した。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Apple-Watch-HIIT.png>
  
  同様に、異なる運動を背中合わせでやる人やトライアスロンの訓練をする人は、
  一つの型の運動から次のものへと簡単に切り替えられ、そしてデータを一つの
  セッションに統合して、消費カロリーや時間計測の分析をしやすくなる。
  
  運動する人は、好みの運動の型を指定して、後でそれにタップ一発でアクセス
  出来る。また、邪魔無しで運動できるように Do Not Disturb オプションも追
  加された。
  
  ジム機器製造者も Apple Watch 派に加わった。適切に装備された健康クラブ
  であれば、Apple Watch ユーザーは自分の時計をトレッドミル、エリプティカ
  ル、屋内自転車、或いは昇降運動機とペアリング出来るようになる。対応する
  メーカーには Cybex, Life Fitness, Matrix, Schwinn, StairMaster, Star 
  Trac, そして TechnoGym が含まれる。
  
  この試みの要点:ジム機器と Apple Watch の、カロリー数、速度、傾き、そ
  して昇降した階数の様な運動データは同期される。Apple は 80% のジム機器
  はもう既にこの能力をサポートしていると言っているが、ジム機器の更新コス
  トを考えるとこれは楽観的過ぎると言わざるを得ない。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Apple-Watch-gym-equipment.png>
  
  
**個人間の支払い** -- Apple Watch は、実店舗でも Apple Pay をサポート
  する接触式端末経由で、ショッピング手段として長いこと使われて来た。
  
  今や Apple は別の Apple Pay オプションを提供している。その一つが 
  Messages 内、或いは Siri を使った個人から個人への支払いである。もしこ
  の方法で支払いを受けると、そのお金は、あなたの新しい Apple Pay Cash ア
  カウントに現れる。そのお金は Apple Pay 小売購入や個人間支払いに使える
  し、或いは銀行口座に送金することも出来る。
  
  個人間支払いは、当面米国内でのみ使え、iPad Air 2 や iPad mini 3 に遡る 
  iOS 機器で動作する。
  
  
**盤面とバンドの追加** -- 極めて実用的な Siri 盤面の他、Apple はキャラ
  クター盤面を幾つか追加している。Pixar キャラクターの Woody, Jessie, そ
  して Buzz Lightyear が、最初からある Mickey Mouse と最近加わった Minnie 
  Mouse の仲間となった。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Apple-Watch-Toy-Story.png>
  
  Kaleidoscope という名の盤面は、その名の通りのことをする - 静止画像が
  無限に続く魅了されるパターンへと変貌する。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-06/Apple-Watch-Kaleidoscope.png>
  
  コンプリケーション (複合表示項目の組合せ) の愛好家にも少々の贈り物があ
  る。新しいオプションには今や Now Playing と Apple News が含まれる。
  
  Apple はまた (驚いたことに) 新しいバンドも付け加えた。そこに含まれるの
  は、新色の Sports Band、鮮黄色の Classic Buckle、そして Nike Sport Band 
  オプションで、同社の運動靴とカラーコーディネートされている。そして "多
  様性と受容のお祝いとして"、Apple は、これまで Apple 従業員限定であった
  虹色の Pride Edition Woven Nylon バンドを今や一般向けにも開放した。
  
  これらのバンドは Apple のオンライン店で現在入手可で、実店舗では来週か
  らとなる。
  
<https://www.apple.com/shop/watch/bands>
  (日本語)<https://www.apple.com/jp/shop/watch/bands>
  "Apple Watch バンドとストラップ - Apple(日本)"
  
  
**Core Bluetooth** -- 最後ではあるが、決して興味をひかない話ではないも
  のとして、Apple の watchOS 4 が Core Bluetooth をサポートするであろう
  という発表がある。これの意味するところは、iPhone 経由とすることなくも
  っと多くの Bluetooth 機器を直接 Apple Watch に接続出来るようになるとい
  うことである。
  
  Apple の言い分は、これは血糖値の連続モニタリング、テニスラケットに付い
  たセンサー経由で自分のスイングを分析する、或いはサーフボード上のセンサ
  ー経由で波の高さや燃焼カロリーを記録するのに役立つであろうという話であ
  る。ええ、私はセンサー付きのサーフボードなど持っていません。
  
  
**漸進的だが充実している** -- watchOS 4 に対する明らかにされたアップデ
  ートは話の半分でしかない。新しい Apple Watch モデルは、ほんの数ヶ月先
  には出されると思われるが、今週の漸進的な発表よりも遥かに劇的なものとな
  る可能性を秘めている。そうではあっても、Apple Watch ユーザーは、自らの
  愛する小道具がソフトウェアアップデートで定常的な改善が図られるのを見て
  安心するであろう。
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17275#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17275>
  
  
TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2017 年 6 月 5 日
----------------------------------------------------------
   文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17271>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
**Evernote 6.11.1** -- Evernote が社名と同じ名前の情報管理アプリにバージョ
  ン 6.11.1 をリリースして、ノートのフォーマッティングに関するいくつかの
  問題点を修正した。今回のアップデートでは、Mac 版の Evernote で作成した
  一部のノートが同期後にレンダリングしなくなった問題を解消し、Evernote 
  6.11 へのアップデート後に表のフォーマッティングが失われたバグを修正し、
  一行のテキストをペーストすると余分の改行文字が追加されてしまった問題を
  正し、ペーストしたコンテンツからスタイルの一部が欠落したバグを修正して
  いる。(Evernote からも Mac App Store からも無料、55.9 MB、リリースノー
  ト、10.10+)
  
<http://evernote.com/evernote/>
  (日本語)<https://evernote.com/intl/jp/>
  "思いついたことを簡単に記録できます。 | Evernote"
<https://evernote.com/products/>
  (日本語)<https://evernote.com/intl/jp/products/>
  "Evernote 製品 | Evernote"
<https://discussion.evernote.com/topic/106418-evernote-for-mac-6111-ga/>
  
  Evernote 6.11.1 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17268#comments>
  
  
**Quicken 2017 for Mac 4.5.6** -- Quicken Inc. が財務管理用旗艦アプリ 
  Quicken 2017 for Mac のバージョン 4.5.6 をリリースして、ローン詳細画面
  を改良し、投資アカウントから支払する機能を追加した。今回のアップデート
  ではまた、Online Bill Pay を使って Pay Now をクリックした後に相場がダ
  ウンロードされてしまう問題を修正し、切り捨てのエラーによりオンラインの
  請求書の支払額が 1 セント少なくなった問題を解消し、データ整合性の問題
  により取引合計額がたった一つの分割額という誤った金額に変わってしまった
  (その結果アカウント残高が正しくなかった)問題を修正している。(Quicken 
  ウェブサイトからも Mac App Store からも新規購入 $74.99、Quicken 2017 
  から無料アップデート、リリースノート、10.10+)
  
<http://www.quicken.com/mac>
<https://itunes.apple.com/us/app/quicken-2017/id1161795460?mt=12>
<https://www.quicken.com/support/quicken-2017-mac-release-notes>
  
  Quicken 2017 for Mac 4.5.6 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17265#comments>
  
  
**Fantastical 2.3.8** -- Flexibits が Fantastical 2.3.8 をリリースした。
  この人気のカレンダーアプリへの、小さいが重要なアップデートだ。2017 年 
  6 月 15 日から iCloud は 2 ファクタ認証とアプリ固有のパスワードを必要
  とするようになり、それをしなければ Fantastical は iCloud アカウントと
  の同期ができなくなった。今回のアップデートには、2 ファクタ認証のセット
  アップとアプリ固有パスワード生成の説明書が含まれている。(Flexibits か
  らも Mac App Store からも新規購入 $49.99、無料アップデート、14.0 MB、
  リリースノート、10.11+)
  
<http://flexibits.com/fantastical>
<https://flexibits.com/fantastical/help/getting-started>
<https://itunes.apple.com/us/app/id975937182?mt=12>
  (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/id975937182?mt=12>
  "Fantastical 2 - Calendar and Reminders を Mac App Store で"
<http://flexibits.com/fantastical_releasenotes>
  
  Fantastical 2.3.8 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17264#comments>
  
  
**DEVONagent 3.9.7** -- DEVONtechnologies が、同社のリサーチ用ソフトウェ
  ア DEVONagent の三つの版すべて (Lite、Express および Pro) をバージョン 
  3.9.7 にアップデートして、Google か Bing に送られる検索リクエストのす
  べてがセキュア接続 (HTTPS) を使うようにした。Express および Pro 版には
  更新された Macintosh News (Latest/More) 検索セットが組み込まれた。また、
  Pro 版には選択されたテキストにさらに詳しい see-also 結果を返すオプショ
  ンがコンテクストメニューに追加され、(例えば結果を Desktop へドラッグし
  た場合など) ファイルの自動命名が働かないことのあったバグを修正している。
  (いずれもアップデートは無料。DEVONagent Lite は無料、リリースノート。
  DEVONagent Express は新規購入 $4.95、リリースノート。DEVONagent Pro は
  新規購入 $49.95、TidBITS 会員には 25 パーセント割引、リリースノート。
  10.7.5+)
  
<http://www.devontechnologies.com/products/devonagent/overview.html>
<http://www.devontechnologies.com/products/devonagent/devonagent-lite/release-notes.html>
<http://www.devontechnologies.com/products/devonagent/devonagent-express/release-notes.html>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<http://www.devontechnologies.com/products/devonagent/devonagent-pro/release-notes.html>
  
  DEVONagent 3.9.7 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17267#comments>
  
  
**DEVONthink/DEVONnote 2.9.12** -- DEVONtechnologies が DEVONthink の三
  つの版 (Personal、Pro、Pro Office) と DEVONnote をバージョン 2.9.12 に
  アップデートした。三つの版の DEVONthink はいずれも、PDF ファイルのレン
  ダリングを内部的に処理するようにして macOS 10.12 Sierra の表示の不具合
  やちらつきを回避し、また Markdown 書類が絶対パスを使って内部書類を参照
  するようにした。今回のアップデートではまた、フラットな OmniOutliner 5 
  ファイルへの対応を追加し、トラックパッド上のジェスチャーを使って画像の
  ズームや回転をする機能を改良し、画像をズームする際のグラフィカルな不具
  合を滑らかにし、読み込み位置をより頻繁に保存するようにし、Tinderbox 書
  類の索引付けを最適化している。Pro および Pro Office 版は Markdown 書類
  が項目リンクを使って他のデータベースの中にある画像を参照できるようにし
  ている。
  
<http://www.devontechnologies.com/products/devonthink/>
<http://www.devontechnologies.com/products/devonnote/>
  
  DEVONnote も三つの版の DEVONthink も、ウェブ表示が最後に使ったズームファ
  クターを記憶するようにし、選択された書類のステータスバーを少しだけ改良
  し、データベースの検証を改善し、また数多くのバグを修正している。(いず
  れもアップデートは無料。DEVONthink Pro Office 新規購入 $149.95、リリー
  スノート。DEVONthink Professional 新規購入 $79.95、リリースノート。
  DEVONthink Personal 新規購入 $49.95、リリースノート。DEVONnote 新規購
  入 $24.95、リリースノート。TidBITS 会員には DEVONnote もいずれの版の 
  DEVONthink もそれぞれ 25 パーセント割引。10.9+)
  
<http://www.devontechnologies.com/products/devonthink/devonthink-pro-office/release-notes.html>
<http://www.devontechnologies.com/products/devonthink/devonthink-pro/release-notes.html>
<http://www.devontechnologies.com/products/devonthink/devonthink-personal/release-notes.html>
<http://www.devontechnologies.com/products/devonnote/release-notes.html>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
  
  DEVONthink/DEVONnote 2.9.12 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17266#comments>
  
  
**Caboodle 2.0.3** -- Before Dawn Solutions が Caboodle 2.0 をリリースし
  た。このスニペットキーパーアプリの、新たな所有者の手に移ってのメジャー
  な新リリースだ。買収以前には、Dejal Systems が Caboodle を開発していた。
  
<http://www.beforedawnsolutions.com/caboodle/>
<https://prmac.com/release-id-81454.htm>
  
  デザインを改訂して現代的な見栄えになったことに加えて、Caboodle 2 では
  複数個の書類に対応するようになり、ファイルを Dropbox や iCloud Drive 
  に保存して共有できるようになり、ドラッグ可能なカスタムフィールドを追加
  し、Spotlight のシステムワイド検索を加え、データフォーマットのストレー
  ジを改善(標準的なリッチテキスト書類を含むパッケージを使用)している。
  今回のリリースではまた、自動起動の環境設定が OS X 10.10 Yosemite 以後
  でも働くように再実装し、ウィンドウツールバーの下にテキストフォーマット
  バーを追加してフォント、スタイル、カラー、リスト、その他にアクセスでき
  るようにした。
  
  2.0 リリースの後間もなく、Before Dawn Solutions は Caboodle 2.0.1 を出
  して、アップデータの問題を解消するとともに、ファイルが Finder から開け
  なかったバグを(ライセンスファイルについても)修正した。その後すぐにま
  た 2.0.3 リリースが、他のアプリの "Print to Caboodle" ワークフローを修
  正するとともに、PDF、RTF、HTML、およびテキストファイルでのドラッグ&ド
  ロップ対応を追加した。
  
  Caboodle 2 は Dejal の Caboodle 1 で作成した既存のデータを開くことがで
  きる。定価 $19.99 の Caboodle 2 は、期間限定で Mac App Store からアッ
  プグレード特価 $12.99 で入手できる。また、Before Dawn Solutions ウェブ
  サイトから 14 日間無料の試用版が入手できる。(新規購入 $19.99、6.7 MB、
  リリースノート、10.10+)
  
<https://itunes.apple.com/us/app/caboodle-2/id1238833229?mt=12>
<http://www.beforedawnsolutions.com/caboodle/release-notes/>
  
  Caboodle 2.0.3 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17262#comments>
  
  
**iMovie 10.1.6** -- Apple が iMovie 10.1.6 をリリースして、旧バージョン
  の iMovie で作成したライブラリを更新する際の安定性を改善し、トランジショ
  ン後にクリップの音量が下がることがある問題が修正した。Apple が最近になっ
  て現行の iLife と iWork のアプリをすべてのユーザーに対し完全無料とした
  ことに注意しよう。(2017 年 4 月 20 日の記事“iLife と iWork アプリ、
  誰にでも無料に”参照。)(Mac App Store から無料、2.15 GB、10.11.2+)
  
<http://www.apple.com/mac/imovie/>
  (日本語)<https://www.apple.com/jp/imovie/>
  "iMovie - Apple(日本)"
<http://tidbits.com/article/17183>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1366.html#lnk0>
  "iLife と iWork アプリ、誰にでも無料に"
<https://itunes.apple.com/us/app/imovie/id408981434?mt=12>
  (日本語)<https://itunes.apple.com/jp/app/imovie/id408981434?mt=12>
  "iMovie を Mac App Store で"
  
  iMovie 10.1.6 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17260#comments>
  
  
**BBEdit 11.6.6** -- Bare Bones Software が BBEdit 11.6.6 をリリースして、
  この古参のテキストエディタにバグ修正や改良を加えた。今回のアップデート
  は、macOS アップデートの後に起動した際に起こることのあったクラッシュを
  回避し、アプリケーションの起動が遅くなることのあった macOS のパフォー
  マンスの問題に対処し、Open File in BBEdit サービスが「不適切にもそれを
  拒否する」バグを修正し、Pretty Print フォーマッティングオプションでビ
  デオタグに対して望ましいデフォルトのフォーマッティングが適用されなかっ
  た問題を解消している。($49.99、無料アップデート、14.0 MB、リリースノー
  ト、10.9.5+)
  
<http://www.barebones.com/products/bbedit/>
<http://www.barebones.com/support/bbedit/current_notes.html>
  
  BBEdit 11.6.6 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17259#comments>
  
  
**HoudahGeo 5.1.9** -- Houdah Software が HoudahGeo 5.1.9 をリリースして、
  この写真ジオタグ付けアプリに新しい Dropbox API を組み込んで更新するこ
  とで Google Earth KML ファイルを Dropbox に出版できるようにした。(旧 
  API は 2017 年 6 月に廃止となる。)今回のリリースではまた、Photoshop 
  で編集した画像から標高値が読み込めなかったバグを修正し、EXIF/XMP 書き
  出しの際に既存のサイドカーファイルの .xmp 拡張子を大文字に変えてしまう
  ことがないようにしている。(新規購入 $39、TidBITS 会員は 25 パーセント
  割引、無料アップデート、22.7 MB、リリースノート、10.11.5+)
  
<https://www.houdah.com/houdahGeo/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<https://www.houdah.com/houdahGeo/release.html>
  
  HoudahGeo 5.1.9 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17258#comments>
  
  
ExtraBITS、2017 年 6 月 5 日
----------------------------
   文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17270>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
  今週の ExtraBITS では、Walt Mossberg が毎週続けてきたコラム記事の最終
  回を書き上げ、連邦最高裁の判決が特許荒らしたちに大打撃を与える。
  
  
**Walt Mossberg、仕事を終える** -- ベテランのテクノロジージャーナリスト 
  Walt Mossberg が Recode の記事を書き上げ、その中で「これで終わり、私は
  もうどこにも週刊コラムを書くつもりはない」と述べた。長年のキャリアの締
  めくくりとして、彼は 1991 年に初めて Wall Street Journal に書いたコラ
  ム記事を振り返り、その記事の冒頭が「パーソナルコンピュータはとにかく使
  いにくいが、それはあなたのせいではない」であったことに触れ、25 年経っ
  た今ではそれを「パーソナルなテクノロジーはたいていの場合使いやすいが、
  もしそうでなかったとしてもそれはあなたのせいではない」と書き換えられる
  と述べた。Mossberg はあまりにも静かなテクノロジーの現状を嘆きつつ、そ
  れでもこれは、コンピュータが私たちの生活の背景に溶け込んで見えない存在
  となるような、もっと素晴らしい高みへと至る前の一時休止に過ぎないのだと
  信じていると語る。
  
<https://www.recode.net/2017/5/25/15689094/mossberg-final-column>
  
  コメントリンク: <http://tidbits.com/article/17261#comments>
  
  
**連邦最高裁判決、特許荒らしへの大打撃** -- 1990 年代以来、テキサス州の 
  Eastern District は特許荒らしたちにとって絶好の猟場であった。この地区
  の判事たちが、訴訟の場以外で一切利用するつもりのない特許を持つ人々に味
  方してきたからだ。結果として 2015 年の特許侵害訴訟の 45 パーセント近く
  がこの地区で起こされていた。けれども連邦最高裁での全員一致の判決により、
  テキサス州 Eastern District が特許侵害訴訟で浴びてきた脚光は終わりとな
  るかもしれない。TC Heartland 対 Kraft Foods Group Brands の裁判におい
  て、最高裁は被告がその法人居住地の属する州においてのみ特許侵害訴訟の被
  告となれると裁定した。例えば、もしもあなたが Apple なり他のテクノロジー
  会社なりを特許侵害で訴えようとするならば、カリフォルニア州の裁判所に訴
  えなければならない。テキサス州以外の裁判所は特許荒らしにそれほど味方し
  ないことから、今回の最高裁判決はつまらない特許訴訟を減らすという副作用
  をもたらすかもしれない。
  
<https://www.theverge.com/2017/5/22/15676206/supreme-court-patent-venue-ruling>
  
  コメントリンク: <http://tidbits.com/article/17255#comments>
  
$$



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