TidBITS#1381 日本語版

TidBITS Japanese hosoka @ ca2.so-net.ne.jp
2017年 8月 17日 (木) 03:02:10 EDT


TidBITS#1381/14-Aug-2017
========================
   英語版: <http://tidbits.com/issue/1381>
   日本語版: <http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1381.html>
  
  
  55 歳以上のあなたと、T-Mobile が取引したがっている。その年代のアメリカ
  人を対象に、このモバイルキャリアは大幅な月額サービス料金の割引を提供す
  る。Adam と Tonya Engst は今週末に、Cornell 大学新入生の保護者のために 
  TidBITS の集まりを Ithaca で開催する。参加方法をお読み頂きたい! 人気
  の執筆用アプリ Ulysses が購読モデルに切り替え、ソフトウェアを所有する
  方が好きな人たちの間に困惑が広がっている。Julio Ojeda-Zapata が 10.5 
  インチ iPad Pro の詳細なレビュー記事を書き、iPad Pro の以前の 9.7 イン
  チモデルと現行の 12.9 インチモデルとの間のスイートスポットを狙ったもの
  だと評価する。今週注目すべきソフトウェアリリースは Banktivity 6.1.2 だ。

記事:
   T-Mobile、55 歳以上の人向けに割安セルラープランを提供
   Adam & Tonya と過ごす Cornell 大学の保護者 TidBITS オフ会
   Ulysses 執筆用アプリ、サブスクリプションによる価格設定に移行
   Apple の 10.5 インチ iPad Pro、スイートスポットを狙う
   TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2017 年 8 月 14 日
   ExtraBITS、2017 年 8 月 14 日


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T-Mobile、55 歳以上の人向けに割安セルラープランを提供
-----------------------------------------------------
  文: Josh Centers: <josh @ tidbits.com>, @jcenter
  原文記事: <http://tidbits.com/e/17388>
  訳: 亀岡孝仁 <takkameoka @ kif.biglobe.ne.jp>
  
  攻めの姿勢を貫く T-Mobile が、55 歳以上の潜在顧客を狙った T-Mobile ONE 
  Unlimited 55+ で再度本領を発揮している。(T-Mobile ONE についての更なる
  詳細は "T-mobile と Sprint が無制限のデータ通信を発表 (より高い価格で)" 
  19 August 2016 と "T-Mobile、T-Mobile ONE を手直し" 31 August 2016 を
  参照のこと。)
  
<https://www.t-mobile.com/offers/t-mobile-one-unlimited-55>
<http://tidbits.com/article/16697>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1334.html#lnk1>
  "T-mobile と Sprint が無制限のデータ通信を発表 (より高い価格で)"
<http://tidbits.com/article/16720>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1336.html#lnk2>
  "T-Mobile、T-Mobile ONE を手直し"
  
  T-Mobile 顧客で 55 歳かそれ以上の人は、今や 1 ラインの T-Mobile ONE を
  月額 $50 で、税及び諸費用込み、そしてもう一つのラインを月額 $10 で手に
  することが出来る - $5-per-line Autopay 割引を使っての場合。T-Mobile ONE 
  には、無制限の通話、テキスト、そして 4G LTE データが含まれるが、一月の
  使用量が 26 GB を超えると帯域制限が課せられることがある。
  
  この特典は 2 ライン限定であるが、1 ラインしかない場合でも適用される 
  (これは T-Mobile により Twitter で確認済み)。また、主たるアカウントの
  所有者のみが 55 歳かそれ以上であれば良い。
  
<https://twitter.com/TMobile/status/895742507987881984>
  
  T-Mobile ONE に対する通常の料金は、1 ラインで $70 で、2 ラインでは $100 
  であるので、これは大変な割引きである:割引率はそれぞれ 28.6%、及び 40% 
  となる。
  
  T-Mobile はプレスリリースで、その背景を次の様に説明している:
  
     本日の発表をもって、T-Mobile はキャリアの最後の砦の一つへの一歩を
     踏み出す。年齢が 55+ の米国民の中では、Verizon と AT&T が合わせて 
     81% に近い後払いワイヤレス市場を支配している。これに対して、このグ
     ループで T-Mobile と契約しているのは 8% に過ぎず、全米のワイヤレス
     顧客を見れば 18% が我々の Un-carrier 顧客である。
  	
<https://newsroom.t-mobile.com/news-and-blogs/unlimited-55.htm>
  
  T-Mobile はまた、団塊の世代とスマートフォンについての興味深いデータも
  提供している:
  
     現時点で、米国には 55 歳以上の米国人が 93 百万人以上おり、その大多数 
     (74 パーセント) がスマートフォンを持っている。そしてその数は増え続
     けている。加えて、団塊の世代の人は、平均して毎日 149 分をスマート
     フォンで費やしている - これはスマートフォンなしでは生きていけない
     ミレニア世代の毎日 171 分に肩を並べる数字である。事実、これらの 55+ 
     の大多数はスマートフォンが家族や友人とつながる一番の手段だと言って
     いる。
  
  もし皆さんがこれに該当する年に到達しており、T-Mobile の受信状態も十分
  に良い所に住んでいるのであれば、これに勝るプランは中々見つかるものでは
  ない。新規顧客は T-Mobile ストアに行けば申し込める - ID を持参するのを
  忘れないように。既存の顧客は店に行ってもいいし、1-800-TMOBILE に電話し
  ても、或いは t-mobile.com にログインしても良い。
  
<https://www.t-mobile.com/coverage/coverage-map>
<https://www.t-mobile.com/>
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17388#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17388>
  
  
Adam & Tonya と過ごす Cornell 大学の保護者 TidBITS オフ会
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  文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
  原文記事: <http://tidbits.com/e/17395>
  訳: 清水 史彦 <qff01604 @ nifty.com>
  
  私たちの息子の Tristan は、今年の秋、Cornell 大学に入学することに
  なった。そして、このことを TidBITS で触れたところ、何人かの読者から、
  お子さんたちが同様に Cornell 大学に入学するというメッセージを
  いただいた。もし、今週末、あなたが Ithaca に来るつもりであれば、
  iMessage が使える電話番号か、電子メール・アドレスを添えて、
  ace @ tidbits.com 宛に、私までメールを送ってほしい。Cornell 大学の
  レセプションで会えるかどうか、あるいは、金曜日か土曜日の夜に夕食を
  共にできるかどうか、私たちは考えてみようと思う。
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17395#comments>
  Tweet リンク: <http://tidbits.com/t/17395>
  
  
Ulysses 執筆用アプリ、サブスクリプションによる価格設定に移行
------------------------------------------------------------
  文: Adam C. Engst: <ace @ tidbits.com>, @adamengst
  原文記事: <http://tidbits.com/e/17391>
  訳: 清水 史彦 <qff01604 @ nifty.com>
  
  Mac および iOS の人気の執筆ソフトである Ulysses が、Mac 版が 44.99
  ドルで iOS 版が 24.99 ドルであったスタンドアロンの価格設定モデルから、
  月 4.99 ドル、あるいは、年 39.99 ドルで、会員になると全てのバージョン
  が利用可能となるサブスクリプション・モデルに移行した。学生は、6 ヶ月
  間、11.99 ドルで会員になることができる。
  
<https://ulyssesapp.com/>
<https://ulyssesapp.com/pricing/>
  
  月 9.99 ドルの Setapp サービスの会員になっている人は、Mac で引き続き
  Ulysses を使うことができる。そして、このサブスクリプションの場合でも、
  iOS バージョンがアンロックされて使えるようになる。現行ユーザーは、
  生涯にわたって割引を受ける資格があり、最近購入した人は、先の購入価格
  を埋め合わせるために、無料使用期間の資格があるが、スタンドアロンの価格
  設定は、もはや利用できない。
  
<https://setapp.com/>
  
  Ulysses の会社の共同創業者である Marcus Fehn と Max Seelemann は、
  二人とも、Fehn は事実のみを記したブログの投稿で、Seelemann は
  Medium 上のずっと詳細な記事で、この移行に関する説明を書いている。
  
<https://ulyssesapp.com/blog/2017/08/ulysses-switches-to-subscription/>
<https://medium.com/building-ulysses/why-were-switching-ulysses-to-subscription-47f80b07a9cd>
  
  Seelemann の記事は、とりわけ洞察に満ちているが、彼らの決定に新味は
  ほとんどない。二人とも、他の会社が同様に移行することに伴って生じる
  可能性のある逆風 (サブスクリプション価格設定に関する私たちの一連の
  記事を参照していただきたい) を、明確に意識している。単に、彼らには、
  複数のプラットフォームで Ulysses の開発の継続を可能にする方法は、
  他に考えられないのだ。Apple の App Store で販売されているアプリに
  関しては、開発者が収入を得る唯一の方法は、現行ユーザーにサービスを
  提供するよりも、むしろ、潜在的な新規ユーザーをターゲットにすること
  によるものだ。そして、有料のアップデート (Apple のばかげた App Store
  ポリシーをひねくり回すことによってのみ可能だ) でさえ、大幅な機能の
  アップデート・サイクルを強制することになるうえ、にもかかわらず、
  結果として収入の変動は激しくなる。
  
<http://tidbits.com/series/1298>
  (日本語)
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1123.html#lnk1>
  "Adobe、Creative Suite 6 と Creative Cloud を発表"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1174.html#lnk0>
  "Adobe が Creative Suite から Creative Cloud へ飛び立つ"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1175.html#lnk6>
  "Creative Cloud への不満が Adobe の将来展望に暗い影を落とす"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1176.html#lnk0>
  "Adobe、Creative Cloud 苦情に耳を傾ける"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1317.html#lnk0>
  "Smile、独立版の TextExpander を回復、購読料金を値下げ"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1364.html#lnk4>
  "TextExpander の購読制開始から一年経って"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1332.html#lnk1>
  "1Password、個人購読を導入"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1377.html#lnk1>
  "AgileBits は 1Password のデータ保存をクラウドに限定していない"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1354.html#lnk3>
  "Setapp、一つの月額料金で数多くの Mac アプリを提供"
<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1375.html#lnk1>
  "5 ヶ月目の Setapp: ユーザー 10,000 人で、アプリを見つけるのが容易に"
  
  面白いことに、彼らがじっくり考えたことの多くは、Mac の開発者であり、
  Ulysses のユーザーである Christian Tietze による昨年からの賢いブログ
  の投稿に、予兆として示されていた。彼は、Setapp のような
  サブスクリプション・サービスに関するアイデアも提案していた。
  
<https://christiantietze.de/posts/2016/07/app-pricing-subscription/>
  
  Ulysses が良いアプリであることに疑いはない。Ulysses は、Markdown 形式
  が可能なエディタに関する私たちの最近の調査で、BBEdit と首位を分けた
  ("あなたの好みの Mac 用 Markdown エディタ" 2017 年 7 月 26 日参照)。
  そして、Julio Ojeda-Zapata は、昨年、"執筆アプリ Ulysses、パワーと
  シンプルさを両立" (2016 年 8 月 13日) で、Ulysses に肯定的な論評を
  与えた。
  
<http://tidbits.com/article/17365>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1379.html#lnk4>
  "あなたの好みの Mac 用 Markdown エディタ"
<http://tidbits.com/article/16683>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1333.html#lnk2>
  "執筆アプリ Ulysses、パワーとシンプルさを両立"
  
  問題は、開発者のニーズと、結果的にユーザーに課されるコストとを調和
  させることにある。サブスクリプション・サービスは、開発者が継続的な
  開発ペースを維持するのに必要かもしれないし、ユーザーは、絶対必要な
  アプリに対するサブスクリプションが一握りであれば、それを良しとする
  ことについては、何の問題もないかもしれない。だが、もし、あまりにも
  多くのアプリがサブスクリプション・モデルに移行するなら、そのトータル・
  コスト、そして、多数の個別のサブスクリプションを管理するために
  しなければならないことは、おそらく、多くのユーザーを非常に困らせる
  ことになると思われる。そうした転換点を研究するのに、私たちは、この
  問題に関心を持つ経済学専攻の大学院生が必要だ。
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17391#comments>
  Tweet リンク: <http://tidbits.com/t/17391>
  
  
Apple の 10.5 インチ iPad Pro、スイートスポットを狙う
-----------------------------------------------------
   文: Julio Ojeda-Zapata: <julio @ ojezap.com>
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17390>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
  新しい 10.5 インチ iPad Pro が出るというニュースをこの 6 月に聞いた時 
  (2017 年 6 月 5 日の記事“iPad Pro がよりプロフェッショナルに”参照)、
  私は(他の多くの人たちも)これに Goldilocks というあだ名を付けた。過去
  二年間進化を続けてきた Apple の iPad Pro 戦略にちょうど良くフィットし
  たモデルだと思えたからだ。[訳者注: Goldilocks は童話「3びきのくま」
  の主人公の女の子で、多過ぎず少な過ぎずちょうど良いものを選ぶことを意味
  しています。]
  
<http://tidbits.com/article/17273>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1371.html#lnk3>
  "iPad Pro がよりプロフェッショナルに"
<https://www.google.com/search?q=Goldilocks+ipad+pro+10.5>
  
  2015 年の末に、Apple は初めて 12.9 インチの iPad Pro をリリースして、
  そのたっぷりしたサイズのディスプレイとゆったりしたアドオンのキーボード
  で多くのユーザーの心を掴んだが (2015 年 12 月 23 日の記事“iPad Pro、
  iOS 生産性に将来性を示す”参照)、その一方であまりにも巨大過ぎて手に負
  えないと感じる人たちもいた。
  
<http://tidbits.com/article/16166>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1302.html#lnk3>
  "iPad Pro、iOS 生産性に将来性を示す"
  
  その後、2016 年前半に Apple は 9.7 インチ版の iPad Pro を出して持ち易
  さを改善したが、生産性セッションで使うにはそのディスプレイもアドオンの
  キーボードも窮屈で使いにくいと感じる人たちがいた。(2016 年 3 月 21 日
  の記事“Apple、サイズを縮めた iPhone と iPad を最新リリース”参照。)
  
<http://tidbits.com/article/16352>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1313.html#lnk2>
  "Apple、サイズを縮めた iPhone と iPad を最新リリース"
  
  そして今回、Apple は 9.7 インチ iPad Pro を廃止するとともに、10.5 イン
  チの後継モデルを出して妥協策とした。大き過ぎず、小さ過ぎず、異論はあろ
  うがちょうど良い大きさになり、まさにあの童話の主人公の亜麻色の髪の少女
  が飛び付くであろうモデルだ。
  
  この新しい iPad は前モデルに比べてほんの少し重いだけだ。主としてベゼル
  部分の幅を狭くすることによって、以前より大きなスクリーンを実現している
  からだ。キーボードも従来ほど窮屈な感じがしない。
  
  もちろん、サイズ以外にもたくさんのことが変わっている。新しい iPad には
  大きな改善が多数施されており、主なものを挙げればスクリーンテクノロジー
  のアップグレード、より高速のプロセッサ、より良いカメラ、充電とデータ転
  送の高速化、更新された Touch ID センサーなどがある。
  
  これらの改善はすべてアップデート版の 12.9 インチ iPad Pro にも盛り込ま
  れており、ようやく大小両モデルの iPad Pro が機能的に同等となった。これ
  までは、9.7 インチと 12.9 インチの両モデルがある面では片方が優れ別の面
  ではもう片方が優れていて、どちらを購入すべきか考える人の頭痛の種となっ
  ていた。(2016 年 7 月 28 日の記事“二つの iPad Pro で、テクノロジーと
  目に見えない部分を比較”参照。)
  
<http://tidbits.com/article/16654>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1331.html#lnk1>
  "二つの iPad Pro で、テクノロジーと目に見えない部分を比較"
  
  この記事では 10.5 インチ iPad Pro に集中して述べることにしよう。こちら
  の方が、形状と機能の双方の面で新しいからだ。私はこれを数週間使ってみた。
  その大部分では休暇中の主たるコンピューティングデバイスとして使った。そ
  の結果、これが現時点で私が最も好きな Apple タブレット機となった。パワ
  フルで多用途のモバイルコンピュータとして、私にたくさんのことをさせてく
  れる。執筆、写真編集、同僚との共同作業、さらには軽いビデオ編集まで、す
  べてを外出先でできる。
  
  当然ながら、誰もがそのようなモバイルワークステーションを望んでいる訳で
  はなく、ノートブックコンピュータの方を好む人たちも多い。購買を検討して
  いる人たちの多くが iPad Pro に躊躇を感じるのは、その価格の高さと、同等
  の価格のノートブック機でできることの対価格価値とを考慮しなければならな
  いからだ。
  
  その計算にさらなる複雑度を加えるのが、間もなく登場する iOS 11 だ。そこ
  には iPad Pro を今よりもっと生産性の原動力となるべきものへと変えること
  のできる新機能が提供される。(2017 年 6 月 5 日の記事“iOS 11、多くの細
  かな点で賢くなる”参照。) 物理的なキーボードがあれば、さらにもっと作業
  の環境が強化され、9.7 インチ iPad Pro のアクセサリーに比べてずっと楽に
  仕事ができるが、ただしその分追加の購入価格が増す。
  
<http://tidbits.com/article/17274>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1371.html#lnk5>
  "iOS 11、多くの細かな点で賢くなる"
  
  
**モデルと価格** -- 10.5 インチ iPad Pro の価格は 64 GB のストレージで 
  $649 から、256 GB ならば $749、512 GB ならば $949 GB からだ。セルラー
  接続性を追加すれば価格はそれぞれ $799、$899、$1229 となる。
  
  カラーについて言えば、10.5 インチ iPad Pro はシルバー、スペースグレイ、
  ゴールド、ローズゴールドの四色から選べる。奇妙なことに、12.9 インチの 
  iPad Pro ではローズゴールドを選ぶことができない。
  
  
**サイズの比較** -- 9.7 インチ iPad Pro と 12.9 インチモデルとの間には、
  劇的な違いがあった。今回の 10.5 インチモデルと従来の 9.7 インチモデル
  との違いはそれよりずっと穏やかなものだ。実際、この二つのタブレット機を
  重ねて比べてみなければ違いが分からないほどだ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-08/iPad-size-comparison.jpg>
  
  寸法を言うならば、9.7 インチ iPad Pro は 9.45 x 6.7 x 0.24 インチ (24 
  x 17 x 0.6 cm) だ。一方、10.5 インチモデルは 9.8 x 6.8 x 0.24 インチ 
  (24.9 x 17.3 x 0.6 cm) だ。かなり近い。重量も同様に近くて 0.96 ポンド
  対 1.03 ポンド (437 g 対 469 g) だ。ただしこれは Wi-Fi モデルの重量で
  あって、セルラー接続性を加えた場合はそれぞれ 8 グラムずつ増える。
  
  スクリーンの寸法はもっと大きく違う。Apple は巧みにベゼル部分を狭めるこ
  とで、同じくらいの物理的スペースの中にずっと大きなディスプレイを詰め込
  むことができた。上辺と下辺のベゼルの幅も狭くなったが、左辺と右辺のベゼ
  ル幅の方がもっと目立って狭くなっている。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-08/iPad-screen-comparison.jpg>
  
  10.5 インチ iPad Pro は 2224 × 1668 ピクセルのスクリーンを持つ。これ
  に対して従来の 9.7 インチモデルのスクリーンは 2048 × 1536 だ。いずれ
  もインチあたり 264 ピクセルで、伝統的な 4:3 の縦横比となっている。つま
  り総ピクセル数が 20 パーセント増しになったということで、マシンの狭苦し
  い感じを減らしてくれる、歓迎すべきアップグレードだ。実際に使っていて、
  その違いを目で見て感じることができる。
  
  
**スクリーンのテクノロジー** -- さらに、10.5 インチ iPad Pro のスクリー
  ンにはたくさんの技術的アップグレードも詰め込まれており、そのお陰で従来
  の iPad Pro が何となく時代遅れに感じられるほどだ。
  
  最も顕著な点は、Apple が ProMotion と呼ぶテクノロジーのお陰で新しいディ
  スプレイの反応性が良くなっていることだ。iPad のディスプレイが以前より
  迅速にリフレッシュし、以前より滑らかにスクロールし、表示されたものが以
  前よりスムーズに動く。
  
  ProMotion は最大 120 Hz のリフレッシュレートに対応し、9.7 インチモデル
  の 60 Hz に比べて大幅な改善となる。また、新しい iPad は現在何が使われ
  ているかに応じてリフレッシュレートを上方へも下方へも動的に調節できる。
  例えば Apple Pencil でいたずら書きをしている際にはリフレッシュレートを
  上げ、電子ブックを読んだりビデオを観たりしている際にはリフレッシュレー
  トを下げる。バッテリ寿命を節約するため、この iPad は必要な場合に限って
  リフレッシュレートを最大の 120 Hz まで上げる。
  
  ProMotion 対応の iPad では、ビデオの画質が少し向上する。これは、映像の
  フレームレートに合わせて自動的にスクリーンのリフレッシュレートが調整さ
  れるからだ。
  
  YouTube には、厳しく管理されたテスト条件の下で古い iPad と新しい iPad 
  を並べて比較したデモ風のビデオがたくさんある。それらを見れば、新しい方
  の iPad の 120 Hz がバターのように滑らかなスワイプ、スクロールその他の
  スクリーン上のアクションを実現しており、それに比べて 60 Hz の旧モデル
  ではパフォーマンスがぎくしゃくしているのが一目瞭然だ。普通にただ使って
  いるだけではそう簡単には感じられない程度だが、いずれ違いが感じられるこ
  とだろう。ほんの些細な違いではあっても、ProMotion にすっかり慣れ切った
  私にとって今や 9.7 インチ iPad を使うのは少々苦痛に感じられる。
  
<http://www.youtube.com/watch?v=-p_KwmcjBvU>
  
  ProMotion は、Apple Pencil を使う際に特にありがたい。絵を描いたり文字
  を書いたりする際に、待ち時間を感じることが減るからだ。Apple によれば、
  Pencil の待ち時間(レイテンシー)は「感知できないレベルにまで減った」
  という。私はそれは言い過ぎだと思う。まだまだ紙に鉛筆で書くレベルにまで
  は達していない。けれども遅れが目立たなくなったことは確かだ。
  
  10.5 インチ iPad Pro のディスプレイには他にも歓迎すべきところがある:
  
* 明るさが 600 nit と、9.7 インチ iPad Pro に比べて 20 パーセント明る
  くなった。(12.9 インチ iPad Pro の方は旧モデルに比べて 50 パーセント
  明るくなり、新しい iPad Pro 両モデルが同じ明るさになった。)
  
* 反射率が低くなり、1.8 パーセントになった。特殊な反射防止コーティング
  のお陰だ。
  
* ビデオについても静止画像についても、高いダイナミックレンジに対応する。
  HDR ビデオでハイライトとシャドウのバランスが良くなる(写真でも同様だ)
  が、これは HDR 映像が見つかればの話だ。今はまだ大して出回っていない。
  
  
**より良いパフォーマンス** -- 報道によれば、Apple は iPad Pro がラップトッ
  プ機の正当なる代替製品であり、ラップトップ機に匹敵するパフォーマンスを
  持つと主張する。Apple によれば、iPad Pro の新しい 64-bit A10X Fusion 
  プロセッサは 6 コアを持っていて大多数のノートブック機より優れた性能を
  発揮するという。Apple の主張によれば A10X Fusion は A9X より 30 パーセ
  ント高速、グラフィックスのパフォーマンスは 40 パーセント高速だという。
  
  いつもながら繰り返されるこの種の豪語には、いつもながらの問題が伴う。現
  状では、pro 級でフル機能の iPad 用アプリがあまりにも少なく、通常のラッ
  プトップ機で使えるアプリとは状況が違うので、例えば iPad と MacBook Pro 
  を比較しようと思っても実際にテストするのが難しい。
  
  それでも、確かに、この新しい iPad は実際速く感じられる。これが余裕綽々
  で処理することができないもの、例えば比較的大サイズの 4K ビデオ編集プロ
  ジェクトのようなものを、私はまだ何一つ試したことがない。
  
  
**より高速の充電とデータ転送** -- 従来は、大小二つの iPad Pro モデルの間
  にはっきりとした違いがあった。12.9 インチモデルが Lightning ポートを通
  じてきびきびとした USB 3.0 データ転送を提供したのに対し、9.7 インチモ
  デルには低速の USB 2.0 しかなくて転送がのろのろしていた。
  
  USB 2.0 に依存せざるを得ないことは、高解像度の写真をカメラやフラッシュ
  ストレージカードから小さな iPad Pro へとできるだけ高速で移す必要のある
  写真家たちをイライラさせた。TidBITS スタッフの一人 Jeff Carlson が去年
  の前半に、この問題について彼の個人サイトに詳しく書いている。
  
<https://jeffcarlson.com/2016/03/22/the-9-7-inch-ipad-pro-and-the-missing-usb-3-speed/>
  
  けれども今回 10.5 インチモデルに USB 3.0 が追加されたことで、iPad Pro 
  の両方のモデルが同等のデータ転送速度を備えることとなった。
  
  この変更により、もう一つ新たな機能が実現された。高速充電だ。ただし、そ
  の 10.5 インチ iPad Pro が USB-C 電源アダプタ、例えば Apple の 87 ワッ
  ト USB-C Power Adapter などに接続されている必要がある。Apple の 1 m ま
  たは 2 m の USB-C to Lightning Cable があれば、高速で快適に充電できる
  準備万端だ。
  
<https://www.apple.com/shop/product/MNF82LL/A/87w-usb-c-power-adapter>
<https://www.apple.com/shop/product/MK0X2AM/A/usb-c-to-lightning-cable-1-m>
<https://www.apple.com/shop/product/MKQ42AM/A/usb-c-to-lightning-cable-2-m>
  
  だからこそ、Apple が _依然として_ 出荷時に USB-C 充電器を付属させてい
  ないのがとても残念だ。(2016 年 4 月 27 日の記事“iPad Pro を MacBook 
  アダプタと新型ケーブルで高速充電”参照。)
  
<http://tidbits.com/article/16456>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1319.html#lnk4>
  "iPad Pro を MacBook アダプタと新型ケーブルで高速充電"
  
  
**アップデートされたカメラ** -- 旧型の 9.7 インチ iPad Pro が 12.9 イン
  チの兄弟機に比べて優れていた一つの点が、写真用ハードウェアであった。
  
  Apple は今回大小双方ともの iPad Pro でカメラをアップグレードし、完全に
  対等な機能を持たせた。双方とも、iPhone 7 の背面カメラと同等のカメラを
  搭載する。(ただし iPhone 7 Plus の持つデュアルレンズ・光学ズームカメラ
  ではない。) 12 メガピクセルのセンサーは 4K つまり 2160p のビデオ撮影に
  毎秒 30 フレームで対応し、毎秒最大 240 フレームのスローモーション撮影
  が可能で、スムーズなビデオのための光学式手ぶれ補正、最大 63 メガピクセ
  ルのパノラマ写真、その他の機能がある。前面カメラは 7 メガピクセルだ。
  
  残念ながら、iPad を使って写真やビデオを撮影している姿は、やはり傍目に
  間が抜けて見える。私は今後もできるだけ iPhone 7 で撮影しようと思う。
  
  
**新しい iOS** -- 比較的新しいモデルの iPad を使っている人ならば誰でも、
  iOS 11 のリリースによって大躍進を経験できるはずだ。iOS 11 にはタブレッ
  ト機をより柔軟かつ有用に使いこなせるための機能が満載される。この点はと
  りわけ iPad Pro のユーザーにとって大きな意味を持つ。iOS 11 における機
  能強化は生産性に焦点を当てたものだからだ。具体的な改善点を挙げよう:
  
* 強化された (以前より Mac 風になった) Dock が最大 16 個のアプリアイコ
  ンを保持できるようになり、アプリがスクリーン上にあっても上にスワイプ
  するだけで Dock が前面に来る。
  
* ドラッグ&ドロップを使ってテキストや写真、あるいはファイルをアプリか
  らアプリへと移すことができる。Split View と組み合わせればこの上なく
  強力な機能だ。複数個のものを一度に移すこともできる。
  
* App Switcher は互いに重なったカードを表示せず、ウィンドウをグリッド
  状にきちんと並べて表示し、さらにはウィンドウのグループ化もできる。つ
  まり、マルチタスキングの組み合わせを覚えている。
  
  これらの機能や、その他の機能を組み合わせは、この記事を書いている時点で、
  公開ベータ版の iOS 11 によって、私の 10.5 インチ iPad Pro と 9.7 イン
  チ iPad Pro の双方できちんと動作している。
  
  ただ、この記事を書きながら私の脳裏に浮かんだ疑問が一つある。はたして 
  10.5 インチ iPad Pro は他の iPad モデルに比べて iOS 11 を走らせること
  に関して何か違いがあるのだろうか?
  
  まあ、少しはある。ここで最も注目すべきは Split View (新しい機能ではな
  いが、iOS 11 で調整を受けている) だ。どの iPad Pro を使うかによって、
  画面分割の見栄えが大きく違うことがあるのだ。12.9 インチモデルでは、フ
  ルサイズの iPad mini 画面二つを横に並べられる余地があるので、生産性の
  ために素晴らしく役に立つ。一方 9.7 インチモデルでは、幅の狭い分割画面
  に画面の内容がくちゃっとなって見えるので、使うのが少々苦痛だ。
  
  では、10.5 インチモデルはどうか? 残念ながらここでもフルサイズのウィン
  ドウは無理で、くちゃっと縮んだ内容が見える。ただ、iPad スクリーンが少
  し大きくなったので縮みの度合が減り、その上ピクセル密度が増したので少し
  鮮明に見える。確かに改善はしているが、ほんの少々程度の違いに過ぎない。
  下の写真で比べてみて頂きたい。言い替えれば、現在 9.7 インチ iPad Pro 
  を使っている人にとって iOS 11 の変更点だけではアップグレードの動機には
  ならないだろうということだ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-08/10.5-vs-9.7-screen-size.jpg>
  
  
**アクセサリー** -- iPad Pro は、仕事をより素早く楽々とこなせるようにす
  るためのアドオンのアクセサリーがあって初めて、生産性潜在力をフルに発揮
  できる。そのようなアクセサリーとして挙げられるのが、iPad のタッチスク
  リーンの能力をフル活用するための Apple Pencil と並んで、オンスクリーン
  のキーボードより速く快適にタイプができる物理的キーボードだ。
  
  旧型の少し小さいモデルに比べて 10.5 インチ iPad Pro が優れている特に重
  要な点が、キーボードに関することだ。キーボード上のキー同士がほんの少し
  離れて配置されているだけで、タッチタイプする(キーを見ないで打つ)際の
  窮屈な感じが消える。その典型的な実例が Apple の Smart Keyboard だ。従
  来の 9.7 インチ iPad 用バージョンはいつもくちゃっと押し込められた感じ
  がしたのに、10.5 インチ iPad 用 Smart Keyboard ではその感じがはるかに
  少ない。それでいて、さきほども触れたように 10.5 インチのタブレット機は
  持ち運びのし易さの点で旧型とほとんど変わらず、12.9 インチモデルで感じ
  るような重荷の印象が少ない。つまりこれは、私の指にとっても肩にとっても
  完全なる勝利だ。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-08/Smart-Keyboard-comparison.jpg>
  
  このレビュー記事を書きながら私が Smart Keyboard 以外に使うことのできた
  サードパーティのキーボードケースは一つだけだったが、これがなかなか良く
  出来ている。Logitech の Slim Combo Keyboard Case だ。スイスに本拠を置
  くこのアクセサリーメーカーは伝統的に iPad Pro 用のアクセサリーをいち早
  く出してくれていて、おそらく Apple から何らかの援助を受けているのだと
  は思うが、今回のリリースでもその点例外ではなかった。
  
<https://www.logitech.com/en-us/product/slimcombo>
  
  この Slim Combo は、Smart Keyboard と同様、Smart Connector 経由で iPad 
  Pro に取り付けられる。つまり、キーボードだけを別途充電する必要はなく、
  また煩わしい Bluetooth ペアリングの手間も要らずいつでもすぐ使える。
  
  Slim Combo は二つのピースで出来ている。タブレットを収納するケースと、
  Smart Connector で取り付けるキーボードで、Apple の Smart Keyboard と同
  じようにキーボードの裏面は使わない時に保護カバーとして働く。Slim Combo 
  のキーボードは非常に快適で、バックライト付きだ。タイプ作業中に横長の状
  態で iPad を支えられるようにこのケースにはフリップアウト式のスタンドが
  付いているが、このスタンドは Microsoft の Surface Pro モバイルコンピュー
  タを思わせる。(2014 年 3 月 11 日の記事“Microsoft Surface: 二つのコ
  ンピュータの物語”参照。
  
<http://tidbits.com/article/14580>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1214.html#lnk3>
  "Microsoft Surface: 二つのコンピュータの物語"
<http://tidbits.com/resources/2017-08/Slim-Combo.jpg>
  
  Slim Combo のスタンドは iPad を縦長の状態で支えることもできるが、その
  状態でキーボードを取り付けることはできない。ビデオ電話や、その他の目的
  に使える。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-08/Slim-Combo-upright.jpg>
  
  この Slim Combo ケースの一つの縁のところには Apple Pencil を使わない間
  差し込んで仕舞っておけるようになっている。私の感覚では差し込んだ Pencil 
  が少々無防備過ぎて、充電先端カバーが取れてどこかへ行ってしまったり、鞄
  の中で押し合いへし合いするうちに Pencil の先端がダメージを受けたりして
  しまいそうな気もするが、今回の比較的短いテスト期間内にはどちらの問題も
  起こらなかった。
  
  Slim Combo という名前だが、実際にはそれほど「スリム」でもない。Smart 
  Keyboard よりだいぶ分厚いし、プラスチックのような感触が強い。けれども
  全体として、これは良い製品だ。iPad の両面ともフルに保護するところが、
  Apple の Smart Keyboard より優れている。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-08/Slim-Combo-back.jpg>
  
  ここで関連した話を一つ: Apple は、今はもう以前の iPad モデル用に出し
  ていた完全保護パッケージの Silicone Case を出していない。12.9 インチ 
  iPad Pro 用の Silicone Case さえも生産中止にしてしまった。このタイプの
  ケースがないことは私を不安にさせる。そのタイプと Smart Keyboard を両方
  揃えることで、私の 9.7 インチ iPad Pro レビュー用ユニットは初めてしっ
  かりした携帯可能パッケージとなり、自転車のカゴにも気にせず放り込めるよ
  うになるからだ。Smart Keyboard のみ取り付けた状態で自転車のカゴに放り
  込むなど到底考えられない。
  
  けれども Apple は完全保護のためのある意味新しいやり方を提供する。新製
  品の $129 の Leather Sleeve だ。このスリーブはいろいろな色で出ており、
  本革製でソフトなマイクロファイバーの裏地が張られ、Smart Keyboard を取
  り付けた状態の iPad でも余裕を持って入る大きさだ。上部に Apple Pencil 
  用の収納ポケットがあり、これなら Logitech の Slim Combo よりずっと良く
  保護される。(ペン先は完全に隠れて収納され、充電先端カバーも凹みに入り
  込むので外れるのはほぼ不可能だ。)
  
<https://www.apple.com/shop/product/MPU62ZM/A/leather-sleeve-for-105%E2%80%91inch-ipad-pro-black>
<http://tidbits.com/resources/2017-08/iPad-Leather-Sleeve.jpg>
  
  iPad を Leather Sleeve に入れた状態は、Logitech の保護ケースに入れた状
  態よりもスリムだが、保護ケースから取り出してそれから Smart Keyboard を
  セットしなければならないので余計な手間がかかる。(ぜいたくな悩みである
  ことは分かっているが。) 注意しておくべきは、キーボードカバーを取り付け
  ない裸の状態の iPad をこのスリーブに入れていると簡単に飛び出してしまう
  ことだ。他方、Smart Keyboard を取り付けた状態の iPad はかなりきっちり
  と収まるのだが、数週間にわたって使った後は何となくスリーブが伸びたよう
  に見えて、iPad の出し入れが当初よりも楽になった。
  
<http://tidbits.com/resources/2017-08/iPad-Leather-Sleeve-exposed.jpg>
  
  
**iPad Pro か MacBook か** -- iPad Pro を購入することはかなりの投資だ。
  最近 Apple が更新した入門レベルの 9.7 インチ iPad の価格がたった $329 
  からであることを考えればなおさらだ。10.5 インチ iPad Pro の基本価格は 
  $649 からだ。(2017 年 3 月 21 日の記事“Apple、iPad Air 2 を 9.7 イン
  チの新型 iPad で置き換え”参照。)
  
<http://tidbits.com/article/17125>
  (日本語)<http://jp.tidbits.com/TidBITS-jp-1362.html#lnk2>
  "Apple、iPad Air 2 を 9.7 インチの新型 iPad で置き換え"
  
  それに加えて Smart Keyboard、Apple Pencil、さらには Leather Sleeve も
  買えば価格は $1000 を超える。しかもその金額には AppleCare+ さえ含まれ
  ていない。そうなれば、金額の合計で MacBook Air を上回り、入門レベルの 
  MacBook より少しだけ安いということになる。
  
  生産的な仕事のために iPad Pro と、どれかの機種の MacBook との両方を買
  うという人はあまりいないと言っても差し支えないだろう。両者にはあまりに
  も多くの機能の重複があり、両方買えば値段が高過ぎるからだ。ならばどちら
  かを選ぶということになるが、きっと多くの人たちが iPad Pro より MacBook 
  を選ぶのだろうと私は思う。(娯楽用にもっと安い iPad を追加する人もいる
  だろうが。)
  
  iPad Pro の方を薦める論拠として考えられるのは、私のようにメインのデス
  クトップ Mac で仕事をしていて、外出先で使うために補助的デバイスを必要
  としている場合だ。異論はあるだろうがそのような状況では iPad Pro の方が、
  いくらか不要な機能のある MacBook よりもぴったりするだろう。ただ、それ
  でもまだかなり費用がかかる。
  
  iPad Pro を出すにあたって、Apple はもう少し違う、ある意味現実離れした
  シナリオに視線を据えているように見える。それは、iPad がもっとより良く 
  Mac の能力に対抗できるようになり、多くの人たちがほとんど躊躇なく Mac 
  ノートブック機より iPad の方を選ぶようになる、そんな世界だ。今年に入っ
  てからの発展は、明らかにその方向を目指している。来たるべき iOS 11 は、
  仕事用に使う状況での iPad のパワーと柔軟性を大幅に改善する。Mac と機能
  の等価性が見える段階にはまだまだ達していないが、それが間近に迫っている
  という見方もあり得るだろう。
  
  10.5 インチ iPad Pro は、そのパズルのための新たなピースだ。その新しい
  寸法は初代の iPad 以来長らく標準であった 9.7 インチというサイズを脱却
  して、持ち運びのし易さとスクリーンの広さとの良いバランスを望む人たちに
  とっての大幅なアップグレードを実現するとともに、少なくとも一部の人たち
  にとっては Mac に代わる選択肢として考え得るものとなった。
  
  けれども他の大多数の人たちに対して、Mac ノートブック機より iPad Pro を
  お薦めすることができるだろうか? 答はノーだ。でも、あと五年経ってから
  もう一度同じ質問をしてみて頂きたい。その頃には、私の答も違っているかも
  しれない。
  
  
  ----
  コメントリンク: <http://tidbits.com/e/17390#comments>
  Twitter リンク: <http://tidbits.com/t/17390>
  
  
TidBITS 監視リスト: 注目のアップデート、2017 年 8 月 14 日
-----------------------------------------------------------
   文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17397>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
**Banktivity 6.1.2** -- IGG Software が Banktivity 6.1.2 をリリースして
  少数のバグを修正した。この個人財務アプリは、クラス付きの QIF 送金が正
  しいカテゴリーとタグフィールドに読み込まれるようにし、エンベロープ予算
  画面の期待量が正しくないことがあった問題を修正し、Unreconciled 表示が
  その表示を離れてまた戻ると見えなくなったバグを解消し、アプリのランク付
  けプロンプトが状況ウィンドウから正しくクリアされるようにしている。(IGG 
  Software からも Mac App Store からも新規購入 $64.99、IGG Software から
  の場合 TidBITS 会員には 20 パーセント割引、バージョン 5 からのアップグ
  レード $29.99、バージョン 6 からは無料アップデート、19.0 MB、リリース
  ノート、10.12+)
  
<https://www.iggsoftware.com/banktivity/>
<http://tidbits.com/member_benefits.html>
<https://itunes.apple.com/us/app/banktivity-6-personal-finance-manager/id1192921778?mt=12>
<https://www.iggsoftware.com/banktivity/version_changes_6.html>
  
  Banktivity 6.1.2 へのコメントリンク: 
<http://tidbits.com/article/17394#comments>
  
  
ExtraBITS、2017 年 8 月 14 日
-----------------------------
   文: TidBITS Staff: <editors @ tidbits.com>
   原文記事: <http://tidbits.com/e/17396>
   訳: Mark Nagata <nagata @ kurims.kyoto-u.ac.jp>
  
  今週の ExtraBITS では、Apple 製の AR 眼鏡がまだあと数年間は登場しない
  だろうと思われる理由を拡張現実の専門家が説明し、Google が iOS 用 Gmail 
  アプリにフィッシング警告を追加し、Disney が独自のストリーミングサービ
  スを始めるにあたって Netflix との契約を終了すると発表した。
  
  
**Apple 製 AR 眼鏡はまだ数年間は登場しない** -- Apple の素晴らしい開発者
  用フレームワーク ARKit の登場は同社が Google Glass に似たスマート眼鏡
  を開発中ではないかという臆測を呼んだ。けれども Medium の記事で拡張現実
  の専門家 Matt Miesnieks が、Apple ブランドのスマート眼鏡はまだあと数年
  間は登場しないと説明する。克服すべき技術的難問も多いが、最大の障壁は必
  要なテクノロジーを眼鏡の中に組み込んでも人々が一日中身に着けていていた
  いと思えるほど小型化できるかという問題だ。Miesnieks の予想では、おそら
  く 2018 年の末ごろにはヘッドアップディスプレイ (Apple Watch を顔の前に
  置いたものと思えばよい) を備えた最初の機能限定版スマート眼鏡を Apple 
  が出してくるだろうが、ARKit にフル対応した眼鏡が 2021 年以前に世に出る
  ことはないだろうという。
  
<https://medium.com/super-ventures-blog/why-apples-glasses-won-t-include-arkit-46a1d40381fe>
  
  コメントリンク: <http://tidbits.com/article/17393#comments>
  
  
**Google、iOS 用 Gmail にフィッシング警告を追加** -- iOS 用 Gmail アプリ
  を使っている人のために、Google がフィッシングの試みを探知すれば警告す
  る機能を追加した。あなたが電子メールメッセージを読んでいる最中にリンク
  をタップした際、そのリンクがフィッシングサイトに繋がると Google が判断
  すれば、危険を警告するダイアログがポップアップする。それでも、そうした
  ければそのリンクを開くこともできる。Google はこの機能を今後 15 日間に
  わたって順次展開して行くので、入手のためにあなたがアプリをアップデート
  する必要はない。
  
<https://www.macrumors.com/2017/08/11/google-anti-phishing-feature-gmail-ios/>
  
  コメントリンク: <http://tidbits.com/article/17392#comments>
  
  
**Disney、2019 年のストリーミング開始に伴い Netflix との契約を終了** -- 
  Disney は現在自社のコンテンツをストリーミングする独占契約を Netflix と
  結んでいて、これは 2012 年に締結されたが昨年になってようやくフルに発効
  したものであった。そして今回、Disney は撤退しようとしている。2019 年に、
  同社のコンテンツは Netflix から消え、代わりに Disney 独自のストリーミ
  ングサービスが Disney 傘下の ESPN によるもう一つ別のストリーミングサー
  ビスと共にデビューする予定だ。今回の発表では二つの疑問が浮かぶ。これら
  の新しいストリーミングサービスに、どれくらいの料金ならば人々は喜んで支
  払ってくれるだろうか? また、Netflix の側ではメジャーな映画会社やネッ
  トワークと結び付きのある競合企業と競争して行くために、今回失おうとして
  いるものの埋め合わせとして Netflix オリジナルのテレビ番組や映画だけで
  足りるだろうか?
  
<https://www.cnbc.com/2017/08/08/disney-will-pull-its-movies-from-netflix-and-start-its-own-streaming-services.html>
  
  コメントリンク: <http://tidbits.com/article/17389#comments>
  
  
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